国際オリンピック委員会(IOC)は 8日、モナコでの臨時総会第 1日で、中長期改革「五輪アジェンダ2020」の40項目の審議を予定より早く全て終了し、全項目が全会一致で承認された。実施競技の見直しでは開催都市に複数の種目の提案権を認め、「2020年東京五輪」での野球とソフトボール復帰が有力となった。
第 9代トーマス・バッハ会長(60)は「大会組織委員会が提案すれば(選手の)数を増やす機会も出てくる。組織委が提案しなければならない」と述べ、開催都市の意向に沿って柔軟に対応するとの考えを示した。IOC総会で夏季五輪の競技数枠(最大28)を撤廃し、開催都市に複数種目の提案権が認められ、「2020年東京五輪」での復活に道が開けた野球とソフトボール。IOCのジョン・コーツ副会長(64)副会長が、さらに追い風となりそうな見通しを説明した。
会見した「2020年東京五輪組織委」の森喜朗会長(76)は「具体的な進め方はこれから」と慎重な姿勢を見せながらも、個人的な見解として「来年 2月までにIOCに提出する大会開催基本計画には、何らかの考え方を示す必要があるだろう」と説明。
2008年の「北京五輪」で日本代表を金メダルに導いた上野由岐子投手(32=ルネサスエレクトロニクス高崎)は、正式な採用へ期待感が高まっていると喜んだ。
スカッシュの界のマドンナ、松井千夏選手(37=エスキューブ・プロ)が、「2020年東京五輪」の追加種目となることを期待した。
ノルディックスキー・ジャンプ男子のW杯で、自ら持つ最年長優勝記録を更新した葛西紀明選手(42=土屋ホーム)が 9日、成田空港に帰国した。
葛西の11月29日のW杯個人第 3戦(フィンランド・ルカ)を42歳 5カ月で制し、昨季マークした自らの記録を塗り替えた。記事をまとめてみました。
IOCは 8日、モナコでの臨時総会第 1日で、中長期改革「五輪アジェンダ2020」の40項目の審議を予定より早く全て終了し、全項目が全会一致で承認された。
記者会見した第 9代トーマス・バッハ会長は「五輪の独自性や価値、将来像を示す絵ができた」と満足感を示した。
実施競技の見直しでは開催都市に複数の種目の提案権を認め、「2020年東京五輪」での野球とソフトボール復帰が有力となった。種目を追加した場合、参加選手数の上限と定めた約 1万 500人を上回ることが懸念されているが、バッハ会長は「大会組織委員会が提案すれば(選手の)数を増やす機会も出てくる。組織委が提案しなければならない」と述べ、開催都市の意向に沿って柔軟に対応するとの考えを示した。
IOC総会で夏季五輪の競技数枠(最大28)を撤廃し、開催都市に複数種目の提案権が認められ、「2020年東京五輪」での復活に道が開けた野球とソフトボール。IOCのジョン・コーツ副会長副会長が、さらに追い風となりそうな見通しを説明した。
「選手数、種目数の上限を超えることになっても、既に行われている種目から削減する必要はない」との考えを明らかにした。
野球とソフトボールを実施するとなると、 1チーム20人で 8チームが出場としても 320人が参加することになる。大会規模の上限「選手数約 1万 500人、約 310種目」を超える懸念があり、高いハードルとみられたが、これを問題視しないというわけだ。
コーツ副会長副会長が、さらに追い風となりそうな見通しを説明した。
「選手数、種目数の上限を超えることになっても、既に行われている種目から削減する必要はない」との考えを明らかにした。
野球とソフトボールを実施するとなると、 1チーム20人で 8チームが出場としても 320人が参加することになる。大会規模の上限「選手数約 1万 500人、約 310種目」を超える懸念があり、高いハードルとみられたが、これを問題視しないというわけだ。
トーマス・バッハIOC会長も、財政計画や施設運用で支障がなければ 1万 500人の参加規模を「多少超えても問題はない」と柔軟な姿勢を示した。
これで追加種目の提案に向けた動きは一気に加速しそうだ。実施種目については「大会組織委員会と国際競技団体、IOCの同意があれば、大会の 3年前まで改正できる」とされている。空手とスカッシュも正式競技入りを目指しており、会見した「2020年東京五輪組織委」の森喜朗会長は「具体的な進め方はこれから」と慎重な姿勢を見せながらも、個人的な見解として「来年 2月までにIOCに提出する大会開催基本計画には、何らかの考え方を示す必要があるだろう」と説明。近く検討会議を立ち上げ、追加種目を決定する見通しを明らかにした。
コーツ副会長は種目の選定について「ドーピング対策や世界的な普及度、トップ選手の参加の観点から評価しなければならない」としている。追加種目は組織委の提案を受ける形で、早ければ来年 7月のIOC総会(クアラルンプール)で決まる。
開催都市以外の都市との「分散開催」や夏季、冬季を問わず例外的に他国との「共催」も認められたが、2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪で検討に入ったそり競技の日本を含めた国外開催案に対しては「これから組織委と計画の協議を開始する段階だ」と述べるにとどまった。
今回の改革で、IOC委員の定年は原則70歳から最大 4年の延長が可能となり、五輪のアピールを狙った五輪テレビチャンネルの創設も承認した。
参加選手数の増加がネックとみられた野球とソフトボールの復帰が加速しそうだ。東京五輪組織委は追加を提案する種目について、来年 2月までに方向性を示す方針。
ボールを手に笑顔を見せる上野由岐子投手
IOCが、開催都市に複数の種目追加を提案できる権利を認め、「2020東京五輪」で、ソフトボールが実施される可能性が高まったことを受けて、2008年の「北京五輪」で日本代表を金メダルに導いた上野由岐子投手は、正式な採用へ期待感が高まっていると喜んだ。
上野は9日、高崎市内のグラウンドで練習。LINE(ライン)で今回のIOCの決定を知ったと話し「いよいよ本当に決まるかもという気持ち。子どもたちの夢にもなる。プラスなこと。ぜひ五輪種目になってほしい」と話した。
東京五輪でのスカッシュ実施をアピールした松井千夏選手(左)と机龍之介選手
スカッシュの界のマドンナ、松井千夏選手が、「2020年東京五輪」の追加種目となることを期待した。
日本スカッシュ協会は 9日、IOCが開催都市による追加種目提案権を認めたことを受けて都内で会見。
出席した松井は「またチャンスを与えてくださったことに感謝したい。五輪で行われたら、多くの人に楽しさを知ってもらえる」と話した。
先月の全日本選手権でも準優勝した松井は 6年後に向け「力を付けてきたジュニア選手の壁になりたい」と宣言。
「若い選手の壁になることで、私自身も壁を乗り越えられると思う」とも言った。43歳で迎える「2020年東京五輪」に向けて「強いジュニアがたくさん出てきているし、スカッシュが採用されれば期待できる。私ですか? もちろん出たいです」と話していた。
お祝いの花束を手に取材を受ける葛西紀明選手
ノルディックスキー・ジャンプ男子のW杯で、自ら持つ最年長優勝記録を更新した葛西紀明選手が 9日、成田空港に帰国した。
葛西の11月29日のW杯個人第 3戦(フィンランド・ルカ)を42歳 5カ月で制し、昨季マークした自らの記録を塗り替えた。
到着の成田空港には、約 1カ月前の出発時をはるかに上回る50人ほどの報道陣や関係者に出迎えられた。「帰ってきて、こんなに大騒ぎになってるなんて、ビックリしました」と話すように、到着ロビーで驚きのあまり、しばし立ちつくすシーンもあった。
夏場はイベント出演や講演、取材対応に追われ、不安も抱えての出発だった。それが優勝含め、個人戦5試合で「トップ10」が 3回、不運な風にあたった今月の 2戦も12位、17位とまとめ全戦でポイントを獲得。「10位以内に 1回ぐらい入れれば」というシーズン前の目標を上方修正。「総合優勝も狙えそう」と新たな金字塔に向かう。
2020年に向かって、徐々にですが既にスタートしてきているのですね。野球やソフトボールが帰ってくるとなると、本当に楽しくなりそうですね。
今度の五輪は、虎ちゃんは60代になっていますが見に行けたら行きたいと思っています。
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五輪改革の全40項目を承認、ソフトボール上野「ぜひ五輪種目になって」、葛西が目標を上方修正!
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