初回逆転も 2回以降無得点…トラ投壊…サヨナラ勝ちの次の試合は 4戦全敗…

　 1回にアニヤン・新井貴浩(35)、アニキ・金本知憲(44)の連続犠飛で逆転したが、 2回以降は無得点。＜阪神 2－ 5ヤクルト＞で、今季サヨナラ勝ちした次の試合は 4戦全敗となった。
　先発能見篤史投手(33)は、ラスティングス・ミレッジ外野手(27)に初回先頭打者アーチを浴びた。その裏に味方が逆転したが、 2回に同点に追いつかれると、 3回にも畠山和洋内野手(29)にソロ本塁打を打たれ、逆転を許し今季最短タイの 3回で降板した。
　榎田大樹投手(25)が14日のヤクルト戦(甲子園)で登板後左肘の異常を訴え、15日に出場選手登録を抹消された。小嶋達也投手(26)、伊藤隼太外野手(23)を出場選手登録、榎田大樹投手、久保康友投手(31)を同抹消した。再登録は25日以降。
　今成亮太捕手(24)はバッテリーの責任を背負った。 1回先頭、ミレッジに特大の左中間へ先制ソロを許すなど15安打、 5失点を反省。
　育成契約しているロバート・ザラテ投手(25)を近日中に支配下登録にすることが15日、確実となった。記事をまとめてみました。



　ヤクルトは 1回にミレッジのソロで先制。その裏、アニヤン・新井、アニキ・金本の連続犠飛で逆転されたが、 2回に田中の適時打、 3回の畠山のソロなどで再逆転した。
　ヤクルトは 6回二死満塁の好機に田中が投手強襲の適時打を放ち 1点を追加。阪神は村中の前に 6回まで追加点を奪えない。
　ヤクルトは 7回にも 1点を加えるなど投打がかみ合い快勝。阪神は 1回以降追加点を奪えず、 5月以来の 3連勝を逃した。


　8回、三振に倒れたアニヤン・新井貴浩

　 1回にアニヤン・新井、アニキ・金本の連続犠飛で逆転したが、 2回以降は無得点。今季、サヨナラ勝ちした次の試合は 4戦全敗となった。
　この日はドラフト 1位ルーキーの伊藤隼太が約 3か月ぶりに 1軍昇格したが、出番はなかった。打線は 6試合連続の 1ケタ安打で、アニヤン・新井は｢またあしたやね。しっかりね｣と気を取り直すように話し、足早に引き揚げた。

　虎が投壊。エース・能見が 3回 5安打 3失点で降板。試合途中、左腕を気にする素振りをみせるなど今後にも不安を残した。この日は、榎田が左ひじ関節痛で出場選手登録を抹消。監督推薦で決まっていた球宴を辞退した。能見まで離脱…
　エースという称号が泣いていた。虎党のやるせないため息が聖地に悲しく響いた。能見が今季ワーストの 3回でタオルを投げ込まれた。榎田も故障離脱…。巻き返しを図る夏本番を前に投壊だ。
　｢アクシデント？　その通りです。体調面なのか…全般ですね。風邪？　そういうのではない。でも自分の投球ができてない。(疲労は)あると思う。投げていても最近はしっくりこない。本当に(要因は)いろいろ。みての通りで、結果として出ていない。自分で何とかしないといけない｣
　試合途中にベンチからクラブハウスへと引き揚げた能見は、故障の可能性を自ら否定せず、波に乗れなかった姿を猛省した。


　試合中、左腕を気にする能見。本人も首脳陣も故障は否定したが…

　先頭打者のミレッジに一発を浴び、 2回には投手・村中にもヒットを許すなど、追いつかれた。さらに 3回先頭の畠山には特大ソロを献上。わずか62球で 3回 5安打 3失点。和田監督は｢アクシデントか｣と問われて｢(調子との)両方です｣と説明した。確かに 2回を投げ終えた後、左腕を気にする素振りはあったものの、藪投手コーチは｢けがじゃない｣と否定。 6月 9日のオリックス戦(甲子園)から 6試合連続でピリッとこない内容に、自信喪失のニオイが漂っている。
　能見炎上の前にもショッキングなニュースが虎投を襲った。榎田が左ひじを痛めて、抹消。前夜の鳥谷のサヨナラ劇から波に乗りたいところだったが、中継ぎ陣も歯止めが利かない惨劇だった。
　サヨナラの翌日は、今季 4度とも黒星。これでは借金生活から抜け出せない。指揮官は｢点をとられるべくしてとられている。ツーアウトからポンポン打たれて得点されている。煮え切らないというか、どっちつかずの感じになっている｣と嘆いた。
　借金は｢８｣。ＤｅＮＡに続く、40敗到達。バッテリー部門の再建が急務だ。


　 1回、ミレッジに先頭打者本塁打を浴びた能見

　 1点ずつ、むしばまれるように奪われた。先発した能見が 3回 3失点KO。エースの不調が、チームに重たくのしかかった。
　｢やることは変わらないですからね｣。当初先発予定だった13日のヤクルト戦(甲子園)が雨天中止となり、この日に回った。仕切り直しのマウンドだったが、ミレッジに先頭打者弾を浴びた。左中間スタンドに飛び込む特大の一発だった。直後に打線が逆転も、 2回二死から中村に四球。投手の村中に左前打され、ミレッジにも四球。二死満塁から田中の 3塁内野安打で同点とされた。そして 3回、先頭の畠山に左翼席中段へ特大ソロを被弾…。今季最短タイの 3回で降板した。
　前夜のサヨナラ勝ちで勢いに乗りたいチームに、エースが水を差した。和田監督も 4回から 2番手に鶴を投入。エースを見切る苦汁の決断を下さざるを得なかった。
　 3回 5安打 3失点。 4月28日の巨人戦(東京Ｄ)も 3回 6安打 5失点(自責 3)だったが、62球での降板は今季最少。 6月23日のＤｅＮＡ戦(甲子園)から白星がなく、波に乗りきれないチームを象徴するかのように、頼みのエースがもがき苦しんでいる。


　 3回表ヤクルト無死、畠山に左越え本塁打を浴びうつむく能見

　後を受けた鶴が 5回までの 2回を 0封と望みをつないだが、 3番手の渡辺が 6回に追加点を許した。甲子園に戻ってのこの 9連戦で、前日まで 3勝 1敗( 1試合中止)と波に乗りかけていた虎。エースの背信という重い現実を背に、16日から巨人を迎え撃たなければならない。
　榎田投手が15日、左肘痛で出場選手登録を外れた。常川チーフトレーナーは｢14日の(ヤクルト戦の)登板で痛めた。関節痛と、少し握力が入りにくい｣と状態を説明し、病院へ行くかどうかは様子を見て決めるという。
　榎田はこの日、キャッチボールも行わないなど、選出されていた20日からのオールスター戦は出場辞退する可能性が高くなった。 2年目の榎田は今季、リリーフとして37試合で 2勝 1敗 2セーブ、防御率は 2.16だった。
　15日、小嶋達也投手、伊藤隼太外野手を出場選手登録、榎田大樹投手、久保康友投手を同抹消した。再登録は25日以降。

　阪神が育成契約しているロバート・ザラテ投手を近日中に支配下登録にすることが15日、確実となった。
　球団首脳は、現在の支配下登録が68選手で、 2枠の余裕があることから｢トレードもないし、ザラテのモチベーションという意味でも上げないと、という話はしています｣と“昇格”を認めた。
　ザラテは入団 2年目。今季はウエスタン・リーグで19試合21回 0/3を投げて失点 1、自責点 0。防御率 0.00を誇っている。交流戦後の練習では 1軍のシート打撃に登板した。

　打たれた。点を与えた。負けた－。今成はバッテリーの責任を背負った。 1回先頭、ミレッジに特大の左中間へ先制ソロを許すなど15安打、 5失点を反省。己を責める言葉を続けた。
　｢僕も初回は真っすぐでテンポをつくりたかった。能見さんの一番いい球でリズムをつくろうと思ったけど、ああなってしまった。チームのエースが打たれてしまって、 3回で降板させてしまって、申し訳ないです｣
　 2回には 2死後、中村に四球。投手の村中には左翼へポテンヒットを許した。 2－ 2の 3回先頭では、先頭の畠山に２試合連続となる 7号ソロを左翼席へ運ばれ、勝ち越された。エース左腕の調子もいまひとつ。要求通りに制球されなかった球も数多くあった。だが｢そんなことはないです。僕が(配球に)変化をつけられなかった｣と悔やんだ。 6回には村中に四球。 4点目を失うキッカケに。 7回には単調なリードで 4連打を浴びた。


　マウンドで加藤(左)と話し込む今成。巨人戦で汚名返上だ(中央は藪投手コーチ)

　確かに、 5月に日本ハムからトレードで移籍してきただけに、虎投手の性格やセ・リーグの打者の特徴を把握するのは難しい。しかし、マスクをかぶる以上、そうも言っていられない。
　打撃を評価され、先発マスクを任される機会が増えた。だが、それは同時に守備に対する役割も大きくなる。この日で 9試合目のスタメンだが、戦績は 2勝 7敗。その事実は、本人が一番自覚している。 6日からの巨人戦(東京Ｄ)では 3連敗した。16日からは、その宿敵と甲子園で再戦する。挽回、リベンジの機会にするしかない。
　｢次、やるときは能見さんに絶対に勝ちがつくようにやりたいです｣
　他のポジションより、経験値が重要といわれる捕手。日々の失敗を糧にしていくしか、成長への道はない。



　榎田は、前日に休みが取れたので復活！と、復活制限をしていたのではなかったのか？
　やはり、ツバメ返しを行った翌日はツバメの逆襲に襲われるという、悪循環を繰り返しているがそれで良いのか？10番目の野手達にも、そろそろそっぽを向かれ始めている現状が分かっているのだろうか？
　いくら 1回にアニヤンやアニキが連続犠飛で逆転しても、それを潰してしまっては何もならない。
　もっと、明るいニュースが続けられるように頑張って欲しいが、予告先発を見てみると…スタンリッジが先発するとなると、それもまた無理かも知れない。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！

16日の予告先発
◇セ・リーグ
ＤｅＮＡ・藤井―ヤクルト・ロマン（横浜）
阪神・スタンリッジ―巨人・内海（甲子園）
広島・大竹―中日・中田賢（マツダスタジアム）

◇パ・リーグ
日本ハム・谷元―西武・野上（札幌ドーム）
ロッテ・成瀬―楽天・釜田（ＱＶＣマリンフィールド）
ソフトバンク・ドイル―オリックス・フィガロ（ヤフードーム）


















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