19日ナゴヤドームでオープン戦：中日－阪神が行われ、マウロ・ゴメス内野手(30)が 4回無死 2、 3塁の好機。中日先発朝倉のカットボールをセンター前に弾き返し、先制タイムリーを放った。
本番さながらの仕事だ。好調の福留孝介外野手(37)は 6回無死満塁で中犠飛。｢(変化球を)つかまえることができた。
打撃不振の西岡剛内野手(30)が 2得点。 4回は四球で、 6回は 1ゴロ失策で出塁して、いずれも生還した。
先発の岩崎優投手(23)が 6回 1安打無失点と快投し、マウロ・ゴメス内野手が 4回に先制打を放つなど 4、 5、 6番打者がそろって打点を挙げる活躍。27－29日の開幕カード(京セラＤ)で対戦する中日にオープン戦で 2戦全勝とし、開幕ダッシュに弾みをつけた。
梅野隆太郎捕手(23)が同級生の岩崎を好リードした。登板前には綿密な打ち合わせをして臨んだが、｢その通りに投げてくれました。(岩崎は)すごくよかったです｣と笑顔をみせた。
経験豊富な打者に対して、投手としては小柄な 1メートル76が大きく見えた。体中がバネのような躍動感。成長株の島本浩也投手(22)が中日の主力を圧倒した。
新加入したマリオ・サンティアゴ投手(30＝元ドジャース３Ａ)がランディ・メッセンジャー投手(33)から日本球界のアドバイスをもらった。記事をまとめてました。
＜オープン戦：中日 2－ 3阪神＞◇19日◇ナゴヤドーム
マウロ・ゴメス内野手が先制タイムリーを放った。
4回無死 2、 3塁の好機。中日先発朝倉のカットボールをセンター前に弾き返した。前日の練習試合ヤクルト戦(神宮)でも今季 1号をマーク。左脇腹の張りから復帰 4戦目の昨季の打点王は、｢ボールはとてもよく見えている。今日もストライクゾーンに来た球は積極的に振っていった。いい形で打ててよかったよ｣と笑顔だった。
4回表阪神無死 2、 3塁、マウロ・ゴメス内野手は中前適時打を放った＝ナゴヤドーム
“前哨戦”を制した！！ 阪神は27日からの開幕カードの相手、中日に勝利。たった 3安打でも勝利を手に入れた。竜倒に導く先制打を放ったのが 4番ゴメスだ。
｢ストライクゾーンのボールを積極的に振っていくことを心がけた。いい形で打てた。ボールがしっかりと見えている｣
4回無死 2、 3塁から朝倉の高めに抜けたフォークを見逃さなかった。バットをコンパクトに振り抜くと、打球は一瞬にして中前へ。チームは15日のＤｅＮＡ戦の 5回以来、タイムリーが出ていなかったが、26イニングぶりに 4番の一打で“トンネル”を抜け出した。
ゴメスのオープン戦での得点圏打率は 0.600。｢得点圏にランナーを置いたときの集中力は高いものがある｣と、和田監督は昨季打点王( 109打点)の勝負強さに目を細めた。直後に 5番・マートン、 6回には 6番・福留がそれぞれ犠飛で追加点。主軸の活躍で少ないチャンスを生かした。
4回、 4番マウロ・ゴメス内野手が中前適時打。勝負強い打撃で先制点をたたき出した＝ナゴヤドーム
中日とのプレ開幕戦を制した。｢お互い腹の探り合いのような投手起用だった｣と指揮官。 1点リードの 9回に守護神の呉昇桓ではなく、新加入の桑原をマウンドに上げた。手の内は隠しながらも、 2月22日(○ 6－ 1、北谷)に続いてオープン戦２連勝。ナゴヤドームでのオープン戦は2004年以来11年ぶりだったが、通算71勝 139敗 5分けの“鬼門”で開幕カードに向けて弾みをつけた。
20日からは開幕 3連戦の舞台となる京セラドームでオリックスと 3日連続で戦う。｢ボールを見ること、あとはリズムやタイミングを取りながら仕上げていきたい｣とゴメスが力を込める。10年ぶりのリーグ優勝、30年ぶりの日本一へ。猛虎打線が開幕ダッシュへの準備を着々と進める。
6回、犠飛を放った福留孝介外野手＝ナゴヤドーム
本番さながらの仕事だ。好調の福留孝介外野手は 6回無死満塁で中犠飛。｢(変化球を)つかまえることができた。 3打席立てて、よかったんじゃないかな｣。カウント 2－ 2から、初めて見た若松のカーブにしっかり体を残した。 2回にも強い打球の中飛。17日のＤｅＮＡ戦(横浜)でもソロ本塁打を放っており、準備は万端だ。
4回の打者マウロ・ゴメス内野手の時、ボールがそれる間に 1走の西岡剛内野手が 2塁へ＝ナゴヤドーム
打撃不振の西岡剛内野手が 2得点。 4回は四球で、 6回は 1ゴロ失策で出塁して、いずれも生還した。｢ヒットはなかったけど、ああやって僕が塁に出ることで得点が入る｣と胸を張った。｢僕がブレーキになっているのは感じている。 3番を任せてもらえる以上、結果を出したい｣。 3打数無安打で打率 0.091。バットは苦戦中だが、責任は本人が一番自覚している。
中日戦で先発した阪神・岩崎優投手＝ナゴヤドーム
19日の中日戦(ナゴヤＤ)に 3－ 2で勝利した。先発の岩崎優投手が 6回 1安打無失点と快投し、マウロ・ゴメス内野手が 4回に先制打を放つなど 4、 5、 6番打者がそろって打点を挙げる活躍。27－29日の開幕カード(京セラＤ)で対戦する中日にオープン戦で 2戦全勝とし、開幕ダッシュに弾みをつけた。
2塁を踏ませず、 6回無失点。 2年目左腕・岩崎優投手が確かな成長を見せた＝ナゴヤドーム
強力な左腕王国の牙城は崩れない。むしろ、これでもかと言わんばかりの防衛態勢が整った。岩崎がオープン戦ラスト登板で 6回 1安打無失点。開幕ローテ入りを決めている 2年目サウスポーが非の打ち所がない快投をみせた。
｢結果に関してはすごく納得している。いい投球ができました。ストライク先行で自分のペースで投げられたので、次につながると思います｣ 珍しく自画自賛で振り返ったマウンドは、 5回まで無安打ピッチ。 6回先頭のエルナンデスに中前打を許したものの、一死後、谷繁を内角直球で 3ゴロ併殺に仕留めて、予定イニングを投げ終えた。打者18人、残塁ゼロ。 2塁すら踏ませない充実の81球だ。自身が定めたテーマにも好感触をつかんだ。
｢前回は直球の質がよくなかったので、指のかかり、制球にこだわって投げました。いい状態にはあると思います｣
1回、好守備を見せた鳥谷敬内野手を迎える岩崎優投手。右は西岡剛内野手＝ナゴヤドーム
粉雪も舞った11日の広島戦(甲子園)は 5回 1失点でも｢投球フォームがばらばらだった｣という。そのため、真っすぐの精度に納得がいかず、ブルペン投球などで修正に励んだ。登板前には同級生の梅野と｢配球はいつもより入念に話し合いました｣。ホームベースの四隅を広く使うことを意識したことで、 5三振を奪う好投につなげた。最速は 138キロながら、独特の球持ちのいいフォームで竜打線をねじ伏せた。
和田監督も｢開幕カードいけるんちゃうか｣と軽口を飛ばすほど、満足げ。シーズンでの 2桁勝利にも［それくらい勝ってくれればチームとしてありがたい。きょうくらいのキレがあればいける｣と期待を寄せた。
岩崎の成長で、虎の先発陣は左が 3枚そろう。オープン戦は能見が 3試合で防御率0.60の好成績を残せば、岩田も安定感たっぷり。そこに岩崎が防御率0.82ときて、 3人合わせて34回で防御率1.04。他球団もうらやむバランスのよさだ。
｢走者を出してからボール先行だったことは反省です。もっと緩急もつけるようにしたい｣
ルーキーイヤーの 5勝( 4敗)からの上積みへ、力を込めた。 4月 2日の開幕 6戦目(ヤクルト、神宮)で今季初陣に臨み、同14日からの中日戦(ナゴヤＤ)に向かう流れ。前哨戦は文句なしだった。
3回、安打を放った梅野隆太郎捕手。投手は中日・朝倉健太＝ナゴヤドーム
梅野隆太郎捕手が同級生の岩崎を好リードした。登板前には綿密な打ち合わせをして臨んだが、｢その通りに投げてくれました。(岩崎は)すごくよかったです｣と笑顔をみせた。打撃では 3回にチーム初安打となる中前打を放ったが、 6回に 1点を追加してなおも一死 1、 3塁の好機で 1ゴロ併殺。 9回も見逃し三振に終わった。
まったく点を与えない。島本浩也投手は 7回を 3人で片づけ、またまた無失点ピッチングだ＝ナゴヤドーム
経験豊富な打者に対して、投手としては小柄な 1メートル76が大きく見えた。体中がバネのような躍動感。成長株の島本浩也投手が中日の主力を圧倒した。
｢いつも通り腕を振って、打者に向かっていく気持ちで投げました｣
7回に登板し、 1番・大島を外角のフォークで見逃し三振。お次はベテラン勢だ。荒木をこの日最速の 146キロで 1邪飛。続く森野も低めの直球で 3直に打ち取った。
｢自信は全然ないですけど、こういう打者を抑えていかないといけないので。投げさせてもらっているので、しっかり勝負したいです｣
オープン戦 8試合( 5回 1/3)で防御率0.00と文句なし。練習試合も含めると11試合で無失点だ。キレのある直球と決め球のフォークが持ち味。昨秋から挑戦したシュートも完全に自分のものにした。
｢特に気負いはなかったです｣
開幕カードの対戦相手に存在感を植え付けた新戦力。間違いなく、新しい虎を盛り上げる逸材だ。
マリオ・サンティアゴ投手(左)と握手するランディ・メッセンジャー投手
新加入したマリオ・サンティアゴ投手がランディ・メッセンジャー投手から日本球界のアドバイスをもらった。
19日、雨のため２軍も甲子園の新室内練習場で練習を行った。そこには調整するメッセンジャーがいた。
キャッチボールを行うサンティアゴにメッセンジャーが熱視線を送り、練習の合間には 2人で談笑した。｢一生懸命やっていれば大丈夫だよと言ってもらった｣と新助っ人右腕は心強そうに話した。
2013年ＷＢＣ日本戦での投球を見たことがあるという先輩メッセンジャーは｢頑張ってほしいね｣とエールを送った。
開幕まであとわずかとなってきた。全員野球で、今年こそ｢二文字｣ゲットだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 練習試合・オープン戦 日程と結果( 2月)
2015年 オープン戦・公式戦 日程と結果( 3月)
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
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