●阪神は 4日、広島とのオープン戦で今年初めて甲子園で試合を行う。「新型コロナウイルス」感染拡大防止のため無観客での開催だが、球団は 3日、報道陣の立ち入り区域の制限など、さらなる厳戒態勢を敷くことを発表。兵庫県内では西宮市内に続き、神戸市内でも感染者が確認され、非常事態は続くが、甲子園で全体練習を見守った矢野燿大監督(51)は奮起を誓った。止まらぬコロナ渦の中で、矢野虎がいよいよ2020年の甲子園初戦を迎える。ここから 8日の巨人戦まで 4試合-。無観客だけでなく、異例の厳戒態勢で臨む。矢野監督がグッと前を向いた。ボーアがフリー打撃で快音を響かせるなど、ナインが元気に汗を流した甲子園での全体練習。見守る指揮官の眼光は自然と鋭くなった。「東日本大震災」でオープン戦を中止した2011年 3月以来の甲子園での無観客試合。 2月26日の「12球団緊急代表者会議」でオープン戦の無観客実施が決定した。 1人でも感染すれば開幕ピンチ…。阪神球団も最善の対応をすべく、新たな対策を発表した。この日、東京都内で「新型コロナウイルス対策連絡会議」に出席した谷本修副社長兼球団本部長(55)も、今後のさらなる対策について言及。 2月28日から報道陣に実施している検温などを、選手、スタッフらにも義務付けていく可能性を示唆した。
●阪神は 3日、本拠地甲子園で全体練習を行った。投内連係の確認後、野手はシートノックや打撃練習を実施。 4日に広島とのオープン戦で甲子園初戦を迎える。 3月20日のシーズン開幕に向け、ポジションや開幕ローテを巡る争いがいよいよ佳境に入る。「エア超満員」の本拠地で、超人が「1番」出撃する。糸井嘉男外野手(38)が今季初の甲子園開催となる 4日広島戦でリードオフマンとして起用される。「新型コロナウイルス」対策で無観客試合となるが、超満員の観客&ヤジをイメージするという糸井節がさく裂。開幕戦の相手であるヤクルトは左腕石川雅規投手(40)が開幕投手に指名されたが、同じ左打者の「2番」近本光司外野手(25)とのコンビで攻略する。開幕も「イト・チカ」の可能性は十分にある。「1番糸井」、「2番近本」の並びは、開幕戦の相手となるヤクルトの左腕石川も関係なしだ。一般的に左投手は右打者が相性がいいが、矢野監督は首を振る石川の宝刀シンカー、チェンジアップは落ちる系のボール。左打者にとって左右は考えない。「2番近本」は、矢野監督が理想に掲げる打線形成のポイントになっている。誰が近本とコンビを組むのか…。昨季、阪神の「スタメン1番打者」の「合計出塁率2割9分2厘」は、セ・リーグでワーストだった。19年「リーグ3位」の「打率3割1分4厘、出塁率4割3厘」を誇った糸井が先頭に入れば、得点源として大きな魅力にもなる。この日の甲子園練習でも44スイング中 9本の柵越えをマークした超人は、黄色に染まったスタンドをイメージして今年初の甲子園で躍動する。
●昨季「36盗塁」の「盗塁王」近本光司外野手が 3日、甲子園での全体練習終了後に、居残りで走塁練習を繰り返した。全体練習後にユニホームを泥だらけにして何度も 2塁へ滑り込んだ。近本は意図を明かした。 4日広島戦(甲子園)では「2番中堅」で出場予定。16年「パ・リーグ盗塁王」の「1番糸井」と「盗塁王コンビ」を組む。 1年目の昨季は「36盗塁」でタイトル獲得。今季の目標である「2年連続盗塁王」へ、さらなるレベルアップを図っている。開幕はどんどん近づいてくる。走りの可能性を広げるために挑戦し、最適な『リード』を見つけ出す。
●高橋遥人投手(24=亜細亜大學OB)が成長の鯉切りに挑む。 4日の広島とのオープン戦に登板予定。19年は広島戦 4試合に投げ、「1勝3敗。対戦防御率6.20」は、登板 8カードの中で最も悪い数字だった。今年初の広島との顔合わせ。チームにとって20年の甲子園初戦でもある一戦で、昨年との違いを印象づけたいところだ。公式戦でチームが初めて広島と対戦するのは 3月27日からの 3連戦。同20日からの開幕カードに投げた投手が回るとみられ、高橋が向かう可能性もある。この日は甲子園で、ダッシュやブルペン投球などに汗を流した。すでに開幕ローテ入りに当確ランプをともしているが、シーズンに向けた重要なマウンドに臨む。
●藤浪晋太郎投手(25)が登板予定の 4日プロアマ交流戦・近畿大學戦(鳴尾浜)に向け、結果と内容の両立を自らに課した。沖縄・宜野座キャンプ中の実戦でアピールしきれずにいる間に、開幕ローテ 6枠のうち 4枠が確定。残る 2枠を巡る競争から脱落しないためにも、インパクトのある快投を狙う。澄み切った快晴に恵まれた甲子園。藤浪は外野芝生上で静かにフォームを確認していた。開幕ローテ滑り込みへ、残る枠は 2つ。もう後がない。誰よりも現状を把握しているからこそ、練習後も厳しい表情を崩すことはなかった。現状、残る 2枠を秋山拓巳投手(28)、岩貞祐太投手(28)らと激しく争う立場。次回登板予定の 3月 4日近大戦では結果と内容の両立が求められる。カウント不利の状況から余裕を失った前回の反省を踏まえ、イメージを膨らませた。宜野座キャンプでは山本昌臨時コーチ(54)のアドバイスも取り入れながらフォーム固めを続けた。骨盤が大回りして左肩が開く不調時の癖を消し去ろうと、体の中心部を軸にしたコンパクトな回転を意識。リリースの際に手首を立てるスタイルは体になじみ、左右のブレも少なくなった。矢野監督は開幕ローテ残り 2枠を巡る争いについて説明。藤浪は今回、大学生相手に快投できるか否かが判断材料の 1つになる。今度こそ、もがき苦しんだ末の成果を数字で表現する。
●青柳晃洋投手(26)が「昌の教え」を体現する。ここまで実戦で順調に結果を残し、 4日の広島とのオープン戦(甲子園)に登板するとみられる。山本昌臨時コーチからキャンプ中の講義で教えを受けた。新球のシンカーやカットボールを使いながら、不利なカウント時の投球を意識する。
●左足の張りで別メニュー調整を続けていた能見篤史投手(40)が順調な回復ぶりを見せた。この日は甲子園でキャッチボールなどを行った。能見は、 7日の北海道日本ハムとのオープン戦(甲子園)に向けて調整を重ねる。
●梅野隆太郎捕手(28)は得意の石川が相手でも慢心なしだ。開幕戦の相手となるヤクルト石川は直近 3年間で「20打数11安打、打率5割5分」と得意にしている。藤浪晋太郎投手(25)が、 4日の広島とのオープン戦(甲子園)に先発することが 3日、決まった。正捕手の梅野が甲子園初戦で先発マスクをかぶる。相手の広島は鈴木誠也外野手(25)ら、ほぼベストメンバーだが、開幕ローテ入りを目指す右腕の実力を引き出すことに専念するつもりだ。
記事をまとめてみました。
阪神は 4日、広島とのオープン戦で今年初めて甲子園で試合を行う。「新型コロナウイルス」感染拡大防止のため無観客での開催だが、球団は 3日、報道陣の立ち入り区域の制限など、さらなる厳戒態勢を敷くことを発表。兵庫県内では西宮市内に続き、神戸市内でも感染者が確認され、非常事態は続くが、甲子園で全体練習を見守った矢野燿大監督は「逆に俺らが問われている部分もある」と奮起を誓った。
止まらぬコロナ渦の中で、矢野虎がいよいよ2020年の甲子園初戦を迎える。ここから 8日の巨人戦まで 4試合-。無観客だけでなく、異例の厳戒態勢で臨む。
「もっともっと、できることがあればいいんだけど、今はそういう(我慢の)時期だと思う。逆に俺らが問われている部分もある。お客さんがいない中で、どれだけのことが普段通りできるのか。試されている部分もあると思う」
全体練習が行われた阪神甲子園球場。4日、厳戒態勢で無観客試合が開催される=阪神甲子園球場
矢野監督がグッと前を向いた。ボーアがフリー打撃で快音を響かせるなど、ナインが元気に汗を流した甲子園での全体練習。見守る指揮官の眼光は自然と鋭くなった。
「東日本大震災」でオープン戦を中止した2011年 3月以来の甲子園での無観客試合。博多で 2試合を経験したとはいえ、普段は多くの虎党の声援に背中を押される聖地での“無音”は別モノだ。その中でどれだけモチベーションを上げ、集中力を保ち、パフォーマンスを発揮できるか。
予断を許さない状況は続く。本拠を置く兵庫県では 1日に西宮市内で感染者が確認され、前日 2日に甲子園歴史館の13日までの臨時休館が決定。この日は神戸市内でも感染者が確認された。
2月26日の「12球団緊急代表者会議」でオープン戦の無観客実施が決定した際、ある球団幹部は 3月20日の開幕について「スタッフを含めて 1人でも感染者が出れば大変深刻な状況」と話した。 1人でも感染すれば開幕ピンチ…。阪神球団も最善の対応をすべく、新たな対策を発表した。
無観客の甲子園でもファンを楽しませる-。矢野監督が力強く話した=阪神甲子園球場
「密閉された空間に多くの人が滞留をすること」を避ける-。報道陣の練習時のベンチおよびベンチ前への立ち入り、取材活動を禁止。試合後の取材も、これまでベンチ裏など密室で行われていた監督の囲み取材をやめ、ベンチ前の屋外で行う。また取材の際には対象者と 2メートル以上の距離を保つ。さらに晴天時には室内練習場と球場を結ぶ連絡通路の屋根を開け、換気する方針だ。
この日、東京都内で「「新型コロナウイルス」対策連絡会議」に出席した谷本修副社長兼球団本部長も、今後のさらなる対策について言及。「記者の方々にお願いしているようなことを、球団内でもやらなアカンということ」。 2月28日から報道陣に実施している検温などを、選手、スタッフらにも義務付けていく可能性を示唆した。
矢野監督は「たくさんのお客さんの中でやりたいしなあ。みんなに見てもらいたい。でも俺らは一生懸命やることしか見せられへん。『楽しみやな、阪神』とか、元気を少しでも持ってもらえるように。そういう姿を見せたいっていうのは俺らのあるべき姿やと思う」と誓った。多くのファンの前で最高のプレーを見せるために。今は慎重を期していく。
阪神は 3日、本拠地甲子園で全体練習を行った。投内連係の確認後、野手はシートノックや打撃練習を実施。
4日に広島とのオープン戦で甲子園初戦を迎える。矢野燿大監督は「どんどん開幕という期限というのは決まってくるからね。決めていかないといけないことも、どんどん出てくる」。 3月20日のシーズン開幕に向け、ポジションや開幕ローテを巡る争いがいよいよ佳境に入る。
外野でノックを受ける糸井嘉男外野手(右)と近本光司外野手=阪神甲子園球場
「エア超満員」の本拠地で、超人が「1番」出撃する。糸井嘉男外野手が今季初の甲子園開催となる 4日広島戦でリードオフマンとして起用される。
「新型コロナウイルス」対策で無観客試合となるが、超満員の観客&ヤジをイメージするという糸井節がさく裂。開幕戦の相手であるヤクルトは左腕石川が開幕投手に指名されたが、同じ左打者の「2番」近本とのコンビで攻略する。
◇ ◇ ◇
さあ、甲子園も球春到来。例年ならワクワク感とともに声援と応援歌が鳴り響くこの時期の聖地甲子園に、今年は心強いファンの姿はない。そんな寂しさを吹き飛ばすように糸井が周囲を爆笑させた。「いるイメージでやります! ばりヤジられているイメージでやります!」。超満員のエア観客とエアヤジを頭に思い浮かべながら…。糸井節で意気込んだ。
今季の本拠地お披露目となる広島戦は「1番右翼」でスタメン出場する。左足首手術からの復帰戦となった 2月23日広島戦(コザしんきんスタジアム)では、即2安打をマーク。その際も「1番」だった。オープン戦では高山、糸原も「1番」で起用されており模索中ではある。矢野監督も「現状、自分の中ではめていこうと思ったときに、(糸井は)『1番』がいいのかなと思っているだけ。まだ決めたわけでもない」と説明したが、開幕までオープン戦残り 9試合となったこの時期の起用は、本番での現実味がさらに増す。
フリー打撃を行う糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
開幕も「イト・チカ」の可能性は十分にある。「1番糸井」、「2番近本」の並びは、開幕戦の相手となるヤクルトの左腕石川も関係なしだ。一般的に左投手は右打者が相性がいいが、矢野監督は首を振る。「タイプによる。(石川は)左打者にとって嫌なピッチャーではないと思う」。石川の宝刀シンカー、チェンジアップは落ちる系のボール。左打者にとって「あまり食い込むボールはない」と左右は考えない。
「2番近本」は、矢野監督が理想に掲げる打線形成のポイントになっている。誰が近本とコンビを組むのか…。昨季、阪神の「スタメン1番打者」の「合計出塁率2割9分2厘」は、セ・リーグでワーストだった。19年「リーグ3位」の「打率3割1分4厘、出塁率4割3厘」を誇った糸井が先頭に入れば、得点源として大きな魅力にもなる。この日の甲子園練習でも44スイング中 9本の柵越えをマークした超人は「頑張ります!」とひと言。黄色に染まったスタンドをイメージして今年初の甲子園で躍動する。
▽井上一樹打撃コーチ(1番糸井嘉男外野手について)
いろんなことが考えられるけど、どう考えてもボーア、サンズが「1番」を打てない。近本が「2番」に行くなら、嘉男(糸井)も足が万全なら、全然1番いけるでしょ。恐怖感を与えると言う意味ではもってこい。今で言うとガッツあふれる俊(高山)が行くということもあるでしょうけど。相手にとって「1番糸井」というのは結構なプレッシャーは少なからずあるでしょう。
走塁練習で 2塁に滑り込む近本光司外野手=阪神甲子園球場
昨季「36盗塁」の「盗塁王」近本光司外野手が走塁練習を繰り返した。全体練習後にユニホームを泥だらけにして何度も 2塁へ滑り込んだ。
近本は「前から思っていたんですけど、リードがちょっと狭かった。どこまでいけるか。オープン戦でしかできないので」と意図を明かした。 4日広島戦(甲子園)では「2番中堅」で出場予定。16年「パ・リーグ盗塁王」の「1番糸井」と「盗塁王コンビ」を組む。
居残りで走塁練習を行う近本光司外野手。リードの広さを確認した=阪神甲子園球場
近本光司外野手が 3日、甲子園での全体練習終了後に、居残りで走塁練習を行った。筒井外野守備走塁コーチらとともに、 1塁から帰塁とスタートを何度も繰り返した。
「前から思っていたが、リードが小さかったので。広げるというよりはどこまでいけるのかなという確認をしました」
投手と 1塁手をつけ、実際にけん制球を投げてもらい、どこまでリードをとれるかを体で感じながら確認した。
けん制帰塁練習で右手をさげ左手で 1塁帰塁する近本光司外野手=阪神甲子園球場
1年目の昨季は「36盗塁」でタイトル獲得。今季の目標である「2年連続盗塁王」へ、さらなるレベルアップを図っている。
「オープン戦しかできないことで、チャレンジというところで確かめたかった。試合で確かめる機会も少なかったので」
開幕はどんどん近づいてくる。走りの可能性を広げるために挑戦し、最適な『リード』を見つけ出す。
投手指名練習に参加し、キャッチボールする高橋遥人投手=阪神甲子園球場
高橋遥人投手が成長の鯉切りに挑む。 4日の広島とのオープン戦に登板予定。「去年は結構カープに打たれたので、いろんなボールを使ってシーズンで的を絞らせないようにしたい」。19年は広島戦 4試合に投げ、「1勝3敗。対戦防御率6.20」は、登板 8カードの中で最も悪い数字だった。今年初の広島との顔合わせ。チームにとって20年の甲子園初戦でもある一戦で、昨年との違いを印象づけたいところだ。
キャッチボールを終えた高橋遥人投手は外野でダッシュする=阪神甲子園球場
本番を見据えて試したい武器もある。今年から操るカーブだ。「ストライク先行を意識して、カーブとかしっかり試せることは試していきたい」。前回登板は22日の中日とのオープン戦で 3回 3安打 1失点。登板イニングも長くなる予定で「ペース配分というか、いつもつかまるのが中盤くらいなので、最後までいくためにも、やっぱりカーブが大事かなと思います」とも話した。新球をまじえたスタイルでカープ打線を封じ込めるか注目される。
室内練習場でウオーミングアップを行った高橋遥人投手は屋外を歩いて球場へ移動する=阪神甲子園球場
公式戦でチームが初めて広島と対戦するのは 3月27日からの 3連戦。同20日からの開幕カードに投げた投手が回るとみられ、高橋が向かう可能性もある。
この日は甲子園で、ダッシュやブルペン投球などに汗を流した。「しっかり抑えたい。みんな抑えているので」。すでに開幕ローテ入りに当確ランプをともしているが、シーズンに向けた重要なマウンドに臨む。
キャッチボール中、サングラスを外してグラウンドを見る藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
「圧投」で開幕ローテを引き寄せる! 藤浪晋太郎投手が登板予定の 4日プロアマ交流戦・近大戦(鳴尾浜)に向け、結果と内容の両立を自らに課した。沖縄・宜野座キャンプ中の実戦でアピールしきれずにいる間に、開幕ローテ 6枠のうち 4枠が確定。残る 2枠を巡る競争から脱落しないためにも、インパクトのある快投を狙う。
◇ ◇ ◇
澄み切った快晴に恵まれた甲子園。藤浪は外野芝生上で静かにフォームを確認していた。開幕ローテ滑り込みへ、残る枠は 2つ。もう後がない。誰よりも現状を把握しているからこそ、練習後も厳しい表情を崩すことはなかった。
投手指名練習に参加し、キャッチボールで調整する藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
藤浪 結果を出さないといけない立場なので。そこを意識して、その上でしっかり内容も求めていきたい。ごまかして結果を出しても仕方がない。自分の投球をして、なおかつ結果を残せるようにしたい。
2月16日楽天戦は 3回 3安打 2四球 2失点。前回23日広島戦は 2イニングを投げ、連続押し出し四死球を含む 3四死球 3安打 3失点と苦しんだ。 2戦連続でアピールに失敗している間に、開幕ローテ 6枠のうち4枠が固まった。
現状、残る 2枠を秋山、岩貞らと激しく争う立場。次回登板予定の 3月 4日近大戦では結果と内容の両立が求められる。カウント不利の状況から余裕を失った前回の反省を踏まえ、「どんどんストライクゾーンで勝負できたら」とイメージを膨らませた。
宜野座キャンプでは山本昌臨時コーチのアドバイスも取り入れながらフォーム固めを続けた。骨盤が大回りして左肩が開く不調時の癖を消し去ろうと、体の中心部を軸にしたコンパクトな回転を意識。リリースの際に手首を立てるスタイルは体になじみ、左右のブレも少なくなった。
キャッチボールを終えた藤浪晋太郎投手は外野でダッシュ。手前は高橋遥人投手=阪神甲子園球場
この日も投手指名練習でブルペン投球を終えた後、「すごく良かった」と納得顔。「やっていることは間違っていないと思っています。それをゲームで出せるかどうか」。確かな手応えを胸に、今後を占う重要なマウンドに上がる。
矢野監督は開幕ローテ残り 2枠を巡る争いについて「その勝負のところにいる投手陣というのは、ここから 1回 1回の結果でしか評価できないんでね」と説明。藤浪は今回、大学生相手に快投できるか否かが判断材料の 1つになる。
藤浪 もちろん、開幕ローテーションに入るつもりでしっかりやってきている。結果を出してローテーションに入れるように、しっかりやっていきたい。
今度こそ、もがき苦しんだ末の成果を数字で表現する。
投手指名練習に参加し、キャッチボールする青柳晃洋投手=阪神甲子園球場
青柳晃洋投手が「昌の教え」を体現する。ここまで実戦で順調に結果を残し、 4日の広島とのオープン戦(甲子園)に登板するとみられる。山本昌臨時コーチからキャンプ中の講義で「カウントが悪い時に、投げられる球種が多いのが、いいピッチャー」と教えを受けた。
新球のシンカーやカットボールを使いながら、不利なカウント時の投球を意識する。「去年と同じだったら勝てないと思う」と投球の幅を広げていく。
阪神能見篤史投手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座 (2020年 2月24日撮影)
左足の張りで別メニュー調整を続けていた能見篤史投手が順調な回復ぶりを見せた。この日は甲子園でキャッチボールなどを行った。
能見は「見ての通りです」と話すにとどめたが、福原投手コーチは「だいぶいい感じだと思う」。今後について同コーチは「そのうち投げますよ」と話し、 7日の日本ハムとのオープン戦(甲子園)に向けて調整を重ねる。
梅野隆太郎捕手は得意の石川が相手でも慢心なしだ。
開幕戦の相手となるヤクルト石川は直近 3年間で「20打数11安打、打率5割5分」と得意にしている。それでも「毎年、毎年違うので」とシーズンによって攻め方も違うと笑顔はない。「準備として早いに越したことはない。うちも勝つためにどう作戦を立てるか」と表情を引き締めた。
梅野隆太郎捕手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
(2020年 2月18日撮影)
藤浪晋太郎投手が、 4日の広島とのオープン戦(甲子園)に先発することが 3日、決まった。
正捕手の梅野が甲子園初戦で先発マスクをかぶる。相手の広島は鈴木誠ら、ほぼベストメンバーだが「この時期は相手のことも気になるが、変に意識してもよくない。投手(藤浪)が結果を出せるようにサポートしていきたい」と、開幕ローテ入りを目指す右腕の実力を引き出すことに専念するつもりだ。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2019年 公式戦 順位表
日本シリーズ2019 日程と結果
2020年 公式戦 日程と 結果 (02月)
2020年 公式戦 日程と 結果 (03月)
2020年 CS日程と 結果 (04月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュ ース を配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!