●太陽の一部が欠けて見える「部分日食」が21日夕、日本列島の各地で観測された。国内での日食は昨年12月26日以来。「新型コロナウイルスの感染」が懸念される中、国立天文台は観測の際に密集、密接しないよう注意を呼び掛けた。今回は前回よりも大きく欠ける好条件で、那覇市では太陽の面積の約 8割が覆い隠された。東京はあいにくの曇り空となったが、沖縄などの各地で欠けていく様子が見られた。アフリカからアジアにかけての一部では太陽の外縁がリング状に残る「金環日食」となった。次に国内で「部分日食」が起こるのは2023年 4月20日だが、その際に見ることができるのは九州の南部や沖縄など一部地域のみ。海外では太陽が完全に隠れる「皆既日食」となるところがある。全国で日食が見られるのは10年後の30年 6月 1日で、北海道の多くの地域では「金環日食」を見られそうだ。
●東京都で21日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに35人報告されたことが関係者への取材で分かった。感染者の累計は5783人となった。19日にはホストクラブなど接待を伴う飲食店やライブハウスも含めて全ての「休業要請」が解除された。大阪府は21日、20~30代の男女 3人が新たに「新型コロナウイルス」に感染したと発表した。休業要請する際の独自基準「大阪モデル」の警戒信号は「緑」を維持した。
●厚生労働省は21日、海外から空港に到着した10歳未満から40代の男女 7人が、「新型コロナウイルス」に感染していたと発表した。いずれも発熱やせきなどの症状はない。空港検疫で感染が確認されたのは計 279人となった。厚労省によると、 3人は日本国籍で、 4人は外国籍。成田空港に着いたのは東京都、埼玉県、栃木県に住む男性 3人で、それぞれ米国、パキスタン、アラブ首長国連邦に行動歴があった。
●内閣府は21日、「新型コロナウイルス感染症」の広がりに伴う生活意識や行動の変化を探った調査結果を発表した。就業者のうちテレワークを経験したと答えた人の割合は全国で34.6%に達し、経験者では仕事より生活を重視する考えが強く表れた。東京23区の20代の3割超が地方移住への関心が高まったとし、若い世代での居住地選びの意識変化もうかがえた。調査は全国の約1万人を対象とし、緊急事態宣言が全面解除された 5月25日~ 6月 5日にインターネットで実施した。テレワーク経験者の64.2%は仕事と生活のバランスの意識が「生活を重視するように変化」したとし、通常通りの勤務者の回答率(34.4%)を大きく上回った。フレックス制などを含む経験者は実際に家族と過ごす時間が増えたとの声が 8割弱に上った。三大都市圏の居住者で、地方移住への関心が「高くなった」「やや高くなった」人は計15.0%。若い世代ほど比率が高く、東京23区に住む20代に限ると35.4%だった。
●安倍晋三首相(65)は20日夜、テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」のインターネット番組に出演した。菅義偉官房長官(71)と関係が悪化しているとの見方に関しては改めて否定した。首相は19日夜の菅氏、麻生太郎副総理兼財務相(79)らとの会食で、解散の話題が出たかと問われ答えた。番組では橋下徹元大阪市長(50)と対談した。首相と橋下氏は、自民党が野党時代から親交を深めてきた。例年、年末などに松井一郎大阪市長(56)らを交えて会合を開く間柄だ。
記事をまとめてみました。
那覇市で見られた部分日食=沖縄県
太陽の一部が欠けて見える「部分日食」が21日夕、日本列島の各地で観測された。国内での日食は昨年12月26日以来。「新型コロナウイルスの感染」が懸念される中、国立天文台は観測の際に密集、密接しないよう注意を呼び掛けた。
今回は前回よりも大きく欠ける好条件で、那覇市では太陽の面積の約 8割が覆い隠された。東京はあいにくの曇り空となったが、沖縄などの各地で欠けていく様子が見られた。アフリカからアジアにかけての一部では太陽の外縁がリング状に残る「金環日食」となった。
沖縄県の与那国島で観測された部分日食=沖縄県 21日午後 5時15分
福井県では福井市の越廼海水浴場で観察会が開かれ、「市自然史博物館」の職員が観測用の眼鏡を参加者に貸し出した。同県あわら市から親子で訪れた小学 3年跡部清登君( 8)は「太陽が食べられているみたいだった」と興奮気味。父の清一郎さん(43)も「外出自粛が明けて久しぶりのお出掛けになり、子どもが楽しめたようで良かった」と話した。
兵庫県伊丹市の「伊丹スカイパーク」を家族で訪れた小学 1年の中田千尋君( 6)は「曇っているけど、眼鏡をかけると欠けているのが結構見える」と笑顔をのぞかせた。
福岡市中央区で見られた部分日食
次に国内で「部分日食」が起こるのは2023年 4月20日だが、その際に見ることができるのは九州の南部や沖縄など一部地域のみ。海外では太陽が完全に隠れる「皆既日食」となるところがある。
全国で日食が見られるのは10年後の30年 6月 1日で、北海道の多くの地域では「金環日食」を見られそうだ。
中国チベット自治区で観測された金環日食
東京都で21日、「新型コロナウイルス」の感染者が新たに35人報告されたことが関係者への取材で分かった。感染者の累計は5783人となった。
都内の感染者数は 5月25日の「緊急事態宣言」解除後に再び増加し、 6月は全て2桁が続いている。
都は今月 2日に「東京アラート」を発令し、11日に解除。19日にはホストクラブなど接待を伴う飲食店やライブハウスも含めて全ての「休業要請」が解除された。
大阪府は21日、20~30代の男女 3人が新たに「新型コロナウイルス」に感染したと発表した。いずれも軽症で、クラスター(感染者集団)が発生している大阪市の繁華街・ミナミのバーの客やその濃厚接触者とみられる。このバー関連で感染が確認されたのは16人となった。休業要請する際の独自基準「大阪モデル」の警戒信号は「緑」を維持した。
厚生労働省は21日、海外から空港に到着した10歳未満から40代の男女 7人が、「新型コロナウイルス」に感染していたと発表した。いずれも発熱やせきなどの症状はない。空港検疫で感染が確認されたのは計 279人となった。
厚労省によると、 3人は日本国籍で、 4人は外国籍。成田空港に着いたのは東京都、埼玉県、栃木県に住む男性 3人で、それぞれ米国、パキスタン、アラブ首長国連邦に行動歴があった。
羽田空港に着いたのは 3人で、愛知県の女性はブラジル、福岡県の男性はボリビアを訪れていた。東京都に住む10歳未満の女児の行動歴は非公開としている。
関西空港に到着した大阪府の男性はインドネシアに行動歴があった。
内閣府は21日、「新型コロナウイルス感染症」の広がりに伴う生活意識や行動の変化を探った調査結果を発表した。就業者のうちテレワークを経験したと答えた人の割合は全国で34.6%に達し、経験者では仕事より生活を重視する考えが強く表れた。東京23区の20代の3割超が地方移住への関心が高まったとし、若い世代での居住地選びの意識変化もうかがえた。
調査は全国の約1万人を対象とし、緊急事態宣言が全面解除された 5月25日~ 6月 5日にインターネットで実施した。
定期的でない形を含むテレワーク経験者の割合は、「新型コロナ感染者」が多い東京圏では48.9%。大阪・名古屋圏は32.9%、それ以外の地方圏では26.0%だった。業種間の差もあり、教育、金融業などの 4~ 5割に対し、医療・福祉・保育関係は 9.8%だった。
テレワーク経験者の64.2%は仕事と生活のバランスの意識が「生活を重視するように変化」したとし、通常通りの勤務者の回答率(34.4%)を大きく上回った。フレックス制などを含む経験者は実際に家族と過ごす時間が増えたとの声が 8割弱に上った。テレワーク推進の課題(複数回答)では「社内の打ち合わせや意思決定の仕方」が最多の44.2%だった。
三大都市圏の居住者で、地方移住への関心が「高くなった」「やや高くなった」人は計15.0%。若い世代ほど比率が高く、東京23区に住む20代に限ると35.4%だった。西村康稔経済再生担当相は記者会見で「東京一極集中を転換する大きなチャンスだ」と述べた。
安倍晋三首相は20日夜、テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」のインターネット番組に出演した。衆院解散・総選挙を巡り「政治家はある種の戦いの中でも生きており、解散というものを常に意識している」と語った。菅義偉官房長官と関係が悪化しているとの見方に関しては「実際、そんなことはない」と改めて否定した。
安倍晋三首相 (2019年 7月22日撮影)
首相は19日夜の菅氏、麻生太郎副総理兼財務相らとの会食で、解散の話題が出たかと問われ「出なかった」とも答えた。
菅氏との関係について「すきま風が吹いていると言う人もいるが、そういうことを言われるとある種の空気が漂うという危険性がある」とし、会食は 2人の関係が良好だと示す狙いがあったと説明した。
番組では橋下徹元大阪市長と対談した。首相と橋下氏は、自民党が野党時代から親交を深めてきた。例年、年末などに松井一郎大阪市長らを交えて会合を開く間柄だ。