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●阪神OBで「平成最後のセ・リーグ20勝投手」、井川慶投手(39)が「平成最後のファーストピッチ」を行い、捕手役を務めた矢野燿大監督(50)に直球を投げた。「03、05年のリーグ優勝」に貢献したバッテリーの復活。自身の今後については「プロ野球は難しいかな。他の形でできればいい」と話した。
●阪神が平成最後の試合を快勝し、「3連勝」で「単独4位」とした。矢野燿大監督がミラクルな「リクエスト2連発」成功で「平成最後の白星」をたぐり寄せた。ワンプレーもおろそかにしない。 3点リードの 7回。先頭サビエル・バティスタ内野手(27)の強烈な打球を 3塁大山悠輔内野手(24)がはじく。だが、カバーした木浪聖也内野手(24=ホンダ=亜細亜大學OB)が捕って送球。須山 1塁塁審は 1度は両手を広げたが、指揮官がベンチを飛び出し、アウトに覆った。 8回も 3点差に詰め寄られた直後、鈴木誠也外野手(24)のゴロはボテボテで遊撃前へ。木浪が体勢を崩しながらも 1塁送球したが、内野安打のジャッジ。だが、再びリクエストで、間一髪の遊ゴロに変わった。反撃ムードを断つ好判断。球際を制した。チームは広島に快勝し、甲子園での連敗を「3」で食い止めた。新元号の令和を象徴するように若手が躍動した。「勝率5割」復帰に王手。平成は30年間で 9度、「最下位」に沈むなど、苦戦した。新時代こそ光をもたらす。
●阪神が平成最後の試合を白星で締めくくった。甲子園での広島戦は打線が機能して 8得点。「ドラフト1位」の近本光司外野手(24=大阪ガス)は11試合連続安打となる「適時3塁打」など5打席すべて出塁。「同3位」の木浪聖也内野手とともにマルチ安打の暴れっぷり。矢野阪神を象徴する「キナチカ」で今季 2度目の「3連勝」。勢いに乗って令和に突入する!平成最後の日に期待のルーキーたちが輝きを放った。 2点リードの 4回。二死 2塁の場面だ。「1番」近本が広島アドゥワの初球スライダーをフルスイングした。しっかりとつかまえた打球は、グングンと伸びて右翼鈴木の頭上を越えた。近本は両手を突き上げてお決まりとなったガッツポーズで大声援に応える。この一打で並んでいた1998年の坪井智哉元外野手(45=現・DeNA打撃コーチ)、2016年高山俊外野手(24)を抜き去った。2001年赤星憲広元外野手(43=現・野球評論家、野球解説者)が記録した阪神新人の最多連続安打に、あと「1」と迫る11試合連続のヒットだ。新時代の幕開けを予感させる新リードオフマンの活躍だ。近本は、 8回にも右前打を放ちマルチ安打をマーク。それ以外の打席では 3つの四球を選ぶなど、「1番打者」の役割を果たした。指揮官自身、「万年最下位」といわれる暗黒時代に中日からトレードで入団し、正捕手として、星野監督の下、2003年には18年ぶりの「リーグ優勝」も味わえた。阪神は「平成通算1978勝2132敗78分け」。喜びがあるからこそ、頑張れる。自ら指名した近本らが、矢野虎を激変させてくれた。全 5打席出塁した近本は軽快にクラブハウスへと引き揚げた。戦力として成長した近本が新時代のヒーローになる。
●阪神「8番遊撃」で先発した木浪聖也内野手が好守と 2安打で躍動した。 7回にバティスタの強烈な打球を 3塁大山がはじいたが、木浪はすかさず反応して 1塁送球。当初セーフの判定は矢野監督のリクエストによりアウトに。 4回一死では 3点目につながるフェンス直撃の「中越え2二塁打」。
●平成最後の甲子園のマウンドで躍動した。秋山拓巳投手(28)が今季 2度目のマウンドで完全復調した。 7回 3安打無失点。白星の喜びを噛みしめながら、お立ち台でニヤリと笑った。最大のピンチは 7回。一死から鈴木に低めの 130キロスライダーを左前に運ばれると二死後、安部に四球を与え、 1、 2塁に。代打・西川に対し、 3球目の低めのフォークで 2ゴロに打ち取って、山場を乗り越えた。「5勝10敗」に終わった昨季。シーズン中から右膝の状態が悪く、10月に手術した。術後もすべてが順調だったわけではない。寒い日には、うまく体を動かせない日も…。練習メニューにランニングが組み込めない分、体重の維持にも気を使った。炭水化物を減らし、少ない量でも満腹感を得られるようによく噛んで食べるようにした。日常生活から、我慢の日々。焦りも不安も乗り越えて、やっと手にした「1勝」に安堵の笑顔だ。平成 6年生まれのルーキーが、ラストゲームを彩った。快足を飛ばす姿が令和の虎を明るく照らす。「D1位」・近本が「適時3塁打」で貴重な追加点をたたき出した。塁上で照れくさそうに笑う。平成を最高の笑顔で終えた。阪神が平成最後に行われたプロ野球を今季 2度目の「3連勝」で締めくくった。平成最初の試合でも破った広島を甲子園に迎えた一戦。秋山拓巳投手は 7回 3安打無失点で今季初勝利を挙げた。勢いに乗って令和を迎える。秋山、糸原健斗内野手(26)、福留孝介外野手(42)の 3選手がお立ち台に上がった。
●阪神の藤原崇起オーナー(67=電鉄本社会長)が生観戦。試合後、報道陣に満面の笑み。上機嫌で帰路についた。
記事をまとめてみました。
<阪神 8- 3広島>◇第 4回戦◇阪神 3勝 1敗 0分◇30日◇阪神甲子園球場
阪神OBで「平成最後のセ・リーグ20勝投手」、井川慶投手が「平成最後のファーストピッチ」を行い、捕手役を務めた矢野監督に直球を投げた。「03、05年のリーグ優勝」に貢献したバッテリーの復活。「全てが懐かしい」と声を弾ませ、虎に向けては「球宴まで『(勝率)5割』くらいなら絶対にチャンスがある」と話した。自身の今後については「プロ野球は難しいかな。他の形でできればいい」と話した。
試合前、ファーストピッチセレモニーに臨む井川慶氏=阪神甲子園球場
阪神矢野燿大監督がミラクルな「リクエスト2連発」成功で「平成最後の白星」をたぐり寄せた。ワンプレーもおろそかにしない。
3点リードの 7回。先頭バティスタの強烈な打球を 3塁大山がはじく。だが、カバーした木浪が捕って送球。須山 1塁塁審は 1度は両手を広げたが、指揮官がベンチを飛び出し、アウトに覆った。
8回も 3点差に詰め寄られた直後、鈴木のゴロはボテボテで遊撃前へ。木浪が体勢を崩しながらも 1塁送球したが、内野安打のジャッジ。だが、再びリクエストで、間一髪の遊ゴロに変わった。反撃ムードを断つ好判断。球際を制した。
7回表広島無死、サビエル・バティスタ内野手のセーフの判定にリプレー検証を要求する矢野燿大監督=阪神甲子園球場
矢野監督は「ここから見ても、どっちもアウトに見えた。 1個目は(大山)悠輔がうまくワンタッチしたというのはあった。(木浪)聖也が 2つともしっかりしたスローと無駄のない動きでアウトにした。行ったときも自信を持っていった。不安もあったけどね」と話した。前日29日も中日戦(ナゴヤドーム)の 1回に 2塁内野安打が 2ゴロに変わるリクエストを成功させるなど積極的なタクトが奏功する。
チームは広島に快勝し、甲子園での連敗を「3」で食い止めた。新元号の令和を象徴するように若手が躍動した。「すごく歴史に残る場所で、こうやって監督として戦わせてもらっている意識はある。区切りのなかでしっかり戦いたいというのはあった。平成最後、勝って終われたし、令和でもね、年号変わってもいいスタートを切れるように明日、頑張ります」。「勝率5割」復帰に王手。平成は30年間で 9度、「最下位」に沈むなど、苦戦した。新時代こそ光をもたらす。
8回表広島二死、鈴木誠也外野手の遊撃への打球で 1塁セーフ判定にリプレー検証を要求する矢野監督=阪神甲子園球場
阪神が平成最後の試合を快勝し、「3連勝」で「単独4位」とした。矢野燿大監督の試合後の談話は以下の通り。 ◇ ◇ ◇
-秋山が 7回無失点
前回も粘っては投げてくれてたんですけど、前回以上に今回は調子良く、ゼロでいってくれた。見ていても安心できる投球でした。
-打線が上向きだ
結果的にチームが乗っていける点の取り方はできたと思うけど全体の反省としては、前半でもうちょっと早く崩すことができた。でも、ちょっとずつみんながいい場面でヒットを打ったりすると状態は上がってくる。いい試合になった。
8回表広島二死、鈴木誠也外野手の遊ゴロがリクエストでアウトとなりベンチで「よっしゃ」とつぶやく矢野燿大監督=阪神甲子園球場
- 1軍昇格した高山の安打から追加点を奪った
ファームで頑張っていたのは、もちろん分かっていた。ここでポンと1本出るか出ないかでは全然違うしね。明日は(福留)孝介を休ませようと思っていたので、そういうところで1本出て、明日スタメンで行く形でいけると思う。
-前日 4月29日にナゴヤドームでも試みたが、迷いなくリクエストしている
そうやね。見ていてアウトに見える。ナゴヤドームの時は(視界が)縦で見えない。マルテがアピールしてくれたから出せた。ここは自分のところから結構、見える場所。ちゅうちょなく、大事な場面やったし。
-平成最後の日に勝利
毎日、勝ちたい。年号もというのは気持ちのなかにあった。(年号も)変わるところなんで、また、明日いいスタートを切りたい。
4回裏阪神二死 2塁、「中越え適時3塁打」を放ち 3塁へ走る近本光司外野手=阪神甲子園球場
阪神が平成最後の試合を白星で締めくくった。甲子園での広島戦は打線が機能して 8得点。「ドラフト1位」の近本光司外野手は11試合連続安打となる「適時3塁打」など5打席すべて出塁。「同3位」の木浪聖也内野手とともにマルチ安打の暴れっぷり。矢野阪神を象徴する「キナチカ」で今季 2度目の「3連勝」。勢いに乗って令和に突入する!
◇ ◇ ◇
平成最後の日に期待のルーキーたちが輝きを放った。 2点リードの 4回。二死 2塁の場面だ。「1番」近本が広島アドゥワの初球スライダーを「待ってました」とばかりにフルスイングした。しっかりとつかまえた打球は、グングンと伸びて右翼鈴木の頭上を越えた。
4回裏阪神一死、木浪聖也内野手は「中越え2塁打」を放った=阪神甲子園球場
「(木浪)聖也がいい形で打ってくれたので、自分もいいイメージを持って打つことができた。追加点の欲しい場面で打つことができて良かったです」。「中越え2塁打」を放った木浪に続けとばかりに会心の「適時3塁打」。ルーキー 2人で貴重な 3点目をもぎ取った。
近本は両手を突き上げてお決まりとなったガッツポーズで大声援に応える。この一打で並んでいた98年坪井、16年高山を抜き去った。01年赤星が記録した阪神新人の最多連続安打に、あと「1」と迫る11試合連続のヒットだ。
新時代の幕開けを予感させる新リードオフマンの活躍だ。近本は、 8回にも右前打を放ちマルチ安打をマーク。それ以外の打席では 3つの四球を選ぶなど、「1番打者」の役割を果たした。
8回裏阪神無死 2、 3塁、糸原健斗内野手の「適時3塁打」で生還する近本光司外野手=阪神甲子園球場
リーグトップの 3 3塁打に、「4番」大山に並ぶチームトップの15打点。自慢の足に加えて、勝負強さと長打力も併せ持つ。開幕から甲子園の全10試合でヒットを放つなど、本拠地での相性の良さも大きな魅力だ。「地味」とも言われた昨秋の阪神ドラフト。実力でそんな評価を吹き飛ばした。
今や矢野阪神の象徴となりつつある近本について、矢野監督は「簡単に終わらないというのも近本の持ち味。本当にチームの1つのピースとしては大きい働きをしてくれている」と信頼を寄せる。令和元年のシーズンに虎の一員となったことも運命か。近本は「令和も頑張ります!」と笑顔で誓った。これで「3連勝」で「単独4位」に浮上。新時代を迎えるタイガースには令和のスター候補がいる。
令和でも任せろ! 4回、近本光司外野手が適時三塁打を放ち、11試合連続安打。赤星超えは目前だ=阪神甲子園球場
平成のプロ野球が30日、幕を閉じた。唯一のナイターだった阪神が広島に 8- 3で快勝。「ドラフト1位」・近本光司外野手が 4回に「11試合連続安打」となる「適時3塁打」を放ち、右膝手術明けの秋山拓巳投手が 7回無失点で 327日ぶりの白星をあげた。矢野燿大監督(50)は「いいスタートを切れるように」と新時代に手応え。「3連勝」で「単独4位」浮上。令和の虎は明るいぞ!
平成 6年生まれのルーキーが、ラストゲームを彩った。快足を飛ばす姿が令和の虎を明るく照らす。「D1位」・近本が「適時3塁打」で貴重な追加点をたたき出した。塁上で照れくさそうに笑う。平成を最高の笑顔で終えた。
7回、安打を放った糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
「自分の中ではフェンスに当たっているかなと思ったんですけど、当たっていなかったので。悔しいというか“ノーパワー”やなと思いました」
2点リードの 4回一死、「D3位」・木浪が左中間フェンス直撃の 2塁打でチャンスメーク。二死となって、近本だ。「聖也が打ってくれて、いいイメージで入れた」。初球に狙いを定めると、 128キロスライダーを強振。右中間を深々と破る「適時3塁打」は、リーグトップの「3本目」となった。
8回無死 1塁でも右前打を放ち、 2得点を演出。連続試合安打も「11」にまで伸ばし、球団新人最長の2001年の赤星憲広まで「1」とした。
7回、「2点適時2塁打」を放った福留孝介外野手=阪神甲子園球場
「3連勝」を飾り、借金は「1」とみるみるうちに減ってきた。喜んだのは矢野監督。「平成最後勝って終われたし、令和でもね。年号変わってもいいスタートを切れるように」と令和での好発進に手応えをにじませ、「すごく歴史に残るような場所で、こうやって監督として戦わせてもらっているという意識はある」とタクトの重さを話した。
指揮官自身、「万年最下位」といわれる暗黒時代に中日からトレードで入団し、正捕手として、星野監督の下、2003年には18年ぶりの「リーグ優勝」も味わえた。阪神は「平成通算1978勝2132敗78分け」。喜びがあるからこそ、頑張れる。自ら指名した近本らが、矢野虎を激変させてくれた。
全 5打席出塁した近本は「しっかり切り替えて、令和でも頑張ります」と軽快にクラブハウスへと引き揚げた。戦力として成長した近本が新時代のヒーローになる。
7回、 2塁打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
■近本について濱中治打撃コーチ
「(適時打は)大きかった。( 8回に) 1、 2塁間を狙って打てたのも日々、成長を感じます」
◇データBOX◇
◎…近本が「11試合連続安打」。ドラフト制以降に入団した阪神の新人では1998年の坪井智哉、2016年の高山俊の10試合を抜き、「球団歴代2位」。最長の2001年の赤星憲広まで「1」。セ・リーグの新人最長は1952年の佐藤孝夫(国鉄)の24試合。
◇データBOX◇
◎…阪神は「平成通算1978勝2132敗78分け。リーグ優勝2度(2003、05年)」。
◎…甲子園では「935勝870敗34分け」。最高勝率は2003年の「0.754(46勝15敗)」。
8回表広島2死、鈴木誠也外野手の遊撃への打球を素早く処理した木浪聖也内野手は、リプレー検証の結果アウトを勝ち取る=阪神甲子園球場
阪神「8番遊撃」で先発した木浪聖也内野手が好守と 2安打で躍動した。
7回にバティスタの強烈な打球を 3塁大山がはじいたが、木浪はすかさず反応して 1塁送球。当初セーフの判定は矢野監督のリクエストによりアウトに。「守備を大事にしているので、集中してギリギリでアウトを取れたのは大きかった」。
4回一死では 3点目につながるフェンス直撃の「中越え2二塁打」。「思い切っていくことしか考えていなかった。今はたまたま打てているだけなので、これから」と控えめだった。
※阪神、令和へつなぐ3連勝!近本が中押し3塁打で11試合連続安打!秋山、平成最後に勝った!-2に続く!