2011年に起こった前回の皆既月食から数えて 3年目となった、10月 8日に皆既日食が起こりました。
満月が地球の影にすっぽり入る皆既月食が 8日夜に起きる。
欠け始めてから満月に戻るまで 3時間余りで、完全に影に覆われるのは午 7~ 8時台という好条件。天気が良ければ、ほぼ全国各地で観測できる。気象庁によると、 8日夜は全国的に、内陸部では曇りの場所があるが、晴れの場所が多い見込み。
皆既月食は、太陽と地球、月が一直線に並んで起きる。 8日は東の低い空にある月が午後 6時15分から欠け始め、 7時25分から 1時間、完全に地球の影に入る。徐々に戻り、 9時35分に終わる。
皆既食となった月の右側では、普段は探すのが難しい天王星を双眼鏡で見ることができる可能性がある。月 1~ 2個分離れたあたりで、約 6等級と暗く肉眼では見えにくい。
日本で広く観測できる皆既月食は2011年12月以来。国立天文台は「見やすい時間帯なので、ぜひ観察してほしい」と呼び掛けている。(2014年10月 8日日刊スポーツ紙面からより)
皆既月食が国内各地で観察された8日夜、東京都墨田区では、ノーベル物理学賞で話題の発光ダイオードでライトアップされた、東京スカイツリーとの“コラボ”が実現
8日夜、満月が地球の影にすっぽり入る皆既月食が、日本各地の広い範囲で観察された。完全に月が隠れる皆既食は午後 7時25分に始まり 1時間継続、皆既食に特有の赤黒い「赤銅色」の月が秋の夜空に浮かび上がった。
国立天文台によると、全国で幅広く観察できる皆既月食は2011年12月以来。日本で次に見られる皆既月食は、2015年 4月 4日となる。
皆既食の月には、太陽の光が地球の大気で散乱、屈折し、赤い光がわずかに届くため「赤銅色」に見える。(2014年10月 9日サンスポ紙面からより)
皆既月食写真
虎ちゃんの住む町では、ちょうどこのようになっている時には、雲が出てお月様を隠してしまい、実際にはこのようには取れませんでした。
【本影食】
月の一部または全部が本影に入った状態。一般的に「月食」というと「本影食」のことを指します。本影は濃い影なので、月がはっきりと欠けたように見えます。月の一部だけが本影に入り込む現象が「部分食」、月の全てが本影に入り込む現象が「皆既食」です。
月食のしくみ
皆既月食
【皆既食中の月の色】
皆既食では、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。
地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光が弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。
皆既食中の月の色はいつも同じではありません。大気中にチリが少ないと大気を通り抜ける光の量が多くなり明るいオレンジ色に、逆にチリが多いと大気を通り抜ける光の 量が少なくなり、黒っぽく見えます。
皆既食中の月が赤く見える理由
肉眼で十分、双眼鏡・望遠鏡があるとなおよい。
月食は、肉眼でも十分観察できる天文現象です。満月が地球の影によって刻々と欠けていき、完全に影に入って「赤銅色」となり、その後また復円する様子は、ただ眺めているだけで楽しいものです。地球の本影の中に入ったときの月面の色と明るさが、影の縁と中心近くで異なることや、本影の中を月が横切るにつれて変化していく様子がわかるはずです。
双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が月面のクレーターや海を横切って移動していく様子や、皆既食中の月面の色や明るさの変化などがより鮮明に観察できます。(満月では、月面に太陽の光が正面からあたっているため、クレーターの凹凸はあまりはっきりとは見えません。)双眼鏡を三脚に固定すると、手ぶれの影響もなくより快適に観察ができます。
皆既食中の月と天王星の位置
【天王星を見つけるチャンス】
今回の月食は、天王星を見つける絶好のチャンスです。
天王星は太陽系の惑星の一つですが、約6等級と暗いためなかなか見る機会がありません。しかしこの日は、たまたま月と天王星が近くにあるため、皆既食中の月の位置を目安に天王星を見つけることができます。
天王星を肉眼で見つけるのはたいへん難しいため、双眼鏡を使って天王星を探しましょう。皆既食になり月が明るい輝きを失うと、月の近くにも星が見え始めます。月の右側に、月の直径の 1~ 2倍ほど離れた位置に見える暗い星が天王星です。
確かに、お月様の右側で多少光っている星が有りました。上記の定義でいくと、あの星は天王星だったと言えるでしょう。
最後に、虎ちゃんが撮った皆既月食の写真を載せました。
2014.10.08 18:25撮影
2014.10.08 18:49撮影
2014.10.08 18:51撮影
資料:国立天文台天文情報センターのサイトより
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満月が地球の影にすっぽり入る皆既月食が 8日夜に起きる。
欠け始めてから満月に戻るまで 3時間余りで、完全に影に覆われるのは午 7~ 8時台という好条件。天気が良ければ、ほぼ全国各地で観測できる。気象庁によると、 8日夜は全国的に、内陸部では曇りの場所があるが、晴れの場所が多い見込み。
皆既月食は、太陽と地球、月が一直線に並んで起きる。 8日は東の低い空にある月が午後 6時15分から欠け始め、 7時25分から 1時間、完全に地球の影に入る。徐々に戻り、 9時35分に終わる。
皆既食となった月の右側では、普段は探すのが難しい天王星を双眼鏡で見ることができる可能性がある。月 1~ 2個分離れたあたりで、約 6等級と暗く肉眼では見えにくい。
日本で広く観測できる皆既月食は2011年12月以来。国立天文台は「見やすい時間帯なので、ぜひ観察してほしい」と呼び掛けている。(2014年10月 8日日刊スポーツ紙面からより)
皆既月食が国内各地で観察された8日夜、東京都墨田区では、ノーベル物理学賞で話題の発光ダイオードでライトアップされた、東京スカイツリーとの“コラボ”が実現
8日夜、満月が地球の影にすっぽり入る皆既月食が、日本各地の広い範囲で観察された。完全に月が隠れる皆既食は午後 7時25分に始まり 1時間継続、皆既食に特有の赤黒い「赤銅色」の月が秋の夜空に浮かび上がった。
国立天文台によると、全国で幅広く観察できる皆既月食は2011年12月以来。日本で次に見られる皆既月食は、2015年 4月 4日となる。
皆既食の月には、太陽の光が地球の大気で散乱、屈折し、赤い光がわずかに届くため「赤銅色」に見える。(2014年10月 9日サンスポ紙面からより)
皆既月食写真
虎ちゃんの住む町では、ちょうどこのようになっている時には、雲が出てお月様を隠してしまい、実際にはこのようには取れませんでした。
【本影食】
月の一部または全部が本影に入った状態。一般的に「月食」というと「本影食」のことを指します。本影は濃い影なので、月がはっきりと欠けたように見えます。月の一部だけが本影に入り込む現象が「部分食」、月の全てが本影に入り込む現象が「皆既食」です。
月食のしくみ
皆既月食
【皆既食中の月の色】
皆既食では、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。
地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光が弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。
皆既食中の月の色はいつも同じではありません。大気中にチリが少ないと大気を通り抜ける光の量が多くなり明るいオレンジ色に、逆にチリが多いと大気を通り抜ける光の 量が少なくなり、黒っぽく見えます。
皆既食中の月が赤く見える理由
肉眼で十分、双眼鏡・望遠鏡があるとなおよい。
月食は、肉眼でも十分観察できる天文現象です。満月が地球の影によって刻々と欠けていき、完全に影に入って「赤銅色」となり、その後また復円する様子は、ただ眺めているだけで楽しいものです。地球の本影の中に入ったときの月面の色と明るさが、影の縁と中心近くで異なることや、本影の中を月が横切るにつれて変化していく様子がわかるはずです。
双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が月面のクレーターや海を横切って移動していく様子や、皆既食中の月面の色や明るさの変化などがより鮮明に観察できます。(満月では、月面に太陽の光が正面からあたっているため、クレーターの凹凸はあまりはっきりとは見えません。)双眼鏡を三脚に固定すると、手ぶれの影響もなくより快適に観察ができます。
皆既食中の月と天王星の位置
【天王星を見つけるチャンス】
今回の月食は、天王星を見つける絶好のチャンスです。
天王星は太陽系の惑星の一つですが、約6等級と暗いためなかなか見る機会がありません。しかしこの日は、たまたま月と天王星が近くにあるため、皆既食中の月の位置を目安に天王星を見つけることができます。
天王星を肉眼で見つけるのはたいへん難しいため、双眼鏡を使って天王星を探しましょう。皆既食になり月が明るい輝きを失うと、月の近くにも星が見え始めます。月の右側に、月の直径の 1~ 2倍ほど離れた位置に見える暗い星が天王星です。
確かに、お月様の右側で多少光っている星が有りました。上記の定義でいくと、あの星は天王星だったと言えるでしょう。
最後に、虎ちゃんが撮った皆既月食の写真を載せました。
2014.10.08 18:25撮影
2014.10.08 18:49撮影
2014.10.08 18:51撮影
資料:国立天文台天文情報センターのサイトより
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