札幌ドームに場所を移して第 3戦が行われ、稲葉篤紀外野手(40)が 2回、右中間に先制ソロ。40代でのシリーズ本塁打は2003年の阪神・広沢克実内野手以来 9年ぶり 3人目となった。
北海道日本ハムが先発全員12安打 7得点を奪って巨人を下し連敗を止め、本拠地で 1勝目を挙げ 1勝 2敗とした栗山英樹監督(51)は「試合をしていて、北海道っていいなって思いました」と満面の笑みを見せた。
左手を負傷している中田翔内野手(23)が 4番左翼でスタメンに名を連ねた。 6回の第 4打席で左前打を放った。日本シリーズに初出場した2009年から数えて、12打席目での記念すべき“シリーズ初安打”。この日ネット裏のテレビブースでは、テレビ中継のゲスト解説で兄貴分として慕っていたダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)が札幌ドームを訪れていた。
2番 2塁で日本シリーズ初出場となる今浪隆博内野手(28)が出場。
巨人・先発デニス・ホールトン投手(33)が北海道日本ハム打線に打ち込まれた。
シリーズ初登板となった高木京介投手(23)が、暴投で許した相手走者の生還を反省した。記事をまとめてみました。
北海道日本ハムは 2回、稲葉の 1号ソロなどで 2点先制。 3回には稲葉の適時 2塁打などで 3点を追加。巨人は 3回まで 1安打無得点。
5点を追う巨人は 5回、坂本の適時打などで 2点を返した。北海道日本ハムは 6回、巨人・高木京介の暴投でリードを 4点に広げた。
巨人は 8回、代打石井の適時内野安打で 1点を返したが反撃もここまで。 8回に 1点を追加した北海道日本ハムが継投で逃げ切り、<北海道日本ハム7-3巨人>として勝った。
やっぱり、イナバが救った。「コナミ日本シリーズ2012」は30日、札幌ドームに場所を移して第 3戦が行われ、北海道日本ハムが巨人を<北海道日本ハム7-3巨人>で下し、シリーズ初勝利を挙げた。稲葉が 2回、右中間に先制ソロ。40代でのシリーズ本塁打は2003年の阪神・広沢克実内野手以来 9年ぶり 3人目となった。稲葉は 3回にも右中間適時 2塁打を放ち、 2安打 2打点の大活躍。過去 2戦でわずか 11点だった打線は大ベテランのバットに引っ張られ、先発全員の12安打で快勝した。
稲葉が汗だくになりながら、早出でロングティーを敢行。薄暗い札幌ドームで一塁ベンチ前から右翼スタンドへ次々と打球を放り込みながら、体重移動などのバランスを確認。連敗スタートから巻き返しを図る本拠地での 3連戦を前に、気合十分で「気分転換、気分転換」と、悪い流れを吹っ切ろうと一心不乱に振り込んでいた。怠らない準備が値千金の一打を呼び込んだ。
3回一死 1、 2塁稲葉篤紀外野手は適時打を放った
稲葉が 1本塁打を含む 4打数 2安打 2打点の活躍で、チームの連敗を止めた。チームの窮地に何とかしてくれる男。だから稲葉は頼りになる。たった一振り。それも先制弾という最高の形で、傾きかけたシリーズの流れまでもグッと引き寄せた。
2回一死から ホールトンが内角低めに投じた 127キロのスライダーを一直線で右翼席へ。先制の 1号ソロ本塁打を放った。日本シリーズは通算 5本目のホームラン。体が自然と動いた。「縦振り」と呼ばれるバットのヘッドが立ったまま振り抜く、稲葉独特のスイングで完璧に捉えた。打球は一直線で右中間席へ。今シリーズ 3戦目で初の先制点を奪い、重苦しかったベンチのムードを一気に吹き飛ばした。
2回一死、右中間にソロ本塁打を放ち、ベンチの祝福を受ける稲葉篤紀外野手(左)
「ブライアン(先発のウルフ)が僕らの流れを作ってくれていたので、そのおかげで打てた一発だと思います。いい感触はありましたが、入るとは思わなかったので自分でも驚いています。(先制弾で流れを)変えましたね。今年一番の打ち方、一番の当たり。しっかり捉えたから打球の伸びが 1つ 2つあった。ホームで打てたし気持ちいいですね」と振り返った。敵地では 2連敗と苦戦して戻った本拠地。「いい流れをつかめているので、この後もしっかり気を引き締めていきます」と油断はなかった。
B・Bとともにファンの声援に応える稲葉篤紀外野手
3回には 3点目となる右中間への適時 2塁打を放った。試合後のヒーローインタビューでは「みなさまの気持ちが打たせてくれたと思います」とファンに感謝。最後に「日本一になりたいです!みなさん、ともに頑張りましょう!」と絶叫していた。お立ち台でそう叫んだ稲葉には、逆転日本一への道が見えている。
MVPに輝いた2006年に 2本、2009年の 2本に続く日本シリーズ通算 5号目のアーチはシリーズ史上 3人目の快挙となる40代アーチ。さらに 3回一死 1、 2塁で右中間へ適時 2塁打。これも 2段階ロケットのような打球の伸びで右中間を破り、不惑とは思えないパワーを見せた。対ホールトンはソフトバンク時代も含めて対戦成績は31打数 3安打と苦手にしていた。 1、 2戦の巨人バッテリーの攻めにも「研究されていると感じた」。
2回裏北海道日本ハム一死、本塁打を放った稲葉篤紀外野手(左)は陽岱鋼外野手とポーズ
8月に40歳を迎えた今季は 2年契約の最終年。2005年の移籍以降、先頭に立ってチームをけん引してきた大ベテランは言う。「きょうという日はもう来ない。同じ打席は二度とない。いつもこの打席が最後だと思ってやってきた」。過去のどんな実績も成績を残さなければ来季はない。開幕から「ダメならこのまま引退もある」と言い聞かせながら一打席一打席に集中して結果を残してきた。
第 2戦で左手甲に死球を受けながら、強行出場した中田翔を「周りの僕たちが何とかしてあげないと、と思っていた」と有言実行でカバーした頼れる先輩。ナインの精神的支柱である稲葉に引っ張られた打線はシリーズ 9度目の先発全員となる12安打で 7点を奪い、本拠地で完全に息を吹き返した。
目を潤ませながらインタビューに答える栗山英樹監督
北海道日本ハムが先発全員12安打 7得点を奪って巨人を下した。北海道日本ハムは連敗を止め、本拠地で 1勝目を挙げ 1勝 2敗とした栗山監督は「試合をしていて、北海道っていいなって思いました」と満面の笑みを見せた。
これで通算成績は1勝2敗と、まだ負け越しており「戦いはこれから。とにかく明日に向かって、戦うことしか考えていない」と、すぐに気持ちを引き締めていた。
▽栗山監督の話:本当にたくさんのみなさんに応援してもらって…。( 1、 2戦で)連敗して申し訳ない。試合が始まって本当に北海道っていいな、本拠地っていいなって思った。選手たちも戦う空気があった。本当に(ファンに)感謝している。戦いはまだこれから。まだ 1つ勝っただけで(札幌ドームで)あと 2つやれる。少しでも長くファンのみなさまに見てもらえるように頑張りたい。( 2回に先制ソロ本塁打を放って流れを呼び寄せた稲葉は)さすが、と思いました。( 1、 2戦は)何とかしたいという気持ちが強すぎて機能しなかった。稲葉には本当に感謝している。明日(第 4戦) 1つ取ることが大事。
テレビのゲストで笑顔を見せるダルビッシュ有
栗山監督が試合前、前エースの目の前で逆襲を開始することを誓った。敵地の東京ドームで 2連敗スタート。今日から本拠地で仕切りなおしの 3連戦が始まる。この日は、昨季までチームに在籍したダルビッシュ有投手がテレビのゲスト解説で生観戦する予定で、指揮官は「チームを離れても心配かけないようにするからねと、言っていたんだよね。心配かけてるよね。頑張ります」と、気持ちを引き締めていた。
打撃練習に備えて左手に黒い帯状のテープを巻く中田翔内野手
左手を負傷している北海道日本ハム中田翔が 4番左翼でスタメンに名を連ねた。この日の試合前練習では、フリー打撃も通常通りに消化した。
中田翔は28日の第 2戦(東京ドーム)で、 1回に巨人・沢村から左手甲に死球を受け、 4回の守備から途中交代。今季初めて4番の座を譲った。前日29日は全体練習の参加を見送って治療に専念していた。それから中 1日。試合前にはロッカーを訪れた沢村から謝罪も受けた。「手がグローブになろうが“行くよ”と言った」と栗山監督はトレーナーから「出場できるか微妙」という報告をあえて聞かず、中田に強制出場を求めた。
また、 2番 2塁で日本シリーズ初出場となる今浪隆博内野手が出場。
6回裏、左前打を放った中田翔内野手
中田翔が、 6回の第 4打席で左前打を放った。日本シリーズに初出場した2009年から数えて、12打席目での記念すべき“シリーズ初安打”。
激痛が走る。腫れた左手は打撃用手袋をはめるのがやっと。それでも中田翔は 4番を打ち、左翼を守った。 5打席立って11スイング。その全てがフルスイングだった。
「痛み止め(の薬)は効かないね。痛かったから。打つ瞬間に本能的にかばって自分の打撃ができなかった。勝ってよかった。それが一番」
4番・左翼で今季 150試合目のスタメンに名を連ねた。中田翔がいること。それが北海道日本ハムが本来の野球をやるための最大の条件だった。左手の甲には浅黒いアザが残る。フルスイングして手首を返すと、激痛が走った。「自分のポイントで振るのが怖かったけど、そうも言っていられなかった」。不動の 4番に座った今季。栗山監督から求められたのが「タフさ」だった。「翔ッ、行くよ」。短い指揮官の言葉の意味は分かっていた。
6回裏二死、左手をかばうようにして左前打を放った中田翔内野手
この日ネット裏のテレビブースでは、テレビ中継のゲスト解説で兄貴分として慕っていたダルビッシュ有が札幌ドームを訪れていた。「ラッキーなヒットでした。目の前で打てて良かったですね」と、ホッとした表情だった。
チームを離れた兄貴分は、突き放すために「今年はほとんど話さなかった」という。主砲としての自立を期待してのことだ。中田翔も感じている。痛みをこらえ、その兄貴分の前で 3回に四球。 6回には前回2009年も含め、通算13打席目でのシリーズ初安打となる左前打を放った。「(ダルビッシュ有に見てもらって)うれしかった」。 4番としての存在感を示して笑みをこぼした。 4番・左翼・中田翔。それが逆襲の、 3連敗阻止の最大の要因だった。
▼北海道日本ハム・福島チーフトレーナー:痛みはあるけどあれくらい振れているので、あとは本人がやれる範囲でやるということ。痛み止めは飲んでいるが、あまり効いてないみたい。アイシングと電気治療を続けていく。
日本シリーズ第3戦の中継にゲスト出演するダルビッシュ有。左は工藤公康氏
レンジャーズのダルビッシュ有が、今シリーズ初勝利を挙げた古巣・北海道日本ハムの戦いぶりを評価した。テレビ朝日系が放送した一戦に、プレーヤーズゲストとして出演。 2ケタ安打で対戦成績を 1勝 2敗とし「北海道日本ハムのペースで、自分たちのやりたい野球をやっていた。
(巨人先発の)ホールトンは自滅です」と、 4時間 4分に及んだ長丁場の試合を総括した。日本シリーズのゲスト解説を務めるのは、昨季まで 7年間在籍した北海道日本ハム時代から 3年連続 4度目。工藤公康氏(日刊スポーツ評論家)と並び、 1年間のメジャー経験を踏まえた独自の視点を交えながら、冷静に戦況を分析した。また、開幕からずっと 4番に座った後輩中田翔については「浮き沈みはあったと思うが、最後まで打った。すごい成長」と褒めた。
3回、小谷野の打球を怖がり身をすくめて適時打を許したホールトン
巨人・先発デニス・ホールトン投手が北海道日本ハム打線に打ち込まれた。序盤から制球が安定せず、ボール先行の苦しい投球。 2回に稲葉に先制ソロを浴びると、四球と 2安打で追加点を許す。 3回にも 2つの四球と連打で 2点を奪われ 3回途中 5失点でKOされた。「無駄な四球が多く、要所でボールが高くなってしまったところを逃がされなかった。大事な試合でゲームを作れず申し訳ない」と、コメントした。
シリーズ初登板となった高木京介投手が、暴投で許した相手走者の生還を反省した。 6回一死 2塁、 3番手で登板。糸井を打ち取り二死 3塁としたが、打者中田への 4球目がワンバウンドになった。「チェンジアップです。 2ストライクと追い込んだのに、余計な力が入ってしまった。申し訳ないです」と振り返った。
≪日本シリーズ40代弾は杉浦、広沢、稲葉≫
40歳 2カ月の稲葉が 2回に決勝点となる先制本塁打。シリーズで40代選手の本塁打は1992年杉浦享外野手(ヤクルト)、2003年広沢克実内野手(阪神)に次ぎ 3人目。40代の勝利打点も代打満塁サヨナラ弾だった杉浦享外野手、昨年第 4、 5戦の小久保裕紀内野手(ソフトバンク)次いで 3人目( 4度目)となった。また相手投手のホールトンはレギュラーシーズン通算31打数 3安打、打率 0.097と苦手だったが、大舞台で 2長打 2打点と攻略した。
≪●●○はV率33%≫
北海道日本ハムが初勝利。シリーズで 2連敗後に初勝利を挙げたケースは過去15度(●●△を含む)あって、逆転優勝は昨季のソフトバンクまで5チーム。V確率は33%になる。 2連敗スタートから逆転優勝した 5チームをみると全て次の試合に勝ち 2勝 2敗のタイに持ち込んでいる。北海道日本ハムにとってきょうの第 4戦は負けられない。
「気分転換」の早出をしたおかげか、稲葉外野手が、 2回に右翼席へ先制の 1号ソロを運んだのは実に良い引き金になったと思って応援していた。
中田翔の 6回裏左前打は、TVを見ていたところ右手だけで打ったように見えた。左手は、本人が「ドラえもんの手」と言う様に手袋を通じて少々腫れが有るのが分かったので、ただ単に添えていただけだったのだろう。しかし、片手だけで左前打とは凄い選手だ。これからもドンドン伸びるだろうと思っている。
G軍団の選手潰しもこの試合では行われなかった。北海道で行った場合、どうなるのか分かっているのだろうか?こういう試合が本当の試合だろう。これからもファンの為に、綺麗でハツラツとした試合をして欲しいですね。さあ。今日(31日)も頑張って行こう!
ガンバレ!北の星!日本ハムファイターズ!
※ニッポン放送「ショウアップナイター」はここだ!
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18時少し前と19時,20時の時報の後にクイズが有ります。
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北海道日本ハムが先発全員12安打 7得点を奪って巨人を下し連敗を止め、本拠地で 1勝目を挙げ 1勝 2敗とした栗山英樹監督(51)は「試合をしていて、北海道っていいなって思いました」と満面の笑みを見せた。
左手を負傷している中田翔内野手(23)が 4番左翼でスタメンに名を連ねた。 6回の第 4打席で左前打を放った。日本シリーズに初出場した2009年から数えて、12打席目での記念すべき“シリーズ初安打”。この日ネット裏のテレビブースでは、テレビ中継のゲスト解説で兄貴分として慕っていたダルビッシュ有投手(26=レンジャーズ)が札幌ドームを訪れていた。
2番 2塁で日本シリーズ初出場となる今浪隆博内野手(28)が出場。
巨人・先発デニス・ホールトン投手(33)が北海道日本ハム打線に打ち込まれた。
シリーズ初登板となった高木京介投手(23)が、暴投で許した相手走者の生還を反省した。記事をまとめてみました。
北海道日本ハムは 2回、稲葉の 1号ソロなどで 2点先制。 3回には稲葉の適時 2塁打などで 3点を追加。巨人は 3回まで 1安打無得点。
5点を追う巨人は 5回、坂本の適時打などで 2点を返した。北海道日本ハムは 6回、巨人・高木京介の暴投でリードを 4点に広げた。
巨人は 8回、代打石井の適時内野安打で 1点を返したが反撃もここまで。 8回に 1点を追加した北海道日本ハムが継投で逃げ切り、<北海道日本ハム7-3巨人>として勝った。
やっぱり、イナバが救った。「コナミ日本シリーズ2012」は30日、札幌ドームに場所を移して第 3戦が行われ、北海道日本ハムが巨人を<北海道日本ハム7-3巨人>で下し、シリーズ初勝利を挙げた。稲葉が 2回、右中間に先制ソロ。40代でのシリーズ本塁打は2003年の阪神・広沢克実内野手以来 9年ぶり 3人目となった。稲葉は 3回にも右中間適時 2塁打を放ち、 2安打 2打点の大活躍。過去 2戦でわずか 11点だった打線は大ベテランのバットに引っ張られ、先発全員の12安打で快勝した。
稲葉が汗だくになりながら、早出でロングティーを敢行。薄暗い札幌ドームで一塁ベンチ前から右翼スタンドへ次々と打球を放り込みながら、体重移動などのバランスを確認。連敗スタートから巻き返しを図る本拠地での 3連戦を前に、気合十分で「気分転換、気分転換」と、悪い流れを吹っ切ろうと一心不乱に振り込んでいた。怠らない準備が値千金の一打を呼び込んだ。
3回一死 1、 2塁稲葉篤紀外野手は適時打を放った
稲葉が 1本塁打を含む 4打数 2安打 2打点の活躍で、チームの連敗を止めた。チームの窮地に何とかしてくれる男。だから稲葉は頼りになる。たった一振り。それも先制弾という最高の形で、傾きかけたシリーズの流れまでもグッと引き寄せた。
2回一死から ホールトンが内角低めに投じた 127キロのスライダーを一直線で右翼席へ。先制の 1号ソロ本塁打を放った。日本シリーズは通算 5本目のホームラン。体が自然と動いた。「縦振り」と呼ばれるバットのヘッドが立ったまま振り抜く、稲葉独特のスイングで完璧に捉えた。打球は一直線で右中間席へ。今シリーズ 3戦目で初の先制点を奪い、重苦しかったベンチのムードを一気に吹き飛ばした。
2回一死、右中間にソロ本塁打を放ち、ベンチの祝福を受ける稲葉篤紀外野手(左)
「ブライアン(先発のウルフ)が僕らの流れを作ってくれていたので、そのおかげで打てた一発だと思います。いい感触はありましたが、入るとは思わなかったので自分でも驚いています。(先制弾で流れを)変えましたね。今年一番の打ち方、一番の当たり。しっかり捉えたから打球の伸びが 1つ 2つあった。ホームで打てたし気持ちいいですね」と振り返った。敵地では 2連敗と苦戦して戻った本拠地。「いい流れをつかめているので、この後もしっかり気を引き締めていきます」と油断はなかった。
B・Bとともにファンの声援に応える稲葉篤紀外野手
3回には 3点目となる右中間への適時 2塁打を放った。試合後のヒーローインタビューでは「みなさまの気持ちが打たせてくれたと思います」とファンに感謝。最後に「日本一になりたいです!みなさん、ともに頑張りましょう!」と絶叫していた。お立ち台でそう叫んだ稲葉には、逆転日本一への道が見えている。
MVPに輝いた2006年に 2本、2009年の 2本に続く日本シリーズ通算 5号目のアーチはシリーズ史上 3人目の快挙となる40代アーチ。さらに 3回一死 1、 2塁で右中間へ適時 2塁打。これも 2段階ロケットのような打球の伸びで右中間を破り、不惑とは思えないパワーを見せた。対ホールトンはソフトバンク時代も含めて対戦成績は31打数 3安打と苦手にしていた。 1、 2戦の巨人バッテリーの攻めにも「研究されていると感じた」。
2回裏北海道日本ハム一死、本塁打を放った稲葉篤紀外野手(左)は陽岱鋼外野手とポーズ
8月に40歳を迎えた今季は 2年契約の最終年。2005年の移籍以降、先頭に立ってチームをけん引してきた大ベテランは言う。「きょうという日はもう来ない。同じ打席は二度とない。いつもこの打席が最後だと思ってやってきた」。過去のどんな実績も成績を残さなければ来季はない。開幕から「ダメならこのまま引退もある」と言い聞かせながら一打席一打席に集中して結果を残してきた。
第 2戦で左手甲に死球を受けながら、強行出場した中田翔を「周りの僕たちが何とかしてあげないと、と思っていた」と有言実行でカバーした頼れる先輩。ナインの精神的支柱である稲葉に引っ張られた打線はシリーズ 9度目の先発全員となる12安打で 7点を奪い、本拠地で完全に息を吹き返した。
目を潤ませながらインタビューに答える栗山英樹監督
北海道日本ハムが先発全員12安打 7得点を奪って巨人を下した。北海道日本ハムは連敗を止め、本拠地で 1勝目を挙げ 1勝 2敗とした栗山監督は「試合をしていて、北海道っていいなって思いました」と満面の笑みを見せた。
これで通算成績は1勝2敗と、まだ負け越しており「戦いはこれから。とにかく明日に向かって、戦うことしか考えていない」と、すぐに気持ちを引き締めていた。
▽栗山監督の話:本当にたくさんのみなさんに応援してもらって…。( 1、 2戦で)連敗して申し訳ない。試合が始まって本当に北海道っていいな、本拠地っていいなって思った。選手たちも戦う空気があった。本当に(ファンに)感謝している。戦いはまだこれから。まだ 1つ勝っただけで(札幌ドームで)あと 2つやれる。少しでも長くファンのみなさまに見てもらえるように頑張りたい。( 2回に先制ソロ本塁打を放って流れを呼び寄せた稲葉は)さすが、と思いました。( 1、 2戦は)何とかしたいという気持ちが強すぎて機能しなかった。稲葉には本当に感謝している。明日(第 4戦) 1つ取ることが大事。
テレビのゲストで笑顔を見せるダルビッシュ有
栗山監督が試合前、前エースの目の前で逆襲を開始することを誓った。敵地の東京ドームで 2連敗スタート。今日から本拠地で仕切りなおしの 3連戦が始まる。この日は、昨季までチームに在籍したダルビッシュ有投手がテレビのゲスト解説で生観戦する予定で、指揮官は「チームを離れても心配かけないようにするからねと、言っていたんだよね。心配かけてるよね。頑張ります」と、気持ちを引き締めていた。
打撃練習に備えて左手に黒い帯状のテープを巻く中田翔内野手
左手を負傷している北海道日本ハム中田翔が 4番左翼でスタメンに名を連ねた。この日の試合前練習では、フリー打撃も通常通りに消化した。
中田翔は28日の第 2戦(東京ドーム)で、 1回に巨人・沢村から左手甲に死球を受け、 4回の守備から途中交代。今季初めて4番の座を譲った。前日29日は全体練習の参加を見送って治療に専念していた。それから中 1日。試合前にはロッカーを訪れた沢村から謝罪も受けた。「手がグローブになろうが“行くよ”と言った」と栗山監督はトレーナーから「出場できるか微妙」という報告をあえて聞かず、中田に強制出場を求めた。
また、 2番 2塁で日本シリーズ初出場となる今浪隆博内野手が出場。
6回裏、左前打を放った中田翔内野手
中田翔が、 6回の第 4打席で左前打を放った。日本シリーズに初出場した2009年から数えて、12打席目での記念すべき“シリーズ初安打”。
激痛が走る。腫れた左手は打撃用手袋をはめるのがやっと。それでも中田翔は 4番を打ち、左翼を守った。 5打席立って11スイング。その全てがフルスイングだった。
「痛み止め(の薬)は効かないね。痛かったから。打つ瞬間に本能的にかばって自分の打撃ができなかった。勝ってよかった。それが一番」
4番・左翼で今季 150試合目のスタメンに名を連ねた。中田翔がいること。それが北海道日本ハムが本来の野球をやるための最大の条件だった。左手の甲には浅黒いアザが残る。フルスイングして手首を返すと、激痛が走った。「自分のポイントで振るのが怖かったけど、そうも言っていられなかった」。不動の 4番に座った今季。栗山監督から求められたのが「タフさ」だった。「翔ッ、行くよ」。短い指揮官の言葉の意味は分かっていた。
6回裏二死、左手をかばうようにして左前打を放った中田翔内野手
この日ネット裏のテレビブースでは、テレビ中継のゲスト解説で兄貴分として慕っていたダルビッシュ有が札幌ドームを訪れていた。「ラッキーなヒットでした。目の前で打てて良かったですね」と、ホッとした表情だった。
チームを離れた兄貴分は、突き放すために「今年はほとんど話さなかった」という。主砲としての自立を期待してのことだ。中田翔も感じている。痛みをこらえ、その兄貴分の前で 3回に四球。 6回には前回2009年も含め、通算13打席目でのシリーズ初安打となる左前打を放った。「(ダルビッシュ有に見てもらって)うれしかった」。 4番としての存在感を示して笑みをこぼした。 4番・左翼・中田翔。それが逆襲の、 3連敗阻止の最大の要因だった。
▼北海道日本ハム・福島チーフトレーナー:痛みはあるけどあれくらい振れているので、あとは本人がやれる範囲でやるということ。痛み止めは飲んでいるが、あまり効いてないみたい。アイシングと電気治療を続けていく。
日本シリーズ第3戦の中継にゲスト出演するダルビッシュ有。左は工藤公康氏
レンジャーズのダルビッシュ有が、今シリーズ初勝利を挙げた古巣・北海道日本ハムの戦いぶりを評価した。テレビ朝日系が放送した一戦に、プレーヤーズゲストとして出演。 2ケタ安打で対戦成績を 1勝 2敗とし「北海道日本ハムのペースで、自分たちのやりたい野球をやっていた。
(巨人先発の)ホールトンは自滅です」と、 4時間 4分に及んだ長丁場の試合を総括した。日本シリーズのゲスト解説を務めるのは、昨季まで 7年間在籍した北海道日本ハム時代から 3年連続 4度目。工藤公康氏(日刊スポーツ評論家)と並び、 1年間のメジャー経験を踏まえた独自の視点を交えながら、冷静に戦況を分析した。また、開幕からずっと 4番に座った後輩中田翔については「浮き沈みはあったと思うが、最後まで打った。すごい成長」と褒めた。
3回、小谷野の打球を怖がり身をすくめて適時打を許したホールトン
巨人・先発デニス・ホールトン投手が北海道日本ハム打線に打ち込まれた。序盤から制球が安定せず、ボール先行の苦しい投球。 2回に稲葉に先制ソロを浴びると、四球と 2安打で追加点を許す。 3回にも 2つの四球と連打で 2点を奪われ 3回途中 5失点でKOされた。「無駄な四球が多く、要所でボールが高くなってしまったところを逃がされなかった。大事な試合でゲームを作れず申し訳ない」と、コメントした。
シリーズ初登板となった高木京介投手が、暴投で許した相手走者の生還を反省した。 6回一死 2塁、 3番手で登板。糸井を打ち取り二死 3塁としたが、打者中田への 4球目がワンバウンドになった。「チェンジアップです。 2ストライクと追い込んだのに、余計な力が入ってしまった。申し訳ないです」と振り返った。
≪日本シリーズ40代弾は杉浦、広沢、稲葉≫
40歳 2カ月の稲葉が 2回に決勝点となる先制本塁打。シリーズで40代選手の本塁打は1992年杉浦享外野手(ヤクルト)、2003年広沢克実内野手(阪神)に次ぎ 3人目。40代の勝利打点も代打満塁サヨナラ弾だった杉浦享外野手、昨年第 4、 5戦の小久保裕紀内野手(ソフトバンク)次いで 3人目( 4度目)となった。また相手投手のホールトンはレギュラーシーズン通算31打数 3安打、打率 0.097と苦手だったが、大舞台で 2長打 2打点と攻略した。
≪●●○はV率33%≫
北海道日本ハムが初勝利。シリーズで 2連敗後に初勝利を挙げたケースは過去15度(●●△を含む)あって、逆転優勝は昨季のソフトバンクまで5チーム。V確率は33%になる。 2連敗スタートから逆転優勝した 5チームをみると全て次の試合に勝ち 2勝 2敗のタイに持ち込んでいる。北海道日本ハムにとってきょうの第 4戦は負けられない。
「気分転換」の早出をしたおかげか、稲葉外野手が、 2回に右翼席へ先制の 1号ソロを運んだのは実に良い引き金になったと思って応援していた。
中田翔の 6回裏左前打は、TVを見ていたところ右手だけで打ったように見えた。左手は、本人が「ドラえもんの手」と言う様に手袋を通じて少々腫れが有るのが分かったので、ただ単に添えていただけだったのだろう。しかし、片手だけで左前打とは凄い選手だ。これからもドンドン伸びるだろうと思っている。
G軍団の選手潰しもこの試合では行われなかった。北海道で行った場合、どうなるのか分かっているのだろうか?こういう試合が本当の試合だろう。これからもファンの為に、綺麗でハツラツとした試合をして欲しいですね。さあ。今日(31日)も頑張って行こう!
ガンバレ!北の星!日本ハムファイターズ!
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18時少し前と19時,20時の時報の後にクイズが有ります。
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