●首位阪神が巨人に連敗し、 7年ぶりの「6カード連続勝ち越し」を逃した。連敗は 3月30日、31日の広島戦以来今季 2度目で「2位」巨人に「2ゲーム」差に縮められた。巨人は 1回、岡本和真内野手(24)の「2点適時2塁打」などで 3点を先制。 2回は吉川尚輝内野手(26)の「ソロ」と坂本勇人内野手(32)の「2ラン」で加点。阪神は 3回に佐藤輝明外野手(22=近畿大學)が適時打。阪神は 6回二死 1塁、途中出場の北條史也内野手(26)が左翼席へ「1号2ラン」を放った。阪神秋山拓巳投手(29)は「3回6失点」、巨人髙橋優貴投手(24)は「6回3失点」で降板した。巨人は 7回に香月の「3号ソロ」、 9回は梶谷の「3号ソロ」で追加点を挙げて連勝。先発髙橋は「4勝」目。阪神秋山は「2敗」目を喫した。
●梅野隆太郎捕手(29)が、 3回の攻撃で代打を送られ途中交代した。初回の守備でアクシデントがあった。一死 1塁、打者梶谷隆幸外野手(32=横浜DeNA)の場面。先発秋山が投じた 5球目 129キロフォークはファウルチップとなり、捕手梅野の左膝付近に直撃した。しばらくもん絶したが、そのままプレーを続行していた。 2回の第 1打席前には場内に治療のアナウンスが響いたが、そのまま打席に入り四球で出塁。 2塁まで進み、「1番」近本の遊ゴロで 3塁憤死となっていた。梅野は18日のヤクルト 5回戦(甲子園)でも石井大智投手(23=四国IL・高知)のワンバウンドが右手親指付近を直撃して負傷交代。この時も大事には至らなかった。
●阪神「ドラフト1位佐藤輝明内野手が、巨人戦 6試合目で「初適時打」を放った。 6点ビハインドの 3回二死 1、 2塁で、巨人先発左腕髙橋の直球を左翼へはじき返してのタイムリー。 5試合ぶりの打点を挙げた。前日21日は 3三振を喫するなど、打点のなかった直近 4試合では「15打数1安打」と苦しんでいた。巨人先発髙橋とは 8日(甲子園)に対戦し、空振り三振、 2直、 3飛で3打席ノーヒットだった。リベンジの一打で意地を見せた。「輝の意地」だ。打撃低調だった佐藤輝明内野手が、「マルチ安打」と「特大飛球」で復調気配を見せた。初回二死満塁で放った大きな中飛に続き、 3回には 5試合ぶり打点のタイムリーを放つなど 2安打。直近 4試合は内野安打 1本のみだったが、完敗試合で気を吐いた。首位阪神は連敗で「「2位」巨人に「2ゲーム」差に迫られたが、23日から甲子園に帰り、今季「3戦3勝」のDeNA戦で立て直しを期す。試行錯誤の毎日だ。この日の試合前、ティー打撃で井上一樹ヘッドコーチ(49)から直接指導を受けた。技術よりも気持ちの部分を指摘された言葉が、心に響く。初回二死満塁の第 1打席では、中堅へ大飛球。中飛に倒れたが、自信を持ってスイングし、本来の姿を取り戻しつつある。チームは 7年ぶりの「6カード連続勝ち越し」を逃した。だが、それ以上に、悩めるルーキーが上昇のきっかけをつかんだことが大きい。23日からは甲子園に帰ってDeNA 3連戦。 2度の「H」ランプを良薬に、「完全復活」を目指す。
●北條史也内野手に「今季1号」が飛び出した。 5点を追う 6回二死 1塁。巨人先発髙橋の 143キロを捉えると、打球は左翼スタンドへ一直線。 3点差へ迫る「1号2ラン」となった。今季はここまで代打での起用が多く、この日も 4回に秋山の代打で出場していた。今季 7打席目での 1発となった。また、20日の巨人戦で今季「初安打」を放っており、出場「2試合連続安打」となった。光星学院(現八戸学院光星)の 6学年先輩、巨人坂本の目の前で“恩返し弾”を届けた。今年 1月、坂本と初めて、18日間の「合同自主トレ」を実施。坂本から言葉をかけられた。攻守とも学びの多かった坂本塾。遊撃を守る先輩に成長した姿を見せたかった。 4回の代打では坂本の頭上を襲う痛烈なライナー。グンと伸びた打球を捕球した坂本も驚きの表情を見せ、打球を通じて会話を交わしたようなシーンだった。その坂本は 2回に「2ラン」を放っており、今度は自分の番とばかりに、アーチ競演で応えた。これで出場「2試合連続安打」。矢野燿大監督(52)もあらためて期待の大きさを明かした。スタメン奪回へ北條も引き締めた。高卒 9年目。背番号は「2」から「26」に変わった。ニュー北條が逆襲に出る。
●阪神の先発秋山拓巳投手が「3回6失点」で「敗戦投手」になった。今季の阪神投手陣は開幕から全試合で先発投手が責任回数の 5回以上を投げていたが、21試合でストップした。19年 5~ 6月に「27試合連続」で先発 5回以上の例があるが、開幕からでは、00年以降では11年の「22試合連続」が最長。秋山拓巳投手が3回10安打6失点でマウンドを降りた。立ち上がりの初回、4番岡本和に2点二塁打を許すなど3失点。2回には吉川に右越えソロ、坂本に左越え2ランと立て続けに本塁打を浴び3点を失った。4回の打席で代打を送られて交代した。先発の踏ん張りが強さの原動力だった。 開幕投手の藤浪晋太郎投手(27)に始まり、今季は全試合で先発投手は責任回数の 5回以上を投げてきた。だが、シーズン22試合目となるこの試合でついにストップ。悪い流れは簡単に断ち切ることはできない。 3点差まで追い上げて迎えた 7回には、代わったばかりのジョン・エドワーズ投手(33)が先頭香月一也内野手(25)に「右越えソロ」を被弾。 8回にもマウンドに上がったばかりの桑原謙太朗投手(35)が梶谷に中越えソロを浴びた。チームは今季ワーストの 8失点。 東京ドームの空中戦に屈した。
●小野泰己投手(26)は 2週間ぶりの登板で自己最速 157キロを計測し、 2イニングを「3奪三振無安打無失点」と快投した。 5点ビハインドの 4回から登板。 150キロ台の直球で押し続け、許した走者は内野ゴロ失策の 1人だけだった。矢野監督は投球内容を評価した。
●連投の馬場皐輔投手(25)が 2戦連続で無失点に抑えた。北條史也内野手の「1号2ラン」で 3点差に詰め寄った直後の 6回、「3番手」で登板。 2四球を出して二死 2、 3塁のピンチで「4番」岡本和真内野手を迎えたが、フルカウントからカットボールで空振り三振。代名詞のガッツポーズも飛び出した。
記事をまとめてみました。
<巨人 8- 3阪神>◇ 6回戦◇阪神 3勝 3敗 0分◇22日◇東京ドーム
巨人は 1回、岡本和の「2点適時2塁打」などで 3点を先制。 2回は吉川の「ソロ」と坂本の「2ラン」で加点。阪神は 3回に佐藤輝が適時打。
阪神は 6回二死 1塁、途中出場の北條が左翼席へ「1号2ラン」を放った。阪神秋山は「3回6失点」、巨人髙橋は「6回3失点」で降板した。
巨人は 7回に香月の「3号ソロ」、 9回は梶谷の「3号ソロ」で追加点を挙げて連勝。先発髙橋は「4勝」目。阪神秋山は「2敗」目を喫した。
7回裏巨人無死、香月一也内野手は「右越えソロ本塁打」を放った。投手:ジョン・エドワーズ投手=東京ドーム
首位阪神が巨人に連敗し、 7年ぶりの「6カード連続勝ち越し」を逃した。連敗は 3月30日、31日の広島戦以来今季 2度目で「2位」巨人に「2ゲーム」差に縮められた。
先発秋山拓巳投手が 1回に 3点を先制されると、 2回には吉川「2号ソロ」、坂本「3号2ラン」と 2被弾し、さらに 3失点。 3回「10安打6失点」で降板した。阪神の先発が 5回持たずに交代したのは開幕から22試合目で初めてだった。
3回に佐藤輝の左前適時打、 6回には途中出場の北條が今季「1号2ラン」を放ち 3点差まで詰め寄ったが、 7回、 8回と救援陣が失点し巨人に突き放された。今季の対巨人は 6試合で「3勝3敗」となった。
選手交代を告げベンチに引き揚げる矢野燿大監督=東京ドーム
首位阪神が巨人に連敗し、 7年ぶりの「6カード連続勝ち越し」を逃した。連敗は 3月30日、31日の広島戦以来今季 2度目で「2位」巨人に「2ゲーム」差に縮められた。試合後の矢野燿大監督のコメントは以下の通り。
-秋山が序盤からつかまった
矢野監督 あの展開になると、なかなか反撃もしにくかったけど。その中で中盤いけたというのはチームとしての粘りというか、そういうものは出せた部分もあったんじゃないかと思う。キレと丁寧に低めに投げていくというのがアキ(秋山)のピッチング。ああなっちゃうと、こういうことになるんで、次回、しっかり投げてくれたら。
ベンチで厳しい表情を見せる阪神矢野燿大監督(中央左)ら=東京ドーム
-この 3戦振り返って
矢野監督 特にうちの戦いができなかったとは思っていない。ただこの球場なんでね。本当に狭いというか、すぐホームランになる。そういうところではやっぱり先発が頑張ってもらうというところでは、アキがやっぱり粘れなかったというふうになると、こういう試合になってしまう。でも、ヤギ(青柳)も 1点ずつで踏ん張っている試合やし、初戦もみんなで取れた試合。
-昨季の比較で十分できる手応えも
矢野監督 言い出せばいろいろある。でも対ジャイアンツというのは、始まる前も言うたけど、意識はしているけど、自分たちの野球をやるというのが一番やりたいこと。そういうところでは自分たちの野球というのはできた部分がまあまあ、負け越しだけど、自分たちの野球はできたかなという部分の方があったと思う。
9回表阪神一死、ベンチで厳しい表情の矢野燿大監督(左から 3人目)=東京ドーム
首位阪神が巨人に連敗し、 7年ぶりの「6カード連続勝ち越し」を逃した。連敗は 3月30日、31日の広島戦以来今季 2度目で「2位」巨人に「2ゲーム」差に縮められた。
▼阪神が巨人に連敗。今季、甲子園では「2勝1敗」と勝ち越したものの、苦手の東京ドームでは負け越した。同球場では通算「158勝246敗9分け」の勝率「3割9分1厘」と大きく負け越している。矢野監督就任後も19年が「5勝8敗」、20年が開幕から「8連敗」するなど「3勝9敗」と“鬼門”は変わらず。「優勝」を狙うためにも“鬼門”を克服したい。
1回裏巨人一死 1塁、打者梶谷隆幸外野手の時、ボールを当てた捕手梅野隆太郎捕手=東京ドーム
梅野隆太郎捕手が、 3回の攻撃で代打を送られ途中交代した。
初回の守備でアクシデントがあった。一死 1塁、打者梶谷の場面。先発秋山が投じた 5球目 129キロフォークはファウルチップとなり、捕手梅野の左膝付近に直撃した。しばらくもん絶したが、そのままプレーを続行していた。
2回の第 1打席前には場内に治療のアナウンスが響いたが、そのまま打席に入り四球で出塁。 2塁まで進み、「1番」近本の遊ゴロで 3塁憤死となっていた。
捕手は 3回裏の守備から坂本に交代。攻守に欠かせない存在だけに、梅野の状態が心配される。
1回裏巨人一死 1塁、打者梶谷隆幸外野手の時、ボールを当てて痛がる捕手梅野隆太郎捕手=東京ドーム
梅野隆太郎捕手が巨人 6回戦(東京ドーム)左足を負傷し、大事を取る形で途中交代した。
1回裏の守りで「3番」梶谷のファウルチップが左膝付近を直撃。そのままプレーを続行し、治療後の 2回の打席では四球を選んだ。だが 3回の 2打席目に代打を送られて交代した。井上ヘッドコーチは「当たりどころがあまり良くなかった。シーズンは長いし、『2番手3番手』も控えているので大事を取った」と説明。重傷ではないとみられる。梅野は18日のヤクルト 5回戦(甲子園)でも石井大のワンバウンドが右手親指付近を直撃して負傷交代。この時も大事には至らなかった。
3回表阪神二死 1、 2塁、左前に適時打を放った佐藤輝明内野手=東京ドーム
阪神「ドラフト1位佐藤輝明内野手が、巨人戦 6試合目で「初適時打」を放った。
6点ビハインドの 3回二死 1、 2塁で、巨人先発左腕髙橋の直球を左翼へはじき返してのタイムリー。 5試合ぶりの打点を挙げた。「打ったのはストレート。 1点ずつ返していけば、まだまだ分からないと思うので、チャンスの場面で打つことができて良かったです。次の打席以降も全部打てるように頑張ります」と、諦めない気持ちをぶつけた。
前日21日は 3三振を喫するなど、打点のなかった直近 4試合では「15打数1安打」と苦しんでいた。
3回表阪神二死 1、 2塁、左前適時打を放った佐藤輝明内野手=東京ドーム
復活を目指し、試行錯誤を重ねていた。この日の試合前ティー打撃では、井上ヘッドコーチから直接指導を受けた。その後、矢野監督、井上ヘッドコーチ、北川コーチが見守る中、フリー打撃。30スイングで柵越えはなし。こすったようなファウルが多く見られ、終了後には再び井上ヘッドコーチと話し込んでいた。
巨人先発髙橋とは 8日(甲子園)に対戦し、空振り三振、 2直、 3飛で3打席ノーヒットだった。リベンジの一打で意地を見せた。
3回表阪神二死 1、 2塁、左前適時打を放った佐藤輝明内野手=東京ドーム
「輝の意地」だ。打撃低調だった佐藤輝明内野手が、「マルチ安打」と「特大飛球」で復調気配を見せた。初回二死満塁で放った大きな中飛に続き、 3回には 5試合ぶり打点のタイムリーを放つなど 2安打。直近 4試合は内野安打 1本のみだったが、完敗試合で気を吐いた。首位阪神は連敗で「「2位」巨人に「2ゲーム」差に迫られたが、23日から甲子園に帰り、今季「3戦3勝」のDeNA戦で立て直しを期す。
◇ ◇ ◇
静まり返っていた左翼席にも、はっきりと聞こえる快音が響いた。 3回二死 1、 2塁。佐藤輝は、初球から狙っていた。巨人先発髙橋の外角 145キロ直球に逆らわない。力みなく打ち返すと、打球は左翼前に弾んだ。「 1点ずつ返していけば、まだまだ分からない」。巨人戦初の適時打で 5試合ぶりの打点をマーク。 6点ビハインドで沈んでいたベンチに活気を与えた。
3回に適時安打を放った佐藤輝明内野手(左)はマルテ内野手とグータッチする=東京ドーム
「チャンスの場面で打つことができてよかったです。次の打席以降も全部打てるように頑張ります」
試合中の言葉通り、 8回の第 4打席では、中川からバットを折りながらも左翼前へ落とした。いずれも左腕からで、 5試合ぶりの「マルチ安打」を決めた。直近 4試合は内野安打のみの「15打数1安打」で10三振。前回対戦で「3の0」に斬られた髙橋相手にスタメン落ちも考えられたが、矢野監督の期待に結果で応えた。
試行錯誤の毎日だ。この日の試合前、ティー打撃で井上ヘッドコーチから直接指導を受けた。「お前の結果次第で勝敗を左右することもある。レギュラーとして出てる責任は感じながらやらないと」。技術よりも気持ちの部分を指摘された言葉が、心に響く。「使ってもらっている以上、打てない時もありますけど、そういう時でも守備とか走塁とか、自分がやるべきことはしっかりやっていかないと」。初回二死満塁の第 1打席では、中堅へ大飛球。中飛に倒れたが、自信を持ってスイングし、本来の姿を取り戻しつつある。
8回表阪神無死、佐藤輝明内野手は左前打を放った。投手:中川皓太投手=東京ドーム
チームは 7年ぶりの「6カード連続勝ち越し」を逃した。だが、それ以上に、悩めるルーキーが上昇のきっかけをつかんだことが大きい。「 2本出たことは良かったけど、負けてしまった悔しさの方が大きいです。切り替えて、いいところで打てるように頑張ります」。23日からは甲子園に帰ってDeNA 3連戦。 2度の「H」ランプを良薬に、「完全復活」を目指す。
6回表阪神6回二死 1塁、「左越え2点本塁打」を放った北條史也内野手=東京ドーム
阪神の北條史也内野手に「今季1号」が飛び出した。
5点を追う 6回二死 1塁。巨人先発髙橋の 143キロを捉えると、打球は左翼スタンドへ一直線。 3点差へ迫る「1号2ラン」となった。
今季はここまで代打での起用が多く、この日も 4回に秋山の代打で出場していた。今季 7打席目での 1発となった。また、20日の巨人戦で今季「初安打」を放っており、出場「2試合連続安打」となった。
6回表阪神二死 1塁、北條史也内野手は左越え2点本塁打を放った。投手:髙橋優貴投手=東京ドーム
阪神の北條史也内野手が「今季1号」をかっ飛ばした。 5点を追う 6回二死 1塁。巨人先発髙橋の 143キロを捉えた打球は左翼スタンドへ一直線。 3点差に迫る「1号2ラン」となり、ベンチ前でナインに出迎えられると笑顔がはじけた。「積極的にいった中で、狙い球を考えた」と甘く入った直球を振り抜いた。
光星学院(現八戸学院光星)の 6学年先輩、巨人坂本の目の前で“恩返し弾”を届けた。今年 1月、坂本と初めて、18日間の「合同自主トレ」を実施。坂本から「シンプルに技術を磨け」と言葉をかけられた。「キャッチボールでも守備でも打撃でも、 1つ 1つの動きや意識について、いろいろアドバイスしてもらった」。
6回表阪神二死 1塁、北條史也内野手(右)は「2点本塁打」を放ち笑顔でタッチを交わす=東京ドーム
攻守とも学びの多かった坂本塾。遊撃を守る先輩に成長した姿を見せたかった。 4回の代打では坂本の頭上を襲う痛烈なライナー。グンと伸びた打球を捕球した坂本も驚きの表情を見せ、打球を通じて会話を交わしたようなシーンだった。その坂本は 2回に「2ラン」を放っており、今度は自分の番とばかりに、アーチ競演で応えた。
首位を走るチームの内野争いはし烈を極める。 2塁は糸原、 3塁は大山で固定。遊撃もルーキーの中野が「9試合連続スタメン」で結果を出している。同じ右打者では山本も控え、北條も今季はここまで代打での起用が続く。だが、試合への準備や研究は怠らず、20日の巨人戦では代打で大江から今季初安打をマーク。そして今季 7打席目、会心の 1発を運んだ。
6回表阪神二死 1塁、「左越え2点本塁打」を放った北條史也内野手はファンの拍手に手を上げて応える=東京ドーム
これで出場「2試合連続安打」。矢野監督も「打席が少ない中で打つって大変。素晴らしいホームランやったし、あいつが打つと盛り上がる。代打で右となれば北條というのもあるし、スタメンで出ることもあり得る」とあらためて期待の大きさを明かした。スタメン奪回へ北條も「ここからが大事」と引き締めた。高卒 9年目。背番号は「2」から「26」に変わった。ニュー北條が逆襲に出る。
阪神の先発秋山拓巳投手が「3回6失点」で「敗戦投手」になった。
今季の阪神投手陣は開幕から全試合で先発投手が責任回数の 5回以上を投げていたが、21試合でストップした。19年 5~ 6月に「27試合連続」で先発 5回以上の例があるが、開幕からでは、00年以降では11年の「22試合連続」が最長。
阪神先発の秋山拓巳投手=東京ドーム
阪神の先発投手が開幕から22試合目で初めて5回を持たずに降板となった。
秋山拓巳投手が3回10安打6失点でマウンドを降りた。立ち上がりの初回、4番岡本和に2点二塁打を許すなど3失点。2回には吉川に右越えソロ、坂本に左越え2ランと立て続けに本塁打を浴び3点を失った。4回の打席で代打を送られて交代した。
今季の阪神投手陣は、前日の試合まで開幕から21試合すべてで先発投手が責任回数の5回以上を投げていた。
2回裏巨人一死 1塁、坂本勇人内野手(左)に左越え本塁打を浴びた秋山拓巳投手=東京ドーム
虎の快進撃を支えてきた「発神話」が崩れた。 先発の秋山拓巳投手が巨人打線の餌食となり、「3回10安打6失点KO」を食らった。 初回は「4番」岡本和に 2点 2塁打を許すなど 3失点。 2回には吉川に「右越えソロ」、坂本に「左越え2ラン」と立て続けに本塁打を浴び 3点を失った。 4回の打席で交代。 試合前まで「防御率1.80」と抜群の安定感を誇った右腕は、「今日はすごく悔しい結果になってしまいました」と唇をかんだ。
先発の踏ん張りが強さの原動力だった。 開幕投手の藤浪に始まり、今季は全試合で先発投手は責任回数の 5回以上を投げてきた。
だが、シーズン22試合目となるこの試合でついにストップ。 矢野監督は「 3点、 3点というのはあまりにも重かった」と振り返った。
2回、坂本勇人内野手(手前)に「2ラン」を浴び、がっくりの秋山拓巳投手=東京ドーム
悪い流れは簡単に断ち切ることはできない。 3点差まで追い上げて迎えた 7回には、代わったばかりのエドワーズが先頭香月に「右越えソロ」を被弾。 8回にもマウンドに上がったばかりの桑原が梶谷に中越えソロを浴びた。チームは今季ワーストの 8失点。東京ドームの空中戦に屈した。
初回には長打 2本と 1四球を奪いながらも無得点と、攻撃でチグハグな部分も目立った。 立ち上がりの明暗が結果的に勝敗につながった。 前日は先制すれば「16連勝」など数々の打撃神話が崩壊。 昨季、開幕から「8連敗」し、「3勝9敗」と苦手にしていた東京ドームは今季も「鬼門」なのか。 今季初の同地 3連戦は「1勝2敗」で「2位」巨人に「2ゲーム」差に詰められた。 それでも指揮官は「特にうちの戦いができなかったとは思っていない」ときっぱり。 内容のある負けと分析し、引きずることはないとした。
2回 6失点に悔しそうな表情を見せる秋山拓巳投手=東京ドーム
マウンドでは何度も首をかしげ、ベンチで悔しさをにじませた。秋山が「3回10安打6失点」でKOされ、「2敗目(2勝)」。開幕から先発陣は、すべて 5回以上投げていたが「22試合目」で途切れさせてしまった。
「きょうは、すごく悔しい結果になってしまいました」
必死で言葉を絞り出した。変化球の切れ、生命線の制球力ともに最悪だった。 1回、 2本の安打で招いた一死 1、 3塁のピンチ。前日に青柳から「2打席連続アーチ」を放った岡本和にカットボールをとらえられた。打球は、中堅・近本の頭上を越える 2点 2塁打。さらに、重信にも左前適時打を浴び、「3失点」目だ。
今季は 3試合すべて「クオリティー・スタート86回以上、自責点3以下)」と安定感を誇った右腕が、巨人の勢いと雰囲気にのまれてしまった。
2回には先頭の吉川に被弾すると、一死 1塁からは坂本に左越えの「特大2ラン」。 4回の攻撃で代打を告げられた。
3回 6失点で降板する秋山拓巳投手=東京ドーム
開幕からの虎の快進撃。セ・リーグトップの「26本塁打」と破壊力抜群の打撃陣が目立つが、やはり先発投手陣の頑張りが大きな原動力だ。
矢野監督は「アキ(秋山)が粘れなかったから、こういう試合になってしまった。でも、今まで頑張ってくれているわけだし。次回、しっかりやり返してくれたらいいんでね」と背信投球にも責めることはなかった。
今季初の東京ドームで巨人に「1勝2敗」と負け越したが、ここまで「3勝3敗」と互角だ。秋山は「この悔しさをもって(胸に秘めて)、次の登板では抑えることができるように頑張りたい」と決意を新たにした。リベンジする機会は、まだまだ残されている。
阪神2番手の小野泰己投手=東京ドーム
小野泰己投手は 2週間ぶりの登板で自己最速 157キロを計測し、 2イニングを「3奪三振無安打無失点」と快投した。 5点ビハインドの 4回から登板。 150キロ台の直球で押し続け、許した走者は内野ゴロ失策の 1人だけだった。前回登板まで2戦連続失点していただけに「ずっと0点で抑えたいという気持ちは強く持っていました」。矢野監督は「いいボールを投げていた。自信にしていってくれたら」と投球内容を評価した。
阪神「3番手」の馬場皐輔投手=東京ドーム
連投の阪神馬場皐輔投手が 2戦連続で無失点に抑えた。
北條史也内野手の「1号2ラン」で 3点差に詰め寄った直後の 6回、「3番手」で登板。 2四球を出して二死 2、 3塁のピンチで「4番」岡本和真内野手を迎えたが、フルカウントからカットボールで空振り三振。代名詞のガッツポーズも飛び出した。開幕は 2軍スタートで20日に 1軍に合流。貴重な中継ぎ右腕として奮闘している。
※ 4月23日の予告先発は、阪神・藤浪晋太郎投手(27)ーDeNA・坂本裕哉投手(23)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(04月)
2021年 公式戦日程表と結果(05月)