● 4月23日開幕を目指すことを受けて矢野燿大監督(51)は24日、 1、 2軍シャッフル調整プランを明かした。｢新型コロナウイルスの感染拡大｣の影響で開幕が早くても 4月24日になったことを受け、コーチ会議で相談。 1、 2軍の往来を活発にして、調整と育成を両立させる方針を決めた。本番さながらのガッツポーズで采配を振るった矢野監督は、コーチ会議で今後の方針を確認。調整と底上げを両にらみして過ごす方法を話し合った。コーチ会議を開いて調整プランを練り直し。工夫を重ねる。当面の主な実戦機会は 2軍の練習試合になる。はっきりと見えないシーズンの中、最善の準備を進めていく。
●阪神が 3失策で守備の不安を露呈した。初回にジェフリー・マルテ内野手(28)が、中井大介内野手(30)の 3塁線への打球をトンネル。 2回二死 1、 2塁では中井のボテボテの当たりを 1塁へランニングスローも悪送球。タイムリー失策となった。その直前には糸原健斗内野手(27)が適時失策と先発高橋の足を引っ張った。序盤の守乱に矢野監督はバッサリ。離脱中の近本に代わって｢２番｣起用したマルテについても嘆いた。改めて開幕日が設定されたが、ハッキリとは定まらない状況でモチベーションを保つ難しさはある。寒の戻りの横浜で両軍合わせて6失策。寒さが身に染みる内容だった。
●矢野阪神が相手バッテリーの意表を突いて本盗を決めた。練習試合ＤｅＮＡ戦の 7回二死 1、 3塁。左腕櫻井周斗投手(20)に対し、 1走高山俊外野手(26)のスタートと同時に 3走陽川尚将内野手(28)が本塁へ突入し、ビックプレーを決めた。昨季リーグ最多の｢１００盗塁｣を決め、さらなる超積極走塁を目指す矢野阪神の象徴的奇襲。｢新型コロナウイルスの感染拡大｣の影響で 4月24日の最短開幕まで 1カ月あるが、高い意識でライバル球団に脅威を見せつけた。矢野監督の代名詞の｢超積極走塁｣は今季、さらなる進化を目指している。 2軍で指揮した18年はリーグ新の｢１６３盗塁｣をマーク。 1軍監督 1年目の昨季は前年から23個増やし、リーグ最多の｢１００盗塁｣を決めた。だがこの日、ビッグプレーを決めた陽川の売りは打撃で、足が速いイメージはない。だが、どの選手にも貪欲な走塁意識が染みついている。シーズンでも、もう一丁の意気込みだ。セ界のライバルＤｅＮＡを驚かせ、驚異の足をインプットさせた。開幕は最短 1か月後とさらに延びて不透明な状況だが、陽川は冷静に言った。今年はホームスチールも狙う。陽川も走る。開幕延期の時間を使い、足攻めにも磨きをかける。
●阪神｢育成ドラフト１位｣の小野寺暖外野手(22＝大商大)が勝負強さをアピールした。途中出場した 7回二死 2塁の打席で勝ち越しの右前適時打。続く 9回も左翼へ｢２点２塁打｣を放ち、｢２打数２安打３打点｣の大活躍だ。お試しで1軍デビュー戦した15日オリックス戦でいきなり初安打の｢弾丸２塁打｣。開幕延期で再招集した矢野監督もさらに期待を膨らませた。｢新型コロナウイルスの感染拡大｣でプロ野球開幕が最短でも 4月24日に延期となった。本来なら横浜スタジアムは満員のスタンド。そして、育成枠の小野寺はいなかった。単なる運ではない。バットでたぐりよせた。 5日の母校・大商大との練習試合(鳴尾浜)を視察に訪れた矢野監督の見守る中でバックスクリーンに豪快な一発。 1軍初出場の15日のオリックスとのオープン戦(京セラ)に｢９番・右翼｣でスタメン出場。いきなり左越えの 2塁打を放って、指揮官をうならせたからだ。開幕まで約 1カ月。矢野監督にアピールするチャンスは、まだまだある。ずっと 1軍にいたい－。そのために、 3桁の背番号｢１２７｣を 2桁にしてみせる。
●阪神｢ドラフト６位｣小川一平投手(22＝東海大九州)は思い出の地で悔しさを晴らした。ＤｅＮＡ戦の 5回から登板し、 2イニングを1安打無失点と好投した。横須賀工 3年夏の神奈川大会以来となる横浜スタジアム登板で納得の無失点投球を決めた。
●好投続きの谷川昌希投手が今度は 1イニング 3奪三振を決めた。ＤｅＮＡ戦の 7回に登板すると、先頭から 2者連続奪三振。その後2者連続四球で二死 1、 2塁とされたが、最後は百瀬大騎内野手(23)を 3球連続フォークで空振り三振に仕留めた。開幕 1軍へ突っ走っている。
● 8回に 4番手で登板した岩貞祐太投手(28)が 2回を 4者連続空振り三振などパーフェクトに抑えた。開幕が 1カ月後に先延ばしされ時間を有効に使っていく。
記事をまとめてみました。
＜練習試合：横浜ＤｅＮＡ 5－ 9阪神＞◇24日◇横浜スタジアム
4月23日開幕を目指すことを受けて阪神矢野燿大監督は24日、 1、 2軍シャッフル調整プランを明かした。
コーチ会議を開いて調整プランを練り直し。｢実戦も入れていくし、練習日でお昼を挟んで( 2部練習を)することもある。( 1軍選手が) 2軍の試合に行くこともあるし、 2軍の選手が出るところがなくなるので甲子園に呼んで｣と工夫を重ねる。
開幕延期と練習試合中止についてインタビューを受ける矢野燿大監督＝横浜スタジアム
矢野燿大監督が24日のＤｅＮＡ戦(横浜)後に、延期された開幕までの調整法について語った。｢新型コロナウイルスの感染拡大｣の影響で開幕が早くても 4月24日になったことを受け、コーチ会議で相談。 1、 2軍の往来を活発にして、調整と育成を両立させる方針を決めた。
本番さながらのガッツポーズで采配を振るった矢野監督は、コーチ会議で今後の方針を確認。調整と底上げを両にらみして過ごす方法を話し合った。 ｢実戦感覚がしっかり持てるようにどう調整していくか考えながら、プラスアルファで育成というところもあるので｣
試合に快勝した矢野燿大監督。見えない開幕へ 1、 2軍シャッフルで調整していく＝横浜スタジアム
当面の主な実戦機会は 2軍の練習試合になる。｢( 1軍が) 2軍の試合に出ると、 2軍の選手が出るところがなくなる。逆に甲子園に呼んでシート打撃をやったり、何かこっちもみられる時間に｣。主力に出場機会を譲った 2軍選手を 1軍の練習へ。刺激はもちろん、首脳陣がファームの選手をチェックすることも可能だ。
｢キャンプみたいな日を作ることも考えているし、休みもちょっと取りながら｣。体力強化の日も設けながら、全選手にとってプラスな 1カ月を送って開幕を目指す。
｢世の中的に、本当にそこでできるのかなというのもありますので、複雑ですね｣。はっきりと見えないシーズンの中、最善の準備を進めていく。
2回裏ＤｅＮＡ二死 1、 2塁、中井の 3ゴロを悪送球するジェフリー・マルテ内野手＝横浜スタジアム
阪神が 3失策で守備の不安を露呈した。初回にマルテが、中井の 3塁線への打球をトンネル。 2回二死 1、 2塁では中井のボテボテの当たりを 1塁へランニングスローも悪送球。タイムリー失策となった。その直前には糸原が適時失策と先発高橋の足を引っ張った。
序盤の守乱に矢野監督は｢去年からの課題であるエラーも、こういう形でやるのもプロとして良くない｣とバッサリ。離脱中の近本に代わって｢２番｣起用したマルテについても｢(初回に)四球を選ぶのもマルテの長所。だからこそ守備を頑張ってくれよ｣と嘆いた。
マルテは｢ 1日 1日、しっかり練習して( 3塁守備を)自分のものにしたい｣と前を向いた。改めて開幕日が設定されたが、ハッキリとは定まらない状況でモチベーションを保つ難しさはある。寒の戻りの横浜で両軍合わせて6失策。寒さが身に染みる内容だった。
20年は“本盗”の虎だ！ 矢野阪神が相手バッテリーの意表を突いて本盗を決めた。練習試合ＤｅＮＡ戦の 7回二死 1、 3塁。左腕櫻井に対し、 1走高山のスタートと同時に 3走陽川が本塁へ突入し、ビックプレーを決めた。昨季リーグ最多の｢１００盗塁｣を決め、さらなる超積極走塁を目指す矢野阪神の象徴的奇襲。｢新型コロナウイルスの感染拡大｣の影響で 4月24日の最短開幕まで 1カ月あるが、高い意識でライバル球団に脅威を見せつけた。
◇ ◇ ◇
7回表阪神二死 1、 3塁、 3走陽川尚将内野手は打者小野寺暖外野手のとき本盗を決める、捕手は高城俊人捕手＝横浜スタジアム
3走陽川は狙っていた。 1点を追う 7回二死 1、 3塁。打者小野寺の場面で、阪神ベンチが奇襲を仕掛けた。カウント 1－ 2でセットポジションの｢３番手左腕｣櫻井に対し、視覚に入る 1走高山がスタート。櫻井はプレートを外して 1塁に投げかけたが、時すでに遅し。同時に死角から忍び足でスタートを切っていた陽川は、 3本間途中まできていた。背後の動きに気づいた櫻井は慌てて本塁へ悪送球。プロ 6年で｢５盗塁｣の28歳が、まさかの本盗で会心の同点ホームに滑り込んだ。
矢野監督の代名詞の｢超積極走塁｣は今季、さらなる進化を目指している。 2軍で指揮した18年はリーグ新の｢１６３盗塁｣をマーク。 1軍監督 1年目の昨季は前年から23個増やし、リーグ最多の｢１００盗塁｣を決めた。だがこの日、ビッグプレーを決めた陽川の売りは打撃で、足が速いイメージはない。だが、どの選手にも貪欲な走塁意識が染みついている。陽川は本盗サインの場面について｢そういうこともある｣と落ち着いて反応。｢しっかり頭に入れて準備していきます｣。シーズンでも、もう一丁の意気込みだ。セ界のライバルＤｅＮＡを驚かせ、驚異の足をインプットさせた。
7回表阪神二死 1、 3塁、打者小野寺暖外野手のとき、本塁を狙い相手失策もあって生還した陽川尚将内野手(中央)は笑顔を見せる、捕手は高城俊人捕手＝横浜スタジアム
進化した走る虎。指揮官は｢陽川、もともと走塁いいからね｣と会心だ。途中出場から安打も放った背番号｢５５｣に｢「ああ見えて足速いし、走る意欲もあるし、準備もできている。打つだけじゃない。そういうところはプラスアルファの魅力として、どんどんやってくれたら｣と期待を膨らませた。
開幕は最短 1か月後とさらに延びて不透明な状況だが、陽川は冷静に言った。｢今はしっかりモチベーションを高く持って。開幕した時に今の状態でいけるように、しっかり準備していきます｣。今年はホームスチールも狙う。陽川も走る。開幕延期の時間を使い、足攻めにも磨きをかける。
▼阪神陽川が、練習試合のＤｅＮＡ戦の 7回にホームスチールを仕掛けて成功させた。昨季は広島の菊池涼が 8月に 2試合連続で成功させるなど、12球団で本盗は 9回あったが、公式戦で阪神の選手が本盗を決めたのは、16年 4月 5日巨人戦の横田が最後。このときも 3回一死 1、 3塁から、 1塁走者ヘイグが 2盗を仕掛け、捕手の 2塁送球を見て 3塁走者横田が本塁を陥れた重盗だった。
阪神｢育成ドラフト１位｣の小野寺暖外野手(大商大)が勝負強さをアピールした。
途中出場した 7回二死 2塁の打席で勝ち越しの右前適時打。｢打たないといけない、と思っていたけど、ああいう形(本盗)で点が入って余裕ができた｣。続く 9回も左翼へ｢２点２塁打｣を放ち、｢２打数２安打３打点｣の大活躍だ。お試しで1軍デビュー戦した15日オリックス戦でいきなり初安打の｢弾丸２塁打｣。
7回表阪神二死 2塁、小野寺暖外野手は右前適時打を放った＝横浜スタジアム
開幕延期で再招集した矢野監督も｢楽しみがある選手やなって、前回も見て呼びたいと思ったけど、こういう姿を見ると俺らもそう思う｣とさらに期待を膨らませた。小野寺は｢結果を残して 1軍に残り続けたい。数少ないチャンスを生かしていきたい｣と意気込んだ。
7回、勝ち越し打を放った小野寺暖外野手。支配下登録へ勝負強さをアピールだ＝横浜スタジアム
阪神の｢育成ドラフト１位・小野寺暖外野手｣が24日のＤｅＮＡ戦(横浜)で、 2安打 3打点と支配下登録へ大きくアピールした。 7回に決勝打を放つと、 9回にダメ押しの 2点 2塁打。｢新型コロナウイルスの感染拡大｣で開幕が 4月24日以降となったが、新外国人のジェリー・サンズ外野手(前韓国キウム)も｢先制３ラン｣。練習試合とはいえ、13安打 9得点と打線爆発や！
試合開始直前の気温は 9度。寒の戻りとなった横浜を熱くさせたのは｢暖｣のバットだ。小野寺が 2安打 3打点と大暴れ。またまた 1軍の舞台で躍動した。
｢今は、上( 1軍)にあげてもらっている。数少ないチャンスで、結果を残して 1軍に残りたい｣
こぼれんばかりの笑顔だった。 5回にサンズの代走で出場すると、まずは 7回の第 1打席だ。同点に追いつき、なおも二死 2塁。櫻井の外角の変化球を右前に運ぶ勝ち越しタイムリー。 9回１死 2、 3塁からは、斎藤の内角低めの直球をフルスイング。打球はライナーで左翼線への 2点 2塁打だった。 2塁ベース上でこぶしをつきあげながら満面の笑みを浮かべたルーキーからは、こんな本音が飛び出した。
｢開幕が遅れたことで、僕は 1軍にいられると思っている。この運を逃さないようにしていきたい｣
7回表阪神二死 2塁、小野寺暖外野手は右前適時打を放ちベンチに向かってポーズを決める＝横浜スタジアム
｢新型コロナウイルスの感染拡大｣でプロ野球開幕が最短でも 4月24日に延期となった。本来なら横浜スタジアムは満員のスタンド。そして、育成枠の小野寺はいなかった。
単なる運ではない。バットでたぐりよせた。 5日の母校・大商大との練習試合(鳴尾浜)を視察に訪れた矢野監督の見守る中でバックスクリーンに豪快な一発。 1軍初出場の15日のオリックスとのオープン戦(京セラ)に｢９番・右翼｣でスタメン出場。いきなり左越えの 2塁打を放って、指揮官をうならせたからだ。
この日の試合前の打撃練習。打撃投手の球を空振りしたり、打ち損じてどん詰まりの打球がほとんど。だから首脳陣も驚きを隠せなかった。井上打撃コーチが｢実戦タイプだな｣とうなずけば、矢野監督も｢実戦になると落ち着いて見える。打っている場面もすごくいいし、楽しみがある選手。前回も見て呼びたいと思ったけど、こういう姿を見ると俺らもそう思う｣と目を細めた。
開幕まで約 1カ月。矢野監督にアピールするチャンスは、まだまだある。ルーキーは｢ 1軍はベンチにいても、(野手が)カウントごとにポジションを変えたり、いろいろ勉強になります｣。ずっと 1軍にいたい－。そのために、 3桁の背番号｢１２７｣を 2桁にしてみせる。
9回には 2点 2塁打を放った、小野寺暖外野手。開幕延期のチャンスを逃さない＝横浜スタジアム
■ 2番手で 2回 1安打無失点と好投したＤ６位・小川一平投手(東海大九州) ｢０点にこだわって、無失点で抑えられたのはよかった｣
■ 2回を打者 6人で抑えた岩貞祐太投手 ｢結果もそうだけど、これから中継ぎとして勉強しなければいけないことがたくさんある。有意義な時間を過ごしたい｣
◇小野寺 暖(おのでら・だん)
1998(平成10)年 3月17日生まれ、22歳。奈良県出身。左京小 2年時から硬式野球を始め、平城東中では南都ボーイズに在籍。京都翔英高では 1年時からベンチ入りも甲子園出場はなし。大商大では 2年秋からリーグ戦に出場。 3年春、 4年春に｢全日本選手権｣に出場。2020年に｢育成Ｄ１位｣で阪神入団。 183センチ、82キロ。右投げ右打ち。支度金 200万円、年俸 300万円。背番号｢１２７｣。
阪神 2番手で登板した小川一平投手＝横浜スタジアム
阪神｢ドラフト６位｣小川一平投手(22＝東海大九州)は思い出の地で悔しさを晴らした。前回20日ヤクルト戦は 1回 3安打 1失点。
今回はＤｅＮＡ戦の 5回から登板し、 2イニングを1安打無失点と好投した。｢前回ホームランで 1点取られていた。今日は 2イニングをゼロに抑えることだけを考えていました｣。横須賀工 3年夏の神奈川大会以来となる横浜スタジアム登板で納得の無失点投球を決めた。
7回裏、阪神 3番手で登板した谷川昌希投手＝横浜スタジアム
好投続きの谷川昌希投手が今度は 1イニング 3奪三振を決めた。
ＤｅＮＡ戦の 7回に登板すると、先頭から 2者連続奪三振。その後2者連続四球で二死 1、 2塁とされたが、最後は百瀬を 3球連続フォークで空振り三振に仕留めた。｢四球の時はちょっとフォームのこととかを考えてしまった｣と反省も、今春精度を高めたフォークに関しては｢自信を持っていけるようになった｣と納得顔。開幕 1軍へ突っ走っている。
8回裏、阪神 4番手で登板した岩貞祐太投手＝横浜スタジアム
8回に 4番手で登板した岩貞祐太投手が 2回を 4者連続空振り三振などパーフェクトに抑えた。転向挑戦中の中継ぎにも｢選ぶ球種もだいぶ、キャッチャーと呼吸があってきた気がします｣。
開幕が 1カ月後に先延ばしされ｢結果もそうですし、中継ぎというものを勉強していきながら、本当に有意義な時間にしていきたいと思います｣と時間を有効に使っていく。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time！オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
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