秋山が好投３回１安打無失点、最速１４６キロ！０封も江夏氏から喝！島田２盗２度失敗も改善点見えた！

●秋山拓巳投手(26)が18日の北海道日本ハムとの練習試合(宜野座)に対外試合初先発。 3回を 1安打無失点で抑え、開幕ローテへ順調なスタートを切った。ただ、バックネット裏で見守った超大物ＯＢ江夏豊氏(69)は｢変化球が多すぎ｣とバッサリ。辛口メッセージに期待を込めた。遊撃を狙う糸原健斗内野手(25)が 2安打を放ち、金本知憲監督(49)の第 4クールＭＶＰに選出された。マウンドの姿にゆとりがあった。秋山の初対外試合登板。昨年｢１２勝(６敗)｣をマークした背番号｢４６｣は、丁寧に、丁寧に、予定の 3回を投げきった。ＭＡＸ 146キロ。34球中、変化球は半分の17球だった。わずか 4日前。｢２０６勝１９３セーブ｣の伝説の左腕は、訪れた阪神キャンプ地のブルペンでフォーム改造で復活を期す藤浪に熱視線。激辛エールを送ったばかり。中 3日で、今度は昨シーズンにブレークした秋山に、厳しく迫った。虎投の中で誰よりもノビシロを感じさせる右腕への、愛情の裏返しの激辛エールであることは、みんな、分かっている。決して謙虚さは忘れていない。江夏氏の金言は、そんな思いを肝に銘じ直すにはちょうどいいかもしれない。

●阪神｢ドラフト４位｣の島田海吏外野手(22＝上武大學)が、18日の北海道日本ハム戦(かりゆしホテルズボールパーク宜野座)に｢１番中堅｣でスタメン出場。 4打席で 1安打 1四球と打撃でアピールに成功した。 8回裏、先頭打者として｢４番手｣の田中豊が投じた 150キロ直球を中前へクリーンヒット。｢速球にアジャストできた｣と会心の当たりに満足した。韋駄天をさらに生かす改善点が浮き彫りになった。｢Ｄ４位｣・島田海吏外野手が｢１番・中堅｣で先発出場した北海道日本ハム戦(宜野座)後、金本監督から“盗塁レッスン”を受けた。 5回と 8回の 2度の 2盗失敗。その原因として、指摘されたのは大きく 2点だ。 2塁まで蛇行し、直線距離で走れていなかったことと、ベースの近くでスライディングをすること。この日ヒットと四球で 2度出塁し、 2度盗塁にチャレンジしたが、成功はなかった。改善へ取り組んだ。打撃面は確実に向上しており、この日も 4打席目に速球を振り抜き中前打。足のスペシャリストが不在だったチームにとって、快足ルーキーは切り札になり得る存在だけに、実戦での経験が血となり肉となっている。まだ、これから。伸び盛りの22歳は前を向いた。

記事をまとめてみました。

　＜練習試合：阪神 0－ 0北海道日本ハム＞◇18日◇沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)

　阪神先発の秋山拓巳投手は 3回 1安打無失点で降板した。

　 1回の先頭杉谷から空振り三振。｢２番｣石井には中前打を浴びたが、続く岡を遊併殺に打ち取った。 2回、 3回は 1人の走者を許さない投球。球場スコアボードに表示された球速の最速は 145キロだった。

　北海道日本ハムとの練習試合に先発し、３回を無失点に抑えた秋山拓巳投手＝沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)

　秋山拓巳投手が18日の北海道日本ハムとの練習試合(宜野座)に対外試合初先発。 3回を 1安打無失点で抑え、開幕ローテへ順調なスタートを切った。ただ、バックネット裏で見守った超大物ＯＢ江夏豊氏は｢変化球が多すぎ｣とバッサリ。辛口メッセージに期待を込めた。遊撃を狙う糸原健斗内野手が 2安打を放ち、金本知憲監督の第 4クールＭＶＰに選出された。

　マウンドの姿にゆとりがあった。秋山の初対外試合登板。昨年｢１２勝(６敗)｣をマークした背番号｢４６｣は、丁寧に、丁寧に、予定の 3回を投げきった。ＭＡＸ 146キロ。34球中、変化球は半分の17球だった。

　 2回、中田翔内野手(手前)を中飛に打ち取った秋山拓巳投手。開幕に向けて不安なしだ＝沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)

　｢まだ、そんなにうまく使えていないのですが…。外のカットでゲッツーが取れた｣

　ポイントに挙げたのは 1回一死から石井に中前打を浴びた場面。続く岡をカットボールで併殺に仕留めた場面だった。 2、 3回は 3人ずつで抑え切り、まずは順調な試運転…と誰もが思った。

　ところが、そんな秋山に、一瞬、ダメ出しとも思える言葉を残したのが、レジェンド江夏氏だった。

　｢自分から言わせれば、変化球が多すぎる。この時期は真っすぐだけでいい。そこがあって、変化球が生きる。それが順番｣

　江夏豊氏＝沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)

　わずか 4日前。｢２０６勝１９３セーブ｣の伝説の左腕は、訪れた阪神キャンプ地のブルペンでフォーム改造で復活を期す藤浪に熱視線。｢もっと図太い神経を持て｣と激辛エールを送ったばかり。中 3日で、今度は昨シーズンにブレークした秋山に、厳しく迫った。

　昨年｢１２勝｣…。そう問われると、表情は一変した。

　｢『１２勝』でしょう。『２２勝』なら分かる。『１２勝』ぐらいででっかいツラしたらダメ。もっともっと大きな投手にならないと｣

　もちろん、虎投の中で誰よりもノビシロを感じさせる右腕への、愛情の裏返しの激辛エールであることは、みんな、分かっている。

　 1回、投球する秋山拓巳投手＝沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)

　秋山はバレンタインデーの取材で、はっきりこう答えている。

　｢いろいろ失敗してきたので、おごらずにやっていきたい。 3年やって一人前だと思っています｣

　決して謙虚さは忘れていない。江夏氏の金言は、そんな思いを肝に銘じ直すにはちょうどいいかもしれない。

　視線の先は、シーズンフル稼働。虎のレジェンドの期待を胸に、開幕を目指す。

★秋山拓巳投手とバッテリーを組んだ梅野隆太郎捕手

　｢真っすぐは後半になるにつれてよくて、尻上がりだった。(習得中のチェンジアップは)ベースのラインにもきていたし、腕を振った中で緩急もあった。今後も使っていけたら｣

　阪神｢ドラフト４位｣の島田海吏外野手が、18日の北海道日本ハム戦(かりゆしホテルズボールパーク宜野座)に｢１番中堅｣でスタメン出場。 4打席で 1安打 1四球と打撃でアピールに成功した。 8回裏、先頭打者として｢４番手｣の田中豊が投じた 150キロ直球を中前へクリーンヒット。｢速球にアジャストできた｣と会心の当たりに満足した。

　一方、自慢の快足のアピールには失敗した。この日ヒットと四球で 2度出塁し、 2度盗塁にチャレンジしたが、成功はなかった。｢自分の持ち味をアピールできなかった｣と反省。練習後は走塁の練習に取り組み｢自分は失敗しないと学べないので｣と改善へ取り組んだ。