●右肩治療のため米国に一時帰国していたランディ・メッセンジャー投手(37)が 8日、再来日した。谷本修副社長兼球団本部長(54)は状況を説明。今後は 2軍でリハビリを続ける。メッセンジャーは17年に右足腓骨(ひこつ)骨折から米国での治療を経てわずか 2カ月で戦列に復帰した過去がある。 7月27日の帰国から 2週間足らずでの再来日は、復帰への強い意思の表れ。シーズン終盤戦の復帰となればチームにとって大きなプラスになる。
●ヤクルトは山田大樹投手(31)、阪神は秋山拓巳投手(28)の先発。阪神は 2回、二死満塁のチャンスで無得点。ヤクルトは 3回、太田賢吾内野手(22=北海道日本ハム)の「3号ソロ」で先制。ヤクルトは 5回、青木宣親外野手(37)が適時打。阪神は 6回に大山悠輔内野手(24)、原口文仁捕手(27)、北條史也内野手(25)の適時打で 3点を奪い逆転。山田大は 6回途中 3失点で降板。阪神は継投で守り切り、連敗を「3」でストップ。秋山が「3勝」目。ヤクルトの連勝は「3」でストップ。山田大は「1敗」目。先発の秋山拓巳投手粘りの投球を見せ、 5回 4安打 2失点で降板した。ストライク先行の投球で、 2回は連続三振を奪うなど上々の立ち上がり。 3回に太田に「ソロ本塁打」を浴び先制され、 5回二死 1、 3塁から 2点目を与えたが大量得点は許さなかった。秋山の降板直後の 6回に、 3得点し逆転。秋山の粘りが反撃を呼んだ。粘りの投球はチームの連敗が「3」で止まる勝利につながった。
●秋山拓巳投手にとって 3カ月ぶりの白星は、喜びが重なる格別のものとなった。勝利の瞬間、ベンチの最前列で喜びをかみしめた。ストライク先行の投球で、 2回まで無安打。 3回に太田に「先制ソロ」を浴び、 5回にも 2点目を与えたが、要所を抑え、大量得点は許さなかった。同期の原口と約 1年ぶりに先発バッテリーを組んで 5回 4安打 2失点。 6回に打線の援護を受け、 5月 7日に勝って以来の今季「3勝」目。粘りの投球はチームの連敗が「3」で止まる勝利につながった。絆でつかんだ勝利だった。登板前日 7日の試合前練習。投球練習を始めた秋山の相手役は原口だった。同期原口とのバッテリーは18年 6月29日以来となる。くしくも神宮でのヤクルト戦でそのときチームは敗れていた。初めて 2人で味わう白星になった。試合終了と同時に笑顔がはじけた。阪神・秋山は粘りに粘って 2失点でしのぎ、潮目が変わるのを待ち続けた。 6回にチームが逆転し、 3カ月ぶりとなる「3勝」目を手にした。昨年 6月29日のヤクルト戦(神宮)以来、 405日ぶりにバッテリーを組んだ同期入団で同い年の原口には感謝。互いに高卒で 1軍まで上り詰めてきただけに笑みがこぼれた。 5回 4安打 2失点に矢野燿大監督(50)もうなずく。 5月 7日の同戦(神宮)で「2勝」目を挙げて以来の白星。それ以降、 2軍と行き来する日々が続いていたが、ようやくらしい投球を披露した右腕に、指揮官も目尻を下げた。2017年には「12勝」を挙げて「2位」浮上の原動力となった。まだ間に合う。秋山が、シーズン終盤の逆襲の中心となる。
●福留孝介外野手(42)が2005年 5月14日のソフトバンク戦以来、NPBでは14年ぶりにセーフティーバントを成功させた。両チーム無得点の 2回一死から突然バットを寝かせ、 3塁線に絶妙なバントを転がし全力疾走。先発の山田大が捕球し、 1塁へ送球するもセーフとなった。得点こそつながらなかったが、ちゃめっ気たっぷりに笑って引き揚げた。
●虎が執念の集中打で連敗脱出だ。 0- 2で迎えた 6回。 4長短打で一気に逆転。「V打」は二死 1塁から左中間適時 2塁打を放った北條史也内野手だ。負ければ「自力優勝」が三度消滅する可能性があった中で、連敗を「3」で止める価値ある一打。残り39試合。 1戦必勝を貫き、上位浮上への扉を開く。北條史也内野手が 8日、ヤクルト戦(神宮)で適時 2塁打を放ち、逆転した。 0- 2で迎えた 6回。先頭の糸井嘉男外野手(37)が左越えの 2塁打を放つと、大山が左前へ適時打を放ち、 1点を返す。福留、ジェフリー・マルテ内野手(27=エンゼルス )が倒れるも二死 3塁から原口が投手への内野安打で同点とする。さらに続く北條が山田大の初球、外角のチェンジアップを捉えると中堅・青木の頭を越え、適時 2塁打。この回、 3点を奪い逆転に成功した。
●虎左打者の歴史がまもなく塗り替えられる! 阪神「ドラフト1位」の近本光司外野手(24=大阪ガス)が 2ケタ本塁打に王手をかけた。 1点リードの 9回無死 1塁。ベテラン右腕五十嵐亮太投手(40=ソフトバンク)の初球、内角低め 142キロ直球で力いっぱい引っ張った。痛烈なライナーを右翼席最前列席に突き刺した。狭い神宮球場でも一気に展開を楽にした値千金弾。矢野監督が絶賛した「9号2ラン」は、イメージ通りの 1発だったという。試合後は初々しい笑顔の中にも、プロの世界で生きる勝負師ならではプライドを見え隠れさせた。シーズン39試合を残した段階で早くも「2ケタ弾」に王手をかけた。虎の新人が達成すれば球団史上 5人目。80年岡田彰布以来39年ぶり、左打者なら史上初の快挙となる。
●13試合ぶりに先発マスクをかぶった原口文仁捕手が攻守に活躍した。 1点差まで追い上げた 6回二死 3塁の場面。ヤクルト山田大の変化球を捉えて投手強襲の適時内野安打をマーク。直後に北條の「左越え適時2塁打」で勝ち越しのホームを踏んだ。 8回には「左越え2塁打」で「マルチ安打」を記録。守っても同期の秋山を好リードし笑顔。矢野監督もたたえた。
●ピアース・ジョンソン投手(28=サンフランシスコ・ジャイアンツ)が 8回を 3人でピシャリと締めて31個目のホールドを記録した。 3者凡退でリーグトップとなる「33ホールドポイント」を挙げた。ゴキゲンでスタンドの大声援に応えていた。
●藤川球児投手(39)は「大人の投球」で最終回を締め、今季「5セーブ」目を挙げた。 3点リードで迎えた 9回裏。先頭の「5番」雄平外野手(35)に右越えソロを浴びたが、「6番」村上宗隆内野手(19)以降は 3者連続三振。余裕の表情。新守護神に任命されてから「登板5試合連続セーブ」と貫禄の投球が続く。
記事をまとめてみました。
右肩治療のため米国に一時帰国していたランディ・メッセンジャー投手が 8日、再来日した。
谷本球団副社長兼球団本部長は「もうキャッチボールはしているみたいです」と状況を説明。今後は 2軍でリハビリを続ける。メッセンジャーは17年に右足腓骨(ひこつ)骨折から米国での治療を経てわずか 2カ月で戦列に復帰した過去がある。 7月27日の帰国から 2週間足らずでの再来日は、復帰への強い意思の表れ。シーズン終盤戦の復帰となればチームにとって大きなプラスになる。
ランディ・メッセンジャー投手 (2019年 7月 4日撮影)
阪神は 8日、右肩の治療とリハビリのために米国に帰国していたランディ・メッセンジャー投手が同日、再来日したと発表した。
今季は13試合に登板して「3勝7敗、防御率4.69」を精彩を欠き、 7月10日の巨人戦(甲子園)で 2回 5安打 4失点で敗戦投手となると、翌11日に 2軍落ち。右肩の治療やリハビリを米国で行うために、同27日から一時帰国していた。 9日以降は 2軍の練習に合流する予定だ。
矢野監督は開幕投手に「敬意を払う」と前置きしつつも「やっぱり競争の中で勝ってきてくれた状態で( 1軍に)上げるっていうのは、当たり前のことやと思うんで」と 2軍戦に登板して結果を残すことを求めた。
<ヤクルト 3- 5阪神>◇第17回戦◇阪神10勝 5敗 2分◇ 8日◇明治神宮野球場
ヤクルト-阪神戦が 8日、神宮球場で行われ、阪神は 3回に先制を許した。
3回二死、ここまで無安打に抑えていた先発の秋山だったが、太田に対して、カウント 2- 1からの 4球目。外角の 144キロ直球を捉えられると、高々と上がった打球は左翼席最前列に飛び込み、先制の「3号ソロ」を被弾した。
3回、ヤクルト・太田賢吾内野手に本塁打を打たれ肩を落とす秋山拓巳投手=明治神宮野球場
ヤクルトは山田大、阪神は秋山の先発。阪神は 2回、二死満塁のチャンスで無得点。ヤクルトは 3回、太田の「3号ソロ」で先制。
ヤクルトは 5回、青木が適時打。阪神は 6回に大山、原口、北條の適時打で 3点を奪い逆転。山田大は 6回途中 3失点で降板。
阪神は継投で守り切り、連敗を「3」でストップ。秋山が「3勝」目。ヤクルトの連勝は「3」でストップ。山田大は「1敗」目。
4回裏ヤクルト二死 3塁、村上宗隆内野手を空振り三振に切った秋山拓巳投手=明治神宮野球場
先発の秋山拓巳投手粘りの投球を見せ、 5回 4安打 2失点で降板した。
ストライク先行の投球で、 2回は連続三振を奪うなど上々の立ち上がり。 3回に太田に「ソロ本塁打」を浴び先制され、 5回二死 1、 3塁から 2点目を与えたが大量得点は許さなかった。「先制点を許してしまって、なんとかその 1点で粘っていきたいと思っていましたが、 2点目は防げた失点だっただけに悔やまれます。球自体は自分の感覚として、徐々に良くなってきている部分がある」。秋山の降板直後の 6回に、 3得点し逆転。秋山の粘りが反撃を呼んだ。
試合前の練習で梅野隆太郎捕手(左)に話す矢野燿大監督=明治神宮野球場
秋山が 3カ月ぶりの白星を挙げた。同期の原口と約1年ぶりに先発バッテリーを組み 5回 4安打 2失点。 6回に打線の援護を受け、今季「3勝」目。粘りの投球はチームの連敗が「3」で止まる勝利につながった。
矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-苦しみながら連敗ストップ。ヒーローは
矢野監督:秋山も自分のミス以外は良く粘ってくれたし。その後の投手も。島本もいきなりピンチをつくって、苦しいところやったけど。あの回をゼロでいってくれたから。あの後も大きかったし。北條もね。よう打ったと思うし。最後の近本のホームランもね。展開的にすごくいい形になったんで。みんなで勝ったかないう感じやね。
-原口は走攻守で活躍
矢野監督:フミ自身も捕手をやりたいという思いがあるんで。準備の段階で。捕手で出たいというのは、俺も見てて見える。
-原口起用の意図
矢野監督:リュウ(梅野)もね。俺もそうだったけど、負けてくると迷ったり、不安になったりとあるのよ。どうしても、そうなる。何か変化を付けられるのかなというところで、フミ(原口)がそういう役割をしてくれたらいいなということでことでやって、結果そうしてくれたから。
-広島戦に向けてはずみ
矢野監督:はずみというか自分たちの野球が出来ないと。そういう意味では打つべき人がある程度打って、得点してっていうので。うちらしく接戦になってっていう。全体的にはもっともっと打ちたいし、 1個でなかなか乗りにくいけど、結果、きっかけにはしたい。
阪神先発秋山拓巳投手=明治神宮野球場
秋山拓巳投手にとって 3カ月ぶりの白星は、喜びが重なる格別のものとなった。勝利の瞬間、ベンチの最前列で喜びをかみしめた。「本当に、チームが勝てて良かったです」。ストライク先行の投球で、 2回まで無安打。 3回に太田に「先制ソロ」を浴び、 5回にも 2点目を与えたが、要所を抑え、大量得点は許さなかった。同期の原口と約 1年ぶりに先発バッテリーを組んで 5回 4安打 2失点。 6回に打線の援護を受け、 5月 7日に勝って以来の今季「3勝」目。粘りの投球はチームの連敗が「3」で止まる勝利につながった。
絆でつかんだ勝利だった。登板前日 7日の試合前練習。投球練習を始めた秋山の相手役は原口だった。「昨日 2人で準備出来ていた。しっかり引っ張ってくれた。やっぱり同期ですし、ずっと 2人で頑張ってきたので」。同期原口とのバッテリーは18年 6月29日以来となる。くしくも神宮でのヤクルト戦でそのときチームは敗れていた。初めて 2人で味わう白星になった。
秋山拓巳投手は 5回 2失点と粘投。「3勝」目をつかんだ=明治神宮野球場
10年入団の同期で同じ高卒。今年 1月に原口が大腸がんを公表した時、秋山は言葉をつまらせた。そして原口に同期がデザインされたオリジナルTシャツを作成。その心配りに原口は「本当に気に掛けてくれて、秋山もTシャツとか作って配ってくれて、ありがたいですね」と感謝していた。その原口は 6回に同点打。 2人の奮闘は勝利への大きなピースとなった。
チーム後半戦20試合目で先発投手に白星がついたのは、 3日の西以来 2人目( 3度目)だ。矢野監督は「アキ(秋山)がこうやって 1回ピシャッというか、しっかりアキらしいピッチングをしてくれたのはチームとしても大きい。次ももちろんあると思うし」。チームにとっても大きな意味を持つ1勝だ。
4回裏ヤクルト無死 2塁、次打者バレンティン外野手(奥)を前にマウンドの秋山拓巳投手(手前右)と話す原口文仁捕手=明治神宮野球場
試合終了と同時に笑顔がはじけた。阪神・秋山は粘りに粘って 2失点でしのぎ、潮目が変わるのを待ち続けた。 6回にチームが逆転し、 3カ月ぶりとなる「3勝」目を手にした。
「球自体はよかったですけど、 2点目は防げたかなと思う。次から切り替えてやっていきたい」
先制されても、味方の援護がなくても、堪えて打者に立ち向かった。
3回二死から太田に先制ソロを被弾すると、 5回に最大のピンチを迎えた。先頭の中村に右前打され、続く奥村の打球は目の前に。これを 2塁に悪送球(野選)して 1、 2塁となった。ここで山田大はバント。原口がすかさずボールをつかむと 3塁に送り、まずは一死としてくれた。太田も中飛に打ち取り、二死 1、 3三塁。しかし、青木に右前打を許して 2点目を献上。続く山田哲を遊ゴロに仕留めて、なんとか最少失点にとどめた。
5回、この回も失点し汗をぬぐいながらベンチに戻る秋山拓巳投手=明治神宮野球場
昨年 6月29日のヤクルト戦(神宮)以来、 405日ぶりにバッテリーを組んだ同期入団で同い年の原口には「久しぶりでしたけど、しっかりリードして引っ張ってくれた」と感謝。互いに高卒で 1軍まで上り詰めてきただけに「 2人で頑張ってきましたから」と笑みがこぼれた。
5回 4安打 2失点に矢野監督も「こうやって 1回、ピシャッというか、しっかりアキ(秋山)らしいピッチングをしてくれたのは、チームとしても大きい」とうなずく。 5月 7日の同戦(神宮)で「2勝」目を挙げて以来の白星。それ以降、 2軍と行き来する日々が続いていたが、ようやくらしい投球を披露した右腕に、指揮官も目尻を下げた。
「(連敗中だったことは)そこまで考えずに投げることができたし、チームが勝ってよかった」
2017年には「12勝」を挙げて「2位」浮上の原動力となった。まだ間に合う。秋山が、シーズン終盤の逆襲の中心となる。
福留孝介外野手が 5年ぶりにバント安打を成功させた。
両チーム無得点の 2回一死から突然バットを寝かせ、 3塁線に絶妙なバントを転がした。「後ろに下がっていたので隙あらば、とね。昨日トリ(鳥谷)ともそういう話をしていたんで」。14年 9月17日ヤクルト戦で決めて以来のバント安打。「もともと下手じゃないんで」とちゃめっ気たっぷりに笑って引き揚げた。
2回表阪神一死、 3塁方向へセーフティーバントで安打とした福留孝介外野手=明治神宮野球場
福留が2005年 5月14日のソフトバンク戦以来、NPBでは14年ぶりにセーフティーバントを成功させた。 0- 0の 2回一死、 3塁線へ絶妙に転がし全力疾走。先発の山田大が捕球し、 1塁へ送球するもセーフとなった。得点こそつながらなかったが、「(内野手が)後ろに下がっていたので隙あらばと思っていた。昨日たまたまトリ(鳥谷)とそういう話をしていたんでね。もともと(バントは)下手じゃないので」と笑顔で語った。
6回表阪神二死 1塁、北條史也内野手は勝ち越しの「左適時2塁打」を放った=明治神宮野球場
虎が執念の集中打で連敗脱出だ。 0- 2で迎えた 6回。 4長短打で一気に逆転。「V打」は二死 1塁から左中間適時 2塁打を放った北條史也内野手だ。負ければ「自力優勝」が三度消滅する可能性があった中で、連敗を「3」で止める価値ある一打。残り39試合。 1戦必勝を貫き、上位浮上への扉を開く
◇ ◇ ◇
フラッシュライトを浴びると、北條は照れた。
「甘い球が来たら、絶対にいってやろうと。コースを目付けして、うまく初球を打てました。それが長打になって、一番いい結果になりました」
6回。 2- 2と同点に追いつき、なおも二死 1塁。イケイケムードの中、初球に食らいついた。外角への 131キロチェンジアップを捉え、左中間への勝ち越し適時 2塁打。勝負どころの快打で、与えられたチャンスをものにした。「昨日も(相手投手が)左で出してもらって、 2打席ダメだった。悔しかったので、なんとかしようと思った」。 2戦連続でのスタメン起用に、バットで応えた。
6回、適時 2塁打を放った北條史也内野手=明治神宮野球場
チームにとっては負ければ、今季最多の借金「7」を抱えるところだった。さらに「自力優勝」が消える可能性もあった。 5回までチームは 3安打に終わっていた。だが、 6回、先頭打者の糸井の 2塁打でムードは一変。大山が詰まりながら左前に落とす反撃の適時打。さらに二死となってからもあきらめない。原口が投手のグラブを強襲する打球で 1塁に激走。二死 3塁からの適時内野安打で追いついていた。その執念の集中打の締めが北條の一打。白星をつかみ、「自力V消滅危機」も救った。矢野監督は「自分たちの野球ができないと。打つべき人がある程度打って、得点して。うちらしく接戦になって。全体的にはもっともっと打ちたい」と打線の奮起に期待した。
甲子園で躍動した男は、夏場に強い。昨季は 7、 8月に「打率3割2分5厘」をマーク。今季もここまで「2割9分4厘」と結果を残している。 8月は連戦が続くが「全部勝つつもりで臨みたい」と北條は力強い。 9日からチームは京セラドーム大阪で「5.5ゲーム」差ある「3位」広島との戦い。残り39試合。ここで差を詰めなければ、厳しい状況だ。「またヒーローインタビューできるように。京セラ(ドーム大阪)ではホームなんで、いつも通り関西弁でいきます!」にこやかだった目は、マイクが離れると鋭さを戻した.。
ヒーローインタビューで笑顔を見せる北條史也内野手=明治神宮野球場
北條史也内野手が 8日、ヤクルト戦(神宮)で適時 2塁打を放ち、逆転した。
0- 2で迎えた 6回。先頭の糸井が左越えの 2塁打を放つと、大山が左前へ適時打を放ち、 1点を返す。福留、マルテが倒れるも二死 3塁から原口が投手への内野安打で同点とする。
さらに続く北條が山田大の初球、外角のチェンジアップを捉えると中堅・青木の頭を越え、適時 2塁打。この回、 3点を奪い逆転に成功した。
9回表阪神無死 1塁、近本光司外野手は「右越え2点本塁打」を放った。投手五十嵐亮太=明治神宮野球場
虎左打者の歴史がまもなく塗り替えられる! 阪神「ドラフト1位」の近本光司外野手が 2ケタ本塁打に王手をかけた。
1点リードの 9回無死 1塁。ベテラン右腕五十嵐の初球、内角低め 142キロ直球で力いっぱい引っ張った。「確信とかはなかったんですけど…」。痛烈なライナーを右翼席最前列席に突き刺した。
狭い神宮球場でも一気に展開を楽にした値千金弾。矢野監督が「めちゃくちゃでかいよ」と絶賛した「9号2ラン」は、イメージ通りの 1発だったという。
「あの場面は一、二塁間を狙おうと思っていた。昨日、(五十嵐を相手に)真っすぐをとらえられていなかった。ファウルにならないように、1球で仕留められて良かったです」
「右越え2点本塁打」を放った近本光司外野手(左端)を出迎える原口文仁捕手(左から 2人目)らナイン=明治神宮野球場
試合後は初々しい笑顔の中にも、プロの世界で生きる勝負師ならではプライドを見え隠れさせた。
シーズン39試合を残した段階で早くも「2ケタ弾」に王手をかけた。虎の新人が達成すれば球団史上 5人目。80年岡田彰布以来39年ぶり、左打者なら史上初の快挙となる。
「あと 1本、頑張ります」
言葉からにじみ出る謙虚な人柄と、バットを握った際のギラついた表情とのギャップに、もう誰も戸惑わなくなった。
▼近本が 9号本塁打を放ち、「2桁本塁打」にあと「1」とした。
阪神新人の「2桁本塁打」なら、80年岡田18本以来、39年ぶり 5人目。過去 4人は全員右打者で、近本が達成すれば初の左打者となる。
6回表阪神二死 1塁、原口文仁捕手は北條史也内野手の「左中間適時2塁打」で 1塁から一気に生還し、ハイタッチ=明治神宮野球場
13試合ぶりに先発マスクをかぶった原口文仁捕手が攻守に活躍した。
1点差まで追い上げた 6回二死 3塁の場面。ヤクルト山田大の変化球を捉えて投手強襲の適時内野安打をマーク。直後に北條の「左越え適時2塁打」で勝ち越しのホームを踏んだ。 8回には「左越え2塁打」で「マルチ安打」を記録。守っても同期の秋山を好リードし「またチームのために( 2人で)頑張りたい」と笑顔。
矢野監督も「姿勢が表に出るような捕手。そういうところで秋山をしっかり引っ張っていけた」とたたえた。
8回、投球するピアース・ジョンソン投手=明治神宮野球場
絶対的な安定感を誇るジョンソンが 3者凡退でリーグトップとなる「33ホールドポイント」を挙げた。
1点リードの 8回から登板。青木、山田哲、バレンティンの主軸から 2三振を奪うなど圧巻の内容だった。頼れる右腕は「(捕手の)梅野君がいい配球をしてくれた。今日はどうしても勝ちたかったので勝てて良かった」と振り返った。
阪神「4番手」のピアース・ジョンソン投手=明治神宮野球場
ジョンソンが 8回を 3人でピシャリと締めて31個目のホールドを記録した。青木、山田哲を連続三振。バレンティンも三飛に。「暑くてジメジメしていたけれど、しっかり投げられたよ。(捕手の)梅野がいい配球をしてくれた。連敗していたので、勝てて良かった」。ゴキゲンでスタンドの大声援に応えていた。
ヤクルトに勝利し藤川球児投手(右)らを出迎える矢野耀大監督=明治神宮野球場
藤川球児投手は「大人の投球」で最終回を締め、今季「5セーブ」目を挙げた。
3点リードで迎えた 9回裏。先頭の「5番」雄平に右越えソロを浴びたが、「6番」村上以降は 3者連続三振。「(神宮球場の 3点差でソロ)ホームランはOKでしょう。それ( 3点差)を分かって投げていますから」と余裕の表情。新守護神に任命されてから「登板5試合連続セーブ」と貫禄の投球が続く。
※ 8月 9日の予告先発は、阪神・高橋遥人投手(23=亜細亜大學OB)ー広島・大瀬良大地投手(28)です。
昨年の屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (07月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)