阪神31年ぶり快挙―。エース能見篤史投手(34)がオリックス金子とのエース対決を制し、 1安打完封で 5勝目を挙げた。球団では2002年のムーア以来11年ぶり、村山実らが経験した快投でチームの連敗を「 3」で止めた。首位・巨人とは今季最接近の 0.5差。
大和内野手(25)が前日 5月31日まで、18打席連続無安打と不調でこの日は今季初めて 9番に打順を下げたが、大仕事をこなした。
鳥谷敬内野手(31)が、美技を連発してエース能見篤史投手を援護した。
連敗を「 3」で止めた和田豊監督(50)が、投手戦を演じた両チームのエースを絶賛した。記事をまとめみてました。
31年ぶり快挙―。能見が 1安打完封で 5勝目を挙げた。球団では2002年のムーア以来11年ぶり、村山実らが経験した快投でチームの連敗を「 3」で止めた。首位・巨人がロッテに<ロッテ 3- 2巨人>と敗れ今季最接近の「 0.5」差。 2日からソフトバンク 2連戦(ヤフオクD)が控えるが、鷹狩りでイッキ奪首や!!
阪神は 2、 3回に 2塁打でチャンスを作るが、オリックス金子の粘りの投球に先制できず。先発の能見は 3回を 1安打無失点。
両軍エースの投手戦は、中盤まで続いた。阪神は走者は出すが、 2併殺など拙攻が目立った。オリックスは 6回まで 1安打だけ。
阪神は 7回に大和が 2点 2塁打を放ち、<オリックス 0- 2阪神>で連敗は 3でストップ。能見は 1安打完封で今季 5勝目。オリックスは勝率 5割復帰ならず。
1安打完封勝利でチームの連敗を止めた能見篤史投手。あっぱれな投球でした
阪神のエース能見篤史投手が 1安打完封で、オリックス金子とのエース対決を制した。
3回先頭の後藤に左前打を許したが、以降は無安打の快投。直球にフォーク、チェンジアップのコンビネーションがさえ渡った。チームの連敗を「 3」で止め、表情こそ変えなかったが、「相手が金子くんだったので、そうそうこっちもチャンスはないと思っていたので」と振り返っていた。
能見篤史投手(右)は 1安打完封勝利を挙げ、笑顔でナインの輪に向かった
停滞ムードも吹っ飛ぶ、ノウミ劇場だ。 1安打完封ピッチで、連敗を3でストップ。甘いマスクの微笑みが、ヒーローインタビューでもキラリと輝いた。虎のエース列伝に深く名を刻む能見の快投で、首位巨人の背中を「 0.5差」と目前にとらえた。
「連敗中だったので、なんとか止めようと思っていました。ベストピッチ? それに近いものはあります」
村山実、上田二朗(サンケイスポーツ専属評論家)、江夏豊、小林繁…。虎では名だたるエースが成し遂げていた 1安打でのシャットアウトは、自身初だった。許したのは三回先頭の後藤の左前打のみ。その以前も、以降も、オリックス打線を圧倒し続けた。序盤は直球主体、後半から変化球主体の配球に変え、敵を翻弄した。
お立ち台で決勝打の大和内野手(左)とともに笑顔を見せる能見篤史投手
9回、打者30人を牛耳る 121球で、 5三振 1四球。完封は今季 2度目で自身 7度目だ。虎での 1安打完封は2002年のムーア以来、11年ぶり。日本人では1982年の小林繁以来、31年ぶりの快挙だった。プロでのベストの投球か?と問われると、「近いものはあります」と胸を張った。
手応えがあった直球でオリックスの強力打線を押しまくり、金子との息詰まるエース対決を制した。点灯させた「H」ランプは 3回先頭の後藤のみ。出した走者は 1失策、 1四球を合わせた 3人で、 5回以降はパーフェクト投球だった。奪三振は能見の9イニングとしては少ない 5つ。その分、球数も 121と少なくまとめた。勝利は必然だった。
「『エース対決制す』やな。能見に尽きる。きょうはキレだよね。制球もよかった。チームが苦しいときに1人で投げきってくれるのは非常にありがたい投球だった」
和田豊監督が感謝した。期待通り連敗を「 3」で食い止めただけではない。抑えの久保が再調整で 2軍落ち、中継ぎ陣には不安が残る。D 1位ルーキーの藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭高)にも「 100球」制限が解除される苦しい台所事情の中で、リリーフを出す必要のない投球。話題の藤浪、チームトップ 6勝のメッセンジャーはいるが、『これぞエース』を見せつけた。
1安打完封勝利を挙げた能見篤史投手は藤井彰人捕手(左)と笑顔でハイタッチ
クールな振る舞いと、二枚目フェースで、既婚であっても多くの女性ファンをひきつける。マウンドに上がる前には必ず、ひげも“ゼロ封”する。ファームで調整登板に臨んだ際にも、午前の練習では伸びていた無精ひげを、午後の登板ではキレイさっぱり。「ちゃんと剃ってるんですよ」。神聖な勝負の場に、背筋を伸ばし、襟を正して向かう。
「相手が金子くんだったので、そうそうこっちはチャンスはないと思っていました。藤井さんも(リードで)直球を多めに、意識付けもうまくやってくれた」今季のこだわりとする「完投」への執念を実らせた。「チームの柱」として、 5月 6日の巨人戦(東京ドーム)以来、 3度目の達成となった。
オリックス相手に完封勝利し、笑顔の大和内野手(左)と能見篤史投手
「僕は初回から全力で行くスタイル。でも今年は全力で行きながら、 9回まで行こうと」
奮闘するブルペン陣を休ませられたことが何よりも嬉しい。自身の登板日は、ロッカールームで「きょうはオレたち休みやな」と声をかけられる。託される責務もまた嬉しい。過去のシーズン完投数最多が一昨年の5という左腕の目標は「 2桁完投」。あと 7回だ。「大量リードしている状況でも、行くと言います」。腕を振り続けたその先に、2005年以来遠ざかる優勝の夢を見る。
2日からはソフトバンク 2連戦。奪首へエースは投手陣の奮起を誓った。
「シーズン長いんで、あまり連敗をしないように。投手がしっかり抑えれば打者は打ってくれる。投手がしっかり頑張っていきたい」
連敗ストップからのV字回復、そして悲願のペナント奪回へ。能見の快投は和田虎を上昇気流に乗せた。
オリックス打線を1安打完封し能見篤史投手(右)を出迎える和田豊監督
連敗を「 3」で止めた和田豊監督が、投手戦を演じた両チームのエースを絶賛した。
自軍の能見篤史投手は 5回以降は走者を許さないなど、試合前まで12球団トップのチーム打率 2割 7分だった強打の打線を 1安打完封。「今日は能見に尽きる。エース対決制す、やね。今日はやっぱキレやね。コントロールも良かったし」と目を細めた。
一方で何とか 2点を奪ったものの、 9回を 7安打無四球に抑えられたオリックス金子千尋投手(29)の投球にも驚きの声を上げた。「(ホームが)遠かったな。球種が多いし、どれも一級品やし。いいピッチャーやね。タイミングを外されて、ほとんどスイングさせてもらえなかった」とたたえていた。
7回左翼線へ適時 2塁打を放ち笑顔でガッツポーズをする大和内野手
大和内野手が大仕事をこなした。前日 5月31日まで、18打席連続無安打と不調でこの日は今季初めて 9番に打順を下げた。
3回、 5回と 2打席連続で当たり損ねの右翼への 2塁打をマーク。すっきりと快音を発したのは第 3打席の 7回だ。二死 2、 3塁。これまで無得点だったオリックスのエース金子のチェンジアップをさばき、 3塁線を破った。 2点適時 2塁打で試合の主導権を握った。
「初めて 9番になり、この打席で悔しさをぶつけました。つよぽん(西岡)が打席に立つ前に『悔しさを晴らしてこい!』とアドバイスをくださり、とても勇気づけられました」とコメント。年上の西岡をニックネームで名指しする“無礼講”で喜びを表現した。
幕切れで脱帽し鳥谷敬内野手(右)を迎える能見篤史投手
鳥谷敬内野手が、美技を連発してエース能見篤史投手を援護した。
2点を先制した 7回、先頭のオリックス李大浩のセンター前へ抜けようかという打球を飛び込んでキャッチし、 1塁で刺した。
8回も先頭ロッティーノの二遊間の強烈な当たりに飛び込み、起き上がって 1塁へ転送しアウトにした。スタンドからは大きな拍手が贈られた。鳥谷は「まぐれです。(回の)先頭だったので、なんとかアウトに出来てよかった」と淡々と振り返っていた。
やはり、今年のタイガースは何かが違うのかも知れない。
能見篤史投手が記録をつくれば、他の選手も後押しをした試合だった。G軍が負けてゲーム差も縮まった。このまま進んで行ってくれれば、タイガースに取って必ず朝日が昇る日が来るだろう。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2013.06.01 勝敗表
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能見 1安打完封エース対決制す!鳥谷好守で能見援護!和田監督、両軍エース絶賛!Gに最接近0.5差
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