●オープン戦無観客の余波で阪神元監督で死去した野村克也氏(享年84)の追悼試合を延期することが決定的となった。 3月 8日巨人戦(甲子園)で同氏の追悼映像を試合前の球場ビジョンで放映し、黙とうをささげるセレモニーを行う予定だったが、阪神・谷本修球団副社長兼本部長(55)は思いを 1つに、身を寄せあうこともできない。キャンプを打ち上げたばかりの虎が、いきなり苦しい決断を迫られた。野村克也さんの追悼試合も延期せざるを得ない事態となり、谷本副社長が苦しい胸の内を明かした。開幕前のイベントも実施の再検討を余儀なくされる。野村氏の追悼試合の同日に甲子園で行われる予定だった新人選手のお披露目も観客がいない試合では実施する意味がなくなる。また、電鉄本社の激励会や例年 3月に西宮神社などで行われる｢必勝祈願｣の実施も再検討される見込みだ。チームはこの日、キャンプを打ち上げ沖縄から帰阪したが、29日、 3月 1日に予定しているソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)も無観客。甲子園での無観客試合は東日本大震災でオープン戦を中止して練習試合となった11年 3月以来。阪神は今後、開幕までオープン戦11試合(うち主催試合は 5試合)が組まれている。経済的損失も小さくはないが、一致団結を強調した。また集まれる日が来るまで－。虎も覚悟を持って耐えていく。
●阪神は26日、沖縄・宜野座での 1軍キャンプを打ち上げた。矢野燿大監督(51)が総括した充実のキャンプは、主将の糸原健斗内野手(27)の｢日本一宣言｣で締めくくられた。 7人も参加した外国人選手がそれぞれアピールし、既存戦力も奮闘。1985年以来の｢日本一｣へ、準備は着々と進む。糸原健斗内野手が春季キャンプを｢日本一締め｣した。最終日最後のメニューは全員参加のシートノック。外野、内野と終了し、ラストは捕手の飛球 1本。ノッカー筒井壮外野守備走塁コーチ(45)が高々と打ち上げて坂本誠志郎捕手(26)が追うと、力強い声が飛んだ。声の正体はこの日の｢ワンデーキャプテン｣で 2年目主将の糸原だった。坂本が｢日本一｣への捕飛をしっかりミットに収めると、球場は大きな拍手に包まれた。糸原は充実の表情で宜野座を去った。背番号｢３３｣が頂点への道を先導する。手締めの前のあいさつでも糸原はファンに向けて堂々と宣言。指揮官が乗り移ったかのようなコメントを宜野座に残した。 3月20日の開幕・ヤクルト戦(神宮)へ、最初の準備は整った。35年ぶり｢日本一｣の土台を整え、矢野監督はホームに戻ってきた。
●高山俊外野手(26)が沖縄・宜野座キャンプ最終日の26日、矢野燿大監督から｢キャンプＭＶＰ｣に指名された。外野のレギュラー争いを勝ち抜くことを宣言して臨んだ 1カ月で結果を残し、さらなる飛躍を誓った。ジェフリー・マルテ内野手(28)、高橋遥人投手(24＝亜細亜大學ＯＢ)、ジョー・ガンケル投手(28＝前マーリンズ３Ａ)も｢ＭＶＰ｣に選ばれた。最終日もフリー打撃で鋭い当たりを連発し、シートノックでは左翼で精力的に白球を追った。矢野監督がいの一番に名前を挙げたのは高山。有言実行の｢ＭＶＰ｣だ。昨秋の契約更改でブチ上げてから約 2カ月半。もちろん口だけでは終わらなかった。血のにじむようなアピールを続けた 1カ月間だった。糸井嘉男外野手(38)、福留孝介外野手(42)、新加入のジェリー・サンズ外野手(32＝韓国・キウム)らとのシ烈な外野のレギュラー争いは続く。高山も気を引き締めた。シーズン開幕まで、まだ折り返し。｢キャンプＭＶＰ｣だけでは終わらない。
●近本光司外野手(25)は打撃面で収穫をつかんだ。取り組んでいる｢脱力打法｣へのヒントを得た期間となった。実戦では矢野監督新構想の｢２番｣で｢３本塁打｣。決意を新たにした。
●大山悠輔内野手(25)は開幕までのオープン戦で結果を出す。キャンプ期間中の実戦は｢打率１割８分４厘｣と不振に苦しんだ。終盤には矢野監督から直接指導を受けるなど、試行錯誤のまっただ中にある。マルテとの 3塁争いへ、教えを実にしてアピールする。
●原口文仁捕手(27)はキャンプの重要性を再確認できた期間となった。昨季は大腸がんの治療で不参加。今季は完走。シーズンに向け、準備は昨年以上にできた。
●藤川球児投手(39)が投手陣に“1日主将継続”を勧めた。26日、練習が終わると投手陣がブルペンに集合し、輪の中で藤川があいさつ。今キャンプで導入されたワンデーキャプテン制度。藤川も持ったら笑わないといけない｢笑ボール｣を作り盛り上げた。
記事をまとめてみました。
オープン戦無観客の余波で阪神元監督で死去した野村克也氏の追悼試合を延期することが決定的となった。
3月 8日巨人戦(甲子園)で同氏の追悼映像を試合前の球場ビジョンで放映し、黙とうをささげるセレモニーを行う予定だったが、阪神谷本球団副社長は｢現実的には難しくなった。お客様が入っておられない追悼試合というのは変な話。事実上の延期です｣と説明した。
開幕前のイベントも実施の再検討を余儀なくされる。野村氏の追悼試合の同日に甲子園で行われる予定だった新人選手のお披露目も観客がいない試合では実施する意味がなくなる。また、電鉄本社の激励会や例年 3月に西宮神社などで行われる｢必勝祈願｣の実施も再検討される見込みだ。
阪神甲子園球場
甲子園での無観客試合は東日本大震災でオープン戦を中止して練習試合となった11年 3月以来。阪神は今後、開幕までオープン戦11試合(うち主催試合は 5試合)が組まれている。経済的損失も小さくはないが、同副社長は｢そんなことを言っている場合じゃないという判断。協力を惜しまずにやっていきましょうということ｣と一致団結を強調した。
阪神ナインはマスクを着用して沖縄をあとにした＝那覇空港
阪神・谷本修球団副社長兼本部長は26日、東京都内で行われた緊急の｢１２球団代表者会議｣に出席。オープン戦の無観客開催が決定したことを受け、 2月11日に虚血性心不全で急逝した元監督、野村克也さんの追悼試合を 3月 8日の巨人戦(甲子園)から｢延期｣にすると語った。各種イベントの再検討も必要となり、新型コロナウイルス感染拡大の余波が虎にも押し寄せた。
思いを 1つに、身を寄せあうこともできない。キャンプを打ち上げたばかりの虎が、いきなり苦しい決断を迫られた。野村克也さんの追悼試合も延期せざるを得ない事態となり、谷本副社長が苦しい胸の内を明かした。
3月 3日＝西宮神社
｢現実的にもう難しくなったので。延期という形を取らざるを得ない。( 3月13日の)京セラでできたらやりたいなと思っていたんですけど、それも無理なので。お客さまが入っておられない追悼試合というのも変な話で、事実上延期です｣
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて行われた、緊急の｢１２球団代表者会議｣。オープン戦全試合が無観客となることが決まり、準備してきた“大切な日”も再検討せざるを得ない状況となった。
チームはこの日、キャンプを打ち上げ沖縄から帰阪したが、29日、 3月 1日に予定しているソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)も無観客。 4日の広島戦からは甲子園でのオープン戦が始まるが、同 8日の巨人戦で実施する予定だった野村さんの追悼試合は延期するしかなかった。シーズン中に開催するのか？ との問いにも｢それもまだこれから。事実上延期というところまでしか決まっていない｣と語るしかできなかった。
3月中旬＝廣田神社
その先の各種イベントも見直しを迫られる。各球団が球団外部の人々を招く激励会の開催を自粛している流れもある。本格的な検討はこれからとなるが、電鉄本社による激励会や必勝祈願( 3月 3日＝西宮神社、 3月中旬＝廣田神社)も、開催自体を見直さざるを得なくなってくる。谷本副社長は重ねて｢大事なのは、この 1、 2週間が非常に大事だということに賛同して決めたこと。その期間については極力、不特定多数の方と選手と接する機会は避けるべきだろう｣と強調する。
また集まれる日が来るまで－。虎も覚悟を持って耐えていく。
糸原健斗内野手が春季キャンプを｢日本一締め｣した。最終日最後のメニューは全員参加のシートノック。外野、内野と終了し、ラストは捕手の飛球1本。ノッカー筒井外野守備走塁コーチが高々と打ち上げて坂本が追うと、力強い声が飛んだ。｢これ取ったら日本一！｣。声の正体はこの日の｢ワンデーキャプテン｣で 2年目主将の糸原だった。坂本が｢日本一｣への捕飛をしっかりミットに収めると、球場は大きな拍手に包まれた。
連帯歩調でキャンプを終える阪神ナイン＝かりゆしホテルズボールパーク宜野座
手締めのあいさつでは関係者への感謝とともに｢昨年は『３位』という結果でしたが今年は『リーグ優勝、日本一』を必ずします。そして、矢野監督を8回胴上げします！｣と誓った。｢目指します｣｢狙います｣ではなく｢－します｣と言い切った。｢優勝しました！｣と予祝で言い切る矢野監督のチーム方針がチームに浸透。坂本も糸原の変化を｢常にそういうことを練習から想定して。そういう思いを持ってと監督も言っているし、イトさんも最近よく言っている｣と証言した。
糸原は充実の表情で宜野座を去った。｢ワンデーキャプテンはありましたけど、シーズンが始まったら自分がキャプテンなので。しっかりチームを引っ張っていけるように頑張ります｣。背番号｢３３｣が頂点への道を先導する。
キャンプ最終日、阪神ナインは円陣を組んで打ち上げた＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神は26日、沖縄・宜野座での 1軍キャンプを打ち上げた。矢野燿大監督が｢ 100％に近い｣と総括した充実のキャンプは、主将の糸原健斗内野手の｢監督を 8度、胴上げします｣という｢日本一宣言｣で締めくくられた。 7人も参加した外国人選手がそれぞれアピールし、既存戦力も奮闘。1985年以来の｢日本一｣へ、準備は着々と進む。
曇天の宜野座に、キャプテン糸原の力強い言葉が響いた。｢これ捕ったら、『日本一』や！｣。今キャンプで実質最後のメニューとなったシートノック。最後の飛球は日本シリーズのラストシーンに見立てられ、坂本のグラブに収まった。矢野イズム全開の｢日本一締め｣。充実の打ち上げに、矢野監督の笑みも弾けた。
｢ほぼほぼできましたし、 100％ということはないと思いますが、それに近いところをしっかりやれたと思います｣
キャンプを打ち上げであいさつする糸原健斗内野手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
外国人が 7人も帯同し、宜野座では過去最多タイ44人の大所帯で臨んだ 2年目のキャンプ。何度も『｢日本一』になると決めている｣と言い切った指揮官の思いに、選手も確かについてきた。
｢本当に選手自身も意識して、プロだからこそ自分でどうやるかを考えた 1カ月を過ごせた｣
3塁転向に向け、助っ人では異例の早出特守をマルテが連日こなした。メジャー未経験だったガンケルは開幕ローテ入りをほぼ確実にするほどアピール。高山は実戦で打ちまくって｢ＭＶＰ｣に指名するほど目立ち、糸井、福留の両ベテランも順調。誤算はうれしい悩みが続出していることくらいで｢スタメンで出る選手と、次に出る選手の差がなくなってきている｣と底上げに手応えを感じるばかりだった。
マスク着用で帰阪する糸原健斗内野手(手前)ら阪神ナイン＝那覇空港
手締めの前のあいさつでも糸原は｢『リーグ優勝、日本一』を必ず(達成)します。そして、矢野監督を 8回、胴上げします｣とファンに向けて堂々と宣言。指揮官が乗り移ったかのようなコメントを宜野座に残した。
｢『日本一』になると決めてスタートしたキャンプだった。手応えのあるキャンプも送れて、いよいよここから。まず開幕に向けた準備に入ると思うので、開幕に向けてしっかり楽しみたい｣
3月20日の開幕・ヤクルト戦(神宮)へ、最初の準備は整った。35年ぶり｢日本一｣の土台を整え、矢野監督はホームに戻ってきた。
■“日本一”のウイニングボールをつかんだ坂本誠志郎捕手
｢常に練習で想定したり、その雰囲気を作ってやっていたら質も上がる。場面を想定してできれば、緊張感をもってやれる。すごくいいことだと思った｣
高山俊外野手はシートノックではつらつとした動きを見せた＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
高山俊外野手が沖縄・宜野座キャンプ最終日の26日、矢野燿大監督から｢キャンプＭＶＰ｣に指名された。外野のレギュラー争いを勝ち抜くことを宣言して臨んだ 1カ月で結果を残し、さらなる飛躍を誓った。ジェフリー・マルテ内野手、高橋遥人投手、ジョー・ガンケル投手(前マーリンズ３Ａ)も｢ＭＶＰ｣に選ばれた。
最終日もフリー打撃で鋭い当たりを連発し、シートノックでは左翼で精力的に白球を追った。矢野監督がいの一番に名前を挙げたのは高山。有言実行の｢ＭＶＰ｣だ。
｢アピールするというところに関しては一番、アピールできたということだったので、素直にうれしいですね｣
昨秋の契約更改で｢福留さんや糸井さんに『高山に勝てなかった』といわれるように｣とブチ上げてから約 2カ月半。もちろん口だけでは終わらなかった。血のにじむようなアピールを続けた 1カ月間だった。
キャンプを打ち上げ、タッチを交わす高山俊外野手(左)と矢野燿大監督＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
先乗り自主トレでは真っ先に打撃練習を行い“宜野座１号”。｢今年はなんでも一番がいい｣。今年初の対外試合だった 8日の中日戦(北谷)には｢最初なんで、いったろうかな｣と｢１番｣を志願して、 1回にチーム初安打。 4安打を放ったオープン戦の開幕試合(22日、中日)では｢打ったことよりも、左(投手)で代えられたことが悔しい｣。自らの思いを隠さずぶつける姿は、昨季までなかったものだ。
対外試合 9試合で｢３１打数１０安打、打率０．３２３｣。行動で、結果で示した高山に矢野監督も｢俊も新人王をとってから苦しいシーズンが続いているけど、練習に対する強い思いを持って、 1カ月やり切った。それが結果につながっている。一番は気持ちの成長を感じています｣とうなずいた。
糸井、福留、新加入のサンズらとのシ烈な外野のレギュラー争いは続く。高山も｢ここからまたオープン戦で実戦になってくる。頑張るだけですね、 1日 1日｣と気を引き締めた。シーズン開幕まで、まだ折り返し。｢キャンプＭＶＰ｣だけでは終わらない。
那覇空港に到着した近本光司外野手と大山悠輔内野手＝那覇空港
近本光司外野手は打撃面で収穫をつかんだ。｢特によかったのは走り方だったり、バッティングの腕の使い方がいいのか悪いのかが分かってきたこと｣とキャンプを振り返った。
取り組んでいる｢脱力打法｣へのヒントを得た期間となった。実戦では矢野監督新構想の｢２番｣で｢３本塁打｣。｢今年はしっかり、ピッチャーと向き合って打っていきたい｣と決意を新たにした。
那覇空港から帰阪する、左から大山悠輔内野手、近本光司外野手、ジェリー・サンズ外野手ら＝那覇空港
大山悠輔内野手は開幕までのオープン戦で結果を出す。キャンプ期間中の実戦は｢打率１割８分４厘｣と不振に苦しんだ。
終盤には矢野監督から直接指導を受けるなど、試行錯誤のまっただ中にある。｢ここからやってきたことをしっかり出さないといけない。また一からというか、やってきたことを整理して、やりたいなと思います｣。マルテとの 3塁争いへ、教えを実にしてアピールする。
春季キャンプ最終日、フリー打撃を行う大山悠輔内野手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
原口文仁捕手はキャンプの重要性を再確認できた期間となった。昨季は大腸がんの治療で不参加。今季は完走し｢しっかりこうやってキャンプを過ごして。キャンプってやっぱり、重要だなと改めて感じた｣。シーズンに向け、準備は昨年以上にできた。｢しっかりやったものを今後、もっとゲームで出せるように。しっかり練習も準備も続けながら、結果を求めてやっていきたい｣と、力を込めた。
原口文仁捕手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座 (2020年 2月20日撮影)
藤川球児投手が投手陣に“1日主将継続”を勧めた。
26日、練習が終わると投手陣がブルペンに集合し、輪の中で藤川があいさつ。
｢『１日キャプテン』やっていた時に、すごくいいことだなと。帰っても毎日自分がキャプテンのつもりでやりましょう！｣。今キャンプで導入されたワンデーキャプテン制度。藤川も持ったら笑わないといけない｢笑ボール｣を作り盛り上げた。｢いい結果が出た時に、このキャンプに意味があったと見られると思う。必ずいい結果を出したい｣と意気込んだ。
星野伸之氏8右)と話す藤川球児投手(中央)。左は能見篤史投手＝沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time！オレがヤル」というスローガンにしました。
2019年 公式戦 順位表
日本シリーズ2019 日程と結果
2020年 公式戦 日程と 結果 (02月)
2020年 公式戦 日程と 結果 (03月)
2020年 ＣＳ日程と 結果 (04月)
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