ロンドン五輪第14日( 9日)サッカー女子決勝( 9日)悲願の金メダルを目指す。「なでしこジャパン」は決勝で、五輪 3連覇を目指す宿敵・アメリカとウェンブリー競技場で対戦。優勝した昨年ドイツW杯決勝の再戦となった。 1- 2で敗れ、惜しくも銀メダルに終わった。
レスリングの女子55キロ級決勝で吉田沙保里(29=ALSOK)がトーニャ・バービーク(34=カナダ)を下し、個人種目では柔道の野村忠宏、前日の63キロ級・伊調馨(28=ALSOK)に続く日本人 3人目となる五輪3連覇を達成した。日本選手団旗手の金メダルは2000年シドニーの男子柔道の井上康生以来、 3大会ぶり。これで吉田は世界選手権、五輪を合わせ12度目の頂点で、「霊長類最強の男」と呼ばれたアレクサンドル・カレリン氏(44=ロシア)に並ぶ偉業も達成した。
2大会連続銅メダルに輝く浜口京子(34=ジャパンビバレッジ)が初戦敗退を喫した。
”火の鳥”女子バレーボールが準決勝で、24年ぶりに 4強に進出した日本は木村沙織(25=東レ)、江畑幸子(22=日立)らが強打を見せたが、ブラジルの方が一枚上。2008年北京五輪金メダルのブラジルに 0- 3でストレート負け。1976年モントリオール五輪以来36年ぶりの決勝進出を逃した。1984年ロサンゼルス五輪銅以来28年ぶりのメダルとなる銅メダルを懸け、11日に 3位決定戦で韓国と対戦する。記事をまとめてみました。
最後に、「なでしこジャパン」丸山桂里奈選手のブログ記事を掲載してみました。
ロンドン五輪サッカー女子決勝は 9日(日本時間10日)、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、なでしこジャパンは 1- 2で米国に敗れ、銀メダルに終わった。 2点を追う日本は後半18分に大儀見優季のゴールで 1点を返すが、反撃は及ばなかった。アメリカは 3大会連続4度目の金メダルに輝いた。
決勝は、昨年7月のW杯決勝の再戦となった。昨年のW杯決勝では宮間、沢のゴールで 2- 2。決着はPK戦に持ち込まれ、 3- 1でなでしこが世界一に輝いた。その後、アメリカとは 3度対戦。 6月18日のスウェーデン招待では 1- 4と完敗したが、対戦成績は 1勝 1敗 1分けの五分だ。
アメリカに敗れ、試合後に抱き合うサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」
悲願の金メダルまで、あと一歩届かなかった。「なでしこジャパン」が、米国に 1点差で敗れ、銀メダルに終わった。前半 8分と後半 9分に米国のMFロイドにゴールを奪われ、試合の主導権を取られた。それでも粘るなでしこは、後半18分、大儀見が追撃弾を放つなど最後まで、アメリカを攻め込み、W杯女王の意地は見せた。
日本のサッカー女子がメダルを獲得するのは初めて。史上初となるW杯、五輪の連続優勝を目指した日本に勝った米国は、五輪 3連覇の偉業を達成した。
日本の先発メンバーは【GK】福元【DF】鮫島、熊谷、岩清水、近賀【MF】川澄、阪口、沢、宮間【FW】大野、大儀見と準決勝と同じ沢、宮間ら11人不動のベストメンバー。大野、大儀見の 2トップに、沢、川澄、宮間らが名を連ねた。 3連覇を狙うアメリカは 5戦連続ゴール中のFWワンバックらが先発。運命のアメリカ戦は 3時45分、アメリカのキックオフで始まった。
前半、川澄(右)にパスを出す沢
最初のシュートはアメリカのモーガン。前半3分、左サイドをドリブルで駆け上がりシュートしたが、GK福元がしっかりと捕球した。
W杯の雪辱を期すアメリカは序盤から猛攻を仕掛け、前半 8分、モーガンが左サイドからのマイナスのクロスに、正面に飛び込んできたロイドが頭で合わせ、先制点を許した。
日本は前半18分、左サイドを突破した川澄から、中央へ走り込んだ大儀見へとわたりヘディングシュート。相手GKソロが弾いたボールはバーに当たり、こぼれ球に大儀見が働きかけたが、枠を外れた。
後半、ゴールを決める大儀見(右)。中央は沢
日本は33分、左サイドを抜け出した川澄が折り返し、大野がためて、飛び込んできた宮間が左足でシュートを放ち狙ったが、バーに弾かれた。38分には大野のミドルがわずかにゴール右に外れた。日本は得点を奪えず、 0― 1と1点をリードされて前半を終えた。
後半序盤からなでしこは相手ゴール前でボールを持ったが、ゴールまではいかず。逆に後半 9分、アメリカは中央付近からロイドがドリブルで攻め上がり、右サイドからのミドルシュートをゴール左すみへ放ち追加点を挙げ 2点目。日本は 2点のビハインドを背負った。
後半、ゴールを決めて喜ぶ大儀見。左下は沢
なでしこもついに反撃開始。日本は18分、エリア内右サイドを抜け出した大野のグランダーのセンタリングを沢がダイレクトシュート。相手DFのクリアボールを、沢が左サイドに詰めていた大儀見へパス。大儀見は冷静にゴールに流し込み、 1点差に迫った。
その後も、左サイドの鮫島に代え岩渕、大野に代えスーパーサブの丸山を投入し攻撃陣を厚くし、田中、岩渕、丸山を投入して総攻撃を仕掛けたがあと1点及ばず、金メダルはならなかった。しかし、北京五輪の 4強を上回る過去最高の成績を残した。
アメリカは2004年アテネ五輪から 3大会連続の金メダルを獲得した。
女子55キロ級決勝で吉田沙保里がトーニャ・バービークを下し、個人種目では柔道の野村忠宏、前日の63キロ級・伊調馨に続く日本人 3人目となる五輪 3連覇を達成した。日本選手団旗手の金メダルは2000年シドニーの男子柔道の井上康生以来、 3大会ぶり。これで吉田は世界選手権、五輪を合わせ12度目の頂点で、「霊長類最強の男」と呼ばれたアレクサンドル・カレリン氏に並ぶ偉業も達成した。
吉田は準決勝で 5月の国別対抗戦、W杯で敗れたワレリア・ジョロボワ(19=ロシア)を圧倒するなど 1ポイントも落とさずに決勝に進出。“絶対女王”が63キロ級で日本人女子初の 3連覇を達成した伊調馨に続く快挙を達成した。
2度目の失敗は許せない。それが女王の掟(おきて)だ。決勝の相手は、昨年 9月の世界選手権決勝で最終ピリオドまで死闘を繰り広げたバービーク。打倒・女王に燃えるベテランを、吉田が返り討ちにしたところが、12度目の世界一のゴール。女王陛下の国・イギリスで最後にとどろいたのは、やはりレスリング界の女王の雄叫びだった。
決勝でも圧勝。段違いの強さで五輪3連覇を達成し、ガッツポーズの吉田沙保里
お目覚めは、準決勝だ。 5月、国別団体戦W杯で苦杯を喫したロシアの新鋭、ジョロボワ戦。第 1ピリオド30秒で、必殺のタックルが相手右脚を捉えると、そのまま左に回って背後を取り尻から倒して 3ポイント。第 2ピリオドは相手タックルをつぶし、右足をとるタックル。ニアフォールで 2点挙げ、快勝。コーチの父・栄勝(えいかつ)さん(60)を肩車して、喜びにひたった。
右腕を何度も突き上げた吉田は、初戦、 2回戦の“安全運転”から一気にギアを切り替えていた。
昨年のバービーク戦はタックルを返され、ポイントを奪われる大苦戦。以降、栄和人監督(52)が「長いトンネルに入った」と評する不振に陥った。12月の全日本選手権ではジュニアの村田夏南子に 1ピリオドを奪われた。相手に返される恐怖で失った、間合いとタイミング。体力的な衰えを指摘する声まで上がった。 5月のW杯ではジョロボワに敗れ、 4年ぶりの黒星の屈辱も味わった。
原因は昨秋から取り組んだ近距離でのタックル習得にあった。もともと55キロ級では小さな吉田にとって、相手のパワーをまともに受ける近距離は不利な体勢。それを最初に指摘したのは、吉田にレスリングを教えた父・栄勝さんだった。「基本に戻って、飛び込め」。失いかけた勇気と自信と誇り。それを取り戻すために原点回帰し、ロンドンに乗り込んだ。
女子55キロ級で優勝、父栄勝コーチ(上)を肩車し、栄和人監督(左)とともに喜ぶ吉田沙保里
日本選手団の旗手就任の打診があったのは、トンネルのど真ん中にいたときだ。辞退を勧める声に、吉田はこう答えたという。「全てを背負って、自分が頑張る」。結団式、開会式。全ての公式行事をこなすため、チームメートから離れ、先月25日にロンドン入りした。全てを背負った上で、獲得した金メダルの価値は高い。カレリン氏に並ぶ12度目の頂点すら、通過点。来月下旬にカナダで行われる女子世界選手権出場の意向も示す。トンネルの出口には、レスリング界の生きた伝説となる運命が待っている。
浜口の目から涙があふれた。「勝てると思ったんですが…。でも精いっぱいやりました」。初戦の相手マニュロワはアテネ五輪銀メダリスト。強敵を相手に最終ピリオドまで粘ったが、チャレンジで攻撃権を得て、タックルにいったところを投げられて敗戦。
2大会連続銅メダルに輝く浜口京子が初戦敗退を喫した。相手は2004年アテネ五輪にロシア代表として出場し、銀メダルに輝いたグゼル・マニュロワ(カザフスタン)。
第 1ピリオド(P)序盤にいきなり 4点のビハインド。終了間際、それぞれ 1点を奪ったが、 1- 5で失った。第 2Pは 1- 1ながら後からポイントを奪った浜口が制した。勝負の第 3Pはお互いけん制し合い 0- 0。
浜口京子(左)のタックルが決まり勝利かと思われた、ビデオ判定の結果カザフスタンのマニュロワの投げが認められ初戦敗退となる
勝負はボールピックアップとなった。青ボールの浜口が攻撃権を得、マニュワロを倒したかに見えたが、逆に返され万事休す。まさかの 2回戦負けとなった。
また、マニュワロが準々決勝で敗退したため、浜口の敗者復活戦出場はなくなり、 3大会連続メダルも夢と消えた。
1997年から世界選手権の75キロ級を 3連覇するなど日本の女子レスリング界をけん引した。アテネ、北京五輪はともに銅メダル。北京五輪後は競技からしばらく離れたが「いい色のメダルが獲りたい」と再挑戦を決意した。
ポイントがマニュロワに入り初戦敗退、ぼう然とする浜口
今年 5月の団体戦W杯では最後の試合が終わるとマットにキス。「日本で、応援してくれた皆さんの前で、試合をするのもこれが最後だと思った」と涙を流した。だが集大成とするはずだったロンドンで惨敗。
「悔しくて仕方がない。こういう形で終わって、まだレスリングシューズは脱ぎたくない気持ち。自分の気持ちと相談する」と胸中は揺れている。
”火の鳥”女子バレーボールが準決勝で、1976年モントリオール五輪金メダル以来の決勝進出を目指した日本は、1984年のロサンゼルス大会以来28年ぶりの五輪メダルを目指す日本が難敵・ブラジルと対戦した。
女子バレーボール準決勝で、24年ぶりに 4強に進出した日本は2008年北京五輪金メダルのブラジルに 0- 3(18-25、15-25、18-25)でストレート負け。五輪で初めて中国に勝利し、準決勝に駒を進めた日本だが、ブラジルの高さとパワーに圧倒された。昨年11月のW杯では 3- 0で勝っていたが、その面影はなかった。1976年モントリオール五輪以来36年ぶりの決勝進出を逃し、1984年ロサンゼルス五輪以来の銅メダルをかけ、 3位決定戦(11日)で韓国と対戦する。
第 1セット、ブロックに跳ぶ大友(11)と狩野( 8)。奥は佐野
日本は木村沙織、江畑幸子らが強打を見せたが、ブラジルの方が一枚上だった。
第 1セットを15-15まで互角の勝負を展開。中盤まで 2点差以上開かない展開となったが、次第に打点の高いブラジルのスパイクに抑えきれなくなり、17-20から 4連続ポイントでセットポイント。木村のスパイクで18点目を入れたが、18―25で落とすと、第 2セットも序盤から 8- 9から徐々に点差が開き、高さで劣る分フェイントを多用して対抗するが、12-17から 5連続ポイントで12-22に。最後は木村がブロックを止められ15―25、第 3セットも木村、大友のスパイクで11-13に追い上げるも、 3連続ポイントでさらに点差が開き、サーブポイントやセッターのツーアタックなど小技でも得点を奪われ、18-25でいいところなくトレート負けを喫した。
課題のサーブレシーブは比較的安定していたが、平均身長で 8センチ上回るブラジルのスパイク、ブロックに力負け。サイド攻撃が封じられ、日本のブロックはわずか 1つとブラジルの高さとパワーに翻弄(ほんろう)され、身長差に泣く結果となった。
「なでしこジャパン」の大儀見が見事な転回を見せてくれたが、結果的には五輪 3連覇を目指す宿敵・アメリカに負けて「銀」。これは、Wカップの報復だったのかも知れない。
吉田沙保里はさすがに強い選手だ、努力の人と言われるだけの事は有る。しかし、残念のは浜口京子だ。勝利かと思われたが、ビデオを見ても僅かな差で負けていた。引退はまだ速いかも知れないが、先に進むのが無理なら引退も考えてみたら良いと思う。それが、場合に寄っては次へのステップになる事も有るのだから。
”火の鳥”女子バレーボールが、まだまだ不死鳥になるには速いのか難敵・ブラジルと対戦したが、ブラジルの高さとパワーに翻弄(ほんろう)される結果となってしまった。次に狙うのは、当然「東洋の魔女」復活だろ。
ガンバレ!日本!
丸山桂里奈選手のブログに、2012-08-10 07:14:19にiPhoneからの投稿で載せられた記事を載せてみました。
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なう。
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テーマ:ブログ
銀メダルでした。
悔しい気持ちもあるけど、でもみんなが頑張った結果の銀。
金より良って書く『銀』。
最高の仲間と勝ち取った銀メダル。
みんな最高~
またゆっくり書きます
沢山の応援ありがとございました
ぽそり
本当にありがと!
かりな
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確か、日本時間との時間差は 8時間ということは、この記事を投稿したのは、深夜と言う事になりますね。
疲れているのに、よく載せてくれましたね。
尚、丸山桂里奈選手のブログ「丸山桂里奈選手のオフィシャルブログ マルカリトーレ」は、Amebaの次の所に有ります。
http://ameblo.jp/karina14/
ロンドン五輪競技日程表
「公益財団法人日本オリンピック委員会」のサイトは、次のURLになります。
http://www.joc.or.jp/games/olympic/london/
こちらでは、会場マップ.実施競技・種目比較.日本の大会参加状況等ロンドン五輪情報関係がご覧頂けます。
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なでしこ「銀」。反撃届かず 1- 2で米に敗れる…吉田沙保里 3連覇で12度目世界一!
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