浜風弾！鳥谷技あり 6号ソロ！遅すぎた大和“ 1番初安打”スタンリッジ 3戦連続勝ち星つかず…

　和田豊監督(50)が、｢同じ投手に、 4回も 5回もやられるというのは情けない｣と歯ぎしりした。
　鳥谷敬内野手(32)が 2点を追う 7回にＤｅＮＡ藤井の外角球を逆らわずに、流し打ち技ありの 1発を放った。 7日の広島戦以来となる 6号ソロで反撃した。
　16日の巨人戦(甲子園)でバントを試みた際に、右手中指を打撲していた大和外野手(26)が、プロ初の打順となる｢ 1番・中堅｣に入り“ 1番初安打”。
　ジェイソン・スタンリッジ投手(34)が 3戦連続で白星を挙げられなかった。
　ロバート・ザラテ投手(26)が 4点差をつけられた 9回に登板。今季初昇格し、初登板を果たした。
　西岡剛内野手(26)が左膝痛で欠場した。
　ＤｅＮＡの藤井秀悟投手(36)が、“お得意様”阪神相手に 1失点完投勝利した。記事をまとめてみました。



　ＤｅＮＡが 1回に先制した。１死 2塁から 3番モーガンが中前適時打。阪神も 1、 3回に好機をつくるも、あと 1本が出ない。
　ＤｅＮＡは 6回に鶴岡の中犠飛で１点を追加した。藤井は 6回まで 3安打無失点。阪神スタンリッジは 6回 2失点で降板した。
　ＤｅＮＡは 8回にもモーガンの適時打などで 3点を追加し、＜阪神 1－ 5ＤｅＮＡ＞で逃げ切り勝ち。藤井は完投で 6勝目を挙げた。阪神は 2連敗となった。
　阪神はＤｅＮＡの藤井秀悟投手に 2戦連続の完投を許して連敗。首位巨人との差は 3.5に開いた。


　 4回、 3ゴロ併殺に倒れたアニヤン新井

　何回同じことやっとるんや！！藤井、藤井、また藤井…。夜にもかかわらず銀傘から聞こえるセミの鳴き声もフラストレーションを増した。何やってんねん！！まるでビデオテープのように事実上の無策を繰り返した。
　｢同じ投手に、 4回も 5回もやられるというのは情けない｣
　和田豊監督が歯ぎしりした。だが、虎党はもっと気分が悪かったはずだ。 7回に鳥谷がソロを放つのが精いっぱいで藤井に 2試合連続完投勝利を献上。今季対戦成績は 5戦勝ちなしの 4連敗と悲惨な状況だ。
　 1点を追う 1回一死 1、 3塁でマートンが 2ゴロ併殺。指揮官は｢(マートンは)ここ 3試合キレがない。球宴休みも休めてないので疲れもあるんだろうけど…｣と指摘した。そして 4回一死 1塁では新井が 3ゴロ併殺。新井良は 4タコで今季、藤井に12打数で無安打。屈辱だった。当然、対策は練る。でもなぜ打てない。和田監督はこう説明した。


　 7回裏阪神、左翼ポール際にソロ本塁打を放った鳥谷敬内野手

　鳥谷敬内野手が技ありの師匠にささげる 1発を放った。 0－ 2と 2点を追う 7回に 3度目の対戦を迎えると、ＤｅＮＡ藤井秀悟投手の外角球を逆らわずに、流し打った。打球は浜風に乗り、左翼ポールを直撃した。右翼から左翼に強烈に風が吹いており、これぞ｢浜風打法｣だった。
　今季14度目となる完封負けを阻止する一撃。これで 4戦連続で打点を記録。 7日の広島戦以来となる 6号ソロで反撃した。スコアボードにはようやく、｢ 1｣が刻まれた。
　試合後、 9年連続で合同自主トレを行う師匠、ロッテ井口が日米通算2000安打を達成したことを知り、｢ 1本でも近づけるように頑張っていきたい｣としみじみ言った。


　 7回裏阪神無死、鳥谷敬内野手は左越えソロ本塁打を放ち生還する。左はマートン

　チームは今季、藤井と 4度対戦しながらも、一度も勝てていない。それどころか、左腕に完封や完投を許す始末。背番号｢ 1｣もこの日までで 8打数 2安打、打率 0.250と、得意としていたわけではなかった。だが、やられてばかりではいられない。必死に描いたアーチは、必ず次へとつなげる。
　敗戦の中でも、キャプテンは復調気配。後半戦 3試合で12打数 4安打 4打点 1本塁打、打率 0.333で、放った安打はいずれも長打。また、17日の巨人戦(甲子園)からは 4試合連続で安打＆打点もマークしている。前半戦では、なかなか見せ場の少なかった鳥谷が、勝負どころとなる夏本番を前に、着実に調子を上げてきた。
　｢またあした、がんばります｣
　短い言葉に力を込めた。まだまだ、和田監督、虎党がキャプテンに求めるものにはほど遠い。華麗な守備で、足で、そして、バットでもチームをけん引していく。


　 6回、空振り三振に倒れた大和外野手

　16日の巨人戦(甲子園)でバントを試みた際に、右手中指を打撲していた大和外野手が、 4試合ぶりのスタメンで、プロ初の打順となる｢ 1番・中堅｣に入った。 1－ 5とされた 8回の右前打でようやく“ 1番初安打”。｢ちょっと遅かったですね｣と悔やんだ。 4打数 1安打でＤｅＮＡ・藤井には 2三振を喫し｢組み立てを変えてきて、対応しきれなかった。アウトローの制球が良かった｣と振り返った。


　 4回表ＤｅＮＡ無死、ブランコのファウルフライを見上げるジェイソン・スタンリッジ投手

　ジェイソン・スタンリッジ投手が 3戦連続で白星を挙げられなかった。初回に四球で先頭打者を歩かせ、 3番モーガンに先制打を浴びた。打線の援護がない中で、 6回にも鶴岡に犠飛を許した。
　安定感を欠く投球内容で、 6回 2失点。｢今日はいい仕事ができなかった｣と反省した。25日時点で防御率はリーグトップだが、 5勝のまま足踏み状態で勝ち星がついてこない。


　 5番手として 9回 1イニングを無失点に抑えたロバート・ザラテ投手

　ロバート・ザラテ投手が今季初昇格し、初登板を果たした。 4点差をつけられた 9回に登板。
　二死後、金城に左翼フェンス直撃の 2塁打を浴びたが、鶴岡を直球で遊ゴロに抑えた。無失点の好発進に｢次、チャンスをもらえたら、もっとリラックスして、いい投球をしたい｣と振り返った。昨年 7月24日に育成枠から支配下選手登録された。貴重な左腕として、アピールを重ねるつもりだ。


　 3回、ベンチからバツマークを出す西岡剛内野手(右)

　メンバー表の一番上にいつもの名前はなかった。西岡剛内野手が左膝痛で欠場した。
　患部は 5月から痛めている左ひざに加え、22日、球宴第 3戦(いわき)で自打球が右足首を直撃で負傷したもの。直後の守備からベンチに下がり、足を引きずるそぶりも見せていた。和田監督は27日の出場について「あしたになってみないと分からない」と慎重だった。黒田ヘッドコーチは[(抹消は)しない。あすはようすを見ながらちゃうか]と抹消は否定した。この日も展開によっては代打などで出場の可能性もあったという。
　西岡は自分は(足が)壊れてもいいと思っているが、監督がうまく僕をコントロールしてくれている。野球とは別のことでチームに迷惑をかけて申し訳ない｣と話した。


　試合前に和田監督(左)と話をする西岡剛内野手

　試合前練習のグラウンドに 1番遅く現れた虎のリードオフマンは、すぐさま、和田監督の下に直行。何かを話し込んだ。その後、杉本トレーナー、黒田ヘッドコーチも加わって、会話を終えると、足早にクラブハウスへ引き上げた。 6日の広島戦(マツダ)以来のベンチスタートが決まった瞬間だった。
　試合は藤井に 1点しか奪えず、今季だけで 3度目の完投を許す情けない内容。だからこそ、Ｇ追撃へ西岡の力は不可欠。それを証明されたゲームでもあった。
　自らのけがに、チームも敗戦。表情が晴れるわけもないが、27日の同カードに出場できそうかと問われると背番号｢ 7｣は当然のように答えた。
　｢もちろん、そういうつもりではいますけど｣
　絶対に優勝する－。西岡の熱い気持ちはナインやファンに必ず伝わっているはずだ。


　力投する藤井秀悟投手

　もう見慣れた光景だった。ＤｅＮＡの藤井秀悟投手が、“お得意様”阪神相手に先発し 1失点完投勝利で今季 6勝目を挙げた。｢ボクとしても後半戦最初の登板だったので、いいスタートが切れるようにていねいに投げた。最少失点で投げることができた｣と淡々と語った。
　藤井にとって今季、阪神戦は 6勝中 4勝目。13日の阪神戦(甲子園)で11年ぶりの完封勝利を飾るなど 2試合連続、今季阪神に対し１完封を含み 3完投で 4勝と圧倒的な強さを誇る。今季阪神に対し１完封を含み 3完投で 4勝と圧倒的な強さを誇る。この日も貴重な犠飛を放った女房役の鶴岡一とともに、35歳コンビの投球が冴えた。


　中畑監督(右)の出迎えを受ける藤井秀悟投手

　 3試合目の完投勝利で防御率も1.47と圧倒的な強さを誇る。｢何とか頑張れている。また次も頑張れるようにしたい｣と言いながらも｢味方が良く打ってくれた｣と 3試合連続で初回に先制点を挙げるなど、13安打 5打点の打線に感謝。また、同じ36歳の“相棒”鶴岡一にも｢いいリードをしてくれた｣と語った。
　攻撃陣も初回、石川の四球を足場に一死 2塁とし、モーガンの中前適時打で先制。 6回にはブランコ、金城の安打などで一死満塁とし、鶴岡一の中犠飛で加点。さらに 8回には荒波、金城の連打に犠打で一死 2、 3塁とし、藤井の投ゴロがフィルダースチョイスとなり 3点目。二死満塁からモーガンがこの日 3安打目となる右前適時打で 5― 1と突き放した。
　これで、 3位中日と 0.5差。上位をうかがえるだけに｢まずあした、全員の力で上目指してやって行きたい｣と力強かった。

　やはり、虎キラー藤井にやられてしまった…これで、Ｇ軍が勝った為にゲーム差が広がってしまった…
　まだ後半戦が始まったばかりだと安心していてはいけない。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！



　2013.07.26 勝敗表









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