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Channel: 阪神ファンの障碍(害)者アスリート・虎ちゃん77のスポーツ日記
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鳥谷が代打四球で好機拡大も0点…木浪3安打、鳥谷の終戦に待った!梅野が執念の守備&V犠飛!-1

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DeNA平良拳太郎投手(24)、阪神高橋遥人投手(23=亜細亜大學OB)の両先発が上々の立ち上がり。平良は 3回一死 2塁のピンチに福留、ジェフリー・マルテ内野手(28)を連続三振に仕留めた。阪神は 6回、DeNA国吉佑樹投手(28)から高山俊外野手(26)が左中間 2塁打で出塁。梅野隆太郎捕手(28)の犠打で 3進し、国吉の暴投で 1点を先制した。DeNAは 7回に満塁から敵失で追いついたが、阪神は 8回に梅野の犠飛で勝ち越し。逃げ切って「CSファイナルS進出」を決めた。ラファエル・ドリス投手(31)が「2勝」目。藤川球児投手(39)が「2セーブ」目。DeNAエドウィン・エスコバー投手(27)が「2敗」目。下克上や!阪神がDeNAとの接戦を制し、「2勝1敗」で 5年ぶりの「CSファイナルステージ進出」を果たした。藤川球児投手が 1点リードの 8回から登板。今季 2度目の「またぎ」となったが、DeNAの強力打線を 1四球無安打無失点に抑え、最後を締めた。シーズン奇跡の「6連勝フィニッシュ」に続き、驚異的な底力を発揮。 9日から「日本シリーズ進出」をかけ、巨人と東京ドームで対戦する。指揮官との絆が藤川の原動力だ。シーズン中、リリーフ陣が打たれても、四球を出しても、矢野監督は何も言わなかった。簡単なことではない。初戦で打たれた島本浩也投手(26)も、 2戦目で打たれた岩崎優投手(28)も、この日リベンジの場をもらい、懸命に腕を振った。全幅の信頼に意気を感じて、ブルペンからマウンドに上がる。そして最後を藤川が締めた。絆が作ったリーグトップの安定感は、CSでも揺るがない。17年の「CSファーストステージ」第 2戦。甲子園での一戦は、泥にまみれた乱打戦の末に敗れた。雨中の死闘を制し、DeNAにリベンジ。さあ、 5年ぶりのファイナル進出。東京ドームのG倒で下克上の完結だ。

矢野燿大監督(50)が早めの勝負に出た。「1勝1敗」で迎えた第 3戦。 0- 0の 4回二死 1、 2塁。好投の先発高橋遥に、今季限りでの退団を表明している鳥谷敬内野手(38)を代打に送った。鳥谷は今季CS初出場。ここでアレックス・ラミレス監督(45)もカードを切った。先発右腕の平良に代え、 5日初戦で先発した左腕石田健大投手(26)を中 1日でマウンドに上げた。鳥谷はフルカウントまでバットを1度も振ることなく、 6球目を選んで四球。二死満塁となったが、続く「1番」近本光司外野手(24=大阪ガス)が 1ゴロに倒れて先制はならなかった。高橋遥は 3回を28球、 1安打無失点で降板。 4回から「2番手」島本を起用し、継投に入った。追うDeNAに 7回一死満塁で北條史也内野手(25)の適時失策で追いつかれたが、 8回に梅野の中犠飛で勝ち越した。守護神の藤川を 8回から登板させるなど執念の選手起用で接戦を制した。「ファイナルステージ」はセ、パともに 9日に開幕。「リーグ優勝」した巨人と西武に「1勝のアドバンテージ」が与えられ、 6試合制で「日本シリーズ進出」を目指す。

CS初スタメンの木浪聖也内野手(25=ホンダ=亜細亜大學OB)が「3安打猛打賞」をマークした。必死に頑張るから幸運は訪れる。 6回一死 3塁で打席が巡り、国吉の暴投で先制点を呼び込んだ。 8回には 1塁ベースに打球が直撃し、 2塁打に。まさにラッキーボーイの活躍だ。ファーストステージは 7打数 5安打で「打率7割1分4厘」と波に乗った。まだまだ別れの時間は来てほしくない。負ければ、今季限りでの退団を表明している鳥谷とは「ラストゲーム」になってしまうところだった。ラッキーボーイにはなったが、運だけじゃない。この1年で培った経験を、まだまだ生かす機会を得た。

まだまだ一緒に戦うゾ! 鳥谷敬内野手(38)が 7日、「クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ」第 3戦・DeNA戦(横浜)の 4回、代打でシリーズ初出場。得点にはつながらなかったが、四球を選んでチャンスを拡大した。今季限りでの退団を表明しているが、ファイナルステージ進出を決めたことで、もうしばらく雄姿を見られることになった。青一色の横浜が、熱く黄色に染まった。雨粒に表情が揺らぐことなんて、ない。この姿を見られることが、みんなの幸せだ。鳥谷が今回のCSで初出場。引き分けでも終戦という緊張感あふれる大舞台でも、鳥谷らしさは変わらなかった。チームは暴投などが絡むラッキーもあり、 5年ぶりの「ファイナルステージ進出」を決めた。それは鳥谷にとっても、虎戦士でいられる時間が長くなるということ。虎党にとっては一瞬一秒、鳥谷を見ていられる時間が幸せだ。そんな幸運を呼び込む“黄色”は、確かに横浜にあった。 4月22日の月曜日。横浜遠征に向かおうと、鳥谷が新大阪で新幹線を待っているときだった。なんと真後ろに「ドクターイエロー」が停車。新幹線の電気設備や信号設備を検査するための特殊車両だが、見ることができれば幸運とされている“幸せの黄色い列車”だ。「虎の鳥谷」を見られるのは「日本シリーズ」も含めて最大13試合。頂上決戦まで進めばもう一度、甲子園に帰ってくる。幸せも思い出もありったけ持って、東京に行く。

高山俊外野手が全 2得点の起点となった。CS第 3戦目で初先発。 6回の第 3打席は先頭で 2塁打を放ち、「3番手」国吉の暴投で先制の本塁を踏んだ。 8回は一死走者なし。「5番手」エスコバーの 153キロ直球を右太ももに受けて出塁。その代走植田海内野手(23)が好走塁で決勝点を生んだ。矢野監督は執念の姿勢をたたえた。

女房役の梅野隆太郎捕手が攻守で輝きを放った。梅野が勝ち越し犠飛を放った。 1- 1の 8回にエスコバーの速球を中堅へ運んだ。代走の植田が 2盗を決め、さらに暴投で 3塁に進んでいた。守っては 5投手をリード。 7回一死満塁の場面で救援し、ピンチをしのいだドリスについて誇った。同点で迎えた 7回二死満塁。 1ストライクから「4番手ドリスのフォークをブロック。代打佐野を中飛に仕留めて絶体絶命のピンチを乗り切った。 8回には一死 3塁から執念でボールに食らいつき中犠飛。決勝の 1点をもぎ取った。梅野は走者植田の決死の盗塁がパワーになったと振り返った。

阪神先発の高橋遥人投手が 3回 1安打無失点と完璧な投球を見せた。この日最速 151キロの直球を序盤から臆せず投げ込んだ。初回一死からソトに右前打を許すも、筒香を遊ゴロ併殺打で切り抜けると、その後は走者を出さず。レギュラーシーズン終盤は勝ち星がつかず悔しい時間を過ごしたが、大一番で殻を破る快投を見せ、ファイナルステージへ向けて、期待を抱かせた。

記事をまとめてみました。

 

 

 セ・CSファーストステージ<DeNA 1- 2阪神>◇第 3回戦◇阪神 2勝 1敗 0分◇ 7日◇横浜スタジアム

 DeNA平良、阪神高橋遥の両先発が上々の立ち上がり。平良は 3回一死 2塁のピンチに福留、マルテを連続三振に仕留めた。

 阪神は 6回、DeNA国吉から高山が左中間 2塁打で出塁。梅野の犠打で 3進し、国吉の暴投で 1点を先制した。

 DeNAは 7回に満塁から敵失で追いついたが、阪神は 8回に梅野の犠飛で勝ち越し。逃げ切って「CSファイナルS進出」を決めた。ドリスが「2勝」目。藤川が「2セーブ」目。DeNAエスコバーが「2敗」目。

  8回表阪神一死 3塁、梅野隆太郎捕手は中犠飛で植田海内野手が生還=横浜スタジアム

 下克上や! 阪神がDeNAとの接戦を制し、「2勝1敗」で 5年ぶりの「CSファイナルステージ進出」を果たした。藤川球児投手が 1点リードの 8回から登板。今季 2度目の「またぎ」となったが、DeNAの強力打線を 1四球無安打無失点に抑え、最後を締めた。シーズン奇跡の「6連勝フィニッシュ」に続き、驚異的な底力を発揮。 9日から「日本シリーズ進出」をかけ、巨人と東京ドームで対戦する。

◇     ◇     ◇

 どしゃ降りの雨に、マウンドはぬかるんでいた。それでも藤川は集中力を切らさない。勝利を信じたスタンドのファンを思った。「最後まで雨が降っていたけど、ずぶぬれになりながら、たくさんのファンが『今日で野球が終わってほしくない』と思っていたと思う」。 9回二死 1塁。打席に迎えたのは、 6日に「サヨナラ本塁打」を放った乙坂。内角フォークで詰まらせると、打球は守護神の前に転がった。 1塁へ送球。ゲームセットの歓声の中で、ぐっと力強く拳を握った。

  8回表阪神一死 3塁、梅野隆太郎捕手の中犠飛で生還した植田海内野手(左から 5人目)を笑顔で迎える選手たち=横浜スタジアム

 悪天候でも鉄壁のリリーフ陣は崩れず、藤川にバトンをつないだ。 1点リードの 8回から登板。 6月 9日日本ハム戦(甲子園)以来、今季 2度目の回またぎに燃えた。上位打線との対戦で、最もプレッシャーのかかる 2イニング。矢野監督は 1点を先制した時点で、勝負の局面で藤川に委ねることを決めていた。引き分けでもファイナルには進めない。矢野監督は「うちは同点でもダメなんで。球児には申し訳ないけど、行ききるというか。それぐらいの信頼がもちろん、間違いなくある」と強調した。 8回を 3者凡退に抑え、 9回もロペスに四球を与えただけ。無安打無失点で攻めの起用に応えた。

  8回表阪神一死 3塁、梅野隆太郎捕手の中犠飛で植田海内野手が生還し喜ぶ矢野燿大監督=横浜スタジアム

 指揮官との絆が藤川の原動力だ。シーズン中、リリーフ陣が打たれても、四球を出しても、矢野監督は何も言わなかった。簡単なことではない。藤川は言う。「とがめないというか、全くなかった。ピッチャーがマウンド上で、 100%の力を出していい、ということになる。これはすごいこと」。初戦で打たれた島本も、 2戦目で打たれた岩崎も、この日リベンジの場をもらい、懸命に腕を振った。全幅の信頼に意気を感じて、ブルペンからマウンドに上がる。

 そして最後を藤川が締めた。「守るものがないのが強い。監督の采配を見ても、攻める気持ちで行けています」。絆が作ったリーグトップの安定感は、CSでも揺るがない。17年の「CSファーストステージ」第 2戦。甲子園での一戦は、泥にまみれた乱打戦の末に敗れた。雨中の死闘を制し、DeNAにリベンジ。さあ、 5年ぶりのファイナル進出。東京ドームのG倒で下克上の完結だ。

 CSファイナル進出を決め歓喜のガッツポーズを見せる藤川球児投手(左)と梅野隆太郎捕手=横浜スタジアム

 阪神(3位)が「クライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ」でDeNA(2位)を破り、14年以来 2度目の「ファイナルステージ進出」をつかみ取った。

  9日から「リーグ優勝」した巨人と「日本シリーズ」を懸けて争う。

 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

 DeNAに勝利し藤川球児投手らナインを出迎える矢野燿大監督=横浜スタジアム

-選手を信じた

 俺はもうそれしかできへんし、 1人 1人の気持ちがつながっている感じがして見ていてうれしい。何が起ころうが俺のなかでは受け止められるような部分では戦ってくれている気持ちがこっちには伝わっている。

-守るものがない気持ちを選手が体現した

 本当にそう。自分の思ってるよりもさらにその上のものというか気持ちを。俺もずっと一番大事にしたいなということを。みんながそれ以上のことをやってくれている。本当に素晴らしい。誇りに思います。

 CSファイナルステージ進出を決め笑顔でナインとハイタッチする矢野燿大監督=横浜スタジアム

-藤川が 2回を投げた

 足も、こんな滑るなかとか。すごく厳しい条件のなかで球児らしく。行ってくれました。

-岩崎もやり返した

 シマ(島本)だって第1戦やられて、今日、 2イニングしっかりやり返してくれた。優(岩崎)だって。昨日ああいう形になって、またマウンドでも。最後まで粘り強く投げてくれて。ドリスだって、あの場面で 3- 2まで行った時点で、どうなるかと思うけどしっかり三振取ってくれた。リュウ(梅野)だって、あのワンバウンドを止めたのは、めちゃくちゃすごい。言い出したら、みんな。本当に1人で勝てるような試合じゃない。本当にウチの戦いを、この 3試合できた。

 

 矢野燿大監督が早めの勝負に出た。

 「1勝1敗」で迎えた第 3戦。 0- 0の 4回二死 1、 2塁。好投の先発高橋遥に、今季限りでの退団を表明している鳥谷を代打に送った。鳥谷は今季CS初出場。ここでラミレス監督もカードを切った。先発右腕の平良に代え、 5日初戦で先発した左腕石田を中 1日でマウンドに上げた。

 鳥谷はフルカウントまでバットを1度も振ることなく、 6球目を選んで四球。二死満塁となったが、続く「1番」近本が 1ゴロに倒れて先制はならなかった。

 高橋遥は 3回を28球、 1安打無失点で降板。 4回から「2番手」島本を起用し、継投に入った。

  4回表阪神二死 1、 2塁、鳥谷敬内野手が四球となりホセ・ロペス内野手の太ももを触りあいさつする=横浜スタジアム

阪神(3位)が「クライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ」でDeNA(2位)を破り、「ファイナルステージ」へ進出した。

 阪神は 6回に先頭高山の 2塁打をきっかけに一死 3塁にすると、暴投の間に先制した。追うDeNAに 7回一死満塁で北條の適時失策で追いつかれたが、 8回に梅野の中犠飛で勝ち越した。守護神の藤川を 8回から登板させるなど執念の選手起用で接戦を制した。

  8回表阪神一死 3塁、梅野隆太郎捕手は中犠飛を放ちベンチ前で 3走植田海内野手(左)とハイタッチする=横浜スタジアム

 第 1戦は最大 6点差をひっくり返す「逆転劇」で先勝。第 2戦は「サヨナラ負け」を喫して逆王手をかけられたが、14年以来 2度目の「ファイナルステージ進出」をつかみ取った。 9日から「リーグ優勝」した巨人と「「日本シリーズ」」を懸けて争う。

▽植田海内野手(決勝のホームイン)

 「(犠飛生還は)思い切って走りました。すごくいいと思うんで、ジャイアンツに勝って『日本シリーズ』にいきたいです」

  7回裏DeNA一死満塁、適時失策で失点した後、降板する岩崎優投手=横浜スタジアム

 プロ野球の「クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ」( 3試合制)は 7日、セ、パ両リーグともに第 3戦が行われ、パは「22位」ソフトバンクが内川聖一内野手の 1試合「2本塁打」で「3位」楽天に 2- 1で競り勝って「ファイナルステージ進出」を決めた。

 セのDeNA-阪神戦は 8回表を終えた時点で阪神 1点リードの展開となっている。

  1点を追うソフトバンクは 4回、内川の適時打で同点。 1- 1の 7回にまたも内川が「ソロ本塁打」を放って勝ち越しに成功。そのまま逃げ切った。

  7回裏DeNA一死満塁、伊藤光捕手の打球を 3塁手北條史也内野手が適時失策し、ガッツポーズするラミレス監督(右から 2人目)=横浜スタジアム

 阪神は 6回に先頭高山の 2塁打を足場に一死 3塁からDeNA国吉の暴投で先制。 1点を追うDeNAは 7回一死満塁から北條の適時失策で同点。阪神は 8回に梅野の中堅犠飛で勝ち越し。継投で反撃をしのだ。

 「ファイナルステージ」はセ、パともに 9日に開幕。「リーグ優勝」した巨人と西武に「1勝のアドバンテージ」が与えられ、 6試合制で「日本シリーズ進出」を目指す。

 

  2回表阪神二死 1塁、木浪聖也内野手は左前打を放った=横浜スタジアム

 ラッキーボーイは俺だ! CS初スタメンの木浪聖也内野手が「3安打猛打賞」をマークした。「久しぶりのスタメンだったので、負けられないと思っていた。気持ちが入っていました」。

 必死に頑張るから幸運は訪れる。 6回一死 3塁で打席が巡り、国吉の暴投で先制点を呼び込んだ。 8回には 1塁ベースに打球が直撃し、 2塁打に。まさにラッキーボーイの活躍だ。ファーストステージは 7打数 5安打で「打率7割1分4厘」と波に乗った。

  6回一死 3塁、木浪の打席で国吉佑樹投手(手前)が暴投し、 1点を先制=横浜スタジアム

 社会人時代に負ければ終わりのトーナメントを経験してきた新顔は「一発勝負はプロに入って初めてだった。結果を出さないと、と思っていた」とたくましく振り返った。まだまだ別れの時間は来てほしくない。負ければ、今季限りでの退団を表明している鳥谷とは「ラストゲーム」になってしまうところだった。「(次も)やることは変わらない。勝つだけ。(鳥谷と)ずっと長くやりたいので、勝つしかないです」。

 ラッキーボーイにはなったが、運だけじゃない。この1年で培った経験を、まだまだ生かす機会を得た。

  8回表阪神二死、右 2塁打を放った木浪聖也内野手。投手エスコバー=横浜スタジアム

 CS初スタメンとなった木浪が 3安打猛打賞。 6回の打席では暴投を誘って!? 先制点を呼び込むなど、戦前に矢野監督が指名した通りに、「ラッキーボーイ」となった。

 「久々のスタメンで絶対に勝たないといけなくて、気持ちも入りました。そこで結果が出て、よかったです」

  2打数 2安打で迎えた 6回。一死 3塁で打席に入ると、マウンドの国吉へのプレッシャーは明らか。初球が木浪の足もとをエグる大暴投で、 3走・高山を生還させた。勝ち越した直後の 8回二死からは、打球が 1塁ベースに当たって大きく跳ねて右前 2塁打に。最後までツキまくった。

 CS 3戦で 7打数 5安打と大当たり。「結果が出ることはいいことなので、継続できるようにしたいです」と胸を張り、東京行きのバスに乗った。

◇データBOX◇ ◎…木浪が「猛打賞」。プレーオフ、CSでの新人選手の「猛打賞」は08年第 1ステージ第 1戦のオリックス・小瀬浩之、17年ファーストステージ第 2戦の大山悠輔、今季「ファーストステージ」第 1戦の近本光司に次いで 4人目。同一シーズンに同じ球団の新人 2人が記録したのは初めて。

 

 鳥谷敬内野手は 4回、代打で登場。スタンドから大歓声がわき起こった=横浜スタジアム

 まだまだ一緒に戦うゾ! 鳥谷敬内野手が 7日、「クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ」第 3戦・DeNA戦(横浜)の 4回、代打でシリーズ初出場。得点にはつながらなかったが、四球を選んでチャンスを拡大した。今季限りでの退団を表明しているが、「ファイナルステージ進出」を決めたことで、もうしばらく雄姿を見られることになった。

 青一色の横浜が、熱く黄色に染まった。雨粒に表情が揺らぐことなんて、ない。この姿を見られることが、みんなの幸せだ。鳥谷が今回のCSで初出場。引き分けでも終戦という緊張感あふれる大舞台でも、鳥谷らしさは変わらなかった。

 「俺はいいから」

 しっかり四球を選んで出塁=横浜スタジアム

 クールに振り返り、バスへと乗り込んだ。

  4回二死 1、 2塁に代打で登場すると 3球連続ボールの後、 2球を見逃し。フルカウントからの 6球目も冷静に見切って四球を選び、満塁に好機を広げた。レギュラーシーズンで「歴代14位」となる「1046四球」を記録。好球必打を貫いてきた鳥谷らしさが、一打席に詰まっていた。

  8月29日に球団から引退勧告。31日に「タイガースでユニホームを着てやるのは今シーズンで最後」と退団を明言した。終戦すれば即、「虎の鳥谷」ではなくなる。左翼席からは涙まじりの声援が飛び、鳥谷の背中を押した。

 続く近本光司外野手は 1ゴロも 2塁へ全力疾走した=横浜スタジアム

 チームは暴投などが絡むラッキーもあり、 5年ぶりの「ファイナルステージ進出」を決めた。それは鳥谷にとっても、虎戦士でいられる時間が長くなるということ。虎党にとっては一瞬一秒、鳥谷を見ていられる時間が幸せだ。そんな幸運を呼び込む“黄色”は、確かに横浜にあった。

  4月22日の月曜日。横浜遠征に向かおうと、鳥谷が新大阪で新幹線を待っているときだった。なんと真後ろに「ドクターイエロー」が停車。新幹線の電気設備や信号設備を検査するための特殊車両だが、見ることができれば幸運とされている“幸せの黄色い列車”だ。意味を伝え聞くと「そういうのはそのときに教えてくれよ」と破顔一笑。「『黄色い、こんな列車があるんだ』と思ったわ。ラッキーとかは思わないけど」。ベンチスタートが続く春先の横浜にこそ、幸運を運んでくれる“吉兆”があった。

 鳥谷敬内野手(中央)は試合後、仲間をハイタッチで出迎える=横浜スタジアム

 「虎の鳥谷」を見られるのは「日本シリーズ」も含めて最大13試合。頂上決戦まで進めばもう一度、甲子園に帰ってくる。幸せも思い出もありったけ持って、東京に行く。

◎ドクターイエロー

 正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」。黄色い車体が特徴で、新幹線に電気を送る架線やレールのゆがみなど設備の状態を走りながら検査する特別車両。一般の旅客を乗せることはない。基本的に月 3回運行されているが、ダイヤは公開されていないため一般人が遭遇することはまれ。それゆえに、見た人には幸運が訪れるといわれている。

 

※鳥谷が代打四球で好機拡大も0点…木浪3安打、鳥谷の終戦に待った!梅野が執念の守備&V犠飛!-2に続く!

 

 

 

 

 

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