●米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス感染症」による死者が18日、世界全体で45万人を超えた。米大陸での被害拡大が依然として深刻なほか、「世界第2位」の人口を抱えるインドでも増加が顕著になっている。感染者は 840万人を上回った。国別では米国が最も多く、約11万8000人が死亡。ブラジルと英国が 4万人を超えている。 6月に急増したインドが約 1万2000人に上り、死者 1万人以上は計 8カ国となった。死者数は米国、ブラジル、メキシコの 3カ国だけで、世界全体の40%に達している。
●米東部ニューヨーク州のクオモ知事は17日の記者会見で、「新型コロナウイルス」による州内の新たな死者が17人と 3月の統計開始から最低となり、感染率も 1%を下回ったとして「 100日前には考えられなかった」と成果を強調した。一方、トランプ大統領が20日に選挙集会を開くオクラホマ州など南部や西部の各州では、再び感染が急拡大するとの懸念が高まっている。全米のホットスポット(一大感染地)となったニューヨーク州では、感染が深刻だった 4月前半には 1日の死者数が 800人近くに上っていた。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国の感染確認者は約216万人、死者は約11万7000人に上った。
●東京都で18日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに41人報告されたことが関係者への取材で分かった。累計は5674人となった。最近は新宿区が実施している夜の繁華街での集団検査に伴う感染の判明が目立ち、14日は47人、15日も48人に上った。
●東京・新宿区は18日、「新型コロナウイルス」の感染者が増加しているとされる、歌舞伎町など区内の繁華街事業者と連携し「新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会」を設置し、区役所で第 1回会合を開いた。政府や東京都の小池百合子知事(67)は、クラスター(感染者集団)形成が報告されたとして夜間接客を伴う飲食店が集まる歌舞伎町などの繁華街を“夜の街”と名指しし、休業の要請をする一方、キャバクラやバーなどへの入店自粛を呼び掛けた。新宿区は「繁華街新型コロナ対策連絡会」を設置し、感染時の対応マニュアルの策定、「PCR検査」などの疫学調査、衛生管理の講習会などで協力し合い、また区内医療機関の協力も得ながら飲食店営業ガイドライン「新宿モデル」を策定すると 5日に発表していた。ホストクラブを運営する「スマッパ! グループ」の手塚マキ会長は吉住区長に感謝した。歌舞伎町のホストクラブはグループ化し、他の飲食店なども経営し企業化しているケースが多いといい、吉住区長はそうした経営者たちと来週から 5回程度、会合を持つという。手塚会長は期待した。
●千葉県は17日、「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開き、接待を伴う飲食店やライブハウスなどを対象とした休業要請を19日に解除すると決めた。他業種への要請はすでに解除しており、全面解除となる。県境を越える「不要不急」の移動自粛の要請も合わせて解除する。
●大阪府の吉村洋文府知事(45)が17日、関西ローカルの大阪・MBSテレビ「ミント!」(月~金曜後 3・49)にリモート出演。30日から全国で初めて人への投与を始める「新型コロナウイルス」のワクチンは、あくまで医療従事者ファーストを強調した。吉村洋文知事は18日、大阪市のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を訪れ、「新型コロナウイルス」感染者の発生が判明した際に来場者がメールで通知を受けられる「コロナ追跡システム」の登録操作を実演し、手軽さをアピール、より多くの施設で積極的に導入してほしいと呼び掛けた。システムは 5月29日から運用を開始し、今月17日までに府内約 1万6000の施設が導入している。
●プロ野球の開幕を翌日に控えた18日、大阪市内の阪神ファンが集う居酒屋では、多様な感染予防対策が進められている。北新地にある「まこっちゃん」は、熱くなりがちな大勢の阪神ファンが集まることもあり、うちわによる「飛沫(ひまつ)感染対策」を考えたという。うちわに「もう少しだけ声のトーンを低く!!」「声が大きいです 飛沫感染注意!!」と記し、熱戦に興奮し、テンションが高くなりがちな客に、それを見せて自制を願う形をとる。淀川区の「阿波座チキン」では、「 5分で店内の空気を入れ替えられる」換気扇を採用している。間隔に余裕をもたせた席の配置をし、密集を回避した。
記事をまとめてみました。
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス感染症」による死者が18日、世界全体で45万人を超えた。米大陸での被害拡大が依然として深刻なほか、「世界第2位」の人口を抱えるインドでも増加が顕著になっている。感染者は 840万人を上回った。
死者は17日に44万人を上回ったばかり。 3月20日に 1万人を超えてから、 1~ 5日ごとに 1万人が上積みされてきているが、 1日で 1万人増えたのは 4月17日に15万人を超えて以来で、被害拡大の勢いが衰えていないことが改めて示された。
国別では米国が最も多く、約11万8000人が死亡。ブラジルと英国が 4万人を超えている。 6月に急増したインドが約 1万2000人に上り、死者 1万人以上は計 8カ国となった。
世界保健機関(WHO)の17日付状況報告によると、米州地域事務局管内(南北米大陸)が感染者の48%、死者の47%を占め、いずれも世界最多。前日から増加した感染者の49%、死者の36%も同管内から。死者数は米国、ブラジル、メキシコの 3カ国だけで、世界全体の40%に達している。
米東部ニューヨーク州のクオモ知事は17日の記者会見で、「新型コロナウイルス」による州内の新たな死者が17人と 3月の統計開始から最低となり、感染率も 1%を下回ったとして「 100日前には考えられなかった」と成果を強調した。
一方、トランプ大統領が20日に選挙集会を開くオクラホマ州など南部や西部の各州では、再び感染が急拡大するとの懸念が高まっている。
全米のホットスポット(一大感染地)となったニューヨーク州では、感染が深刻だった 4月前半には 1日の死者数が 800人近くに上っていた。
クオモ氏は、州内の感染率などの指標は全米で最良と述べ、ニューヨーク市では22日から、理髪店などの営業を認める規制緩和の第2段階に入る方針を示した。連日開催してきた記者会見も19日で終了する。
一方、米メディアによると、南部テキサス州では17日、入院患者数が前日から11%増え最多の2793人となった。南部フロリダ州では16日に新規の感染確認者数が最多の2783人を記録し、17日も前日に迫る2610人に上った。西部アリゾナ州でも17日、新規確認者数は1827人となった。
トランプ氏が選挙集会を開くオクラホマ州でも感染者数が増加。大勢が集まれば感染拡大につながると懸念の声が上がる中、マクナニー大統領報道官は17日の記者会見で「どんなイベントでも参加に当たっては個人的なリスクを想定する。それが人生だ」と述べ、感染の責任は参加者本人が負うべきだとの考えを示した。
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国の感染確認者は約216万人、死者は約11万7000人に上った。
東京都で18日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに41人報告されたことが関係者への取材で分かった。累計は5674人となった。
都内の感染者数は 5月25日の「緊急事態宣言」解除後に再び増加した。都は今月 2日に「東京アラート」を発令し、11日に解除。12日にほぼ全ての休業要請を解除した。最近は新宿区が実施している夜の繁華街での集団検査に伴う感染の判明が目立ち、14日は47人、15日も48人に上った。
東京・新宿区は18日、「新型コロナウイルス」の感染者が増加しているとされる、歌舞伎町など区内の繁華街事業者と連携し「新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会」を設置し、区役所で第 1回会合を開いた。
政府や東京都の小池百合子知事は、クラスター(感染者集団)形成が報告されたとして夜間接客を伴う飲食店が集まる歌舞伎町などの繁華街を“夜の街”と名指しし、休業の要請をする一方、キャバクラやバーなどへの入店自粛を呼び掛けた。政府は 4月 7日に「緊急事態宣言」を発令し、客足が遠のいた夜間接客を伴う飲食店は危機に陥った。
その中、新宿区は「繁華街新型コロナ対策連絡会」を設置し、感染時の対応マニュアルの策定、「PCR検査」などの疫学調査、衛生管理の講習会などで協力し合い、また区内医療機関の協力も得ながら飲食店営業ガイドライン「新宿モデル」を策定すると 5日に発表していた。
新宿・歌舞伎町 (2020年 6月 4日撮影)
第 1回の会合を終えた吉住健一区長(48)は「新宿モデル」について「国や都が作ったものに独自性を出して、あまり変わったものにすると、何を参考にしたらいいか地元の業界の方も困ると思う。業界の皆さんの創意工夫の中で、こういうところに気を付けているというものを、付け加えていく形になると思う」と語った。その上で「守ることが出来ないルールを作っても仕方ない。事業者の皆さんとお話しし、実効性がある、意味のあるものにしたい。ガイドライン作りに関わっていただくことで、自分たちで作ったルールだから守るんだと責任感、意欲を持っていただければありがたい」とホストクラブなど地元の業界関係者にも「新宿モデル」作りに参画してもらう考えを強調した。
ホストクラブを運営する「スマッパ! グループ」の手塚マキ会長は「何回もお話しいただき、非常に歩み寄っていただいた」と吉住区長に感謝した。歌舞伎町のホストクラブはグループ化し、他の飲食店なども経営し企業化しているケースが多いといい、吉住区長はそうした経営者たちと来週から 5回程度、会合を持つという。手塚会長は「(区長は)時間を設けてくれた。ホストクラブだけでなく、いろいろな業界にも派生していく流れが出来てくると思う」と期待した。
「新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会」第 1回会合を開いた、吉住健一区長(前列中央)ら出席者=新宿区役所
吉住区長は、感染者が出た店舗に重点的に「PCR検査」を行っている関係上、一定以上の感染者は出ているものの、区の医療体制は整っていると説明した。その上で「水商売をなさっている方も、地元の住民の一員。この街で働いているということは、区民ということになる。都市衛生の面から言えば、まずそういった方々の健康を守っていく。仮に感染した場合、多くの人に広まってしまうということに想像力を共有してもらうこと」と強調した。
さらに「ホストクラブの系列の皆さんとも懇談させていただいた。『我々は犯人捜しをしているんじゃなくて、どうやったら感染拡大を止めることが出来るのか、そこにしか興味がない』という話をさせてもらった」と続けた。ホストクラブの関係者からは「自分たちの健康のことを考えてもらっているんだ」との声があったといい、吉住区長は「かなり円滑にコミュニケーションを取ることが出来るようになっている。その輪を広げるべく勉強会をひき続きやっていく」と力を込めた。
千葉県は17日、「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開き、接待を伴う飲食店やライブハウスなどを対象とした休業要請を19日に解除すると決めた。他業種への要請はすでに解除しており、全面解除となる。
県境を越える「不要不急」の移動自粛の要請も合わせて解除する。会議後に取材に応じた森田健作知事は、第 2波の懸念について「全くないと言ったらうそだが、最後は個人が「3密(密閉、密集、密接)を考え、良識ある判断をしていただきたい」と述べた。
吉村洋文大阪府知事=大阪府庁
大阪府の吉村洋文府知事が17日、関西ローカルの大阪・MBSテレビ「ミント!」(月~金曜後 3・49)にリモート出演。30日から全国で初めて人への投与を始める「新型コロナウイルス」のワクチンは、あくまで医療従事者ファーストを強調した。
知事もワクチンを受けたいかとの問いに「お金がどこまで発生するかまで僕のとこまで上がってきませんが、受けれるんだったら受けたい」と、安全性の高さに自信。
しかし、「でも(知事が受けたら)特別扱いかとなる。優先順位では、まず医療従事者の方。そして高齢者などハイリスクの方。来年の春には数百万単位で作れる。保険適用するのかとか広い意味での実用化は国が決めること。一刻も早くワクチンを作った方が府民の皆さんの命を守れる」と話した。
大阪市のUSJを訪れ、「コロナ追跡システム」の登録操作を実演する大阪府の吉村洋文知事=18日
大阪府の吉村洋文知事は18日、大阪市のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を訪れ、「新型コロナウイルス」感染者の発生が判明した際に来場者がメールで通知を受けられる「コロナ追跡システム」の登録操作を実演した。「 1分もあればできる」と手軽さをアピール、より多くの施設で積極的に導入してほしいと呼び掛けた。
府が発行するQRコードを不特定多数の人が訪れる施設に掲示してもらい、利用者がスマートフォンで読み取ってアドレスを登録する仕組み。吉村氏はレストランのレジカウンターに掲げられた案内文を見ながら手早くスマホを操作した。
実演後、記者団に「感染拡大を抑え込むために有効な手段。事業者にぜひ活用してもらいたい」と話した。システムは 5月29日から運用を開始し、今月17日までに府内約 1万6000の施設が導入している。
プロ野球の開幕を翌日に控えた18日、大阪市内の阪神ファンが集う居酒屋では、多様な感染予防対策が進められている。
北新地にある「まこっちゃん」は、熱くなりがちな大勢の阪神ファンが集まることもあり、うちわによる「飛沫(ひまつ)感染対策」を考えたという。うちわに「もう少しだけ声のトーンを低く!!」「声が大きいです 飛沫感染注意!!」と記し、熱戦に興奮し、テンションが高くなりがちな客に、それを見せて自制を願う形をとる。
注意喚起を呼びかけるうちわ (まこっちゃん提供)
同店の竹田誠オーナーは「『飲み過ぎや』って書いたカードも作ってます。客が笑って落ち着いてくれたら」と話す。定員30人のところを10人まで減らし、今季初戦を心待ちにする虎党を迎える。「新型コロナウイルス」の影響で、同店でも売上は 8割程度も減少した。「(北新地は)人が全然いない。開幕は前向きになれる。優勝すればいろんな業界が活気づく。今まで以上に『優勝』してほしい(思いが強い)」と願いを込めた。
また、淀川区の「阿波座チキン」では、「 5分で店内の空気を入れ替えられる」換気扇を採用している。間隔に余裕をもたせた席の配置をし、密集を回避した。常連客は、開幕が待ち切れないようで、男性従業員によれば「先週ぐらいから『スタメンが誰や』とか話してます。みんな元気になるし、うちの店も阪神に試合がないとあかん」と話していた。