必死のパッチで 5割復帰!! 阪神は同点の 9回一死満塁から代打・関本賢太郎内野手(33)の押し出し死球で西武を下し、 1分けを挟んで 3連勝で 3位に浮上。サヨナラ劇を完結させた。右ひざを痛めた金本がスタメン落ちするなか、チーム一丸でつかんだ日曜日本拠地初勝利。一気に上位を狙う!!
クレイグ・ブラゼル内野手(32)が同点本塁打を放った。 1点ビハインドの 7回一死、真ん中高めの直球を左中間スタンドに運んだ。
右ひざ痛で守備につけないアニキ・金本に代わる 4番に指名されたのはマット・マートン外野手(31)だった。 4試合連続マルチ安打で、和田監督の期待に応えた。
桧山進次郎(42)が、2009年 6月13日のロッテ戦(QVC)以来の今季初スタメン出場。
先発能見篤史投手(32)が、粘りの投球で今季 4勝目をマーク。<阪神 3- 2西武>で 5割復帰。記事をまとめてみました。
西武は 1回、中島、中村の連続タイムリーで 2点先制。阪神は 3回、西武の 2つの失策と平野の安打で、 1点を返した。
西武は能見を前に 4回から 6回まで 1人の走者を出すことも出来なかった。阪神は 5回、二死 2塁の好機も平野が三振で無得点。
阪神は 7回、ブラゼルが左中間にソロ本塁打を放ち同点。 9回裏、一死満塁で関本が死球を受けサヨナラ勝ち。阪神は 1分け挟み 3連勝。
まさに“棚ぼた”だった。サヨナラ勝ちのヒーロー代打・関本は 1度もバットを振ることがなかった。「長年野球やってるけど、こういう形でヒーローインタビューに立てると思わなかった。汗もかいてない」。 9回一死満塁で押し出し死球の代打・関本が、戸惑い気味に笑顔を見せた。
9回の攻撃でバットを振ったのは、先頭で右前安打したブラゼルだけ。暴投で無死 2塁となると、藤井は敬遠四球。ド根性魂で劇勝を呼んだ。 2- 2で迎えた 9回一死満塁。 1ボールからの 2球目だ。ゴンザレスからスイッチした 4番手左腕ウィリアムスが内角をえぐった 1ボールからの 2球目が関本の左ひじに当たる。アピールするように左腕を上げると右拳でこん身のガッツポーズ。幸運のひじの周りをハイタッチ代わりにナインがさすった。今季 2度目のサヨナラ勝ちは選手会長が決めた。
9回、代打で押し出し死球でサヨナラ勝ちを決め両手を広げて大喜びする関本
今成の犠打の後、平野も敬遠四球で、労せずつかんだチャンスだった。
適時打なしでも引き分けを挟んで今季 4度目の 3連勝で、 5月17日以来の勝率 5割復帰。和田監督は「やっと選手の中でもチームにも粘りというかそういうのが出てきた。 1つでも貯金できるようにやっていきたい」と意気込んだ。
「長いこと野球をやってきましたけど、こういう形でヒーローインタビューに立てるとは思いませんでした。満塁なんで押し出しもあるし、死球もあるということでベースに近づいていたのがよかった。打席ではいつも必死のパッチでやるだけです」
お決まりのフレーズを響かせると、関本節は止まらない。
死球の痛みを問われると「むこうの方が痛いでしょ」とニヤリ。最後に報道陣から「お疲れさまでした」と声をかけられると「疲れてないよ。汗もかいてない」と自らオチをつけた。
サヨナラ死球を受け、 1塁塁上でガッツポーズをして喜ぶ関本(中)
確かに 2球見送っただけだが、切り札としての経験値が勝敗を分けた。
「(対戦が)初めてのピッチャーだし、むこうも代わったばかり。打っても 1点だし、四球でも 1点。三振さえしなければ何とかなると思っていた」。ここまで 5度サヨナラ打を放ってきたいぶし銀は、どこまでも冷静だった。 8回一死満塁を逃したうっぷんも晴らす結末。自身初のサヨナラ死球で決着をつけた。
首脳陣も必死だった。25日のソフトバンク戦(ヤフーD)で右ひざに自打球を当てた金本が、守備への不安からスタメンを外れた。マートンが「 4番・左翼」に入り、桧山を「 5番・右翼」に入れた。代打の切り札を 4年ぶりに右翼に就かせる緊急オーダー。
1回に 2点を失い、 5回にはうまく送りバントを転がした藤井彰人捕手が守備妨害と宣告され、納得できない和田監督がベンチを飛び出して、西本球審に激しく抗議するシーンもあった。チーム一丸で勝利に執念を見せ、つかんだ今季3度目の 3連勝だ。
和田監督は「最後は関本らしいというか、選球眼のいい打者なので四球もあるかもしれない中で、非常にうまい当たり方でした。粘りが徐々に出つつあるので、このまま追い上げていきたい」と力をこめた。ヒーローの関本も「この 3連勝で波に乗らないといけない。あしたも勝ちたい」と誓った。借金を完済し、 5割復帰。ヤクルトが敗れ、 3位に浮上した。必死のパッチで大型連勝を呼ぶ。
4年ぶりに右翼で先発した桧山は 3回、中島の打球を難なく処理
桧山が今季初のスタメン出場。右翼での先発は2008年 8月 7日広島戦(京セラD)以来、 4年ぶりだったが、 3打数無安打に終わった。スタメンは「 5番・指名打者」で出場した2009年 6月13日のロッテ戦(QVC)以来、 3年ぶりでスコアボードに名前が表示された際や、打席に向かうたびに大歓声が巻き起こった。
「能見がよく粘ってたんで、できれば打って援護したかったんだけど」。金本のスタメン落ちに伴い、打線を再考した和田監督は「若手では荷が重い。桧山しかいない。思い切って起用しました」と 5番に据えた理由を説明していた。
不振が続く阪神のブラゼルが、快音を響かせた。高めのボール球もなんのその。高々と上空に運び、起死回生の同点弾を放った。地鳴りのような歓声が響く聖地を、ブラゼルがのっしのっしと 1周した。
「自分としては塁に出ることを考えた。本塁打じゃなくて。とにかく、しっかり打つことを考えた。打った瞬間はアウトだと思ったね(笑)」
1- 2と 1点を追う 7回、好投していた先発平野から代わった 2番手・長田の141キロ直球を捉えて振り抜くと、打球は左中間へ飛び、20日の楽天戦(甲子園)以来、10打席ぶりの同点の 6号ソロで試合を振り出しに戻した。「しっかり打てた。打った瞬間はアウトかと思ったけど」と、思った以上に伸びた打球に表情を緩めた。
7回一死同点となるソロ本塁打を放ち、ベンチ前でトラッキーと喜ぶブラゼル
同点で迎えた 9回先頭での第 4打席では 1、 2塁間をしぶとく破ってサヨナラ勝ちにつながる右前打を放つなど、この日は 3安打。「初めて対戦する投手で、いい当たりじゃなかったけど抜けて良かったよ」。 5回の右前打も含め、今季 3度目の猛打賞。調子を上げたマートンに負けじと大暴れだ。久しぶりに勝利に貢献し「チーム全体で勝ち取った大きな 1勝だよ」と、舌も滑らかだった。
西武時代も含め、来日 5年目。外に広くなったとされるストライクゾーンに「対応できていない。数字をみればわかる」と頭を悩ませるが、見極め上手な一面も持つ。
1点を追う 7回、起死回生の 6号同点ソロを放ったブラゼル
「あれは日本人ではないだろう?」
中国人や韓国人、街を歩くアジア人を見ては、日本人との顔の区別がつくようになったと周囲に自慢する。長く日本プロ野球に在籍し、活躍してきたことの証でもある。今季は、高めのつり球や低めへの変化球が増え、相手の術中にはまりっぱなしだったが、この日はその外角高めのボール球をスタンドイン。やられてばかりではない。
「ノウミサンが抑えてくれていた。自分ばかりじゃなくチームみんなが頑張ったおかげだと思う」
殊勲の背番号「67」は謙虚に語り、引き揚げた。この一発を、今度こそ復調への号砲にしてみせる。
やっぱりマートンが頼りになりますヮ!
右ひざ痛で守備につけない金本に代わる 4番に指名されたのはマートンだった。 4試合連続マルチ安打で、和田監督の期待に応えた。
「最後の打席をみただろう!? あれをヒットにするのがクリーンアップの仕事だね(笑)」と、 8回一死 2塁では大きく打球をバウンドさせて、 3塁内野安打を奪った。その一打を珍しく自画自賛した。 2回にも先頭で左前打。得点には絡まなかったが、昨季 7月15日の横浜戦(横浜)以来の4番指名に応えた。ここ 4試合で17打数11安打(打率 0.647) 1本塁打5打点の大暴れ。一時、打率 1割台に突入するなど不振を極めていた男が、驚異的なペースで巻き返している(現打率 0.240)。
アニキ・金本に代わる 4番に指名されたマートン。 4試合連続マルチ安打と絶好調
「スイング自体はずっと一緒なんだ。これまではライナー性のものを打っても結果が出なかった。最近の方が当たりは悪いんだけど、結果が出ているんだ。当たりが悪かった方がヒットが出ている。不思議だよ」
全体練習開始前。ひとり、室内でティー打撃などをたっぷりとこなした後、感覚との違いに何度も首をかしげていた。結果が出ている分、今は浅井とタッグを組み、ホームランを打った後の決めポーズを考えるほど余裕がある。手刀を何度も振りかざす「サムライ」-。
「次の本塁打は 7月ぐらいかな。そのときも、またやるよ」
ジョークを飛ばせるほど心にゆとりがある。
「カミサマ、アリガトウ!!」
敬けんなクリスチャンは感謝した。ブラゼルとのBM砲が完全復活。ここから虎はさらにペースを上げる。
劇的な勝利を呼び込んだのは、能見の力投だった。 熱投で白星を運んできた。最後までマウンドを守り、サヨナラ勝利。尻上がりに調子を上げた能見の粘り勝ちだった。
出ばなをくじかれた。 1回。中島と中村に適時打を浴びた。いきなりスコアボードに刻まれた「2」。聖地に嫌な空気が漂ったが、エースは慌てなかった。
ブルペンから球が走らず「手探りだった」と、初回に 3長短打でいきなり 2点を失った。しかし、ここから修正するのがエースらしい。
「マウンドで修正できた。ボール球を振らせて三振になった」
下半身を意識すると、変化球が低めに集まった。今季最多12奪三振(今季60三振でリーグ 3位)。空振りは実に10個だ。 1回に適時打を浴びた主砲・中村からは、 2つの空振り三振を奪って借りを返した。
中村(手前)を相手にフォークを投げる能見
4回以降は 1安打。 9回無死 1、 2塁で代打を送られたが、サヨナラ勝ちし、 124球、12奪三振の完投で 4勝目を挙げた。「うちのエースなので最後まで任せた」という和田監督の期待に応えた左腕は「次回につなげるようにしたい」と話した。
「試合は始まったばかりだったので、これ以上は点をやらないように心がけた。勝ってよかったです」
「デーゲームで影が入ってボールが見づらいのもある」と謙遜したが、藪投手コーチは「 3回くらいから真っすぐにキレが出た」と脱帽。球速は 130キロ後半から 140キロ前半だが、キレが抜群で変化球の威力も増した。
2失点完投で 4勝目を手にした能見。今季自己最多の12三振を奪った
4回からの 6イニングの内、 5度三者凡退。リズムを作り、味方の援護を待った。 7回に 2- 2になったが、ベンチは九回まで続投させた。背番号14は「なかなか代えてくれないので」と苦笑いを浮かべたが、和田監督は「ウチのエース。能見に最後まで任せようと。いけるところまでは能見と考えてました」と意図を説明した。 9回 124球の粘投で4勝目。劇的決着を運んだ。
前回19日の楽天戦(甲子園)は 8回 3失点で 4敗目を喫した。この日まで中 7日あったため翌日から 2連休の“変則調整”を実施。思うように勝ち星が伸びないなか、試行錯誤して打開策を探っている。
能見は「次につなげるようにしないと。しっかりビデオを見ます」と満足していなかった。まだ本領発揮とはいえない。この白星を無駄にはしない。
昨年リーグ優勝したツバメがBクラスに落ち、一昨年までAクラスで頑張った 3球団が出そろった。
ブラゼル、アニキ・金本が故障で休んでいる代わりをしたマートンともにそれなりに頑張ったのが良かった。さらに、 9回一死満塁から代打・関本は痛かったがそのおかげで最後に獅子の息を止めたのは偉い!
今季自己最多の12三振を奪った能見の復活劇も有った。
今日も行われる虎と獅子の戦い「獣王決戦」だが、今日も力一杯行って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
2012年度 日本生命セ・パ交流戦 試合日程は、次の所で調べることができます。
http://www.npb.or.jp/schedule/2012inter.html
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ブラゼルが同点本塁打!関本サヨナラ死球!能見初回 2失点も 4回以降は 1安打で 5割復帰!
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