1日阪神甲子園で阪神－ＤｅＮＡ13回戦が行われ、阪神は延長10回一死 1、 3塁から福留の適時打でサヨナラ勝ち。聖地のメモリアルデーを飾り、今季50勝に到達。貯金｢｢７｣とし、広島と引き分けた首位巨人とのゲーム差を 2.5に縮めた。
今成亮太捕手(26)が 2点を追う 3回一死。 1番上本の 3塁打で生まれたチャンスに中前適時打を放ちゴメスにつないだ。マウロ・ゴメス内野手(29)が 3回に同点打を放った。
甲子園誕生90周年、おめでと～！ 虎サヨナラ勝ち、おめでと～！！福留孝介外野手(37)が延長戦にけりをつけた。
新選手会長として、本拠地の記念をお祝いしないわけにはいかない。上本博紀内野手(28)が自身初となる、 1試合 2本の 3塁打。セ・リーグタイ記録で、虎打線をけん引した。今季通算 4本目は、ルナ(中日)、丸(広島)と並び、リーグ 1位に。小技も機動力もあり、パンチ力もある。それが、この男の魅力だ。
藤浪晋太郎投手(20)が 2回、 6番バルディリスに左中間スタンドへ先制の11号 2ランを浴びた。 4回に自らのバットで勝ち越したが、 6回と 7回に失点を許し同点に追いつかれ、 7回11安打10三振 4失点で降板した。記事をまとめてみました。
＜阪神 5－ 4ＤｅＮＡ＞◇ 1日◇甲子園◇13回戦
ＤｅＮＡは 2回、バルディリスの11号 2ランで先制した。阪神は 3回に今成の中前適時打、ゴメスの右前適時打で同点に追いついた。
阪神は 3回一死 2、 3塁から藤浪の 2点中前適時打で勝ち越した。ＤｅＮＡは 6回一死満塁、代打金城の 2ゴロで 1点を返した。
ＤｅＮＡは 7回一死 2塁からブランコの左前適時打で同点に追いついた。 9回に満塁の好機も勝ち越せず、延長戦に入った。
阪神は延長10回一死 1、 3塁から福留の適時打でサヨナラ勝ち。聖地のメモリアルデーを飾り、今季50勝に到達。貯金｢｢７｣とし、広島と引き分けた首位巨人とのゲーム差を 2.5に縮め。勝負の 8月、この勢いで一気に突っ走る！！
3回裏阪神１死 3塁、今成亮太捕手は適時打を放った
今成亮太捕手がゴメスにつないだ。
2点を追う 3回一死。 1番上本の 3塁打で生まれたチャンスに｢上本さんが 3塁まで行ってくれたので、何とかこのチャンスをものにしたいという気持ちでした。得点に絡むバッティングになってよかったです｣と中前適時打を放った。
その後、 4番ゴメスのライトへの一打で同点のホームを踏んだ。
3回裏阪神二死 1塁、マウロ・ゴメス内野手は右線適時打を放った
マウロ・ゴメス内野手が 3回に同点打を放った。
1－ 2で 1点を追う 3回二死 2塁。カウント 2－ 2から外角高めへの直球をフルスイングした。｢ 2球で追い込まれてしまったけども、最後にしっかりと打てるボールを打ち返すことができたよ｣。
右前にワンバウンドした打球を、ＤｅＮＡ梶谷が後ろにそらした。ゴメスは悠々と 3塁まで到達。 2塁走者の今成が本塁にかえり、試合を振り出しに戻した。一発に加えて献身性も備えた助っ人が影のヒーローだ。
10回裏阪神一死 1、 3塁、福留孝介外野手はサヨナラ打を放ちナインの祝福にバンザイ！
甲子園誕生90周年、おめでと～！ 虎サヨナラ勝ち、おめでと～！！福留孝介外野手が延長戦にけりをつけた。
思わず右拳を握った。10回一死 1、 3塁で打席へ。大原の外角高めスライダーを的確にミートして、中前にサヨナラ安打を放った。白球が遊撃の頭を越え、緑の芝生で弾む。聖地の申し子の 1人、福留が劇的サヨナラ打だ。誕生｢９０周年｣を迎えた甲子園に白星を贈った。
｢絶対に決めてやると思いました。目の前で敬遠されたので。何でもいいから食らいついていく。何とか前に飛ばせば、何とかなる｣。
自身が 7月22日巨人戦(甲子園)で延長12回サヨナラ本塁打を放って以来、チームは今季 5度目のサヨナラ勝ち。劇的決着の達人は打った瞬間、ベンチを指さし、 1塁を蹴って逃走。だがあっという間にナインに取り囲まれる。定番のウオーターシャワーには氷のイタズラ付き。｢冷たい水をかけられたので寒い。寒いです｣。お立ち台で苦笑いを浮かべたが、心の中はホットだった。
福留孝介外野手はお立ち台でガッツポーズ
8回無死 1塁では犠打を決めた。 9回二死 1、 2塁の守りでは山崎の右前打を捕球し本塁にレーザービーム。勝ち越し走者を 3塁に釘付けした。
｢ベンチの指示もあるけど、あそこは自分の感覚もあるので、だいぶ前に守っていた。頭は越されないだろうし、越されたらごめんなさい。投手を信じてね｣
打率は 2割ちょっとだが、守りを買って起用している和田監督の期待に応えるビッグプレー。ＰＬ学園高校時代に 3度出場した甲子園を知り尽くす男が、攻守両面で勝敗の狭間にいた虎を救った。
甲子園90周年。特別な思いはある。「僕も目標にしてきたし、甲子園に出てプロ野球選手を目指してきたので。その日に勝ててよかったです｣。
高 3の秋、阪神スカウトがあいさつにきたが、編成幹部から｢指定枠では指名しません｣と社会人投手 2人を 1、 2位で指名すると伝えられた。実質 3位評価。縁がないものと思っていた。社会人の日本生命から、中日へ。2007年オフには再び虎とＦＡ交渉の場があったが、大リーグ・カブスを選んだ。巡り巡って2012年オフ入団。天然芝への憧れが決め手だった。
1回戦の北海道工高校戦で 2打席連続本塁打を放ったＰＬ学園・福留孝介外野手
たどり着いた“故郷”での 2年間は決して順調ではない。低打率に球団上層部からは｢福留と心中するわけにはいかない｣と若手起用を促す声も出ていた。福留は打撃面では掛布ＤＣや金本知憲氏(現野球評論家)にも教えを請い、もがき続けた。とにかく勝利につながる一打を。その一心で打席に立っている。
執念の勝利でＤｅＮＡ戦 6連勝。50勝到達で貯金を７にした和田監督は｢どうしても取りたい、勝たないといけないゲームだった。(直前の関本敬遠は)想定していた。あそこは孝介に懸けた｣と話した。試合後、虎党は右翼席でハッピーバースデーを歌い、名勝負の舞台となった聖地の誕生日を祝った。巨人に 2.5差接近。パーティーはまだ終わらない。
延長10回、サヨナラ打を放った福留孝介外野手はこのガッツポーズ。後方から歓喜の虎ナインが迫る！！
新選手会長として、本拠地の記念をお祝いしないわけにはいかない。上本博紀内野手が自身初となる、 1試合 2本の 3塁打。セ・リーグタイ記録で、虎打線をけん引した。
｢( 3塁打について)別に何もないです｣
試合後は、広報を通じてコメント。それでも、その活躍は目を引いた。
0－ 2の 3回一死。ＤｅＮＡ・井納の外角低めの 146キロ直球をとらえた。低いライナー性の打球に中堅・荒波が飛びつくも、後逸。快足を飛ばして 3塁打とし、続く今成の中前適時打で反撃の 1点のホームを踏んだ。
上本博紀内野手が 3回、同点劇をお膳立てする 3塁打を放った
4－ 4の 7回には、先頭で左腕・林の直球を弾き返した。今度は右翼・梶谷のグラブの上を楽々と越え、再び 3塁打。今季通算 4本目は、ルナ(中日)、丸(広島)と並び、リーグ 1位に。小技も機動力もあり、パンチ力もある。それが、この男の魅力だ。
あの頃の記憶が蘇った。広島・広陵高校時代に甲子園に2002年夏から2004年春まで 4季連続出場。通算11試合で打率 0.500(40打数20安打)、 1本塁打、 5打点と打ちまくった。2003年の選抜大会では全国制覇を経験するなど、思い出は深い。だからこそ、記念日に勝ちたかった。
オフ、関本から選手会長を打診された。｢迷いはなかったです。選手会長の仕事はオフが中心ですし、シーズンは主将の鳥谷さんの仕事だったので｣。選手会のメンバーは30歳の清水(副会長)、26歳の大和に、27歳の榎田(役員)。｢９０周年｣を迎え、新たに進む甲子園へ、上本を筆頭に、新しい風を吹き込む。
｢いつまでもベテランの人たちに頼るわけにはいかない。中堅の選手たちで引っ張っていきたい｣と話す。聖地のスコアボードに照らされる｢上本｣の文字。これからも甲子園の星として、輝き続ける。
7回にも 2本目の 3塁打を放った上本博紀内野手
藤浪晋太郎投手が 7回11安打10三振 4失点で降板した。
2回、 6番バルディリスに左中間スタンドへ先制の11号 2ランを浴びた。 4回に自らのバットで勝ち越したが、 6回と 7回に失点を許し同点に追いつかれた。
｢調子自体は悪くなかったのですが、 3点目と 4点目の失点はもったいなかったです。特に 4点目の場面はボールが 1つ分甘く入ってしまったのを打たれたので悔やまれます｣と反省した。
ＤｅＮＡ戦で力投する阪神先発の藤浪晋太郎投手
ＤｅＮＡ打線のバットが空を切るたび、大声援が銀傘にこだました。誕生｢９０周年｣を迎えた甲子園。長い歴史を彩ってきた歴代の虎のエースに藤浪が肩を並べた。 7者連続三振。“聖地の申し子”がメモリアルゲームで球団タイ記録を作った。
藤浪晋太郎投手がリーグ記録にあと｢１｣に迫る 者連続三振を含め、10個の三振を奪った。
｢記録は知らなかった。三振をたくさん取ったとは思っていた｣と、 2回にバルディリスの 2ランで先制され、なお無死 1、 3塁。 2回の窮地で投手の井納をスリーバント失敗(三振)に追い込んでから、荒波は外角 140キロのスプリットで空振り、石川は内角の変化球で見逃し三振に斬り、 4回のバルディリスまで、速球と落ちる球で奪三振ショーを演じた。
藤浪晋太郎投手は、投げては 7者連続奪三振の球団タイ記録
7番山崎に四球を許し、1960年に鈴木隆(大洋)がマークしたリーグ記録には惜しくも届かなかった。過去、球団では小山正明、村山実、江夏豊、能見の 4人しか記録していない。そうそうたる面々に、高卒 2年目の20歳が名を連ねた。
藤浪は、 7回11安打10三振 4失点で降板したが、勝敗はつかなかった。 133球を投げ抜き｢( 7回は)粘り切らないといけないイニングでしたけど、四球とか余計な失投ではなかった。そこは次につながる｣と前を向いた。
4回裏阪神一死二、三塁、藤浪晋太郎投手は中前適時打を放った
バットでも魅せた。藤浪晋太郎投手が 4回に勝ち越し打を放った。
甲子園球場生誕90周年の記念すべき日に先発した藤浪が、バットでも見せた。 2－ 2で迎えた 4回一死 2 、 3塁。外角低めのボールに手を伸ばした。｢バットに当たれば何とかなると思って、必死でバットを振りました。結果的に野手の間を抜ける当たりになってくれてよかったです｣。打球は前進守備をしていたショートの右を抜け、中前へ転がった。
2回、 6番バルディリスに左中間スタンドへ先制の11号 2ランを許していた。
4回には一時勝ち越しの 2点打を放った藤浪晋太郎投手
｢小学校のときは、地元が近いのでよく見に行ってましたし、(高校で甲子園に)行きたいなと思っていました｣
少年時代から憧れの地だった。 2年前、大阪桐蔭高校のエースとして春夏連覇。ドラフトでも 4球団から 1位指名を受け、導かれるように阪神へ。昨年 9月 7日の巨人戦で黒星を喫するまで高校時代から甲子園14連勝、16戦無敗を記録するなど、深い縁で結ばれている。
90回目の誕生日を白星で祝えなかったが、球団タイ記録で華を添えた。藤浪と聖地。最強タッグの伝説は、さらに刻まれていく。
呉昇桓が『石仏』ぶりを発揮した。 4－ 4の 9回に登板すると、梶谷、ブランコを連続三振。簡単に二死を奪ったが、筒香に 3塁内野安打を許すと、四球と安打で満塁のピンチを招いた。ただ、ここからが真骨頂。表情一つ変えず、黒羽根を 147キロの直球で空振り三振に仕留めた。｢四球は絶対にいけないと思っていた。自信のあるボールで勝負した。打者も緊張していたと思うし、うまくいってよかった｣と振り返った。守護神の強靱な精神力が勝利に結びついた。
どうなるのか？と思ったが、燕軍に 2タテを食らった後の勝ち試合。それもドメさんが延長戦にけりをつけたのが良かった。
やればできるのだから、これからも頑張って行って欲しいですね。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 8月
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