●今季限りで阪神を退団した鳥谷敬内野手(38)が30日、カンテレ｢こやぶるSPORTS 大忘年会ＳＰ｣(関西ローカル)に出演。現状を明かした。阪神から引退勧告を受けて退団を選択。他球団での現役続行を目指しており、自宅近くの坂道をダッシュしたり、子供とランニングするなどトレーニングに励んでいるという。現時点で獲得球団はなく現役引退も覚悟しているが、現役続行への思いも語った。金額面で高い設定がされているという一部報道については笑い飛ばした。収録は12月上旬に行われたが、12月末になった現在も移籍先は決まっていない。年明け以降も現役続行を目指し、米ハワイなどで自主トレを続けていく。
●植田海内野手(23)が同郷の楽天則本昂から助言を受けた。30日に地元滋賀県大津市内で｢野球教室｣イベントに参加。前日29日には｢プロ野球滋賀県人会｣の食事会に参加し、同席した則本昂に質問をぶつけたという。投手、野手は違えど、昨年まで｢６年連続２桁勝利｣の右腕から一流の練習法を学び、来季に生かす。昨オフは埼玉西武源田壮亮内野手(26)らと合同自主トレを行ったが、今オフは 1人立ち。快足には定評はあるが、目標とするスタメン奪取へ、打力向上に重きを置く。｢ドラフト５位｣の中京学院大附属中京高校・藤田健斗捕手(18)は同じ滋賀出身。この日も多くの地元ファンと触れ合い故郷で活躍を誓った。鳥谷は退団したが、北條史也内野手(25)や木浪聖也内野手(25＝ホンダ＝亜細亜大學ＯＢ)らとの遊撃定位置争いはまさに“戦国時代”。大河ドラマにも負けないくらいのドラマチックな活躍を続け、来年はさらに名をあげて滋賀に凱旋する。
●阪神新井良太 1軍打撃コーチ(36)が29日、今オフ参加した台湾ウインターリーグを振り返り、同チームに所属した巨人村田修一 2軍野手総合コーチ(38)から指導のヒントを得たことを明かした。約 3週間の期間中は｢現役通算３６０本塁打｣を誇る 3歳上の先輩を質問攻め。ある時、巨人の選手たちが｢ショーハ！｣と声を張り上げる場面に遭遇。聞けば、巨人ではショートスイングでハードに振ることを｢ショーハ｣と略して意識づけしていた。後日、島田海吏外野手(23)や片山雄哉捕手(25)ら阪神勢に考え方を伝えた。島田は同｢リーグ打率３割５分６厘、３本塁打｣、片山は｢打率３割９分、２本塁打｣で帰国した。今季、虎戦士は 2ストライクもしくは 1ボール 2ストライクの場面でリーグ最少の｢７発｣。巨人のリーグ最多｢１９発｣に大きく差をつけられた。来季、追い込まれた後のスイングに強さが増せば、打線の迫力も増すことだろう。新井コーチは先輩の井上一樹打撃コーチ(48)と密に話し合いながら、大山悠輔内野手(24)、北條、中谷将大外野手(26)ら右打者にも｢ショーハ｣を提案していく考え。若虎の引き出しを貪欲に増やしていく。
●高卒ルーキー 5人が参加する来年 2月の高知・安芸 2軍キャンプで、 1軍級の警備体制となる“金の卵ディフェンス”が敷かれることが30日、わかった。安芸市関係者が明かした。藤浪晋太郎投手(25)や近本らが汗を流した先月の秋季キャンプでは平日 5人、週末20人の警備員が配置された。来年 2月の 2軍キャンプも、｢ドラフト１位・西純矢投手(18＝創志学園高｣や｢同２位｣の井上広大外野手(18＝履正社高)らが初参加することで、 1軍にも劣らない虎党の注目度となるはず。安芸市も万全の態勢で迎え入れ、新人たちがより練習に集中できる環境を整えるというわけだ。
●阪神の新外国人、ジョー・ガンケル投手(28＝前マーリンズ３Ａ)が球団に対し、日本プロ野球で使用する統一球の提供を求めていたことが30日、分かった。谷本修球団副社長兼本部長(55)がガンケルから依頼されたことを明かした。阪神はガンケルを含めた 5人の新外国人に対して他球団の主力選手の映像を提供。どん欲助っ人陣の強力バックアップは、もう始まっている。先発候補の一人として来季加わる28歳右腕が見せた、日本球界適応への熱い思い－。虎としても当然、即座に対応した。 196センチの長身から、平均 146キロ、最速 150キロ超の速球を投じる。メジャー経験こそないが、安定した制球でスライダー、シンカーなども駆使する。操りたいモノを知っておくことは、この男にとっては当たり前だったのかもしれない。日本人投手のメジャー挑戦や、ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)の大会ごとに“違い”が取り沙汰される。より早く実物を手にし、適応できれば、アドバンテージとなることは間違いない。来季は球団史上最多の助っ人 8人体制となる。新外国人選手は｢４番・１塁｣候補のジャスティン・ボーア内野手(31)やガンケルら 5人いるが、それぞれに対しても球団はサポートを惜しまない。｢ＭＶＰ｣の坂本勇人内野手(巨人＝31)も、侍ジャパンの｢４番｣を張った鈴木誠也外野手(広島＝25)も－。菅野(巨人)も、虎がノーヒッターを許した大野雄(中日)も、それぞれが特徴や癖を目に焼きつける！？ 2020年の虎を支える男たちは、海の向こうでもう準備を進めている。
●年末恒例｢阪神ファンアンケート｣で、矢野燿大監督(51)が厚い信任を得た。日刊スポーツでは今月上旬からインターネットでファンの声を募り、全体の有効投票で1016票が集まった。就任 1年目の今季はシンボルの“矢野ガッツ”を前面に押し出し、昨季の｢最下位｣から巻き返して｢３位｣で｢Ａクラス｣入り。約84％という高い支持率たたき出し、来季優勝に大きな後押しを受けた。前回アンケートを行った16年オフ、同じく 1年目を終えた金本知憲監督(51)の支持率は74％。｢４位｣に終わりながら若手を積極起用するなど独自性を見せた金本監督への、期待が見える数字だった。今季の矢野監督は最後の｢６連勝｣でレギュラーシーズンを終了。ＣＳでもファイナルステージで巨人と日本シリーズ出場を争った。上り調子で年を終えたことが好感された模様だ。野手では近本光司外野手(25＝大阪ガス)や木浪、投手では島本浩也投手(26)や守屋功輝投手(26)といった新戦力や昨年まで実績のなかった選手が台頭してきた。打線の破壊力はなかったものの、強力な投手陣を軸にしぶとく勝利を拾ってきた。多くのファンから｢来季優勝｣をいう期待の声も寄せられた。35年ぶりの｢日本一｣を、虎党が待っている。
●激動の阪神の 1年を振り返る｢１０大ニュース｣。サンスポ虎番とデスクが選んだ｢１位｣は｢近本、ミスター超えセ・リーグ新人最多１５９安打｣。近本光司外野手は｢２番・中堅｣で開幕スタメンを果たすと、着実に安打を重ね、長嶋茂雄氏(巨人＝83＝現読売ジャイアンツ終身名誉監督。日本プロ野球名球会顧問)が持っていた｢１５３安打｣の｢セ・リーグ新人記録｣を更新した。｢２位｣は 1月に大腸がんを公表した原口文仁捕手(27)の復活劇。崖っぷちから終盤の｢６連勝｣でクライマックスシリーズ(ＣＳ)進出を決めた矢野虎の奮闘が｢３位｣で続いた。
記事をまとめてみました。
今季限りで阪神を退団した鳥谷敬内野手が30日、カンテレのスポーツ番組｢こやぶるＳＰＯＲＴＳ大忘年会｣に出演。｢他の球団から声がかかるのを待っている状況｣と現状を明かした。
阪神から引退勧告を受けて退団を選択。他球団での現役続行を目指しており、自宅近くの坂道をダッシュしたり、子供とランニングするなどトレーニングに励んでいるという。現時点で獲得球団はなく｢声がかからなければそのまま辞める｣と現役引退も覚悟しているが、｢まだ体が元気だし、元気なうちはやりたい思いはある｣と現役続行への思いも語った。
今季限りで阪神を退団した鳥谷敬内野手＝阪神甲子園球場 (2019年 9月30日撮影)
今季限りで阪神を退団した鳥谷敬内野手が30日、カンテレ｢こやぶるSPORTS 大忘年会ＳＰ｣(関西ローカル)に出演し、他球団移籍を目指す中で金額やポジションの条件を出していないことを明かした。
共演者から質問を受けると｢他の球団から声がかかるのを待っている状況。当然、声をかけてもらえればそこでやりますし、声がかからなければ辞めるという感じですね｣と説明した。
さらに｢交渉の中で条件は出しているのか｣という問いかけには｢全然条件はなく、本当に普通に勝負させてもらえるチームがあれば、という感じ｣と返答。｢ポジションがどこじゃないとダメとかも言える立場じゃないので｣と続けた。
金銭面についても｢全然偉そうに言える立場じゃないので｣ときっぱり。金額面で高い設定がされているというニュースの数々については｢ウソだと思います｣と笑い飛ばした。
鳥谷敬内野手＝東京ドーム (2019年10月13日撮影)
今季限りで阪神を退団した鳥谷敬内野手が30日、カンテレ｢こやぶるSPORTS 大忘年会ＳＰ｣に出演し、他球団移籍を目指す上で、金額やポジションの条件を出していないことを明かした。
現状を問われると｢他の球団から声がかかるのを待っている状況。当然、声をかけてもらえればそこでやりますし、声がかからなければ辞めるという感じです。全然(交渉での)条件はない。勝負させてもらえるチームがあれば、という感じです｣と説明した。
希望のポジションについては「どこじゃないとダメとかも言える立場じゃない｣と表現し、金銭面についても｢全然。偉そうに言える立場じゃないので｣ときっぱり。金額面で高い設定がされているという一部報道については｢ウソだと思います｣と笑い飛ばした。
収録は12月上旬に行われたが、12月末になった現在も移籍先は決まっていない。年明け以降も現役続行を目指し、米ハワイなどで自主トレを続けていく。｢当然体が動かなくなればできないし、辞めるという選択肢になるんですけど、まだ体が元気なので。元気なうちはやりたいなという思いはありますね｣と力を込めた。
植田海内野手が同郷の楽天則本昂から助言を受けた。30日に地元滋賀県内で｢野球教室｣イベントに参加。前日29日には｢プロ野球滋賀県人会｣の食事会に参加し、同席した則本昂に質問をぶつけたという。
｢練習やトレーニングのやり方をどういう感じでやっているのかを聞いて『いろいろ試してみたら？』と。そういう話をしました｣。投手、野手は違えど、昨年まで｢６年連続２桁勝利｣の右腕から一流の練習法を学び、来季に生かす。
昨オフは西武源田らと合同自主トレを行ったが、今オフは 1人立ち。｢ 1人の方が、自分がやらなければいけないことを重点的にできる｣。快足には定評はあるが、目標とするスタメン奪取へ、打力向上に重きを置く。｢ドラフト５位｣の中京学院大中京・藤田は同じ滋賀出身。｢同じ滋賀県なので仲良くできた｣。この日も多くの地元ファンと触れ合い｢関西で周りにも阪神ファンが多い。来年は頑張らないとダメ｣と故郷で活躍を誓った。
植田海内野手＝阪神鳴尾浜球場 (2019年11月15日)
2020年は“植田がくる！” 滋賀県出身の阪神・植田海内野手が30日、大津市内のイベントに参加し、野球少年らとの交流した。同市内の西教寺は、来年放送のＮＨＫ大河ドラマ｢麒麟がくる｣の主人公、明智光秀一族の菩提寺でもある。
ゆかりの地と聞かされ｢そうなんですか？｣と虎の韋駄天は目を丸くしつつ、｢(滋賀県は)まわりにも阪神ファン多いんで。頑張らないとダメですね、来年は｣と地元の盛り上げ役として気合を入れ直した。
レギュラー奪取を目指す今オフだけに、先輩投手への“弟子入り”にも果敢にチャレンジした。前日29日に滋賀県出身のプロ野球選手が集まった食事会で、楽天の則本昂大投手(29)からトレーニング法の助言をもらったという。
｢『こういう風にいろいろ試したら』とか、そういう話をさせてもらいました。(則本は)投手ですが、いろいろなトレーニングをやっている方だと思うので｣
今季は81試合出場で｢打率０．２４２(３３打数８安打)｣ながら、勝負どころでの代走などで力を発揮して｢チーム３位｣の｢１２盗塁｣を決めた。さらに走攻守でレベルアップを果たすため、通算｢８０勝｣右腕からの金言に大きくうなずいた。
｢僕が小学生とか中学生やったら、やっぱりうれしいと思うんで。こういう(地元の野球少年らと交流できる)機会があれば｣と植田。年末年始は地元などで汗を流し、年明けからは甲子園や鳴尾浜で自主トレを継続する予定だ。
鳥谷は退団したが、北條や木浪らとの遊撃定位置争いはまさに“戦国時代”。大河ドラマにも負けないくらいのドラマチックな活躍を続け、来年はさらに名をあげて滋賀に凱旋する。
合言葉は｢ショーハ｣!? 阪神新井良太 1軍打撃コーチが29日、今オフ参加した台湾ウインターリーグを振り返り、同チームに所属した巨人村田 2軍野手総合コーチから指導のヒントを得たことを明かした。約 3週間の期間中は｢現役通算３６０本塁打｣を誇る 3歳上の先輩を質問攻め。｢打者有利のカウント、投手有利のカウントとで2つの打ち方を持っておかないといけない、という話をしました｣と思い返した。
｢追い込まれるまでは長打を狙うなり自分のスイングをすればいい。でも追い込まれた後、逆方向とか、なんとか当てにいく感覚だと、速い球を打ってもなかなかヒットコースに飛ばない。追い込まれてからもポイントを近くに置いてハードに振ることが大事、という話をしていました｣
. 新井良太コーチ＝阪神甲子園球場 (17年撮影)
ある時、巨人の選手たちが｢ショーハ！｣と声を張り上げる場面に遭遇。聞けば、巨人ではショートスイングでハードに振ることを｢ショーハ｣と略して意識づけしていた。後日、島田や片山ら阪神勢に考え方を伝えると｢追い込まれてからも、ボールを呼び込んで体の近くで強く打てるようになった｣。島田は同｢リーグ打率３割５分６厘、３本塁打｣、片山は｢打率３割９分、２本塁打｣で帰国した。
今季、虎戦士は 2ストライクもしくは 1ボール 2ストライクの場面でリーグ最少の｢７発｣。巨人のリーグ最多｢１９発｣に大きく差をつけられた。来季、追い込まれた後のスイングに強さが増せば、打線の迫力も増すことだろう。新井コーチは先輩の井上打撃コーチと密に話し合いながら、大山、北條、中谷ら右打者にも｢ショーハ｣を提案していく考え。｢甲子園は(浜風が有利に働きがちな)右打者が打たないといけないから｣。若虎の引き出しを貪欲に増やしていく。
高卒ルーキー 5人が参加する来年 2月の高知・安芸 2軍キャンプで、 1軍級の警備体制となる“金の卵ディフェンス”が敷かれることが30日、わかった。安芸市関係者が明かした。
｢第 1クールから、大勢のファンの方に来ていただけると思いますので、秋季キャンプと同じ警備体制を考えています｣
今年の秋季キャンプでファンに囲まれる藤浪晋太郎投手。 2軍でも同じ警備体制を予定している
藤浪や近本らが汗を流した先月の秋季キャンプでは平日 5人、週末20人の警備員が配置された。来年 2月の 2軍キャンプも、｢ドラフト１位・西純矢投手(創志学園高｣や｢同２位｣の井上広大外野手(履正社高)らが初参加することで、 1軍にも劣らない虎党の注目度となるはず。
安芸市も万全の態勢で迎え入れ、新人たちがより練習に集中できる環境を整えるというわけだ。矢野監督が｢基本的にはじっくりやらせたい。焦らせるのがよくない｣と期待する金の卵たち。安芸市が成長を強力バックアップし、万が一の事態も起こさせない！
阪神の新外国人、ジョー・ガンケル投手(前マーリンズ３Ａ)が球団に対し、日本プロ野球で使用する統一球の提供を求めていたことが30日、分かった。谷本修球団副社長兼本部長がガンケルから｢どんな感じか知りたい｣と依頼されたことを明かした。阪神はガンケルを含めた 5人の新外国人に対して他球団の主力選手の映像を提供。どん欲助っ人陣の強力バックアップは、もう始まっている。
こんなにも早く“ニッポンに触れたい”と思ってくれるのなら、年明けを待つ必要などない。真心と期待を込めて－。谷本副社長が、新助っ投に“お歳暮”を贈っていたことを明かした。
｢ガンケルにボールを送ったみたいですよ。ＮＰＢの統一球を。『どんな感じか知りたい』ということで。 1ダース？ そうそう｣
先発候補の一人として来季加わる28歳右腕が見せた、日本球界適応への熱い思い－。虎としても当然、即座に対応した。 196センチの長身から、平均 146キロ、最速 150キロ超の速球を投じる。メジャー経験こそないが、安定した制球でスライダー、シンカーなども駆使する。操りたいモノを知っておくことは、この男にとっては当たり前だったのかもしれない。
ＮＰＢの統一球はミズノ社製、米大リーグの使用球はローリングス社製で素材はどちらも牛革。だが、米大リーグ使用球の方が大きく、重い。縫い目が高く、質感も滑りやすいといわれる。日本人投手のメジャー挑戦や、ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)の大会ごとに“違い”が取り沙汰される。より早く実物を手にし、適応できれば、アドバンテージとなることは間違いない。
阪神と契約を締結したジョー・ガンケル投手。夫人のメガンさん(左)と笑顔で記念撮影 (阪神球団提供写真)
来季は球団史上最多の助っ人 8人体制となる。新外国人選手は｢４番・１塁｣候補のジャスティン・ボーア内野手やガンケルら 5人いるが、それぞれに対しても球団はサポートを惜しまない。新たに対戦相手となる日本の投手、野手の映像についても提供を行っており、谷本副社長は｢(パソコンで)『ムービービュー』というのにつないだら見られるやつ(映像)がある。他球団の主力選手を。それを順次案内している。アクセスしたら見られるようになる｣と詳細を明かした。
｢ＭＶＰ｣の坂本勇(巨人)も、侍ジャパンの｢４番｣を張った鈴木(広島)も－。菅野(巨人)も、虎がノーヒッターを許した大野雄(中日)も、それぞれが特徴や癖を目に焼きつける！？ 2020年の虎を支える男たちは、海の向こうでもう準備を進めている。
◇ジョー・ガンケル(Ｊｏｅ Ｇｕｎｋｅｌ)
1991年12月30日生まれ、28歳。米フロリダ州出身。ウェストチェスター大から、2013年に｢ドラフト１８巡目｣でレッドソックスに入団。15年にオリオールズへ移籍し、17年はドジャース移籍を経て、マーリンズへ。メジャー経験はなく、今季は｢マーリンズ傘下３Ａ｣で19試合に登板し、｢８勝２敗、防御率３．８０｣。｢マイナー通算１７２試合登板、４５勝３９敗、防御率３．５９｣。 1年契約、年俸50万ドル(約5500万円)で阪神入団。 196センチ、 102キロ。右投げ右打ち。背番号｢４９｣。
9回裏阪神二死 2、 3塁、中前にサヨナラ適時打を放ちガッツポーズする原口文仁捕手＝阪神甲子園球場 (2019年 6月 9日)
年末恒例｢阪神ファンアンケート｣で、矢野燿大監督が厚い信任を得た。
日刊スポーツでは今月上旬からインターネットでファンの声を募り、全体の有効投票で1016票が集まった。就任 1年目の今季はシンボルの“矢野ガッツ”を前面に押し出し、昨季の｢最下位｣から巻き返して｢３位｣で｢Ａクラス｣入り。約84％という高い支持率たたき出し、来季優勝に大きな後押しを受けた。
◇ ◇ ◇
新人監督として｢Ａクラス｣に導いた矢野監督が、ファンから手堅く支持を集めている様子が浮かび上がる。前回アンケートを行った16年オフ、同じく 1年目を終えた金本監督の支持率は74％。｢４位｣に終わりながら若手を積極起用するなど独自性を見せた金本監督への、期待が見える数字だった。今季の矢野監督は最後の｢６連勝｣でレギュラーシーズンを終了。ＣＳでもファイナルステージで巨人と日本シリーズ出場を争った。上り調子で年を終えたことが好感された模様だ。
北海道日本ハム戦でサヨナラ適時打を放った原口文仁捕手(左)と抱き合って喜ぶ矢野燿大監督＝阪神甲子園球場 (2019年 6月 9日)
年末恒例｢阪神ファンアンケート｣で、矢野燿大監督が厚い信任を得た。日刊スポーツでは今月上旬からインターネットでファンの声を募り、全体の有効投票で1016票が集まった。就任 1年目の今季はシンボルの“矢野ガッツ”を前面に押し出し、昨季の｢最下位｣から巻き返して｢３位でＡクラス入り｣。約84％という高い支持率たたき出し、来季優勝に大きな後押しを受けた。
◇ ◇ ◇
矢野阪神 1年目は、巨人に｢６ゲーム｣差をつけられての「３位｣だった。だが、シーズン最終盤に 1つも負けられない状況で｢６連勝｣。Ａクラスに食い込むと、クライマックスシリーズ(ＣＳ)でもファーストステージを勝ち抜いた。象徴となったのは、体いっぱいに喜びを表現する｢矢野ガッツ｣。そんなスタイルに共感するファンが相次ぎ、約84％もの高い支持率を得た。
｢支持する｣というファンの声の一部を紹介したい。｢明るいベンチの継続を願います｣(和歌山県40代男性)、｢闘志を前面に出した明るく、楽しい野球をやってください｣(兵庫県50代男性)、｢ステキなチームになってると思います！｣(福岡県50代女性)、｢来季も明るく積極的な野球でガッツポーズをたくさんください｣(兵庫県40代男性)、｢矢野ガッツ全面的に支持します。でも後半は目が笑ってなかったですね。来年は全試合笑って頑張ってください｣(奈良県60代男性)、｢明るく元気なチームづくりこれからも続けて、笑って終われるように頑張ってください！｣(兵庫県20代女性)…。多くの人が矢野監督のガッツポーズ、指揮官や選手らの笑顔にひかれ、チームには明るさを感じ取っていた。
左越え本塁打を放った上本博紀内野手を矢野燿大監督はガッツポーズで迎える＝阪神甲子園球場 (2019年 5月 3日)
野手では近本や木浪、投手では島本や守屋といった新戦力や昨年まで実績のなかった選手が台頭してきた。打線の破壊力はなかったものの、強力な投手陣を軸にしぶとく勝利を拾ってきた。多くのファンから｢来季優勝｣をいう期待の声も寄せられた。
もちろん｢支持しない｣という厳しい声もある。｢守備を見れば分かる、緊張感がなさ過ぎる。キャンプでも一緒｣(東京都60代男性)、｢ちゃらちゃらするのはやめて、もっと毅然(きぜん)として｣8鹿児島県70代以上男性)、｢言う事とやる事が違いすぎる。積極野球のはずが、バントが際立って多い｣(埼玉県70代以上男性)、｢優しすぎる｣(神奈川県30代男性)…。しかし、これも愛情の深さゆえに違いない。
最後にこんな声を記しておきたい。｢日本一の瞬間の矢野ガッツが見たいです！｣(兵庫県30代男性)。35年ぶりの｢日本一｣を、虎党が待っている。
◆阪神ファンアンケート
インターネット｢ニッカンスポーツ・コム｣で 2日から16日まで実施。北海道から沖縄の日本全国に海外も含め、全体の有効投票で1016票が集まった。 【年齢】年代は50代が最も多く26・1％、以下40代24・2％、20代と70代以上が12・1％、30代10・6％、60代9・9％、10代以下は5％【居住地】大阪18・4％、兵庫15・8％、東京11・2％、京都6％、神奈川5・9％、埼玉3・8％、愛知と千葉2・6％（上位8都道府県）
激動の阪神の 1年を振り返る｢１０大ニュース｣。サンスポ虎番とデスクが選んだ｢１位｣は｢近本、ミスター超えセ・リーグ新人最多１５９安打｣。近本光司外野手(25)は｢２番・中堅｣で開幕スタメンを果たすと、着実に安打を重ね、長嶋茂雄(巨人)が持っていた｢１５３安打｣の｢セ・リーグ新人記録｣を更新した。
｢２位｣は 1月に大腸がんを公表した原口文仁捕手の復活劇。崖っぷちから終盤の｢６連勝｣でクライマックスシリーズ(ＣＳ)進出を決めた矢野虎の奮闘が｢３位｣で続いた。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも｢オレ がやってやる｣｢オレが決めてやる｣という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
日本シリーズ2019 日程と結果
2020年 公式戦 日程と 結果 (02月)
2020年 公式戦 日程と 結果 (03月)
2020年 ＣＳ日程と 結果 (04月)
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