●ソフトバンク工藤公康監督(55)が、野手を全員使い切り、 7人継投で12回引き分けに持ち込んだ。工藤監督は、粘りに粘ったナインをほめた。 2点を追う 5回二死 2、 3塁。先発千賀滉大投手(25)の打順で、この日スタメンを外れていたアルフレド・デスパイネ外野手(32)を迷いなく代打で送った。 2塁ベース右へのゴロで懸命に走り内野安打。 1塁手松山竜平内野手(33)が送球をトンネルし適時打と相手失策で 2点入り同点に追いついた。工藤監督自慢の第 2先発コンビ武田翔太投手(25)、石川柊太投手(26)が 5回から 2イニングずつ無失点。 9回は森唯斗投手(26)、10、11回は加治屋蓮投手(26)、12回はルーキーの高橋礼投手(22)、リバン・モイネロ投手(22)で広島打線を抑え込んだ。工藤監督は救援陣をたたえた。試合後のベンチ裏に次々と明るい声が響いた。野手はベンチ入り16人を使い切り、投手も先発の千賀を含めた 7人が登板。 9回で決着した1966年第 1戦の南海、69年第 6戦の阪急と並び、史上最多タイの23人を起用した工藤監督は、リリーフ陣に最大限の敬意を表した。第 1戦の引き分けは1986年の広島-西武以来だ。その32年前、西武の若手、工藤は 4試合に登板した。「3連敗」の後、第 5戦で自らサヨナラ打。その夜、ナインは敗れて慰労会を開く予定だったという。そこから「4連勝で日本一」。ときおり語る思い出の“再現”は吉兆だ。競ったら負けない。十分に強さを証明した鷹が「2年連続の日本一」へ、勝ちに等しい発進だ。
●ソフトバンクのデスパイネが適時内野安打を放った。 0- 2の 5回二死 2、 3塁で千賀の代打で登場。 2遊間へのゴロを菊池に捕球されたが、全力で駆け抜けてヒットにする。 1塁手の松山が捕り損ね、 2塁走者が同点のホームを踏んだ。セ・リーグの本拠地球場では指名打者を使えず、外野守備にやや不安のあるデスパイネは先発しなかった。工藤監督の期待に渋い仕事で応えた。
●ソフトバンク内川聖一内野手(36)が負傷交代した。11回二死 1、 3塁の打席で広島ジョニー・ヘルウェグ投手(29)の失投が左足に当たり死球。顔をしかめて 1塁に進めず、代走高田知季内野手(28)を送られた。足を引きずりながらも自力で歩いて帰りのバスに乗り込んだ。 5回には無死 1塁でチャンスを広げる中前打を放ち同点に貢献。短期決戦の鬼らしい打撃を見せていた。28日の出場は当日の状態を見て判断される。
記事をまとめてみました。
SMBC日本シリーズ2018<広島2-2ソフトバンク=延長12回規定により引き分け>◇第 1戦◇広島 0勝 0敗 1分◇27日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:「マツダスタジアム」)
ソフトバンク工藤公康監督が、野手を全員使い切り、 7人継投で12回引き分けに持ち込んだ。
工藤監督は「この引き分けは大きい。明日に必ずつながる引き分けだと思う。よく追いつき、よく投げてくれた」と、粘りに粘ったナインをほめた。
「あそこは勝負だと思ってデスパイネを使った。よく打って、よく走ってくれた」。 2点を追う 5回二死 2、 3塁。先発千賀の打順で、この日スタメンを外れていたデスパイネを迷いなく代打で送った。 2塁ベース右へのゴロで懸命に走り内野安打。 1塁手松山が送球をトンネルし適時打と相手失策で 2点入り同点に追いついた。
工藤監督自慢の第 2先発コンビ武田、石川が 5回から 2イニングずつ無失点。 9回は森、10、11回は加治屋、12回はルーキーの高橋礼、モイネロで広島打線を抑え込んだ。工藤監督は「 1点取られたら終わり。そこを分かって大きな舞台で持っているものを出せるというのは、なかなかできることではない」と救援陣をたたえた。
初戦を引き分けとしハイタッチする工藤公康監督=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
試合後のベンチ裏に次々と明るい声が響いた。野手はベンチ入り16人を使い切り、投手も先発の千賀を含めた 7人が登板。 9回で決着した1966年第 1戦の南海、69年第 6戦の阪急と並び、史上最多タイの23人を起用した工藤監督は、リリーフ陣に最大限の敬意を表した。
「みんなよく投げてくれた。 1点取られたら終わりと分かった上で、大きな舞台で力を出してくれた。なかなかできることではない」
1回に 2点を先制される苦しい展開から価値あるドローだ。 5回から登板した武田は 6回一死 1、 3塁で會澤を 1飛。安部から空振り三振を奪ってほえた。石川も 7、 8回を無失点でつなぎ、終盤は森、加治屋ら勝ちパターンの継投。先発の千賀を含めた 7人が 2回以降はゼロを並べた。
投球するソフトバンク・高橋礼投手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
ベンチは 5回二死 2、 3塁で千賀に迷わず代打・デスパイネを送った。指揮官は「あそこが勝負だと思った」と積極策。松田宣、長谷川勇、川島と豊富な代打を次々と送るプランは、分厚いリリーフ陣の存在があるからこそなせる業だ。
「第 2先発も含めて、武田くんもいたし、延長になっても投手は用意できると思った」
すっかり切り札として定着した第 2先発。シーズン前半は先発を務めた武田と石川がロングリリーフも見据えて待機する。それぞれ「2勝」を挙げたCS突破後、早々に「日本シリーズ」での継続を決めたが、初戦でさっそく機能した。
ナインをハイタッチで出迎える工藤公康監督(左)。まるで勝ったような雰囲気だった=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
第 1戦の引き分けは1986年の広島-西武以来だ。その32年前、西武の若手、工藤は 4試合に登板した。「3連敗」の後、第 5戦で自らサヨナラ打。その夜、ナインは敗れて慰労会を開く予定だったという。「『また広島に戻るのかよ』って白い目で見られたね」。そこから「4連勝で日本一」。ときおり語る思い出の“再現”は吉兆だ。
「大きい引き分け。必ず明日につながる。本当にナイスゲームでした」
競ったら負けない。十分に強さを証明した鷹が「2年連続の日本一」へ、勝ちに等しい発進だ。
引き分けに終わったソフトバンクナイン=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
ソフトバンクのデスパイネが適時内野安打を放った。 0- 2の 5回二死 2、 3塁で千賀の代打で登場。 2遊間へのゴロを菊池に捕球されたが、全力で駆け抜けてヒットにする。 1塁手の松山が捕り損ね、 2塁走者が同点のホームを踏んだ。
セ・リーグの本拠地球場では指名打者を使えず、外野守備にやや不安のあるデスパイネは先発しなかった。「ここ一番で」と考えていた工藤監督の期待に渋い仕事で応えた。
5回、タイムリー内野安打を放ったソフトバンク・アルフレド・デスパイネ外野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
ソフトバンク内川聖一内野手が負傷交代した。
11回二死 1、 3塁の打席で広島ヘルウェグの失投が左足に当たり死球。顔をしかめて 1塁に進めず、代走高田を送られた。
「太ももにもろに入りましたね。痛いです…。(今日28日は)出られれば出たい」と苦しそうに話したが、足を引きずりながらも自力で歩いて帰りのバスに乗り込んだ。
5回には無死 1塁でチャンスを広げる中前打を放ち同点に貢献。短期決戦の鬼らしい打撃を見せていた。28日の出場は当日の状態を見て判断される。
11回表ソフトバンク二死 1、 3塁、内川聖一内野手は左太ももに死球を受ける=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
「6番・1塁」でスタメン出場の内川は延長11回二死 1、 3塁の勝ち越し機に打席が巡ってきたが、左太ももに死球を受けて退場。試合後も足を引きずりながらバスに向かった。「痛いよ。明日? 何とか出られるように努力します」。シーズン後半の故障、不調から立ち直り、CSから 11軍に戻ってきたベテランが欠けるのは大きな痛手。回復状況が気になるところだ。
11回、死球を受けたソフトバンク・内川聖一内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
ソフトバンクの内川が 0- 2の 5回無死 1塁で中前打を放ち、好機を広げた。二死後に代打デスパイネの適時内野安打に失策が絡んでチームは 2点を奪った。
指名打者制のないセ・リーグ球場での試合で、工藤監督はデスパイネを先発から外した。短期決戦で勝負強さを発揮する内川が早速存在感を見せたが、延長11回に左太ももに投球を受け、そのまま交代。試合後は足を引きずりながら引き揚げ「痛いですよ。(第 2戦に)出られるように頑張ります」と話した。
■武田翔太投手( 2番手で 2回を無失点)
「いい感じで投げられている。シリーズは救援陣全体で抑えていかないといけない」
■石川柊太投手( 2回を無失点)
「いつも通りの投球ができた」
■森唯斗投手( 9回に登板して無失点)
「『0点』で抑えられたし、チームも負けなかったので良かった」
※10月28日の予告先発は、広島・クリス・ジョンソン投手(34)ーソフトバンク・リック・バンデンハーク投手(33)です。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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