●野球の「2020年東京五輪」予選を兼ねる国際大会「第2回プレミア12」の 2次ラウンド(R)は13日、東京ドームで行われ、日本(1次ラウンドB組1位)はメキシコ(A組1位)と対戦し、 3- 1で勝利を収めた。日本は「3勝1敗」。日本は16日に東京ドームで韓国(C組1位)と対戦する。日本は 1回に鈴木誠也外野手(25=広島)、近藤健介外野手(26=北海道日本ハム)の適時打で 2点を先制。 2回にも坂本勇人内野手(30=巨人)が適時打を放ち差を広げた。日本先発の今永昇太投手(26=DeNA)は 6回を投げ 1安打 1失点の好投。 7回からは甲斐野央投手(22=福岡ソフトバンク)、山本由伸投手(21=オリックス)、山崎康晃投手(27=DeNA=亜細亜大學OB)のリレーで序盤のリードを守りきった。i稲葉篤紀監督(47)の勝負勘が作動した。大会初黒星を喫した前夜。菊池が首を負傷し、外崎修汰内野手(26=埼玉西武)を 2塁手に充て、守備位置から決めた。さらに、ほぼ打線を組み終えて、床に就いた。一夜明けた昼ごろ、思い直した。12日の米国戦で 3安打 3打点を挙げた好調な打者を坂本勇と「4番」鈴木の接着剤に。「5番」も、同戦で 3打席連続出塁の外崎を「9番」から一気に昇格させた。「3番」が定位置だった「6番」近藤健介外野手(26=北海道日本ハム)の適時打を含め、初回の 4安打中 3安打は新打順の選手から生まれた。シーズン中に 1度もない「9番」で丸佳浩外野手(30=巨人)もしぶとかった。不振にあえぐ強打者を、信じ抜いた。「世界一」へ智力と死力を尽くす。今大会で日本を除くアジア・オセアニア地域の「最上位」と米大陸の「最上位」の 2チームが「東京五輪」の出場権を獲得する。いまだ黒星のないメキシコは日本の脅威になる。
●侍ジャパン今永昇太投手が、緩急自在の“昇(ショウ)タイム”を演じ、日本を窮地から救った。毎回三振を奪う好投で、 6回 1安打 1失点。直球を軸に、変化球との緩急で今大会無敗だったメキシコ打線をソロ本塁打 1本に封じた。米国に前夜喫した初黒星の悪い流れを圧巻の82球で断ち切り、頂点への望みをつないだ。空転するメキシカンたちから、奪三振ショーを繰り広げた。今永は先頭打者をチェンジアップで空振り三振に仕留める上々の立ち上がり。 3者凡退に抑えた 1回の後、女房役の会沢會澤翼捕手(31=広島)から言われた。チェンジアップにカーブ。直球に織り交ぜた変化球がさえ渡り、 3回までパーフェクト。 4回先頭にアーチを許しても崩れない。 6回 1安打 1失点 8奪三振。圧巻の“昇タイム”だった。今大会の公式球に滑りを気にするがあまり、力が入りすぎることがないように工夫。ソフトタッチを意識した。 1次ラウンドが行われた台湾での 1週間は現地の食に苦戦。帰国後は胃袋からチャージしたエネルギーを放出した。決勝進出すれば中 3日で登板する可能性もあるが、中継ぎ待機も辞さない覚悟。
●侍ジャパンの守護神・山崎康晃投手が、中継ぎ陣に感謝の「2セーブ」目を挙げた。 2点リードの 9回に登板。危なげなく 2三振を含む3者凡退で締めた。登板 4試合で被安打1、無失点と役目を全うしている。 360度の“ヤスアキジャンプ”に迎えられ、山崎(DeNA)が 3- 1の 9回に登板。 3者凡退で片付け、DeNAの同僚・今永からつながれたバトンを守り切った。ここまで 4試合で計 4回を投げて 1安打無失点、 6奪三振と抜群の安定感を誇る侍の守護神は、初の「世界一」へ「。
●侍ジャパン「4番」鈴木誠也外野手はしぶとく先制打を放った。 1回二死二塁、左腕ラミレス投手のツーシームをバットの先っぽで拾い、中前に落とした。 5回は先頭で 3塁線を破る 2塁打。外国人投手ならではの動く球にもしっかり対応し、今大会21打数10安打で「打率4割7分6厘」と好調を維持している。大会初戦から 6戦連続安打で「打率4割7分6厘、3本塁打、11打点、8得点」、「2 3塁打が12カ国トップ」、「10安打」も最多タイ。それでも個人記録には目もくれず力を込めた。
●「侍ウォーカー」近藤健介外野手が、待望の大会初適時打を放った。 1点リードの 1回二死 1、 2塁で初球 137キロを中前へ転がし加点。ここまで全 5試合で 3安打にとどまり、打順は「3」→「6番」に下げられた。 5回には大会通算 9個目の四球で、持ち味の選球眼を発揮とぬかりなく仕事した。与えられた役割を全うし、全試合で先発に起用してくれている稲葉監督の信頼に応えた。
●侍ジャパン外崎修汰内野手が「5番」抜てきに応えた。初回、先制直後の第 1打席、右前安打を放って後続につなぐと、次打者近藤が適時打で追加点。前夜の米国戦では“アップルウオッチ”による 2四球含む 3出塁を買われ、「9番」から「5番」に昇格し結果を出した。
●侍ジャパン坂本勇人内野手が“神バット”でよみがえった。プレミア12スーパーラウンド(SR)第 3戦のメキシコ戦で今大会初の適時打を含む「3安打猛打賞」。前日の米国戦で初黒星を喫したチームを快勝に導いた。慣れ親しんだ「2番」で起用され、 1回の左前打に続き、 2回には左前適時打をマーク。 6回にも左前打を放ち、復調を予感させた。16日SR最終戦の韓国戦に勝利すれば、無条件で17日の決勝進出が決まる。主要国際大会では10年ぶりとなる「世界一」まで、あと「2勝」だ。 1回一死、相手先発ラミレスの初球を果敢に狙った。 3遊間に 3人を配した変則シフトの間を抜く幸運の一打でSR初安打。 2回一死 1、 2塁からは高めのツーシームを左前に強引に運び、今大会初の適時打。 1塁ベース上で両拳を突き上げた。 5日ベネズエラ戦では好機で代打を送られ、11日オーストラリア戦は不振でスタメン落ち。大会初黒星を喫した12日米国戦は 4打数無安打 3三振で沈黙した。それでも屈強な心で踏ん張った。16日SR最終戦の韓国戦に勝てば、17日の決勝が待ち受ける。「世界一」まであと「2勝」。沈みかけた侍ジャパンを坂本勇がバットでよみがえらせた。
記事をまとめてみました。
第2回プレミア12<日本3-1メキシコ>◇スーパーラウンド◇13日◇東京ドーム
野球の「2020年東京五輪」予選を兼ねる国際大会「第2回プレミア12」の 2次ラウンド(R)は13日、東京ドームで行われ、日本(1次ラウンドB組1位)はメキシコ(A組1位)と対戦し、 3- 1で勝利を収めた。日本は「3勝1敗」。日本は16日に東京ドームで韓国(C組1位)と対戦する。
日本は 1回に鈴木、近藤の適時打で 2点を先制。 2回にも坂本勇が適時打を放ち差を広げた。日本先発の今永は 6回を投げ 1安打 1失点の好投。 7回からは甲斐野、山本、山崎のリレーで序盤のリードを守りきった。
メキシコに勝利しナインをハイタッチで迎える稲葉篤紀監督=東京ドーム
稲葉篤紀監督の勝負勘が作動した。大会初黒星を喫した前夜。菊池が首を負傷し、外崎を二塁手に充て、守備位置から決めた。さらに「丸を『3番』、勇人(坂本)を『2番』に。巨人でいつもやっている方が 2人にとっていいのでは」と、ほぼ打線を組み終えて、床に就いた。
だが一夜明けた昼ごろ、思い直した。「メジャー通算40勝左腕」ラミレスに対し「左打者はあのシュートは打ちづらいだろう。浅村が良かったので『3番』に入れた方が、つながるのでは。私の中でひらめいた」。12日の米国戦で 3安打 3打点を挙げた好調な打者を坂本勇と「4番」鈴木の接着剤に。「5番」も、同戦で 3打席連続出塁の外崎を「9番」から一気に昇格させた。「3番」が定位置だった「6番」近藤の適時打を含め、初回の 4安打中 3安打は新打順の選手から生まれた。シーズン中に 1度もない「9番」で丸もしぶとかった。
3- 1で勝利して首位に並び、笑顔でハイタッチする坂本勇人内野手(右)ら日本の選手たち=東京ドーム
不振にあえぐ強打者を、信じ抜いた。試合前練習のフリー打撃を終え、室内にこもった坂本勇に助言も添えた。「彼の練習する姿を見ていても自分でやりながらしっかり調整してくれていた。必ず大事なところで生きてくる。その努力は野球の神様が見ていてくれているという思いが強かった」。思いは実った。
「このチームで試合ができるのも韓国戦、決勝と2試合。悔いのないよう全員で結束力を持って戦っていく」。「世界一」へ智力と死力を尽くす。
▼日本はスーパーラウンド3勝目を挙げ、最低でも3位決定戦が確定。
主要国際大会(オリンピック(五輪)= 7度、WBC= 4度、プレミア12= 2度)では、すべて「4強」入りしている。
勝利監督インタビューで笑顔を見せる稲葉篤紀監督=東京ドーム
侍ジャパンの 2次ラウンド(R)で 3戦目の相手はWBSC(世界野球ソフトボール連盟)ランキングで「6位」のメキシコ。A組だった 1次Rで「3連勝」し、 2次Rも「2連勝」。 1次Rから「1勝」を持ち越すため「3勝0敗」とした。
NPB経験者ではビヤヌエバ(巨人)、ナバーロ(阪神)、中日とオリックスでプレーしたクラークが代表入り。投手陣はメジャー通算 496試合で「25勝28敗30セーブ」の右腕・サラスや、同「40勝」の左腕・ラミレスら経験豊かな選手がそろう。
特に投手陣は好調で、 1次Rの 3試合で計 5失点。 2次Rは初戦から 2戦連続で無失点に封じた。今大会で日本を除くアジア・オセアニア地域の「最上位」と米大陸の「最上位」の 2チームが「東京五輪」の出場権を獲得する。いまだ黒星のないメキシコは日本の脅威になる。
日本先発で力投する今永昇太投手=東京ドーム
侍ジャパン今永昇太投手が、緩急自在の“昇(ショウ)タイム”を演じ、日本を窮地から救った。
毎回三振を奪う好投で、 6回 1安打 1失点。直球を軸に、変化球との緩急で今大会無敗だったメキシコ打線をソロ本塁打 1本に封じた。米国に前夜喫した初黒星の悪い流れを圧巻の82球で断ち切り、頂点への望みをつないだ。
◇ ◇ ◇
空転するメキシカンたちから、奪三振ショーを繰り広げた。今永は先頭打者をチェンジアップで空振り三振に仕留める上々の立ち上がり。 3者凡退に抑えた 1回の後、女房役の會澤から言われた。「序盤は変化球が多くなる。しっかり頼むぞ」。チェンジアップにカーブ。直球に織り交ぜた変化球がさえ渡り、 3回までパーフェクト。 4回先頭にアーチを許しても崩れない。 6回 1安打 1失点 8奪三振。圧巻の“昇タイム”だった。
1回を投げ終え拳を握る今永昇太投手=東京ドーム
今永 相手の打ちたいカウントの中で、チェンジアップや緩い球を使えた。だから相手が(直球を)待っていない中で直球をいけた。こういう投球ができれば、自分のパターンとして持っていける。
「9番」から始まる 6回は、 3者連続空振り三振。前夜、米国に初黒星を喫し、この日負ければさらに「世界一」が遠のく。「重圧。そんなのはあまり気にしない」。ベンチ前でのキャッチボールが禁じられ、マウンドに上がるまでの間に素早く投げ込み肩を慣らした。「キャッチボールができない国際大会ならではの僕なりの調整方法」。ハードな状況下でも冷静だった。
ヒーローインタビューを終えて歓声に応える今永昇太投手=東京ドーム
ソフトでも、ハードでも、指先のコンタクトはずれなかった。今大会の公式球に「滑りを感じる。だから握りはソフトに。柔らかく握るようにしているんです」。滑りを気にするがあまり、力が入りすぎることがないように工夫。「指先に力を入れすぎると、指がロックして、肘も肩もロックする」とソフトタッチを意識した。 1次ラウンドが行われた台湾での 1週間は「あまり僕は合わなかった。積極的に(食事を)とれなかった」と現地の食に苦戦。帰国後は「大量摂取しました。ホテルのご飯とか外食でも、今の自分に必要なものをとれた」と胃袋からチャージしたエネルギーを放出した。
決勝進出すれば中 3日で登板する可能性もあるが、「自分自身はいつどこと言われてもいいように調整していく」と中継ぎ待機も辞さない覚悟。エース左腕が頼もしく言い切った。
日本「5番手」で登板しスイングをアピールする山崎康晃投手=東京ドーム
侍ジャパンの守護神・山崎康晃投手が、中継ぎ陣に感謝の「2セーブ」目を挙げた。
2点リードの 9回に登板。危なげなく 2三振を含む3者凡退で締めた。登板 4試合で被安打1、無失点と役目を全うしている。「今日勝てば有利になることは、チーム全体で把握していた。甲斐野も山本も良い投球をしていて、チームの良い勢いに僕もあやかった」と控えめに喜んだ。
9回表メキシコ2死、エバンスを空振り三振に仕留め會澤翼捕手(手前)と喜ぶ山崎康晃投手=東京ドーム
360度の“ヤスアキジャンプ”に迎えられ、山崎(DeNA)が 3- 1の 9回に登板。 3者凡退で片付け、DeNAの同僚・今永からつながれたバトンを守り切った。「(今永を)ブルペンから見ていて刺激を受けた」と発奮。ここまで 4試合で計 4回を投げて 1安打無失点、 6奪三振と抜群の安定感を誇る侍の守護神は、初の「世界一」へ「余力を残すよりも、腕を思い切り振ることが使命」と言い切った。
1回裏日本二死 2塁、鈴木誠也外野手は右中間へ適時打を放った=東京ドーム
侍ジャパン「4番」鈴木誠也外野手はしぶとく先制打を放った。 1回二死二塁、左腕ラミレスのツーシームをバットの先っぽで拾い、中前に落とした。 「チャンスは少ないと思っていた。ああいうところで打てる打てないで展開は変わってくる。なんとか点を取りたかった」。 5回は先頭で 3塁線を破る 2塁打。大会初戦から 6戦連続安打で「打率4割7分6厘、3本塁打、11打点、8得点」、「2 3塁打が12カ国トップ」、「10安打」も最多タイ。それでも個人記録には目もくれず「とにかく勝てればいい」と力を込めた。
5回、 2塁打を放った鈴木誠也外野手=東京ドーム
広島の鈴木がまたも打った。 1回二死 2塁で 1ボールからの外角球を中前に鋭くはじき返して先制打を放った。全 6試合で安打を記録し、打点も「11」に伸ばし「好機は少ないと思っていた。得点圏だったし、チームとしても先制点が欲しい場面だったので、何とか打てて良かった」と振り返った。
外国人投手ならではの動く球にもしっかり対応し、今大会21打数10安打で「打率4割7分6厘」と好調を維持している。「特に好調とは感じていないし、自分の成績は気にしない。とにかく勝てればいい」と「優勝」だけを見据えた。
1回、適時打を放った近藤健介外野手=東京ドーム
「侍ウォーカー」近藤健介外野手が、待望の大会初適時打を放った。
1点リードの 1回二死 1、 2塁で初球 137キロを中前へ転がし加点。「流れも良かったので、積極的にいこうかなと思った」。ここまで全 5試合で 3安打にとどまり、打順は「3」→「6番」に下げられた。「下がったからって、やることは変わらない」。 5回には大会通算 9個目の四球で、持ち味の選球眼を発揮とぬかりなく仕事した。
1回裏日本二死 1、 2塁、近藤健介外野手は中前適時打を放った=東京ドーム
近藤(日本ハム)が初の適時打を放った。 1回、 1点を先制してなおも二死 1、 2塁で初球の 137キロの球を中前へ転がし「流れも良かったし、チャンスだったので積極的にいこうと思った」とうなずいた。
1次ラウンドから 5試合連続で「3番」として起用されたが、計 3安打にとどまり、「6番」に下がった。それでも「やることは変わらない。できることをやろうと準備していた」と与えられた役割を全うし、全試合で先発に起用してくれている稲葉監督の信頼に応えた。
1回裏日本二死 1塁、外崎修汰内野手は右前打を放った=東京ドーム
侍ジャパン外崎修汰内野手が「5番」抜てきに応えた。
初回、先制直後の第 1打席、右前安打を放って後続につなぐと、次打者近藤が適時打で追加点。
前夜の米国戦では“アップルウオッチ”による 2四球含む 3出塁を買われ、「9番」から「5番」に昇格した。「(「5番」は)びっくりしました。行っていいところは行こうと思っていた。本当にいい流れで先制点が取れたし、追加点も取れた」と結果を出した。
侍ジャパン坂本勇人内野手(巨人)が“神バット”でよみがえった。プレミア12スーパーラウンド(SR)第 3戦のメキシコ戦で今大会初の適時打を含む「3安打猛打賞」。前日の米国戦で初黒星を喫したチームを快勝に導いた。
慣れ親しんだ「2番」で起用され、 1回の左前打に続き、 2回には左前適時打をマーク。 6回にも左前打を放ち、復調を予感させた。16日SR最終戦の韓国戦に勝利すれば、無条件で17日の決勝進出が決まる。主要国際大会では10年ぶりとなる「世界一」まで、あと「2勝」だ。
◇ ◇ ◇
念じたバットから快音をとどろかせた。不振に苦しんだ坂本勇が 3つの「H」ランプをともした。米国敗戦から一夜明けた一戦。 1回一死、相手先発ラミレスの初球を果敢に狙った。「あまり分からない投手なので早めに仕掛けて。たまたまシフトを敷いてくれてたから。(本来だったら)ただのショートゴロ」と、 3遊間に 3人を配した変則シフトの間を抜く幸運の一打でSR初安打。 2回一死 1、 2塁からは高めのツーシームを左前に強引に運び、今大会初の適時打。「ベンチでめっちゃ、みんな喜んでくれたんで」と 1塁ベース上で両拳を突き上げた。
適時打を放った坂本勇人内野手(左)はベンチに向かいガッツポーズする=東京ドーム
鍛錬の地の神様が救いの手を差し伸べたのかもしれない。台湾での 1次ラウンド中だった。契約するSSK社のベテラン担当者がバットを手に巨人のキャンプ地、宮崎の青島神社に向かった。 2月 1日に巨人ナインが参拝する有名なパワースポットで入団時から坂本勇をサポートする担当者は「台湾の試合はテレビで観戦しました。なんとか打ってほしいと思って…」と正真正銘の神頼みに打って出た。思いを込めた“神バット”をSR前に届けた。
慣れ親しんだ打順も復調を後押しした。巨人では今季は主に「2番」に入り、「自己最多40本塁打」をマーク。「打率3割1分2厘」で絶対的な存在感を示した。今大会は、この日初めて「2番」に入り、 6回に左前打も放って「3安打猛打賞」で蘇生した。「内容は良くないけど『H』ランプがつくのは打者としてはすごい気持ち的に楽になる。どんなヒットでもいいので、 1本でも多く次も打てるように頑張ります」と次戦以降に向けて奮い立たせた。
勝利して首位に並び、笑顔でハイタッチする山崎康晃投手(中央)ら日本の選手たち=東京ドーム
5日ベネズエラ戦では好機で代打を送られ、11日オーストラリア戦は不振でスタメン落ち。大会初黒星を喫した12日米国戦は 4打数無安打 3三振で沈黙した。それでも「マイナスなことを考えて打席には立たないようにしていた。それはずっと、変わらない」と屈強な心で踏ん張った。16日SR最終戦の韓国戦に勝てば、17日の決勝が待ち受ける。「全員で一丸となってどんな内容でもいいので勝つことだけを頭に入れて頑張ります」。「世界一」まであと「2勝」。沈みかけた侍ジャパンを坂本勇がバットでよみがえらせた。
◆決勝進出の行方
可能性があるのは日本、メキシコ、韓国、台湾の 4チーム。日本は16日韓国戦に勝てば「1位通過」となるが、早ければ15日にも「決勝進出」が決まる。条件は韓国が15日メキシコ戦に勝つこと。この場合は、日本が韓国に負けて「3勝2敗」となっても、同成績で並ぶ他のチーム(メキシコと台湾か、メキシコだけ)との直接対決に日本が勝っているためで、日本の「2位以内」が確定する。韓国がメキシコに負けた場合は、日本の突破は16日に持ち越しとなる。
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