●東京都は1日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 170人報告されたと明らかにした。累計は 2万 987人。重症者数は前日から 3人減って29人となった。都内で酒類を提供する飲食店やカラオケ店に対する午後10時閉店の「時短営業」要請は、 1日から23区内に限り延長期間に入った。大阪府は 1日、新たに 114人が「新型コロナウイルス」に感染し、他に 1人が再陽性になったと発表した。府内の感染確認は8656人になった。府民への「飲み会自粛要請」の対象人数を「 5人以上」から「多人数」に緩和した。
●「日本三大花火大会」の一つとして知られる「土浦全国花火競技大会」が中止になった茨城県土浦市で 1日、「新型コロナウイルスの感染収束」と来年の開催を願い、サプライズ形式で花火が打ち上げられた。市などでつくる実行委員会が企画した。午後 7時、青や黄、赤色の花火が次々と打ち上げられた。10月と11月にも同様に花火を打ち上げる。
●気象庁は 1日、今年の梅雨期間の降水量を発表した。いずれの地域も平年に比べて多かった。特に九州北部(平年比95%増)、東海(同94%増)、関東甲信(同78%増)、東北南部(同60%増)は1951年の統計開始以来で最多だった。気象庁は梅雨期間も確定させた。九州や東海、関東甲信、東北南部は速報値のままだが、四国は入り・明けのいずれの時期も修正した。その他の地域は入り・明けのいずれかを修正した。大阪管区気象台は1日、近畿地方の8月の平均気温(速報値)が1946年の統計開始以来、歴代1位の暑さだったと発表した。平年より 2.1度高かった。観測対象11地点のうち、彦根、京都、大阪、神戸、奈良、和歌山、洲本(兵庫県淡路島)、潮岬(和歌山県串本町)の 8地点で「歴代1位」だった。晴れの日が多く、日射が強かったことなどが原因と分析している。
●「防災の日」の 1日、政府は「首都直下地震」や「南海トラフ巨大地震」を想定した総合防災訓練を実施した。この日は各地の訓練でも有事の対応を確認。今年は「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で「3密(密閉、密集、密接)」の回避のため訓練を縮小したり、中止したりする自治体もあった。官邸で行われた「緊急災害対策本部会議」の運営訓練には安倍晋三首相(65)や閣僚が集まり、各省庁の対応を確認。テレビ会議システムを通じて徳島、高知、大分 3県の知事が被害を報告し、救助部隊派遣などを政府に求めた。その後の記者会見では国民に命を守る行動を促すとともに、社会の混乱を最小限に抑えるため、食料や生活必需品の買いだめ、買い急ぎを控えるよう呼び掛けた。静岡県は「新型コロナの感染」を防ぐためとして「南海トラフ巨大地震」に備える県主催の大規模訓練を中止した。 1日は1923年の「関東大震災」から97年。東京都立横網町公園(墨田区)で「東京都慰霊協会」が大法要を開いたほか、「日朝協会東京都連合会」などが震災時に虐殺された朝鮮人の追悼式典を開いた。
●赤羽一嘉国土交通相(62)は 1日の記者会見で、 7月27日~8月27日に政府の観光支援事業「Go To トラベル」を利用して宿泊した延べ人数が少なくとも 556万人に上ったとの速報値を発表した。利用実績は「堅調に来ている」との認識を示した。 8月20日までの 420万人から 100万人以上増えた。
●菅義偉官房長官(71)は 1日の記者会見で、「マイナンバーカード」所有者を対象にポイント還元する「マイナポイント」事業が始まったことに関し述べた。「新型コロナウイルスの感染拡大」を踏まえ、官民ともにオンライン化の加速が求められる中、菅氏は強調した。早期に普及率を高めるため、事業の周知活動を強化していく考えを示した。
●総務省は 1日、国民 1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」について、 8月28日までに総世帯の99.2%に当たる約5858万世帯に給付を終えたと発表した。予算額の98.9%に相当する約12兆5900億円が給付済みとなった。申請期限は住んでいる市区町村が郵送の受け付けを始めてから 3カ月以内で、多くが期限を迎えている。
●自民党総務会は 1日、総裁選の党員・党友投票見送りを決めた。党執行部は、安倍晋三首相の突然の退陣表明が党則の「緊急を要するとき」に当たるとして、党員・党友投票の見送りを提案。小泉進次郎環境相ら中堅、若手議員から異論が相次いだが、最終的には了承した。 8日告示、14日投開票とする方針。両院議員総会で選出する。党員の意向確認の方式は各県連の裁量とする。総裁選は国会議員票 394と地方票 141の計 535票で争われる。細田派、麻生派、二階派などの支持を受け優位に立つ菅義偉官房長官に、岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)が対抗する構図になるとみられる。竹下派は菅氏を支持する方向で調整に入った。竹下亘会長への一任を取り付け、 2日に決定する運びだ。自民党は 1日の総務会で安倍晋三首相の後継を決める総裁選を両院議員総会で選出する方式を決めた。国会議員票394票と、47都道府県連に各 3票ずつ割り当てられた 141票の合計 535票で争われる。党員・党友投票を省略する方式には異論の声が上がり、午前11時すぎから行われた協議は 2時間あまり紛糾したが、最終的に執行部側が押し切った。
●自民党の石破茂元幹事長は 1日、国会内で会見し、安倍晋三首相の退陣表明を受けて行われる「自民党総裁選」( 8日告示、14日投開票)に出馬することを正式に表明した。石破氏にとって総裁選挑戦は 4度目。安倍首相に肉薄、善戦した過去 2回と異なり、「石破つぶし」と称される主要派閥による包囲網を敷かれた今回、情勢は特に厳しい。地方人気が高い石破氏にとって、すべての党員・党友に投票資格が与えられない形で総裁選が行われることは、不利なのは間違いない。「新型コロナウイルス感染拡大防止」の観点から、得意分野の全国遊説は行わない方針で、リモートで個別政策を訴える。党内世論と対照的に高い国民人気を生かした発信を目指す。
記事をまとめてみました。
東京都は1日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 170人報告されたと明らかにした。累計は 2万 987人。重症者数は前日から 3人減って29人となった。
8月は感染者数がほぼ全て 3桁で推移し、月間の累計8126人は最多だった。都は警戒度を「4段階の指標」で最も深刻な「感染が拡大している」に位置付けている。都内で酒類を提供する飲食店やカラオケ店に対する午後10時閉店の「時短営業」要請は、 1日から23区内に限り延長期間に入った。
大阪府は 1日、新たに 114人が「新型コロナウイルス」に感染し、他に 1人が再陽性になったと発表した。府内の感染確認は8656人になった。
府は新規感染者が減少傾向にあるとして、独自の判断基準「大阪モデル」に基づく警戒水準を引き下げ、府民への「飲み会自粛要請」の対象人数を「 5人以上」から「多人数」に緩和した。
「日本三大花火大会」の一つとして知られる「土浦全国花火競技大会」が中止になった茨城県土浦市で 1日、「新型コロナウイルスの感染収束」と来年の開催を願い、サプライズ形式で花火が打ち上げられた。市などでつくる実行委員会が企画した。
午後 7時、青や黄、赤色の花火が次々と打ち上げられた。委員会事務局の担当者は「コロナで大変な状況が続いているが、花火で市民に元気を届けたい」と話した。
同大会は毎年開催し、全国の花火職人が技を競う。例年約70万人の観光客が集まるが、今年は感染拡大のリスクがあるとして、1988年以来の中止が決まっていた。10月と11月にも同様に花火を打ち上げる。
気象庁は 1日、今年の梅雨期間の降水量を発表した。いずれの地域も平年に比べて多かった。特に九州北部(平年比95%増)、東海(同94%増)、関東甲信(同78%増)、東北南部(同60%増)は1951年の統計開始以来で最多だった。
沖縄は82%増、近畿は80%増、九州南部は76%増、中国は67%増、北陸は62%増、四国は577%増、東北北部は同42%増、奄美は26%増だった。沖縄と奄美は 5~ 6月の総降水量、他は 6~ 7月の総降水量から算出した。
気象庁は梅雨期間も確定させた。九州や東海、関東甲信、東北南部は速報値のままだが、四国は入り・明けのいずれの時期も修正した。その他の地域は入り・明けのいずれかを修正した。
大阪管区気象台は1日、近畿地方の8月の平均気温(速報値)が1946年の統計開始以来、歴代1位の暑さだったと発表した。平年より 2.1度高かった。観測対象11地点のうち、彦根、京都、大阪、神戸、奈良、和歌山、洲本(兵庫県淡路島)、潮岬(和歌山県串本町)の 8地点で「歴代1位」だった。
晴れの日が多く、日射が強かったことなどが原因と分析している。今年は 1月と 6月も「歴代1位」の暑さを記録。 9月も引き続き暑い日が続くと予想しており、熱中症対策を呼び掛けている。
また今年の近畿地方の梅雨明けが 8月 1日ごろと確定したことも明らかにした。51年の統計開始以降、「2番目」に遅かった。 7月に太平洋高気圧が弱く、前線が停滞したことが原因という。
防災服姿で記者会見する安倍晋三首相=首相官邸
「防災の日」の 1日、政府は「首都直下地震」や「南海トラフ巨大地震」を想定した総合防災訓練を実施した。この日は各地の訓練でも有事の対応を確認。今年は「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で「3密(密閉、密集、密接)」の回避のため訓練を縮小したり、中止したりする自治体もあった。
政府の訓練は「 1日午前 7時10分ごろ、和歌山県南方沖を震源とする「マグニチュード(M)9.1」の巨大地震が発生。静岡、愛知、三重、兵庫、和歌山、徳島、香川、愛媛、高知、宮崎の各県で『最大震度7』を観測した」との想定で行われた。
官邸で行われた「緊急災害対策本部会議」の運営訓練には安倍晋三首相や閣僚が集まり、各省庁の対応を確認。テレビ会議システムを通じて徳島、高知、大分 3県の知事が被害を報告し、救助部隊派遣などを政府に求めた。
総合防災訓練の「緊急災害対策本部会議」に臨む菅義偉官房長官=首相官邸
安倍首相は「感染症の拡大防止を含めた、きめ細やかな支援が急務だ。先手先手の支援を早急に進める」と応じていた。
また、その後の記者会見では国民に命を守る行動を促すとともに、社会の混乱を最小限に抑えるため、食料や生活必需品の買いだめ、買い急ぎを控えるよう呼び掛けた。
官邸での訓練中の感染を防ぐため、会議に出席する関係省庁の担当者の数は大幅に減らされた。
会議に先立ち、首都直下地震を想定して閣僚らが議員宿舎や議員会館などから徒歩で官邸に集まる訓練も行われた。
静岡県は「新型コロナの感染」を防ぐためとして「南海トラフ巨大地震」に備える県主催の大規模訓練を中止した。 1日は本来、「東京パラリンピック」期間中のため、首都圏 9都県市が行っている合同防災訓練は埼玉県川口市で11月 1日に実施される。
1日は1923年の「関東大震災」から97年。東京都立横網町公園(墨田区)で「東京都慰霊協会」が大法要を開いたほか、「日朝協会東京都連合会」などが震災時に虐殺された朝鮮人の追悼式典を開いた。
赤羽一嘉国土交通相は 1日の記者会見で、 7月27日~8月27日に政府の観光支援事業「Go To トラベル」を利用して宿泊した延べ人数が少なくとも 556万人に上ったとの速報値を発表した。利用実績は「堅調に来ている」との認識を示した。
8月20日までの 420万人から 100万人以上増えた。事業は 7月22日、利用客が後から割引相当額を受け取る方式で先行開始。同27日以降、旅行業者や宿泊施設が割引済み商品の販売を始めた。速報値は割引済み商品について事業者からの報告を基に集計した。
赤羽氏は安倍晋三首相の辞任表明を受けたGo Toの方針について「どなたが首相になっても、これまでの事業方針に変更はなく継続される」と述べた。
記者会見で、自民党総裁選出馬などについての質問に答える菅義偉官房長官=国会
菅義偉官房長官は 1日の記者会見で、「マイナンバーカード」所有者を対象にポイント還元する「マイナポイント」事業が始まったことに関し、「『マイナンバーカード』普及の起爆剤になると期待している」と述べた。
「新型コロナウイルスの感染拡大」を踏まえ、官民ともにオンライン化の加速が求められる中、菅氏は「行政のデジタル化のためには『マイナンバーカード』普及が課題だ」と強調した。早期に普及率を高めるため、事業の周知活動を強化していく考えを示した。
総務省は 1日、国民 1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」について、 8月28日までに総世帯の99.2%に当たる約5858万世帯に給付を終えたと発表した。予算額の98.9%に相当する約12兆5900億円が給付済みとなった。
給付金は 4月30日成立の2020年度第 1次補正予算に、「新型コロナウイルスの緊急経済対策」として盛り込まれた。原則として市区町村が世帯主の金融機関口座に家族分一括で振り込む。申請期限は住んでいる市区町村が郵送の受け付けを始めてから 3カ月以内で、多くが期限を迎えている。
自民党総務会は 1日、総裁選の党員・党友投票見送りを決めた。党執行部は、安倍晋三首相の突然の退陣表明が党則の「緊急を要するとき」に当たるとして、党員・党友投票の見送りを提案。小泉進次郎環境相ら中堅、若手議員から異論が相次いだが、最終的には了承した。 8日告示、14日投開票とする方針。両院議員総会で選出する。
総務会で執行部は、原則通りの総裁選は党員名簿の確定作業を含め 2カ月間かかると説明し、党員投票の省略に理解を求めた。党青年局メンバーらが「全党員の声を反映させるべきだ」と要求。これを踏まえ、各都道府県連に党員の意向確認を奨励することを決め、簡略方式を了承した。党員の意向確認の方式は各県連の裁量とする。総裁選は国会議員票 394と地方票 141の計 535票で争われる。
細田派、麻生派、二階派などの支持を受け優位に立つ菅義偉官房長官に、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長が対抗する構図になるとみられる。竹下派は菅氏を支持する方向で調整に入った。竹下亘会長への一任を取り付け、 2日に決定する運びだ。
菅義偉官房長官 (2019年 4月28日撮影)
菅義偉官房長官は 1日の記者会見で、党員・党友投票実施を求める意見が出ていることについて「一国会議員としての見解を申し上げる場ではない」と回答を避けた。また早期の衆院解散・総選挙に関しては「新しい内閣の話であり、コメントすることは控えたい」と述べた。
また、午後、「東京五輪・パラリンピック大会組織委員会」会長を務める森喜朗元首相を訪問。自民党総裁選への出馬のあいさつをしたとみられる。森氏は「しっかり頑張ってくださいと伝えた」と語った。安倍政権同様に五輪開催に向けて国と組織委が連携していくことも確認。菅氏は「(安倍)総理にも言われている」と森氏に伝えた。
総務会終了後に党本部で会見に応じた小林史明青年局長(中央)=自民党本部
自民党は 1日の総務会で安倍晋三首相の後継を決める総裁選を両院議員総会で選出する方式を決めた。国会議員票394票と、47都道府県連に各 3票ずつ割り当てられた 141票の合計 535票で争われる。
党員・党友投票を省略する方式には異論の声が上がり、午前11時すぎから行われた協議は 2時間あまり紛糾したが、最終的に「党員投票で総裁選挙をやると準備におよそ 2カ月かかる。次の政権が 2カ月間も決まらないと、安倍総理にも負担をかける」(鈴木俊一総務会長)とする執行部側が押し切った。
党員・党友投票の省略に異を唱えた国会議員 140人以上の賛同を得た小林史明青年局長は「 2カ月間かけなければフルスペックの総裁選が行えないという自民党の体質が問題で、それを変えなければいけない。我々が力をつけていかなくてはならない」とした。かつて青年局長を務めた小泉進次郎環境相は「残念ながら党員投票はやらないという結論になった。自民党には多様な声があることが改めて証明された」と述べた。
自民党の石破茂元幹事長は 1日、国会内で会見し、安倍晋三首相の退陣表明を受けて行われる「自民党総裁選」( 8日告示、14日投開票)に出馬することを正式に表明した。
石破氏にとって総裁選挑戦は 4度目。安倍首相に肉薄、善戦した過去 2回と異なり、「石破つぶし」と称される主要派閥による包囲網を敷かれた今回、情勢は特に厳しい。
石破氏は出馬に迷いはなかったのかと問われると、「迷いがなかったと言えば、うそになる」と、本音を口にした。
地方人気が高い石破氏にとって、すべての党員・党友に投票資格が与えられない形で総裁選が行われることは、不利なのは間違いない。周囲から「出ることに意味があるのかという意見もあった」と「撤退論」が出たことも認めた上で、「石破は逃げた、ポストを約束された(から出ないのではないか(と思われるのは、私の生き方を全否定することになる」と主張した。
「「納得と共感」のポスターを背景に会見する自民党の石破茂元幹事長=国会
その流れで「松本零士さんの作品にありましたが…」と、松本さんの名作「キャプテンハーロック」の一節「男には負けると分かっていても戦わないといけない時もある」を披露し、自身の心情を託した。
党員・党友に完全な形で投票資格が与えられないことについては「極めて残念だ。候補者がそれぞれ思うところを述べ、党員・党友という国民に判断いただく機会を示すことは、国民への責務だ」と強調した。
一方、各派閥からの支持広げる菅義偉官房長官について問われると「嫌な思いをしたことがない。菅さんは秋田、私は鳥取が地元。原点は地方。地方への思い入れ、原体験を共有している」と、述べた。
石破派は19人だが推薦人20人は確保した。今回のキャッチフレーズは「納得と共感」。「国民を信じて誠実に語れば必ず応えてくれる。わが党は国民政党だ。国民の納得と共感が得られる自民党でありたい」と述べた。
「新型コロナウイルス感染拡大防止」の観点から、得意分野の全国遊説は「なかなか難しい」と行わない方針で、リモートで個別政策を訴える。「声がかかれば取材も一切断るつもりはない。最大限の情報発信をしたい」とも述べ、党内世論と対照的に高い国民人気を生かした発信を目指す。