●「セ・リーグ5位」の広島が、「3位」の阪神と対戦。 2回に小幡竜平内野手(19)のセーフティースクイズなどで 3点を先制。 3回にはジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)と小幡の適時打で 2点を追加。 8回には近本光司外野手(25)の本塁打でダメ押し。藤浪晋太郎投手(26)は 5回途中で降板したが、継投で逃げ切り「勝率5割」復帰を果たした。広島は序盤の守備の乱れが響いた。阪神は 2回、広島守備のミスが重なり 3点を先制。 3回にも 2点を追加。広島大瀬良大地投手(29)は 3回 5失点で降板。広島は 3回まで無得点。広島は 4回、松山竜平内野手(34)の適時打で 1点をかえした。 5回には松山、ホセ・ピレラ内野手(30)の連続適時打などで 1点差。阪神は 4回から 6回まで無得点。阪神は 8回、近本の「3号ソロ」で追加点。 9回に 1点差とされたが逃げ切った。岩貞祐太投手(28)が「3勝」目。大瀬良は「3敗」目。阪神先制点は梅野隆太郎捕手(29)のバットから生まれた。二回一死 2、 3塁。外角の変化球に食らいつき、 1、 2塁間方向に転がした。打球を処理したファースト松山が本塁送球も間に合わず(記録は松山の野選)、最初の 1点が刻まれた。
●高卒2年目の小幡竜平内野手が、絶妙セーフティースクイズで「プロ初打点」を挙げた。阪神の10代野手による打点は、95年の平尾博司元内野手(44) 6打点、高波文一元外野手(44) 1打点以来、25年ぶり。なお投手では、18年に才木浩人投手(21)が 1打点を記録している。 0- 0の 2回、「7番」梅野の 1ゴロで先制に成功(記録は野選)。なおも一死 1、 3塁の好機で「8番」小幡は初球に仕掛けた。先発大瀬良の投球と同時にバットを寝かせ、 1塁線にセーフティースクイズ。 3走大山悠輔内野手(25)を返して、「プロ初打点」となった。さらには打球を処理した 1塁手松山が 1塁に悪送球する間に 1走梅野も生還。小幡も一気に 3塁まで到達し、ラッキーボーイのバットがこの回の 3点先制に大きく貢献した。売り出し中の小幡は26日中日戦(甲子園)のプロ初スタメンから 4試合連続の先発出場。指揮官の期待に絶妙な小技で応えた。この日は試合前のケータリング弁当で大分県産のから揚げを食べた。故郷の名産品パワーで 2安打 2打点と活躍し、チームの借金返済に大きく貢献。無邪気な小幡が頼もしい。
●糸井嘉男外野手(39)が19打席ぶりの安打を放った。「3番右翼」で22日ヤクルト戦以来となる先発出場。 3回無死 1塁で中安打。追加点の好機を広げていた。
●近本光司外野手がダメ押し弾を放った。 5- 4の 8回二死。フルカウントから「5番手」薮田和樹投手(27)の 148キロ直球を捉え、右翼席へ「3号ソロ」。打線は先発大瀬良から 3回までに 5点を奪うも、 4回以降はリリーフ陣の前に無得点。結果的に 1点差でしのいだだけにこの 1発は大きかった。 7月10日DeNA戦(甲子園)以来、43試合ぶりのアーチで、連続試合安打「8」に伸ばした。矢野監督も評価した。 8月は残り 1試合。 1安打以上で、球団歴代の「月間安打数10傑」にランクインする。絶好調のリードオフマンが、そのバットで 8月最終戦を締めくくる。
●阪神先発の藤浪晋太郎投手は 5回途中 4失点で降板。「2勝」目の権利まであと 1アウトというところで無念の降板となった。中 7日での登板。初回から 150キロ超の直球を主体に、 4回まで 1失点。打線から序盤に 5点の援護をもらって盤石と思われたが、 4点リードの 5回に落とし穴が待っていた。先頭大盛穂外野手(23)への四球から無死 2、 3塁のピンチを招き、「2番」羽月隆太郎内野手(20)の投ゴロで 1点をかえされた。さらに 1四球でピンチを広げ、「5番」松山、「6番」ピレラに連続適時打を浴びて 1点差。続く二死 1、 3塁では、「7番」會澤翼捕手(32)へスライダーがすっぽ抜けて肩口への死球となった。二死満塁となったところで矢野燿大監督(51)は交代を決断。「勝利投手」の権利を得る 5回を投げきれず、 6安打 5四死球 4失点で降板となった。藤浪晋太郎投手は交代を告げられると、グッと歯を食いしばった。そのまま地面を見つめ続ける。その表情がすべてを物語っていた。 4回 2/3で 102球を要して 6安打 5四死球 4失点。前回21日ヤクルト戦で 692日ぶりの復活星をゲット。自身「2連勝」で勢いに乗りたかったが、今季最短降板を余儀なくされた。矢野監督は次回の変わり身に期待。完全復活へ、立ち止まっている暇はない。
●阪神が執念のリレーだ。傾き掛けた流れを引き戻したのは、決死の覚悟でマウンドに上がったブルペン陣だった。先発藤浪が 1点リードの 5回二死満塁で降板。あと 1アウトで「勝利投手」の権利を獲得するという場面で下した矢野監督の重い決断。コールされたのは 8月中旬から中継ぎに転向した左腕岩貞の名前だった。「8番」田中広輔内野手(31)を内角をえぐるシュートで遊ゴロに仕留めてピンチを脱出すると、 6回の打席ではビックリの左前打。その裏もマウンドに上がると、イニングまたぎで「0」を刻んだ。 1回 1/3を無安打無失点と踏ん張り、中継ぎでは初めて「勝利投手」になった。矢野監督も賛辞を惜しまない。試合終盤に送り込まれたリリーバーたちも盤石だった。 7回ジョー・ガンケル投手(28=ウェストチェスター大学)、 8回馬場皐輔投手(25)がゼロを並べてホールドをマーク。 9回には新守護神ロベルト・スアレス投手(29=福岡ソフトバンク)が 1点を失うも勝ち越しを許さず、「リーグ単独トップ」の「11セーブ」とした。阪神は 8月後半から 9月前半まで 7カード連続で屋外球場が続く。残暑が厳しい日本列島。中継ぎ陣の活躍が頼もしい。
記事をまとめてみました。
<広島 5- 6阪神>◇13回戦◇阪神 6勝 5敗 2分◇29日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:「マツダスタジアム」)
「セ・リーグ5位」の広島が、「3位」の阪神と対戦。 2回に小幡のセーフティースクイズなどで 3点を先制。 3回にはサンズと小幡の適時打で 2点を追加。 8回には近本の本塁打でダメ押し。藤浪は 5回途中で降板したが、継投で逃げ切り「勝率5割」復帰を果たした。広島は序盤の守備の乱れが響いた。
2回表阪神一死 2、 3塁、梅梅野隆太郎捕手は 1塁ゴロ野選で得点を挙げる=マツダスタジアム
阪神は 2回、広島守備のミスが重なり 3点を先制。 3回にも 2点を追加。広島大瀬良は 3回 5失点で降板。広島は 3回まで無得点。
広島は 4回、松山の適時打で 1点をかえした。 5回には松山、ピレラの連続適時打などで 1点差。阪神は 4回から 6回まで無得点。
阪神は 8回、近本の「3号ソロ」で追加点。 9回に 1点差とされたが逃げ切った。岩貞が「3勝」目。大瀬良は「3敗」目。
2回表阪神一死 2、 3塁、梅梅野隆太郎捕手は 1塁への打球が野選となり先制点を奪う。手前は大瀬良大地投手=マツダスタジアム
阪神先制点は梅野隆太郎捕手のバットから生まれた。二回一死 2、 3塁。外角の変化球に食らいつき、 1、 2塁間方向に転がした。
打球を処理したファースト松山が本塁送球も間に合わず(記録は松山の野選)、最初の 1点が刻まれた。
ベンチから戦況を見る矢野燿大監督=マツダスタジアム
阪神が執念の継投で逃げ切った。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-どちらに転ぶか分からないしんどいゲーム
矢野監督 中盤からはずっと押されていたのでヒヤヒヤだったけど。サダ(岩貞)がやっぱり、今日の中では一番殊勲というかね。流れの中であそこをしっかり止めた、プラスアルファ、次の1イニングをしっかり抑えてくれたのが一番。貢献度というか、みんな頑張ってるんだけど、誰かを挙げろと言われたら、岩貞かなと。それぐらい大きい、流れの中の投球だったかなと。
-藤浪は我慢しながらだったが、ランナーが出てからの部分
矢野監督 それもあるし先頭打者も四球だし、いろいろ課題はまだあるしね。まだまだ成長していかないとダメな投手なんで。四球も出すけど、その後なんとか頑張ればいいし。その前に、まず先頭打者を出さないようにやっていかないとあかんし。まだまだ課題はあるんでね。やろうとしてるところからしっかり結果に結びつけていかないと、こういう試合になっちゃうので。
5回裏広島二死 1、 3塁、藤浪晋太郎投手(右から 3人目)は五回裏、藤浪晋太郎投手は会沢に死球を当て降板となり悔しさをにじませる.jpgに死球を当て降板となる=マツダスタジアム
-救援陣が流れを引き戻した
矢野監督 サダ(岩貞)と(その後)いったメンバーが引き戻してくれた。それと、やっぱり点が取れていなかったので、近本の二死からのホームランというのも。あの1点が向こうの攻める気持ちを止める 1本にはなったと思うんでね。そういう流れはあったかな、と。
-小幡は若さが出ている
矢野監督 ラッキーボーイだよね。今日も内野安打ももちろんあれだし、その前の打点もそうやし。ラッキーボーイ的なところを発揮してくれている。守備範囲も結構、広い。守備でもしっかり普通に捕っているけど、あいつだからしっかり追いついているというのはあるんでね。自分の特長生かしながら、打つ方もまだまだ成長していかないとダメなんだけど、自信つけていってくれたらと思います。
高卒2年目の小幡竜平内野手が、絶妙セーフティースクイズで「プロ初打点」を挙げた。
阪神の10代野手による打点は、95年の平尾博司 6打点、高波文一 1打点以来、25年ぶり。なお投手では、18年に才木浩人が 1打点を記録している。
2回表阪神一死 1、 3塁、小幡竜平内野手は 1塁線へ適時内野安打を放った=マツダスタジアム
高卒 2年目の小幡竜平内野手が、絶妙セーフティースクイズで「プロ初打点」を挙げた。
0- 0の 2回、「7番」梅野の 1ゴロで先制に成功(記録は野選)。なおも一死 1、 3塁の好機で「8番」小幡は初球に仕掛けた。先発大瀬良の投球と同時にバットを寝かせ、 1塁線にセーフティースクイズ。 3走大山を返して、「プロ初打点」となった。さらには打球を処理した 1塁手松山が 1塁に悪送球する間に 1走梅野も生還。小幡も一気に 3塁まで到達し、ラッキーボーイのバットがこの回の 3点先制に大きく貢献した。
「いい所に転がすことができましたし、(打球が)切れなくてホッとしました。 1点で終わらずに、追加点を取ることができて良かったです。次の打席も頑張ります」
売り出し中の小幡は26日中日戦(甲子園)のプロ初スタメンから 4試合連続の先発出場。指揮官の期待に絶妙な小技で応えた。
2回表阪神一死 1、 3塁、 1塁線へのバントを決めた小幡竜平内野手は、適時内野安打と悪送球で 2点を奪い、自らも 3塁に達する=マツダスタジアム
この夏、虎の19歳が熱い! 高卒 2年目の阪神小幡竜平内野手が 2打点の活躍で 1点差勝利に大貢献した。広島戦に「8番2塁」で 4戦連続スタメン。 2回のセーフティースクイズで「プロ初打点」を挙げ、 3回はヘッドスライディングで適時内野安打にした。阪神の10代野手による打点は25年ぶり。将来が楽しみな明るいニュースとともに、再び「勝率5割」に復帰した。
◇ ◇ ◇
若虎の奇襲が広島のエースを崩した。小幡は大瀬良の投球と同時にバットを寝かせた。「切れないでくれ、と思って走っていました」。 1塁線に絶妙なセーフティースクイズを決め、 3走の大山が生還。27日中日戦(甲子園)でプロ初安打を放ってからわずか 2日後。売り出し中の19歳が、今度は「プロ初打点」を挙げた。
2回に 1点を先制した直後、一死 1、 3塁。初球でスクイズを決め、さらに打球を処理した松山が 1塁へ悪送球し、 1走の梅野も生還した。一気に追加で 2点をもぎ取った。「意外に冷静にいけました。 1点で終わらずに追加点を取ることができて良かったです」。阪神の10代野手が打点を挙げるのは95年の平尾、高波以来25年ぶり。小技で歴史の扉をこじ開けた。
2回表阪神一死 1、 3塁、矢野燿大監督は 1塁線へバントで適時内野安打を放った小幡竜平内野手へガッツポーズを送る=マツダスタジアム
さらに小幡は泥臭い。 4点リードの 3回二死満塁では大瀬良から 1、 2塁間深くにゴロを放った。 2塁手羽月の 1塁送球と競争になり、小幡は執念のヘッドスライディング。「とにかくセーフになりたい一心で、無我夢中で走りました。がむしゃらにいきました」。 1度はアウト判定となって天を仰いだが、矢野監督のリクエストが成功して適時内野安打。 2打席連続打点で、 4試合連続の先発起用に応えた。矢野監督も「ラッキーボーイだよね」と目を細めた。
飛躍の準備は万全だった。「絶対にチャンスは来る。そこで思い切ったプレーができるようにしたい」。今オフから入浴時間を多めにとった。起床後、練習後、夕飯後。「夕飯後が一番長いです。気が済むまで入りますね」。水風呂とお湯に交互に漬かり、 1回の入浴で 4セット。鳴尾浜の選手寮「虎風荘」で毎日行い、疲労回復に努めている。地元大分の実家に帰れば、源泉の湧き出る量が日本一といわれる別府温泉で体を癒やす。「お風呂の時間は僕にとって大事なんです」。日々の体のケアが全力プレーにつながっている。
2回表阪神一死 1、 3塁、小幡竜平内野手(右)は 1塁バント適時内野安打を放ち藤本敦士内野守備走塁コーチとグータッチ=マツダスタジアム
この日は試合前のケータリング弁当で大分県産のから揚げを食べた。故郷の名産品パワーで 2安打 2打点と活躍し、チームの借金返済に大きく貢献。「まだまだ思い切ったプレーだったり、がむしゃらさを見てほしいです」。無邪気な小幡が頼もしい。
◆小幡竜平(おばた・りゅうへい)
2000年(平12) 9月21日生まれ、大分県出身。延岡学園では 3年春に甲子園出場。「高校通算24本塁打」。18年「ドラフト2位」で阪神入団。 1年目の昨季は 2軍戦99試合に出場し「71安打、1本塁打、14打点、打率2割2分5厘」は「ウエスタン15位」。 184センチ、74キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は720万円。
3回表阪神二死満塁、小幡竜平内野手はセカンドゴロも判定覆りセーフ。右は松山竜平内野手=マツダスタジアム
阪神高卒2年目の小幡竜平内野手が、「プロ初打点」を含む 2安打 2打点の活躍。セーフティースクイズや、執念のヘッドスライディングで適時内野安打をもぎとるなど、チームの借金返済に貢献した。
プロ初のヒーローインタビューは以下の通り
-プロ初打点おめでとうございます
ありがとうございます。
-あの場面はセーフティースクイズ
そうですね。セーフティースクイズでした。
-サインが出た瞬間は
1、 3塁の場面だったのでそういうサインが来るだろうなと予想していたので、意外と冷静にいけました。
3回表阪神二死満塁、小幡竜平内野手は 2塁へのゴロで 1塁にヘッドスライディングし 5点目をもぎとる。左は松山竜平内野手=マツダスタジアム
-初球で決められた
転がった瞬間は「何とか切れないでくれ」と思って走っていました。
-改めてプロ初打点
ああいう形でしたけど、初打点を取ることができてすごくうれしい気持ちです。
-ヘッドスライディングで 2打点目
打った瞬間は「ちょっと抜けたかな」という気持ちになったんですけど、何とか1点でも多くということで、ただがむしゃらにいきました。
-広島のエース大瀬良からの打点
どんな投手であれ、すごく意識はしていなかったですけど、とにかく必死に食らいついた結果だったので良かったです。
初のヒーローインタビューを終え笑顔でガッツポーズする小幡竜平内野手=マツダスタジアム
-昇格から10日もたたないうちに初ものずくめ
いろいろ出来すぎてすごくビックリはしていますけど( 1軍に)上がってきて、この舞台でプレーしている姿を想像しながらベンチにはいた。いい形につながってきたと思います。 -高卒 2年目は中日根尾、巨人戸郷、広島小園らがいる そうですね。去年からずっと同世代に対してはライバル心を持ってやっていたので。これからどんどん抜かして頑張っていきたいと思います。
-根尾世代と言われる
いずれは…(小幡世代が)という形で、変わればいいなと思っています。
-タイガースファンに一言
2年目の小幡です。まだ19歳ですが、がむしゃらに若さを出して頑張っていきます。これからもよろしくお願いします。
3回表阪神無死 1塁、糸井嘉男外野手は中前打を放った=マツダスタジアム
糸井嘉男外野手が19打席ぶりの安打を放った。「3番右翼」で22日ヤクルト戦以来となる先発出場。 3回無死 1塁で中安打。
18日巨人戦の第 1打席にヒットを打って以来の安打で追加点の好機を広げていた。
8回表阪神二死、近本光司外野手は右越え本塁打を放った=マツダスタジアム
近本光司外野手がダメ押し弾を放った。
5- 4の 8回二死。フルカウントから「5番手」薮田の 148キロ直球を捉え、右翼席へ「3号ソロ」。「自分の打てるタイミングできたので、しっかり振り抜けて良かった」。打線は先発大瀬良から 3回までに 5点を奪うも、 4回以降はリリーフ陣の前に無得点。結果的に 1点差でしのいだだけにこの 1発は大きかった。
8回表阪神二死、近本光司外野手は右越え本塁打を放った=マツダスタジアム
7月10日DeNA戦(甲子園)以来、43試合ぶりのアーチで、連続試合安打「8」に伸ばした。開幕後の不調から次第に調子を上げ、 8月はリーグトップの月間「37安打」、月間打率は「リーグ2位」の「3割5分6厘」と記録的なペースだ。「今日はちょっとズレているなと思っても、自分のやることをしっかりやって。 8月は(フォームの部分で)大きいところは変えないでおこうと思っているので」。「4打席無安打」の後、自分を信じて 5打席目に結果を出した。
8回表阪神二死、近本光司外野手は右越え本塁打を放ち笑顔を見せる=マツダスタジアム
矢野監督も「あの 1点が向こうの攻める気持ちを止める 1本にはなった」と評価した。 8月は残り 1試合。 1安打以上で、球団歴代の「月間安打数10傑」にランクインする。絶好調のリードオフマンが、そのバットで 8月最終戦を締めくくる。
阪神先発の藤浪晋太郎投手=マツダスタジアム
阪神先発の藤浪晋太郎投手は 5回途中 4失点で降板。「2勝」目の権利まであと 1アウトというところで無念の降板となった。
中 7日での登板。初回から 150キロ超の直球を主体に、 4回まで 1失点。打線から序盤に 5点の援護をもらって盤石と思われたが、 4点リードの 5回に落とし穴が待っていた。
2回裏広島一死、松山竜平内野手の内野ゴロでベースカバーに入る藤浪晋太郎投手=マツダスタジアム
先頭大盛への四球から無死 2、 3塁のピンチを招き、「2番」羽月の投ゴロで 1点をかえされた。さらに 1四球でピンチを広げ、「5番」松山、「6番」ピレラに連続適時打を浴びて 1点差。続く二死 1、 3塁では、「7番」會澤へスライダーがすっぽ抜けて肩口への死球となった。二死満塁となったところで矢野監督は交代を決断。「勝利投手」の権利を得る 5回を投げきれず、 6安打 5四死球 4失点で降板となった。
5回裏広島二死満塁、降板する藤浪晋太郎投手=マツダスタジアム
藤浪晋太郎投手は交代を告げられると、グッと歯を食いしばった。
そのまま地面を見つめ続ける。その表情がすべてを物語っていた。 4回 2/3で 102球を要して 6安打 5四死球 4失点。「序盤に大量得点を取ってもらった中で、本来はもっと長いイニングを投げなければいけない展開でした」。チームの勝利に救われたものの、投球内容に課題を残した。
4点リードの 5回裏、制球が乱れた。先頭の「9番」大盛をフルカウントから歩かせ、リズムが崩れる。無死 2、 3塁から投ゴロの間に 1失点。「3番」堂林にはスライダー、直球ともに大きく引っかけた後、ストレートの四球を許した。ここから直球を狙われ、不運な当たりも重なって「2者連続適時打」を献上。最後は「7番」會澤へのスライダーがすっぽ抜け、左肩付近に当ててマウンドを降りた。
5回裏広島二死 1、 3塁、藤浪晋太郎投手(右)は會澤翼捕手に死球を当て降板となり悔しさをにじませる=マツダスタジアム
1失点後の 4回裏一死満塁では「7番」會澤を外角 154キロ直球で空振り三振、「8番」田中広は外角 155キロで見逃し三振に仕留めた。 1度は大ピンチを脱していただけに、余計に悔しさが募る。際どい球を度々ボールと判定されて窮屈になったとはいえ、 5点リードから 1点差まで迫られての降板。「 5回は先頭に四球を出したところからつけ込まれてしまい、悔しい投球になりました」と反省した。
前回21日ヤクルト戦で 692日ぶりの復活星をゲット。自身「2連勝」で勢いに乗りたかったが、今季最短降板を余儀なくされた。矢野監督は「まだまだ成長していかないとダメなピッチャーなんでね」と次回の変わり身に期待。完全復活へ、立ち止まっている暇はない。
6回裏広島二死 2塁、岩貞祐太投手(左)は堂林翔太外野手を遊ゴロに仕留め梅野隆太郎捕手から祝福される=マツダスタジアム
阪神が執念のリレーだ。傾き掛けた流れを引き戻したのは、決死の覚悟でマウンドに上がったブルペン陣だった。先発藤浪が 1点リードの 5回二死満塁で降板。あと 1アウトで「勝利投手」の権利を獲得するという場面で下した矢野監督の重い決断。コールされたのは 8月中旬から中継ぎに転向した左腕岩貞の名前だった。
「いつも丁寧に投げることを意識していますが、今日も丁寧に投げることができ、ゼロで抑えることができて良かったです」。「8番」田中広を内角をえぐるシュートで遊ゴロに仕留めてピンチを脱出すると、 6回の打席ではビックリの左前打。その裏もマウンドに上がると、イニングまたぎで「0」を刻んだ。 1回 1/3を無安打無失点と踏ん張り、中継ぎでは初めて「勝利投手」になった。
広島に勝利し岩貞祐太投手(左から 3人目)はスアレス投手からウイニングボールを受け取る=マツダスタジアム
矢野監督も賛辞を惜しまない。「中盤からはずっと押されてヒヤヒヤだったけど、サダ(岩貞)がやっぱり今日の中では 1番、殊勲というかね。あそこをしっかり止めてくれて、プラスアルファ次の 1イニングをしっかり抑えてくれたのが 1番。誰か挙げろと言われたら岩貞かな」。影のヒーローとして名前を挙げた。
試合終盤に送り込まれたリリーバーたちも盤石だった。 7回ガンケル、 8回馬場がゼロを並べてホールドをマーク。 9回には新守護神スアレスが 1点を失うも勝ち越しを許さず、「リーグ単独トップ」の「11セーブ」とした。阪神は 8月後半から 9月前半まで 7カード連続で屋外球場が続く。残暑が厳しい日本列島。中継ぎ陣の活躍が頼もしい。
広島に勝利し岩貞祐太投手(右)をエアタッチで迎える矢野燿大監督=マツダスタジアム
※ 8月30日の予告先発は、広島・遠藤淳志投手(21)ー阪神・青柳晃洋投手(26)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (08月)
2020年 公式戦日程と 結果 (09月)
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