第86回選抜高校野球大会(21日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が14日、大阪市内のオーバルホールで行われ、21世紀枠で初出場する小山台(東京)が、大阪勢相手に“都立連合”で雪辱を期す。都立勢初勝利を目指す小山台は大会第 1日の第 3試合で履正社(大阪)と対戦。2003年夏に雪谷(東京)が同じ大阪のPL学園に大敗した経験を生かす覚悟だ。
エースの伊藤優輔投手( 3年)が引いたのは 6番。「履正社、 5番です」の声が会場に響くと、福嶋正信監督(58)は思わず苦笑い。大会第 1日の第 3試合が決定した。すぐに公式ガイドブックを手に取り、対戦校の項を読み始めた。
履正社はセンバツ 4年連続 6回目の出場。昨秋の大阪府大会で優勝し、技巧派のエース溝田悠人投手( 2年)と、最速 147キロ右腕の永谷暢章投手( 2年)を擁する強豪だ。
21日センバツ高校野球 1回戦履正社11- 0小山台が行われた。都立校の甲子園初勝利はならなかった。
21世紀枠で出場した小山台は履正社の溝田悠人投手( 2年)を前に 1安打。 9回表に代打で出場した竹下直輝外野手( 2年)の内野安打だけだった。
「21世紀枠にふさわしい試合ができず、申し訳ない。“高めのスライダーを打て”と指示したが実力がなかった」。福嶋正信監督は、 1安打完敗に頭を下げた。
頼みのエース伊藤優輔投手( 3年)が満塁本塁打を浴びるなど11失点。打線は履正社・溝田投手の前に沈黙。 9回一死から内野安打で初安打を記録し大記録を免れるのが精いっぱいだった。記事をまとめてみました。
第86回選抜高等学校野球大会は 3月21日、阪神甲子園球場で開幕。池田(徳島)が27年ぶりに出場するほか、小山台(東京)、海南(和歌山)、大島(鹿児島)が21世紀枠で登場。
春夏通じて都立勢初の甲子園勝利へ、バッティングセンターから出陣だ。第86回選抜高校野球大会が21日、開幕。20日は開会式リハーサルを行い、21世紀枠で初出場する小山台は、雨天のため急きょ兵庫・西宮市のバッティングセンター「ビーコンパークスタジアム」で練習を行った。21日の履正社戦に向けて、地元から約3800人の応援団が集結することも決定し、歴史的勝利を目指す。
カキーン、カキーンと室内に打球音が響きわたる。小山台の練習締めは、何とバッティングセンターだった。とはいえ、シーズンオフにはプロ野球選手の自主トレにも使われる立派な施設。硬式球対応のマシンを 100、 110キロに設定し、午後 1時から 2時間、 1人20球× 6回を黙々と打ち込んだ。
バッティングセンターで最後の練習を行う小山台ナイン
雨で予定していたグラウンドが使えず、甲子園で予行演習が行われていた午前10時の段階でも練習場所は未定だった。バタバタの中で帯同スタッフが見つけたのがビーコンパークスタジアムだった。くしくも 1回戦の対戦校である履正社野手陣も午前中に練習していた場所。奇妙な偶然だったが、エース伊藤優輔投手( 3年)は気にするそぶりもなく楽しそうにバットを振った。「テスト期間中もリフレッシュで時々バッティングセンターに行くんです。気持ちが落ち着きました」と、笑顔でラスト練習を終えた。
“大応援団”のために勝つ。当日はバスが計34台、新幹線で 900人が駆け付け、フリーで来る人も合わせると約3800人がアルプスを埋める予定。ツアーチケット3000枚が 1時間以内に完売するなど“小山台フィーバー”はナインの想像を超える。「(ツアー)チケットを買えなかった人もいたと聞きました。21世紀枠ということで卒業生以外でも応援してくれる人がたくさんいる。お客さんが入って盛り上がってくれた方がいい」と、エースは大声援を力に変える。
都立校初の勝利へ向け、やり残したことはない。福嶋正信監督は「せっかく甲子園に来たんだから。打ちますよ!」とすがすがしい表情で練習場を後にした。都立校の星となるべく、小山台が重い扉をこじあける。
<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇14日◇大阪・オーバルホール
21世紀枠で初出場する小山台(東京)が、大阪勢相手に“都立連合”で雪辱を期す。第86回選抜高校野球大会(21日から12日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が14日、大阪市内で行われた。都立勢初勝利を目指す小山台は大会第 1日の第 3試合で履正社(大阪)と対戦。2003年夏に雪谷(東京)が同じ大阪のPL学園に大敗した経験を生かす覚悟だ。
真っ白いボードに小山台の札が真っ先にかけられた。エースの伊藤優輔投手( 3年)が引いたのは 6番。大会第 1日の第 3試合が決定した。あとは相手を待つのみとなったが、 3分の 1が埋まるころ、その時がきた。「履正社、 5番です」の声が会場に響くと、福嶋正信監督は思わず苦笑い。すぐに公式ガイドブックを手に取り、対戦校の項を読み始めた。
履正社はセンバツ 4年連続 6回目の出場。昨秋の大阪府大会で優勝し、技巧派のエース溝田悠人投手と、最速 147キロ右腕の永谷暢章投手を擁する強豪だ。福嶋監督も「強いところと当たった」と冷静に分析するが、白旗を上げるつもりはない。
ガッツポーズで健闘を誓う履正社高校・金岡主将(左)と小山台高校・伊藤主将
“都立連合”で勝つ。福嶋監督と2003年夏に甲子園に出場した雪谷の相原健志監督は旧知の仲。先日、食事をした際、先輩”から甲子園での作法を伝授された。
( 1)ジャンケン練習:流れを引き寄せる形になるためには先攻がベスト。「最初はグー!」を大声で言って圧倒する。
( 2)バッティングピッチャー:試合前の室内練習でも3カ所でバッティングができる。ストライクが入るバッティングピッチャーを多めに連れて行く。
( 3)乾燥注意:長いホテル暮らしは初めてになる。乾燥で喉を痛めて体調を崩すことのないように気を付ける。
私立の常連校のように経験を縦におろすことはできないが、都立校には強固な横のつながりがある。福嶋監督は「また(都立校が大阪勢と)当たることになった。リベンジじゃないけど、頑張りたいね」と、11年前、PL学園に 1-13で敗れた雪谷の雪辱を果たし、恩を返すつもりだ。
3月上旬には千代田区立の九段中教校からもグラウンドを貸し出してもらうなど、“公立の輪”は広がる。「のびのびと、うちらしくやる。マイナスは考えない。思い切ってやる」と指揮官は言い切った。多くの人の思いを乗せ、小山台が都立初勝利という歴史の1ページを刻む。
履正社に敗れた小山台ナインだが、駆け出す表情は笑顔だった
<センバツ高校野球:履正社11- 0小山台>◇21日◇ 1回戦
都立校の甲子園初勝利はならなかった。都立の星、21世紀枠で初出場の小山台が初戦で散った。
21世紀枠で出場した小山台は履正社の溝田悠人投手( 2年)を前に 1安打。 9回表に代打で出場した竹下直輝外野手の内野安打だけだった。
福嶋正信監督は「大歓声の中で試合ができて幸せだったが、21世紀枠として感動を与える試合ができず残念です、申し訳ない。“高めのスライダーを打て”と指示したが実力がなかった」と語り、 1安打完敗に頭を下げた。
9回、チーム初安打となる 3塁内野安打を放った小山台の代打竹下直輝外野手
頼みのエース伊藤優輔投手( 3年)が満塁本塁打を浴びるなど 9安打10四死球で11失点。打線は履正社・溝田投手の前に沈黙。 9回一死から内野安打で初安打を記録し大記録を免れるのが精いっぱいだった。
センバツに都立校が出場するのは初めて。夏は国立、城東( 2度)、雪谷が出場しているがいずれも初戦敗退。都立勢初勝利を目指して初の大舞台に挑んだが、 4年連続出場の強豪・履正社の壁は厚かった。
11失点と打ち込まれた小山台高校・エース伊藤優輔投手
都立校としてセンバツ初出場。2006年、エレベーター事故で亡くなった同校野球部の先輩、市川大輔(ひろすけ)さん(当時 2年)の考え「エブリデイ・マイ・ラスト(毎日を最後の日と思って生きる)」を受け継ぎ、夢舞台に立った。就任10年目の福嶋監督は市川さんの写真を今もバッグに忍ばせ、ことあるごとに見る。「歴代の部員で甲子園への気持ちが一番強かったのが大輔。きょうの試合では“まだまだですね、先生。がんばってください”っていうだろうね。このメンバーでまた、夏、来たい」と天を仰いだ。
「夏に向けてがんばって、市川さんにいい報告をしたい」と伊藤。黄色く染まった満員の 3塁側アルプス席へ向かい、頭を下げるとともにリベンジを誓った。
大記録逃すも1安打完封勝利の履正社・溝田悠人投手
履正社が21世紀枠で出場の小山台を投打に圧倒した。 2年生右腕の溝田悠人が 1安打完封の快投を演じた。
9回一死まで無安打に抑え、快挙まであと 2人と迫った場面で、完全に詰まらせた当たりが、投手、遊撃手、 3塁手の中間にポトリと落ちた。無念の内野安打を「最終回はノーヒットノーランを狙っていました。でも、あの当たりはしょうがない。僕の日頃の行いの悪さです」とジョーク交じりに振り返った。
9回、最終バッターを内野ゴロにおさえた履正社・溝田悠人投手
実は中学 2年秋、少年野球で初めて甲子園のマウンドで投げた大会の 1回戦で最終回( 7回)一死死まで無安打に抑えながら、右前打で夢が散った。「 1回戦で、あと 2人。今回と全く一緒なんで、あの時を思い出した。『甲子園って、やっぱりすごい』と実感しました」ともう笑うしかない。
11点を奪った打線の主役は 2番打者の辻心薫( 3年)だ。 2回裏、 1点先制後に右翼席へグラウンドスラムをたたき込んだ。「 2番打者なんで、小技が持ち味ですから。高校では満塁本塁打どころか、本塁打が初めてです」と本人もビックリ。一方、 3塁手として最終回に溝田が許した初安打を、間一髪セーフにしてしまい「アウトにできた。反省せんとあきません」と話していた。
虎ちゃんの近所に、小山台高校出身の子がいる。その子が高校時代に言っていたのが、「『オヤマダイ』と『コヤマダイ』が有るんだよ」と。その子は、今現在都庁に入り三宅島で働いています。
その高校が今年の選抜に登場したが、今日にでも帰って来るのでしょうね。場合に寄っては、せっかくだから大坂や神戸の浪速地区を見学してから帰って来るのかも知れませんね。
そんな彼らに涙は似合わないだろう。次に向かってガンバレ!
2014 日程と結果( 1回戦)
※3/20第二試合目から 2回戦となります。
【東京都立小山台高等学校】
東京都立小山台高等学校(とうきょうとりつこやまだいこうとうがっこう)は、東京都品川区小山に所在する都立高等学校。しばしば「おやまだい」と誤読されるが間違いである。
1922年(大正11年)、東京府立第八中学校として創立。東京都立第八中学校、東京都立第八新制高等学校を経て、1950年(昭和25年)に東京都立小山台高等学校と改称する。
都立第八新制高等学校から校名を変更する際、「武蔵」「西陵」「小山」などが新校名の候補となった。所在地の町名から「小山高校」が検討されたが、栃木県立小山高等学校と間違えられる恐れがあるとして、語呂の良い「台」が付けられた。なお「小山台」は、所在地「小山」の隣接町名である。
1950~1960年代は、連年東京工業大学合格者数全国1位を達成。古くから理工系の大学進学に強い高校として知られている。
難関大学への進学実績が大きく向上している。2007年(平成19年)には、難関大学への進学実績向上を目指す高校として駒場・国分寺・新宿・町田の各校と共に「進学指導特別推進校」に指定された。現在、一般入試においては都の共通問題を全科目で使用している。
部活動のことを班活動と呼称し、盛んに活動している。全国大会出場のブラスバンド班、選手権東東京大会ベスト 8(2009年・2012年、2009年春季東京大会はベスト 4)の野球班、日米共同宇宙実験参加の生物班などが活躍している。
野球班は第86回選抜高等学校野球大会に21世紀枠として出場することが決まった。東京都立高校としては史上初のセンバツ出場となる。(Wikipediaより)
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小山台 0-11大敗 21世紀枠・小山台都立校初勝利ならず…履正社・溝田大記録逃すも 1安打完封
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