●阪神が 5日、甲子園球場に隣接する室内練習場で年賀式を行い、16年ぶりの「リーグ制覇」を目指して始動した。藤原崇起オーナー兼球団社長(68=阪神電鉄本社会長)は、現在も感染拡大が続いている「新型コロナウイルス」について言及。「第3波到来」と呼ばれ、苦しい期間が続くが、力強く語った。同オーナーは続けて、「コロナ禍」を乗り越えての「悲願達成」へ、選手たちへ激励の言葉を送った。今季からタイガースアカデミーのコーチを務める上本博紀氏(34)とプロスカウトを務める岡崎太一氏(37)も年賀式に参加した。上本氏は、就任のあいさつを行った。
●今季から阪神の球団本部アマスカウトに就任した前田忠節(まえだただとき)氏(43)が恩返しを誓った。 2軍内野守備走塁コーチに就任した田中秀太氏(43)に代わり、主に九州地区を担当する。年賀式であいさつを行い力を込めた。12年ぶり復帰の阪神で金の卵を発掘する。
●阪神谷本修球団副社長兼本部長(56)が 5日、新外国人のメル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国KT)と、ラウル・アルカンタラ投手(28=韓国斗山)の来日の見通しが立たないことを明かした。 2月キャンプ中の合流について説明した。政府は「新型コロナウイルスの変異種」が流行していることを受け、 1月末まで外国人の「新規入国」を停止するとしている。今季が日本 1年目のロハスとアルカンタラは、来日時期が不透明のままだ。 2選手は今オフの「目玉補強」だ。ロハスは韓国球界で昨季、「本塁打&打点」の「2冠」と「MVP」を獲得。「3番」期待のスイッチヒッターだ。アルカンタラも昨季韓国で「20勝」を挙げ、最多勝に輝いた期待の右腕。矢野燿大監督(52)もローテ入りに期待を寄せる。日本でプレー経験がない 2人にとっては、球春到来を告げる沖縄キャンプがお披露目の場。だが、現状は難しいと言わざるを得ない。球団にとっても、頭を悩ます日が続く。球春、そして全員が顔を合わせて戦える日へ。予断を許さない戦いは、もう始まっている。
●阪神OB会長の川藤幸三氏(71)が 5日、「16年ぶりのV」を目標に今オフ、大型補強をした虎を熱く語った。キーマンは 8人の助っ人ではない。実力を出し切れていない藤浪晋太郎投手(26)と2016年の「新人王」、高山俊外野手(27)を挙げ、愛情たっぷりの“川藤節”がさく裂した。昨年の「2位」は「2位」じゃない。巨人と「優勝争い」をしたわけではないからな。投手はチェン・ウェイン投手(35ー千葉ロッテ)にアルカンタラ、ロベルト・スアレス投手(29=福岡ソフトバンク)、ジョー・ガンケル投手(28=ウェストチェスター大学)、ジョン・エドワーズ投手(32)。外国人枠の関係で、全員が同じ試合では投げられん。みんなが期待しているのは(藤浪)晋太郎の「完全復活」や。晋太郎は、変化球とちゃうねん。江夏(豊)さん、鈴木(啓示)さん、昔の「大エース」と呼ばれた人は、真っすぐに自信を持っていた。晋太郎が「エース候補」と言われ続けるのは、大先輩に負けないストレートがあるからや。野手では高山やな。メル・ロハス・ジュニア外野手やジェリー・サンズ外野手(33=キウム・ヒーローズ)だけやない。「ドラフト1位」で佐藤輝明内野手(21=近畿大学)も入った。2016年に「新人王」を取ったが、 2年目以降はサッパリで、つかんだチャンスを 1年で逃してしまった。今年がラストチャンスと思ってやってほしい。とにかく春季キャンプの実戦から結果を出すことに尽きる。でも、開幕スタメンを勝ち取れなくても、チャンスは必ず来る。 143試合、メンバーが固定できることはない。昨年の大山がいい例や。開幕はベンチだったが、ジェフリー・マルテ内野手(29) がけがをして、めぐってきたチャンスでためていたものを一気に出した。フロントに後悔させるような活躍をすれば、阪神は「優勝」できるはずや。
●阪神が今秋「ドラフト1位」候補として、最速 151キロ右腕の高知・森木大智( 2年)をリストアップしていることが 5日、分かった。阪神は森木の他に、市和歌山の最速 152キロ右腕・小園健太投手( 2年)、大阪桐蔭の 154キロ右腕・関戸康介投手( 2年)もリストアップ。その 1人が、市立和歌山の最速 152キロ右腕・小園だ。 184センチの長身からの角度ある直球を投げ下ろし、変化球も多彩で安定感がある。昨秋の近畿大会では、準々決勝で強打の智弁和歌山を「4安打完封」して「4強入り」。センバツ出場を引き寄せた。大阪桐蔭の関戸も評価が高い。大阪桐蔭では 1年秋からベンチ入りし、昨夏の「大阪独自大会」では、最速 154キロを計測した。身長 185センチの最速 150キロ左腕・松浦慶斗投手( 2年)との両輪で、出場が確実な今春の「センバツV」を狙っている。
●阪神が今秋「ドラフト1位候補」として、最速 151キロ右腕の高知・森木大智をリストアップしていることが 5日、分かった。高知中 3年時に軟式史上最速とされる 150キロを計測した剛腕を、 1年生から徹底マーク中だ。阪神は森木の他に、市和歌山の最速 152キロ右腕・小園健太投手、大阪桐蔭の 154キロ右腕・関戸康介投手もリストアップ。今年の「ドラフト戦略」は、昨年の即戦力中心から一転、高校生が軸になりそうだ。将来の球界を背負うであろう右腕に、虎も熱視線を注いでいる。森木は硬式よりも球速が出にくい軟式で高知中 3年時に 150キロを計測。「スーパー中学生」と称された。高知進学後も順調に成長を続け、現在は 184センチの長身から最速 151キロを投げ込む。阪神球団関係者は素材を絶賛している。 1年夏は「高知大会決勝」で敗退。昨秋の「四国大会」も初戦の高松商(香川)に敗れ、今春の「センバツ」は厳しい状況だ。だが最後の夏、初めて甲子園のマウンドに立てば、全国にその剛腕が一気に知れ渡る。森木は今オフ、日刊スポーツの取材に応じ意気込みを明かした。そして縦じまのユニホームを着ることになれば、「火の玉ストレート」を武器にする「球児2世」を地で行く可能性は十分ある。中学生だった19年 3月の高知・春野球場。創志学園(岡山)の練習試合を見学した森木は、 2学年上でエースだった現阪神の西純矢投手(19)と出会い、アドバイスをもらった縁がある。阪神には高校の先輩で「ドラフト4位」の栄枝裕貴捕手(22=立命舘大學)もいる。阪神は昨年のドラフトで、「即戦力投手」を 4人補強した。だが今年は森木らを軸に、「将来のエース候補」の高校生を狙う。
記事をまとめてみました。
阪神が 5日、甲子園球場に隣接する室内練習場で年賀式を行い、16年ぶりの「リーグ制覇」を目指して始動した。
藤原崇起オーナー兼球団社長は、現在も感染拡大が続いている「新型コロナウイルス」について言及。「第3波到来」と呼ばれ、苦しい期間が続くが「こういう状況は必ず収束をします。そういう風に信じること。これが今一番大切ではないかと、私は考えております」と、力強く語った。同オーナーは続けて「そのためにあらゆる努力を惜しまない。みんなで一緒になって『新しいコロナ』の後の世界に向けても、そして新しいシーズンに向けて頑張ってまいりましょう。その先には必ず阪神タイガースが『チャンピオンフラッグ』を掲げている。そういう形があると私は信じております」。「コロナ禍」を乗り越えての「悲願達成」へ、選手たちへ激励の言葉を送った。
今季からタイガースアカデミーのコーチを務める上本博紀氏とプロスカウトを務める岡崎太一氏も年賀式に参加した。上本氏は「心機一転頑張りますので、よろしくお願いします」と、就任のあいさつを行った。
藤原崇起オーナー兼球団社長 (2019年12月11日)
阪神は 5日、仕事始めを迎え、甲子園球場の室内練習場で年賀式を行った。昨年12月から球団社長を兼任する藤原崇起オーナーがあいさつを行い、この“コロナ禍の先”をともに信じることを球団役職員らに呼びかけた。
「こういう状況、必ず収束をします。そういうふうに信じることが、今一番大切ではないかと、わたくしは考えております。そのために、あらゆる努力を惜しまない。みんなで一緒になって、新しい『コロナ』の後の世界に向けても、そして新しいシーズンに向けても頑張って参りましょう」
阪神は今オフ、投打でともに強力な新外国人を獲得し、「ドラフト1位」では「4球団競合」の末に佐藤輝明内野手を迎え入れるなど、他のどの球団よりも順調に補強を進めてきた。
「コロナ禍」で先は見通せなくとも、選手とともに努力を惜しまず、「16年ぶりのV」へと突き進んでいく。「その先には必ず、阪神タイガースがチャンピオンフラッグを掲げていると、そういう形があると、わたしは信じております。今年も皆さんよろしくお願いいたします」と結んだ。
年賀式であいさつする阪神・藤原オーナー兼球団社長=甲子園球場室内練習場
◆仕事始めで大号令
「コロナ」の先に優勝旗! 阪神は2021年の仕事始めとなった 5日、兵庫・西宮市の甲子園球場の室内練習場で年賀式を行った。藤原崇起オーナー兼球団社長が「新型コロナウイルス」の収束と「16年ぶりの優勝」を「信じている」と職員の前であいさつ。「コロナ禍」の中でも努力を惜しまず、新シーズンに向かって突き進む姿勢を強調した。
◆「16年ぶり優勝」へ
苦難に向き合い、乗り越えた先に必ず明るい未来が待っている。そう信じ抜いて新年のスタートを切った。柔らかい口調で始まった年賀式での訓示。藤原オーナー兼球団社長は核心で言葉に熱を込めた。
「みんなで必死になって『新しいコロナ』の後の世界に向けての、そして新しいシーズンに向けて頑張って参りましょう。その先に必ず阪神タイガースが『チャンピオンフラッグ』を掲げている。そういう形があると私は信じております」
日本中が「新型コロナウイルスの第3波」にのまれたまま新年を迎えた。ニュースを気にかけて年を越し、職員と再会。「我慢、我慢の新年を迎えましたけど。みなさんの元気な顔を見られて本当にうれしく思っています」。第一声に部下への期待を選ぶと、「コロナ収束」と16年ぶりのペナント掲揚を見据えて、「信じる」をキーワードに選んだ。
◆球団社長を兼務
昨年12月から球団社長を兼務し、現場を肌で感じた。「いろんな仕事を続けていただいております。選手もきっと、去年よりずっとパワーアップして優勝を狙うぞと、本当に懸命にトレーニングに励んでもらっている」。戦力を整えたフロント、運営に従事するスタッフ。「阪神タイガースWomen」の結成や健康管理。各部門の全力の姿勢に直接触れ、結束と底力を確信した。矢野監督率いるナインへの心配はない。
この日、大阪で今年最多の 394人、兵庫で「過去2番目」に多い 222人が新たに感染。近畿 2府 4県での新規感染者は過去最多の 791人にのぼった。また、首都圏の 1都 3県では、 7日に「緊急事態宣言」が発令される方針だ。阪神の年賀式も「密」を避けるため、球団事務所ではなく広い室内練習場で実施した。例年は食事を囲んで盛大に行う儀式も弁当が配布され、約15分で粛々と終了。だが、先の見えない状況下でも、総帥の目はゴールをはっきり捉えていた。
◆「必ず収束します」
昨季、チームは「コロナの打撃」を直接受けた。 3月に球界で初めて感染者が発覚。 9月は「集団感染」により10人の「登録抹消」を余儀なくされて「優勝争い」から脱落したが、挫折と試練も新時代への糧だ。まずは 2月の春季キャンプに向けて精進する。
「なかなか努力が、この『コロナ』の中でストレートに実現できるのかな。そういうふうに思われる方も多いのではないかと感じております。ですけれども、こういう状況は必ず収束します。そう信じること。これが今、一番大切じゃないか。そのために、あらゆる努力を惜しまない」
努力を続ければ必ず道は開ける。苦難に打ち勝ってつかむ栄冠は、年月以上の達成感と充実感に包まれる。
年賀式であいさつする新入団の前田忠節・球団本部アマスカウト、野原祐也氏、上本博紀氏、横山雄哉氏ら=甲子園球場室内練習場
今季から阪神の球団本部アマスカウトに就任した前田忠節氏が恩返しを誓った。
2軍内野守備走塁コーチに就任した田中秀太氏に代わり、主に九州地区を担当する。年賀式であいさつを行い「球団にしっかり恩返しできるよう、精いっぱい頑張っていきたいと思います」と力を込めた。PL学園出身の前田氏は、05年シーズン途中に楽天からトレードで阪神に移籍。09年限りで現役を引退し、その後はソフトバンクや社会人野球のセガサミーなどでコーチを務めていた。12年ぶり復帰の阪神で金の卵を発掘する。
やっぱりキャンプは間に合わない!? 阪神谷本修球団副社長兼本部長が 5日、新外国人のメル・ロハス・ジュニア外野手(韓国KT)と、ラウル・アルカンタラ投手(韓国斗山)の来日の見通しが立たないことを明かした。 2月キャンプ中の合流について「厳しいかも分からないですね。今の状況だと。査証(ビザ)手続きが進まない状況。完全に止められている状態」と説明した。
政府は「新型コロナウイルスの変異種」が流行していることを受け、 1月末まで外国人の「新規入国」を停止するとしている。該当するとみられるのは新外国人選手で、谷本副社長は「去年から日本でプレーしている外国人選手は労働ビザが残っているので、そのビザを活用すれば、現下の状況でいくと来日可能」と話す。つまり、今季が日本 1年目のロハスとアルカンタラは、来日時期が不透明のままだ。
ラウル・アルカンタラ投手 (球団提供)
2選手は今オフの「目玉補強」だ。ロハスは韓国球界で昨季、「本塁打&打点」の「2冠」と「MVP」を獲得。「3番」期待のスイッチヒッターだ。アルカンタラも昨季韓国で「20勝」を挙げ、最多勝に輝いた期待の右腕。矢野監督もローテ入りに期待を寄せる。日本でプレー経験がない 2人にとっては、球春到来を告げる沖縄キャンプがお披露目の場。だが、現状は難しいと言わざるを得ない。
昨季ロッテでプレーしたチェンや、 2年目のサンズらについては今月中の来日を見込んでいるが、取り巻く状況は毎日のように変わる。谷本副社長は「政府の方針も刻々と変わってきている。今朝の報道でも、アジアからの渡航を止めるみたいな話も出ていますし、そこは世の中とともにあるというのは間違いないので。ルールを守った上できちっとやっていく」と話した。球団にとっても、頭を悩ます日が続く。
年賀式に出席した谷本修球団副社長兼本部長が「厳しいかも」と見通しを明かした=阪神甲子園球場室内練習場
阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手、ラウル・アルカンタラ投手の新外国人 2選手が「新型コロナウイルス感染拡大」の影響を受け、 2月の春季キャンプに参加できない可能性があることが 5日、分かった。来日1年目となる選手の就労、長期滞在に必要なビザ(査証)の取得が進まず、谷本修球団副社長兼本部長が「(キャンプ参加は)厳しいかも」と見通しを明かした。
投打で強力な新助っ人を迎え入れる虎だけに、「コロナの影響」は大きい。年をまたぎ、世界や日本の状況が刻々と変わっていく間に、ロハスとアルカンタラの2月中の来日は困難な状況となっていた。谷本副社長が明かした。
活躍が期待されるメル・ロハス・ジュニア外野手春季キャンプ不参加の可能性が高くなった (ゲッティ)
「新規外国人は(春季キャンプ参加が)厳しいかも分からないですね。今の状況だと。そこは当球団だけではなく、12球団で協力してやっていくことにもなりますので」
キャンプインの「2.1」だけでなく、キャンプ終盤の合流すらかなわない可能性が高まってきている。今季も虎は「助っ人8人体制」で臨むが、現在の状況では、その中でも「来日1年目」となる 2人の新助っ人の入国が見通せないという。
同副社長は続けて「新規外国人についてはまだビザが発行されていない状況ですので、まずはそこを急がないといけない。去年から日本でプレーしている外国人選手、チェン(前ロッテ)も含めまして、まだ労働ビザが残っているので、そのビザを活用すれば、今の状況、現下の状況でいくと来日可能ということですね。その道を探っているところです」と困難な状況を説明した。
活躍が期待されるラウル・アルカンタラ投手。春季キャンプ不参加の可能性が高くなった
12球団が同時に苦境に立たされる形ではあるものの、投打の新たな柱と期待する 2人だけに阪神にも痛恨だ。昨季はともに韓国リーグで躍動。ロハスは「47本塁打&135打点」での「打撃部門2冠」、アルカンタラは「最多勝(20勝)」のタイトルを引っさげ、「虎のV」のために日本の地を踏むはずだった。だが、沖縄・宜野座の空に架ける名刺代わりのアーチも、圧巻のブルペン投球も、今年は見られない可能性が高くなってしまった。
他の外国人選手 6人の来日については谷本副社長も「 1月下旬で、いつもなら27(日)とかに来てもらっているのを少しでも早くという状況」と明かし、調整が進められている。球春、そして全員が顔を合わせて戦える日へ。予断を許さない戦いは、もう始まっている。
藤浪&高山、目覚めろ! 阪神OB会長の川藤幸三氏が 5日、「16年ぶりのV」を目標に今オフ、大型補強をした虎を熱く語った。キーマンは 8人の助っ人ではない。実力を出し切れていない藤浪晋太郎投手と2016年の「新人王」、高山俊外野手を挙げ、愛情たっぷりの“川藤節”がさく裂した。
「阪神は今オフ、すごい補強をした」という人もいるが、驚かなかった。昨年の「2位」は「2位」じゃない。巨人と「優勝争い」をしたわけではないからな。フロントも「口だけやなく、本気で『優勝』するんや」という気持ちになったな、と。
投手はチェンにアルカンタラ、スアレス、ガンケル、エドワーズ。外国人枠の関係で、全員が同じ試合では投げられん。みんなが期待しているのは(藤浪)晋太郎の「完全復活」や。
昨年は中継ぎで、思い切って腕を振って 162キロ出した。すごかった。先発で最後に 2試合投げて(11回無失点と)結果を残したが、決め球はスライダー、カットボールだった。それでは意味がないんや。
今までと同じ練習をしていたら一緒やと思う。全部、変えるぐらいでないと。 2月のキャンプは 100球、 200球と、真っすぐだけを投げる日をつくる。最低 155キロ以上を目標にしてアウトロー(外角低め)にズドンと納得できるまで投げ続ける。そんな極端な練習をしてほしいと思っているんや。
晋太郎は、変化球とちゃうねん。江夏(豊)さん、鈴木(啓示)さん、昔の「大エース」と呼ばれた人は、真っすぐに自信を持っていた。晋太郎が「エース候補」と言われ続けるのは、大先輩に負けないストレートがあるからや。
川藤幸三氏から復活に期待を寄せられた藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
(引退した藤川)球児と、いろんな話をしたと聞いた。球児が超一流のストッパーになれたのは、真っすぐを磨いたことや。先発と抑え。イニング数は違うが、晋太郎は人並み外れた基礎体力を持っている。故障もしない。頭で考えるよりもガンガン鍛えればええと思う。
野手では高山やな。ロハスやサンズだけやない。「ドラフト1位」で佐藤輝も入った。「俺の出るチャンスがますますなくなった」と腐るか、「なにが外国人、ドライチや。俺もドライチで『新人王』を取ったんだ」と思うかの違いや。
2016年に「新人王」を取ったが、 2年目以降はサッパリで、つかんだチャンスを 1年で逃してしまった。よく練習もするし、マジメな男というのを知っているから、俺も応援している。でも、結果を残せなければ不マジメになってしまうんや、この世界は。
今年がラストチャンスと思ってやってほしい。とにかく春季キャンプの実戦から結果を出すことに尽きる。「アカン」と思ったら負け。外国人も佐藤輝も、どれだけやるかわからんが、実力が同じなら矢野監督は、目新しいルーキーを使うだろう。
でも、開幕スタメンを勝ち取れなくても、チャンスは必ず来る。 143試合、メンバーが固定できることはない。昨年の大山がいい例や。開幕はベンチだったが、マルテがけがをして、めぐってきたチャンスでためていたものを一気に出した。
川藤幸三氏は高山俊外野手にもゲキを飛ばした=阪神甲子園球場
藤浪も高山も潜在能力を出し切れていないと思うのは、俺だけではないはずや。もったいない。フロントに「外国人にお金をかけすぎた」と後悔させるような活躍をすれば、阪神は「優勝」できるはずや。
★大山にもハッパ
川藤氏は昨季、「セ・リーグ2位タイ」の「28本塁打」、「同3位」の「85打点」を記録した大山にもハッパをかけた。「(マスコミは)『4番』と書きたてるが、実績は昨年の 1年だけやないか。 2、 3年と続けて、初めて自他ともに認められるタイガースの顔になる」。今季から主将となった大山は、年末から年始にかけて同学年で選手会長に就任した近本と兵庫県内で自主トレを行った。川藤氏は「大山もわかっているだろう。今年は一流になれるかどうかの大事な 1年ということを。頑張ってほしいわな」とエールを送った。
★元虎・横田さんとユーチューバーに
川藤氏は昨年 8月下旬からユーチューバーとしても活動している。脳腫瘍の闘病の末、2019年限りで引退した横田慎太郎さんとタッグを組み、チャンネル「川藤部屋」を開設。「コロナ禍で世の中は大変だが、もちろん春季キャンプも訪れて選手にハッパをかけようと思っている」。昨季限りで引退し、阪神のスペシャルアシスタント(特別補佐)に就任した藤川球児氏もユーチューバーになった。OB会長も虎党に向け、今後も積極的にメッセージを発信していく。
チャンネル「川藤部屋」:https://www.youtube.com/channel/UCaqc4dehAPvc47IiXs1rPpA
阪神が今秋「ドラフト1位」候補として、最速 151キロ右腕の高知・森木大智をリストアップしていることが 5日、分かった。高知中 3年時に軟式史上最速とされる 150キロを計測した剛腕を、 1年生から徹底マーク中だ。阪神は森木の他に、市和歌山の最速 152キロ右腕・小園健太投手、大阪桐蔭の 154キロ右腕・関戸康介投手もリストアップ。今年の「ドラフト戦略」は、昨年の即戦力中心から一転、高校生が軸になりそうだ。
◇ ◇ ◇
阪神は今秋の「ドラフト1位候補」として、森木のほかに関西の剛腕高校生をリストアップしている。その 1人が、市立和歌山の最速 152キロ右腕・小園だ。 184センチの長身からの角度ある直球を投げ下ろし、変化球も多彩で安定感がある。昨秋の近畿大会では、準々決勝で強打の智弁和歌山を「4安打完封」して「4強入り」。センバツ出場を引き寄せた。
力強くキャッチボールする市立和歌山高校・小園健太投手
大阪桐蔭の関戸も評価が高い。明徳義塾中時代に軟式で 146キロを計測。高知中の森木としのぎを削った。大阪桐蔭では 1年秋からベンチ入りし、昨夏の「大阪独自大会」では、最速 154キロを計測した。身長 185センチの最速 150キロ左腕・松浦慶斗投手との両輪で、出場が確実な今春の「センバツV」を狙っている。
大阪桐蔭高校・関戸康介投手 (2020年 8月 5日撮影)
◆小園健太(こぞの・けんた)
2003年(平15) 4月 9日、大阪・貝塚市生まれ。中央小1年から「R・I・C・A」で軟式野球を始め、貝塚第一中では貝塚ヤングに所属し、高校でもバッテリーを組む松川虎生捕手とともに「全国制覇」を経験。市和歌山では 1年春からベンチ入り。50メートル走 6秒 7、遠投 120メートル。 184センチ、89キロ。右投げ右打ち。
◆関戸康介(せきど・こうすけ)
2003年 4月14日、長崎県佐世保市生まれ。広田小 1年から「セインツジュニア」(軟式)で野球を始める。投手、遊撃手を務める。高知・明徳義塾中に進み、軟式で 3年夏の「全国大会準優勝」。投手と 1塁手。大阪桐蔭では 1年秋からベンチ入り。50メートル走 5秒 9。遠投 110メートル。 178センチ、81キロ。右投げ右打ち。
阪神が今秋「ドラフト1位候補」として、最速 151キロ右腕の高知・森木大智をリストアップしていることが 5日、分かった。高知中 3年時に軟式史上最速とされる 150キロを計測した剛腕を、 1年生から徹底マーク中だ。阪神は森木の他に、市和歌山の最速 152キロ右腕・小園健太投手、大阪桐蔭の 154キロ右腕・関戸康介投手もリストアップ。今年の「ドラフト戦略」は、昨年の即戦力中心から一転、高校生が軸になりそうだ。
◇ ◇ ◇
将来の球界を背負うであろう右腕に、虎も熱視線を注いでいる。森木は硬式よりも球速が出にくい軟式で高知中 3年時に 150キロを計測。「スーパー中学生」と称された。高知進学後も順調に成長を続け、現在は 184センチの長身から最速 151キロを投げ込む。阪神球団関係者は「モノが違う。(21年の)『1位候補』の 1人」と素材を絶賛している。
阪神が「ドラフト上位候補」としてマークしていく高知高校・森木大智投手
阪神だけでなく、12球団のスカウトがホレ込むのは、まだ発展途上で無限の伸びしろを感じているからだ。この冬は最速 155キロを目指し、下半身強化を中心に取り組んでいる。道しるべは、同じ高知県出身で森木も憧れる藤川球児氏だ。98年「ドラフト1位」で阪神に指名された当時の球速は 143キロだったが、 156キロまで伸ばした。阪神は森木についてもこの夏、プロ入り後も直球の威力を増し、スケールの大きな投手になると見込んでいる。
1年夏は「高知大会決勝」で敗退。昨秋の「四国大会」も初戦の高松商(香川)に敗れ、今春の「センバツ」は厳しい状況だ。だが最後の夏、初めて甲子園のマウンドに立てば、全国にその剛腕が一気に知れ渡る。森木は今オフ、日刊スポーツの取材に応じ「『高卒ドラ1』で、プロに行きたい思いはあります」と意気込みを明かした。そして縦じまのユニホームを着ることになれば、「火の玉ストレート」を武器にする「球児2世」を地で行く可能性は十分ある。
19年 7月、明徳義塾戦で本塁打を放ち、応援席に向かって指を突き上げる高知高校・森木大智投手
中学生だった19年 3月の高知・春野球場。創志学園(岡山)の練習試合を見学した森木は、 2学年上でエースだった現阪神の西純矢投手と出会い、アドバイスをもらった縁がある。阪神には高校の先輩で「ドラフト4位」の栄枝裕貴捕手(立命大)もいる。
阪神は昨年のドラフトで、「即戦力投手」を 4人補強した。だが今年は森木らを軸に、「将来のエース候補」の高校生を狙う。
◆森木大智(もりき・だいち)
2003年(平15) 4月17日、高知県土佐市生まれ。蓮池小 3年時に「高岡第二イーグルス」で軟式野球を始め、内野手や捕手、投手を経験。高知中で 1年時から投手。 3年時に春夏の「全国大会」を「制覇」。高知では 1年春からベンチ入りし、同年夏からエース番号「1」。50メートル走 6秒 3、遠投 115メートル。 184センチ、88キロ。右投げ右打ち。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!来季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
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