藤浪に山本昌氏推し虎！ジェフ、藤川に５年ぶり再会！糸井キャンプ中に実戦出場か清水コーチ明かす！１

●阪神は20年シーズンの初陣となる 8日の中日との練習試合(沖縄・北谷)の先発メンバーを 7日、発表した。

●昼下がりの午後 2時。藤浪晋太郎投手(25)が、高知・安芸から宜野座に再合流した山本昌臨時コーチ(54)から約 1時間、ブルペンでの個別練習で指導を受けた。右足をプレートにつけ、左足を踏み込んだ状態から体重移動を意識するかのように64球。続けて14球を全力投球。午前中には60球を投げており、今キャンプ最多の計 138球を投げ込んだ。山本昌臨時コーチは評価した。 9日の北海道日本ハム戦(かりゆしホテルズボールパーク宜野座)での登板へ。藤浪は気合をにじませた。

●｢ＪＦＫ｣の一角として、かつて猛虎の黄金リリーフ陣を支えた阪神駐米スカウトのジェフ・ウィリアムス氏(47)が 7日、沖縄・宜野座キャンプを訪問。藤川球児投手(39)がウィリアムス氏の見守る前で、ブルペンで29球。衰えぬ投球を披露した。盟友・藤川球児投手と 5年ぶりの再会を果たし、衰え知らずの投球に今季の活躍に太鼓判を押した。藤川がブルペンで投球練習を始めると、伝説の左腕が腕を組み、じっと見つめた。ウィリアムス氏が宜野座キャンプを訪問。鉄壁リリーフを誇った｢ＪＦＫ｣の盟友が今も衰え知らずで投げる姿に感動を覚えた。右腕が阪神に復帰する以前、5年ぶりの再会に胸を熱くした。滞在は約 2週間の予定。同氏は滞在中、外国人選手のサポート役を務め、日本球界成功の秘訣(ひけつ)を伝授する。チームの命運を握る新助っ人衆の能力を引き出すべく力を込めた。助っ人だけでなく、若手にも好影響は必至。レジェンド左腕が矢野阪神に活力を与える。

●阪神新外国人ジャスティン・ボーア内野手(31＝エンゼルス)は、ウィリアムス駐米スカウトから日本で活躍するためのアドバイスを受けた。 5日のシート打撃で本塁打を放ったことに、米マーリンズ時代の元同僚クリスチャン・イエリッチ外野手(28)が反応し、日本での成功に太鼓判を押した。18年から 2年連続で｢リーグ首位打者｣を獲得した強打者のエールに喜んだ。

●ジェフリー・マルテ内野手(28)がケースノックで、挑戦中の 3塁に入った。バント処理でのベースカバーや前進守備での送球判断に課題を残したが、打球処理は難なくこなした。昨季の 1塁から今季は 3塁にコンバートされ、大山悠輔内野手(25)とポジションを争う。キャンプ 2日目からこの日で 5日連続と、意欲を見せている。

●糸井嘉男外野手(38)が春季キャンプ中に実戦出場する可能性が出てきた。 7日から本格的にベースランニングを開始。トレーナーをともなってサブグラウンドに姿を見せると、打席から 2塁まで躍動感のある走塁を披露。走塁後は撮影した映像をチェックした。ランチタイムのフリー打撃では48スイング中、 8本の柵越えをマーク。その後もロングティーで力強い打球を連発するなどギアを上げた。例年は 3月中旬から出場する糸井のキャンプ中の試合出場は異例。沖縄でベストメンバーがそろい踏みする可能性がある。

●2020年、新打線の「肝」をいきなり試す。矢野燿大監督(51)は、今年初の対外試合となる 8日の中日戦(北谷(ちゃたん))で、 2年目の近本光司外野手(25＝大阪ガス)の｢２番｣起用だけ、コーチ陣に“お願い”。こだわりのプランでスタートを切る。指揮官の思い描く2020年打線の｢肝｣を、早速試すときがきた。矢野監督が初対外試合に向けて唯一、オーダーしたのが『２番・近本』だった。オフから起用法を問われると、真っ先にあげてきた構想。このキャンプ中、練習メニューやシート打撃のメンバーなど、すべてをコーチ陣に任せてきたが、これだけは井上一樹打撃コーチ(48)に“お願い”した形だ。捕手だった経験から、ずっと抱いている理想型だ。 4月中旬から、自由に打てる『１番』に置いて調子を上げたことで、定位置は『１番』になった。最終的に『２番』28試合、『１番』 108試合。盗塁王や｢セ・リーグ新人史上最多１５９安打｣を記録する大活躍につながった。今年も最初はノーサインで挑む予定。近本がどんな進化した姿を見せるのか－。これがはまれば、矢野虎の｢Ｖロード｣が開けていく。

●阪神は今季初の対外試合となる 8日中日戦(北谷)に秋山拓巳投手(28)が先発する。この日のブルペンではカットボール、カーブなど変化球を交えて63球。気迫のこもったボールを投げ込んだ。20年の初陣を任された右腕は意気込んだ。

記事をまとめてみました。

　高山俊外野手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座 (2020年 2月 4日撮影)

　阪神は20年シーズンの初陣となる 8日の中日との練習試合(沖縄・北谷)の先発メンバーを 7日、発表した。矢野燿大監督は｢試合でしか分からない部分もある。競争が激しくなってくればレギュラーも 1軍枠も含めて関係してくる。そういう中で(選手が)どんなことをしてくれんのかっていうのは、楽しみ｣と話した。予定されている先発メンバーは次の通り。

　近本光司外野手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座 (2020年 2月 4日撮影)

＜1＞左翼　高山俊外野手

＜2＞中堅　近本光司外野手

＜3＞二塁　糸原健斗内野手

＜4＞三塁　大山悠輔内野手

＜5＞捕手　原口文仁捕手

＜6＞一塁　陽川尚将内野手

＜7＞遊撃　木浪聖也内野手

＜8＞右翼　江越大賀外野手

＜9＞ＤＨ　北條史也内野手

先発　秋山拓巳投手

　昼下がりの午後 2時。藤浪が、高知・安芸から宜野座に再合流した山本昌臨時コーチから約 1時間、ブルペンでの個別練習で指導を受けた。

　右足をプレートにつけ、左足を踏み込んだ状態から体重移動を意識するかのように64球。続けて14球を全力投球。午前中には60球を投げており、今キャンプ最多の計 138球を投げ込んだ。

　｢軽いキャッチボールですよ。感じはよかったです｣と藤浪。山本昌臨時コーチは｢だいぶ(投球フォームは)安定していたんじゃないですか｣と評価した。藤浪が 4日のシート打撃に登板(打者 5人で 2安打 1四球 2失点)したときの映像も｢見せてもらった｣といい｢結果うんぬんよりも過程の問題。今のままでいいと思う｣と、うなずいた。

　 9日の日本ハム戦(宜野座)での登板へ。藤浪は｢(実戦に入ると)変化球の精度も上げていきたい。いいときの感じが出せればいい｣と気合をにじませた。

　山本昌臨時コーチ(左)が見る中、投球練習を行う藤浪晋太郎投手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座

　藤浪晋太郎投手が、 2軍キャンプから戻ってきた山本昌臨時コーチに密着指導を受けた。

　午前中は梅野にサインを出してもらいながら60球を投げるなど、実戦を意識。午後に再びブルペン入りし、山本氏から助言をもらった。両足を付けたまま投球動作に入るなど78球。縦回転の意識を染みこませた。

　山本氏は、 4日に藤浪が登板したシート打撃の映像も見ており｢結果うんぬんより過程の問題なので。これから対外試合も入ってくるので、今の形が出るならいいと思います｣と評価。藤浪は｢実戦で力まずに投げるのが大事だと思うので、いい時の感じが出れば｣と話した。

　午後のブルペンで山本昌臨時コーチ(右)からアドバイスを受けながら投球練習する藤浪晋太郎投手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座

　昼下がりの午後２時。藤浪が、高知・安芸から宜野座に再合流した山本昌臨時コーチから約 1時間、ブルペンでの個別練習で指導を受けた。

　｢軽いキャッチボールですよ。感じはよかったです｣と藤浪。山本昌臨時コーチは｢だいぶ(投球フォームは)安定していたんじゃないです｣と評価した。藤浪が 4日のシート打撃に登板(打者 5人で 2安打 1四球 2失点)したときの映像も｢見せてもらった｣といい｢結果うんぬんよりも過程の問題。今のままでいいと思う｣と、うなずいた。

　藤川がウィリアムス氏の見守る前で、ブルペンで29球。衰えぬ投球を披露した。再会の感想を求めた報道陣には｢また食事にいくので｣と煙に巻いたが、ウィリアムス氏は｢オールウェイズ、アメージング！(常に驚異的)｣と感嘆。｢彼はスーパーマンだね。すべて若い頃と一緒。自分とプレーしていたときのことを思い出したよ｣としみじみと話していた。

　藤川球児投手(手前)のキャッチボールを笑顔で見つめるウィリアムス氏＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座

　｢ＪＦＫ｣の一角として、かつて猛虎の黄金リリーフ陣を支えた阪神駐米スカウトのジェフ・ウィリアムス氏が 7日、沖縄・宜野座キャンプを訪問。

　盟友・藤川球児投手と 5年ぶりの再会を果たし、衰え知らずの投球に｢スーパーマンだよ｣と今季の活躍に太鼓判を押した。

　同氏は滞在中、外国人選手のサポート役を務め、日本球界成功の秘訣(ひけつ)を伝授する。

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　藤川がブルペンで投球練習を始めると、伝説の左腕が腕を組み、じっと見つめた。ウィリアムス氏が宜野座キャンプを訪問。鉄壁リリーフを誇った｢ＪＦＫ｣の盟友が今も衰え知らずで投げる姿に感動を覚えた。｢球児はスーパーマンだよ。本当に素晴らしい。投げ方とかすべてが自分が昔見ていたのと一緒。彼を見て、自分自身が現役だった頃を思い出したよ｣。右腕が阪神に復帰する以前、5年ぶりの再会に胸を熱くした。

　ブルペンで藤川球児投手の投球をじっと見るジェフ・ウィリアムス駐米スカウト＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座

　藤川も熱視線に応えるかのように29球。｢また飯を食いに行きますよ｣と喜んだ。この日は｢Ｋ｣こと、久保田智之球団本部プロスカウトとの 3人そろい踏みはならなかったが、ウィリアムス氏は｢思い出とか昔のことが頭に思い浮かんだ。自分はこういう立場になって、役割は少し変わったけど、昔のチームメートと会えて本当によかったよ｣と感慨深げ。現役時代と変わらぬ穏やかな表情で、虎党からも｢ジェフ～！｣と声をかけられては笑顔を見せた。歴代助っ人の中でも抜群の人気を誇るサウスポーもまた、当時と変わりなかった。

　同氏が阪神のキャンプ地を訪れたのは11年ぶり。駐米スカウトとして新外国人のサポート役を担う。宜野座キャンプには実に 7人の助っ人が集結し、新戦力は 5人もいる。球団側が｢橋渡し役｣として招へい。｢(自分が加入した)当時はオマリーさんとかアリアスさんとか、彼らがいたおかげで助かった。今度は自分がそういう立場で、新しくきた人に対して知っていることを伝えたい｣。合流初日のこの日はサンズ、ボーア、エドワーズらと積極的にコミュニケーションをとった。矢野監督も｢来てくれることはうれしい。全然変わってない。相変わらず、めっちゃかっこいいし｣と歓迎した。

　滞在は約 2週間の予定。チームの命運を握る新助っ人衆の能力を引き出すべく｢(自分に)できることがあれば…｣と力を込めた。助っ人だけでなく、若手にも好影響は必至。レジェンド左腕が矢野阪神に活力を与える。

　練習前に集まり笑顔を見せる藤川球児投手(左)とジェフ・ウィリアムス駐米スカウト(右後方)ら＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座

◆ジェフ・ウィリアムス

　1972年 6月 6日生まれ、オーストラリアのキャンベラ出身。96年ドジャースと契約し、99年メジャーデビュー。03年に阪神に移り、25セーブを挙げて｢優勝｣の立役者になる。05年には中継ぎに転じ、再びチームを優勝に導く。09年限りで引退。日本通算 371試合。｢１６勝１７敗４７セーブ１５４ホールドポイント、防御率２．２０｣。現役時代は 183センチ、88キロ。左投げ右打ち。

◆ＪＦＫ

　05年にジェフ・ウィリアムス(Ｊ)、藤川球児(Ｆ)、久保田智之(Ｋ)の　3人が強力リリーフ陣を形成。同年　7月18日の横浜戦でも盤石の継投を見せ、　3人が登板したゲームは　1分けを挟んで、｢１７連勝｣となった。この活躍に、翌19日付の日刊スポーツは頭文字から｢ＪＦＫ｣と命名。一気にその名が定着した。進境著しい藤川、前年まで抑えだったウィリアムスの 2人が中継ぎを務め、久保田が抑えに固定された。藤川が｢５３HP｣、ウィリアムス｢４０HP｣、そして久保田が｢２７セーブ｣と大活躍。 3人の活躍で阪神は、落合博満監督率いる中日との神経戦を制し、 2年ぶり 5度目の｢セ・リーグ優勝｣を飾った。06年途中からは藤川が抑えに転向。 3人は08年まで、球史に残る｢救援トリオ｣としてフル回転した。

▽ジョー・ガンケル投手

　外国人選手として、どのように期待されているかを教えてもらった。日本で活躍しただけでなく、阪神というチームで長くやってきた方。組織を知っているから学べることは多かったよ。

　阪神キャンプを訪れジャスティン・ボーア内野手(右)と握手を交わすウィリアムス駐米スカウト＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座

　阪神新外国人ジャスティン・ボーア内野手(エンゼルス)は、ウィリアムス駐米スカウトから日本で活躍するためのアドバイスを受けた。

　ジャスティン・ボーア内野手(左)と話し込むウィリアムス駐米スカウト＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座

　｢ジェフさんが阪神でしてきた経験や知識などを日本に慣れるために聞きました｣。この日は小雨が降る中、ランチ特打では56スイングで 3本の柵越え。 5日のシート打撃で本塁打を放ったことに、米マーリンズ時代の元同僚イエリッチが反応し、日本での成功に太鼓判を押した。18年から 2年連続で｢リーグ首位打者｣を獲得した強打者のエールに｢成功した人からそういうことを言われるとうれしい｣と喜んだ。