マット・マートン外野手(31)が初回二死 2塁で巨人杉内のスライダーをとらえ、 8号左越え 2ラン。先制弾を放った。
俊介外野手(25)が 1回に杉内から中前打を放ち、先制のホームを踏み今季初めての 1番で起用に応えた。
藤井彰人捕手(37)が技ありで一時勝ち越しを演出した。
能見篤史投手(34)が巨人の 1発攻勢に泣いた。血染めの投球は、報われなかった。左手薬指付近から出血し、ユニホームの左太ももには血痕が残っていた。巨人の優勝マジック点灯に王手をかけさせる、痛恨の敗戦となった。
藤浪晋太郎投手(19)が｢阿部封じ｣で46年ぶりの快挙を目指す。菅野智之投手(23)とのドラフト 1位対決で巨人戦初登板初勝利となれば、ドラフト制後の球団の高卒新人では1967年 5月31日(後楽園)の江夏豊以来となる。
左膝半月板の手術から復帰を目指している福留孝介外野手(36)が 3日、鳴尾浜球場でシート打撃に参加した。
阪神が木戸克彦(52)、嶌村聡(45)両ＧＭ補佐と山本スカウトを韓国に派遣していることが 3日、分かった。記事をまとめてみました。
阪神は初回にマートンの 2ランで先制した。だが巨人も 2回に村田、ロペスの 2者連続本塁打ですぐに同点に追いついた。
阪神は 6回一死 1、 3塁で藤井のスクイズで勝ち越し。だが巨人もその裏に村田の適時 2塁打を含む 3連打で同点に追いついた。
巨人は 7回、中井の 4号ソロで勝ち越し。その後、継投で阪神の反撃をかわし＜巨人 4－ 3阪神＞として勝利した。
冷静沈着なエースに力みが生まれてしまうほど、大事なマウンドだったことは間違いない。巨人との敵地 3連戦を前にゲーム差は 7.5。カード勝ち越しは最低条件として、奇跡の逆転Ｖへ勢いを付けるためには 3連勝が求められていた。
マット・マートン外野手が先制弾を放った。初回二死 2塁で巨人杉内のスライダーをとらえ、 8号左越え 2ラン。
｢甘い球をしっかりミートできたね。昨日と同じく、初回に回ってきたチャンスで打ててよかったよ｣。前日 2日巨人戦でも初回二死 2塁から先制の右前適時打を放っていた。
1回表阪神二死 2塁、先制本塁打をったマット・マートン外野手
この悔しさは、決して忘れない。久しぶりの一発は空砲となったが、うつむいているひまなどない。 4番・マートンが敵地に描いた放物線は、追い詰められた虎にとって、希望の光となる。
｢相手は好調を維持しているチームだし、チャンスで回ってきたので絶対に先制打を打ちたいと思って打席に向かいました。打ててよかったよ｣
1回二死 2塁だ。集中力を増し打席に入ると、 1ボールから巨人先発・杉内の投じた 2球目、 124キロのスライダーを振り抜いた。鋭くとらえた打球は左翼席中段への、先制 8号 2ラン。試合の流れを呼び込んだ。
しかし、 2－ 2の 5回には二死満塁とチャンスで打席が回ってきたが、内角 129キロのスライダーに手を出し、空振り三振。｢考えすぎた部分もあった。なんとか粘ろうと思ったけど、三振してしまった｣と唇を噛んだ。一夜で天国と地獄を味わう結果となった。
1回表阪神二死 2塁、先制 2点本塁打を放ったマット・マートン外野手
ただ、 6試合連続安打を記録し、 2試合連続で先制点もたたき出した。打点も 3試合連続マーク。 7月は20試合で、79打数17安打で 0本塁打、 4打点、打率 0.215と少し夏バテ気味だったＭ砲だが、 8月に入り、 3試合で12打数 4安打で 1本塁打、 5打点。打率は 0.333と復調の気配。頼りになる背番号｢ 9｣が帰ってきた。｢ 214安打を打った2010年も打率は 0.350ぐらいから 0.320に落ちたときもあった。いまの状態に自信を持ってやっている｣と心配無用を強調していたマートン。言葉通り、力強さを取り戻してみせた。
｢チームとしては、いい試合が出来た。最後には負けてしまったが、これも野球。あした、しっかりやっていきたい｣
4日の第 3戦に敗れれば、和田阪神の自力優勝の可能性が消滅する。そんなプレッシャーのなかで、虎の先発マウンドにはＤ 1位・藤浪(大阪桐蔭高)があがる。希望の灯火は消させない。 4番のバットでＧを撃破－。藤浪を助け、チームの自力Ｖ消滅を阻止してみせる。
1回表阪神無死、俊介外野手は右前打を放った
俊介外野手が今季初めての 1番で起用に応えた。
1回に杉内から中前打を放ち、先制のホームを踏んだ。 5回には左翼線に 2塁打を放つと、 9回には右前打で猛打賞。｢全然、レベルが違うので、ぶつかっていくだけだと思っていました｣と、杉内からの２安打を振り返った。
藤井彰人捕手が技ありで一時勝ち越しを演出した。
同点の 6回一死 1、 3塁。杉内の初球で勝ち越しのスクイズを決めた。今季チーム 2度目の小技を成功させ｢作戦のことなんで、言えない｣と多くは語らなかったが、巨人相手に執念の攻撃を見せた。
能見篤史投手の左足ユニホームに血を拭いた跡があった
血染めの投球は、報われなかった。負けられない一戦を、能見で落とした。 9安打に加え、自身ワーストの 1試合 3発を浴び、力尽きた。左手薬指付近から出血し、ユニホームの左太ももには血痕が残っていた。
｢インコースがボールになった。ちょっと力み過ぎて、親指で(ボールを)えぐってしまった。打たれるのは仕方ない。無駄な四球だけは出さないようにしている｣
能見篤史投手が巨人の 1発攻勢に泣いた。出血も、まさかの投球も、力みの影響だったのだろうか…。序盤から球が高めに浮き、 2点リードの 2回には、先頭の村田、ロペスと連続被弾で同点。
変化球中心に切り替え、 3回からは立て直したが、同点だった 7回には、伏兵の先頭中井に痛恨の勝ち越し弾を許した。 7回 4失点で 6敗目となり、｢打たれるのは仕方ない。意識はしていたけど、できる範囲のことをやろうと思っていた｣と静かに結果を受けとめていた。
2回裏巨人無死、村田にソロ本塁打を浴び左手薬指を見つめる能見篤史投手
虎党の待つ左翼スタンドに、悲しみのアーチが飛び込んだ。同点だった 7回無死。伏兵中井の劇弾に阪神のエース能見篤史投手が沈んだ。血染めの 122球も、首位巨人の前には及ばなかった。自身最多の 1試合 3被弾。巨人お得意の 1発攻勢にのみ込まれ、 7回 4失点で 6敗目を喫した。
中西投手コーチは｢ゾーンが高かった。 4回からは修正してくれたけど。( 7回の)本塁打は痛かった。先頭打者だったしな｣と指摘した。
空中戦に沈んだ。これで能見も 3連敗。虎もエースも、傷を負った一戦だった。
能見：打たれるのは仕方ないです。ムダな四球を出さないように、と投げた。(負けられないと)意識はしてましたけど、できる範囲のことをやろうと思っていました。
能見篤史投手のユニホームの左太ももには血がついていた
巨人の優勝マジック点灯に王手をかけさせる、痛恨の敗戦となった。エースは静かに結果を受け止めた。投げ合った相手は巨人杉内。過去の投げ合いでは５連敗中だった。｢辛抱しないと。相手もいいピッチャーなんで｣。強く意識していただけに、投球にも力が入っていた。
2点リードで迎えた 2回のマウンド。エースの左手薬指には血がにじんでいた。爪が割れたわけではなかった。｢力みすぎて、親指でえぐってしまった｣。勝ちたい、という思いが強く出すぎ、普段は生じない損傷を自らつけていた。リズムに狂いが生まれたのか、この回、先頭村田、ロペスに連続被弾。一気に同点に追いつかれた。
敗れはしたが、エースの意地、執念をマウンドにぶつけた。簡単にはやられない。巨人としてはやりにくいという印象を残したはずだ。27日からは再度、東京ドームで激突する。無意味な敗戦にしないためにも、エースが必ずやり返す。
≪杉内との投げ合いは今季 5戦すべて負け投手≫
能見(阪神)はプロ入り初の 1試合 3本塁打を浴び、 3試合連続黒星の 6敗目。今季 7月15日以来、通算 5度目となった巨人・杉内との先発対決だが、 5戦すべてで能見が負け投手に。現役阪神投手では福原と並ぶ最多タイの16勝を誇る｢Ｇキラー｣がまたしても天敵にやられた。
ダッシュを繰り返す藤浪晋太郎投手
藤浪晋太郎投手が｢阿部封じ｣で46年ぶりの快挙を目指す。
マジック点灯阻止はルーキーに託された。 4日に巨人戦に初登板する藤浪は｢相手の 4番を封じないと、話にならない。日本代表にもなった打者なので思い切って勝負したい｣と阿部封じを誓った。菅野智之投手とのドラフト 1位対決で巨人戦初登板初勝利となれば、ドラフト制後の球団の高卒新人では1967年 5月31日(後楽園)の江夏豊以来、46年ぶりとなる。
シート打撃に登場した福留孝介外野手は鶴から右中間 2塁打を放った
左膝半月板の手術から復帰を目指している福留孝介外野手が 3日、鳴尾浜球場でシート打撃に参加した。
7打席に立ち、安打性の当たりは 1本。鶴の直球を打ち返した打球は、右中間のフェンスの手前でワンバウンドし、フェンスを越えた。エンタイトルツーベースになった。
手術後、初めての実戦形式の打撃練習でヒットを打ったが｢まだまだ。生きた球に身体がどう反応するか。きれいな反応とはいっていない｣と話した。
シート打撃で右中間 2塁打を放った福留孝介外野手。投手・鶴
福留が 3日、左膝内側半月板クリーニング術後、初めて鳴尾浜球場でシート打撃を行った。渡辺と 4度、鶴と 2度対戦し、鶴との最初の対峙(たいじ)で安打性の当たりを 1本放った。
｢(打ったのは)たまたま。生きた球に自分の体がどう反応するか。きれいな反応というところまではいっていない｣
高めの直球をフルスイングすると、 1バウンドで右中間フェンスを越えていった。ブランクを感じさせない鋭い打球だったが、他の 5打席を含めた内容に納得した様子はなかった。
｢自分が思っているような本来の動きではない。すべてにおいて、まだまだかな｣
順調にいけば 6日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で指名打者として実戦復帰する。｢いきなり 100のことはできない。少しずつやっていきたい｣と焦らず、自分のペースで調整していく。
阪神が木戸克彦、嶌村聡両ＧＭ補佐と山本スカウトを韓国に派遣していることが 3日、分かった。東京ドームで取材に応じた中村ＧＭは｢( 2日から)調査の一環で行っている｣と意図を説明し、「いい投手がいるとは聞いているけどね」と話した。
来季以降の戦力補強に向け、韓国プロ野球で昨季までに通算 249セーブを挙げているサムスンの 157キロ右腕・呉昇恒(オ・スンファン)らを視察する。
｢Ｇキラー｣能見がＧ軍に負けた…と思ったら、指を怪我したことが原因だった。この分を今日( 4日)には藤浪晋太郎投手が登板して、原監督の息子こと甥の菅野智之投手がぶつかる事になっている。昨日( 3日)負けた分頑張って欲しいですね。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2013.08.03 勝敗表
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マートン、初回に左越え先制弾！藤井彰人が技ありスクイズ！俊介が今季初の 1番、 2安打放つ！
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