●阪神が「打者一巡」の攻撃で一気に 4点を追加した。 2- 0の 3回、先頭の糸原健斗内野手(28)が先発アルバート・スアレス投手(31=阪神のロベルト・スアレス投手(30)の兄)のカーブを捉えると、好走塁を見せ一気に 2塁へ。続くジェフリー・マルテ内野手(29)が四球を選ぶと無死 1、 2塁で「4番」大山悠輔内野手(26)が 3点目の左前適時打。ジェリー・サンズ外野手(33)、佐藤輝明内野手(22=近畿大學)が連続空振り三振に倒れるも、攻撃の手は緩まず。糸井嘉男外野手(39)、梅野隆太郎捕手(29)、木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)と3連続安打でさらに 3点を追加した。14日巨人戦(甲子園)では、佐藤輝の「4号本塁打」で 1- 0の勝利を収めたが、この日は打線のつながりで「ビックイニング」をつくった。
●阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手の第 1打席は中飛に倒れた。 2回無死 1、 3塁の先制機に打席がまわってきた。この日からヘルメットにフェースガードを装着。東京ヤクルト先発はスアレス。初球 151キロを空振り。第 2打席は徹底的に内角を攻められ空振り三振に倒れた。 4回に「5号2ラン」を放ち、新人では72年佐々木恭介氏(近鉄=71=元内野手)以来49年ぶりの快挙となった。 4回二死 1塁、「2番手」の左腕寺島成輝投手(22)も内角を徹底的に攻め 3ボール。 4球目 140キロ内角球を引っ張ると右翼ポール際のスタンド中段まで運んだ。その直前でマルテに「4号ソロ」が飛び出し「ホームラン王争い」で並ばれていたが、すぐさま「単独トップ」を奪った。 6回一死走者なし。東京ヤクルト「3番手」右腕高梨裕稔投手(29)の 2球目、内角へ食い込む 136キロカットボールをとらえ、鋭い打球で 1、 2塁間を破った。これまで真ん中から外の球を反対方向へ本塁打にしていたため、内角が弱点と言われてきたが、内角でも甘くなれば仕留められる対応力を見せている。
●オープン戦首位の阪神が 2回、梅野隆太郎捕手の「右越え2点適時打」で先制した。 2回一死満塁で梅野はツーシームをとらえ右翼へ。風にも乗り打球はフェンスを直撃した。走者 2人が生還した。序盤に飛び出した一本が、10日後まで効きそうな一打になった。カウント 2- 1からの強い真っすぐ、 149キロをはじき返す。打球は高々と右翼上空に舞い上がり、フェンスに直撃する 2点打だ。攻守でチームの中心である梅野に刺激され、打線は勢いづいた。
●ジェフリー・マルテ内野手が、「オープン戦4号本塁打」を放った。この回、「6番」の佐藤輝も右翼へ本塁打を放ち、「5号」をマーク。阪神のルーキーと助っ人が“本塁打王争い”を繰り広げている。選球眼も良く、大山の前を打つ「3番」での先発が続いている。バットを右肩に乗せて構える新フォームに手応えをつかみ開幕を見据えた。
●阪神「5番」ジェリー・サンズ外野手(33)はオープン戦打率をちょうど「4割」に乗せた。「3番」マルテ、「4番」大山、「6番」佐藤輝との並びについて力を込めた。
●阪神「ドラフト6位」の中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)が途中出場で「2安打2盗塁」をマークし、「開幕1軍」にまた前進した。 5回二死 1塁で代走出場し、 2盗に成功。 7回に左中間 2塁打を放つと、 9回は中前打から再び 2盗を決めた。
●「7番・左翼」で出場した糸井嘉男外野手(39)が意地をみせた。 3- 0とした 3回二死 1、 2塁、 3ボールからの 4球目。スアレスの 148キロのツーシームに力負けしなかった。左翼フェンス直撃の「2点2塁打」だ。 4回には、前を打つ近大の後輩、佐藤輝が一発を放ってスタンドがざわつく中で、きっちりと左前へ。オープン戦は「打率0.412」と絶好調だ。矢野監督は称賛したが、現状、外野は左翼がサンズ、中堅は近本光司外野手(26)、右翼は佐藤輝が基本線。糸井はベンチスタートが濃厚だ。
●阪神の「エース」西勇輝投手(30)は 5回86球を投げて「6安打2失点」に抑え、シーズン開幕に向けて、きっちりと仕上げてきた。 3回まではほぼ完璧だった。 4回に 2点を奪われたが、 2併殺を奪うなど、緩急自在の投球で東京ヤクルト打線に的をしぼらせなかった。西勇は宜野座キャンプ中に、ぜんそくの症状を訴えて離脱し、帰阪。関西で治療と調整を行っていた。今季初実戦の 3月 5日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で「2回無失点」。26日の東京ヤクルトとの開幕戦(神宮)は藤浪となったが、前回10日には、 2軍の春季「教育リーグ」・オリックス戦(鳴尾浜)に先発し、「4回4安打無失点」。完全復調をアピールしていた。初回は先頭の坂口智隆内野手(36)、青木宣親外野手(39)をスライダーで外野フライに打ち取り、山田哲人内野手(28)を 1ゴロに抑えて「3者凡退」。 2回は先頭の村上宗隆内野手(21)に四球を与えるも、二死 1塁から、素早いけん制送球で 1塁走者の村上を刺した。持ち前のフィールディングも健在。 4回二死から四球と連打で 2点を失ったが、 5回無死 1、 2塁の場面では坂口を外のスライダーで 2ゴロ併殺。最後は代打塩見泰隆外野手(27)をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。西勇は、「開幕2カード目」の初戦となる30日の広島戦(マツダ)に先発予定。 2月の春季キャンプ中にぜんそくの症状を訴えて離脱していたが、調整は問題なし。開幕まで 2週間を切り、いよいよ“本番モード”に突入する。
●阪神「ドラフト8位」の石井大智投手(23=四国IL・高知)が、対外試合 6戦目で初失点を喫した。 6回に「2番手」でマウンドへ。先頭の山田は直球で詰まらせて遊ゴロ。村上に中前打を許した後、太田賢吾内野手(24)は 2飛に打ち取ったが、濱田太貴外野手(20)に 137キロ直球を捉えられ、右中間へ「2ラン」を許した。続く西浦直亨内野手(29)に四球、川端慎吾内野手(33)に左前打を浴びて再び走者を背負ったが、最後は元山飛優内野手(22=東北福祉大学)を 143キロ直球で右飛。対外試合では前回10日広島戦(甲子園)まで「5戦連続無失点」を続けており、 6戦目のこの日が初失点。それでも打者に向かっていく力強さは見せた。キャンプから好投でアピールを続けてきたルーキーに、矢野燿大監督(52)の信頼は揺るがない。高評価は変わらなかった。
●岩貞祐太投手(29)が開幕へ向けて満足の投球を見せた。「2軍教育リーグ」の中日戦(ナゴヤ)に登板。 5日の 2軍戦が雨天中止で 2月28日のヤクルトとの練習試合(浦添)以来、16日ぶりの「実戦登板」になったが、意図的に変化球を投げるなど「3者凡退」に抑えた。
記事をまとめてみました。
オープン戦<東京ヤクルト 6- 9阪神>◇ 1回戦◇阪神 1勝 0敗 0分◇16日◇明治神宮野球場
阪神が「打者一巡」の攻撃で一気に 4点を追加した。
2- 0の 3回、先頭の糸原が先発スアレスのカーブを捉えると、好走塁を見せ一気に 2塁へ。続くマルテが四球を選ぶと無死 1、 2塁で「4番」大山が 3点目の左前適時打。サンズ、佐藤輝が連続空振り三振に倒れるも、攻撃の手は緩まず。糸井、梅野、木浪と3連続安打でさらに 3点を追加した。
14日巨人戦(甲子園)では、佐藤輝の「4号本塁打」で 1- 0の勝利を収めたが、この日は打線のつながりで「ビックイニング」をつくった。
3回表阪神無死 1、 2塁、左前に適時打を放った大山悠輔内野手=明治神宮野球場
阪神・矢野燿大監督の試合後の主な一問一答は以下の通り。
--佐藤輝は投手の左右もあまり関係なさそう
「まぁ、そりゃ左の気になるピッチャーと気にならない、きょうのピッチャーはそんな左でもそんな気になるタイプでもないし。でも別に、そりゃ左で横から投げるとか、角度がついているピッチャーはそりゃ嫌だけど、今まで見ていてもむちゃくちゃ気にしているという感じはないから。まぁ、そんなにこう、左だからという感じには思っていないんだけど」
--あれだけ内角を攻められている中で右翼方向へ引っ張ったのも意味がある
「それは俺がキャッチャーでもインコース攻めるしさ。まぁまぁ、そういう中で一発で仕留めたり。嫌な部分、逆にこう甘く入ったらっていうのが逆にコントロール乱す可能性も十分出てくるし、ヒットだけじゃなくてああいうホームランとなれば余計バッテリー的には気をつかうんでね。そういうところは、アイツも、テル自身がプロでやっていく中でインサイドっていうのはどのバッターも攻められるところになるんで。そういうところではまぁ、そこでもある意味嫌なものはしっかり見せられたかなという。大したもんやと思います」
選手交代を告げた阪神・矢野燿大監督=明治神宮野球場
--糸井もノースリーから。好調を維持している
「まぁ、そうやね。意気込みももちろん嘉男もずっと今年に懸ける思いはもちろんあるし、その中で結果が伴うというのは大したもんやし、どの打席でも打ってやろうっていうね、 3ボールでもあの状況では打っていって、当然というか、(走者を)かえすバッティングをしてほしいところ。それをこのまま結果別にやるというのも、嘉男自身も手応えというか順調に来ているなというのはある」
--西勇の投球は?
「いや、まあ申し分ないというか、まだ今がベストな状態じゃないと思うんで、まだ状態も上がると思うし、その中でゴロを打たせるところはゴロを打たせて、コントロールもらしさっていうのは出ていたと。まぁ順調に来ているんじゃない?」
2回表阪神無死 1、 3塁、倒れた佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手の第 1打席は中飛に倒れた。
2回無死 1、 3塁の先制機に打席がまわってきた。この日からヘルメットにフェースガードを装着。ヤクルト先発はスアレス。初球 151キロを空振り。 2球目、 3球目も 150キロ超の直球でファウル。 4球目の変化球を見逃し 1ボール 2ストライク。 5球目の 151キロを中堅へはじき返すが、浅い中飛に倒れ、先制犠飛とはいかなかった。
3回表阪神一死 1、 2塁、空振りの三振に倒れた佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が第 2打席は徹底的に内角を攻められ空振り三振に倒れた。
3回一死 1、 2塁での第 2打席。スアレスは 6球すべて内角へ投げ込んできた。 2ボール 1ストライクから 137キロスライダーでハーフスイングの空振りを奪われると、内角へ 148キロ直球でファウル。最後は 122キロカーブで緩急を使われ空振り三振に倒れた。
4回表阪神二死 1塁、寺島成輝投手から「右越え2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が 4回に「5号2ラン」を放ち、新人では72年佐々木恭(近鉄)以来49年ぶりの快挙となった。
4回二死 1塁、「2番手」の左腕寺島も内角を徹底的に攻め 3ボール。 4球目 140キロ内角球を引っ張ると右翼ポール際のスタンド中段まで運んだ。オープン戦では初めて引っ張った右方向の本塁打となった。「ノースリーから打ちにいった中で、打ち損じることなく 1発で仕留めることができてよかった」とコメントした。その直前でマルテに「4号ソロ」が飛び出し「ホームラン王争い」で並ばれていたが、すぐさま「単独トップ」を奪った。
4回表阪神二死 1塁、右越えに「5号2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が 4回に「5号2ラン」を放ち、新人では72年佐々木恭(近鉄)以来49年ぶりの快挙となった。
▼佐藤輝が「2試合連続の5号」。オープン戦で「5本塁打」した新人は72年佐々木恭(近鉄)以来、49年ぶり。ドラフト制後(66年以降)では佐々木恭に並び最多となった。
ドラフト制以前では58年長嶋(巨人)が「7本塁打」しているが、長嶋の「5号」は出場14試合目。佐々木恭の「5号」は出場18試合目の 4月 2日広島戦で、 9試合目の佐藤輝は 2人より早く「5号」に到達した。また、打率は 2人とも「2割台」に対し、佐藤輝の打率は「3割7分5厘」。 1年目の公式戦で打点と本塁打の 2冠に輝いた長嶋を上回る打撃を見せている。
4回表阪神二死 1塁、右越えに「2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手の着弾点=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が 4回に「5号2ラン」を放ち、新人では72年佐々木恭(近鉄)以来49年ぶりの快挙となった
▽ヤクルト高津臣吾監督(佐藤輝明内野手について)
「スイングも大きいし速いしね。この神宮でフォローが吹いたらピッチャーはすごく気を使いますね。内角多めの配球? 収穫かは分からないですが、そこは開幕してからどうやって抑えていくかが一番なので」
4回表阪神二死 1塁、右越えに「2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手(左)を見る高津臣吾監督=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が 6回の第 4打席でも右安を放ち、 2打席連続で内角球を攻略した。
6回一死走者なし。ヤクルト「3番手」右腕高梨の 2球目、内角へ食い込む 136キロカットボールをとらえ、鋭い打球で 1、 2塁間を破った。 4回には左腕寺島から内角 140キロ直球を右翼ポール際スタンド中段へ「5号2ラン」。これまで真ん中から外の球を反対方向へ本塁打にしていたため、内角が弱点と言われてきたが、内角でも甘くなれば仕留められる対応力を見せている。
2回表阪神一死満塁、右越えに「先制2点適時安打」を放った梅野隆太郎捕手=明治神宮野球場
オープン戦首位の阪神が 2回、梅野隆太郎捕手の「右越え2点適時打」で先制した。
2回一死満塁で梅野はツーシームをとらえ右翼へ。風にも乗り打球はフェンスを直撃した。走者 2人が生還した。
「打ったのはツーシーム。先制の場面でバッティングカウントだったので、思い切って打ちにいきました。走者をかえすことができてよかった」とコメントした。
2回、「2点適時打」を放った梅野隆太郎捕手=明治神宮野球場
序盤に飛び出した一本が、10日後まで効きそうな一打になった。今春最多「18安打&9得点」の口火を切ったのは、阪神・梅野だ。下位も控えメンバーもつながる虎打線が、束になって燕に襲いかかった。
「こうやって、嫌なイメージを付けられたんじゃないかなという感じで良かったです」
ダメージを与えた。 0- 0の 2回一死満塁。マウンド上には、虎の守護神の兄、アルバート・スアレス。昨季、阪神が「2勝(0敗)」を献上し「防御率0.47」と苦手にした難敵だった。今季もまた沈黙するのか、攻略するのか-。その分かれ目を、梅野が制した。
カウント 2- 1からの強い真っすぐ、 149キロをはじき返す。打球は高々と右翼上空に舞い上がり、フェンスに直撃する 2点打だ。「真っすぐ系を、やっぱり(ストライクを)取りに来るカウントで、ちゃんと結果出せたっていうのが良かった」と手応えが口をついた。
2回、「2点適時打」を放った梅野隆太郎捕手=明治神宮野球場
攻守でチームの中心である梅野に刺激され、打線は勢いづいた。 3回には大山、糸井、木浪にも適時打が出て、 4回はマルテと佐藤輝に豪快弾が飛び出すなど、早くも「2桁安打」。途中出場の「D6位・中野」(三菱自動車岡崎)の「マルチ安打」など最後まで打ち続け、「3.26」の開幕ゲームの相手に「18安打」を浴びせた。10日後に開幕で戦う相手にここまで好き放題されては、捕手としてはたまったものではない。「嫌なイメージを付けられた」という梅野の言葉も、捕手目線から正直に漏れ出たものに違いなかった。
6月で30歳となり、順調にいけば今季中に「国内フリーエージェント(FA)権」も取得する、節目のシーズンとなる。近本や大山、そして藤浪ら下の世代も頼もしくなってきた。だが今季こそが、チームを導く自身の力が問われる年だと自覚している。スタメンマスクを巡る争いが続いていっても、体を張り、頭をフル回転させ続ける。
「あとは、状況とかああいう中でのバッティング内容というのを詰めてやっていけたらというのはあります」
今春初の「マルチ安打」となる 3安打で、オープン戦出場「5試合連続安打」。勢いをつけて、梅野が開幕から虎を勝たせる。
4回、左中間に本塁打を放ったマルテ内野手=明治神宮野球場
ジェフリー・マルテ内野手が、「オープン戦4号本塁打」を放った。
4回一死、この回から代わった寺島の初球、外角の 135キロカットボールを捉えた。打った瞬間に本塁打と確信する打球は、左中間にスタンドイン。来日 3年目の助っ人がこの日も存在感を見せた。
この回、「6番」の佐藤輝も右翼へ本塁打を放ち、「5号」をマーク。阪神のルーキーと助っ人が“本塁打王争い”を繰り広げている。
4回表阪神一死、左へ本塁打を放ち、タッチで迎えられるマルテ内野手=明治神宮野球場
阪神のマルテが 4回、左翼席へ豪快に「オープン戦4発目」となる「ソロ本塁打」をたたき込んだ。「ストライクゾーンの球を強くスイングすることができているから、いい結果につながっている」と上機嫌だった。
選球眼も良く、大山の前を打つ「3番」での先発が続いている。バットを右肩に乗せて構える新フォームに手応えをつかみ「このまま好調を維持できるように頑張る」と開幕を見据えた。
2回表阪神無死 1塁、右前打を放ったサンズ外野手=明治神宮野球場
阪神「5番」ジェリー・サンズ外野手はオープン戦打率をちょうど「4割」に乗せた。
2回は右前、 4回は中前にライナーを落として「3打数2安打」。「ヒットはシーズン用に取っておきたいけど」と冗談めかして笑った後、「自分のスイングができている証拠」と手応えを明かした。「3番」マルテ、「4番」大山、「6番」佐藤輝との並びについて「本当に心強い。シーズンでもお互い高め合って戦っていきたい」と力を込めた。
9回表阪神無死 1塁、打者北條史也内野手の時、 2盗を決める 1塁走者中野拓夢内野手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト6位」の中野拓夢内野手が途中出場で「2安打2盗塁」をマークし、「開幕1軍」にまた前進した。
5回二死 1塁で代走出場し、 2盗に成功。 7回に左中間 2塁打を放つと、 9回は中前打から再び 2盗を決めた。「思い切って攻めたプレーをしようという気持ちがいい結果につながった。これをしっかり継続していきたい」と充実感たっぷりだ。
開幕スタメンはあきらめん!! 「7番・左翼」で出場した阪神・糸井が意地をみせた。 3- 0とした 3回二死 1、 2塁、 3ボールからの 4球目。スアレスの 148キロのツーシームに力負けしなかった。左翼フェンス直撃の「2点2塁打」だ。
「まあ、見逃すよりは(バットを)振ろうかなと思って。はい」
3回、「2点適時2塁打」を放った糸井嘉男外野手=明治神宮野球場
4回には、前を打つ近大の後輩、佐藤輝が一発を放ってスタンドがざわつく中で、きっちりと左前へ。オープン戦は「打率0.412」と絶好調だ。矢野監督は「(糸井)嘉男も今年に懸ける思いがある中で、結果が伴うというのは大したもんや」と称賛したが、現状、外野は左翼がサンズ、中堅は近本、右翼は佐藤輝が基本線。糸井はベンチスタートが濃厚だ。
「 1打席、 1打席、開幕のつもりでやっているんで。頑張ります」。オープン戦は残り 4試合。39歳は、少ないチャンスで結果を残すことしか頭にない。
先発の西勇輝投手=明治神宮野球場
西勇輝投手が先発し、「5回6安打2失点」にまとめた。登板後は「開幕まで残り少ないですが、自分のやるべきこと、細かいことをしっかり丁寧にやって開幕に臨んでいきたいです」と頼もしくコメントした。
阪神先発西勇輝投手=明治神宮野球場
初回は先頭の坂口、青木をスライダーで外野フライに打ち取り、山田を 1ゴロに抑えて「3者凡退」。 2回は先頭の村上に四球を与えるも、二死 1塁から、素早いけん制送球で 1塁走者の村上を刺した。持ち前のフィールディングも健在。 4回二死から四球と連打で 2点を失ったが、 5回無死 1、 2塁の場面では坂口を外のスライダーで 2ゴロ併殺。最後は代打塩見をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。
阪神・西勇輝投手=明治神宮野球場
今年の初実戦は、 5日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で 2回 1安打無失点。前回10日の「2軍教育リーグ」・オリックス戦(鳴尾浜)では 4回を[4安打無失点]と安定の投球。先発が見込まれる開幕2カード目の初戦、30日広島戦(マツダスタジアム)に向けて調整は順調そうだ。
阪神先発西勇輝投手=明治神宮野球場
阪神の「エース」西勇輝投手は 5回86球を投げて「6安打2失点」に抑え、シーズン開幕に向けて、きっちりと仕上げてきた。
3回まではほぼ完璧だった。 4回に 2点を奪われたが、 2併殺を奪うなど、緩急自在の投球でヤクルト打線に的をしぼらせなかった。
西勇は宜野座キャンプ中に、ぜんそくの症状を訴えて離脱し、帰阪。関西で治療と調整を行っていた。今季初実戦の 3月 5日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で「2回無失点」。26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)は藤浪となったが、前回10日には、 2軍の春季「教育リーグ」・オリックス戦(鳴尾浜)に先発し、「4回4安打無失点」。完全復調をアピールしていた。
1回裏ヤクルト二死、山田哲人内野手を 1ゴロに打ち取った西勇輝投手=明治神宮野球場
変幻自在の投球術で燕打線を翻弄した。阪神・西勇は充実の表情でマウンドを降りた。
「開幕まで残り少ないですが、自分のやるべきこと、細かいことをしっかり丁寧にやって開幕に臨んでいきたいです」
4回二死 2塁で内川と高卒 3年目の濱田に連続で適時打を浴びたが、実りのある投球内容だった。今季最長の 5回を投げ、「6安打2失点」。全86球のうち、直球は 1球のみ。スライダーやシュート、チェンジアップなど変化球を中心に組み立て、打者を打たせて取った。
2回裏ヤクルト二死 1塁、村上宗隆内野手をけん制で刺す西勇輝投手=明治神宮野球場
2個の併殺を完成させて持ち味を発揮しただけでなく、 2回には 1走・村上を牽制死にして投球以外でも魅了。リードした梅野は「開幕の相手でもあるし、いろんな意味で(投球を)見せるというか。偏らずにいろんな球を投げながらいい感じでちゃんと抑えられたんじゃないかな」とうなずいた。
右腕の順調な仕上がりに矢野監督も「申し分ない。ゴロを打たせるところは打たせて、コントロールでも(西勇)らしさというのは出ていた」と評価した。
西勇は、「開幕2カード目」の初戦となる30日の広島戦(マツダ)に先発予定。 2月の春季キャンプ中にぜんそくの症状を訴えて離脱していたが、調整は問題なし。開幕まで 2週間を切り、いよいよ“本番モード”に突入する。
6回から登板した石井大智投手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト8位」の石井大智投手が、対外試合 6戦目で初失点を喫した。
6回に「2番手」でマウンドへ。先頭の山田は直球で詰まらせて遊ゴロ。村上に中前打を許した後、太田は 2飛に打ち取ったが、濱田に 137キロ直球を捉えられ、右中間へ「2ラン」を許した。続く西浦に四球、川端に左前打を浴びて再び走者を背負ったが、最後は元山を 143キロ直球で右飛。対外試合では前回10日広島戦(甲子園)まで「5戦連続無失点」を続けており、 6戦目のこの日が初失点。それでも打者に向かっていく力強さは見せた。
キャンプから好投でアピールを続けてきたルーキーに、矢野燿大監督の信頼は揺るがない。「全然心配してない。逆に打たれて良かったんじゃないの。だってずっとゼロで来ていたし。逆にこういうことがあるって、開幕前に出来て全然評価も下がることなく。良かったんじゃないかなと思う」と高評価は変わらなかった。
ウエスタン教育リーグ<中日 5ー 4阪神>◇16日◇ナゴヤ球場
岩貞祐太投手が開幕へ向けて満足の投球を見せた。「2軍教育リーグ」の中日戦(ナゴヤ)に登板。 5日の 2軍戦が雨天中止で 2月28日のヤクルトとの練習試合(浦添)以来、16日ぶりの「実戦登板」になったが、意図的に変化球を投げるなど「3者凡退」に抑えた。
「球も走っていた。ゾーンに落としたいところは落ちていたし、真っすぐでもしっかりファウルを取れた」。投手主将も26日に照準を合わせる。
4回裏、阪神「2番手」で登板した岩貞祐太投手=ナゴヤ球場
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)