●西村康稔経済再生担当相(57)は31日に記者会見し、「新型コロナウイルス特別措置法」に基づく「緊急事態宣言」について、感染者が増加傾向にある東京都と福岡県を再指定する考えはないと明らかにした。医療機関などでの集団感染で増加しているため、感染経路や濃厚接触者を特定できている割合が高いとした。政府は宣言が最後に解除された北海道と東京都、埼玉、千葉、神奈川各県との間を除く府県をまたぐ移動に関し、 6月 1日から自粛を緩和するとの目安を示している。経済や社会活動は段階的に引き上げていくが、密閉・密集・密接の「3密」回避や「在宅勤務、時差出勤の継続」など「感染防止策」を徹底することも国民に求めた。防止策を講じることを前提に、政府が観光や消費の刺激策を講じる方針を改めて強調した。
●共同通信社が29~31日に実施した「全国緊急電話世論調査」によると、安倍内閣の支持率は39.4%で、 5月 8~10日の前回調査より 2.3ポイント減った。不支持率は45.5%。支持率40%割れは、加計学園問題などで政権批判が強まった2018年 5月の38.・9%以来。「新型コロナウイルス対策」や黒川弘務前東京高検検事長を巡る問題への厳しい評価が影響したとみられる。感染が再び拡大する第 2波については「ある程度」を含め「心配している」が96.0%に上った。 1人当たり10万円給付など政府の経済支援のスピードが「遅い」との回答は81.2%、「速い」は12.5%だった。「新型コロナ」を巡るこれまでの政府対応を「評価しない」52.5%、「評価する」39.5%。前回調査ではそれぞれ57.5%、34.1%だった。「ウイルス感染」を調べる「PCR検査」の態勢整備を巡る政府の取り組みは「不十分だ」77.4%、「十分だ」15.0%。感染拡大による生活不安については「ある程度」を含め「不安を感じている」が82.0%だった。 5月25日の「緊急事態宣言の全面解除」に関しては「早過ぎた」との答えが47.2%で、「適切だ」の38.7%を上回った。今後も外出を自粛するか尋ねたところ「ある程度」を含め「自粛する」が94.2%を占めた。
●大阪府の吉村洋文知事(44)が31日、MBSテレビ「緊急SP 生! 池上彰×山里亮太」に生出演した。南海キャンディーズ山里亮太氏(43)が質問。吉村知事は府庁の中で組織をつくり、職員や専門家ともやりとりしていると明かした。リモートで出演したオアシズ大久保佳代子(49)が、多忙の吉村知事に妻からの不満の声はないかと質問。吉村知事は答え、続けて明かした。ジャーナリスト池上彰氏(69)からツッコまれると、吉村知事は笑わせた。11月29日に予定されている「第10回大阪マラソン」についコメントした。視聴者から今年の大阪マラソンの開催についての質問が番組に届いた。吉村知事は、「ちょっと今年は難しいんじゃないかなと思ってますが、今最終調整の段階。近々発表します」と明かしていた。質問を読み上げた南海キャンディーズ山里亮太が質問者を想像すると、吉村知事は「森脇健児さんには個別に言っておきます」と話した。森脇はマラソンランナーとしても活躍し、「大阪マラソンの応援団長」も務めていた。同マラソンは今年で10回目を迎えるが、「新型コロナウイルス」の影響でランナー募集開始を延期している。昨年はブラックマヨネーズ小杉竜一やMBSの清水麻椰アナウンサー、間寛平らが出場していた。
●北九州市は31日、既に児童1人が感染している市立守恒小学校で児童 4人が新たに「新型コロナウイルス」に感染したと発表し、市は同小でクラスター(感染者集団)が発生したとの見方を示した。31日は既に感染者が出ていた北九州市立思永、企救両中学校で、新たに濃厚接触者の生徒の感染が 1人ずつ確認された。それぞれ感染者とはクラスが異なり、学校外で接触があったという。市では 5月25日に市立学校が再開しており、 5人は同じクラスだった。小学校でのクラスター発生は珍しい。 6月 1日から全国で学校再開が本格化する。各校はよりきめ細かい「コロナ対策」が求められそうだ。市は31日、児童 4人を含めて新たに12人の感染が確認され、 1人が死亡したと発表した。市では 4月30日~ 5月22日は感染確認ゼロが続いていたが、23日に 3人の陽性が判明。以降、毎日増え続け、29日には 1日で最多の26人が確認された。市は守恒小や医療機関など計 4カ所でクラスターが発生したとみている。市内の感染者は23~31日の 9日間で計97人に上り、拡大が止まらない。福岡県内での感染確認は計753人、死者は計28人となった。
●「新型コロナウイルス」により休校が長期化していた学校は 1日、全国で本格的に再開した。東京都葛飾区立葛飾小には午前 8時半ごろ、ランドセルを背負った児童が次々に登校。再会したクラスメートと笑顔で話していた。密集を避けるため、初日は 2学年ずつ別々の時間に登校し、 2日目からは各クラスを 2班に分けて分散登校する。体育館で実施した 3年生の学級指導では、教員が宿題を集めたり、班分けの説明をしたりしていた。 3年生の福田海斗君( 8)は「密集しないようできるだけ気をつけて、いっぱい遊びたい」。 3年生の山田珠緩さん( 8)は「ずっと学校に行けないかもしれないと不安だった」とうれしそうに話した。
●米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス感染症」による死者が5月31日(日本時間 1日)、世界全体で37万人を超えた。29日に36万人を上回ってから 2日で 1万人増と、被害拡大は依然として続いている。感染者は30日に 600万人を超えた。
記事をまとめてみました。
西村康稔経済再生担当相は31日に記者会見し、「新型コロナウイルス特別措置法」に基づく「緊急事態宣言」について、感染者が増加傾向にある東京都と福岡県を再指定する考えはないと明らかにした。医療機関などでの集団感染で増加しているため、感染経路や濃厚接触者を特定できている割合が高いとした。
政府は宣言が最後に解除された北海道と東京都、埼玉、千葉、神奈川各県との間を除く府県をまたぐ移動に関し、 6月 1日から自粛を緩和するとの目安を示している。
西村氏は「福岡県や生活圏が近い山口県で、感染者が増加している北九州市との行き来を控えるように各知事が発信している。(移動自粛を緩和するという)全体としての方針に変更はない」と述べた。
これに先立ち出演したNHKの番組では「ウイルスはどこに潜んでいるか分からない。大きな流行に来ているとは見ていないが、危機感は持っている」と説明し、東京都と福岡県の緊急事態宣言の再指定は「現時点ではそういう段階ではない」と指摘した。
経済や社会活動は段階的に引き上げていくが、密閉・密集・密接の「3密」回避や「在宅勤務、時差出勤の継続」など感染防止策を徹底することも国民に求めた。防止策を講じることを前提に、政府が観光や消費の刺激策を講じる方針を改めて強調した。
共同通信社が29~31日に実施した「全国緊急電話世論調査」によると、安倍内閣の支持率は39.4%で、 5月 8~10日の前回調査より 2.3ポイント減った。不支持率は45.5%。支持率40%割れは、加計学園問題などで政権批判が強まった2018年 5月の38.・9%以来。「新型コロナウイルス対策」や黒川弘務前東京高検検事長を巡る問題への厳しい評価が影響したとみられる。感染が再び拡大する第 2波については「ある程度」を含め「心配している」が96.0%に上った。
1人当たり10万円給付など政府の経済支援のスピードが「遅い」との回答は81.2%、「速い」は12.5%だった。
賭けマージャンをして辞職した黒川氏を訓告とした処分については「甘い」78.5%、「妥当」16.9%。この問題の再調査を拒否するなどした安倍晋三首相の対応に「納得できない」との回答は69.0%、「納得できる」は22.3%だった。
「新型コロナ」を巡るこれまでの政府対応を「評価しない」52.5%、「評価する」39.5%。前回調査ではそれぞれ57.5%、34.1%だった。
「ウイルス感染」を調べる「PCR検査」の態勢整備を巡る政府の取り組みは「不十分だ」77.4%、「十分だ」15.0%。感染拡大による生活不安については「ある程度」を含め「不安を感じている」が82.0%だった。
5月25日の「緊急事態宣言の全面解除」に関しては「早過ぎた」との答えが47.2%で、「適切だ」の38.7%を上回った。今後も外出を自粛するか尋ねたところ「ある程度」を含め「自粛する」が94.2%を占めた。
政党支持率は、自民党が37.4%、前回野党首位だった日本維新の会が 1.4ポイント減の 7.3%でトップを維持。立憲民主党 7.2%、公明党 3.0%、共産党 3.0%、れいわ新選組 1.7%、国民民主党 0.9%、社民党 0.4%、NHKから国民を守る党 0.3%。「支持する政党はない」とした無党派層は36.4%だった。
大阪府庁で定例会見を行う吉村洋文知事=大阪府庁
大阪府の吉村洋文知事が31日、MBSテレビ「緊急SP 生! 池上彰×山里亮太」に生出演した。
南海キャンディーズ山里亮太が「発信するまでのスピードが速いんですけど、そういったチームを組んでるのか」と質問。吉村知事は府庁の中で組織をつくり、職員や専門家ともやりとりしているといい「逃げずに判断するというのは意識してます」と明かした。
山里は「ブレーキを踏ませようとする人は出てこなかったですか」とさらに質問。吉村知事は「政治家っていうのは選挙でいろんなところから応援を受けてやってるので、そこも顔向かなきゃいけないっていうのは政治家によくあるパターン」と説明。その上で「大阪でやってる選挙は誰からも支援を受けてないし、特定の政党からも支援を受けてないので、しがらみを考えずに発信したり実行できるのがある意味強み」と語った。
大阪府・吉村洋文知事=大阪府庁 (2020年 5月21日)
大阪府の吉村洋文知事が31日、MBSテレビ「緊急SP 生! 池上彰×山里亮太」に生出演し、自身の家庭の様子を明かした。
リモートで出演したオアシズ大久保佳代子が、多忙の吉村知事に妻からの不満の声はないかと質問。吉村知事は「全然ないですね。子どもが 3人いて、そこは嫁さんにお願いしてるというとこもあって、僕自身がいろいろ迷惑かけてるとは思いますが、あんまり仕事のことを言われたりすることはない」と答えた。
続けて「ある意味自由にさせてもらってる状況です。ああでもない、こうでもないと言われると僕も精神的にきついですけど、そういうのは家では全然ない」と明かした。
大久保が「私の周りのおばさんも吉村知事のファンが多いです」と言うと、吉村知事は苦笑い。ジャーナリスト池上彰氏(69)から「さっきまで立て板に水でしゃべってたのに」とツッコまれると、吉村知事は「ここは不得意分野なので」と笑わせた。
吉村洋文知事=大阪府庁 (2020年 5月11日撮影)
大阪府の吉村洋文知事が31日、MBSテレビ「緊急SP 生! 池上彰×山里亮太」に生出演し、11月29日に予定されている「第10回大阪マラソン」について「ちょっと今年は難しいんじゃないか」とコメントした。
視聴者から今年の大阪マラソンの開催についての質問が番組に届いた。吉村知事は「今、関係者のみなさんとかなり議論してるところでして、かなりのたくさんの方が集まりますしね。毎年やるもんですから、どうしても今年やらなきゃいけないもんかというところもある」と説明。「ちょっと今年は難しいんじゃないかなと思ってますが、今最終調整の段階。近々発表します」と明かしていた。
質問を読み上げた南海キャンディーズ山里亮太が質問者を「森脇健児さんかな?」と想像すると、吉村知事は「森脇健児さんには個別に言っておきます」と話した。森脇はマラソンランナーとしても活躍し、「大阪マラソンの応援団長」も務めていた。
同マラソンは今年で10回目を迎えるが、「新型コロナウイルス」の影響でランナー募集開始を延期している。昨年はブラックマヨネーズ小杉竜一やMBSの清水麻椰アナウンサー、間寛平らが出場していた。
北九州市は31日、既に児童1人が感染している市立守恒小学校で児童 4人が新たに「新型コロナウイルス」に感染したと発表し、市は同小でクラスター(感染者集団)が発生したとの見方を示した。市では 5月25日に市立学校が再開しており、 5人は同じクラスだった。小学校でのクラスター発生は珍しい。 6月 1日から全国で学校再開が本格化する。各校はよりきめ細かい「コロナ対策」が求められそうだ。
市は31日、児童 4人を含めて新たに12人の感染が確認され、 1人が死亡したと発表した。市内の感染者は23~31日の 9日間で計97人に上り、拡大が止まらない。福岡県内での感染確認は計753人、死者は計28人となった。
小学校での新型コロナウイルス感染について、記者会見する北九州市職員
31日は既に感染者が出ていた北九州市立思永、企救両中学校で、新たに濃厚接触者の生徒の感染が 1人ずつ確認された。それぞれ感染者とはクラスが異なり、学校外で接触があったという。
市内の感染者は判明している分で10歳未満~90代と幅広く、市内全7区にまたがる。接待を伴う飲食店やライブハウスを対象にした休業要請は 6月18日まで延長された。
市内のライブハウス「LIVE SPOT WOW!」代表の論手恵さん(38)は「感染防止のため休業要請延長には賛成だ」と理解を示す。一方で「 7月から開けるつもりだったが、休業が長引きそうだ。再開しても、会場いっぱいに人を呼んでのイベントは 1年以上できないだろう」と先行きを心配する。
市では 4月30日~ 5月22日は感染確認ゼロが続いていたが、23日に 3人の陽性が判明。以降、毎日増え続け、29日には 1日で最多の26人が確認された。市は守恒小や医療機関など計 4カ所でクラスターが発生したとみている。
「新型コロナウイルス」により休校が長期化していた学校は 1日、全国で本格的に再開した。子どもたちの笑顔や笑い声が校舎に戻る一方で、北九州市の小学校では第2波の影響とみられる感染拡大が発生。予防対策を徹底しながら、日常を取り戻すことに期待を寄せた。
東京都葛飾区立葛飾小には午前 8時半ごろ、ランドセルを背負った児童が次々に登校。再会したクラスメートと「久しぶり」「宿題どうだった」と笑顔で話していた。
密集を避けるため、初日は 2学年ずつ別々の時間に登校し、 2日目からは各クラスを 2班に分けて分散登校する。体育館で実施した 3年生の学級指導では、教員が宿題を集めたり、班分けの説明をしたりしていた。
3年生の福田海斗君は「友だちと久しぶりに会えて楽しい。密集しないようできるだけ気をつけて、いっぱい遊びたい」。 3年生の山田珠緩さんは「ずっと学校に行けないかもしれないと不安だった。みんなと授業を受けて、遊んで、給食も食べたい」とうれしそうに話した。
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス感染症」による死者が5月31日(日本時間 1日)、世界全体で37万人を超えた。29日に36万人を上回ってから 2日で 1万人増と、被害拡大は依然として続いている。感染者は30日に 600万人を超えた。
世界最多の 177万人の感染が確認されている米国が、死者数も最多で10万人を超えている。
死者は英国とイタリアが 3万人台に上っているほか、ブラジル、フランス、スペインでも 2万5000人を超えている。