福留孝介外野手(35)が25日、条件面ではわずかにDeNAが上だったが、最優先した条件はプレー環境だったことで阪神入りすることを決めて球団側に伝えた。
安藤優也投手(34)が25日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、「想定内。納得できる金額」 800万円ダウンの5000万円でサインした。
久保康友投手(32)が25日までに来季の契約で合意したと明らかに。ロバート・ザラテ投手(25)とも来季契約を結ぶことで合意した。記事をまとめてみました。
決め手は「聖地」甲子園-。福留孝介外野手が25日、阪神入りすることを球団側に伝えた。争奪戦の渦中、口を閉ざしていた男がタテジマを選んだ理由、交渉中の心境を本紙に激白した。条件面ではわずかにDeNAが上だったが、最優先した条件はプレー環境だったこと。さらに交渉過程で誤報や臆測が飛び交ったことによる苦悩。そして、最後まで決断を待ってくれた両球団への感謝を口にした。
福留が選んだのは阪神だった。これまで移籍先について堅く口を閉ざしてきた男が、争奪戦の終結とともに口を開いた。
福留:まず、ここまで僕の決断を待ってくれた阪神、DeNAの両球団に感謝したいです。移籍先を探す上で、前提としたのがメジャーを最優先にさせてもらうことでした。当初予定していたスケジュール通り、交渉を進めさせてもらい、それを待っていただいた。
日本球界復帰を決断した福留孝介外野手
メジャーを除けば、国内では阪神とDeNAの一騎打ちとなった。プロならば、より条件のいい方を選ぶのが当然だが、最終決断する上で、金銭面以上に重要な要素があったという。
福留:本当にすごく悩みました。金銭面で選ぶのであれば、DeNAの方が少しだけいい条件を提示してくれていました。ただ、最後の決め手はやはり甲子園球場でプレーするということ。高校野球、社会人でプレーした関西、そして、甲子園でもう1度、やりたいという気持ちでした。
実際に、金銭面ではわずかながら、DeNAの方が上まわっていたという。前日24日の夜まで悩み抜いた福留は、プロ野球選手として優勝すること、より自分にとって、いい環境でプレーすることを選んだ。中日時代、阪神としのぎを削った福留は、甲子園球場の天然芝、ファンの素晴らしい歓声、そして阪神というチームの強さ、たくましさが脳裏に焼き付いていた。
福留:選手としては勝ちたい、優勝したいという気持ちが一番強い。僕は移籍先を探すことになった時点で、これが最後の移籍になるという覚悟をしていました。僕が中日でプレーしていた時、阪神というチームはすごくいいチームでした。その中でともに優勝を目指したいと思ったんです。それに外野手として素晴らしい天然芝でプレーしたいという思いもありました。
ホワイトソックス時代の福留孝介外野手=2012年 4月22日
約 3カ月に及ぶ争奪戦の交渉過程では、さまざまな情報が乱れ飛んだ。苦悩もあったという。
福留:僕は交渉をしている間は、交渉過程に関しては絶対に口を開かないようにしていました。ただ、残念だったのは事実とはかけ離れた報道をされてしまったことです。事実と違う金額を僕が両球団に要求しているという報道もありましたが、すごく驚きましたし、正直、戸惑いました。
苦悩しながらも、野球人生最後の移籍先を決断した。今は周囲への感謝でいっぱいだという。
福留:本当に最後の最後まで僕の決断を待っていただいた阪神、DeNAの両球団に感謝しています。
PL学園の主砲として甲子園を沸かせたスターが、中日で飛躍し、メジャーでの経験を積んで、再び甲子園で新たな戦いを始める。
阪神は26日、今季まで米大リーグでプレーしていた福留孝介外野手を獲得し、来年 1月上旬に大阪市内のホテルで入団記者会見を行うと発表した。
背番号は「8」になる見通し。既に 3年契約で合意している。
福留はPL学園高校(大阪)から日本生命を経て1999年にドラフト 1位で中日に入団。最優秀選手や首位打者に輝くなど球界を代表する強打者として活躍した。2008年からメジャーでプレーし、日本球界復帰は 6年ぶりとなる。
福留を獲得した阪神和田豊監督のコメント。「たくさんのオファーのなかからタイガースを、そして甲子園を選んでくれたことをうれしく思います。攻守に期待してます」。
また平野のオリックス移籍に関しては、「来シーズンも必要な戦力として構想にいれていたので、移籍するのは大変残念な気持ちでいっぱいです。ただ選手がこれまで頑張ってきて、取得した権利を使って、熟考の上で決めた決断ですので、オリックスでの活躍を期待しています」。
福留獲得の報告を行い、笑顔を見せ帰途につく中村勝広GM
阪神中村勝広ゼネラルマネジャーは「決め手は甲子園じゃないか。聖地で打倒巨人を目指そうと言ったのをくみ取ってくれたと思う。勝負強い打撃は大きな戦力」とコメントした。
◆阪神2012年オフの補強
ドラフト会議では 1位で大阪桐蔭高校の藤浪、 2位で光星学院高校の北條の指名に成功。メジャー帰りの日本人選手ではツインズを退団した西岡を獲得。 2年 4億円+出来高の条件(推定)を提示し、ロッテ、オリックスを振り切った。 4番候補として、スイッチヒッターのコンラッド(前レイズ)と契約。またオリックスからFA宣言した日高を獲得し、捕手強化にも成功した。
代理人とともに更改を終え、会見の席を立つ安藤優也投手
安藤優也投手が25日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、 800万円ダウンの5000万円でサインした。代理人とともに会見。「想定内。納得できる金額でした」と話した。今季は 2年ぶりの復活勝利を挙げるなど 3勝( 7敗)防御率4.05の成績を残したが、後半戦は登板機会が激減した。それだけに「来年は 1年通してローテを守れたら」と燃えている。すでに体力づくりに着手。年明けから沖縄での自主トレで追い込むつもりだ。この日、福留の獲得が決まるなどチームは変革期だ。「新しいタイガースになると思うので僕も波に乗り遅れないように。先発する限りは10勝を目指したい」と完全復活を誓った。(金額は推定)
久保康友投手が「代理人による契約更改交渉で20日に合意した」と、25日までに来季の契約で合意したと明らかにした。高野球団本部長が明かした。「ポジションのこともあったし、(配置転換の)配慮はした。ことしの成績への評価と期待値を含めた。期待以上の期待をしている。年内にスッキリしたかった」。メジャー移籍が決まった藤川球児に代わる守護神に決定。和田監督とも会談し、直接指名された模様だ。これまでは先発起用が主だったため、来季の契約条件には出来高面で「ストッパー査定」が盛り込まれたようだ。
今季はシーズン途中の 2軍降格を経験するなど、先発ローテーションを守れず、 4勝 7敗、防御率2.33と本来の力を発揮できなかった。2000万円ダウンの推定年俸 1億2000万円で合意した模様だ。代理人交渉の久保は、 3年連続で越年交渉だったが、今季は年内で決着。年明けに正式にサインする流れだ。(金額は推定)
阪神はロバート・ザラテ投手とも来季契約を結ぶことで合意した。
ついに「鬼に金棒」と言える時期が来た!アニキ・金本無き後を、誰が繋ぐかが問題になっていたが、ドメさんこと福留孝介外野手(35)が「聖地」阪神甲子園球場で選手活動をしてくれる事に決まり、一安心することができることになった。これ以上の物は無いだろう。
安藤投手,久保投手が、代理人とともに契約を行ったという。そう言えば、最近代理人が契約する事が殆どとなってしまったが、かつては今から30~40年程前から始まったことなのだ。それまでは、選手が直談判するなどで契約が進められていたものだ。
そう言えば、旧知の仲の古屋英夫氏(元・日本ハム球団 3塁手、現・オリックス編成部国内グループ長(スカウト担当))も始まった頃から代理人契約をしていた一人だった。古屋氏に「契約を本人がしなくても良いの?納得できない金額だったらどうするの?」と聞いた事が有った。その時古屋氏は、「全てを相談し話し合って任せて有るから大丈夫だよ」と答えていた。それから年月が過ぎ去り、今では常識化してしまった代理人契約。それで良いのだろうか…
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阪神・福留誕生!背番号「8」決め手は「聖地」甲子園! 1月上旬に入団会見!安藤5000万円で契約
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