●大山悠輔内野手(25)と近本光司外野手(25=大阪ガス)の「ドラ1コンビ」が22日、大阪市内のザ・リッツカールトン大阪で公式ファンクラブ会員限定の「クリスマスプレミアムパーティー・夜の部」に参加した。大山悠輔内野手は打撃の引き出しを増やす。秋季キャンプから相手投手との「タイミングの取り方」を追求しており意図を語った。開幕が例年より約 1週間早い来季に向けて意欲的で、 1月中に実戦に臨める状態に仕上げる。ミスタータイガースの掛布雅之氏(64)がラジオ番組で大山について語ったことを伝え聞いた。主に「4番」を務めた今季は初めて全試合に出場したが、まだまだレベルアップを図る。近本光司外野手と一緒に参加したイベントではファンとの交流を深めた。今季はプロ 3年目で初の全試合出場を果たし、虎党の声援を受け続けた。ファンへの恩返しを誓った。近本も、パーティーでは笑顔があふれていた。同世代の両選手だが、入団は大山が 2年早い。パーティーではニンマリ。近本も、会場の笑いを誘った。昼の部に続き、夜の部でもクイズ大会などが行われた。
●近本光司外野手が22日、大阪市内で行われた阪神ファンクラブイベント「クリスマスパーティー」夜の部に参加した。今季は持ち味の俊足を生かし、142試合出場で併殺打はわずか「2」。球団では今世紀に入って達成者のいない「0」に向けて今オフも走塁を研究、練習しており、来季さらにチャンスをつくることを誓った。初めてのクリスマスイベントに、近本はどこか緊張した面持ちだった。そんなルーキーらしさも見せながら、今季グラウンドでは堂々の活躍ぶりだった。「リーグ新人最多記録」を更新する「159安打」をマークし、「36盗塁」を決めて「盗塁王」を獲得。リーグでは 2年ぶりの「新人特別賞」にも輝いた。中でも武器の俊足は際立っていた。 142試合出場で 640打席に立って併殺打はわずか「2」だった。内野ゴロを打たされても俊足で 1塁ベースを駆け抜けて併殺を阻止し、チャンスを残した。相手野手が近本の足に慌て、送球をそらす場面も多かった。来季は「併殺打0」へ-。自身の走法に改良の余地があると考える。今季韓国の打点王、ジェリー・サンズ外野手(32=キウム)の獲得が発表された。激しくなるレギュラー争いにも近本はぶれない。近本の足は来季さらに輝きを増す。
●近本光司外野手が22日、ザ・リッツカールトン大阪(大阪市北区)で行われたファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に出席して、虎のリーダーになる自覚を示した。今季はセ・リーグの「新人最多安打数」を更新し、「36盗塁」でタイトルも獲得した新しい虎の顔。もっと太い柱となって、チームを引っ張っていく。激動の 1年間、先頭に立ち続けて自覚が生まれた。サンタクロースも驚く真っすぐな願い。チームを強くしたい。来季 2年目の近本は虎の未来を背負う覚悟を口にした。「二人三脚」でやってきた筒井壮外野守備走塁コーチ(45)から、リーダーへの“3年計画”を授かっていたことを明かした。 1年目は終了し、来季は 2年目となる。恒例のファンクラブの「クリスマスパーティー」にルーキーイヤーを終えて堂々の出演。虎党とのつかの間の触れ合いを楽しんだ。今季は 142試合に出場して「打率0.271、9本塁打、42打点。36盗塁」でタイトルに輝き、 159安打は1958年に長嶋茂雄氏(巨人=83)が打ち立てた「新人安打記録」を更新した。「1番・中堅」として左翼の福留孝介外野手(42)、右翼の糸井嘉男外野手(38)から多くのことを教わった。状況別や風向きでの守備位置、両翼との連係-。左中間右中間が深く、浜風も吹く甲子園の守備は一筋縄ではいかない。ノウハウを積み上げつつ、周囲に伝えていくことこそ主力の証し。ライバルとなるはずの、新加入するジェリー・サンズ外野手にも出し惜しみはしない。攻めでも守りでも、虎の先頭を走る。
●高山俊外野手(26)と青柳晃洋投手(26)が22日、大阪市内のホテルで、公式ファンクラブ会員限定の「クリスマスプレミアムパーティー・昼の部」に参加した。高山と青柳は同じ93年生まれで、同期入団。高山は会場のファンに「(青柳は)優しい人です」と紹介したが、青柳は「(高山は)優しくないです」と苦笑い。「クリスマスパーティー」は、今季のタイガースにからむクイズ大会や食事会、写真撮影などが行われ、約 230人が参加した。
●福留孝介外野手は、早ければ交流戦で実現する楽天・牧田和久投手(35)との対戦を心待ちにした。パドレスから自由契約となった右腕の争奪戦に阪神も参戦。同僚となる可能性もあったがエール。その牧田から志願され、年明けに米国で行う合同自主トレへの参加も快諾した。イベントでは試合形式のプログラムで同チームとなり、コーチ役として子どもたちへアドバイス。幻となったチームメートとの時間を楽しんだ。来季は球界最年長となる福留孝介外野手が、懐の深さで新助っ人たちをサポートする。球団が今オフに獲得した新外国人は 5人。日本野球の特徴などのアドバイスについて問われると考え方を尊重するとした上で、ライバルともなる新戦力にも、仲間として手を貸すつもりだ。来季は球団最多の「助っ人8人体制」。野手では「メジャー通算92発」の「4番」候補ジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルスFA)、外野の座を争う韓国打点王のサンズが加わり、競争は激化する。それでもプロ21年目のベテランはサラリ。助っ人に限らず、若手の台頭にも期待をかけた。余裕も見せつつ、チームを高める相乗効果を見越しての発言を重ねた。この日は都内で「よしもとエンジョイベースボール~ひたすらに野球を楽しむイベント~」に楽天牧田らと参加。野球に悩む子どもたちを直接指導しアドバイスを送った。
●福留孝介外野手が22日、神宮で開催された吉本興業主催のイベント「よしもとエンジョイベースボール」に参加。ヤクルト・斎藤隆投手コーチ(49)や楽天・牧田和久投手、お笑い芸人のココリコ・遠藤章造(48)らと小学生に野球を指導した。福留は加入が決まった新外国人選手との競争にも、泰然自若の姿勢を示した。小雨の降る神宮で白い息を吐きながら、熱心にアドバイスを送った。福留は来季、ポジションを争う新助っ人が加入しても“かかってこい”とばかりにドッシリと構えていくつもりだ。来季の外野には即戦力の大卒、社会人のルーキーこそいないが、韓国打点王のジェリー・サンズ外野手が加入。外国人枠の関係もあるが、 1軍にいれば定位置を争うことになる。それでも日米通算22年目を迎える球界最年長選手のベテランは動じない。冷静だった。この日は、野球を続けるか悩んでいる小学 5、 6年生50人に改めて野球の楽しさを感じてもらおうとキャッチボールや打撃を指導し、試合も行った。トークコーナーではキャプテンとしてチームメートにどう指示すればいいか悩む小学生に、元キャプテンとして金言を送った。誰が入ってこようが構わない。自分がやるべきことをヤル。そうして結果を残してきた。2020年も虎の中核を担う。
●木浪聖也内野手(25=ホンダ=亜細亜大學OB)と植田海内野手(23)が22日、球団の協賛試合として行われたバスケットボールのBリーグ、西宮-福島(西宮中央)にゲスト参加した。初観戦した木浪は会場の熱気を感じ、それ以上の熱量を持つ甲子園の声援を力に変えることを誓った。試合はホームタウンの西宮が残り34秒で逆転し、90-89の劇的な 1点差勝ち。1830人が大盛り上がりした。甲子園で約 4万人に囲まれてきたが、負けず劣らずの熱気。ルーキーイヤーだった木浪は甲子園での戦いを振り返った。すべての声援を力に変えていく。植田もバスケットボールを初観戦した。西宮の終盤の逆転劇で、会場はガッツポーズで終了。今年の矢野阪神 1年目もガッツポーズにあふれていたが素直に喜べないようす。改めて定位置獲得へ意欲を燃やした。
●原口文仁捕手(27)が22日、故郷の埼玉・寄居町で後援会主催の野球教室を行った。今年 1月に公表した大腸がんから劇的復帰し、子どもたちの前にもカムバック。前日21日に獲得が発表されたジョン・エドワーズ投手(31=前インディアンス3A)も2014年オフに発覚した精巣がんを乗り越えたと聞き、奮い立った。野球ができる喜びを知る男が、仲間になる。歓迎し、その魂を、ボールを知りたいと、原口は願った。新助っ投のエドワーズが精巣がんを克服した過去を持つと知り、奮い立った。大病を乗り越えた 1年の締めくくりに、ふるさとで元気な姿を見せた。故郷の寄居町、そして近隣の深谷市と熊谷市から約 120人の少年少女を集め、今年も野球教室を開催。笑顔に囲まれ、活力がみなぎった。前日21日に虎入りが発表されたエドワーズも、がんとの闘病歴を持つ。 2月のキャンプインから即タッグを熱望する。新助っ人だったジョンソンもルーキーたちも、シーズンで初めてボールを受けた。捕手である以上は投手と過ごす密な時間を大事にしたい。来季はそれができる。エドワーズとも、そこで腹を割り、何でも話すつもりだ。全開で勝負できる2020年が待ち遠しい。 1月初旬までは地元で打ち込みを行い、以降は甲子園、鳴尾浜で状態を高める。支えてくれた人たち、仲間と、次の物語を紡いでいく。
記事をまとめてみました。
大山悠輔内野手=安芸市営球場(安芸タイガース球場) (2019年11月 2日撮影)
大山悠輔内野手は打撃の引き出しを増やす。秋季キャンプから相手投手との「タイミングの取り方」を追求しており「最近はクイックもあるし 2段モーションもある。そういうのに対応できる引き出しがほしい」と意図を語った。開幕が例年より約 1週間早い来季に向けて「 2月 1日には自分のものにできるようにしたい」と意欲的で、 1月中に実戦に臨める状態に仕上げる。
ミスタータイガースの掛布雅之氏がラジオ番組で大山について「逆方向ではなく左中間にたたき込め」と語ったことを伝え聞き、「振れる、ということがどんな状況でも一番大事。振れなかったら方向も何もない」と受け止め、「そのためにはタイミングが必要」と語気を強めた。主に「4番」を務めた今季は初めて全試合に出場したが、まだまだレベルアップを図る。近本と一緒に参加したイベントではファンとの交流を深めた。
「クリスマスプレミアムパーティー」に出演した大山悠輔内野手(左)と近本光司外野手=大阪市北区・ザ・リッツカールトン大阪
大山悠輔内野手と近本光司外野手の「ドラ1コンビ」が22日、大阪市内のホテルで公式ファンクラブ会員限定の「クリスマスプレミアムパーティー・夜の部」に参加した。
2年連続で同イベントに参加した大山は「シーズン中は毎日たくさんのファンの方が応援してくれている。この期間(オフ)は自分のこともそうですけど、ファンの方に感謝することも大事」と語った。今季はプロ 3年目で初の全試合出場を果たし、虎党の声援を受け続けた。「楽しい時間にしていきたい」とファンへの恩返しを誓った。近本も「初めてなのでどういう雰囲気かわからないけど、楽しくやりたいです」と話しており、パーティーでは笑顔があふれていた。
同世代の両選手だが、入団は大山が 2年早い。パーティーでは「(プロでの経験は)僕のほうが上です」とニンマリ。近本も「それは感じています」と即答し、会場の笑いを誘った。昼の部に続き、夜の部でもクイズ大会などが行われた。
2年目は併殺打ゼロだ! 近本光司外野手が22日、大阪市内で行われた阪神ファンクラブイベント「クリスマスパーティー」夜の部に参加した。今季は持ち味の俊足を生かし、142試合出場で併殺打はわずか「2」。球団では今世紀に入って達成者のいない「0」に向けて今オフも走塁を研究、練習しており、来季さらにチャンスをつくることを誓った。
◇ ◇ ◇
初めてのクリスマスイベントに、近本はどこか緊張した面持ちだった。「いやー、めちゃくちゃ人多いですね…」。そんなルーキーらしさも見せながら、今季グラウンドでは堂々の活躍ぶりだった。
「クリスマスプレミアムパーティー」に出演、タッチする大山悠輔内野手(左)と近本光司外野手=大阪市北区・ザ・リッツカールトン大阪
「リーグ新人最多記録」を更新する「159安打」をマークし、「36盗塁」を決めて「盗塁王」を獲得。リーグでは 2年ぶりの「新人特別賞」にも輝いた。中でも武器の俊足は際立っていた。 142試合出場で 640打席に立って併殺打はわずか「2」だった。
「自分としても併殺だけは、なくそうというふうに思っているので。いろいろ考えることがありますけど、やっぱりしっかり振ることが一番なのかなと思います」。内野ゴロを打たされても俊足で 1塁ベースを駆け抜けて併殺を阻止し、チャンスを残した。相手野手が近本の足に慌て、送球をそらす場面も多かった。
「クリスマスプレミアムパーティー」に出演しファンと笑顔でタッチする近本光司外野手=大阪市北区・ザ・リッツカールトン大阪
来季は「併殺打0」へ-。自身の走法に改良の余地があると考える。「打ち終わった後、特に内野ゴロの時の走りだしとか、まだ僕はもう少し出来ることもあるんじゃないかなと思う」。こだわりは走り打ちしないこと。「走り打ちは僕はしたくないので、しっかり振ってその後の足の着き方だったり、そういうところ」。向上心は尽きない。オフの期間や春季キャンプを利用し、約27.4メートルをさらに早く駆け抜ける方法を追求する。
今季韓国の打点王、ジェリー・サンズ外野手(キウム)の獲得が発表された。激しくなるレギュラー争いにも近本はぶれない。「自分の武器というのは入団した時から言っているので、そこは変わらないかなと思います」。近本の足は来季さらに輝きを増す。
▼規定打席に到達した選手のうち、併殺打0のままシーズンを終えた選手は 2リーグ分立後12人。阪神では 3人で、98年坪井はセ・リーグで唯一、新人ながら無併殺打で規定打席を満たした。なお阪神金本は00年から01年にかけ、「連続1002打席併殺打なし」のプロ野球記録を樹立した。
虎の“センター”になる! 阪神の近本光司外野手が22日、ザ・リッツカールトン大阪(大阪市北区)で行われたファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に出席して、虎のリーダーになる自覚を示した。今季はセ・リーグの「新人最多安打数」を更新し、「36盗塁」でタイトルも獲得した新しい虎の顔。もっと太い柱となって、チームを引っ張っていく。
激動の 1年間、先頭に立ち続けて自覚が生まれた。サンタクロースも驚く真っすぐな願い。チームを強くしたい。来季 2年目の近本は虎の未来を背負う覚悟を口にした。
「 3年後にしっかり自分が引っ張っていける、どういうふうにやっていこうとか、そういうのは筒井さんにいわれているので。そういうところも意識しながら 2年目、やっていきたいです」
「二人三脚」でやってきた筒井外野守備走塁コーチから、リーダーへの“3年計画”を授かっていたことを明かした。 1年目は終了し、来季は 2年目となる。恒例のファンクラブの「クリスマスパーティー」にルーキーイヤーを終えて堂々の出演。「すごく期待を感じます」。虎党とのつかの間の触れ合いを楽しんだが、話題が野球となると、表情はすぐに引き締まった。
近本光司外野手(中央)はファンクラブ主催の「クリスマスパーティー」に出席。人気はすでに“センター”だ=大阪市北区・ザ・リッツカールトン大阪
「今年も福留さんや(糸井)嘉男さんとか筒井さんとかにも、いろいろ教えていただいた。それを少しでも自分の考えで、できるようになりたいと思いますね」
今季は 142試合に出場して「打率0.271、9本塁打、42打点。36盗塁」でタイトルに輝き、 159安打は1958年に長嶋茂雄(巨人)が打ち立てた「新人安打記録」を更新した。「1番・中堅」として左翼の福留、右翼の糸井から多くのことを教わった。状況別や風向きでの守備位置、両翼との連係-。左中間右中間が深く、浜風も吹く甲子園の守備は一筋縄ではいかない。ノウハウを積み上げつつ、周囲に伝えていくことこそ主力の証し。ライバルとなるはずの、新加入するジェリー・サンズ外野手にも「伝えていけたら」と出し惜しみはしない。
「クリスマスプレミアムパーティー」に出演、ファンと笑顔でクイズの答えを相談する近本光司外野手=大阪市北区・ザ・リッツカールトン大阪
2021年には福留は44歳、糸井は40歳。27歳の近本が、文字通り“センター”とならなければならない。「自分の武器というのは、入団したときから言っている。そこは変わらないかなと思います」。激しくなるチーム内の競争にも、己を貫く。自慢のスピードはサンズにはない。目標は「2年連続盗塁王」。攻めでも守りでも、虎の先頭を走る。
★外野争いし烈に
今季は主に右翼に糸井、中堅に近本、左翼に福留だった。糸井の故障離脱後は高山や中谷が穴を埋めたが、来季はここに新助っ人サンズ(前韓国キウム)が加入。さらに巻き返しを期する江越や板山、台湾ウインターリーグで腕を磨いた島田らも参戦。キャリア豊富な伊藤隼や俊介も一角崩しを狙っており、春季キャンプ開幕と同時にし烈な争いとなりそうだ。
「クリスマスプレミアルパーティー」でファンにサインを手渡す青柳晃洋投手(左)と高山俊外野手=大阪市北区・ザ・リッツカールトン大阪
高山俊外野手と青柳晃洋投手が22日、大阪市内のホテルで、公式ファンクラブ会員限定の「クリスマスプレミアムパーティー・昼の部」に参加した。
高山と青柳は同じ93年生まれで、同期入団。高山は会場のファンに「(青柳は)優しい人です」と紹介したが、青柳は「(高山は)優しくないです」と苦笑い。
「クリスマスプレミアルパーティー」でファンとタッチする高山俊外野手=大阪市北区・ザ・リッツカールトン大阪
実は仲良くない? と思わせておいて、高山は「(青柳と) 2人でお立ち台に立ちたい」との思いを吐露。青柳も「同期入団というのはそれだけで縁がある。一緒に 1軍の舞台で活躍できたら」と意気込んだ。
「クリスマスパーティー」は、今季のタイガースにからむクイズ大会や食事会、写真撮影などが行われ、約 230人が参加した。
福留孝介外野手は、早ければ交流戦で実現する楽天牧田との対戦を「楽しみにしています」と心待ちにした。
パドレスから自由契約となった右腕の争奪戦に阪神も参戦。同僚となる可能性もあったが「こればっかりは彼が決めること。(米国での経験を)日本でも見せてほしい」とエール。その牧田から志願され、年明けに米国で行う合同自主トレへの参加も快諾した。イベントでは試合形式のプログラムで同チームとなり、コーチ役として子どもたちへアドバイス。幻となったチームメートとの時間を楽しんだ。
打撃指導する福留孝介外野手(右から 2人目)=明治神宮野球場
来季は球界最年長となる福留孝介外野手が、懐の深さで新助っ人たちをサポートする。球団が今オフに獲得した新外国人は 5人。日本野球の特徴などのアドバイスについて問われると「彼らのスタイルを見て」と考え方を尊重するとした上で、「同じチームでやる以上、彼らの助けという部分でいろんな話を聞いてくれば、全然しますよ」と明言。ライバルともなる新戦力にも、仲間として手を貸すつもりだ。
来季は球団最多の「助っ人8人体制」。野手では「メジャー通算92発」の「4番」候補ボーア、外野の座を争う韓国打点王のサンズが加わり、競争は激化する。それでもプロ21年目のベテランは「この世界にいれば当たり前のこと。なるようにしかならないですから」とサラリ。スタメン争いについて「絶対というのは僕はないと思う。外国人選手が何人来ようが、日本人選手に枠はあるわけじゃない。そこは自分たちで勝ち取ればいいこと」。助っ人に限らず、若手の台頭にも期待をかけた。「お互いが切磋琢磨(せっさたくま)して、技術的なものが上がっていけばいい」と余裕も見せつつ、「まずは自分のやることをやる。それが一番」。チームを高める相乗効果を見越しての発言を重ねた。
子供たちに話す阪神福留(右)。左からおばたのお兄さん、とにかく明るい安村氏、ココリコの遠藤章造氏、トータルテンボスの藤田憲右氏、同大村朋宏氏、東京ヤクルト斎藤隆コーチ、同上田剛史外野手、東北楽天牧田明久外野手=明治神宮野球場
この日は都内で「よしもとエンジョイベースボール~ひたすらに野球を楽しむイベント~」に楽天牧田らと参加。野球に悩む子どもたちを直接指導し「野球が楽しいものだと思ってほしい」とアドバイスを送った。
○…福留は少年少女たちの悩み相談にも乗った。主将としての振る舞い方を聞かれると「友達のことを思えば(厳しいことも)言うべき。キャプテンの仕事だと思って、チームのことを思ってね」と、阪神で17年から 2年間主将を務めた経験を踏まえて助言した。野球を続けるか悩む子どもたちも参加しており「何か 1つの楽しさを見つけて、やってくれれば」と福留なりのの楽しみ方を伝えた。
福留孝介外野手が22日、神宮で開催された吉本興業主催のイベント「よしもとエンジョイベースボール」に参加。ヤクルト・斎藤隆投手コーチや楽天・牧田和久投手、お笑い芸人のココリコ・遠藤章造らと小学生に野球を指導した。福留は加入が決まった新外国人選手との競争にも、泰然自若の姿勢を示した。
小雨の降る神宮で白い息を吐きながら、熱心にアドバイスを送った。福留は来季、ポジションを争う新助っ人が加入しても“かかってこい”とばかりにドッシリと構えていくつもりだ。
「この世界にいれば当たり前のこと。厳しくなるというのは誰しもが思うことだし、別にその人たちが来たら(レギュラーが)絶対かというのはないと思う。そこは競争してやっていけばいい」
来季の外野には即戦力の大卒、社会人のルーキーこそいないが、韓国打点王のジェリー・サンズ外野手が加入。外国人枠の関係もあるが、 1軍にいれば定位置を争うことになる。それでも日米通算22年目を迎える球界最年長選手のベテランは動じない。「外国人選手には枠があるけど、日本人選手には枠はあるわけじゃない。自分たちで(定位置を)勝ち取ればいいこと」と冷静だった。
福留孝介外野手(左)はイベントに参加した子どもとハイタッチ。野球の楽しさを伝えた=明治神宮野球場
この日は、野球を続けるか悩んでいる小学 5、 6年生50人に改めて野球の楽しさを感じてもらおうとキャッチボールや打撃を指導し、試合も行った。トークコーナーではキャプテンとしてチームメートにどう指示すればいいか悩む小学生に、元キャプテンとして金言を送った。「同じチームの仲間に言わないといけないし、みんなに嫌がられると思う。それでも、友達のことを思っているから『もうちょっとこうした方がいいよ』とか『ダメだよ』とか言えるのがキャプテン」。Cマークを外した今でも、チームのためなら苦言を呈することもある。来季も頼もしい精神的支柱として、グラウンドに立つ。
「お互いが切磋琢磨して、技術的なものが上がっていけばいい。まず自分のやることをやる。それが一番」
誰が入ってこようが構わない。自分がやるべきことをヤル。そうして結果を残してきた。2020年も虎の中核を担う。
福留孝介外野手はティー打撃のお手本を見せる。来季も定位置は譲らない=明治神宮野球場
★内野も大激戦
阪神は来季、あらゆるポジションで激しい定位置争いが繰り広げられる。 1塁は新助っ人ボーアが有力で、この影響でマルテが 3塁へ。大山はこの 2人を押しのけなければいけない。 2塁には糸原や上本、遊撃には木浪や北條、捕手も梅野に原口や坂本、長坂らが挑む。先発投手陣も新助っ人ガンケルが加入し、故障から小野や才木が復帰。D1位・西純矢投手(創志学園高)も 1年目からローテ入りを狙っていて、激戦区だ。
◇よしもとエンジョイベースボール
野球を続けるかどうか悩んでいる子どもたちに、改めて野球の楽しさを感じてもらおうと吉本興業が主催。今回が第 1回で小 5、 6年生約50人に福留や牧田、斎藤隆、上田剛史(ヤクルト)、芸人の遠藤章造(ココリコ)らが野球を教えるなどした。次回の開催は未定だが、出演者たちは意欲を示した。
※大山、掛布氏の左中間指令に!近本、来季併殺打「0」へ!福留、新助っ人のサポート誓う!-2に続く!