10日阪神甲子園球場で阪神－巨人22回戦が行われ、阪神ＯＢの下柳剛氏(47)が始球式を行った。現役時代をほうふつとさせるフォームから、見事な直球でストライクを投じた。
阪神は 7回に梅野の適時打で 2点を返したが、 8回に坂本の11号ソロを浴びた。 1点及ばず敗れ、ヤクルトに同率首位と並ばれた。
2回にマット・マートン外野手(33)の失策で先制点を許し、常にリードされる苦しい展開になってしまった。勝てば巨人の自力Ｖを消滅させられるチャンスだったのに…。ああ、じれったい！鳥谷敬内野手(34)の打球が 2塁正面をついてジ・エンド。スタンドを埋め尽くした虎党から、大きなタメ息がもれた。押せ押せムードで迎えた 9回二死 1、 3塁。 2夜連続のサヨナラ勝ち…ふくらんだ期待は一瞬でしぼんだ。振り返ってみれば 2回に先制され、常に追う苦しい展開。マートンの失策が、その発端だった。和田監督は、11日からの広島戦(甲子園)に向けて気持ちを切り替えた。痛恨の 1敗を引きずるわけにはいかない。そして、マートンが虎のＶロードを切り開くキーマンであることも変わりない。 6回にはアンダーソンの打球に鮮やかなスライディングキャッチを見せた。やればできる！ 11日にも汚名返上だ。
梅野隆太郎捕手(24)が 7回二死満塁から左前への 2点打を放った。 1－ 4のこの回、巨人宮国の 6球目のフォークをとらえて 1点差に迫る適時打。だが執念も及ばず、結果は 1点差の惜敗に終わり無念さはありありだった。惜敗に悔しさをにじませた。 7回の守備から途中出場。その裏、一死から福留、ゴメスが難敵ポレダに連打を浴びせ、マウンドから引きずり降ろした。上本は 2番手・宮国から四球を選び、二死満塁のチャンス。ここで存在感を示した。
ランディ・メッセンジャー投手(34)が初回を投げ終え、公式戦通算1000回登板を達成した。初登板は、2010年 3月26日横浜戦(京セラドーム大阪)。中継ぎで 1イニング投げた。 6回に代打を送られて降板。 6回 6安打 4失点で来日後、自己最多12敗目。勝てば阪神の助っ投では1964～68年のバッキー以来の 5年連続 2桁勝利となるはずだったが、おあずけとなった。記事をまとめてみました。
![2015.09.10 試合結果]()
＜阪神 4－ 5巨人＞22回戦◇10日◇阪神甲子園球場
阪神ＯＢの下柳剛氏が始球式を行った。
現役時代をほうふつとさせるフォームから、見事な直球でストライクを投じた。
｢もうちょっとワイルドスピードしたかったけど足りなかったかな。今日、始球式をして負けたとなると嫌やから、意地でも勝ってもらわんと｣と必勝を願っていた。
![始球式を行った下柳剛氏]()
始球式を行った下柳剛氏＝阪神甲子園球場
巨人が 2回に 2点を先制。無死 1、 2塁でアンダーソンの左前打をマートンが後逸する間に 1点を挙げ、村田が犠飛で続いた。
巨人が 6回無死 1塁から阿部の15号 2ランで 2点を追加。阪神は 6回二死 2塁から鳥谷の左前適時打で 1点を返した。
阪神は 7回に梅野の適時打で 2点を返したが、 8回に坂本の11号ソロを浴びた。 1点及ばず敗れ、ヤクルトに同率首位と並ばれた。
![マートン外野手は、左前打を後逸]()
マット・マートン外野手は 2回、左前打を後逸。先制点につながる失策となった＝阪神甲子園球場
阪神は終盤によく追い上げたが 3位巨人に 4－ 5で敗れ、ヤクルトと同率首位に並ばれた。 2回にマット・マートン外野手の失策で先制点を許し、常にリードされる苦しい展開になってしまった。勝てば巨人の自力Ｖを消滅させられるチャンスだったのに…。ああ、じれったい！
鳥谷の打球が 2塁正面をついてジ・エンド。スタンドを埋め尽くした虎党から、大きなタメ息がもれた。押せ押せムードで迎えた 9回二死 1、 3塁。 2夜連続のサヨナラ勝ち…ふくらんだ期待は一瞬でしぼんだ。振り返ってみれば 2回に先制され、常に追う苦しい展開。マートンの失策が、その発端だった。
![打球はマートンの前にポトリ]()
左飛！ と思っていたら…エッ！？ 打球はマートンの前にポトリ＝阪神甲子園球場
｢ 1点多かったな｣
和田監督が悔しげに振り返った 2回。無死 1、 2塁でアンダーソンの打球は、完全に打ち取った当たりだった。 3塁後方に高々と舞い上がり、左飛と思われた。だが、マートンは前進しながらも落下点に入れず目の前にポトリ。さらに後逸し、その間に 2走・阿部が生還。グラブを上げ、捕球するしぐさで走者をけん制しながらも、そのあとの処理がマズかった。
｢ああいう形になってしまったが、自分としてはできることをしっかりやった｣
マートンは精いっぱいのプレーだったことを強調。山脇外野守備走塁コーチも｢イレギュラーだよ。(ボールに)スピンがかかっていたからね｣とかばったが…。今季３失策目が、痛恨のミスとなったことは確かだ。
これで今季、巨人戦は先制されると 1勝11敗。逆に先制すれば 7勝 3敗と、先手を取った方が圧倒的に有利。 6回に鳥谷、 7回に梅野の適時打などで懸命に追いすがったが結局、一度もリードを奪えなかった。
![併殺に倒れたマートン外野手]()
8回、併殺に倒れたマット・マートン外野手＝阪神甲子園球場
前日 9日、延長11回にサヨナラ打を放ったＭ砲。お立ち台では優勝を宣言したばかりなのに、24時間もたたないうちにヒーローは一転して攻守でブレーキになった。この日は 1回一死 1塁、 8回無死 1、 3塁で併殺打。｢きのうはいい形で終われたので、きょうも自分のバッティングをして、いい形で終わらせたかったけど、できなかった｣と肩を落とした。
勝てば巨人の自力Ｖを消滅させることができた一戦。優勝を争うライバルに“致命傷”を与えるチャンスだったが、 1点差で競り負けた。勝ったヤクルトに同率首位で並ばれ、 3位巨人には再び 2ゲーム差に迫られた。
｢カードが変わるし、気持ち新たに、あすからいきます｣
和田監督は、11日からの広島戦(甲子園)に向けて気持ちを切り替えた。痛恨の 1敗を引きずるわけにはいかない。そして、マートンが虎のＶロードを切り開くキーマンであることも変わりない。 6回にはアンダーソンの打球に鮮やかなスライディングキャッチを見せた。やればできる！ 11日にも汚名返上だ。
![左前へ適時打を放った梅野隆太郎捕手]()
7回裏阪神二死満塁、左前へ 2点適時打を放った梅野隆太郎捕手＝阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手が 7回二死満塁から左前への 2点打を放った。
1－ 4のこの回、巨人宮国の 6球目のフォークをとらえて 1点差に迫る適時打。
だが執念も及ばず、結果は 1点差の惜敗に終わり｢なんとか追いつきたかった。勝ちたかったですが｣と無念さはありありだった。
何度突き放されても、追いすがった。執念の追撃でキラリと光ったのは梅野だ。 3点を追う 7回、意地の 2点打で巨人をヒヤリとさせた。
｢勝てればよかったんですけど…｣
![追撃の２点打を放った梅野隆太郎捕手]()
梅野隆太郎捕手は 7回、追撃の 2点打を放った。11日につながる一打と信じたい＝阪神甲子園球場
惜敗に悔しさをにじませた。 7回の守備から途中出場。その裏、一死から福留、ゴメスが難敵ポレダに連打を浴びせ、マウンドから引きずり降ろした。上本は 2番手・宮国から四球を選び、二死満塁のチャンス。ここで存在感を示した。
甘く入ったフォークを左前に弾き返すと、 2走・ゴメスの執念の本塁突入タックルもあって 2者が生還、 1点差に。｢追い込まれていたから、何とか食らいついてという姿勢が出ていたね｣と和田監督は評価した。
8回に坂本のソロで再び 2点差となったが、その裏にはマートンの併殺崩れの間に 1点。さらに 9回は先頭の上本が中越え 2塁打を放ち、今成の犠打で一死 3塁。一打同点の好機だったが、梅野は遊ゴロ。梅野は｢トータルの結果がすべてですから｣と唇をかみ、チャンスメークした上本も｢負けは負けなので…｣と悔しさを押し殺した。
![和田豊監督とグータッチする梅野隆太郎捕手]()
和田豊監督は梅野隆太郎捕手とグータッチする。食い下がる姿勢を評価した＝阪神甲子園球場
ただ、指揮官は｢もちろん最後までそういう(勝つという)気持ちでいって、いけるところまでいったという感じ｣と終盤の粘りを評価する。
ポレダに嫌なイメージをつけたことも大きい。 5回まで毎回、 3人で斬られていたが 6回、新井の安打とボークで二死 2塁とすると、鳥谷が左前適時打。ラッキーセブンの猛攻へ、打線は一丸となった。対戦成績は 1勝 5敗ながら、攻略の糸口はつかんだはずだ。
｢また、あすに向けて頑張っていきたい｣
梅野の言葉は、ナインの総意。今の虎はただでは終わらない。残り18試合。最後まで一丸で戦い抜く。
![花束を受け取ったメッセンジャー投手]()
1回を投げ終え通算1000投球回を達成し花束を受け取ったランディ・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手が初回を投げ終え、公式戦通算1000回登板を達成した。
初登板は、2010年 3月26日横浜戦(京セラドーム大阪)。中継ぎで 1イニング投げた。
メッセンジャーはクラブハウスに続く通路の一角で立ち止まり、報道陣の質問に答えた。言葉の端々に、悔しさがにじみ出た。自滅。“ミス”から失点を重ねた。
｢デッドボールがあって、 2ストライクからヒットを打たれた。そのあとはご覧の通りだよ｣
![メッセンジャーは先頭打者への四死球から失点]()
ランディ・メッセンジャー投手は先頭打者への四死球から失点。1000投球回到達を祝えず…＝阪神甲子園球場
2回、先頭の阿部に死球。長野に中前打で無死 1、 2塁のピンチ。アンダーソンの打ち取ったような飛球は左翼手・マートンの前にポトリ。Ｍ砲が後逸でもたつく間に先制を許した。
6回も自身のミスで追加点を許した。先頭の坂本に四球。そして阿部に高め直球を右翼ポール際に運ばれた。先頭打者を四死球で出塁させて失点する－。投手としてはもっとも避けなければならないパターン。相手先発が好投手ポレダということも考えれば、自滅して与えた 4点は、あまりにも大きかった。
6回に代打を送られて降板。 6回 6安打 4失点で来日後、自己最多12敗目。勝てば阪神の助っ投では1964～68年のバッキー以来の 5年連続 2桁勝利となるはずだったが、おあずけとなった。
![花束を受け取る先発のメッセンジャー投手]()
日本通算1000投球回を達成し、花束を受け取る先発のランディ・・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
1回には立岡、片岡、坂本を11球で三者凡退に仕留め、日本通算1000投球回に到達。これも虎の助っ投ではバッキー以来、 2人目の快挙だった。 1回終了時にベンチで球団スタッフから花束を受け取り、スタンドから大きな拍手をもらった。｢素直にうれしい。 6年間いて、仕事をこなした証しだからね｣。勝っていれば、心の底から喜べたはずだが…。
自らの記念日に花を添えることはできず、｢(状態は)悪くなかった。アンラッキーだったよ｣とポツリ。次回登板での巻き返しを期待したい。
◆データＢＯＸ◆
◎…1000投球回到達は球団では昨年 5月13日の安藤以来。助っ投ではバッキー(1966年 9月28日)以来 2人目。
◎…メッセンジャーは12敗目。勝てば 5年連続 2桁勝利だったが、おあずけとなった。 5年連続 2桁勝利は球団では2002～06年の井川(現オリックス)以来。助っ投では1964～68年のバッキー以来。
どうしても、 2試合の場合 1勝 1敗の試合になっている。これでは、ファンの夢が実るのだろうか？今日(11日)からは広島との新しいカードが始まる。気を引き締めて、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
![2015年 公式戦 日程と結果( 9月)]()
2015年 公式戦 日程と結果( 9月)
![2015年 公式戦 日程と結果(10月)]()
2015年 公式戦 日程と結果(10月)
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9月10日現在順位表
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9月10日現在対戦表
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阪神は 7回に梅野の適時打で 2点を返したが、 8回に坂本の11号ソロを浴びた。 1点及ばず敗れ、ヤクルトに同率首位と並ばれた。
2回にマット・マートン外野手(33)の失策で先制点を許し、常にリードされる苦しい展開になってしまった。勝てば巨人の自力Ｖを消滅させられるチャンスだったのに…。ああ、じれったい！鳥谷敬内野手(34)の打球が 2塁正面をついてジ・エンド。スタンドを埋め尽くした虎党から、大きなタメ息がもれた。押せ押せムードで迎えた 9回二死 1、 3塁。 2夜連続のサヨナラ勝ち…ふくらんだ期待は一瞬でしぼんだ。振り返ってみれば 2回に先制され、常に追う苦しい展開。マートンの失策が、その発端だった。和田監督は、11日からの広島戦(甲子園)に向けて気持ちを切り替えた。痛恨の 1敗を引きずるわけにはいかない。そして、マートンが虎のＶロードを切り開くキーマンであることも変わりない。 6回にはアンダーソンの打球に鮮やかなスライディングキャッチを見せた。やればできる！ 11日にも汚名返上だ。
梅野隆太郎捕手(24)が 7回二死満塁から左前への 2点打を放った。 1－ 4のこの回、巨人宮国の 6球目のフォークをとらえて 1点差に迫る適時打。だが執念も及ばず、結果は 1点差の惜敗に終わり無念さはありありだった。惜敗に悔しさをにじませた。 7回の守備から途中出場。その裏、一死から福留、ゴメスが難敵ポレダに連打を浴びせ、マウンドから引きずり降ろした。上本は 2番手・宮国から四球を選び、二死満塁のチャンス。ここで存在感を示した。
ランディ・メッセンジャー投手(34)が初回を投げ終え、公式戦通算1000回登板を達成した。初登板は、2010年 3月26日横浜戦(京セラドーム大阪)。中継ぎで 1イニング投げた。 6回に代打を送られて降板。 6回 6安打 4失点で来日後、自己最多12敗目。勝てば阪神の助っ投では1964～68年のバッキー以来の 5年連続 2桁勝利となるはずだったが、おあずけとなった。記事をまとめてみました。
＜阪神 4－ 5巨人＞22回戦◇10日◇阪神甲子園球場
阪神ＯＢの下柳剛氏が始球式を行った。
現役時代をほうふつとさせるフォームから、見事な直球でストライクを投じた。
｢もうちょっとワイルドスピードしたかったけど足りなかったかな。今日、始球式をして負けたとなると嫌やから、意地でも勝ってもらわんと｣と必勝を願っていた。
始球式を行った下柳剛氏＝阪神甲子園球場
巨人が 2回に 2点を先制。無死 1、 2塁でアンダーソンの左前打をマートンが後逸する間に 1点を挙げ、村田が犠飛で続いた。
巨人が 6回無死 1塁から阿部の15号 2ランで 2点を追加。阪神は 6回二死 2塁から鳥谷の左前適時打で 1点を返した。
阪神は 7回に梅野の適時打で 2点を返したが、 8回に坂本の11号ソロを浴びた。 1点及ばず敗れ、ヤクルトに同率首位と並ばれた。
マット・マートン外野手は 2回、左前打を後逸。先制点につながる失策となった＝阪神甲子園球場
阪神は終盤によく追い上げたが 3位巨人に 4－ 5で敗れ、ヤクルトと同率首位に並ばれた。 2回にマット・マートン外野手の失策で先制点を許し、常にリードされる苦しい展開になってしまった。勝てば巨人の自力Ｖを消滅させられるチャンスだったのに…。ああ、じれったい！
鳥谷の打球が 2塁正面をついてジ・エンド。スタンドを埋め尽くした虎党から、大きなタメ息がもれた。押せ押せムードで迎えた 9回二死 1、 3塁。 2夜連続のサヨナラ勝ち…ふくらんだ期待は一瞬でしぼんだ。振り返ってみれば 2回に先制され、常に追う苦しい展開。マートンの失策が、その発端だった。
左飛！ と思っていたら…エッ！？ 打球はマートンの前にポトリ＝阪神甲子園球場
｢ 1点多かったな｣
和田監督が悔しげに振り返った 2回。無死 1、 2塁でアンダーソンの打球は、完全に打ち取った当たりだった。 3塁後方に高々と舞い上がり、左飛と思われた。だが、マートンは前進しながらも落下点に入れず目の前にポトリ。さらに後逸し、その間に 2走・阿部が生還。グラブを上げ、捕球するしぐさで走者をけん制しながらも、そのあとの処理がマズかった。
｢ああいう形になってしまったが、自分としてはできることをしっかりやった｣
マートンは精いっぱいのプレーだったことを強調。山脇外野守備走塁コーチも｢イレギュラーだよ。(ボールに)スピンがかかっていたからね｣とかばったが…。今季３失策目が、痛恨のミスとなったことは確かだ。
これで今季、巨人戦は先制されると 1勝11敗。逆に先制すれば 7勝 3敗と、先手を取った方が圧倒的に有利。 6回に鳥谷、 7回に梅野の適時打などで懸命に追いすがったが結局、一度もリードを奪えなかった。
8回、併殺に倒れたマット・マートン外野手＝阪神甲子園球場
前日 9日、延長11回にサヨナラ打を放ったＭ砲。お立ち台では優勝を宣言したばかりなのに、24時間もたたないうちにヒーローは一転して攻守でブレーキになった。この日は 1回一死 1塁、 8回無死 1、 3塁で併殺打。｢きのうはいい形で終われたので、きょうも自分のバッティングをして、いい形で終わらせたかったけど、できなかった｣と肩を落とした。
勝てば巨人の自力Ｖを消滅させることができた一戦。優勝を争うライバルに“致命傷”を与えるチャンスだったが、 1点差で競り負けた。勝ったヤクルトに同率首位で並ばれ、 3位巨人には再び 2ゲーム差に迫られた。
｢カードが変わるし、気持ち新たに、あすからいきます｣
和田監督は、11日からの広島戦(甲子園)に向けて気持ちを切り替えた。痛恨の 1敗を引きずるわけにはいかない。そして、マートンが虎のＶロードを切り開くキーマンであることも変わりない。 6回にはアンダーソンの打球に鮮やかなスライディングキャッチを見せた。やればできる！ 11日にも汚名返上だ。
7回裏阪神二死満塁、左前へ 2点適時打を放った梅野隆太郎捕手＝阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手が 7回二死満塁から左前への 2点打を放った。
1－ 4のこの回、巨人宮国の 6球目のフォークをとらえて 1点差に迫る適時打。
だが執念も及ばず、結果は 1点差の惜敗に終わり｢なんとか追いつきたかった。勝ちたかったですが｣と無念さはありありだった。
何度突き放されても、追いすがった。執念の追撃でキラリと光ったのは梅野だ。 3点を追う 7回、意地の 2点打で巨人をヒヤリとさせた。
｢勝てればよかったんですけど…｣
梅野隆太郎捕手は 7回、追撃の 2点打を放った。11日につながる一打と信じたい＝阪神甲子園球場
惜敗に悔しさをにじませた。 7回の守備から途中出場。その裏、一死から福留、ゴメスが難敵ポレダに連打を浴びせ、マウンドから引きずり降ろした。上本は 2番手・宮国から四球を選び、二死満塁のチャンス。ここで存在感を示した。
甘く入ったフォークを左前に弾き返すと、 2走・ゴメスの執念の本塁突入タックルもあって 2者が生還、 1点差に。｢追い込まれていたから、何とか食らいついてという姿勢が出ていたね｣と和田監督は評価した。
8回に坂本のソロで再び 2点差となったが、その裏にはマートンの併殺崩れの間に 1点。さらに 9回は先頭の上本が中越え 2塁打を放ち、今成の犠打で一死 3塁。一打同点の好機だったが、梅野は遊ゴロ。梅野は｢トータルの結果がすべてですから｣と唇をかみ、チャンスメークした上本も｢負けは負けなので…｣と悔しさを押し殺した。
和田豊監督は梅野隆太郎捕手とグータッチする。食い下がる姿勢を評価した＝阪神甲子園球場
ただ、指揮官は｢もちろん最後までそういう(勝つという)気持ちでいって、いけるところまでいったという感じ｣と終盤の粘りを評価する。
ポレダに嫌なイメージをつけたことも大きい。 5回まで毎回、 3人で斬られていたが 6回、新井の安打とボークで二死 2塁とすると、鳥谷が左前適時打。ラッキーセブンの猛攻へ、打線は一丸となった。対戦成績は 1勝 5敗ながら、攻略の糸口はつかんだはずだ。
｢また、あすに向けて頑張っていきたい｣
梅野の言葉は、ナインの総意。今の虎はただでは終わらない。残り18試合。最後まで一丸で戦い抜く。
1回を投げ終え通算1000投球回を達成し花束を受け取ったランディ・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手が初回を投げ終え、公式戦通算1000回登板を達成した。
初登板は、2010年 3月26日横浜戦(京セラドーム大阪)。中継ぎで 1イニング投げた。
メッセンジャーはクラブハウスに続く通路の一角で立ち止まり、報道陣の質問に答えた。言葉の端々に、悔しさがにじみ出た。自滅。“ミス”から失点を重ねた。
｢デッドボールがあって、 2ストライクからヒットを打たれた。そのあとはご覧の通りだよ｣
ランディ・メッセンジャー投手は先頭打者への四死球から失点。1000投球回到達を祝えず…＝阪神甲子園球場
2回、先頭の阿部に死球。長野に中前打で無死 1、 2塁のピンチ。アンダーソンの打ち取ったような飛球は左翼手・マートンの前にポトリ。Ｍ砲が後逸でもたつく間に先制を許した。
6回も自身のミスで追加点を許した。先頭の坂本に四球。そして阿部に高め直球を右翼ポール際に運ばれた。先頭打者を四死球で出塁させて失点する－。投手としてはもっとも避けなければならないパターン。相手先発が好投手ポレダということも考えれば、自滅して与えた 4点は、あまりにも大きかった。
6回に代打を送られて降板。 6回 6安打 4失点で来日後、自己最多12敗目。勝てば阪神の助っ投では1964～68年のバッキー以来の 5年連続 2桁勝利となるはずだったが、おあずけとなった。
日本通算1000投球回を達成し、花束を受け取る先発のランディ・・メッセンジャー投手＝阪神甲子園球場
1回には立岡、片岡、坂本を11球で三者凡退に仕留め、日本通算1000投球回に到達。これも虎の助っ投ではバッキー以来、 2人目の快挙だった。 1回終了時にベンチで球団スタッフから花束を受け取り、スタンドから大きな拍手をもらった。｢素直にうれしい。 6年間いて、仕事をこなした証しだからね｣。勝っていれば、心の底から喜べたはずだが…。
自らの記念日に花を添えることはできず、｢(状態は)悪くなかった。アンラッキーだったよ｣とポツリ。次回登板での巻き返しを期待したい。
◆データＢＯＸ◆
◎…1000投球回到達は球団では昨年 5月13日の安藤以来。助っ投ではバッキー(1966年 9月28日)以来 2人目。
◎…メッセンジャーは12敗目。勝てば 5年連続 2桁勝利だったが、おあずけとなった。 5年連続 2桁勝利は球団では2002～06年の井川(現オリックス)以来。助っ投では1964～68年のバッキー以来。
どうしても、 2試合の場合 1勝 1敗の試合になっている。これでは、ファンの夢が実るのだろうか？今日(11日)からは広島との新しいカードが始まる。気を引き締めて、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 9月)
2015年 公式戦 日程と結果(10月)
9月10日現在順位表
9月10日現在対戦表
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阪神タイガースでは、球団公式動画配信サービス｢虎テレ｣において、従来からの阪神タイガース主催全試合に加えて、2013年度の日本生命セ・パ交流戦での阪神ビジター試合(全12試合)を配信することを決定いたしました。
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