26日阪神甲子園球場で阪神－広島23回戦が行われ、阪神は 8回にピンチを背負うも、守護神(オ・スンファン)投手(32)を投入し火消しに集合。 1点を守りきり、 2位広島とのゲーム差を｢１・５ゲーム差｣に迫り、クライマックスシリーズ(ＣＳ)の本拠地開催に希望をつないだ。しかし、広島が敗れたことで巨人の優勝が決まった。和田豊監督(52)は｢申し訳ない｣とファンに懺悔。厳しい表情のまま｢東京ドームに行って勝負をする｣とリベンジを誓った。
虎党の願いを乗せた打球がバックスクリーン右へと伸びていった。福留孝介外野手(37)が逆転 9号 3ランを放った。福留は 1塁ベースを蹴り、右の拳を突き上げた。 1点を追い上げ、 2点差で迎えた 6回一死 1、 2塁。広島の投手は先発Ｄ 2位・九里亜蓮投手(23＝亜細亜大學)から、 2番手左腕の戸田隆矢投手(21)に変わっていた。
先発の藤浪晋太郎投手(20)は 6回 6安打 3失点で降板した。藤浪が自己最多となる11勝目。勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りたが｢丸さんや松山さんにはコースが甘く入ってしまい、打たれてしまいました。全体的に情けない投球でした｣と本人に笑顔はなかった。
虎の守護神がセーブ王のタイトルを掴んだ。呉昇桓投手が、来日 1年目での最多セーブのタイトルを確定させた。阪神勢のセーブ王は2007年藤川球児以来だ。記事をまとめてみました。
＜阪神 4－ 3広島＞◇26日◇甲子園◇23回戦
広島は 1回、菊池の内野安打、盗塁の後、丸の適時 2塁打で阪神藤浪から先制。先発九里は 3回まで 1安打無失点の立ち上がり。
阪神打線は 6回に爆発。マートンの適時打で 1点をかえすと、続く福留が広島 2番手戸田から 9号 3ランを放ち、逆転に成功した。
阪神は 8回にピンチを背負うも、守護神呉昇桓を投入し火消しに集合。 1点を守りきり、 2位広島とのゲーム差を｢１・５｣とした。
6回裏、福留孝介外野手は中越えに逆転 3点本塁打を放った
阪神は 2位広島に 4－ 3で逆転勝ち。｢１・５ゲーム差｣に迫り、ＣＳの本拠地開催に希望をつないだ。しかし、広島が敗れたことで巨人の優勝が決まり、和田豊監督は｢申し訳ない｣とファンに懺悔。厳しい表情のまま｢東京ドームに行って勝負をする｣とリベンジを誓った。
ひとつの区切りがついた。甲子園から約 500キロ離れた横浜で巨人・原監督が舞った。勝利会見の30秒前に飛び込んできた『巨人Ｖ』の報に、和田監督は深々と頭を下げた。
6回に逆転 3ランを放ち、マット・マートン外野手、鳥谷敬内野手に迎えられる福留孝介外野手
｢本当に阪神ファンの皆さんには、優勝を逃して大変申し訳ない｣
勝って、懺悔…。悲しすぎるコントラスト。ＤｅＮＡ戦(横浜)に敗れた23日時点で、 9年ぶりのＶ奪回は消滅していた。あとは“Ｘデー”を待つばかりだったが、虎がマジック対象の広島を下したことで宿敵のリーグ 3連覇が決まる、皮肉な巡り合わせだった。
監督契約最終年、勝負の 3年目。｢巨人を倒す！！｣－。開幕前から自分自身を鼓舞するかのように何度このフレーズを口にしただろう。｢ここ 1番で｣と心に決めた遠近両用のメガネをかけて対巨人の開幕カードに臨み、流れが悪いと見るや｢きょうは、こっちからだ｣と事前に専属広報に伝えて、球場入りのルートまで変えた。
選手の交代を告げた和田豊監督
意気込みも、担いだ“げん”も、結局はすべて夢散。原監督の吐息に吹き飛ばされた。
勝負の分かれ目を問われた指揮官は｢やはり終盤の 8、 9月に入って、そこで…。ひと言で言うと、強かった。そこでうちが勝てなかったのが、一番の敗因。また、控えの層が厚かった。不調の選手やけが人が出ても、そこをカバーできる控えの層の厚さがあった｣と冷静に分析したが…。終わってみれば、この日の時点で｢８・５ゲーム差｣。昨年に続き、またも独走を許した。
すでに｢Ｂクラスなら辞任｣の覚悟を球団に伝えている和田監督だが、ＣＳ甲子園開催を逃すことになると｢続投が基本線｣(南球団社長)も大きく揺らいでしまう。2005年リーグ優勝監督の岡田彰布氏を最有力候補に後任探しも水面化で始まっている。
｢勝負はまだまだ続くんで、残り 4試合に全部勝って、甲子園でＣＳができるようにやっていく。そこからもう 1回東京ドームに行って勝負をする、という気持ちでこれからやっていく｣
2位広島に｢１・５｣と差を詰めた。本拠地にＣＳを運ぶことが命綱。巨人へのリベンジの機会はまだ残っている。
6回裏阪神一死 1、 2塁、福留孝介外野手は中越え３ランを放ちガッツポーズした
虎党の願いを乗せた打球がバックスクリーン右へと伸びていった。福留孝介外野手(37)が逆転 9号 3ランを放った。福留は 1塁ベースを蹴り、右の拳を突き上げた。 1点を追い上げ、 2点差で迎えた 6回一死 1、 2塁。広島の投手は先発九里から、 2番手左腕の戸田に変わっていた。
｢目の前で投手が変わったので、どうにかなるだろうと思って打席に入った。(狙いは)真っすぐ 1本で、 1、 2の 3で振ってやれ、と思った。よかったです｣
2ボールからの 3球目、外角低めの直球を完璧にとらえた。甲高い打球音とともに打球はバックスクリーン右へと向かった。福留は美しいフォロースルーからバットを放り投げた。
スタンドインを確認すると、右手で拳を作り、ダッシュでダイヤモンドを 1周。｢いい感触でとらえられました。最高の結果になってくれてよかったです｣。 9号 3ランは貴重な 1発となった。
ヒーローカーに乗りファンの声援に応える福留孝介外野手
手応え十分の一撃。マートンの中前適時打で 1－ 3とした 6回一死 1、 2塁だ。広島はＤ 2位・九里から、左腕の戸田にスイッチ。左対左の勝負を挑んできたが、 2ボールからの 3球目、 141キロの直球を迷わずフルスイングした。
16年目を迎えたプロ生活で、積み重ねてきた本塁打は日米通算 249本。節目まであと｢１｣に迫った。 9月は17試合で57打数19安打 4本塁打12打点、打率 0.333。左打者に不利と言われる甲子園特有の浜風も、この時期は左翼から右翼に風向きが変わる。
｢簡単に打てる球場ではないけど、この季節はフォローの風が吹くからいいなと思う。普段はすげー損する気分だけど｣。勝負の秋に入り、様々な要素が背番号｢８｣に味方する。ＣＳで対戦が濃厚な広島との対戦成績も、打率 0.297(64打数19打) 4本塁打11打点とまずまずだ。
｢残り 4試合、自分たちは勝つだけ。精一杯やります｣。巨人の優勝が決まった。残された道はＣＳからの下克上のみ。鯉とは｢１・５ゲーム差｣。まずは 2位奪取に専念する。
6回表広島二死 2塁、松山竜平の適時打で 3点目を失った藤浪晋太郎投手
先発の藤浪晋太郎投手は 6回 6安打 3失点で降板した。藤浪が自己最多となる11勝目。しかし、本人に笑顔はなかった。
1回に丸に適時打を浴び先制を許すと、 4回には松山の適時内野安打で追加点を許した。さらに 6回にはまたしても松山に右前適時打を浴びた。
だが味方打線が 6回に一挙 4点を奪って逆転に成功。勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りたが｢丸さんや松山さんにはコースが甘く入ってしまい、打たれてしまいました。全体的に情けない投球でした｣と笑顔はなかった。
8回のイニングを無失点で切り抜け、藤浪晋太郎投手の出迎えを受ける呉昇桓投手
それでも広島戦はこれで今季 6勝 1敗。若き鯉キラーに、首脳陣がＣＳの開幕(10月11日)を託す可能性が浮上した。甲子園開催ならメッセンジャー、敵地なら能見が基本線。だが、能見が先発予定の10月 1日の広島戦(マツダ)でアピールに失敗した場合、初陣を藤浪に 2年連続で任せることを検討しているもようだ。
8回表広島一死 1、 2塁、阪神 5番手(藤浪－安藤－福原－高宮－呉)で登板した呉昇桓投手
虎の守護神がセーブ王のタイトルを掴んだ。呉昇桓投手が、来日 1年目での最多セーブのタイトルを確定させた。
この日、今季37セーブ目をマーク。 2位の巨人マシソンが残り 7試合でセーブを挙げても同数になるためだ。シーズン60試合目の登板での朗報だが｢チームが 2位争いをしているし、最後までしっかりやるだけ｣と冷静だった。
この日は 4－ 3と 1点リードの 8回表一死 1、 2塁のピンチでスクランブル登板し、エルドレッドを左飛、代打鈴木誠を空振り三振に抑えた。 9回も三者凡退に抑え、今季37セーブ目を挙げた。｢ちょっと早めからいけるよう、しっかり準備していた｣。
8回、投げる呉昇桓投手
8回裏には一死 1、 2塁で打席に入った。送りバントにチャレンジし、失敗する一幕もあった。普段、ほとんど打席に立たない救援投手にとってバントは不慣れなプレーの 1つ。インパクトの瞬間に指を詰めるケースもまれにある。
それを問われても｢気にしていない。野球選手なので、よけられるよ｣と笑顔を見せた。イニングまたぎも難なくこなし、接戦を制する主役を張った。
阪神勢のセーブ王は2007年藤川球児以来だ。
ハマの球団がＧ軍に負けたため 3位以上が決定したが、一時は首位にまでんったのだから、残り試合は一丸になってキチンとした試合展開をして欲しいですね。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 9月
日程と結果10月
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福留9号3ラン！逆転Ｖ弾！2位広島と1.5差！藤浪3失点…呉昇桓37Ｓ！来日 1年目セーブ王確定
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