●矢野燿大監督(52)が、今春キャンプで「臨時コーチ」を務める川相昌弘氏(56)に、監督自身や首脳陣も積極的に学ぶ考えを明かした。「3年連続12球団ワースト失策」の弱点克服へ、ライバル巨人の遊撃で 6度の「ゴールデングラブ賞」を獲得した名手の考えを首脳陣も吸収。一方で、昨季「セ・リーグ1位」だった長所の犠打成功率をさらにアップさせるべく、「NPB最多533犠打」を誇る守備の名手にどん欲に極意を学ぶ。矢野監督は、春季キャンプで「臨時コーチ」を務める川相氏について選手だけでなく、首脳陣にも大きなプラスになると話した。 1軍の内野守備は内野で一時代を築いた久慈照嘉内野守備兼バントコーチ(51)と藤本敦士内野守備走塁コーチ(43)が指導に当たっている。外野守備担当の筒井壮外野守備走塁コーチ(46)も含め、「3年連続ワースト」の失策数を何とか減らそうと熱心に指導している。矢野監督はそのことを理解した上で、他の考えを学ぶ大切さを説いた。川相氏は、主力の守備力アップを目指している。すでに昨年のミスしている場面の映像もチェック済みだ。守備だけではない。川相氏のもう一つの武器、「プロ最多533犠打」を記録したバント技術も学ぶ。矢野監督は、共闘を待ちわびる。キャンプでの“川相塾”のテーマは、弱点の「守備力向上」と、長所の「バント技術向上」。両極アップに一役買ってもらい、「16年ぶりV」の力に変える。
●小川一平投手(23)が22日、甲子園室内などで「自主トレ」を行い、代表取材に応じた。プロ 2年目で初めて名を連ねた 1軍の「沖縄・宜野座キャンプ」で、フォークについて周囲を質問攻めにする。投げられない!? いや、投げられる!? 首脳陣そして先輩、後輩のさまざまな意見をすべて吸収しながら、理想のフォークを習得だ。なんと言われようがトライする。理想の感覚を手にするまで、聞き続ける。小川は初めての「1軍キャンプ」で、フォークを習得し“落としどころ”を見つける。自慢の真っすぐにカットボール、チェンジアップもある。昨季は「D6位ルーキー」ながら、21試合に登板し、「0勝0敗、防御率4.71」。終盤戦からはカーブも投げたというが、もっと進化したかった。「勝利の方程式」に食い込むために、指の間に食い込ませるあの球種が、ずっと気になっていた。今、トライしているフォークは後輩のものだ。全方位から吸収するつもりで、沖縄へ行く。これこそ自分に合った握りだと“腹に落ちる”フォークを、この春、必ずつかんでみせる。
●阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」(21=近畿大學)が22日、サンテレビ「熱血! タイガース党」にリモート出演。ホームゲームで流す今季の登場曲について「ももクロか?」と質問攻めにあったが、はにかみながら最後まで口を割らなかった。共演した“世界の盗塁王”福本豊氏(73=元阪急)、浜中治氏(42=元阪神、ヤクルト)には実戦に向けて約束したような歯切れのよさはなし!? 顔つきからすると、登場曲はすでに決まってそうだが…。大好きなももクロか、それとも-。甲子園初打席が待ち遠しい。
●阪神の「ドラフト3位・佐藤蓮投手」(22=上武大學)が22日、「新人合同自主トレ」に参加し、初めて甲子園のブルペンで投球練習をした。オンライン取材では実際の試合をイメージしていたことを激白。絶対的なセットアッパーとして、イメトレを完了させた!初めて甲子園のブルペンに入った。藤川球児元投手(40)、久保田智之元投手(39=現 2軍投手コーチ)、ジェフ・ウィリアムス元投手(48=現駐米スカウト)らの汗も染みこんだ場所だ。数々の修羅場を乗り越えた男たちが肩を作ってきた場所は匂いが違う。わずか20球。実際のマウンドで投げることはできなかったが、ブルペンだからこそ、出撃するイメージを整えることができた。「勝利の方程式」に入りたい。セットアッパーを務めたい。昨季、ブルペンを支えた岩崎優投手(29)や岩貞祐太投手(29)は左腕で、右腕ではジョー・ガンケル投手(29=ウェストチェスター大学)やジョン・エドワーズ投手(33)と外国人が中心だ。馬場皐輔投手(25)や小川、望月惇志投手(23)らライバルはいるが、絶対的な存在ではなく、最速 155キロの佐藤蓮が入る可能性は十分ある。“久保田2世”とも呼ばれるが、投球スタイルとしては2019年に阪神に在籍し、「パワーカーブ」を武器に58試合に登板、「2勝3敗40ホールド、防御率1.38」を挙げたピアース・ジョンソン投手(29=現米大リーグ、パドレス)だという。佐藤蓮も 130キロ台のカーブをもつ。想像を現実にするためにも、自身の武器をさらに磨き、プロの世界で勝負する。「即戦力」として順調に階段を上ってきた。頭の準備もできた。あとは沖縄で答えを出し、甲子園のど真ん中に歩を進めるのみ。佐藤蓮の中では、もう球春が到来している。
●阪神の「ドラフト6位・中野拓夢内野手」(24=三菱自動車岡崎)が22日、甲子園室内での「新人合同自主トレ」後、オンライン取材に応じた。宜野座キャンプでの初実戦が 2月 4日の紅白戦に決定。藤浪晋太郎投手(26)との対戦を志願し、右腕の膝を折らせることで「開幕・遊撃」を近づけることを誓った。社会人からプロの世界に飛び込んだ24歳は、「キャンプ1軍スタート」だけでは満足しない。中野は「2.4」のデビュー戦の相手に最速 162キロの藤浪を指名した。「新人合同自主トレ」は降雨のため、鳴尾浜から甲子園に変更された。マシン相手の打撃練習にも自然と力が入る。 171センチと小柄ながら、守備力に自信をもつ即戦力。目標は一貫して「開幕スタメン」だが、遊撃は昨季92試合に出場した木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)、北條史也内野手(26)ら激戦区だ。先発再転向で意気込む藤浪との対戦で快音を残すことができれば「中野」という名前をチーム内外にアピールできる。最大のライバルをモデルケースにする。藤浪撃ちから、 3月26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)へ。中野が青写真を描いている。
●昨季限りで阪神を退団した伊藤隼太外野手(31)が「独立リーグ」の四国IL・愛媛に入団することが22日、決まった。野手コーチ兼選手としてプレーする。自身のインスタグラムで心境を表現。決意表明した。11年「ドラフト1位」で阪神に入団も19、20年は 1軍出場なし。昨年 3月下旬には「新型コロナウイルス」に感染。11月 4日に「戦力外通告」を受けた。「チャンスをもらったのに、それを生かせなかった」。以降はトレーニングを続けながら他球団移籍の道を模索。12月 7日の「12球団合同トライアウト」にも参加し、元巨人の田原誠次投手(31)から右中間 2塁打も放った。年末には自身のYouTubeチャンネルであらためて「現役続行」の意思を表明。国内外問わずプロ球団への移籍を目指したが、「新型コロナウイルス感染拡大」の影響もあり、海外チームとの交渉もまとまらなかった。そんな状況で愛媛からオファーが届き、感謝の思いを胸に入団を決断。この日、球団から正式発表された。
記事をまとめてみました。
矢野監督も“川相塾”の塾生になる! 阪神矢野燿大監督が、今春キャンプで「臨時コーチ」を務める川相昌弘氏(56)に、監督自身や首脳陣も積極的に学ぶ考えを明かした。「3年連続12球団ワースト失策」の弱点克服へ、ライバル巨人の遊撃で 6度の「ゴールデングラブ賞」を獲得した名手の考えを首脳陣も吸収。一方で、昨季「セ・リーグ1位」だった長所の犠打成功率をさらにアップさせるべく、「NPB最多533犠打」を誇る名人にどん欲に極意を学ぶ。
◇ ◇ ◇
守備の名手から貪欲に学ぶ。矢野監督は、春季キャンプで「臨時コーチ」を務める川相氏について「選手もエラーを減らせる可能性があるし、俺らも守備に対しての勉強ができる」と選手だけでなく、首脳陣にも大きなプラスになると話した。
矢野耀大監督=阪神甲子園球場 (2020年11月15日撮影)
1軍の内野守備は内野で一時代を築いた久慈コーチと藤本コーチが指導に当たっている。外野守備担当の筒井コーチも含め、「3年連続ワースト」の失策数を何とか減らそうと熱心に指導している。矢野監督はそのことを理解した上で、他の考えを学ぶ大切さを説いた。「違う人の話を聞くとか指導を受けるっていうのはプラスになる。そういう考えで川相さんは守備をされていたんだとか、そういうふうにボールに対しての入り方をしていたんだとか」。現役コーチも必ず得るものがあるはずと力を込めた。
川相氏は当面、 2月 1日から第 4クール終了の18日までの指導を予定している。今キャンプは 4日に紅白戦が始まり、実戦も11試合を計画。試合展開、状況に応じた川相氏の守備論を聞く機会も多くなりそうだ。
川相氏は「まずはレギュラーで出る可能性が高い選手がしっかり守らなければゲームにもならないし、矢野監督の目指す野球もできない」と、主力の守備力アップを目指している。すでに昨年のミスしている場面の映像もチェック済みだ。
川相昌弘氏 (2020年 2月18日撮影)
守備だけではない。川相氏のもう一つの武器、「プロ最多533犠打」を記録したバント技術も学ぶ。矢野監督は「図々しいけど、川相さんはバントもうまいので、ぜひぜひ教えていただける時間もあったらいいな」と楽しみにする。昨季阪神の犠打成功率は「8割1分9厘」でリーグトップの得意分野だが、さらに磨きをかけて相手に重圧をかける。
初の「1軍キャンプ」に抜てきされた 3年目の小幡は「自分はバントがヘタなのでしっかり聞きたい。心の持ち方も」と目を輝かせる。首脳陣も「犠打王」に学ぶことで、作戦面などに広がりが出る。矢野監督は「選手も俺らもプラスになる。楽しみ」と、共闘を待ちわびる。キャンプでの“川相塾”のテーマは、弱点の「守備力向上」と、長所の「バント技術向上」。両極アップに一役買ってもらい、「16年ぶりV」の力に変える。
阪神・小川一平投手が22日、甲子園室内などで「自主トレ」を行い、代表取材に応じた。プロ 2年目で初めて名を連ねた 1軍の「沖縄・宜野座キャンプ」で、フォークについて周囲を質問攻めにする。投げられない!? いや、投げられる!? 首脳陣そして先輩、後輩のさまざまな意見をすべて吸収しながら、理想のフォークを習得だ。
なんと言われようがトライする。理想の感覚を手にするまで、聞き続ける。小川は初めての「1軍キャンプ」で、フォークを習得し“落としどころ”を見つける。
「やっぱり小さい縦変化というか、フォーク系はずっと欲しいなと思っているので。キャンプにいたら聞ける時間も多いと思うので、シーズン始まる前で覚えられたら」
自慢の真っすぐにカットボール、チェンジアップもある。昨季は「D6位ルーキー」ながら、21試合に登板し、「0勝0敗、防御率4.71」。終盤戦からはカーブも投げたというが、もっと進化したかった。「勝利の方程式」に食い込むために、指の間に食い込ませるあの球種が、ずっと気になっていた。
甲子園室内でダッシュする小川一平投手。先輩、後輩問わず、フォークの教えを請う=阪神甲子園球場
「お前は投げられないんじゃないか?」
「お前の投げ方だったら投げられる」
昨季の 1年だけでも、こんな正反対の意見をもらったこともあった。もっと試したい-。探求心がメラメラと燃える。豊富な球種を操る馬場にも聞いた。左右こそ違うがリリーフとして実績がある島本にも聞いた。今キャンプでは「藤浪さんにも聞いてみたいですね」と目を輝かせる。「ピンチのときにゲッツーを取りたい。スプリットみたいな小さい変化でゴロを打たせたい」というだけに、藤浪の 150キロ前後のフォークにも興味をそそられている。
今、トライしているフォークは後輩のものだ。「西(純矢)が教えてくれています。すごい、あいつも高校から投げていて、感覚があるので」と一目置いている。
全方位から吸収するつもりで、沖縄へ行く。これこそ自分に合った握りだと“腹に落ちる”フォークを、この春、必ずつかんでみせる。
阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が22日、サンテレビ「熱血! タイガース党」にリモート出演。ホームゲームで流す今季の登場曲について「ももクロか?」と質問攻めにあったが、はにかみながら最後まで口を割らなかった。
「それは初打席のお楽しみです」
リモートで「熱血! タイガース党」に出演した佐藤輝明内野手」。質問コーナーで四苦八苦!? (球団提供)
「〇」か「×」で答える質問コーナーに挑戦。ももいろクローバーZの大ファンとして知られるが、「〇」「×」のプレートをくるくる回すだけで「△」と答えた。
共演した“世界の盗塁王”福本豊氏(元阪急)、浜中治氏(元阪神、ヤクルト)には実戦に向けて「(変化球より)真っすぐをはじき返したいです。フルスイングを心がけてやっていきたい」と約束したような歯切れのよさはなし!? 顔つきからすると、登場曲はすでに決まってそうだが…。
大好きなももクロか、それとも-。甲子園初打席が待ち遠しい。
ここで肩を作る! そして、マウンドに向かう! 阪神の「ドラフト3位・佐藤蓮投手」が22日、「新人合同自主トレ」に参加し、初めて甲子園のブルペンで投球練習をした。オンライン取材では実際の試合をイメージしていたことを激白。絶対的なセットアッパーとして、イメトレを完了させた!
「ピッチャー、佐藤蓮」-。Mr.Childrenの「Starting Over」が流れて? 名前がコールされる。スタンドでファンが鈴なりで見守る中、リリーフカーに乗る。地鳴りのような歓声。黒土を踏みしめる。佐藤蓮はマウンドに向かっていた。
「イメージというか、ここで投げてから行くんだなというのは(できた)。自分がマウンドに向かったときにファンの方々に声援をもらいながら、マウンドに立つだけで、安心だなと思われるような投手になりたい」
初めて甲子園のブルペンに入った。藤川球児、久保田智之(現 2軍投手コーチ)、ウィリアムス(現駐米スカウト)らの汗も染みこんだ場所だ。数々の修羅場を乗り越えた男たちが肩を作ってきた場所は匂いが違う。わずか20球。実際のマウンドで投げることはできなかったが、ブルペンだからこそ、出撃するイメージを整えることができた。
「勝利の方程式」に入りたい。セットアッパーを務めたい。昨季、ブルペンを支えた岩崎や岩貞は左腕で、右腕ではガンケルやエドワーズと外国人が中心だ。馬場や小川、望月らライバルはいるが、絶対的な存在ではなく、最速 155キロの佐藤蓮が入る可能性は十分ある。
“久保田2世”とも呼ばれるが、投球スタイルとしては2019年に阪神に在籍し、「パワーカーブ」を武器に58試合に登板、「2勝3敗40ホールド、防御率1.38」を挙げたピアース・ジョンソン(現米大リーグ、パドレス)だという。
「(上武大時代に)自分が真っすぐとカーブを軸でやっていこうと思ったときに、ちょうどジョンソン選手が阪神で活躍していたのを見ていたので」
佐藤蓮も 130キロ台のカーブをもつ。想像を現実にするためにも、自身の武器をさらに磨き、プロの世界で勝負する。
甲子園で初めて右腕をしならせた佐藤蓮投手。ブルペンで武者震いした=阪神甲子園球場
「理想の軌道としては縦。空振りを取りにいくときとカウントを取りにいくときで、球速差をつけられるように」
同じカーブでも緩急をつけられるが、大観衆の中で実力を発揮できるかどうかは心臓の強さにもかかっている。甲子園で投げることができるのは、早くて 3月 9日の広島戦。一日もムダにしたくない。今、想像を膨らませる必要があった。
「バランスを見ながら投げたんですけど、前よりも徐々に感覚やボールの勢いというのが上がってきていると感じている。いい感じでいけていると思います」
「即戦力」として順調に階段を上ってきた。頭の準備もできた。あとは沖縄で答えを出し、甲子園のど真ん中に歩を進めるのみ。佐藤蓮の中では、もう球春が到来している。
★阪神のリリーフ事情
22日現在で来日していないが、昨季セーブ王のスアレスが今季も守護神を託される見込み。「2年連続防御率1点台」を誇る岩崎と、昨季途中からリリーフに転向した投手キャプテンの岩貞が引っ張り、外国人枠はあるものの、そこにエドワーズ、ガンケルも加わる。藤川の引退、能見の退団により、一気にブルペン陣も若返った。谷川、小川、そして「D3位・佐藤蓮」ら若手も「勝利の方程式」入りを競い合う。
◆佐藤 蓮(さとう・れん)
1998(平成10)年 4月11日生まれ、22歳。静岡県出身。飛龍高では 2年夏に 140キロをマークしながらも、 3年夏は野手に専念。上武大では 1年時に右肘の手術を受け、一昨年まで登板はなかったが、 4年の昨秋にリーグ戦デビュー。最速 155キロ。21年「D3位」で阪神入団。契約金6000万円、年俸1000万円。右投げ右打ち。 188センチ、 101キロ。背番号「30」
阪神の「ドラフト6位・中野拓夢内野手」が22日、甲子園室内での「新人合同自主トレ」後、オンライン取材に応じた。宜野座キャンプでの初実戦が 2月 4日の紅白戦に決定。藤浪晋太郎投手との対戦を志願し、右腕の膝を折らせることで「開幕・遊撃」を近づけることを誓った。
社会人からプロの世界に飛び込んだ24歳は、「キャンプ1軍スタート」だけでは満足しない。中野は「2.4」のデビュー戦の相手に最速 162キロの藤浪を指名した。
「やっぱり球の速い藤浪さんの打席には立ってみたいなという気持ちはあります。あそこまで身長の高い投手は経験したことがないので」
「新人合同自主トレ」は降雨のため、鳴尾浜から甲子園に変更された。マシン相手の打撃練習にも自然と力が入る。「まずは速さになれていかないといけないと思うので、速い投手の球を見ておけばイメージはわくのかな」と藤浪を想像した。
丁寧にノックを受ける中野拓夢内野手。守備は巧みだからこそ、打撃面をアピールする=阪神甲子園球場
171センチと小柄ながら、守備力に自信をもつ即戦力。目標は一貫して「開幕スタメン」だが、遊撃は昨季92試合に出場した木浪、北條ら激戦区だ。先発再転向で意気込む藤浪との対戦で快音を残すことができれば「中野」という名前をチーム内外にアピールできる。
最大のライバルをモデルケースにする。2019年 2月 7日。木浪はキャンプ初実戦の紅白戦で、新人では「12球団最速」となる一発を放った。キャンプの実戦 8試合ですべて安打を放つとオープン戦17試合に出場し、「打率0.373」。「12球団最多」の「22安打」をマーク。北條との争いに勝ち、 3月29日のヤクルトとの開幕戦(京セラドーム)に「1番・遊撃」で出場。「2番・近本」とのコンビは“キナチカ”と呼ばれた。
対戦相手に指名したのは藤浪晋太郎投手。身長差は26センチ。球もさらに速く感じるはずだ=阪神甲子園球場
中野は「自分はホームランを打つようなタイプではない。しっかりとヒット数を多く打って、木浪さんの 1年目を超える結果を出せれば、いいアピールはできる」と話す。鳴尾浜での「自主トレ」中は木浪や小幡の守備練習を観察した。「非常にいい動きをされていたし、足を使って、しっかりと打球に入っていた。負けたくないという感じ(気持ち)はありました」。バットでも戦力になることを証明する。
「 2月 4日に照準を合わせて今、準備をしています。しっかりアピールできれば、いいスタートを切ることができる」
藤浪撃ちから、 3月26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)へ。中野が青写真を描いている。
◆中野 拓夢(なかの・たくむ)
1996(平成 8)年 6月28日生まれ、24歳。山形県出身。中学時代は山形シニアでプレー。日大山形高 2年夏の甲子園で 2塁手として県勢初の「4強入り」に貢献。東北福祉大では 1年春から遊撃手のレギュラー。 4年春の「全日本大学選手権」で「優勝」。三菱自動車岡崎を経て、21年「D6位」で阪神入団。契約金3500万円、年俸 800万円。右投げ左打ち。 171センチ、69キロ。背番号「51」
昨季限りで阪神を退団した伊藤隼太外野手が「独立リーグ」の四国IL・愛媛に入団することが22日、決まった。野手コーチ兼選手としてプレーする。
自身のインスタグラムでは「気持ちも晴れやかになるとともに、新しい土地へ行く不安な気持ちよりも、今はワクワクやドキドキといった感情の方が大きく勝っています」と心境を表現。「もう 1度、思い切り野球できるチャンスを与えてくれた球団には感謝の気持ちしかありません。このチームに恩返しがしたいという新たなモチベーションと、『優勝』という明確な目標に向かってまい進するつもりです」と決意表明した。
11年「ドラフト1位」で阪神に入団も19、20年は 1軍出場なし。昨年 3月下旬には「新型コロナウイルス」に感染。11月 4日に「戦力外通告」を受けた。「チャンスをもらったのに、それを生かせなかった」。以降はトレーニングを続けながら他球団移籍の道を模索。12月 7日の「12球団合同トライアウト」にも参加し、元巨人の田原から右中間 2塁打も放った。
年末には自身のYouTubeチャンネルであらためて「現役続行」の意思を表明。国内外問わずプロ球団への移籍を目指したが、「新型コロナウイルス感染拡大」の影響もあり、海外チームとの交渉もまとまらなかった。そんな状況で愛媛からオファーが届き、感謝の思いを胸に入団を決断。「あくまで選手としてやらせてもらうことになりますが、コーチをさせてもらう経験もいい勉強になると思っています」。この日、球団から正式発表された。
20年12月 7日に行われた「プロ野球合同トライアウト」で 2塁打を放った伊藤隼太外野手=明治神宮野球場
元虎戦士では19年オフに阪神から「戦力外通告」を受けた歳内が昨季、四国IL・香川で「リーグ最優秀防御率」と大活躍し、シーズン途中の 9月にヤクルト移籍を果たしている。伊藤も「NPB復帰」、「海外プロ球団への移籍」を目指し、新たなユニホームに袖を通す。
◆伊藤 隼太(いとう・はやた)
1989年(平元) 5月 8日生まれ。愛知県出身。中京大中京から慶大を経て、11年「ドラフト1位」で阪神入団。12年 9月27日ヤクルト戦では「プロ初本塁打」を満塁本塁打で記録した。18年は自己最多の96試合出場。 1軍通算成績は 365試合出場で「打率2割4分、10本塁打、59打点」。 177センチ、82キロ。右投げ左打ち。
◆愛媛マンダリンパイレーツ
四国IL初年度の05年から「リーグ優勝」 7回、「リーグ年間優勝」 2回。15年は初の「年間総合優勝」を果たし、「独立リーググランドチャンピオンシップ」も制覇。16年は「前後期V」を飾った。現在は元巨人の河原監督のもと、日本ハム、阪神、ヤクルトなどで活躍した正田も所属。OBでは元巨人の土田、元日本ハム、ロッテの金森らが「NPB球団」でプレー。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュ ース を配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
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