●阪神が29日から秋季キャンプを行う高知・安芸市営球場が“電脳化”に向けて改修工事を行っていることが17日、分かった。ブルペンや安芸ドームにカメラを設置し、メイングラウンドの室内でモニターチェックできるように工事中。これで、野手陣を指導することが多い金本知憲監督(48)の目が全選手に行き届くことに。インターネット環境の整備も進め、選手との情報共有も高速化。“超監視”キャンプで徹底的に鍛える。安芸市民球場はメイングラウンドとブルペンや安芸ドームの距離がやや離れており、ブルペンに行くには傾斜の急な階段を降りなければならず、時間がかかるという不便さがあったためだ。そのため現在、ブルペンやドーム内にカメラを設置し、撮影された映像をメイングラウンドの室内でモニターチェックできるように工事中。サブグラウンドにもカメラの設置が検討されているという。インターネット環境の整備も同時進行中。打撃フォームや投球フォームをタブレットやスマートフォンで撮影し、その動画を｢すぐに共有して見られるように｣との要望から、Ｗｉ－Ｆｉ(無線ＬＡＮ)が使用できるように設備を整えている最中だ。同球場は場所によってネットがつながりにくいことがあったが、Ｗｉ－Ｆｉに接続すれば、各選手の打撃、投球フォームをコーチ全員がすぐさま確認し、情報を共有することができるようになる。
●高山俊外野手(23)は17日、前日16日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージの北海道日本ハム－ソフトバンク戦の激戦を映像を見て、刺激を受けた。ＣＳ突破した北海道日本ハム近藤健介内野手(23)とは千葉ロッテマリーンズジュニアでチームメートだった仲。高山は、今季 134試合に出場し、打率 0.275、 8本塁打、65打点の活躍で新人王の有力候補に挙がる。来季は打棒に磨きをかけ、来季は虎をＣＳ、そして日本シリーズへ導く。
●みやざきフェニックス・リーグに参戦中の若虎たちが17日、休日返上の練習を実施した。雨天続きで同リーグが 6試合も中止。掛布雅之 2軍監督(61)が練習時間を確保するためにオフ日の練習を決めた。掛布 2軍監督は 7試合で24打数 3安打、打率 1割 2分 5厘と大不振の江越大賀外野手(23)を熱心に指導した。
●植田海内野手(20)が17日、2014年にパ・リーグ盗塁王を獲得した北海道日本ハム・西川遥輝内野手(24)の盗塁技術を練習から取り入れていることを明かした。自慢の快足をさらにレベルアップさせるため、北の走り屋を猛チェック中だ。今はスタート時の重心のかけ方をテストしている段階だ。機動力を絡めた野球は金本阪神にとって不可欠な要素。他チームながら今季41盗塁、通算でも2012年から 5シーズンで 143盗塁を積み重ねた西川から貪欲に学び、唯一無二の“武器”を手に入れる。
●横山雄哉投手(22)が17日、宮崎市内の室内練習場で調整し、来季 2桁勝利へ意欲を示し、今季10勝( 9敗)と飛躍を遂げた岩貞祐太投手(25)の“出世街道”に続くことを宣言した。掛布雅之 2軍監督は今季 2勝の左腕が高い目標を口にしたことに感心し、派遣されるアジア・ウインターリーグ(台湾)でトップクラスの成績を残すことを求めた。この日は室内練習場で何度もダッシュを繰り返すなど、しっかり汗を流した。11月末から台湾で開催されるアジア・ウインターリーグに派遣予定。先輩左腕は昨年の同リーグで投手ＭＶＰを獲得して今季10勝につなげた経緯がある。金本監督が13日の秋季練習で藤浪晋太郎投手(22)に大谷翔平投手(22＝北海道日本ハム)へのライバル心を言葉にするべきと説いたばかり。掛布 2軍監督も横山が岩貞の成功例を挙げて飛躍を誓ったことを大歓迎。競争の中でより成長することを望んだ。宮崎でのフェニックス・リーグでは雨天中止で試合数が減り、まだ11日のヤクルト戦(西都原運動公園野球場)で 6回 2/3を投げただけだが、 3安打 1失点と調子は悪くない。次は19日のＤｅＮＡ戦(KIRISHIMAひむかスタジアム)に先発予定で｢今はいい感じです｣と頼もしい。高いノルマを自身に課して“言霊”を力に変える。
●阪神が20日のドラフト会議で、 1～ 3位まで即戦力の獲得を目指す方針であることが17日、わかった。指名重複の場合のくじ引き役について、金本監督は｢運が強い人がいってくれたらいい。ヤス(中村泰広監督付広報)とか｣とジョーク混じりに話したが…。昨年はヤクルトと競合した高山俊外野手(23＝明治大學)を、ヤクルト真中満監督(45)の勘違いから“世紀の逆転”で引き当てた強運の持ち主。指揮官の言葉を聞いた四藤球団社長は全幅の信頼とともに“指名”していた。記事をまとめてみました。
阪神が29日から秋季キャンプを行う高知・安芸市営球場が“電脳化”に向けて改修工事を行っていることが17日、分かった。ブルペンや安芸ドームにカメラを設置し、メイングラウンドの室内でモニターチェックできるように工事中。これで、野手陣を指導することが多い金本知憲監督の目が全選手に行き届くことに。インターネット環境の整備も進め、選手との情報共有も高速化。“超監視”キャンプで徹底的に鍛える。
食欲の秋でも読書の秋でもない。今年の金本阪神は監視の秋だ。気を休める場所など、どこにもない。手を抜くことなど、許されない。ブルペン、ドーム、どこにいようと、モニター越しにアニキの目が光る。
安芸市営球場のブルペン。今秋はカメラが設置され、金本監督がメイン球場からもチェックします
｢前々からそのような要望があったので、10月末には使えるよう、いま工事を進めています｣
安芸市民球場の管理に関わるコンベンション協会関係者が明かした。球団側から要望があったのは、メイングラウンドにいながらにしてブルペンなどの状況を確認できる手段。安芸市民球場はメイングラウンドとブルペンや安芸ドームの距離がやや離れており、ブルペンに行くには傾斜の急な階段を降りなければならず、時間がかかるという不便さがあったためだ。
そのため現在、ブルペンやドーム内にカメラを設置し、撮影された映像をメイングラウンドの室内でモニターチェックできるように工事中。サブグラウンドにもカメラの設置が検討されているという。
これまで阪神の監督は、秋季キャンプ中、ブルペン投球の視察に向かう際はメイングラウンドの練習をコーチ陣に任せなければならなかった。その逆の場合もしかり。だが、今回のカメラ＆モニターの導入により、金本監督はメイングラウンドで高山や北條、中谷といった野手の指定強化選手の指導に当たりながら、投手のブルペン投球や、ドーム内での練習模様の遠隔チェックが可能になる。
安芸電脳化により、金本監督の“目”が増える
また、インターネット環境の整備も同時進行中。打撃フォームや投球フォームをタブレットやスマートフォンで撮影し、その動画を｢すぐに共有して見られるように｣との要望から、Ｗｉ－Ｆｉ(無線ＬＡＮ)が使用できるように設備を整えている最中だ。同球場は場所によってネットがつながりにくいことがあったが、Ｗｉ－Ｆｉに接続すれば、各選手の打撃、投球フォームをコーチ全員がすぐさま確認し、情報を共有することができるようになる。
先日、平野打撃コーチに｢こいつ、サッと抜きよるから、よう見張っとけよ｣と、高山の監視を要請していた金本監督だが、その監視の目はカメラを通して、選手全体に行き届くことになる。指揮官が｢基礎体力。筋力アップ｣とテーマづけた秋季キャンプ。息つく暇もないように四方八方から監視し、肉体的にも精神的にも能力向上につなげていく。
★Ｗｉ－Ｆｉ(ワイファイ) 無線ＬＡＮの規格のひとつでＷｉ－Ｆｉルーター(無線ＬＡＮ親機)によってパソコンやスマートフォン、タブレットなどを無線の電波でインターネットに接続する方式。月額料金を払ってセキュリティーのしっかりした有料Ｗｉ－Ｆｉのほか、店舗や公共施設などで提供する無料Ｗｉ－Ｆｉがある。
高山俊外野手が17日、球友から刺激を受けた。 ＣＳ突破した北海道日本ハム近藤とは千葉ロッテマリーンズジュニアでチームメートだった仲。｢ＣＳはニュースで見ました。自分もそういう舞台に立ちたいと思ったし、来年は出られるように頑張ります｣。来季はチームをＣＳ、そして日本シリーズへ導く。
秋季練習中の高山俊外野手(右)にお目付役。金本監督は平野打撃コーチ(左)をお目付役に指名した＝秋季練習 (11日、阪神甲子園球場)
高山は17日、前日16日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージの北海道日本ハム－ソフトバンク戦の激戦を映像を見て、刺激を受けた。｢自分もそういう舞台に出たいと思いました。来年は出られるようにがんばります｣。今季は 134試合に出場し、打率 0.275、 8本塁打、65打点の活躍で新人王の有力候補に挙がる。来季は打棒に磨きをかけ、虎を上位進出に導く。
不振の江越大賀外野手に打撃指導をする掛布雅之 2軍監督＝宮崎市生目の杜運動公園アイビースタジアム室内練習場
みやざきフェニックス・リーグに参戦中の若虎たちが17日、休日返上の練習を実施した。 雨天続きで同リーグが 6試合も中止。掛布雅之 2軍監督(61)が練習時間を確保するためにオフ日の練習を決めた。宮崎アイビーの室内練習場で投内連係などを行った。掛布 2軍監督は 7試合で24打数 3安打、打率 1割 2分 5厘と大不振の江越を熱心に指導した。
盗塁王から盗む！ 植田海内野手が17日、2014年にパ・リーグ盗塁王を獲得した北海道日本ハム・西川遥輝内野手の盗塁技術を練習から取り入れていることを明かした。
｢西川さんの盗塁は参考にしてますね。動画でみています。走るときに、(以前より)少し右足に重心をかける感じですね。映像をみているだけで、ー理論や考え方はわからないですけど｣
自慢の快足をさらにレベルアップさせるため、北の走り屋を猛チェック中だ。試行錯誤を重ねているのは、どんな走りが自分に合っているのかを探るため。今はスタート時の重心のかけ方をテストしている段階だ。
室内練習場で汗を流す植田海内野手。その足も武器だ＝宮崎市生目の杜運動公園アイビースタジアム室内練習場
今季ファームで12盗塁、成功率 100％と結果を出して 1日の巨人戦(甲子園)に代走としてプロ初出場したが、悔しい盗塁死に終わった。
｢あのときは、力が入っていましたね｣
機動力を絡めた野球は金本阪神にとって不可欠な要素。他チームながら今季41盗塁、通算でも2012年から 5シーズンで 143盗塁を積み重ねた西川から貪欲に学び、唯一無二の“武器”を手に入れる。
横山雄哉投手が17日、宮崎市内の室内練習場で調整し、来季 2桁勝利へ意欲を示し、今季10勝( 9敗)と飛躍を遂げた岩貞祐太投手(25)の“出世街道”に続くことを宣言した。掛布雅之 2軍監督は今季 2勝の左腕が高い目標を口にしたことに感心し、派遣されるアジア・ウインターリーグ(台湾)でトップクラスの成績を残すことを求めた。
目標が高ければ高いほど、言葉にするのは勇気のいること。それを横山はしっかり口にした。今季ローテーションの一角を勝ち取った岩貞の背中を追う決意だ。
宮崎で鍛えている横山雄哉投手。岩貞祐太投手に続いてアジア・ウインターリーグを飛躍のき っかけにする＝宮崎市生目の杜運動公園アイビースタジアム室内練習場
｢(お手本になるのは)間違いないですね。見たり、聞いたりいろいろできる。(レギュラーシーズンが終了し)たくさん話せますし、いろいろ試しながらいけたらいいです｣
この日は室内練習場で何度もダッシュを繰り返すなど、しっかり汗を流した。11月末から台湾で開催されるアジア・ウインターリーグに派遣予定。先輩左腕は昨年の同リーグで投手ＭＶＰを獲得して今季10勝につなげた経緯がある。宮崎の地では、プロ通算 2勝ながら｢(来季 2桁は)かなり意識しますね｣と同じ出世道を歩むことに強い気持ちを表してきた。
横山雄哉投手の心意気を、掛布雅之 2軍監督も歓迎した＝宮崎市生目の杜運動公園アイビースタジアム室内練習場
この言葉に反応したのは掛布 2軍監督だ。 2桁勝利への意欲を伝え聞き｢やらなければいけないことはあるけど、肩や体の調子がいいから言えるんだろうね。前向きにとらえていい。口に出せるのはいいことだよ｣と喜んだ。
くしくも、金本監督が13日の秋季練習で藤浪に大谷(北海道日本ハム)へのライバル心を言葉にするべきと説いたばかり。掛布 2軍監督も横山が岩貞の成功例を挙げて飛躍を誓ったことを大歓迎。競争の中でより成長することを望んだ。
ブルペンで投手の球筋を見る掛布雅之 2軍監督＝宮崎市生目の杜運動公園アイビースタジアム室内練習場
｢刺激になる 1カ月になる。(アジア・ウインターリーグで)日本チームの左投手が何人いるかわからないけど、その中でトップの数字を残すとか、自分なりにやりたいことができる｣
今季、左腕はシーズン序盤で左肩痛を訴え、復帰は 8月下旬までかかった。宮崎でのフェニックス・リーグでは雨天中止で試合数が減り、まだ11日のヤクルト戦(西都)で 6回 2/3を投げただけだが、 3安打 1失点と調子は悪くない。
次は19日のＤｅＮＡ戦(ひむか)に先発予定で｢試合間隔が空いていますが、良い状態を維持することが大事なことで、今はいい感じです｣と頼もしい。高いノルマを自身に課して“言霊”を力に変える。
★アジア・ウインターリーグ 台湾の温暖な気候を利用して、若手選手の育成を目的に開催される冬季のリーグ戦。これまで2012、13、15年と開催され、今年で 4回目を迎える。11月26日から12月18日まで台湾で開催され、日本( 2チーム参加)、台湾のプロとアマ、韓国、欧州選抜の 6チームが参加する。阪神からは石崎、横山、青柳、坂本、横田が参加する予定。
阪神が20日のドラフト会議で、 1～ 3位まで即戦力の獲得を目指す方針であることが17日、わかった。
指名重複の場合のくじ引き役について、金本監督は｢今年運が悪いから、あんまりいきたくないんだよ。運が強い人がいってくれたらいい。ヤス(中村泰広監督付広報)とか｣とジョーク混じりに話したが…。昨年はヤクルトと競合した高山(明大)を、真中監督の勘違いから“世紀の逆転”で引き当てた強運の持ち主。指揮官の言葉を聞いた四藤球団社長は｢(監督に)引いてもらわなアカンやろ。去年もああやって引いてくれた｣と、全幅の信頼とともに“指名”していた。
早いもので、もうすぐ今年のドラフトの時期になってしまった。希望する良い選手を呼引き当て、来シーズンは全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2016年 公式戦順位表
2016年 フェニックスリーグ試合日程
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