首位打者から金言！！ドラフト 2位・石崎剛投手(24＝新日鉄住金鹿島)が 1日、甲子園室内で打撃投手を務め、打席に立ったマット・マートン外野手(33)から内角への意識を高めるよう助言された。
藤浪晋太郎投手(20)が 1日、甲子園で残留組練習に参加した。前日 2月28日の練習試合オリックス戦(安芸)では“逆むけ”の影響で右手中指を負傷し、流血しながら 5回無失点と好投。
Ｇ斬りで先発ローテをつかむ！岩本輝投手(22)が 1日、高知・安芸でブルペン入りした。先発予定だった西武との練習試合(春野)が雨天中止になり、 3日のソフトバンク戦(丸亀)にスライド登板することが決定。
阪神は 1日、西武との練習試合(春野)が雨天中止となり、高知・安芸で練習を行った。和田豊監督(52)はドラフト 3位・江越大賀外野手(21＝駒澤大學)のフォーム修正に着手。自ら手本を示すなど、およそ 1時間にわたり、直接指導した。
練習試合( 1日、西武－阪神、＝雨天中止、高知・春野)江越同様、外野手として開幕 1軍入りを目指す高卒 2年目の横田慎太郎外野手(19)は、 3日のソフトバンク戦へ｢チャンスをもらえたら、また 1本打ちたいです｣と気合を入れた。記事をまとめてみました。
首位打者から金言！！ドラフト 2位・石崎剛投手が 1日、甲子園室内で打撃投手を務め、打席に立ったマット・マートン外野手(33)から内角への意識を高めるよう助言された。打者目線から自身の特長を再認識。 3日のソフトバンク戦(丸亀)での先発を前に、開幕ローテをつかむ貴重なヒントを授かった。
練習が終わろうというときにサプライズが待っていた。クールダウンに向かう石崎が思わぬ人物から呼び止められた。声の主はマートンだ。直立不動で臨時講義を受けたルーキーは、強打者の感覚を直に感じ取った。
｢内角に投げないと通用しないことが、明確に分かりました。マートンさんに言ってもらえて、大きな収穫です｣
![フリー打撃に登板した石崎剛投手]()
フリー打撃に登板したドラフト 2位・石崎剛投手。マット・マートン外野手、マウロ・ゴメス内野手相手に実戦を想定して投げ込んだが、思わぬ収穫が…
3日の先発を前に、打撃投手を務めた。マートン、ゴメスに計４８球。間隔が空いたとはいえ、登板 2日前では珍しい調整法だが、両主砲との対戦という貴重な時間に加えて、予想外の“ご褒美”を手にした。
マートン：｢外角一辺倒だと外角の目付け（見極め）ができる。両サイドに、直球でストライクが取れるように意識したらいいと思うよ｣
ホームベースの両端をバットで指しながら、熱弁する背番号９。その金言を、ルーキーは何度もうなずきながら、真剣に聞き入った。
マートン：｢いい球を投げていた。(左足が)インステップで踏み込んできて、右打者は嫌だ。それを生かすためにも、ね｣
![マートン外野手にアドバイスを受ける石崎剛投手]()
マット・マートン外野手(右)にベース付近に呼び出され、アドバイスを受ける石崎剛投手
テーマは両サイドを使うこと、特に内角球の重要性だ。打撃投手とはいえ、変化球を混ぜた実戦に近い対決で、見送りが目立った。なぜ見極められるのか？ それをＭ砲が丁寧に説いた。右打者の体に向かって踏み出し、スリークオーターから 150キロ近い速球を投げ込む右腕の打席に初めて立ち、その怖さを肌で感じたからこそ、すぐに伝えたかった。
2010年にプロ野球記録のシーズン 214安打を放ち、来日 5年で 3度のリーグ最多安打、昨季も首位打者に輝いた球界最強の右打者の目線と感覚。それはルーキーにとって、これ以上ない財産となる。石崎は｢実際に(外の)変化球を振ってもらえなかった。本当にその通りだと思いました｣と目を輝かせた。
![石崎剛投手のボールを見極めるマートン外野手]()
石崎剛投手(手前)のボールを見極めるマット・マートン外野手。自身の感覚をルーキーに伝えた
タイミングも最高だ。当初は中継ぎを期待された24歳は、 2月22日の中日戦(北谷)で 3回 1失点と好投し、先発候補に急浮上。 3日は 5イニングを投げる予定だ。鷹打線は右の主力がずらり。内川、松田、李大浩らが帯同予定で、抑えれば絶好のアピールとなる。
｢内角に自信がないわけではないですが、思い切って投げられているのは右打者の外角。ブルペンでも外が多かったけど(内に)投げられるよう練習します。投げにくいでは通用しないので｣
開幕ローテ争いは、 2年目の岩崎が 5番手有力で、 6番手は 5年目の岩本が一歩リードの現状だが、差はわずか。大打者が認めた球筋を最大限に生かし、ルーキーが開幕の椅子を引き寄せる。
![軽快な動きを見せる藤浪晋太郎投手]()
ノックを受け軽快な動きを見せる藤浪晋太郎投手
藤浪晋太郎投手が 1日、甲子園で残留組練習に参加した。前日 2月28日の練習試合オリックス戦(安芸)では“逆むけ”の影響で右手中指を負傷し、流血しながら 5回無失点と好投。
この日は室内練習場でキャッチボールなどに汗を流し、｢痛みはないし、影響ないです｣と冷静に問題なしを強調した。
開幕前に“鬼門”を制圧する。藤浪晋太郎投手が 1日、甲子園室内で調整した。29日の中日との開幕 3戦目に先発濃厚だが、気になるのは苦手とする京セラドームのマウンド。最終調整登板となる22日のオリックスとのオープン戦で対策を施し、満を持して本番を迎える決意を語った。
![取材に答える藤浪晋太郎投手]()
取材に答える藤浪晋太郎投手。前日に負傷した右手中指も大丈夫そうだ
シーズンに入る前に、不安材料を消し去る。鬼門のマウンド克服へ－。開幕カードと同じ舞台で戦う｢3.22｣について、藤浪が大きな意味合いを口にした。
｢マウンドの感触に慣れることは大事なこと。直前のゲームで投げられるので、ありがたいですね｣
29日の中日との開幕 3戦目に登板予定だが、最終調整の場となる22日のオリックス戦を歓迎した。京セラドームで投げられるからだ。
阪神にとっての準本拠地だが、藤浪はこの舞台が苦手。過去 2年間の成績は 4試合で 2勝 2敗も防御率4.76。｢いいイメージは持っていない。好きか嫌いといえば、好きではないですね。(マウンドが)硬いイメージで傾斜が低い。ボールが浮きやすいという印象です｣と吐露した。
![京セラドームのマウンドが苦手な藤浪晋太郎投手]()
京セラドームのマウンドが苦手な藤浪晋太郎投手。開幕前に克服する
独特の硬いマウンド。傾斜も低く、人工的に傾斜を作るために足で土を掘る作業が、より重要となる。結果、登板後は他の球場よりも疲労感が残るという。だが、決して硬いマウンドが苦手というわけではなく、｢ナゴヤドームは、好きなほうです｣とも…。要は感覚と相性の問題か。
昨年は京セラドームでの登板がないまま開幕。 4月 1日の中日戦でいきなり苦手なマウンドに立ち、 7回 2/3を 6失点でＫＯされた(チームも 0－10)が、今年は違う。
前日 2月28日のオリックスとの練習試合(安芸)で 5回無失点と好投し、次回は 6日の西武戦(甲子園)へ。10日には侍ジャパンとして欧州代表戦(東京Ｄ)で中継ぎ登板し、15日のＤｅＮＡ戦(横浜)を経て、22日へ。そこできっちりと、マウンドに対応する。
｢傾斜に合わせていくだけ。致命的な問題ではないですよ｣と力強く話した20歳は｢今年はホームからスタートできますから｣と笑顔。 3年目で初めて迎える本拠地開幕へ、気合をみなぎらせた。
Ｇ斬りで先発ローテをつかむ！岩本輝投手が 1日、高知・安芸でブルペン入りした。先発予定だった西武との練習試合(春野)が雨天中止になり、 3日のソフトバンク戦(丸亀)にスライド登板することが決定。結果を残せば、中 4日で 8日の巨人戦(甲子園)で先発マウンドが用意されることになった。
シチュエーションはこれ以上なく、わかりやすくなった。昨年のセ・パ両リーグの覇者を抑えれば、先発 6番目の座が目の前に－。先発予定だった西武戦が雨天中止となっても、気にする素振りはない。岩本は気持ちを切り替えていた。
![安芸ブルペンで調整した岩本輝投手]()
雨天中止で登板が流れて、安芸ブルペンで調整した岩本輝投手
｢やることは一緒です。結果を求めて、いい結果が出ればいい｣
この日はブルペン入りして、52球のピッチング。 3日のソフトバンク戦にスライド登板し、 2番手で 4イニングを投げることが決まった。相手は前年の日本一打線だが｢自分の投球をするだけ｣とキッパリ。気合がみなぎった。
開幕ローテ争いも最終コーナーだ。調整が遅れていた昨季５勝の岩崎にメドが立ったことで、実質、残りは１枠となり、ドラフト 2位・石崎剛投手(新日鉄住金鹿島)らと争うが、ここまで 3試合で計 8回を 1失点と好投する22歳の右腕が最有力候補だ。鷹封じに成功すれば、次は 8日の巨人戦(甲子園)の先発マウンドが用意される。
中西投手コーチは改めて、開幕ローテの大枠の決定時期を｢(争いは)12日までだな｣と明言した。つまり背番号｢５９｣にとっては、強敵との 2番勝負が、命運を握るというわけだ。
｢考えることもいつも一緒｣と岩本。結果を求め、自らの力で最後のイスに座る。
![江越大賀外野手を指導する和田監督]()
安芸ドーム内でドラフト 3位・江越大賀外野手(左)を指導する和田監督。身振り手振りで｢ツイスト打法｣を教えた(右は関川コーチ)
阪神は 1日、西武との練習試合(春野)が雨天中止となり、高知・安芸で練習を行った。和田豊監督はドラフト 3位・江越大賀外野手のフォーム修正に着手。自ら手本を示すなど、およそ 1時間にわたり、直接指導した。課題のチーム力底上げへ、必死だ。
芝生に浮く水がシューズの中まで染みこむ。ブルペン視察を終えた和田監督は、グラウンドを横切りながら｢たまには、こういう日もあってもいいよな｣と安芸の雨空を見上げた。そして安芸ドームへ入ると、江越に向かって歩き出した。
｢フォームが崩れている。ポイントを見失っている。打球が右(方向)にしかいかない。彼の持ち味とすれば、左にも大きいものを打てるから｣
![ツイスト打法で有名な巨人・阿部慎之助]()
ツイスト打法で有名な巨人・阿部慎之助
午前10時25分から始まったティー打撃では、巨人・阿部の代名詞ともなっている腰を逆回転させる｢ツイスト打法｣」を指導。｢ヘッドが走らなくなっているからね。その走りをもう 1回体感させて、感覚を元に戻す｣。自ら手袋を着用し、バットを握ると10スイングを披露した。同56分から始まったフリー打撃では掛布ＤＣにもサポートを依頼し、熱視線を送った。およそ 1時間かけて、直接メスを入れた。
強肩強打で、大和を脅かす存在として期待される江越は、前日 2月28日のオリックス戦との練習試合(安芸)で 4打数無安打 2三振。沖縄でのオープン戦 2試合ではともに｢Ｈ｣ランプを灯したが、虎将はルーキーの黄色信号を察して、すぐに治療をしたわけだ。
![江越大賀外野手を指導する和田豊監督]()
江越大賀外野手を指導する和田豊監督
｢(和田監督らから)言われて、その通りだなと思った。(ポイントの修正など)やってみると感覚も違いました｣
江越の目から、うろこが落ちた。 3日のソフトバンク戦(丸亀)を含めた四国遠征 3番勝負は 1試合流れ、開幕 1軍生き残りをかける若手には悔しい形となった。首脳陣にとっても判断材料が減ったが、その分、選手の状態や体調の立て直しに時間を十分割けた。それが大きい。
｢試合に入ってくると、どうしてもスイング数が減ってくるし、打ち込みができたのはよかったね｣と指揮官。選手の考えをまずは尊重し、対話の中でアドバイスする。押しつけはしない。これが和田流だ。過去に大和も上本も、これで上昇気流に乗せた。
｢プロで飯を食っていこうと思えば、そういう(歯車が狂う)時期を短くせなアカンから｣
高知の空は 2人の胸中のようだった。夕方にはパステルブルーが広がった。
練習試合( 1日、西武－阪神、＝雨天中止、高知・春野)江越同様、外野手として開幕 1軍入りを目指す高卒 2年目の横田慎太郎外野手は、 3日のソフトバンク戦へ｢チャンスをもらえたら、また 1本打ちたいです｣と気合を入れた。
四国遠征 3番勝負の第 1関門、 2月28日のオリックス戦は 1番で出場。 4打数 1安打と非凡さを見せた。この日の中止でテストが 1試合減ったが、主力が出場する 4日のソフトバンク戦(甲子園)以降も 1軍帯同する可能性について、平田ヘッドコーチは｢あるんじゃないか｣とコメント。和田監督は｢あした( 3日)をみてから｣と話した。 3日はクリーンアップに座ることが濃厚だ。
もうすぐオープン戦が始まる！明日に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
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2015年春季キャンプ日程
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2015年 練習試合・オープン戦 日程と結果( 2月)
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2015年 オープン戦・公式戦 日程と結果( 3月)
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2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
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藤浪晋太郎投手(20)が 1日、甲子園で残留組練習に参加した。前日 2月28日の練習試合オリックス戦(安芸)では“逆むけ”の影響で右手中指を負傷し、流血しながら 5回無失点と好投。
Ｇ斬りで先発ローテをつかむ！岩本輝投手(22)が 1日、高知・安芸でブルペン入りした。先発予定だった西武との練習試合(春野)が雨天中止になり、 3日のソフトバンク戦(丸亀)にスライド登板することが決定。
阪神は 1日、西武との練習試合(春野)が雨天中止となり、高知・安芸で練習を行った。和田豊監督(52)はドラフト 3位・江越大賀外野手(21＝駒澤大學)のフォーム修正に着手。自ら手本を示すなど、およそ 1時間にわたり、直接指導した。
練習試合( 1日、西武－阪神、＝雨天中止、高知・春野)江越同様、外野手として開幕 1軍入りを目指す高卒 2年目の横田慎太郎外野手(19)は、 3日のソフトバンク戦へ｢チャンスをもらえたら、また 1本打ちたいです｣と気合を入れた。記事をまとめてみました。
首位打者から金言！！ドラフト 2位・石崎剛投手が 1日、甲子園室内で打撃投手を務め、打席に立ったマット・マートン外野手(33)から内角への意識を高めるよう助言された。打者目線から自身の特長を再認識。 3日のソフトバンク戦(丸亀)での先発を前に、開幕ローテをつかむ貴重なヒントを授かった。
練習が終わろうというときにサプライズが待っていた。クールダウンに向かう石崎が思わぬ人物から呼び止められた。声の主はマートンだ。直立不動で臨時講義を受けたルーキーは、強打者の感覚を直に感じ取った。
｢内角に投げないと通用しないことが、明確に分かりました。マートンさんに言ってもらえて、大きな収穫です｣
フリー打撃に登板したドラフト 2位・石崎剛投手。マット・マートン外野手、マウロ・ゴメス内野手相手に実戦を想定して投げ込んだが、思わぬ収穫が…
3日の先発を前に、打撃投手を務めた。マートン、ゴメスに計４８球。間隔が空いたとはいえ、登板 2日前では珍しい調整法だが、両主砲との対戦という貴重な時間に加えて、予想外の“ご褒美”を手にした。
マートン：｢外角一辺倒だと外角の目付け（見極め）ができる。両サイドに、直球でストライクが取れるように意識したらいいと思うよ｣
ホームベースの両端をバットで指しながら、熱弁する背番号９。その金言を、ルーキーは何度もうなずきながら、真剣に聞き入った。
マートン：｢いい球を投げていた。(左足が)インステップで踏み込んできて、右打者は嫌だ。それを生かすためにも、ね｣
マット・マートン外野手(右)にベース付近に呼び出され、アドバイスを受ける石崎剛投手
テーマは両サイドを使うこと、特に内角球の重要性だ。打撃投手とはいえ、変化球を混ぜた実戦に近い対決で、見送りが目立った。なぜ見極められるのか？ それをＭ砲が丁寧に説いた。右打者の体に向かって踏み出し、スリークオーターから 150キロ近い速球を投げ込む右腕の打席に初めて立ち、その怖さを肌で感じたからこそ、すぐに伝えたかった。
2010年にプロ野球記録のシーズン 214安打を放ち、来日 5年で 3度のリーグ最多安打、昨季も首位打者に輝いた球界最強の右打者の目線と感覚。それはルーキーにとって、これ以上ない財産となる。石崎は｢実際に(外の)変化球を振ってもらえなかった。本当にその通りだと思いました｣と目を輝かせた。
石崎剛投手(手前)のボールを見極めるマット・マートン外野手。自身の感覚をルーキーに伝えた
タイミングも最高だ。当初は中継ぎを期待された24歳は、 2月22日の中日戦(北谷)で 3回 1失点と好投し、先発候補に急浮上。 3日は 5イニングを投げる予定だ。鷹打線は右の主力がずらり。内川、松田、李大浩らが帯同予定で、抑えれば絶好のアピールとなる。
｢内角に自信がないわけではないですが、思い切って投げられているのは右打者の外角。ブルペンでも外が多かったけど(内に)投げられるよう練習します。投げにくいでは通用しないので｣
開幕ローテ争いは、 2年目の岩崎が 5番手有力で、 6番手は 5年目の岩本が一歩リードの現状だが、差はわずか。大打者が認めた球筋を最大限に生かし、ルーキーが開幕の椅子を引き寄せる。
ノックを受け軽快な動きを見せる藤浪晋太郎投手
藤浪晋太郎投手が 1日、甲子園で残留組練習に参加した。前日 2月28日の練習試合オリックス戦(安芸)では“逆むけ”の影響で右手中指を負傷し、流血しながら 5回無失点と好投。
この日は室内練習場でキャッチボールなどに汗を流し、｢痛みはないし、影響ないです｣と冷静に問題なしを強調した。
開幕前に“鬼門”を制圧する。藤浪晋太郎投手が 1日、甲子園室内で調整した。29日の中日との開幕 3戦目に先発濃厚だが、気になるのは苦手とする京セラドームのマウンド。最終調整登板となる22日のオリックスとのオープン戦で対策を施し、満を持して本番を迎える決意を語った。
取材に答える藤浪晋太郎投手。前日に負傷した右手中指も大丈夫そうだ
シーズンに入る前に、不安材料を消し去る。鬼門のマウンド克服へ－。開幕カードと同じ舞台で戦う｢3.22｣について、藤浪が大きな意味合いを口にした。
｢マウンドの感触に慣れることは大事なこと。直前のゲームで投げられるので、ありがたいですね｣
29日の中日との開幕 3戦目に登板予定だが、最終調整の場となる22日のオリックス戦を歓迎した。京セラドームで投げられるからだ。
阪神にとっての準本拠地だが、藤浪はこの舞台が苦手。過去 2年間の成績は 4試合で 2勝 2敗も防御率4.76。｢いいイメージは持っていない。好きか嫌いといえば、好きではないですね。(マウンドが)硬いイメージで傾斜が低い。ボールが浮きやすいという印象です｣と吐露した。
京セラドームのマウンドが苦手な藤浪晋太郎投手。開幕前に克服する
独特の硬いマウンド。傾斜も低く、人工的に傾斜を作るために足で土を掘る作業が、より重要となる。結果、登板後は他の球場よりも疲労感が残るという。だが、決して硬いマウンドが苦手というわけではなく、｢ナゴヤドームは、好きなほうです｣とも…。要は感覚と相性の問題か。
昨年は京セラドームでの登板がないまま開幕。 4月 1日の中日戦でいきなり苦手なマウンドに立ち、 7回 2/3を 6失点でＫＯされた(チームも 0－10)が、今年は違う。
前日 2月28日のオリックスとの練習試合(安芸)で 5回無失点と好投し、次回は 6日の西武戦(甲子園)へ。10日には侍ジャパンとして欧州代表戦(東京Ｄ)で中継ぎ登板し、15日のＤｅＮＡ戦(横浜)を経て、22日へ。そこできっちりと、マウンドに対応する。
｢傾斜に合わせていくだけ。致命的な問題ではないですよ｣と力強く話した20歳は｢今年はホームからスタートできますから｣と笑顔。 3年目で初めて迎える本拠地開幕へ、気合をみなぎらせた。
Ｇ斬りで先発ローテをつかむ！岩本輝投手が 1日、高知・安芸でブルペン入りした。先発予定だった西武との練習試合(春野)が雨天中止になり、 3日のソフトバンク戦(丸亀)にスライド登板することが決定。結果を残せば、中 4日で 8日の巨人戦(甲子園)で先発マウンドが用意されることになった。
シチュエーションはこれ以上なく、わかりやすくなった。昨年のセ・パ両リーグの覇者を抑えれば、先発 6番目の座が目の前に－。先発予定だった西武戦が雨天中止となっても、気にする素振りはない。岩本は気持ちを切り替えていた。
雨天中止で登板が流れて、安芸ブルペンで調整した岩本輝投手
｢やることは一緒です。結果を求めて、いい結果が出ればいい｣
この日はブルペン入りして、52球のピッチング。 3日のソフトバンク戦にスライド登板し、 2番手で 4イニングを投げることが決まった。相手は前年の日本一打線だが｢自分の投球をするだけ｣とキッパリ。気合がみなぎった。
開幕ローテ争いも最終コーナーだ。調整が遅れていた昨季５勝の岩崎にメドが立ったことで、実質、残りは１枠となり、ドラフト 2位・石崎剛投手(新日鉄住金鹿島)らと争うが、ここまで 3試合で計 8回を 1失点と好投する22歳の右腕が最有力候補だ。鷹封じに成功すれば、次は 8日の巨人戦(甲子園)の先発マウンドが用意される。
中西投手コーチは改めて、開幕ローテの大枠の決定時期を｢(争いは)12日までだな｣と明言した。つまり背番号｢５９｣にとっては、強敵との 2番勝負が、命運を握るというわけだ。
｢考えることもいつも一緒｣と岩本。結果を求め、自らの力で最後のイスに座る。
安芸ドーム内でドラフト 3位・江越大賀外野手(左)を指導する和田監督。身振り手振りで｢ツイスト打法｣を教えた(右は関川コーチ)
阪神は 1日、西武との練習試合(春野)が雨天中止となり、高知・安芸で練習を行った。和田豊監督はドラフト 3位・江越大賀外野手のフォーム修正に着手。自ら手本を示すなど、およそ 1時間にわたり、直接指導した。課題のチーム力底上げへ、必死だ。
芝生に浮く水がシューズの中まで染みこむ。ブルペン視察を終えた和田監督は、グラウンドを横切りながら｢たまには、こういう日もあってもいいよな｣と安芸の雨空を見上げた。そして安芸ドームへ入ると、江越に向かって歩き出した。
｢フォームが崩れている。ポイントを見失っている。打球が右(方向)にしかいかない。彼の持ち味とすれば、左にも大きいものを打てるから｣
ツイスト打法で有名な巨人・阿部慎之助
午前10時25分から始まったティー打撃では、巨人・阿部の代名詞ともなっている腰を逆回転させる｢ツイスト打法｣」を指導。｢ヘッドが走らなくなっているからね。その走りをもう 1回体感させて、感覚を元に戻す｣。自ら手袋を着用し、バットを握ると10スイングを披露した。同56分から始まったフリー打撃では掛布ＤＣにもサポートを依頼し、熱視線を送った。およそ 1時間かけて、直接メスを入れた。
強肩強打で、大和を脅かす存在として期待される江越は、前日 2月28日のオリックス戦との練習試合(安芸)で 4打数無安打 2三振。沖縄でのオープン戦 2試合ではともに｢Ｈ｣ランプを灯したが、虎将はルーキーの黄色信号を察して、すぐに治療をしたわけだ。
江越大賀外野手を指導する和田豊監督
｢(和田監督らから)言われて、その通りだなと思った。(ポイントの修正など)やってみると感覚も違いました｣
江越の目から、うろこが落ちた。 3日のソフトバンク戦(丸亀)を含めた四国遠征 3番勝負は 1試合流れ、開幕 1軍生き残りをかける若手には悔しい形となった。首脳陣にとっても判断材料が減ったが、その分、選手の状態や体調の立て直しに時間を十分割けた。それが大きい。
｢試合に入ってくると、どうしてもスイング数が減ってくるし、打ち込みができたのはよかったね｣と指揮官。選手の考えをまずは尊重し、対話の中でアドバイスする。押しつけはしない。これが和田流だ。過去に大和も上本も、これで上昇気流に乗せた。
｢プロで飯を食っていこうと思えば、そういう(歯車が狂う)時期を短くせなアカンから｣
高知の空は 2人の胸中のようだった。夕方にはパステルブルーが広がった。
練習試合( 1日、西武－阪神、＝雨天中止、高知・春野)江越同様、外野手として開幕 1軍入りを目指す高卒 2年目の横田慎太郎外野手は、 3日のソフトバンク戦へ｢チャンスをもらえたら、また 1本打ちたいです｣と気合を入れた。
四国遠征 3番勝負の第 1関門、 2月28日のオリックス戦は 1番で出場。 4打数 1安打と非凡さを見せた。この日の中止でテストが 1試合減ったが、主力が出場する 4日のソフトバンク戦(甲子園)以降も 1軍帯同する可能性について、平田ヘッドコーチは｢あるんじゃないか｣とコメント。和田監督は｢あした( 3日)をみてから｣と話した。 3日はクリーンアップに座ることが濃厚だ。
もうすぐオープン戦が始まる！明日に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年春季キャンプ日程
2015年 練習試合・オープン戦 日程と結果( 2月)
2015年 オープン戦・公式戦 日程と結果( 3月)
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
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