阪神「日本一キャンプ」へ矢野監督が伝えた強い覚悟！西純矢、山本昌塾入門し高校時代の課題解決！

●矢野燿大監督(51)が｢日本一キャンプ｣を宣言した。キャンプイン前日の 1月31日、沖縄入りしてチーム宿舎での全体ミーティングで約35分、選手に成功しているイメージを強く持つ重要性を訴えた。 1時間以上に及んだミーティングでは著名人の名言集ＶＴＲも流された。決意表明した指揮官の下、沖縄・宜野座での春季キャンプがスタートする。 1時間を超えるミーティングを終え、矢野監督が宣言した。すでに決定事項として、突き進む覚悟だ。35年ぶりの｢日本一｣実現をキャンプ前日に公言した。思いをナインにぶつけた。ミーティング内で、矢野監督は半分近い35分間、選手に語りかけたという。ミーティングを終え、一番伝えたかったことを聞かれ、30秒ほど沈黙した。一言では言い表せないからこその沈黙だ。内容を凝縮して披露した。例えば投手が｢１０勝｣を目指すとき、｢１０勝｣を挙げるためどれだけ頑張らないといけないかと考えるより、最初から｢１０勝｣をマークした姿をイメージした方がいいという。ミーティングでは成功を収めた著名人の名言集ＶＴＲも 7分間流された。

●昨秋キャンプに続き阪神臨時コーチを務める山本昌氏(54)は31日、全体ミーティングに出席後、“飲みにケーション”を企画していることを明かした。昨秋キャンプは技術指導が大半だった。

●梅野隆太郎捕手(28)が、恒例イベント｢ウル虎の夏２０２０｣で着用するサードユニホームの発表で西勇輝投手(29＝オリックス)と一緒にモデルを務めた。今年は 7月 7日からの甲子園 6連戦で行われ、黄色を基調とし、ダイヤをちりばめたデザインで｢勝って笑ってダイヤのように光り輝けるように｣という願いが込められた。梅野は｢ウル虎｣と好相性で、昨年はこのイベントが行われた全 6試合で｢１８打数６安打、打率３割３分３厘、４打点｣と光り輝いた。ただ、昨年の月間打率を見ると、 7月は｢２割４厘｣、 8月も月別ワーストの｢１割７分５厘｣と夏場の失速が目立った。いよいよ春季キャンプがスタートする。｢けがなくしっかり戦っていける準備をする。またキャリアハイを目指して頑張っていきたい｣。梅野の闘志は夏のように燃えている。

●阪神の開幕投手最有力の西勇輝投手が改めてチームメートに競争を呼びかけた。キャンプイン直前に矢野監督が開幕投手について発言。西勇は｢挑戦者｣を募った。黄色いユニホームに袖を通した西は“ダイヤモンド”よりもまぶしいスマイルを見せた。矢野監督から開幕投手の筆頭に名前を挙げられたことはありがたい。だが、自らをターゲットに、投手陣が競い合うことを理想にかかげた。梅野と出席したサードユニホーム発表会では笑みを浮かべた。岩貞祐太投手(28)や秋山拓巳投手(28)ら中堅が伸び悩み、藤浪晋太郎投手(25)も不振から脱却できていない。そんな状況だからこそ、今年は西がキャンプから中心となって引っ張る。高橋遥人投手(24＝亜細亜大學ＯＢ)や青柳晃洋投手(26)、望月惇志投手(22)、それこそ藤浪に、目の色を変えて開幕投手の栄誉を奪いに来てほしい。レベルの高い競争をしてこそ、チームは強くなるからだ。若虎よ、かかってこい。でも、簡単には譲らないぞ。ドンと構える西が、いよいよきょうから始動する。

●阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(31＝エンゼルス)は、キャンプ地の沖縄・宜野座に特製ケースで家庭用ゲーム機｢プレイステーション｣を持ち込んだ。那覇空港にグレーのスーツでビシッと決めて到着。｢メジャー通算９２発｣を数える左の大砲の手には、キャリーケースとともに格子柄のケースが引かれていた。ゲームを運ぶ特注ケースには念入りに｢ＪＢ｣のイニシャルも入っていた。米国でのリフレッシュ方法を日本、さらにはキャンプ地に持ち込んだ。オンラインゲームは同時に画面に向かう必要があるが、米国とは大きな時差がある。陽気な大砲は、グラウンド外でも他の選手たちと仲を深めるつもりだ。ジャスティン・ボーア内野手が31日、読谷村の宿舎で全体ミーティングに参加した。初対面の矢野燿大監督の情熱あふれる言葉に、ぞっこん。1日から、さっそくフリー打撃を行うことも予告した。同便で沖縄入りした指揮官に宿舎であいさつした。何よりも気になる“ボス”の印象は理想的。ナインへの35分に渡る熱い訓示は、新助っ人の心にも響いた。将の言葉で気持ちを高めた主砲候補は、さっそく初日の打撃練習も予告した。晴れ予報の青空に高々と舞い上がる白球が目に浮かぶ。キャンプインは土曜日。満員のファンの前での“自己紹介”は、忠誠を誓った矢野監督も勇気づける。

●阪神首脳陣は 1軍スタートの外国人 7選手について一定の配慮をする方針だ。清水雅治ヘッドコーチ(55)は示した。｢東京五輪｣の影響で開幕前倒しの影響から実戦形式の練習が第 1クールから行われる予定。それでも井上打撃コーチは意見を尊重する。福留孝介外野手(42)、糸井嘉男外野手(38)の実績組に加え、ボーア、ジェリー・サンズ外野手(32)、ジェフリー・マルテ内野手(28)の外国人野手は、キャンプ序盤のシート打撃を免除される見込みだ。

●阪神｢ドラフト１位｣の西純矢投手(18＝創志学園)が昌塾に入門する。今キャンプは山本昌臨時コーチが 2軍も指導予定。高校時代からの課題を解決するヒントを求める。初のキャンプへ気持ちを高めつつ、自分の現在地も理解。まずは 2軍で地道に土台を作る。

●平田勝男 2軍監督(60)ら首脳陣や選手らが 1月31日、 2軍キャンプ地の高知・安芸市に到着した。宿舎で全体ミーティングを終えると、平田 2軍監督が指令を出した。目指すは｢ジャニーズ事務所｣のようなタレントぞろいのチームだ。いたって真面目な顔から新星アイドルグループの名前がポンポンと出た。両グループは今月にジャニーズ事務所で初めて同時メジャーデビューを果たし、史上初となるデビューシングル初週ミリオンも達成。いま注目される話題のアイドルだ。国民的人気を誇る嵐が活動休止になっても、またすぐに新たな人気グループが出てくる。そんなアイドル級の台頭を阪神の選手たちにも期待する。今年は新人 8選手全員が 2軍キャンプスタート。フレッシュな勢いもありながら、中堅の意地も感じている。だが、伊藤隼太外野手(30)や(藤川)俊介外野手(32)、荒木郁也内野手(31)、中谷将大外野手(27)らもいる。苦労してきた中堅がピチピチの若手と融合することで発奮し、 1軍に食い込んでいってほしい。もちろん、若手もそう。世代交代のヒントをジャニーズから得て、ハッパをかけた。｢Snow　Man｣にはジャニーズJr．で最長15年の下積みを積んだ“中堅”メンバーもいれば、唯一10代でデビューした“若手”もいる。阪神も、活発な競争でファンをときめかせるチームを作る。昇格し、 1軍にいる選手らを脅かし、刺激してほしい。２軍キャンプはまさに大きく羽ばたくチャンス。 1人でも多く送り込むため、旗を振る。

記事をまとめてみました。

　宿舎で全体ミーティングをする矢野燿大監督(左)と選手たち＝沖縄県・ロイヤルホテル沖縄残波岬

　矢野燿大監督が｢日本一キャンプ｣を宣言した。キャンプイン前日の 1月31日、沖縄入りしてチーム宿舎での全体ミーティングで約35分、選手に成功しているイメージを強く持つ重要性を訴えた。 1時間以上に及んだミーティングでは著名人の名言集ＶＴＲも流された。｢［日本一』になるためのキャンプにする｣と決意表明した指揮官の下、沖縄・宜野座での春季キャンプがスタートする。

◇　　　◇　　　◇

　 1時間を超えるミーティングを終え、矢野監督が宣言した。｢『日本一』になるためのキャンプにします｣。歓喜の瞬間は目標ではない。｢僕は『日本一』になると決めている｣。すでに決定事項として、突き進む覚悟だ。｢ 1年間、日程的にも長いシーズンになると思いますが、うまくいかないことも出てくると思いますが、それを含めてやろうと思っています。11月、ファンのみなさんと思い切り喜びたいと思っています｣。35年ぶりの｢日本一｣実現をキャンプ前日に公言した。

　キャンプ前日ミーティングを終え記者の質問に答える矢野燿大監督＝沖縄県・ロイヤルホテル沖縄残波岬

　思いをナインにぶつけた。ミーティング内で、矢野監督は半分近い35分間、選手に語りかけたという。ミーティングを終え、一番伝えたかったことを聞かれ、30秒ほど沈黙した。一言では言い表せないからこその沈黙だ。そして｢(成功した姿を)どれだけ強くイメージできるか、思いを強くできるか。言葉で言えば『できたらいいな』ではできにくい。『オレはやる』と決めた瞬間からそこに近づいていく｣と内容を凝縮して披露した。

　例えば投手が｢１０勝｣を目指すとき、｢１０勝｣を挙げるためどれだけ頑張らないといけないかと考えるより、最初から｢１０勝｣をマークした姿をイメージした方がいいという。｢こうなっているという未来を想像、イメージを強くできたときは、達成する力は強くなる｣。ミーティングでは成功を収めた著名人の名言集ＶＴＲも 7分間流された。

　昨秋キャンプに続き阪神臨時コーチを務める山本昌氏は31日、全体ミーティングに出席後、｢選手が疲れていなかったら、少し酒でも飲む機会が取れればと思っている｣と“飲みにケーション”を企画していることを明かした。昨秋キャンプは技術指導が大半だったが｢春は実戦も多くなる。自分が経験してきた勝負の入り方などの話ができれば｣。通算｢２１９勝｣のノウハウを伝授するレジェンド左腕は｢矢野監督が『日本一になる』と言っておられた。そのお手伝いができれば｣と話した。

　ウル虎パワーで夏場克服だ！　梅野隆太郎捕手が、恒例イベント｢ウル虎の夏２０２０｣で着用するサードユニホームの発表で西勇と一緒にモデルを務めた。今年は 7月 7日からの甲子園 6連戦で行われ、黄色を基調とし、ダイヤをちりばめたデザインで｢勝って笑ってダイヤのように光り輝けるように｣という願いが込められた。梅野は｢ウル虎｣と好相性で、昨年はこのイベントが行われた全 6試合で｢１８打数６安打、打率３割３分３厘、４打点｣と光り輝いた。｢どのユニホームを着ていても身が引き締まるけど、また相性のいい色で戦えることはうれしく思います｣。

　｢ウル虎の夏２０２０｣着用サードユニホームを発表する西勇輝投手(左)と梅野隆太郎捕手＝沖縄県・ロイヤルホテル沖縄残波岬

　ただ、昨年の月間打率を見ると、 7月は｢２割４厘｣、 8月も月別ワーストの｢１割７分５厘｣と夏場の失速が目立った。前半戦の終盤という大事な時期にあたるだけに｢このユニホームを着ていつもと違った雰囲気でできる。(調子が)良ければ継続できるように、悪ければまた心機一転入れなおせる。大事なポイントになる｣と約 5カ月先を想定した。

　いよいよ春季キャンプがスタートする。｢けがなくしっかり戦っていける準備をする。またキャリアハイを目指して頑張っていきたい｣。梅野の闘志は夏のように燃えている。

　阪神の開幕投手最有力の西勇輝投手が改めてチームメートに競争を呼びかけた。キャンプイン直前に矢野監督が開幕投手について｢現状では(西勇が)本命に近いのかなというのは誰が見てもそう｣と発言。

　西勇は｢すごく光栄なこと｣としながらも｢後輩たちががっついて来てくれるというのを楽しみにしている｣と｢挑戦者｣を募った。梅野と出席したサードユニホーム発表会では｢これを着て投げたい。このタイミングでローテーションが来たらラッキー｣と笑みを浮かべた。

　｢ウル虎の夏２０２０｣のサードユニホームを発表する西勇輝投手(左)と梅野隆太郎捕手＝沖縄県・ロイヤルホテル沖縄残波岬

　さあ、どんどんかかってこい！　西勇輝投手が31日、沖縄・読谷村内のチーム宿舎で｢ウル虎の夏２０２０｣で着用するサードユニホームの発表会に登場。矢野燿大監督から開幕投手の筆頭候補に挙げられていることを「すごく光栄」と意気に感じつつも、後輩らからの突き上げを期待した。

　黄色いユニホームに袖を通した西は“ダイヤモンド”よりもまぶしいスマイルを見せた。矢野監督から開幕投手の筆頭に名前を挙げられたことはありがたい。だが、自らをターゲットに、投手陣が競い合うことを理想にかかげた。

　｢すごく光栄なこと。みんなが相乗効果でレベルアップできたらいいと思いますし、みんなが一つのイスを奪いにいくような形でいいと思う｣

　ＦＡでオリックスから移籍した昨季は開幕から先発ローテを守り、26試合で｢１０勝８敗、防御率２．９２｣。キャリハイの 172回 1/3を投げ、チームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。 5年連続で開幕投手を務めていたメッセンジャーが現役引退した今、指揮官が｢実績、格から言えば西がやるのが一番｣と言うのも、無理はない。

　岩貞や秋山ら中堅が伸び悩み、藤浪も不振から脱却できていない。そんな状況だからこそ、今年は西がキャンプから中心となって引っ張る。だが、オリックス時代の2018年に開幕投手を務めた経験がある右腕は｢それよりも、後輩らがガッついてくるのを楽しみにしています｣。高橋や青柳、望月、それこそ藤浪に、目の色を変えて開幕投手の栄誉を奪いに来てほしい。レベルの高い競争をしてこそ、チームは強くなるからだ。

　このオフはハワイで初の単独自主トレを行い、瞬発系のトレーニングを中心に鍛え上げて沖縄へとやってきた。

　｢(状態は)すごくいいし、自分的には楽しみなキャンプになるなと思う。開幕を見据えてしっかりやっていければいいと思いますし、 2月 1日から終わりまでは絶対にけがだけしないように｣

　若虎よ、かかってこい。でも、簡単には譲らないぞ。ドンと構える西が、いよいよきょうから始動する。

　那覇空港に到着したジャスティン・ボーア内野手＝沖縄県・那覇空港

　阪神の新外国人ジャスティン・ボーア内野手(エンゼルス)は、キャンプ地の沖縄・宜野座に特製ケースで家庭用ゲーム機｢プレイステーション｣を持ち込んだ。那覇空港にグレーのスーツでビシッと決めて到着。｢メジャー通算９２発｣を数える左の大砲の手には、キャリーケースとともに格子柄のケースが引かれていた。｢プレステとテレビの画面が入っているんです。『GAEMS』というブランドのもので、特注で作ってもらいました｣。ゲームを運ぶ特注ケースには念入りに｢ＪＢ｣のイニシャルも入っていた。

　オンラインゲーム好きという｢４番｣候補は｢オンラインであれば、友達と何でもやります｣。米国でのリフレッシュ方法を日本、さらにはキャンプ地に持ち込んだ。オンラインゲームは同時に画面に向かう必要があるが、米国とは大きな時差がある。｢時差があるんで(米国とは)難しい。でも、もしチームメートでする人がいれば一緒にしたいです。オンラインゲームだったら何でも｣。陽気な大砲は、グラウンド外でも他の選手たちと仲を深めるつもりだ。

　キャンプイン前日の全体ミーティングに参加するジャスティン・ボーア内野手＝沖縄県・ロイヤルホテル沖縄残波岬

　全体ミーティングでは他の新助っ人らと並んで耳を傾けた。｢本当に興奮しています。健康診断とかも終わり、いよいよ野球ができるという意味で楽しみです｣。矢野監督とも初めて対面してあいさつ。｢エネルギーや情熱をすごく感じました。ついていきたいなと。一緒に野球ができるのが楽しみです｣。初日から打撃練習で打席に入る予定で、ファンも豪打を楽しみにしていると振られ｢楽しみなのは、足じゃなくてバッティングですか？｣と、板についてきたジョークで余裕をのぞかせた。キャンプのテーマには｢順応｣を挙げた。｢野球、文化。そういった違いに対応していくことが、 1つかなと思います｣。いよいよ、虎のボーアがベールを脱ぐ。

◆プレイステーション(ＰＳ)

　ソニーが販売する家庭用ゲーム機。94年12月に初代が発売された。00年に｢２｣、06年に｢３｣、14年に｢４｣が登場した。携帯ゲーム機の｢ＰＳＶｉｔａ｣やバーチャル・リアリティー(ＶＲ)が楽しめる｢ＰＳＶＲ｣などもある。

　ジャスティン・ボーア内野手(前列中央)ら助っ人勢はチーム宿舎でポーズを取る。さあ、キャンプだぜ！＝沖縄県・ロイヤルホテル沖縄残波岬

　監督、ついていきます！　阪神の新外国人、ジャスティン・ボーア内野手が31日、キャンプ地の沖縄に入り、読谷村の宿舎で全体ミーティングに参加した。初対面の矢野燿大監督の情熱あふれる言葉に、ぞっこん。1日から、さっそくフリー打撃を行うことも予告した。

　結束は固まった。首脳陣、チームメートとの初対面を果たした大砲は、もう完全に虎の一員だ。全体ミーティングを終えたボーアは、すっかり矢野監督にほれていた。

　｢矢野監督からエネルギーを感じた。情熱、熱さを非常に感じたね。ついていきたいと思ったし、一緒に野球ができるのが楽しみだよ｣

　同便で沖縄入りした指揮官に宿舎であいさつした。何よりも気になる“ボス”の印象は理想的。ナインへの35分に渡る熱い訓示は、新助っ人の心にも響いた。｢いよいよ野球ができることが楽しみ。興奮するよ｣。将の言葉で気持ちを高めた主砲候補は、さっそく初日の打撃練習も予告した。

　　ジャスティン・ボーア内野手のアタッシェケースにはゲーム機が。リラックスタイムのおともだ＝沖縄県・那覇空港

　｢うん、打つよ｣

　 1月28日に来日してから間もない。時差ぼけも心配される中で、 1日の打撃練習の可否を問われて即答した。ミーティング後に、サンズ、マルテと一緒に清水ヘッドコーチのもとへ。同コーチは｢力を出させてあげたいから『要望があったらできるだけ言ってくれ』と話した。こうしたいとか、きょうはやめたいとかね｣と説明。環境に慣れるまで練習のペースは自由だが、ボーアに迷いはなかった。

　宿舎には｢Ｊ．Ｂ｣とイニシャル入りの派手なアタッシェケースを持ち込んだ。中身は特大ゲーム機器。趣味のオンラインゲームで、リラックスと同時に｢チームメートにやる人がいたら、一緒にやりたいね｣とニヤリ。入団会見でジョークを連発して明るい性格をアピールした男は、仲間とのコミュニケーションもお手のもの。｢メジャー通算９２発｣のパワーを楽しみに待つ虎党には、早くも定着しつつあるボーア節でメッセージを残した。

　ジョン・エドワーズ投手はギターケースを手に沖縄入りした＝沖縄県・那覇空港

　｢楽しみにしてくれているのは足ではなくて、打撃なのかな？｣　晴れ予報の青空に高々と舞い上がる白球が目に浮かぶ。キャンプインは土曜日。満員のファンの前での“自己紹介”は、忠誠を誓った矢野監督も勇気づける。

◇ジャスティン・ボーア(Ｊｕｓｔｉｎ　Ｂｏｕｒ)

　1988年 5月28日生まれ、31歳。米国ワシントンＤＣ出身。2009年｢Ｄ２５巡目｣でカブスに入団。13年にマーリンズへ移籍。14年にメジャーデビュー。18年にトレードでフィリーズへ移籍。昨季はエンゼルスで52試合に出場し、｢打率０．１７２、８本塁打、２６打点｣。メジャー通算 559試合に出場し、｢打率０．２５３、９２本塁打、３０３打点｣。 193センチ、 122キロ。右投げ左打ち。年俸 250万ドル(約 2億7300万円)。背番号｢４１｣。

　全体ミーティングに参加する右からオネルキ・ガルシア投手、ジョン・エドワーズ投手、ジョー・ガンケル投手、ジェリー・サンズ外野手＝ロイヤルホテル沖縄残波岬

　阪神首脳陣は 1軍スタートの外国人 7選手について一定の配慮をする方針だ。清水ヘッドコーチは｢彼らは結果の方がメイン。要望は聞く。これはやっておいた方がいいと思うメニューには入れる｣と示した。

　｢東京五輪｣の影響で開幕前倒しの影響から実戦形式の練習が第 1クールから行われる予定。それでも井上打撃コーチは｢こっちも見切り発車で出ろということはない。やっぱり日本の野球はクレージーだぜと思われてもダメ。気を使ってあげながら。忖度(そんたく)してあげながら｣と意見を尊重する。福留、糸井の実績組に加え、ボーア、サンズ、マルテの外国人野手は、キャンプ序盤のシート打撃を免除される見込みだ。

　高知入りし空港で歓迎を受ける西純矢投手(中央)ら 2軍選手たち＝高知龍馬空港

　阪神｢ドラフト１位｣の西純矢投手(創志学園)が昌塾に入門する。今キャンプは山本昌臨時コーチが 2軍も指導予定。

　｢フォーム的なことを聞きたいです。腕が離れやすいのと、横回転になりやすいので、修正の仕方など教えてもらいたい｣と高校時代からの課題を解決するヒントを求める。

　高知入りする西純矢投手＝高知龍馬空港

　初のキャンプへ｢投げたい気持ちしかないです！｣と気持ちを高めつつ、自分の現在地も理解。｢やっぱり体が一番。すぐに変化を実感できないかもしれないですが、細かい作業を重ねていきたい｣。まずは 2軍で地道に土台を作る。

　高知入りし意気込む新人選手ら、前列左から遠藤成内野手、藤田健斗捕手、中列左から井上広大外野手、西純矢投手、及川雅貴投手、後列左から奥山皓太外野手、小野寺暖外野手、小川一平投手＝高知龍馬空港

　ジャニーズ流で、中堅も若手もどんどん出てこい！　阪神の平田勝男 2軍監督ら首脳陣や選手らが 1月31日、 2軍キャンプ地の高知・安芸市に到着した。宿舎で全体ミーティングを終えると、平田 2軍監督が指令を出した。｢若手も中堅もどんどんお互い競争してほしい。スタートは安芸だけど、どんどんアピールして切磋琢磨(せっさたくま)することで、チーム力も上がると思う｣。目指すは｢ジャニーズ事務所｣のようなタレントぞろいのチームだ。

　｢去年の今頃は嵐が活動休止になるって話をしてて、今年で休止ってなったら、すぐに新しいグループが出てきて…。『Snow　Man(スノーマン)』『｢SixTONES(ストーンズ)』だっけ？｣。いたって真面目な顔から新星アイドルグループの名前がポンポンと出た。両グループは今月にジャニーズ事務所で初めて同時メジャーデビューを果たし、史上初となるデビューシングル初週ミリオンも達成。いま注目される話題のアイドルだ。

　｢ジャニーズはすごいよね、勉強になるよね。中堅も若い人もどんどん出てきてさ｣。国民的人気を誇る嵐が活動休止になっても、またすぐに新たな人気グループが出てくる。そんなアイドル級の台頭を阪神の選手たちにも期待する。

　今年は新人 8選手全員が 2軍キャンプスタート。フレッシュな勢いもありながら、中堅の意地も感じている。｢島本、桑原とか故障組も、顔を見たらやる気がみなぎってるよ！｣。｢Snow　Man｣にはジャニーズJr．で最長15年の下積みを積んだ“中堅”メンバーもいれば、唯一10代でデビューした“若手”もいる。阪神も、活発な競争でファンをときめかせるチームを作る。