松山へのリベンジで巨人のしっぽをつかみ、パ・リーグとの戦いへ。指揮官のシナリオはできあがっていた。
ランディ・メッセンジャー投手(31)が両チーム無得点の 5回一死満塁、ヤクルト石川の外寄り高め直球を強振。驚きの先制打を放った。大和内野手(25)が貴重な追加点をたたき出した。
福留孝介外野手(36)が甲子園の屋内施設でリハビリを開始した。｢ＤＨ復帰プラン｣が持ち上がった。ＤＨにすることでスタメン復帰が延びるのもねと慎重だった。記事をまとめてみました。
交流戦まで突っ走れ！ 阪神は 9日、10日からのヤクルト 3連戦へ向けて、東京から松山へ移動した。巨人に敵地では 6年ぶりとなる同一カード 3連勝し、貯金は｢ 6｣。チーム打率、防御率ともにリーグトップに立つ最高の状態に和田豊監督(50)も手応え十分だ。決戦の地は昨年 7月、広島に連敗して失速した因縁の地でもある。交流戦前最後のカードで、悪夢を振り払う時がやってきた。
伊予上空の風は強かった。猛虎軍団を乗せた飛行機はグラグラ揺れていた。東京羽田を飛び立ち、降り立ったのは四国松山。機体とは反対に今の阪神はガッチリ、安定感は抜群だ。前夜は神様桧山の決勝打で宿敵巨人に痛快｢ 3連勝｣。就任 2年目の和田監督は初めて、貯金を｢ 6｣も預ける富豪生活となった。交流戦前最後のカード。指揮官の目は、その先にまで向いている。
和田監督：勢いつけて交流戦に入りたいね。かみ合ってきたから、だんだん。(勝率) 5割前後の頃は勝っても苦しい勝ち方だったけど、打線がね、何回も言うけど反発力が出てきたんでね。
開幕直後に嘆いた貧打ぶりは、むか～しの話だ。 2割 5分 ９厘まで上昇したチーム打率は、ＤｅＮＡと並んでリーグトップ。防御率2.79もセ界の首位に立つ。｢昨年は(交流戦) 5連敗スタートだから。いきなり糸井にドカンといかれて度肝を抜かれたからね｣。ヤクルト戦後の14日からは交流戦(オリックス戦)が始まる。ペナントを左右するパ 6球団との攻防へ、この流れをキープしたい。
雪辱すべき地に来た。坊っちゃんスタジアムでは、昨年 7月に広島と対戦。 9回の“ 2ラン振り逃げ”で逆転負けするなど、 2連敗して 5位へ転落した。結局６連敗した和田阪神は、 2度と浮上することなくシーズン終了。それまで通算 6勝 2敗だった｢松山｣の文字もまだ、ほろ苦く響く。
和田監督：この 1カ月ちょっとで 4回目だからね。同じ投手だから、やられたりやっつけられたり。データをどう活用するか。打撃コーチやバッテリーの分析力が鍵の 3連戦になる。
開幕カードだったヤクルトとは早くも 4度目の ３連戦になる。しかも、いずれも週末の試合。石川と八木の両左腕、ライアン小川とは 1週間前も顔を合わせたばかりだ。松山へのリベンジで巨人のしっぽをつかみ、パ・リーグとの戦いへ。指揮官のシナリオはできあがっていた。
8回裏ヤクルト二死、バレンティンの痛烈な遊ゴロを好守でアウトにした鳥谷を指さすメッセンジャー投手
ヤクルト石川は前回阪神戦で 8失点を喫した雪辱のマウンドで順調な立ち上がり。序盤は阪神メッセンジャーと投げ合いとなった。
阪神が 5回に一挙 5点をあげた。メッセンジャーが満塁走者一掃の先制 2塁打を放つと、大和が 2点適時 2塁打で続いた。
＜ヤクルト 0－ 5阪神＞と阪神は 4連勝して貯金｢ 7｣。金曜日は負けなしの｢ 7連勝｣。完封のメッセンジャーはリーグトップの 5勝目。ヤクルト石川は 4敗目。
メッセの日やで～！ 6回二死 2塁、畠山を右飛に打ち取りガッツポーズのメッセンジャー 投手
121キロの巨漢は、繊細だった。初回一死 1塁からミレッジにストレートの四球を許したランディ・メッセンジャー投手は、前かがみのセットポジションから背筋を伸ばす構えに変えた。
｢うまく修正できてよかった。(左足を)踏み出すところに大きな穴があった｣。メジャー通算 173試合に登板経験のある31歳は、自身初となる坊っちゃんスタジアムのマウンドに苦しんだが、背筋を伸ばすことで踏み出す左足の位置を変えて対応した。序盤は球が高めに浮き、 4回までに83球を要したが、カーブを効果的に使い粘った。
豪快に均衡を破った。 5回一死満塁。石川が投じた外寄り高の 134キロ直球を強振し、中越えに走者一掃の驚きの走者 1掃先制 2塁打。「ゾーンの浮いたところにきたので、フルスイングしました｣。阪神投手の 3打点は、2010年 3月31日広島戦(マツダ)の久保以来、 3年ぶりだった。
5回表阪神一死満塁、左中間を破る走者一掃の先制適時 2塁打を放ったメッセンジャー投手
8回を終えた時点で 129球を投げていたが、首脳陣の反対を押し切って続投。自己最多 142球を投げ、今季 2度目の完封勝利をマークした。投打にわたる助っ人の活躍で｢ 4連勝｣。貯金を今季最多の｢ 7｣とし、巨人と 1.5ゲーム差。交流戦前の奪首も視野に入ってきた。和田監督は｢きょうはメッセの日｣と手放しで称えた。
メッセンジャーは昨季から 8連勝となり、リーグ単独トップの 5勝目。｢何球投げてでも、チームが勝てる投球をしたかった]。 121キロの巨漢は、ど根性の持ち主でもあった。
5回表阪神一死 1、 3塁、左翼線に 2点適時 2塁打を放った大和内野手
大和内野手(25)が貴重な追加点をたたき出した。 3点リードとした直後の 5回一死 1、 3塁、ヤクルト石川の内角カットボールに体をクルリと回転させ、左翼線に飛球を放った。
これが 2点 2塁打となり｢(前の) 2打席凡退していたので、取り返すことができてよかったです｣と喜んだ。
左膝痛で 8日に出場選手登録を抹消された福留孝介外野手(36)が10日、甲子園でリハビリを開始。18日のソフトバンク戦(甲子園)での最短復帰を視野に入れつつも、完治を最優先させ｢右翼・福留｣としての復帰を目指すことになりそうだ。
左膝痛で出場選手登録を抹消された福留孝介外野手が甲子園の屋内施設でリハビリを開始した。
打撃練習などは行わず、治療のみを行ったという福留は最短10日での復帰について｢できれば、それが 1番ベストですけど、無理して、また(再発)というのもいけない。そういう意味で、しっかり治さないといけないと思っています｣と話した。
14日から始まる交流戦では、パ・リーグ主催試合に限りＤＨ制が採用される。敵地初戦となる19日の西武戦(西武ドーム)から打席限定で出場することが可能となるが、｢ＤＨどうこうというのは考えていない。守ってというのがまずスタートと考えている｣。
この日は電気、マッサージ治療などを受けた。権田トレーナーは｢痛みを取って動き出したいという本人の意向を尊重して進めていきます｣と説明した。
福留に｢ＤＨ復帰プラン｣が持ち上がった。今日10日に左膝痛のリハビリを開始するが、最短で昇格可能となるのは18日ソフトバンク戦(甲子園)。黒田ヘッドコーチは 9日｢指名打者は、最悪の場合あるかもしれんな｣と話し、水谷チーフ打撃コーチも｢10日間ぐらいやろ。バーンとやったわけじゃないし、そういう(指名打者)のも考えとる｣と明かした。ただ、走守も高く評価する和田監督は｢打って走れるなら、守りたいと言う選手。ＤＨにすることでスタメン復帰が延びるのもね｣と慎重だった。
抹消される前日 7日の試合前フリー打撃では柵越えを連発していたように、スイングの中では｢変な感じがあるわけではなかった｣。復活へのポイントは走る動作となる。｢打つことより走ることの方が負担が掛かるというのが、ここ何日間でわかった｣。福留は 1軍復帰に向け慎重だった。
気がつけばＧ軍がれんぞくてきに負け試合を繰り返してくれている間に試合差が、 1.5差になっていた。それ程強い球団だとは思っていなかったが、他の球団が弱くなったのかそれとも我がタイガースが強くなったのかは別だが、このままで行けば今日明日にでも首位に立ってしまう所まで来た。
これからも頑張って行けば、｢二文字｣は確実性が出て来るだろう。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2013.05.10 勝敗表
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阪神 和田監督、悪夢振り払い松山から！メッセンジャー、 5回に走者一掃 2塁打！大和 5回適時打
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