15日阪神甲子園球場で阪神－中日24回戦が行われ、阪神はリードを守ったまま中日を振り切り、藤浪が 8回無失点でハーラートップタイの13勝目。 9回を締めた呉昇桓が40セーブ目を挙げた。
新井良太内野手(32)が先制の 4号 2ランを放った。 2回無死 1塁、中日先発大野の初球を振り抜くと、打球はバックスクリーン左に飛び込んだ。 8月19日巨人戦(東京ドーム)以来の 1発で、今季チームが 6戦 3敗と苦手にしている大野から幸先良く先制した。大野に対して、これまで 6打席無安打だったが、初球のツーシームを中越えに先制 2ラン。 8月19日の巨人戦(東京Ｄ)以来の 4号が、そのまま決勝弾になった。今後も広島・前田ら手を焼く好投手との勝負が待っている。竜のエースを撃破した勢いを持ち込みたいところだ。
俊介外野手(28)が、先発に応えた大野撃ち！少ないチャンスで存在感！起用に応えるように、新井に被弾直後の大野から中前打。低めフォークをすくい、ライナーで運んだ。普段は守備固めなど、途中出場が多いが、少ないチャンスで存在感を示した。
鶴岡一成捕手(38)が痛みをこらえながら藤浪を盛り立てた。 5回にファウルが股間を直撃。強気かつ冷静なリードで右腕を引っ張った。
マット・マートン外野手(33)が19打席ぶりの安打を記録した。初回二死走者なしの場面で、中日大野から左翼線方向へ 2塁打を放った。 2点リードの 8回一死 3塁では、右翼への犠飛で貴重な 3点目を演出。
藤浪晋太郎投手(21)が 8回 7安打 9奪三振無失点の好投でハーラートップタイの13勝目を挙げた。初回から再三走者を背負う。それでも 8回二死満塁で代打小笠原を直球勝負で 3飛に打ち取るなど、要所を締めた。この試合で自身初となるシーズン 200奪三振も達成した。藤浪晋太郎投手が 8回 7安打無失点でハーラートップタイの13勝目を挙げた。難敵の中日・大野との投げ合いで 9三振を奪い、シーズン 201奪三振を達成。チームの連敗を 3で止め、首位ヤクルトと 0.5ゲーム差を死守。18日からは試練の12連戦が始まるが、虎が弾みをつけた。米国戦ではバッテリーを組んだ森(現西武)がクロスプレーで吹き飛ばされる一幕も。その経験があったからこそ、体のケアに人一倍気を使う。｢アミノ酸とかいろいろ飲むようにしています。登板中とか前後とかですね｣それが｢バレニン｣だ。クジラなど長距離移動を得意とする野生動物に豊富に含まれているアミノ酸の一種で疲労回復に効果があるとされる。元阪神の藤川球児投手(35＝現四国アイランドリーグｐｌｕｓ高知)も使用。今季から使っており、みなぎるクジラパワーで虎をけん引している。頼れるエースが10年ぶりの頂点へ押し上げる。
呉昇桓(オ・スンファン)投手(33)が 9回を締め、来日初となる40セーブ目を記録した。 9回に先発藤浪の後を受けマウンドに。まずは先頭藤井を左飛。続く代打和田には中前打を浴びるも、代打赤坂を捕邪飛に仕留め 2アウト。最後は大島を 148キロの石直球で左飛に打ち取りゲームセット。これで来日 1年目の昨季に記録した39セーブを上回った。2008年にクルーン(当時巨人)が作った41セーブの外国人投手シーズン最多記録に王手をかけた。さらに、2005年の岩瀬(中日)、藤川(当時阪神)が持つ46セーブのプロ野球記録を塗りかえることも夢ではない。記事をまとめてみました。
＜阪神 3－ 0中日＞24回戦◇15日◇阪神甲子園球場
阪神は 2回無死 1塁、新井の 4号 2ランで先制。中日は毎回走者を出すもあと 1本が出ず、 3回まで無得点。
中日は 5回、無死 2塁の好機を生かせず無得点。阪神もその裏、一死 1、 3塁のチャンスを作るも、後続が続かず追加点を奪えず。
阪神はリードを守ったまま中日を振り切り、藤浪が 8回無失点でハーラートップタイの13勝目。 9回を締めた呉昇桓が40セーブ目を挙げた。
2回裏阪神無死 1塁、新井良太内野手は先制の中越え２点本塁打を放った＝阪神甲子園球場
新井良太内野手が先制の 4号 2ランを放った。 2回無死 1塁、中日先発大野の初球を振り抜くと、打球はバックスクリーン左に飛び込んだ。｢打ったのはツーシーム。自分のスイングが出来ました｣と喜んだ。 8月19日巨人戦(東京ドーム)以来の 1発で、今季チームが 6戦 3敗と苦手にしている大野から幸先良く先制した。
夜空の真ん中へ、白球は高々と舞った。どよめきに包まれながら、バックスクリーン左へ。独特の、豪快なフォロースルーに導かれた結果は、もちろんアーチだ。新井が難敵・大野をとらえた。
2回、新井良太内野手が先制の 2ラン。決勝点となった貴重な一発だった＝阪神甲子園球場
｢積極的にということと、自分のスイングをしようと思いました｣
2回無死 1塁だ。敵失の直後、中日に生まれた隙を逃さなかった。大野に対して、これまで 6打席無安打だったが、初球のツーシームを中越えに先制 2ラン。 8月19日の巨人戦(東京Ｄ)以来の 4号が、そのまま決勝弾になった。
｢大野くんは、すごくいい投手。甘い球を(ひと振りで)打ててよかった。序盤に点を取れてよかったです｣
今季11勝の大野には虎も苦戦してきた。昨季から 4連敗。今季は過去 5度の対戦で 3勝を献上して、チーム打率 0.167。和田監督は｢流れを変えるような一発だった。今季 3敗か、大野には…。あと14試合、これまで攻略できていない投手も何人かくる。何とか降ろせるよう、負けをつけられるように｣と、力を得た。今後も広島・前田ら手を焼く好投手との勝負が待っている。竜のエースを撃破した勢いを持ち込みたいところだ。
新井良太内野手の打球はバックスクリーン左に着弾した＝阪神甲子園球場
チームにとって 5試合ぶりの先制、 9試合ぶりの本塁打となった。風穴を開けたのは｢ 6番・ 3塁｣だ。 9月序盤は今成が固定されかけたが、左投手に対しては再び新井の起用が続く。背番号｢３２｣は目をぎらつかせた。
｢出させてもらう以上、とことん準備して、できることをしたい｣
いまは目の前の試合しか見えない。古巣の中日では和田、谷繁監督兼選手と、大先輩の現役引退が明らかになった。竜時代は 2軍暮らしが大半。それでも、キャンプなどでチャンスを見つけて、和田に助言を仰いだこともあった。お世話になった人をねぎらう気持ちは忘れない。だが、あいさつなどは時が来てから。｢行けていないです。いまはちょっと…｣。集中すべきことはひとつだ。
｢ 1球 1球に気持ちを入れて、熱く、みんなで戦っていきたいです｣
熱く－。そのフレーズに力を込めた男は試合が終わっても、戦う表情を崩さなかった。
2回、本塁打を放った新井良太内野手＝阪神甲子園球場
◆データＢＯＸ◆
◎…新井が中日・大野から今季 4号を放った。本塁打は 8月19日の巨人戦(東京Ｄ)以来。 4本の内訳は、先発で 3本、代打で 1本。
◎…阪神は大野に対し、2013年 8月23日以来の勝利。今季はここまで大野を苦手としており、 6試合対戦して、大野の 3勝 1敗、防御率0.76、完封勝利 1度、完投勝利 1度と抑えられていた。
◎…大野から本塁打を放っている阪神の選手は、 7月 8日の甲子園でのマートン、 8月13日の京セラドームでのゴメスに次いで、新井が 3人目。
2回、安打を放った俊介外野手＝阪神甲子園球場
俊介外野手が、先発に応えた大野撃ち！少ないチャンスで存在感！
左腕対策として、俊介が｢ 7番・中堅｣で先発出場した。起用に応えるように、新井に被弾直後の大野から中前打。低めフォークをすくい、ライナーで運んだ。普段は守備固めなど、途中出場が多いが、少ないチャンスで存在感を示した。
これは痛い。股間に打球を受けた鶴岡一成捕手は悶絶した
鶴岡一成捕手が、タマ直撃に苦笑い！
捕手の鶴岡が痛みをこらえながら藤浪を盛り立てた。 5回にファウルが股間を直撃。｢大丈夫なわけないでしょ｣と苦笑いしながら、直後の打席で左翼線 2塁打を放った。守っては、 3回に亀沢の 2盗を阻止すると、 8回二死満塁で代打・小笠原にオール直球勝負を選択。｢打ち取るためにまっすぐを選んだ｣と、強気かつ冷静なリードで右腕を引っ張った。
1回裏阪神二死、左越え 2塁打を放ったマット・マートン外野手＝阪神甲子園球場
マット・マートン外野手が19打席ぶりの安打を記録した。
初回二死走者なしの場面で、中日大野から左翼線方向へ 2塁打を放った。 2点リードの 8回一死 3塁では、右翼への犠飛で貴重な 3点目を演出。｢自分のスイングをすれば、いいバッティングができる。調子自体は変わっていない｣と自信を見せた。12、13日の広島戦(甲子園)では、球審のジャッジに不満をあらわにするシーンがあった。この日は、落ち着いたプレーでチームに貢献した。
お立ち台で笑顔を見せた藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
藤浪晋太郎投手が 8回 7安打 9奪三振無失点の好投でハーラートップタイの13勝目を挙げた。
初回から再三走者を背負う。それでも 8回二死満塁で代打小笠原を直球勝負で 3飛に打ち取るなど、要所を締めた。
藤浪はヒーローインタビューで｢相手投手(中日大野)がいいのは分かってたので、いい悪い関係なく、なんとか粘ってしっかり抑えようとマウンドにあがりました｣と語った。
この試合で自身初となるシーズン 200奪三振も達成した。
阪神先発藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
だからエースや！ 藤浪晋太郎投手が 8回 7安打無失点でハーラートップタイの13勝目を挙げた。難敵の中日・大野との投げ合いで 9三振を奪い、シーズン 201奪三振を達成。チームの連敗を 3で止め、首位ヤクルトと 0.5ゲーム差を死守。18日からは試練の12連戦が始まるが、虎が弾みをつけた。
大ピンチを乗り越えた瞬間、自然と右手で拳を握った。 2点リードの 8回二死満塁。21歳の若武者・藤浪が百戦錬磨の41歳の小笠原に全球 150キロ超の直球勝負。フルカウントからの 6球目。 154キロ内角球で三飛に仕留めてみせた。
若きエースが力投。藤浪晋太郎投手は 8回を無失点に抑え、13勝目を挙げた＝阪神甲子園球場
｢変化球で逃げる、かわすというよりは、ストレートに一番自信があった。しっかり押し込めて良かったです｣
チームは 3連敗中で、負ければ 3位転落の可能性もあった。しかも相手は虎キラー(今季阪神戦 3勝無敗、防御率0.69)の大野だ。 1点も与えられないプレッシャーのなかで、強心臓のピッチングをみせた。最速 157キロの直球にカットボールとフォークが要所で決まった。 4度得点圏に走者を背負ったが、最後まで崩れなかった。
128球を投げ、 8回 7安打無失点。甲子園での連勝を自己最長の｢７｣とし、広島・前田に並ぶハートップの13勝目を手にした。開幕前の目標だった投球回｢１８０｣にあと 1イニングに迫った。
お立ち台では新井良太内野手(左)と並んで笑顔がはじけた藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
｢個人タイトルは獲れるに越したことはないですけど。今は毎回(チームが)ゲームに勝つことを優先したいです｣
9月初旬には高校日本代表が準優勝に終わった｢Ｕ－１８｣の世界大会をテレビでチェック。2012年の大阪桐蔭高校 3年時に出場した自らとダブらせた。自身は 2勝 2敗で、チームは 6位。世界の壁を思い知らされた。
｢野球とベースボールの違いを感じた。普通にやっていたら、身体能力で勝てないと感じた｣
米国戦ではバッテリーを組んだ森(現西武)がクロスプレーで吹き飛ばされる一幕も。その経験があったからこそ、体のケアに人一倍気を使う。
8回二死満塁のピンチでは直球勝負で小笠原を 3飛に打ち取った藤浪晋太郎投手＝阪神甲子園球場
｢アミノ酸とかいろいろ飲むようにしています。登板中とか前後とかですね｣
それが｢バレニン｣だ。クジラなど長距離移動を得意とする野生動物に豊富に含まれているアミノ酸の一種で疲労回復に効果があるとされる。元阪神の藤川球児投手も使用。今季から使っており、みなぎるクジラパワーで虎をけん引している。
チームの連敗を｢３｣でストップし、自身の登板日は甲子園11連勝。和田監督は｢ 8回のピンチはマウンドでもベンチもしびれる場面だった｣と興奮気味。｢疲れはあるだろうけど、ここからは気持ちで、あと何回か、投げてほしいな｣とさらなる奮起を求めた。
18日のＤｅＮＡ戦(横浜)から12連戦が始まる。次回は中 6日で22日の巨人戦(東京Ｄ)、28日の同戦(甲子園)に向かう。｢優勝したいです｣。頼れるエースが10年ぶりの頂点へ押し上げる。
最後を締め、ナインとハイタッチする呉昇桓投手。頼もしい守護神だ＝阪神甲子園球場
呉昇桓投手が 9回を締め、来日初となる40セーブ目を記録した。
9回に先発藤浪の後を受けマウンドに。まずは先頭藤井を左飛。続く代打和田には中前打を浴びるも、代打赤坂を捕邪飛に仕留め 2アウト。最後は大島を 148キロの石直球で左飛に打ち取りゲームセット。これで来日 1年目の昨季に記録した39セーブを上回った。それでも｢優勝争いをしているので勝つことが 1番。セーブ数は自分の中で大きな意味はないよ｣と節目到達にもクールに語った。
節目の40セーブを挙げた呉昇桓投手。12連戦も任せろ！＝阪神甲子園球場
11日ぶりにチームの勝利の瞬間をマウンドで見届けると、ちょっぴり笑顔をみせた。 3－ 0の 9回、藤浪から勝利のバトンを引き継いだ呉昇桓が最後を締め、節目の40セーブに到達した。
｢自分にとって(セーブ数は)大きな意味がない。チームは優勝争いをしているし、勝つことが一番なんだ｣
一死から代打・和田に中前へ運ばれたが、続く代打・赤坂を捕邪飛、藤浪から 3安打した大島には、 148キロの直球で左飛に仕留めると、ベンチ前で若きエースとハイタッチ。報道陣からの個人記録の質問をさえぎると、｢きょうは(藤浪)晋太郎が頑張ってくれたのがよかったんだよ｣と若きエースをたたえた。
最後を締めた呉昇桓投手(右)は40Ｓに到達し、ナインとハイタッチ＝阪神甲子園球場
4日の中日戦(ナゴヤＤ)で、 1年目の昨年に並ぶ39セーブ目を挙げて以来、 3試合に登板したが、同点もしくはチームがリードされている展開でのマウンドだった。ただ、優勝争いも佳境に入り、ブルペンで肩慣らしだけで“仕事”が終わるぐらいなら試合に出るつもりだ。
｢自分は常に準備はしている。なにも問題はないよ｣。18日のＤｅＮＡ戦(横浜)からは12連戦が待ちうける。セーブがつかない場面でも右腕を振る覚悟だ。
2008年にクルーン(当時巨人)が作った41セーブの外国人投手シーズン最多記録に王手をかけた。さらに、2005年の岩瀬(中日)、藤川(当時阪神)が持つ46セーブのプロ野球記録を塗りかえることも夢ではない。
｢(自分の)セーブに大きな意味はないよ｣とサラリ。チームが勝てば、おのずと数字はついてくる。
やればできる！何事も！全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2015年 公式戦 日程と結果( 9月)
2015年 公式戦 日程と結果(10月)
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