大阪桐蔭、 2季連続の決勝進出！光星学院、今度こそ東北勢初Ｖだ！ 3季連続決勝進出！

　大阪桐蔭高の春夏連覇か、光星学院高の雪辱なるか－。大阪桐蔭高が勝てば2010年の興南高以来、 7校目の春夏連覇。光星学院高の初優勝なら春夏通じて初めて優勝旗が東北の地に渡る。
　甲子園球場で 8日に開幕した第94回全国高校野球選手権大会は、23日の決勝で今春の選抜大会に続いて両校が対戦する。決勝が春夏同一カードとなるのは史上初めて。
　第94回全国高校野球選手権大会第14日は 22日の準決勝で、第 1試合は春夏連覇を狙う大阪桐蔭高は藤浪晋太郎投手( 3年)が明徳義塾高を 2安打完封し 4年ぶり 3度目の夏の甲子園優勝に。10年ぶりの全国制覇を目指した明徳義塾(高知)に 4― 0で快勝し、2010年の興南高(沖縄)(※1)以来の春夏連覇へあと１勝とした。
　準決勝の第 2試合で光星学院(青森)が東海大甲府(山梨)を破り、 2年連続で決勝へ進んだ。記事をまとめてみました。

　甲子園球場で 8日に開幕した第94回全国高校野球選手権大会は、23日の午前10時30分から行われる決勝で今春の選抜大会に続いて両校が対戦する。決勝が春夏同一カードとなるのは史上初めて。大阪桐蔭高が勝てば2010年の興南高以来、 4年ぶりの決勝進出で史上 7校目の春夏連覇と 3度目の日本一を狙い、 3季連続で決勝に進んだ光星学院は東北勢初の全国制覇を目指す。
　大阪桐蔭高が勝てば2010年の興南高以来、 7校目の春夏連覇。今春のセンバツでも、同カードで決勝が行われており、史上初めて春夏同一カードでの決勝となった。光星学院高の初優勝なら春夏通じて初めて優勝旗が東北の地に渡る。


　センバツで優勝を果たしガッツポーズの大阪桐蔭・藤浪

　 22日の準決勝で、大阪桐蔭高は藤浪晋太郎投手が明徳義塾高を 2安打完封。 1回、一死 1、 3塁から 4番田端の犠飛で先制し、 5回二死まで無安打。完封目前の 9回、二死 2、 3塁のピンチが訪れたが投ゴロに仕留め甲子園初完封を達成した。藤浪は｢調子は良くなかったけど粘れました。(完封は)結果的にゼロが並んだだけ。特にどうも思いませんが、勝てて良かったです｣と落ち着いた表情で話した。 6回には二死 1、 2塁で 5番安井の 2点 2塁打などで 3点を追加。エース藤浪が明徳義塾を 2安打完封し、 4－ 0でエース藤浪が10年ぶりの決勝進出を目指した明徳義塾を 2安打に抑えて快勝し、決勝に進出 2季連続準優勝の光星学院高は北條史也内野手の 2打席連続本塁打、田村の 3点本塁打などで東海大甲府高を圧倒。


　力投する大阪桐蔭の藤浪

　さらに福永から代わった岸に 6番笠松が左前適時打を浴びせ、得点差を広げた。藤浪は 2安打 8三振 3四死球、最速 152キロの快調な投球をみせ、甲子園で城間が無四球で完投し 9－ 0で初完封で打ち勝った。春夏連覇へあと 1勝と迫った。｢やっとここまで来たなという感じです。しっかり全員で戦って勝ちたい。最後に負けたら意味がない。自分のピッチングをしたいです｣と話した。


　 4回表光星学院無死、北條が中越えに 2打席連続本塁打を放った。投手本多

　大阪桐蔭・西谷監督の話：どんな相手でも勝負は五分五分。相手の勝ちたい気持ちに、何らかの形で勝てればいい。このチームはメンタルが強い。野球に対する欲が強い。春で優勝してからもう少し気が緩むと思ったが、慢心はなかった。


　 6回、大阪桐蔭は笠松の左前打で 2走・安井が生還


【戦評】大阪桐蔭は藤浪が完封した。 150キロ前後の直球を軸にテンポよく投げて 8奪三振。最後まで球威が衰えずに、 2安打に封じた。打線は 5安打だったが、好機を逃さなかった。 1回一死 1、 3塁から田端の犠飛で先制。 6回には安井の 2点 2塁打と笠松の適時打で 3点を追加した。明徳義塾は先発の福永がコースを丁寧に投げ分け、 5回まで 2安打に抑えたが、 6回に制球が甘くなったところを狙われた。継投のタイミングもやや遅れた。打線は援護できなかった。

　 2季連続準優勝の光星学院高は北條史也内野手の 2打席連続本塁打などで東海大甲府高に打ち勝った。同日の第 1試合では大阪桐蔭が勝利。決勝は史上初めて春夏同一カードとなった。
　1969年夏は、東北勢としては戦後初の決勝進出を果たした。その決勝戦、松山商業戦に 2日間の熱投が行われた。甲子園の元祖アイドル投手・太田幸司氏(※2)が、 2日間に渡る全イニングを投げたが、 2- 4で敗戦。決勝戦計27イニング(投球数: 262球)、準々決勝からの連続45イニングを 1人で投げ抜いた熱投も実らず、準優勝に終わり、｢優勝旗を東北の地に｣をここで成し得る事ができなかった夢を、光星学院高の初優勝なら春夏通じて初めて優勝旗が東北の地に渡る事となった。


　 1回表光星学院一死 1塁、北條が中越えに 2ランを放った。捕手石井

　準決勝の第 2試合で光星学院が東海大甲府を破り、 2年連続で決勝へ進んだ。バックスクリーンへ 2本の本塁打を放った光星学院の 4番・北條は今大会 4本目となり、1985年の清原(ＰＬ学園)が持つ 1大会最多本塁打記録の 5本へあと 1本に迫った。
　北條は 1、 4回に 2打席連続でバックスクリーンへ放った本塁打について｢センター返しを心掛けていたので、センターに打てたのでよかったです｣と振り返った。


　 2回裏東海大甲府一死 2塁、打者田中のとき、投手けん制で相原がタッチアウト。遊撃手北條

　今春のセンバツに続き、決勝で大阪桐蔭との対戦が決まり｢春は藤浪投手から 2ケタ安打を放ったが、ここ一番のチャンスで打てなかった。チャンスでは強い気持ちを持って打席に入りたいです｣とリベンジを誓った。昨夏とセンバツでは決勝で涙を飲んだが｢ 3回目の決勝なので『絶対勝つ』という強い気持ちでやりたいです｣と決意を語った。
1回。田村龍弘捕手( 3年)の適時打で 1点を先制した直後の一死 1塁で、続く北條が思い切りバットを振り抜くと、高々と上がった打球が中堅フェンスを越え、貴重な 2ランに。北條は 4回に 2打席連続本塁打、田村は 9回の 3ランを含む 4安打。城間は丹念にコースを突いて無四球で、 3失点完投。守備も無失策と堅かった。北條が先頭打者で迎えた 4回には外角球をうまく捉えて今大会自身 4本目の本塁打とし、スタンドを大いに沸かせた。


9回二死 1、 2塁、左越えにダメ押し 3ランを放った田村

　東海大甲府はエンドランを使って中盤に 2点を返したが、 1、 2回のけん制死が痛かった。 6回には守備の乱れで 2点を失った。後手に回り続け、エース神原を 7回から 3番手で投入したのは遅すぎた。東海大甲府のエース神原友 ( 3年)は、21日の準々決勝で 168球を投げた疲労もあり、 3番手で登板した。
　田村に本塁打され 3失点。｢スライダーが真ん中に入って本塁打された。失投だけど、一番自信のある球を打たれて悔いはない｣と淡々と振り返った。
　チームを 4強に導いた右腕。｢プロを目指したい。上で活躍できる投手になるために必死で練習する｣と話した。
　光星学院の 4番北條史也内野手( 3年)が 2打席連続でバックスクリーンに飛び込む特大の本塁打を放った。


　体育館で行われたパブリックビューイングで声援を送る光星学院の生徒たち

　光星学院の城間竜兵( 3年)は｢たせて取ることを意識した｣という言葉通り、コースを突く丁寧な投球。無四球で 3失点完投した。
　 9安打を許した。 6回は 3安打を集中されたが、守備に助けられて、 1失点でしのいだ。初戦の 2回戦では完封し、 3回戦では好救援を見せた背番号｢４｣。｢経験は自分たちの方が上。冷静にやっていきたい｣と決勝に静かに闘志を燃やした。

　光星学院・仲井監督｢本当に選手たちが良くやってくれた。素晴らしい力に驚いている。大阪桐蔭は本当の横綱だが、いつまでも『白河の関』と言われないように結果を出したい。私も選手たちも、強気に攻めていきたい｣


　声援を送る新林陽太(しんばやし・ひなた)くん

　光星学院の 3塁側アルプス席でスタンド応援をリードする控えの野球部員たち。彼らと並び、声をあわせて声援を送るのは｢光星が大好き｣だという野球少年、兵庫県川西市の小学 2年生、新林陽太(しんばやし・ひなた)くん( 7)だ。
　昨夏の甲子園準々決勝、東洋大姫路戦をたまたま光星のアルプス席で観戦した時にファンになった。｢みんな一緒になって応援ができて、盛り上がりがすごい。楽しかった｣という。それから、春夏通じて光星の試合はほとんど甲子園で観戦している。｢よく打ってくれる打線が好き。特に田村がすごい｣


【戦評】光星学院の中軸の打力が光った。 1回は 3番田村が適時打、続く北條が 2点本塁打を放った。北條は 4回に 2打席連続本塁打、田村は 9回の 3ランを含む 4安打。城間は丹念にコースを突いて無四球で、 3失点完投。守備も無失策と堅かった。東海大甲府はエンドランを使って中盤に 2点を返したが、 1、 2回のけん制死が痛かった。 6回には守備の乱れで２点を失った。後手に回り続け、エース神原を 7回から 3番手で投入したのは遅すぎた。

　どこが優勝するのかな？なんて言う話しをしていたのが、ついこの間だったような感じになってしまい、記録ずくめで来て準決勝が終わってみたら春と同じ高校同志の決勝戦になっていました。
　春夏連覇となるのか、それとも春負けた分を夏で取り返す様な試合になるのか、それは23日に決まるけれど、太田幸司でも成し得なかった｢優勝旗を東北の地に｣をここで成し得る事ができるのかが問題になっている。
　けっぱれ！(青森弁でガンバレと言う意味)光星学院！と言ってあげたい。

※大阪桐蔭，明徳義塾，光星学院，東海大甲府，，の情報につきましては、下記ブログを参照してください。
・大阪桐蔭＝2012年08月19日のブログ｢ドカベン走塁の済々黌 3発に沈むも｢力出し切った。臆することなく、自分たちの野球ができた｣｣

・明徳義塾＝2012年08月19日のブログ｢夏の甲子園・新潟明訓－明徳義塾 2時間18分の中断！明徳義塾、10年ぶり 8強入り！ ｣

・光星学院＝2012年08月21日のブログ｢負けても凄かった松井　奪三振率は驚異の17.00！板東英二氏｢松井ずばぬけている｣｣

・東海大甲府＝2012年08月20日のブログ｢東海大甲府が逆転 8強進出！神原が好救援！渡辺が同点打！｣

※1興南高＝1962年設立、沖縄県那覇市古島一丁目にある私立中学校・高等学校。中学・高校を合わせた在籍は1300名弱。
　沖縄県内でも有数の中高一貫教育を行う進学校である。高校においては、伝統的にスポーツを中心とした課外活動が活発である。高校野球部は、甲子園の常連校としてプロ野球選手も数多く輩出しており、2010年には史上 6校目となる春夏連覇を果たした。また、沖縄県勢にとって夏の甲子園初優勝となった。
　詳細は、ウィキペディアの｢興南中学校・高等学校｣を参照してください。

※2太田幸司(60歳・ 176cm 74kg)＝青森県三沢市出身の元プロ野球選手・投手(近鉄バファローズ((1970 - 1982) - 読売ジャイアンツ((1983) - 阪神タイガース(1984))
　三沢高校在学中に、野球部のエースとして1968年夏、1969年春・夏と阪神甲子園球場で行われた選抜高等学校野球大会・全国高等学校野球選手権大会に3大会連続出場。
　1969年夏は、東北勢としては戦後初の決勝進出を果たした。その決勝戦、松山商業戦に 2日間の熱投が行われた。 1日目は、三沢は満塁サヨナラの好機を 2回も逃すなどもあり、延長18回(試合時間: 4時間16分)を戦い抜いて 0- 0の引き分けとなった。太田はこの試合を 1人で投げ抜いた(投球数: 262球。松山商のエース・井上明も一人で 232球を投げ抜いている)。再試合となった 2日目の試合も全イニングを投げたが、 2- 4で敗戦。決勝戦計27イニング、準々決勝からの連続45イニングを 1人で投げ抜いた熱投も実らず、準優勝に終わった。甲子園の 2日間にわたる決勝戦と延長戦を一人で連投したことが、投手としての寿命を縮めた(能力を損ねた)のではないか、とはよく言われることである。ちなみに太田本人はこの点に関し恨み言をしたことはない。
　プロ野球近鉄や阪神でも投手として活躍した甲子園の元祖アイドル太田幸司氏の長女太田玲奈さんが、 4度目の受験で｢宝塚音楽学校第 100期生｣入学した。

　 4度目の挑戦で合格し、晴れやかな笑顔で入学式に出席した太田玲奈さん

　｢第94回全国高校野球選手権大会｣朝日新聞デジタルは、今回の大会の記事の他ビデオを見ることができます。
　お申込(有料)はこちらから→http://www2.asahi.com/koshien/ どうぞ。
※無料で一部ビデオをご覧頂くこともできます。
参考：準々決勝 8/20(月)-第12日-第1試合 光星学院(青森)―桐光学園(神奈川)























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