●JRAは23日、「新型コロナウイルス感染拡大防止」のため実施している無観客での競馬開催を 5月31日まで継続すると発表した。緊急事態宣言が全国にまで拡大されたこともあり、例年10万人を超えるファンが詰めかける日本ダービー( 5月31日、東京、GI、芝2400メートル)など注目度の高いGIレースの施行は難しいと判断した。終息の兆しが見えない「新型コロナウイルス」の影響を踏まえ、JRAが決断。来週から始まる東京競馬場のGI連続開催も無観客で実施される。JRAは 2月27日に「当面の間」として無観客競馬の実施を発表し、その後は 1週間ごとに開催の可否を決めていたが、 4月 2日には「 4月19日まで無観客」と 3週間分まとめて発表。そして今回はさらにまとまった期間で発表した。“競馬の祭典”といわれるダービーが無観客レースとなることは、ファンにも大きな衝撃を与えそうだ。なお、競馬場、ウインズ等での現金発売および払い戻しも引き続き取りやめ。馬券は電話・インターネット投票のみで発売される。 6月 6日土曜以降の無観客競馬等の取り扱いについては、改めて発表される。また、今後の社会情勢等をふまえ、変更される場合がある。
●ユーキャンスマイル(牡 5、友道)はCウッドで併せ馬。デゼル( 3歳 1勝クラス)を大きく追走したため 1馬身遅れたが、 6ハロン77秒 8-12秒 1の猛時計だった。「重賞3勝目」となった「阪神大賞典」に続き、連勝でのGI制覇を狙う。「天皇賞・春」(GI、芝3200メートル、 5月 3日=京都)の 1週前追い切りが22日、東西両トレセンで行われた。昨年の覇者フィエールマン(牡 5、手塚)は美浦ウッドで 2頭併せで追い切られた。直線を待たず、 4角で一気に追い越して 3馬身先着。本番前に早くも闘志たっぷりの走りを見せた。走りたい気持ちが前面に出ていた。フィエールマンは 4コーナー手前で、 2馬身前を走っていたニシノコトダマ(「古馬2勝」クラス)を、並ぶ間もなくかわしていった。そのまま 3馬身の差をつけてゴール。手塚師は合格点を出した。今年初のレースが「天皇賞・春」になる。休養明けは苦にならないタイプ。もともと体の弱さがあったため、間隔を取ってレースに使ってきた。成長した今、体に不安はない。「菊花賞」、昨年の「天皇賞・春」と淀でGIを勝ってきた。連覇の可能性はかなり高い。
記事をまとめてみました。
JRAは23日、「新型コロナウイルス感染拡大防止」のため実施している無観客での競馬開催を 5月31日まで継続すると発表した。緊急事態宣言が全国にまで拡大されたこともあり、例年10万人を超えるファンが詰めかける日本ダービー( 5月31日、東京、GI、芝2400メートル)など注目度の高いGIレースの施行は難しいと判断した。
◇ ◇ ◇
ついにダービーも無観客となる。終息の兆しが見えない「新型コロナウイルス」の影響を踏まえ、JRAが決断。来週から始まる東京競馬場のGI連続開催も無観客で実施される。
JRAは 2月27日に「当面の間」として無観客競馬の実施を発表し、その後は 1週間ごとに開催の可否を決めていたが、 4月 2日には「 4月19日まで無観客」と 3週間分まとめて発表。そして今回はさらにまとまった期間で発表した。“競馬の祭典”といわれるダービーが無観客レースとなることは、ファンにも大きな衝撃を与えそうだ。
昨年の日本ダービーのゴール前
ウインズやエクセル、パークウインズ、J-PLACEなどの入場、発売、払い戻しも取りやめ。騎手の移動制限、オープンと障害レース出走馬以外の自ブロックのみ出走可能、認定調整ルームの運用、グリーンチャンネルの無料放送(レース中継のみ)なども同じく 5月31日まで延長される。
◆後藤正幸JRA理事長
「このたびの『新型コロナウイルス感染症』に罹患された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。新型コロナウイルス感染拡大の影響に鑑み、私どもは 4月25日から日本ダービー当日の 5月31日までの間、お客さまをお迎えすることなく無観客で競馬を開催することといたしました。中央競馬をお楽しみいただいているお客さまにはご不便とご迷惑をおかけいたしますが、何とぞご理解、ご協力くださいますようお願いいたします。引き続き中央競馬をご愛顧いただきますよう重ねてお願い申し上げます」
ダービーのゴール板
JRAは23日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今週25日土曜から、日本ダービー(GI、芝2400メートル、東京)が行われる 5月31日日曜まで「無観客競馬」を継続することを発表した。
来週 5月 3日日曜の天皇賞・春から、同31日のダービーまでGIレースが 5週連続で行われるが、すべて無観客で開催される。
なお、競馬場、ウインズ等での現金発売および払い戻しも引き続き取りやめ。馬券は電話・インターネット投票のみで発売される。
6月 6日土曜以降の無観客競馬等の取り扱いについては、改めて発表される。また、今後の社会情勢等をふまえ、変更される場合がある。
エレヴァテッツァ(右)は坂路でディキシーグロウと併せて追い切る
▼皐月賞を制したコントレイルを管理する矢作師 (ダービーが無観客で行われることに)
寂しい以外、何ものでもないです。現状を冷静に判断すれば、ダービー開催が無事に行われるように万全を期していくだけです。皐月賞を勝った後も「競馬が行われているのが救いです」「唯一の楽しみです」など多くの声をいただきました。我々はそういう責任感を持って、やらないといけないと思います。
▼日本調教師会会長の橋田満調教師 ( 5月31日まで無観客で開催されることが決まり)
今の状態の中で、できるだけ競馬を続けることが、私たちの(競馬)社会全体の使命だと思っています。(競馬開催について)どういう方法がいいのかの骨組みはJRAが考えて、私たちも一緒に実行していくことが大事。厩舎関係者もできるだけコロナを遠ざけるようにやってます。移動はしているけど外に出ることは少ないですし、無観客でやっているので隔離された環境にいますので、地域のみなさんに負担をかけることもなくやっています。(競馬の)いろんな映像を見ていただいていることで、ファンに参加してもらえることができています。ファンのみなさんは家にとどまっておられると思いますが、私たちはできるだけ競馬を続けることが役割だと思っています。ご協力をお願いいたします。
<天皇賞・春: 1週前追い切り>
ユーキャンスマイル(牡 5、友道)はCウッドで併せ馬。デゼル( 3歳 1勝クラス)を大きく追走したため 1馬身遅れたが、 6ハロン77秒 8-12秒 1の猛時計だった。
友道師は「この馬なりに動けていた。前哨戦の内容が良かったし、今は充実している。折り合いがつくし乗りやすい。京都の3200メートルは楽しみ」と期待。「重賞3勝目」となった「阪神大賞典」に続き、連勝でのGI制覇を狙う。
「天皇賞・春」 1週前追い切りで馬場に向かうユーキャンスマイル
「天皇賞・春」(GI、芝3200メートル、 5月 3日=京都)の 1週前追い切りが22日、東西両トレセンで行われた。昨年の覇者フィエールマン(牡 5、手塚)は美浦ウッドで2頭併せで追い切られた。直線を待たず、 4角で一気に追い越して 3馬身先着。本番前に早くも闘志たっぷりの走りを見せた。
走りたい気持ちが前面に出ていた。フィエールマンは 4コーナー手前で、 2馬身前を走っていたニシノコトダマ(「古馬2勝」クラス)を、並ぶ間もなくかわしていった。そのまま 3馬身の差をつけてゴール。手塚師は「ためていきたかったけれど、追いついちゃったね」と苦笑したが、動きについては「すごみがあった」と合格点を出した。
今年初のレースが天皇賞・春になる。ぶっつけになった理由を「使うところがなかっただけ」と説明する。休養明けは苦にならないタイプ。もともと体の弱さがあったため、間隔を取ってレースに使ってきた。成長した今、体に不安はない。「凱旋門賞」大敗後だった昨年「有馬記念4着」以来のレース。「有馬記念も出来はすごく良かった。そのときよりも今回はいいと思う」とトレーナーは胸を張る。「菊花賞」、昨年の「天皇賞・春」と淀でGIを勝ってきた。連覇の可能性はかなり高い。
フィエールマン(右)は美浦ウッドでニシノコトダマと併せて追い切る
《美浦》連覇を狙うフィエールマン(手塚、牡 5)はWコース「5ハロン65秒9-12秒3」で僚馬を 2馬身突き放した。「時計が出ているし、動きにはすごみがあった。あとは競馬で掛からなければ」と手塚調教師はポイントを挙げた。
「ダイヤモンドS」を制したミライヘノツバサ(伊藤大、牡 7)はWコースで「5ハロン68秒3-12秒0」。 1馬身先着し、伊藤大調教師は「気持ちも体調もすごくいい。前走からさらにもう1段ギアが上がった感じ」と好感触。
《栗東》「阪神大賞典1着」ユーキャンスマイル(友道、牡 5)はCWコースで併せ馬。「7ハロン93秒3-12秒6」で 1馬身遅れたが、「この馬なりに動けていた。モタれる面も解消して今は充実している」と友道調教師。
Wコース「5ハロン65秒9-12秒3」で僚馬を 2馬身突き放したフィエールマン
「阪神大賞典」 7着のキセキ(角居、牡 6)はCWコースで「ラスト1ハロン11秒5(6ハロン82秒3)」。騎乗した武豊騎手は「折り合いがついていたし、ラストの反応や息遣いも良かったですよ」と話した。
モズベッロ(森田、牡 4)は「坂路4ハロン53秒9-13秒4」でクビ差先着。「時計もそれほど出ていないし、来週、一杯にやります。良くも悪くも安定。あとは距離が合うかどうか」と森田調教師。
スティッフェリオ(音無、牡 6)はCWコースで「6ハロン79秒4-13秒0」をマークし、 1馬身半先着。北村友騎手は「いい意味でピリッとしている馬。器用さを生かしたい」とイメージする。
メイショウテンゲン(池添兼、牡 4)はCWコースで 4馬身先着。「6ハロン80秒5-12秒3」の好時計に「長い距離になるので折り合いが大事ですが、その点も問題なかった」と松山騎手。
第161回 天皇賞(春) 出走予定馬
赤文字は、虎ちゃんが応援している馬たちです。