金本さんにつなぎたい－。そんな新井良太内野手(29)の熱い思いゆえだったのか。 9回二死走者なしの 4打席目。足下への 4球目のカーブを捕手が捕球する直前、右足をちょこっと前に出した。
今季限りでの引退を表明しているアニキ・金本知憲外野手(44)は｢ 5番左翼｣で先発出場。 2回無死 1塁で中前打を放つなど、 3打数 1安打。
先発の岩本輝投手(19)が 6回 2/3を 3安打 1失点(自責 0)。プロ初黒星を喫し、初登板からここまで 2試合に先発し 2連勝中。連勝は｢２｣でストップ。19歳とは思えぬマウンドさばきだったが、いつもの“持ってる”ぶりは発揮できなかった。記事をまとめてみました。
阪神の先発岩本は 3回、四球から味方失策などで無安打のまま先制点を許した。打線は 3回までに 3安打を放つも無得点。
阪神岩本は 6回一死満塁を併殺で切り抜けるなど、 4回から 6回を無失点。ヤクルト石川も、この 3イニングは無安打投球。
ヤクルトは 8回に救援した阪神能見を攻め、代打バレンティンの適時打で 1点を追加。＜阪神 0－ 2ヤクルト＞ 8回無失点の石川が 8勝目を挙げた。
新井良太は 9回、金本に打席を回すために足を出して死球狙い
金本さんにつなぎたい－。そんな新井良太の熱い思いゆえだったのか。 9回二死走者なしの 4打席目。足下への 4球目のカーブを捕手が捕球する直前、右足をちょこっと前に出した。死球狙いのような行動に｢あれは…ようわからん…｣と話したが、死球でも次打席のアニキへつなぎたいという気持ちが出たのかもしれない。一方、守備では 3回に先制点献上の失策。｢おれで負けて申し訳ない。岩本の足を引っ張って悪かった｣と猛省していた。
9回裏阪神二死、新井良太が三振に倒れ打席はめぐってこなかったアニキ・金本
今季限りでの引退を表明しているアニキ・金本は｢ 5番左翼｣で先発出場。 2回無死 1塁で中前打を放つなど、 3打数 1安打。 9月 1日の広島戦(甲子園)以来となるフル出場で、左翼守備も難なくこなした。残すは引退試合、 9日のＤｅＮＡ戦(甲子園)のみとなった。
19歳とは思えぬマウンドさばきだったが、いつもの“持ってる”ぶりは発揮できなかった。先発の岩本が 6回 2/3を 3安打 1失点(自責 0)。プロ初黒星を喫し、初登板からここまで 2試合に先発し 2連勝中。連勝は｢２｣でストップ。球団史上初の初登板初先発からの 3連勝という快挙のかかったマウンドだったが、 3連勝という快挙はならず…。
｢きょうは四球が多かったですし、点に絡んだ四球なんで。真っすぐがよかったんで、真っすぐ多めでいけたんですけど、きわどいところが悪くなってしまって…。四球をたくさん出してしまった。球数も多かったですし｣
高卒 2年目右腕は、 7回途中まで投げて 6四球を反省したが、輝きはみせた。 1回。いきなり先頭の雄平に四球を与え、続く田中浩の投前犠打で一死 2塁。立ち上がりから得点圏に走者を背負ったが、ピンチで粘り強く投げるのが岩本の持ち味。緩いカーブを織り交ぜ、後続を抑えた。
プロ初黒星を喫した岩本。自責点ゼロは立派
両チーム無得点の 3回、四球で先頭打者に出塁を許すなど 3回二死 3塁。自らの四球からピンチを招くと、 2番・田中浩の打球を捕球した 3塁・新井良太が 1塁へ悪送球。走者がかえり、プロ初失点を許した。初登板の 9月 9日の中日戦(ナゴヤＤ)から続いていた連続無失点イニング数は｢14｣で止まった。だが、その後は粘りの投球でゼロ行進。 6回一死満塁を併殺で切り抜けるなど、粘りの投球で 6回 2/3を 1失点。 1点ビハインドのまま 7回二死 1、 2塁でマウンドを降り、 3勝目はならなかった。 7回途中 3安打 1失点も自責ゼロ。デビュー戦から 3連勝とはならなかったが、今季は 3試合、18回 2/3で自責ゼロ。来季以降への確かな手応えも感じた。
｢厳しいコースを狙いすぎて、フォアボールが多くなってしまったのは反省点です。反省点もいっぱいでたんで、これからまたフェニックスとかで試合あるんで、そういうとこで防げるようにしていきたいです｣と反省を忘れなかった。
まだ発展途上の若虎の次なる舞台は、 8日に開幕する宮崎フェニックスリーグ。そのため、 6日に出場選手登録を抹消される予定だ。いまよりもっと輝くため－。背番号｢59｣は次のステップへと進む。
7回、降板を告げられボールを見つめ悔しがる岩本
打線が奮わず23度目の完封負けで岩本を見殺し。 2回に新井良太、金本の連続安打で無死 1、 2塁としたが後続が倒れた。これが唯一のチャンスだった。
ヤクルトの石川は 8回 3安打無失点で 8勝目(11敗)。昨年10月 4日から続いていた対阪神戦の連敗を｢４｣で止めた。 9回はバーネットが締めてトップタイの33セーブ目。
打線は 1‐ 0の 8回、一死 3塁から代打・バレンティンが阪神 3番手の能見から左前に適時打を放ち、追加点を挙げた。
石川は｢何とか腕を振ることができた。シーズンがよくなかったので、ＣＳに向けていいピッチングで終わりたかった。シーズの悔しい思いを何とかＣＳで返したい｣と話した。
これで今季は公式戦最後の登板。引退する金本とは最後の対戦となったが｢金本さんに打たれると負けるので、抑えようとミーティングなどでも頑張ってきたんですけど…。対戦できて幸せでした｣と振り返った。
キングを射程にとらえた。能見篤史投手(33)がリリーフで 2回 2奪三振。今季の奪三振数を 170とし、奪三振タイトルに 1歩近づきトップの杉内(巨人)まであと｢２｣とした。
｢きついですね、中(継ぎ)は｣。初の奪三振王を目指し、 2試合連続でブルペンで待機した。 2回を投げた前回 3日の中日戦(ナゴヤＤ)から中 1日。しかも慣れない調整。難しい環境だが、希望はつないだ。 8回に救援。一死 3塁から代打・バレンティンに左前適時打でを浴びて失点したが、森岡をスライダーで空振り三振。 9回は田中浩から落差の大きいフォークでハーフスイングの空振り三振をゲットした。 2奪三振をプラスし、 170奪三振。トップの巨人杉内にあと｢２｣に迫り｢可能性がある限りはね｣と意気込んだ。
8回から登板し 2三振を奪った能見
172個でトップを走る杉内はこの日、登録を抹消された。 168個の前田健(広島)や、 9日のＤｅＮＡ戦(甲子園)で先発する 162個の同僚・メッセンジャーもライバルになるが、前進したことは確か。和田監督は｢ここまできたら何とかね。何とかとらせてあげたい｣と、 9日も中継ぎで登板させる意向だ。
｢可能性がある限りはかんばります｣と能見。 5位低迷に悲しむファンへ、タイトル獲得で笑顔を届けたい。
思わず｢ヤクルトさんよ、アニキのさよならゲームの一つなんだから手を抜いてよ｣と思ってしまった試合だった。成績も 3打数 1安打だった…。
アニキ金本の最後の姿は、 9日の阪神甲子園球場で行われるＤｅＮＡ戦だけとなった。この時には、相手が相手だから有終の美が飾れるだろう。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！
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アニキに回すため！新井良太、必死足出し！アニキ・金本が 1カ月ぶりフル出場！岩本 3連勝ならず…
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