●先発の阪神岩貞祐太投手(27)、巨人今村信貴投手(25)は互いに譲らず 3回無失点の立ち上がり。ともに 1回に先頭打者に安打を許したが、後続を断った。阪神が 4回に先制。先頭の福留孝介外野手(42)が 3塁打を放ち、続くジェフリー・マルテ内野手(28=エンゼルス )の遊ゴロの間に生還した。 5回にも近本光司外野手(24=大阪ガス)の適時 3塁打で 1点を追加。阪神は 7回から継投に出て逃げ切り。約 4カ月ぶりの登板となった先発岩貞は 6回 3安打無失点で今季「2勝」目を挙げた。藤川球児投手(39)が「11セーブ」目。巨人今村は「2敗」目。
●岩貞祐太投手が 6回無失点と好投し、「2勝」目の権利を持ってマウンドを降りた。初回、先頭の亀井善行外野手(37)にいきなり右前打を打たれたが、後続を断って巨人に先制を許さず。 3~ 5回は巨人打線を完全に抑え、無失点で 7回から岩崎優投手(28)にバトンを渡した。インフルエンザを発端に上半身のコンディション不良に苦しみ、 4月28日中日戦以来の 1軍登板となった岩貞は周囲の支えに感謝した。打者を抑えるためなら、何でもやるつもりだった。 4カ月のファーム生活。走者なしの場面でクイック投球するなど打者のタイミングを外すなど工夫を凝らした。苦しい時期も決してムダな時間ではなかった。矢野燿大監督(50)は好投の左腕に評価した。連夜のG倒で「3位」広島と「2ゲーム」差。岩貞は 8日広島戦で次回登板が見込まれる。復活の左腕が、「逆転CS」の切り札になる。
●中谷将大外野手(25)が 1日の巨人戦(甲子園)で「7番・右翼」で先発。前日 8月31日の同戦で決勝の「6号ソロ」を放った勢いそのままに、 2試合ぶりの先発を託された。
●阪神が 1日の巨人戦(甲子園)先制。福留孝介外野手が今季初の 3塁打でチャンスを作り、その後、生還。先制のホームを踏み、聖地が揺れた。 0- 0の 4回先頭。 139キロを高々と打ち上げると、白球は右翼フェンスを直撃する一打となり、一気に 3塁に到達。 3塁ベースを陥れ、両ひざに両手をついた。 1年ぶりの 3塁打に。試合後は、何でもない顔をしてみせたが、 3塁ベース到達直後は肩で大きく息をしていた。この力走が、投手戦で何より大事な先制点を生み出した。自軍投手陣の勇気になり、首位巨人との 3連戦に勝ち越した。この試合で初めて 3塁を踏むと、マルテの遊ゴロの間に悠々と生還。42歳のベテランの激走が先制点を生み出した。今村とは今季 5度目の対戦。試合前の時点では「対戦防御率2.00」と苦しめられていた難敵だった。直後に糸原健斗内野手(26)が右前打を放ち、ここで今村は降板。「2番手・鍵谷陽平投手(28)」へとスイッチした。常に練習し、常に万全の準備をして試合に備える。自分にも人にも厳しい福留が鳥谷敬内野手(38)の姿勢に目を見張った。一方の鳥谷は、福留の野球愛に目を細める。形は違っても、2人をつなぐのはチームへの献身。認め合える存在だった。その鳥谷が 8月31日、今季を最後にタイガースのユニホームを脱ぐことを明らかにした。阪神一筋で身を粉にしてきた鳥谷が、チームを去る日がやってくる。ついに阪神はAクラスまで「2」差に接近。福留は先を見据えた。CSへの出場権を手にしたとき、鳥谷を送る日の景色は、必ず違うものになる。
●阪神「4番」ジェフリー・マルテ内野手が先制点を挙げた。福留の 3塁打で先制の好機となった 4回無死 3塁。遊ゴロを放って先制の打点を記録した。献身的な気持ちが強く、勝利に貢献しようと必死だ。
●近本光司外野手が、チームの 2点目をたたき出した。 4回に福留の 3塁打とマルテの遊ゴロで 1点を先制し、 1- 0で迎えた 5回。二死 1塁で巨人田口のストレートを捉え、右への適時 3塁打。意気込んだ。 1点リードの 5回二死 1塁。カウント 2- 1で 1塁走者の梅野がスタート。その局面で、高めにきた直球をたたき、ライト亀井の横を抜ける強い打球を放ってみせた。梅野隆太郎捕手(28)を本塁に迎え入れ、俊足を飛ばして一気に 3塁へ。今季「133安打」目は、両リーグトップタイとなる「7本」目の 3塁打だ。ロッテ荻野と並んで「両リーグトップタイ」となった。バットと足で、さらにチームを勢いづける。
●頼れる助っ人が帰ってきた!! 阪神は巨人戦に 2- 0で勝利し、「3位」広島とのゲーム差を「2」に縮めた。体調不良で離脱していたピアース・ジョンソン投手(28=サンフランシスコ・ジャイアンツ)が 4試合ぶりにベンチ入り。 7回二死満塁から登板して大ピンチをしのぐと、 8回も今季 3度目のイニングまたぎで無失点に抑えた。体調不良による離脱も、大ピンチもどこ吹く風だ。久しぶりに戻ってきた実戦のマウンド。それでもブランクを感じさせない、いつも通りの頼もしいジョンソンだった。今季 3度目のお立ち台でスマイルを見せた。ジョンソンはこれで今季50試合登板。大台に達し力を込めた。チームは「巨人戦2連勝」でカード勝ち越し。永遠のライバルの「優勝マジック」を消し、「3位」広島とのゲーム差を「2」に縮めた。「逆転クライマックスシリーズ(CS)進出」へ、最強助っ人リリーバーが帰ってきた。
●復帰を待望されていた糸井嘉男外野手(38)から、衝撃の言葉が飛び出した。左足首関節炎の完治まで時間がかかっていることを問われ、自嘲気味に返した。足首の腱(けん)に若干の損傷が発覚したという。今季中の 1軍復帰が絶望的な状況になった。 8月 9日広島戦(京セラドーム大阪)の 2回。糸井は盗塁を試みて 2塁にスライディングした際に左足首を痛めた。翌日に出場選手登録を抹消され、最短10日での復帰を目標に治療を続けてきた。すでに打撃練習を行い、外野ノックも受けていた。新たな負傷の発覚で、リハビリがさらに長引くことになった。糸井の今季中の戦列復帰は極めて厳しい状況だが矢野燿大監督は待ちの姿勢を示した。「打率3割1分4厘」は「リーグ4位」。不在の影響は大きく、「逆転CS」に向けていちるの望みをつなぐ。
記事をまとめてみました。
<阪神 2- 0巨人>◇第22回戦◇阪神 8勝14敗 0分◇31日◇阪神甲子園球場
先発の阪神岩貞、巨人今村は互いに譲らず 3回無失点の立ち上がり。ともに 1回に先頭打者に安打を許したが、後続を断った。
阪神が 4回に先制。先頭の福留が 3塁打を放ち、続くマルテの遊ゴロの間に生還した。 5回にも近本の適時 3塁打で 1点を追加。
阪神は 7回から継投に出て逃げ切り。約 4カ月ぶりの登板となった先発岩貞は 6回 3安打無失点で今季「2勝」目を挙げた。藤川が「11セーブ」目。巨人今村は「2敗」目。
巨人に勝利し、笑顔でナインを迎える鳥谷敬内野手(中央)ら=阪神甲子園球場
岩貞が 4カ月ぶりの先発で巨人の強力打線を封じた。 6回無失点の好投で今季「2勝」目。連夜のG倒で、「3位」広島に「2ゲーム」差に迫った。
矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-ジョンソンが大きい
優(岩崎)も 3連投でしたし、ピンチになったところでジョンソン行こうというのはある程度準備していた。ジョンソンがしっかり投げてくれました。出す時点で信頼しているので、何が起ころうが受け止める投球をここまで見せてくれている。不安も何もない。
-打線は福留の 3塁打から先制点
たくさん点を取って、ということはなかなかできない。その場面その場面でみんながやることやって、なんとか 2点取れた。もっと点取れるようにはしたいですけど、それぞれはよくやってくれたと思います。
-先発岩貞に勝ちがついたのも大きい
先発陣もこの時期に 1人でも出てきてくれるのは本当にチームにとっても大きい。勝ちがつくかつかないかというのはすごく、次の登板にも大きく影響する。
-岩貞は久しぶりの勝ち。速球と制球のコンビネーションが良かった
期待はもちろんしていますけど、本当に期待以上の投球をしてくれた。球数も少ない。まだ行かせることもできたんだろうけど、思い切ってどんどん投入していこうといった。サダに勝ちがつくかつかないかは大きい。いい形になったね。
阪神先発の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
岩貞祐太投手が 6回無失点と好投し、「2勝」目の権利を持ってマウンドを降りた。
初回、先頭の亀井にいきなり右前打を打たれたが、後続を断って巨人に先制を許さず。 3~ 5回は巨人打線を完全に抑え、無失点で 7回から岩崎にバトンを渡した。インフルエンザを発端に上半身のコンディション不良に苦しみ、 4月28日中日戦以来の 1軍登板となった岩貞は「長期離脱をしてしまい、チームに迷惑をかけてしまいましたが、この甲子園で投げることを目標にやってきました。野手の方々ももり立ててくれたので、テンポよく投げきることができました」と周囲の支えに感謝した。
力投する阪神先発の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
阪神の岩貞祐太投手が 1日の巨人戦(甲子園)で先発。 6回無失点の好投でマウンドを降りた。
「長期離脱してしまい、チームに迷惑をかけてしまいましたが、この甲子園で投げることを目標にやってきました。野手の方々も盛り立ててくれたので、テンポよく投げきることができました」
1回先頭、いきなり亀井に右前打を浴びるも後続を断った。 3回には今村、亀井、坂本を圧巻の 3者連続空振り三振。71球で 6三振。 2塁すら踏ませぬ完璧な投球で復活を示し、リリーフ陣にバトンを託した。
岩貞の登板は 4月28日の中日戦(ナゴヤドーム)以来。今季「2勝」目を目指してあがったマウンドだった。
阪神先発の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
「逆転CS」へ「2ゲーム」差だ! 岩貞祐太投手が 4カ月ぶりの先発で巨人の強力打線を封じた。 6回無失点の好投で、開幕 2戦目の 3月30日ヤクルト戦以来となる今季「2勝」目。連夜のG倒で、「3位」広島に「2ゲーム」差に迫った。
◇ ◇ ◇
岩貞が悔しい思いをすべてぶつけた。 6回二死 1塁。昨季は「9打数5安打3被弾」と打ち込まれていた「3番」丸を内角低め直球で 1ゴロに仕留めた。帰ってきた甲子園の大歓声に包まれながら、ゆっくりとマウンドを降りた。 6回を71球、 3安打無失点。 2塁を踏ませない好投で今季「2勝」目。 155日ぶりの「復活勝利」を挙げた。「(初回に)亀井さんにヒットを打たれて、それでしっかり地に足をつけて投げられた」。上がったお立ち台の第一声では「お待たせしました」。ファンに白星で帰還の報告ができた。
開幕 2戦目の 3月30日ヤクルト戦に起用され、「今季初勝利」を飾った。順調なスタートを切ったかに見えたが、思わぬ長期離脱となった。 5月 4日に「インフルエンザA型」で出場選手登録を抹消。上半身のコンディション不良にも悩まされ、長いリハビリが続いた。「 1年間やるつもりでオフを過ごしてきたが、シーズンに入って、自分のイメージしたものとは全く違うものになっている。非常に悔しい思いはある」。鳴尾浜球場で、そんな本音をこぼす時もあった。
6回表巨人攻撃終了、岩貞祐太投手は無失点投球を続けて雄叫びをあげる=阪神甲子園球場
打者を抑えるためなら、何でもやるつもりだった。 4カ月のファーム生活。「投げられなかった時間は取り戻せない」。走者なしの場面でクイック投球するなど打者のタイミングを外すなど工夫を凝らした。 「気持ちよく打たれることは避けたいと思っていた。ファームからやってきたことなので、いい所でそういう小技が出せた」。苦しい時期も決してムダな時間ではなかった。
競い合う仲間の存在も刺激になった。同期入団の岩崎、梅野、陽川。原口、秋山は同学年の91年組。 5人が 1軍でプレーする姿を見ていた。「負けてられないというか…。残り(試合は)少ないですけど、もうひとつ活躍して、少しでも取り戻せるように」。追いつこうと必死に左腕を振った。
矢野監督は好投の左腕に「意気込みは感じていた。サダらしい生きの良い(投球)」と評価した。連夜のG倒で「3位」広島と「2ゲーム」差。岩貞は 8日広島戦で次回登板が見込まれる。「残り1カ月、結果で示していかないといけない。これからがとても大事になる」。復活の左腕が、「逆転CS」の切り札になる。
▽福原忍投手コーチ(先発岩貞祐太投手に)
「よかったと思います。腕も振れていた。持ち味を出してくれた、次も期待できるピッチングだったと思います」
場内を一周しファンの声援に応える岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
<今季の岩貞祐太投手>
◆ 3月30日:開幕2戦目のヤクルト戦に先発。 6回 1/3を無失点で初勝利。
◆ 4月 6日:広島戦で鈴木に本塁打されるなどで負け投手に。
◆ 同 13日:中日戦で、京田に満塁本塁打を浴び連敗。
◆ 同 20日:巨人戦で 7回 4被安打の好投も、石川の「2ラン」に沈む。
◆ 同 28日:中日戦で 5回 2失点も白星はつかず。 ◆ 5月 4日:インフルエンザと診断され登録抹消。
◆ 同 29日: 2軍戦で先発予定も、背中の張りのため急きょ回避。
◆ 7月10日:ウエスタンリーグ・中日戦で実戦復帰。救援で 1イニング 3者凡退。
◆ 8月24日: 2軍戦では 4試合目の先発となったオリックス戦で、 8回無失点の好投で復活をアピール。
中谷将大外野手が 1日の巨人戦(甲子園)で「7番・右翼」で先発。前日 8月31日の同戦で決勝の「6号ソロ」を放った勢いそのままに、 2試合ぶりの先発を託された。一覧は以下の通り。
スターティングメンバー=阪神甲子園球場
阪神が 1日の巨人戦(甲子園)先制。福留孝介外野手が今季初の 3塁打でチャンスを作り、その後、生還。先制のホームを踏み、聖地が揺れた。
0- 0の 4回先頭。 139キロを高々と打ち上げると、白球は右翼フェンスを直撃する一打となり、一気に 3塁に到達。この試合で初めて 3塁を踏むと、マルテの遊ゴロの間に悠々と生還。42歳のベテランの激走が先制点を生み出した。
今村とは今季 5度目の対戦。試合前の時点では「対戦防御率2.00」と苦しめられていた難敵だった。直後に糸原が右前打を放ち、ここで今村は降板。「2番手・鍵谷」へとスイッチした。
4回、 3塁打を放った福留孝介外野手=阪神甲子園球場
42歳が激走した。福留孝介外野手の昨年 8月 8日巨人戦(東京ドーム)以来の 3塁打が、連勝を呼び込んだ。先頭で迎えた 4回、巨人今村の直球を捉え、もうひと伸びで右翼スタンドインかと思われた大飛球。 1塁ベースを回ったあたりから一気にスピードを上げ、 3塁に到達。続くマルテの遊ゴロで先制のホームを踏んだ。
3塁ベースを陥れ、両ひざに両手をついた。 1年ぶりの 3塁打に「(そりゃ)走るわ…。勝ったからいいんじゃないですか」と試合後は、何でもない顔をしてみせたが、 3塁ベース到達直後は肩で大きく息をしていた。この力走が、投手戦で何より大事な先制点を生み出した。自軍投手陣の勇気になり、首位巨人との 3連戦に勝ち越した。
4回裏阪神無死、福留孝介外野手は「右越3塁打」を放ち激走する=阪神甲子園球場
PL学園(大阪)の主将になったときから自分にも仲間にも厳しさを求め、妥協のない姿勢で福留はチームの先頭に立ってきた。アマでもプロでも、孤高の選手だった。だが12年オフの阪神入りから、球場という仕事場で行動をともにするパートナーができた。それが鳥谷だった。
常に練習し、常に万全の準備をして試合に備える。「トリほど練習する選手はいない」」、自分にも人にも厳しい福留が鳥谷の姿勢に目を見張った。一方の鳥谷は「福留さんは野球が大好きだから」と、福留の野球愛に目を細める。形は違っても、2人をつなぐのはチームへの献身。認め合える存在だった。
その鳥谷が 8月31日、今季を最後にタイガースのユニホームを脱ぐことを明らかにした。阪神一筋で身を粉にしてきた鳥谷が、チームを去る日がやってくる。ついに阪神はAクラスまで「2」差に接近。「自分たちのやれることを1つずつやっていければと思います」と福留は先を見据えた。CSへの出場権を手にしたとき、鳥谷を送る日の景色は、必ず違うものになる。
4回裏阪神無死、福留孝介外野手は「右越3塁打」を放ち疲れた表情を見せる=阪神甲子園球場
阪神「4番」ジェフリー・マルテ内野手が先制点を挙げた。福留の 3塁打で先制の好機となった 4回無死 3塁。遊ゴロを放って先制の打点を記録した。
「チームが勝つことが1番。いつでも得点の可能性があるのなら、なんとかしたいと思っている」。献身的な気持ちが強く、勝利に貢献しようと必死だ。
4回裏阪神無死 3塁、先制の遊ゴロを放ったジェフリー・マルテ内野手=阪神甲子園球場
近本光司外野手が、チームの 2点目をたたき出した。 4回に福留の 3塁打とマルテの遊ゴロで 1点を先制し、 1- 0で迎えた 5回。二死 1塁で巨人田口のストレートを捉え、右への適時 3塁打。
「( 2ボール 1ストライクと)打者有利のカウントだったので、思いきって打ちに行きました。貴重な追加点となってよかったです。ここからもう 1本、 2本と打てるように頑張ります」と意気込んだ。この時点で、 3塁打は今季「7本」目で、ロッテ荻野と並んで「両リーグトップタイ」となった。
5回裏阪神二死 1塁、近本光司外野手は「右越え適時3塁打」を放った。投手は田口麗斗投手=阪神甲子園球場
近本光司外野手が貴重な追加点をたたき出した。 1点リードの 5回二死 1塁。カウント 2- 1で 1塁走者の梅野がスタート。その局面で、高めにきた直球をたたき、ライト亀井の横を抜ける強い打球を放ってみせた。梅野を本塁に迎え入れ、俊足を飛ばして一気に 3塁へ。今季「133安打」目は、両リーグトップタイとなる「7本」目の 3塁打だ。
近本:梅野さんが走ったのが見えていたので、外野へ抜けてくれたらと思っていた。つなごうと思ってたので、結果的に間を抜けたりしたので良かったです。
5回裏阪神二死 1塁、右翼線へ適時 3塁打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
1回には一死 1塁から 1塁走者として 2盗に成功。直前に自身が出塁したのは無死 1塁からの併殺崩れだったが、「27個目の盗塁」を決め、好機をつくり直した。
夏休み最後の日曜日で、甲子園には多くの子どもが来場していた。「小さい子も見えていたので、そういう子どもたちに、いい 1日やったなとか、印象に残る 1日だと思ってもらえたらうれしいですね」。お立ち台では、次週遠征に出ることに触れ「勝って(甲子園に)帰ってきます」と約束。バットと足で、さらにチームを勢いづける。
5回裏阪神二死 1塁、右翼線へ適時三塁打を放ちガッツポーズする近本光司外野手=阪神甲子園球場
貴重な追加点をたたき出したのは、「D1位」・近本だ。快足を飛ばした適時 3塁打で、試合の主導権を一気に手繰り寄せた。
「真っすぐがくると思って、思い切っていきました。梅野さんが走ったのは見えていたので、間を抜けたらと思っていました」
1点リードの 5回二死 1塁。走者の梅野がスタートを切ると、近本は 136キロの直球を強引に引っ張った。白球は力強く右翼線を破り、一気に梅野が生還。ロースコアの展開だっただけに、大きな追加点をもたらした。
ヒーローインタビューを終えファンの声援に応える近本光司外野手=阪神甲子園球場
これが「今季7本目」の 3塁打で両リーグトップ。1953年に吉田義男、92年に久慈照嘉(現内野守備走塁コーチ)が記録した球団新人記録の「8本」に、あと「1本」まで迫った。 1回無死 1塁では併殺崩れで出塁すると、直後に今季「27個目の盗塁」。足で示すプレーの全てが、偉大な先輩へ近づく一歩となっていく。
「小さい子どもも(スタンドに)見えていたので。印象に残る一日だと思ってもらえたら
夏休み最終日。ちびっ子たちの姿は、しっかりと届いていた。 9月になっても、近本の勢いは止まらない。
※岩貞、126日ぶり1軍6回無失点の好投!福留、今季初の3塁打でお膳立て!糸井1軍復帰絶望的!-2に続く!