マウロ・ゴメス内野手(30)が24日、発熱を訴えて甲子園で行われた練習に参加しなかった。和田豊監督(52)によると、インフルエンザではないそう。
和田豊監督が23日、25日からの広島 2連戦(マツダ)でマット・マートン外野手(33)をスタメンから外す可能性を示唆した。ここまで打率 0.207と低迷するＭ砲は、借金｢４｣で 5位、リーグ最低のチーム打率 0.232に沈む打線の頭痛の種。何より覇気に欠けるプレーが目立ち、チーム内からは不満の声も出ているだけに、指揮官として看過はできない。チームの士気を下げないため、一丸となって浮上するため、決断が近づいている。 2日間の空白を経て、広島戦から戦いが再開する。悩める強打者をめぐり、和田監督がどんな決断を下すのか。猛虎逆襲のポイントになりそうな問題だ。
投手陣が23日、阪神甲子園球場で指名練習を行った。先発ローテーションが組み替えられ、25日の広島戦(マツダ)に藤浪晋太郎投手(21)が今季初の中 5日で先発することが決まった。カード初戦を託され、広島先発はメジャー帰りで強烈な存在感を示す黒田博樹投手(40)と投げ合うことになった。粘り強い投球での必勝を誓った右腕に、 7カード連続勝ち越しがないチームの救世主役が託される。今回は 2連戦だけに、なおさら。虎に勢いをつけるべく、若き先発の柱が先頭に立つ。
呉昇桓(オ・スンファン)投手(32)が24日、甲子園で行われた全体練習に参加、平常心で球団記録に臨む考えを示した。
阪神は 6月 2日からのロッテ 3連戦で｢ビックリマンコラボカード(非売品)｣をプレゼントすることを24日、発表した。
サンケイスポーツは 5月19、20、21日の巨人 3連戦(甲子園)の試合前に、甲子園歴史館多目的ホールにて、阪神タイガースＯＢによる｢サンスポ創刊６０周年記念トークショー｣を開催します。本紙専属評論家の江本孟紀氏(19日)、上田二朗氏(20日)、田尾安志氏(21日)が出演する。記事をまとめてみました。
![マウロ・ゴメス内野手]()
マウロ・ゴメス内野手(写真は2015年 4月23日)
マウロ・ゴメス内野手が24日、発熱を訴えて甲子園で行われた練習に参加しなかった。
いるはずの不動の 4番がいない。和田豊監督によると、インフルエンザではないそうで、25日の広島戦(マツダ)の出場については｢発熱で病院に行った。いまは落ち着いているということだけ。(25日の)朝の様子を見てやね｣と説明した。
25日から広島 2連戦(マツダスタジアム)が控える。ゴメスはここまで 6試合連続打点を挙げており、出場できるか不透明な状況だ。
![新横浜駅から帰阪の途に就くマートン外野手]()
新横浜駅から帰阪の途に就くマット・マートン外野手。スタメン落ちの可能性が出てきた
和田豊監督が23日、25日からの広島 2連戦(マツダ)でマット・マートン外野手をスタメンから外す可能性を示唆した。ここまで打率 0.207と低迷するＭ砲は、借金｢４｣で 5位、リーグ最低のチーム打率 0.232に沈む打線の頭痛の種。何より覇気に欠けるプレーが目立ち、チーム内からは不満の声も出ているだけに、指揮官として看過はできない。
このまま当たり前のように打席に送り続けるわけにはいかない。復調を信じて待てるだけ待ったが…。我慢の限界はすぐそこだ。和田監督が“マートン外し”を検討していることを明かした。
｢それはチーム(の成績)が優先やからな。ずっと(使う)、というわけにもいかない｣
帰阪の飛行機を待つ羽田空港。不振が続くＭ砲をスタメン落ちさせる可能性について問われると｢選択肢は色々あるだろうけど、それはこっちに任せておいてくれ｣と吐露。決断のときが近いことを匂わせた。
![チームの士気低下を危惧した和田豊監督]()
和田豊監督はチームの士気低下を危惧した
昨季は打率 0.338で首位打者を獲得するなど過去５年で平均打率 0.317を誇った男が、今季は打率 0.207と絶不調。猛打賞も一発もない。 6番に降格した前日22日のＤｅＮＡ戦で24打席ぶりの快音を響かせ、連続打席無安打の自己ワーストこそ止めたが、まだ兆しは見えない。
何より問題視されているのが姿勢だ。20三振はチームワースト。特に 4月15日の中日戦でストライク判定に激高して以来、あからさまに外角球を見逃し、三振に倒れている。覇気がなく、“無気力”に映ることもしばしば。選手の間では不満の声も挙がっている模様で、指揮官は｢そこらへんのことも考えてね｣と顔をしかめた。
｢そこ(ストライクゾーン)から、いろんなところに発展しているんだろうけど。戦う相手というか。整理できていない。気持ちがガッと入ってこないといいものもでない。そういうところでのバランスがなぁ…｣
![覇気が感じられないプレーが目立つマートン外野手]()
22日のＤｅＮＡ戦で三振に倒れるマット・マートン外野手。覇気が感じられないプレーが目立
しかし当のマートンは｢やるべきことをやるだけ。“ホームプレートの上に来たストライク”を狙っていきたいね｣と、気持ちを整理できたとは思えないコメントだ。
｢球団創設８０周年｣のメモリアルイヤーに、チームは７カード連続で勝ち越しがなく、借金｢４｣で 5位に沈む。チーム打率 0.232はリーグ最低。22日にはメッセンジャーも無気力に映るプレーを見せて逆転負けを喫するなど、和田虎は空中分解の危機に瀕している。
予兆はあった。春季キャンプ中、チーム関係者からは外国人選手の気の緩みを危惧する声が出ていた。マートンは右太ももの張りで 2日目から別メニュー。ゴメスもパスポート盗難で来日が遅れた。メッセは体重増…。昨季は助っ人 4選手がタイトル獲得。絶対的な軸としての期待が甘さとなり、厳しく制御できない状況に陥ったのか。
｢どうやったらよくなるか。打線の中で大きなウエートを占めている。毎年そういう時期があって、そこから立て直してくるわけだから｣と和田監督は言うが…。チームの士気を下げないため、一丸となって浮上するため、決断が近づいている。
前夜の敗戦はメッセンジャーの不可解な打席がクローズアップされたが、猛虎はさらに深刻な問題を抱えている。６番に降格となったマートンの打撃不振、そしてメンタル状態だ。前日のＤｅＮＡ戦を例に挙げれば、 3回、ゴメス、福留の適時打で 3－ 2と逆転し、なお二死 2塁の場面。マートンは 1球もバットを振ることなく見逃し三振。最終打席で24打席ぶりの安打こそ放ったが、特に最近は、打撃、守備、走塁が無気力に映る場面があり、チーム内からは｢士気に関わる｣との声が上がっている。
和田監督は他の選手への影響について問われると｢もちろんあるよ。いろいろな部分で。そこらへんも考えてね｣とチーム内への影響を認めた。そして、今後のマートンへの措置について、こう説明した。
｢措置？ それは悪くなることを前提に話しているやろ。いずれにしても我々はどうやったらよくなるかを。打線の中で大きなウエートを占めているわけだから。これからどう上げていくかというところを｣
![キャップを口で閉めるマートン外野手]()
水を飲み終え、ペットボトルのキャップを口で閉めるマット・マートン外野手
打撃不振が続くことを考えるのではなく、あくまで 1日でも早く本来の状態に戻す方法を探っていくことを強調した。技術、実績は申し分ないだけに首脳陣は 1つのきっかけで変わる瞬間を待っているという。
｢それがなかったらやっていけないところだし、実際、毎年そういう時期があって、そこから立て直してくるわけだから｣
ただ、チームは借金｢４｣の 5位に沈んでいる。和田監督も、無期限で、このままの状態であるマートンを使い続けることは否定した。
｢それはチームが優先やからな。ずっと、というわけにもいかない｣
まさかの不振。要因の 1つはやや拡大したように映るストライクゾーンと、不安定な精神状態だという。
｢そこからいろいろなところに発展しているんだろう。戦う相手というか。整理できていない。気持ちが入ってこないと、いいものも出ない。そういうところでのバランスがなあ…｣
和田監督は苦悩していた。最後にマートンを外す選択肢を問われると言った。
｢選択肢はいろいろあるだろうけど、それはこっちに任せておいてくれ｣
2日間の空白を経て、広島戦から戦いが再開する。悩める強打者をめぐり、和田監督がどんな決断を下すのか。猛虎逆襲のポイントになりそうな問題だ。
★マートン、今季のお騒がせ
4月15日の中日戦の 8回、同点に追いつき、なお一死 1、 3塁で、外角直球へのストライク判定に激高。審判に警告を受けた。最悪の併殺打に倒れ、チームも 1－ 2でサヨナラ負け。その後も19日の巨人戦の 2回、中飛を放った際に 1塁へ走らないなど、気力を欠くシーンが…。21日のＤｅＮＡ戦では 5打数無安打、うち 3つが見逃し三振。前日の同戦は 8回に24打席ぶりの安打(適時打)を放ったものの、 3回二死 2塁ではまたも外角球に見逃し三振に終わっていた。
![グラウンドに姿を見せた藤浪晋太郎投手]()
さわやかな青空を見上げながらグラウンドに姿を見せた藤浪晋太郎投手。右は能見篤史投手＝阪神甲子園球場
藤浪のおとこ気で勝つ！投手陣が23日、阪神甲子園球場で指名練習を行った。先発ローテーションが組み替えられ、25日の広島戦(マツダ)に藤浪晋太郎投手が今季初の中 5日で先発することが決まった。カード初戦を託され、広島先発はメジャー帰りで強烈な存在感を示す黒田博樹投手と投げ合うことになった21歳は、｢チームの流れを作りたい｣誓った。
粘り強い投球での必勝を誓った右腕に、 7カード連続勝ち越しがないチームの救世主役が託される。
ぽかぽか陽気に包まれた昼下がりの甲子園。先発投手 3人で行われた静かな投手練習で、快晴の甲子園で投内連係を終えると、ひときわ目立つ長身藤浪が向かったのはブルペンだった。登板 2日前のルーティンを黙々とこなしながら、首脳陣の思いを感じ取った。努めて冷静に。それでも言葉は熱かった。
![能見篤史投手と藤浪晋太郎投手]()
キャッチボールをする能見篤史投手と藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
｢カード頭(初戦)はやりがいがあります。相手もいいピッチャーが来る。カードの初戦は取りたいし、長い回を投げて次の試合にリリーフをつぎ込めるように。チームの流れを作る投球をしたいです｣。25日の広島戦、大事な 1戦目を託されたことを意気に感じた。今季初の中 5日。能見と順番入れ替えた理由は、両投手の調整だ。能見は中10日で登板した18日の巨人戦(甲子園)で好投。じっくり準備したことで好転しており、山口投手コーチは｢それも含めて、いろいろなことを考えた｣と説明した。
藤浪も19日の同戦で今季最多 142球を投じた後だが、それでも登板間隔を詰めさせた首脳陣の決定には、右腕への大きな期待がにじむ。
｢疲労感はありません。肩肘の状態はいいし、あとは体調を整えるだけです｣
熱投の影響はない。万全を強調した背番号｢１９｣は昨季も中 5日で 6度の登板を経験した。 6試合の成績は 2勝 2敗、防御率2.25。 2つの白星はいずれも完投だ。不安はなく、広島戦も通算 8勝 1敗と圧倒。それよりもカード初戦の登板に強い意気込みを示した。
｢やりがいもあるし、相手もいい投手がくるので。やりがいを感じて、しっかり投げたいです｣
![能見篤史投手と順番が入れ替わった藤浪晋太郎投手]()
能見篤史投手(左)と順番が入れ替わった藤浪晋太郎投手。中 5日でカード初戦を託された＝阪神甲子園球場
今年初めての中 5日、さらにカード初戦も今年初。 7カード連続勝ち越しがないチーム状況で、先週の登板順から能見と入れ替わる形になった。投手の柱としての自覚からか、あえて相手の右腕も意識した。それが黒田だ。
｢ロースコアになると思うので、粘り強く投げたい。カード初戦は取りたいですし、できるだけ長いイニングを投げてリリーフの方を休ませられるようにしたい｣
4日前の巨人戦では 142球を投げ込んだ。コンディション面を心配する声は｢疲労は全然ない。あとは体調を整えるだけ｣と頼もしく言い切った。黒田は日本球界復帰後 4試合すべてで、 6回以上で自責 3以内を意味するクオリティー・スタートを達成。その難敵に投げ勝つ意志が固まった。技術面で意識するのは、被打率 3割 6分 5厘と苦手にする左打者(右は同 2割 3分 1厘)封じだ。
｢しっかりコーナーに投げれば、そんなに打たれることはない。右のときも一緒ですけれど、左ではさらに意識して投げたい｣
![ランニングを行う能見篤史投手と藤浪晋太郎投手]()
ランニングを行う能見篤史投手と藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
広島が自らの弱点である左打者を、ずらりと並べてくる傾向は承知済みだ。左の新助っ人シアーホルツにも｢様子を見ながら苦手なところを見たい｣と細心の注意を払う。すべては黒田に投げ勝ち、何よりチームの重い雰囲気を断ち切るためだ。
広島戦は昨季、 9試合に登板して 6勝をマーク。この21歳は勝ち運も持っている。登板後は同じくカード初戦の 5月 2日巨人戦(東京ドーム)に回る予定。救世主としての｢おとこ気｣が試される時が来た。
いい投手－。今回は大リーグから 8年ぶりに広島に復帰した黒田と初めて投げ合う。阪神は11日に甲子園で白星を献上。勝負の行方は、いかに藤浪が赤ヘル打線を封じ、先に点をやらないかにかかっている。
｢ロースコアになるでしょうし、粘り強く投げたいです｣
チームは 7カード連続で勝ち越しを逃している。波に乗るためには、 2勝 6敗と苦戦しているカードの頭が最重要だ。今回は 2連戦だけに、なおさら。虎に勢いをつけるべく、若き先発の柱が先頭に立つ。
![キャッチボールする呉昇桓投手]()
キャッチボールする呉昇桓投手
呉昇桓投手が24日、甲子園で行われた全体練習に参加、平常心で球団記録に臨む考えを示した。
21日ＤｅＮＡ戦(横浜)で今季10セーブ目をマーク。来日 1年目だった昨季は39セーブで、 2年目のここまでで46セーブをマークしている。
阪神の外国人投手のセーブ記録は左腕ジェフ・ウィリアムスが持つ｢４７｣で、そこまであと 1つだ。
それでも｢自分は記録より、チームが勝つこと、セーブ失敗を少なくすることが大事だと思う｣。
日本でも人気の韓国女性グループ｢少女時代｣のメンバー、ユリ(25)との交際を認めるなど華やかな話題もまいた男はあくまで平常心で仕事をする構えだ。
阪神は 6月 2日からのロッテ 3連戦で｢ビックリマンコラボカード(非売品)｣をプレゼントすることを24日、発表した。
デザインは日替わりで 3種類。｢球団創設８０周年記念｣特別企画として、試合開始 1時間後までの入場者にプレゼントする。
また、来場者プレゼントと同時に、オリジナルデザインのビックリマンコラボグッズの販売も決定。各グッズをお買い上げの方に、別デザインの｢ビックリマンコラボカード(非売品全10種類)｣をプレゼントする。
![サンスポ専属評論家の江本孟紀氏]()
サンスポ専属評論家の江本孟紀氏
サンケイスポーツは 5月19、20、21日の巨人 3連戦(甲子園)の試合前に、甲子園歴史館多目的ホールにて、阪神タイガースＯＢによる｢サンスポ創刊６０周年記念トークショー｣を開催します。
本紙専属評論家の江本孟紀氏(19日)、上田二朗氏(20日)、田尾安志氏(21日)が出演。｢創刊６０周年｣にちなみ各日限定60人をご招待します。参加料金は無料で甲子園歴史館入館券(当日 1回限り)がつきます。 3日間とも午後 3時半からのスタートで約 1時間(質疑応答、プレゼントコーナーあり。トークショー終了後、歴史館自由見学)。｢球団創設８０周年｣を迎えた阪神タイガースを全力で応援するサンスポのＧ倒決起集会で盛り上がりましょう。
希望者は25日午前10時から甲子園歴史館ホームページ(http://www.koshien-rekishikan.com/)にて申し込み。 5月 8日まで受け付ける。 1回の応募で 2名まで申し込み可能。当選者には 5月12日頃に甲子園歴史館からメールを送信します(ドメイン指定受信などをご利用のお客さまは当選通知など受信できるように設定をお願いします)。試合が雨天中止の場合もイベントは行います。
マートンよ、我が旧知の古屋クン(古屋英夫 2軍監督(59))の下で今一度出直してこい！全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
![2015年 公式戦 日程と結果(4月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
![2015年 公式戦 日程と結果(5月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 5月)
![順位表]()
4月22日現在順位表
![対戦表]()
4月22日現在対戦表
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※阪神タイガース公式スマホ携帯サイト
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夕方5時30分から（土は5時50分から）、完全実況中継！
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江本孟紀、若松勉、大矢明彦、田尾安志、野村弘樹、宮本和知、里崎智也、山﨑武司、石井一久、関根潤三・・・一流解説陣が連日登場！
18時少し前と19時，20時の時報の後にクイズが有ります。
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和田豊監督が23日、25日からの広島 2連戦(マツダ)でマット・マートン外野手(33)をスタメンから外す可能性を示唆した。ここまで打率 0.207と低迷するＭ砲は、借金｢４｣で 5位、リーグ最低のチーム打率 0.232に沈む打線の頭痛の種。何より覇気に欠けるプレーが目立ち、チーム内からは不満の声も出ているだけに、指揮官として看過はできない。チームの士気を下げないため、一丸となって浮上するため、決断が近づいている。 2日間の空白を経て、広島戦から戦いが再開する。悩める強打者をめぐり、和田監督がどんな決断を下すのか。猛虎逆襲のポイントになりそうな問題だ。
投手陣が23日、阪神甲子園球場で指名練習を行った。先発ローテーションが組み替えられ、25日の広島戦(マツダ)に藤浪晋太郎投手(21)が今季初の中 5日で先発することが決まった。カード初戦を託され、広島先発はメジャー帰りで強烈な存在感を示す黒田博樹投手(40)と投げ合うことになった。粘り強い投球での必勝を誓った右腕に、 7カード連続勝ち越しがないチームの救世主役が託される。今回は 2連戦だけに、なおさら。虎に勢いをつけるべく、若き先発の柱が先頭に立つ。
呉昇桓(オ・スンファン)投手(32)が24日、甲子園で行われた全体練習に参加、平常心で球団記録に臨む考えを示した。
阪神は 6月 2日からのロッテ 3連戦で｢ビックリマンコラボカード(非売品)｣をプレゼントすることを24日、発表した。
サンケイスポーツは 5月19、20、21日の巨人 3連戦(甲子園)の試合前に、甲子園歴史館多目的ホールにて、阪神タイガースＯＢによる｢サンスポ創刊６０周年記念トークショー｣を開催します。本紙専属評論家の江本孟紀氏(19日)、上田二朗氏(20日)、田尾安志氏(21日)が出演する。記事をまとめてみました。
マウロ・ゴメス内野手(写真は2015年 4月23日)
マウロ・ゴメス内野手が24日、発熱を訴えて甲子園で行われた練習に参加しなかった。
いるはずの不動の 4番がいない。和田豊監督によると、インフルエンザではないそうで、25日の広島戦(マツダ)の出場については｢発熱で病院に行った。いまは落ち着いているということだけ。(25日の)朝の様子を見てやね｣と説明した。
25日から広島 2連戦(マツダスタジアム)が控える。ゴメスはここまで 6試合連続打点を挙げており、出場できるか不透明な状況だ。
新横浜駅から帰阪の途に就くマット・マートン外野手。スタメン落ちの可能性が出てきた
和田豊監督が23日、25日からの広島 2連戦(マツダ)でマット・マートン外野手をスタメンから外す可能性を示唆した。ここまで打率 0.207と低迷するＭ砲は、借金｢４｣で 5位、リーグ最低のチーム打率 0.232に沈む打線の頭痛の種。何より覇気に欠けるプレーが目立ち、チーム内からは不満の声も出ているだけに、指揮官として看過はできない。
このまま当たり前のように打席に送り続けるわけにはいかない。復調を信じて待てるだけ待ったが…。我慢の限界はすぐそこだ。和田監督が“マートン外し”を検討していることを明かした。
｢それはチーム(の成績)が優先やからな。ずっと(使う)、というわけにもいかない｣
帰阪の飛行機を待つ羽田空港。不振が続くＭ砲をスタメン落ちさせる可能性について問われると｢選択肢は色々あるだろうけど、それはこっちに任せておいてくれ｣と吐露。決断のときが近いことを匂わせた。
和田豊監督はチームの士気低下を危惧した
昨季は打率 0.338で首位打者を獲得するなど過去５年で平均打率 0.317を誇った男が、今季は打率 0.207と絶不調。猛打賞も一発もない。 6番に降格した前日22日のＤｅＮＡ戦で24打席ぶりの快音を響かせ、連続打席無安打の自己ワーストこそ止めたが、まだ兆しは見えない。
何より問題視されているのが姿勢だ。20三振はチームワースト。特に 4月15日の中日戦でストライク判定に激高して以来、あからさまに外角球を見逃し、三振に倒れている。覇気がなく、“無気力”に映ることもしばしば。選手の間では不満の声も挙がっている模様で、指揮官は｢そこらへんのことも考えてね｣と顔をしかめた。
｢そこ(ストライクゾーン)から、いろんなところに発展しているんだろうけど。戦う相手というか。整理できていない。気持ちがガッと入ってこないといいものもでない。そういうところでのバランスがなぁ…｣
22日のＤｅＮＡ戦で三振に倒れるマット・マートン外野手。覇気が感じられないプレーが目立
しかし当のマートンは｢やるべきことをやるだけ。“ホームプレートの上に来たストライク”を狙っていきたいね｣と、気持ちを整理できたとは思えないコメントだ。
｢球団創設８０周年｣のメモリアルイヤーに、チームは７カード連続で勝ち越しがなく、借金｢４｣で 5位に沈む。チーム打率 0.232はリーグ最低。22日にはメッセンジャーも無気力に映るプレーを見せて逆転負けを喫するなど、和田虎は空中分解の危機に瀕している。
予兆はあった。春季キャンプ中、チーム関係者からは外国人選手の気の緩みを危惧する声が出ていた。マートンは右太ももの張りで 2日目から別メニュー。ゴメスもパスポート盗難で来日が遅れた。メッセは体重増…。昨季は助っ人 4選手がタイトル獲得。絶対的な軸としての期待が甘さとなり、厳しく制御できない状況に陥ったのか。
｢どうやったらよくなるか。打線の中で大きなウエートを占めている。毎年そういう時期があって、そこから立て直してくるわけだから｣と和田監督は言うが…。チームの士気を下げないため、一丸となって浮上するため、決断が近づいている。
前夜の敗戦はメッセンジャーの不可解な打席がクローズアップされたが、猛虎はさらに深刻な問題を抱えている。６番に降格となったマートンの打撃不振、そしてメンタル状態だ。前日のＤｅＮＡ戦を例に挙げれば、 3回、ゴメス、福留の適時打で 3－ 2と逆転し、なお二死 2塁の場面。マートンは 1球もバットを振ることなく見逃し三振。最終打席で24打席ぶりの安打こそ放ったが、特に最近は、打撃、守備、走塁が無気力に映る場面があり、チーム内からは｢士気に関わる｣との声が上がっている。
和田監督は他の選手への影響について問われると｢もちろんあるよ。いろいろな部分で。そこらへんも考えてね｣とチーム内への影響を認めた。そして、今後のマートンへの措置について、こう説明した。
｢措置？ それは悪くなることを前提に話しているやろ。いずれにしても我々はどうやったらよくなるかを。打線の中で大きなウエートを占めているわけだから。これからどう上げていくかというところを｣
水を飲み終え、ペットボトルのキャップを口で閉めるマット・マートン外野手
打撃不振が続くことを考えるのではなく、あくまで 1日でも早く本来の状態に戻す方法を探っていくことを強調した。技術、実績は申し分ないだけに首脳陣は 1つのきっかけで変わる瞬間を待っているという。
｢それがなかったらやっていけないところだし、実際、毎年そういう時期があって、そこから立て直してくるわけだから｣
ただ、チームは借金｢４｣の 5位に沈んでいる。和田監督も、無期限で、このままの状態であるマートンを使い続けることは否定した。
｢それはチームが優先やからな。ずっと、というわけにもいかない｣
まさかの不振。要因の 1つはやや拡大したように映るストライクゾーンと、不安定な精神状態だという。
｢そこからいろいろなところに発展しているんだろう。戦う相手というか。整理できていない。気持ちが入ってこないと、いいものも出ない。そういうところでのバランスがなあ…｣
和田監督は苦悩していた。最後にマートンを外す選択肢を問われると言った。
｢選択肢はいろいろあるだろうけど、それはこっちに任せておいてくれ｣
2日間の空白を経て、広島戦から戦いが再開する。悩める強打者をめぐり、和田監督がどんな決断を下すのか。猛虎逆襲のポイントになりそうな問題だ。
★マートン、今季のお騒がせ
4月15日の中日戦の 8回、同点に追いつき、なお一死 1、 3塁で、外角直球へのストライク判定に激高。審判に警告を受けた。最悪の併殺打に倒れ、チームも 1－ 2でサヨナラ負け。その後も19日の巨人戦の 2回、中飛を放った際に 1塁へ走らないなど、気力を欠くシーンが…。21日のＤｅＮＡ戦では 5打数無安打、うち 3つが見逃し三振。前日の同戦は 8回に24打席ぶりの安打(適時打)を放ったものの、 3回二死 2塁ではまたも外角球に見逃し三振に終わっていた。
さわやかな青空を見上げながらグラウンドに姿を見せた藤浪晋太郎投手。右は能見篤史投手＝阪神甲子園球場
藤浪のおとこ気で勝つ！投手陣が23日、阪神甲子園球場で指名練習を行った。先発ローテーションが組み替えられ、25日の広島戦(マツダ)に藤浪晋太郎投手が今季初の中 5日で先発することが決まった。カード初戦を託され、広島先発はメジャー帰りで強烈な存在感を示す黒田博樹投手と投げ合うことになった21歳は、｢チームの流れを作りたい｣誓った。
粘り強い投球での必勝を誓った右腕に、 7カード連続勝ち越しがないチームの救世主役が託される。
ぽかぽか陽気に包まれた昼下がりの甲子園。先発投手 3人で行われた静かな投手練習で、快晴の甲子園で投内連係を終えると、ひときわ目立つ長身藤浪が向かったのはブルペンだった。登板 2日前のルーティンを黙々とこなしながら、首脳陣の思いを感じ取った。努めて冷静に。それでも言葉は熱かった。
キャッチボールをする能見篤史投手と藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
｢カード頭(初戦)はやりがいがあります。相手もいいピッチャーが来る。カードの初戦は取りたいし、長い回を投げて次の試合にリリーフをつぎ込めるように。チームの流れを作る投球をしたいです｣。25日の広島戦、大事な 1戦目を託されたことを意気に感じた。今季初の中 5日。能見と順番入れ替えた理由は、両投手の調整だ。能見は中10日で登板した18日の巨人戦(甲子園)で好投。じっくり準備したことで好転しており、山口投手コーチは｢それも含めて、いろいろなことを考えた｣と説明した。
藤浪も19日の同戦で今季最多 142球を投じた後だが、それでも登板間隔を詰めさせた首脳陣の決定には、右腕への大きな期待がにじむ。
｢疲労感はありません。肩肘の状態はいいし、あとは体調を整えるだけです｣
熱投の影響はない。万全を強調した背番号｢１９｣は昨季も中 5日で 6度の登板を経験した。 6試合の成績は 2勝 2敗、防御率2.25。 2つの白星はいずれも完投だ。不安はなく、広島戦も通算 8勝 1敗と圧倒。それよりもカード初戦の登板に強い意気込みを示した。
｢やりがいもあるし、相手もいい投手がくるので。やりがいを感じて、しっかり投げたいです｣
能見篤史投手(左)と順番が入れ替わった藤浪晋太郎投手。中 5日でカード初戦を託された＝阪神甲子園球場
今年初めての中 5日、さらにカード初戦も今年初。 7カード連続勝ち越しがないチーム状況で、先週の登板順から能見と入れ替わる形になった。投手の柱としての自覚からか、あえて相手の右腕も意識した。それが黒田だ。
｢ロースコアになると思うので、粘り強く投げたい。カード初戦は取りたいですし、できるだけ長いイニングを投げてリリーフの方を休ませられるようにしたい｣
4日前の巨人戦では 142球を投げ込んだ。コンディション面を心配する声は｢疲労は全然ない。あとは体調を整えるだけ｣と頼もしく言い切った。黒田は日本球界復帰後 4試合すべてで、 6回以上で自責 3以内を意味するクオリティー・スタートを達成。その難敵に投げ勝つ意志が固まった。技術面で意識するのは、被打率 3割 6分 5厘と苦手にする左打者(右は同 2割 3分 1厘)封じだ。
｢しっかりコーナーに投げれば、そんなに打たれることはない。右のときも一緒ですけれど、左ではさらに意識して投げたい｣
ランニングを行う能見篤史投手と藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
広島が自らの弱点である左打者を、ずらりと並べてくる傾向は承知済みだ。左の新助っ人シアーホルツにも｢様子を見ながら苦手なところを見たい｣と細心の注意を払う。すべては黒田に投げ勝ち、何よりチームの重い雰囲気を断ち切るためだ。
広島戦は昨季、 9試合に登板して 6勝をマーク。この21歳は勝ち運も持っている。登板後は同じくカード初戦の 5月 2日巨人戦(東京ドーム)に回る予定。救世主としての｢おとこ気｣が試される時が来た。
いい投手－。今回は大リーグから 8年ぶりに広島に復帰した黒田と初めて投げ合う。阪神は11日に甲子園で白星を献上。勝負の行方は、いかに藤浪が赤ヘル打線を封じ、先に点をやらないかにかかっている。
｢ロースコアになるでしょうし、粘り強く投げたいです｣
チームは 7カード連続で勝ち越しを逃している。波に乗るためには、 2勝 6敗と苦戦しているカードの頭が最重要だ。今回は 2連戦だけに、なおさら。虎に勢いをつけるべく、若き先発の柱が先頭に立つ。
キャッチボールする呉昇桓投手
呉昇桓投手が24日、甲子園で行われた全体練習に参加、平常心で球団記録に臨む考えを示した。
21日ＤｅＮＡ戦(横浜)で今季10セーブ目をマーク。来日 1年目だった昨季は39セーブで、 2年目のここまでで46セーブをマークしている。
阪神の外国人投手のセーブ記録は左腕ジェフ・ウィリアムスが持つ｢４７｣で、そこまであと 1つだ。
それでも｢自分は記録より、チームが勝つこと、セーブ失敗を少なくすることが大事だと思う｣。
日本でも人気の韓国女性グループ｢少女時代｣のメンバー、ユリ(25)との交際を認めるなど華やかな話題もまいた男はあくまで平常心で仕事をする構えだ。
阪神は 6月 2日からのロッテ 3連戦で｢ビックリマンコラボカード(非売品)｣をプレゼントすることを24日、発表した。
デザインは日替わりで 3種類。｢球団創設８０周年記念｣特別企画として、試合開始 1時間後までの入場者にプレゼントする。
また、来場者プレゼントと同時に、オリジナルデザインのビックリマンコラボグッズの販売も決定。各グッズをお買い上げの方に、別デザインの｢ビックリマンコラボカード(非売品全10種類)｣をプレゼントする。
サンスポ専属評論家の江本孟紀氏
サンケイスポーツは 5月19、20、21日の巨人 3連戦(甲子園)の試合前に、甲子園歴史館多目的ホールにて、阪神タイガースＯＢによる｢サンスポ創刊６０周年記念トークショー｣を開催します。
本紙専属評論家の江本孟紀氏(19日)、上田二朗氏(20日)、田尾安志氏(21日)が出演。｢創刊６０周年｣にちなみ各日限定60人をご招待します。参加料金は無料で甲子園歴史館入館券(当日 1回限り)がつきます。 3日間とも午後 3時半からのスタートで約 1時間(質疑応答、プレゼントコーナーあり。トークショー終了後、歴史館自由見学)。｢球団創設８０周年｣を迎えた阪神タイガースを全力で応援するサンスポのＧ倒決起集会で盛り上がりましょう。
希望者は25日午前10時から甲子園歴史館ホームページ(http://www.koshien-rekishikan.com/)にて申し込み。 5月 8日まで受け付ける。 1回の応募で 2名まで申し込み可能。当選者には 5月12日頃に甲子園歴史館からメールを送信します(ドメイン指定受信などをご利用のお客さまは当選通知など受信できるように設定をお願いします)。試合が雨天中止の場合もイベントは行います。
マートンよ、我が旧知の古屋クン(古屋英夫 2軍監督(59))の下で今一度出直してこい！全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣ゲットだ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 4月)
2015年 公式戦 日程と結果( 5月)
4月22日現在順位表
4月22日現在対戦表
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