●東京都で28日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 266人確認された。27日は 131人だったが、再び 200人台となった。 7月は都内の感染者数がほぼ 3桁で推移。過去最多の 366人に上った23日以外も 300人台に迫る日が目立つ。月ごとの人数は既に5000人を超えて最多となっており、累計約 1万1000人の半数近くを占める。都は警戒度を「4段階の指標」で最も高い「感染が拡大している」に位置付け、小池百合子知事(68)は23日からの 4連休では外出を控えるよう都民に呼び掛けた。都は、軽症者や無症状者を対象とした宿泊療養施設を月内に新たに 3つ開設し、2000室弱を確保する方針だ。小池氏は、今後も確保に向け準備を進めるとした。世間一般では、夏休みシーズンとなるが、「不要不急の外出」について、先日の 4連休と同じく、「不要不急の外出自粛」をお願いする考えを示した。
●愛知県の大村秀章知事(69)は28日夜、接客を伴う飲食店を中心に「新型コロナウイルス感染」が拡大しているとして、名古屋市の繁華街「錦三」で、愛知県警や名古屋市と共同で「感染防止対策」の徹底を呼び掛けるチラシを配布した。ただ、職員らが数人固まり配布する様子に通行人らは冷ややかな視線を送った。約50人の職員や警察官が、 3、 4人のグループに分かれて飲食店を回った。配布の様子を見ていたフリーターの20代男性は眉間にしわを寄せた。名古屋市の河村たかし市長(71)も28日に「錦三」でチラシを配布している。
●大阪府の吉村洋文知事(45)は28日、「新型コロナウイルス」の新たな感染者が過去最多の 155人に上ったことを明らかにした。府内の 1日の感染確認としては過去最多を更新した。「新型コロナウイルス感染者」の急増を受け、府庁で「新型コロナウイルス対策本部会議」の冒頭で公表した。吉村知事は、同会議で具体的な対策を決定する見込み。「PCR検査」数は2081件、陽性率は 7.4%。 1日の検査数が2000件を超えるのは初めてという。大阪府の吉村洋文知事は28日、「新型コロナウイルス感染者」の急増を受け、府庁で「新型コロナウイルス対策本部会議」を開催した。会議では感染拡大防止のための「 5人以上の飲み会」の自粛要請を決定。会議後、吉村知事は府民に呼び掛けた。家族で 5人以上で食卓を囲む場合などは除外される。 5人」は突っ込みどころ満載だが、吉村知事は「大勢」について力強く語った。会議に出席した大阪大大学院の朝野和典教授(感染制御学)は「 5人」について期待を寄せた。
●沖縄県は28日、県内や東京都、千葉県に住む20~60代の男女計21人の「新型コロナウイルス感染」を確認したと発表した。県の 1日当たりの発表数は 2日連続で過去最多を更新し、県内の感染者は計 231人となった。県は、在沖縄米軍で新たに 3人の感染を確認したと米側から連絡があったことも公表。内訳はキャンプ・ハンセン(金武町など) 2人、嘉手納基地(嘉手納町など) 1人。県が把握する在沖縄米軍での感染者は計 239人になった。県内の感染者数には含めない。
●河野太郎防衛相(57)の警護官(SP)が「新型コロナウイルス」の検査で「陽性」と判定されたことが28日、分かった。河野氏は同日の検査で「陰性」だった。防衛省関係者が明らかにした。警視庁によると、SPは警護課に所属する36歳の男性巡査部長。28日に発熱し、「PCR検査」で「陽性」が確認された。感染経路は不明という。警護課の同僚3人を自宅待機とした。
●吉野家ホールディングス(HD)は28日、2021年 2月末までに牛丼チェーン「吉野家」など最大で国内外の計 150店を閉店することを明らかにした。「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で打撃を受けた不採算店を閉める。これに伴う費用などで、21年 2月期連結決算の純損益が90億円の赤字(前期は 7億円の黒字)になる見通しも発表した。吉野家HDはグループで国内外に約3300店を展開しており、閉店は全体の約 5%に当たるという。同時に発表した20年 3~ 5月期連結決算は、純損益が40億円の赤字(前年同期は10億円の黒字)だった。売上高は前年同期比24.8%減の 396億円。「新型コロナの感染拡大」に伴う店舗休業や営業時間の短縮が響いた。
●国土交通省新庄河川事務所などは29日午前 0時ごろ、山形県大石田町の最上川中流で氾濫が発生したと発表した。秋田県では住宅の浸水や土砂崩れが相次ぎ、各地で河川が増水したり氾濫したりした。山形県大石田町の最上川中流では28日午後11時50分ごろ氾濫が発生した。気象庁によると、28日は 3時間雨量が秋田市で 110.0ミリ、 6時間降水量が山形県東根市で81.0ミリ、12時間雨量が同県長井市で 171.0ミリ、24時間雨量が新潟県粟島浦村で 201.5ミリに達し、各地点の「観測史上1位」の記録を更新した。
記事をまとめてみました。
東京都で28日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 266人報告されたことが関係者への取材で分かった。27日は 131人だったが、再び 200人台となった。
7月は都内の感染者数がほぼ 3桁で推移。過去最多の 366人に上った23日以外も 300人台に迫る日が目立つ。月ごとの人数は既に5000人を超えて最多となっており、累計約 1万1000人の半数近くを占める。
都は警戒度を「4段階の指標」で最も高い「感染が拡大している」に位置付け、小池百合子知事は23日からの 4連休では外出を控えるよう都民に呼び掛けた。
小池百合子知事=東京都庁 (2020年 7月14日撮影)
東京都で28日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 266人確認された。 小池百合子知事が退庁時、報道陣の取材に応じ、明かした。20日連続で 100人を超えた。 小池氏によると、この日新たに重症者が 2人増え、計21人となった。死亡者はいなかったという。これまでの傾向と変わらず、「やはり20代~30代で63%、 168人を占めている」。その一方で40代が29人、50代が36人確認されており、年代層の広がりも指摘した。
都は、軽症者や無症状者を対象とした宿泊療養施設を月内に新たに 3つ開設し、2000室弱を確保する方針だ。小池氏は「公募もした際に、他にもいくつも手を挙げていただいた。引き続き準備に入らせていただきます」と、今後も確保に向け準備を進めるとした。
退庁時に報道陣の取材に応じた、東京都の小池百合子知事=東京都庁
世間一般では、夏休みシーズンとなるが、「不要不急の外出」について「陽性者が増えていることも事実であるので、感染しない、させないということを徹底していく。そういう時期だと思うので、皆さんにはご協力をお願いしたい」と、先日の 4連休と同じく、「不要不急の外出自粛」をお願いする考えを示した。
その上で旅行を避けるべきかと問われると、「できるだけ、各地というか、外出についてお控えいただいて、(外での食事の際は)ステッカーを目印に、安全なお店を選んでいただきたい」と、話した。
愛知県の大村秀章知事は28日夜、接客を伴う飲食店を中心に「新型コロナウイルス感染」が拡大しているとして、名古屋市の繁華街「錦三」で、愛知県警や名古屋市と共同で「感染防止対策」の徹底を呼び掛けるチラシを配布した。ただ、職員らが数人固まり配布する様子に通行人らは冷ややかな視線を送った。
大村知事は「大変厳しい状況だが、県民と一体となって克服したい」とあいさつ。約50人の職員や警察官が、 3、 4人のグループに分かれて飲食店を回った。
配布の様子を見ていたフリーターの20代男性は「密集して配って大丈夫か」とけげんな表情。知事からチラシを受け取った居酒屋店員の男性(42)も「繁華街が狙い撃ちにされている。このままでは経営が成り立たない」と眉間にしわを寄せた。
名古屋市の河村たかし市長も28日に「錦三」でチラシを配布している。
大阪府の吉村洋文知事=大阪府庁 (2020年 7月20日撮影)
大阪府の吉村洋文知事は28日、「新型コロナウイルス」の新たな感染者が過去最多の 155人に上ったことを明らかにした。府内の 1日の感染確認としては過去最多を更新した。「新型コロナウイルス感染者」の急増を受け、府庁で「新型コロナウイルス対策本部会議」の冒頭で公表した。
吉村知事は「数だけみれば市中感染が確実に広がっている」と話した。同会議で具体的な対策を決定する見込み。「PCR検査」数は2081件、陽性率は 7.4%。 1日の検査数が2000件を超えるのは初めてという。
「新型コロナウイルス対策本部」会議の冒頭で新規の感染者数を発表する吉村洋文知事=大阪府庁
大阪府の吉村洋文知事は28日、「新型コロナウイルス感染者」の急増を受け、府庁で「新型コロナウイルス対策本部会議」を開催した。
会議では感染拡大防止のための「 5人以上の飲み会」の自粛要請を決定。会議後、吉村知事は「 5人以上の飲み会、宴会、コンパは控えていただきたい。我慢していただきたい」と府民に呼び掛けた。
5人以上の数字の根拠については「科学的な根拠はない」とし、「正解があるわけではないが、人数を明確にするというのは分かりやすい基準になる」と述べた。家族で 5人以上で食卓を囲む場合などは除外される。
違反した場合は「罰則などはありません。あくまでもお願いです」と説明した。大阪府の28日の「新型コロナウイルス」の新たな感染者が過去最多の 155人に上った。府内の 1日の感染確認としては過去最多を更新した。
「新型コロナウイルス対策本部会議」の冒頭で新規の感染者数を発表する吉村洋文知事=大阪府庁
大阪府は28日、「新型コロナウイルスの対策本部」会議を開き、府民に対して 8月1 日から20日まで、 5人以上の飲み会、宴会、コンパを自粛するよう要請することを決めた。なぜ 5人? 突っ込みどころ満載だが、吉村洋文知事は「根拠があるわけではないが、明確な基準を示すのが政治の役割」と説明した。28日の府内の感染者は 155人で最多を更新。感染再拡大を踏まえ、「真夏の飲み会」の自粛を呼び掛けた。
◇ ◇ ◇
吉村知事が 8月 1日から新たな「大阪モデル」を加える。20日間限定の「 5人以上の飲み会自粛」。政府は大人数の飲み会などを控えることを求めているが、大阪は独自に「 5人以上」と1歩踏み込んだ。
「陽性者の状況として、夜の街だけではなく、若い人たちの行動で広がっているとの報告がある。大人数での飲み会、コンパ、この行動パターンをなんとか変えていかなければいけない」
5人以上の宴会や飲み会の自粛を呼び掛ける吉村洋文知事=大阪府庁
府内では今月22日に初めて感染者が 100人を超え24日には 149人、この日は過去最多となる 155人が確認された。30代以下が約 7割、「夜の街」関連の感染者が約3割に上っているとの分析もある。この現状を踏まえ 、吉村知事は「 5人以上の飲み会、宴会、コンパは控えていただきたい。我慢していただきたい」と府民に呼び掛けた。
ただ「 5人」に科学的根拠はない。かつての自らの経験として「 4人以内は身近な人だが、 5人以上は大宴会だった」と語り、決断する 1つの“根拠”とした。
「 5人」は利用者、飲食店に波紋を呼びそうだ。例えば、飲食店を予約するとき、 4人と 4人に分けて席を離し、予約するなら大丈夫? 吉村知事は「OKですとは言えないですね。それは同じグループの 8人。ぼくもそこまで見張ることはできない」と苦笑いした。違反した場合は「罰則などはありません。なんとか 5人以上の趣旨をくみとってほしい。あくまでもお願いです」。家族の集まりは対象外とした。
「 5人」は突っ込みどころ満載だが、吉村知事は「大勢」について「あいまいにごまかし続けることはできるが、明確な基準を示すのが政治の役割」と力強く語った。会議に出席した大阪大大学院の朝野和典教授(感染制御学)は「 5人」について「行動変容のきっかけをつくる効果がある」と期待を寄せた。
沖縄県は28日、県内や東京都、千葉県に住む20~60代の男女計21人の「新型コロナウイルス感染」を確認したと発表した。県の 1日当たりの発表数は 2日連続で過去最多を更新し、県内の感染者は計 231人となった。
県によると、このうち30~50代の男性 5人は、既に感染が判明している千葉県の50代男性の濃厚接触者。この男性は那覇市の繁華街で接待を伴う飲食店を利用していた。 5人も行動を共にしていたため、県は飲食店でクラスター(感染者集団)が発生した可能性があるとみている。
県は、在沖縄米軍で新たに 3人の感染を確認したと米側から連絡があったことも公表。内訳はキャンプ・ハンセン(金武町など) 2人、嘉手納基地(嘉手納町など) 1人。県が把握する在沖縄米軍での感染者は計 239人になった。県内の感染者数には含めない。
河野太郎防衛相の警護官(SP)が「新型コロナウイルス」の検査で「陽性」と判定されたことが28日、分かった。河野氏は同日の検査で「陰性」だった。防衛省関係者が明らかにした。
防衛省によると、29日以降の河野氏の公務は予定通りだという。28日午後に表敬訪問が 1件あったが、防衛相から岩田和親政務官に対応者を切り替えていた。
警視庁によると、SPは警護課に所属する36歳の男性巡査部長。28日に発熱し、「PCR検査」で「陽性」が確認された。感染経路は不明という。警護課の同僚3人を自宅待機とした。
吉野家ホールディングス(HD)は28日、2021年 2月末までに牛丼チェーン「吉野家」など最大で国内外の計 150店を閉店することを明らかにした。
「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で打撃を受けた不採算店を閉める。これに伴う費用などで、21年 2月期連結決算の純損益が90億円の赤字(前期は 7億円の黒字)になる見通しも発表した。
吉野家HDはグループで国内外に約3300店を展開しており、閉店は全体の約 5%に当たるという。
牛丼チェーン「吉野家」のロゴ看板 (2020年 4月21日撮影)
東京都内で記者会見した河村泰貴社長は「コロナの影響は相当長期に及ぶとみている。新規出店などの投資も原則凍結した」と話した。
今後は、持ち帰り商品などを強化するとし「店の売り上げが減っても利益を出せる構造にする」と述べた。
同時に発表した20年 3~ 5月期連結決算は、純損益が40億円の赤字(前年同期は10億円の黒字)だった。売上高は前年同期比24.8%減の 396億円。「新型コロナの感染拡大」に伴う店舗休業や営業時間の短縮が響いた。
国土交通省新庄河川事務所などは29日午前 0時ごろ、山形県大石田町の最上川中流で氾濫が発生したと発表した。
大雨の影響で増水した山形県の最上川。奥は浸水した大江町の住宅地=28日午後 5時18分
停滞する梅雨前線と日本海から接近する低気圧の影響で、北陸や東北は局地的に記録的な大雨となり、気象庁は28日、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重な警戒を呼び掛けた。また雨の降り方次第で北陸や東北に特別警報を発表する可能性があるとして早期避難を促した。九州北部でも29日にかけて大雨になるとしている。
大雨の影響で増水した山形県の最上川。奥は浸水した大江町の住宅地=28日午後5時30分
秋田県では住宅の浸水や土砂崩れが相次ぎ、各地で河川が増水したり氾濫したりした。山形県大石田町の最上川中流では28日午後11時50分ごろ氾濫が発生した。秋田県や山形県では一部世帯に避難指示を出したほか、東北や九州では土砂災害警戒情報が発表された市町村も。秋田新幹線が一部区間で運休するなど交通機関にも影響が出た。
気象庁によると、28日は 3時間雨量が秋田市で 110.0ミリ、 6時間降水量が山形県東根市で81.0ミリ、12時間雨量が同県長井市で 171.0ミリ、24時間雨量が新潟県粟島浦村で 201.5ミリに達し、各地点の「観測史上1位」の記録を更新した。