29日阪神甲子園で阪神-中日12回戦が行われ、中日は継投で逃げ切り、勝率 5割に戻した。今季初めて 3位に浮上した。阪神は打線がつながらずに惨敗し、中日と入れ替わり 4位Bクラスに転落した。
阪神が初回に 8失点した。先発の能見篤史投手(35)が背信の投球だ。 3回途中ルナに四球を与えたところで脇腹を痛めたとみられ自ら緊急降板した。 和田豊監督(51)も謝るしかなかった。頼みのエース能見が、初回にいきなり8失点。警備員をメガホンで殴るなどした男性ファンが逮捕されるなど、満員のスタンドは荒れた。見せ場のない試合展開にフラストレーションはたまる一方。ファンのトラブルが起き、球場内で逮捕者も。試合後の甲子園の外周にパトカーが出動するという物々しい雰囲気に包まれた。
中日に 2敗 1分けと力負け。大けがから西岡剛内野手(29)が復帰し、守りを固めるために福留孝介外野手(37)とダブル昇格させたが、カンフル剤にならず、じり貧。能見の故障が重なれば、反攻の青写真など描けない。
重苦しい甲子園に希望の光を灯した。肋骨(ろっこつ)骨折などから戦列にカムバックした西岡が、 1軍復帰 3戦目10打席目で快音を響かせ初安打をマーク。 1塁ベースまでたどりつくと両手をパンパンとたたいて、喜びを表現した。
マット・マートン外野手(32)は 2本の中前打を放ち、 5試合連続安打。 6回は無死 2塁で浜田の真ん中低め 135キロ直球を捉え、好機を拡大した。
楽しいはずの日曜日の聖地に、悲鳴が響き渡った。スコアボードに灯った「E」ランプ。上本博紀内野手(27)が犯した 3つの失策が、敗北に直結した。 2度の後逸にファンブル。選手会長は試合後、必死に悔しさをこらえた。記事をまとめてみました。
<阪神 2-10中日>◇29日◇甲子園◇12回戦
阪神は先発能見が初回に 8失点。ルナの 3ランなど、 7安打に 2つの失策が絡んだ。 3回途中 9失点KOで厳しい展開になった。
阪神は 6回、 6番福留の適時 2塁打などで 2点を返した。能見の後を受けた渡辺、金田が 4~ 6回を無失点で切り抜ける好救援。
中日は継投で逃げ切り、勝率 5割に戻した。今季初めて 3位に浮上した。阪神は打線がつながらずに惨敗し、中日と入れ替わり 4位Bクラスに転落した。
1回表、能見篤史投手はエルナンデスに中前先制適時打を浴びた…
阪神が初回に 8失点した。先発の能見篤史投手が背信の投球だ。
先発能見篤史投手が 1回、先頭大島に中前打を浴びると、谷にも左前に運ばれて無死 1、 3塁にピンチ拡大。エルナンデスには中前適時打を許し、先制された。さらに、 4番ルナには初球の直球をとらえられ、左中間に 3ランを浴びるなど、先頭の大島からいきなり 5連打を浴び打者13人の猛攻に遭い、 7安打 8失点の惨状。
その後は 1塁手のゴメスが送りバントの処理で失策。 0- 5となった二死 2、 3塁では 2塁手上本が、ライナーをトンネルするなど守備も乱れた。 7安打に 2失策が絡み、いきなり 8点のリードを許す展開になった。スタンドのファンからは「ええ加減にせえ!」などと厳しい声が飛んだ。
3回途中ルナに四球を与えたところで自ら緊急降板した。能見は「いろいろある」と言葉少なだった。脇腹の痛みかと問われた和田監督は苦り切っていた。「ちょっと伸ばしたというか、違和感がある。これから見てもらうなり、調べてもらう」と説明。脇腹を痛めたとみられる。30日にも病院で検査を受け、出場選手登録抹消の危機。
左脇腹を気にする様子を見せる能見篤史投手。三回途中9失点で降板を申し出た
サンドバッグ状態だった能見が自分からSOSを出した。 0- 9で迎えた 3回二死 1、 3塁-。藤井がマウンドに歩を進め、中西投手コーチが小走りに駆け寄った。今季初の 5連敗で 4月 5日以来のBクラスに転落。絶望的なチーム状況の中、エース不在の危機に立たされることになった。
1回先頭から 3連打で先制点を献上すると、続くルナに 3ランとわずか9球で 4失点。その後も四球や失策が絡み、この回自己ワーストの 1イニング8失点の大乱調だった。報道陣から異変について、試合前からかと問われた能見は「いろいろある」と言葉を濁した。
30日にも病院で精密検査を受ける予定だ。一般的には脇腹は完治までに時間がかかり、投手にとってはダメージが大きい。出場選手登録抹消となれば、チームにとって痛手になる。
「最近短いイニングが多く、迷惑を掛けっぱなし」。前回22日の 4回 5失点に続く早期KO。直球も最速 141キロ止まりで、全体的に球は高く、中日は打撃投手を打ち込むように安打を重ねた。大黒柱が 3回途中10安打 9失点(自責 5)では話にならない。
試合後の甲子園にはパトカーが駆けつけた
いきなりの大量失点後、見せ場のない試合展開にフラストレーションはたまる一方。ファンのトラブルが起き、球場内で逮捕者も。試合後の甲子園の外周にパトカーが出動するという物々しい雰囲気に包まれた。
甲子園球場外周も、騒がしかった。球団関係者によると、球場内の阪神タイガースショップでトラブルが発生。 1塁側の甲子園警察署球場警備本部前で試合後、 1時間以上に渡り、男性が警官と激しく口論する一幕があった。その場にパトカーが 2台駆けつけ、周囲は騒然となっていた。また、試合途中には泥酔した52歳の男性が応援マナーを注意した警備員 2人に対しメガホンで頭部を殴打した上、胸ぐらをつかむなどの暴行を加え、甲子園署の署員に現行犯逮捕された。
3回途中 9失点でKOされた先発・能見篤史投手
中日に 2敗 1分けと力負け。大けがから西岡が復帰し、守りを固めるために福留とダブル昇格させたが、カンフル剤にならず、じり貧。能見の故障が重なれば、反攻の青写真など描けない。
引き分け、黒星ときて踏ん張りどころの3戦目をエースで早々に試合を壊していては巻き返しへの展望など見えない。中西投手コーチは「(球が)浮いたところをやられた。初回からよくなかった。ブルペンからよくなかった。きょうだけじゃないけど」と 3連敗のエースに渋い表情だった。61球で降板した能見は次回登板について「それは俺に聞かないで」とコメントを拒んだ。検査の結果次第では、今後に影響が出る可能性は高い。
頼みのエースがガラスのようなもろさ。今季最大の 7差まで開いた首位巨人の背中など見えない。梅雨も明けていないのに、また失速劇が始まるのか。同じことを繰り返すのならば、ファンはやり切れない。
1回裏阪神無死、西岡剛内野手は右前に復帰後初安打を放った
重苦しい甲子園に希望の光を灯した。肋骨骨折などから戦列にカムバックした西岡剛内野手が、 1軍復帰 3戦目10打席目で快音を響かせ初安打をマークした。 1塁ベースまでたどりつくと両手をパンパンとたたいて、喜びを表現した。
8点を追う 1回、先頭で打席に入り、浜田の外角変化球をとらえてライナーで右前に運んだ。過去 2戦はブランクもあってミスショットも目立ち、 9打席で無安打だった。「野球をできないときがあった。野球のことで悩めるのは幸せです。人生初ヒットではないですけど、気分は楽になりました」と話した。負傷前の 3月29日巨人戦(東京ドーム)以来、 3カ月ぶりの安打で、本拠地甲子園では今季初安打だった。
1軍復帰10打席目で快音を響かせた西岡剛内野手
0- 8の 1回先頭打者。長い長い中日の攻撃が終わった直後、右打席でとらえた。左腕・浜田に直球を2球続けられた後の 3球目だ。 126キロのフォークに対応。鋭いライナー性の打球は右前に転がった。
3月29日以来、92日ぶりのHマーク。ようやく今季聖地初安打を刻んだが、もちろん納得していない。27日から「 1番・ 3塁」でスタメン復帰。中日との 3連戦は11打数 1安打(打率 0.091)に終わった。
「 1番として起用されている限りはヒットを打たないといけない」
復帰後 2敗 1分け。勝たなければ意味がない。とはいえ、今勝てないからといって、絶望することもない。シーズンはまだ半分以上73試合も残されている。
「順位はシーズンが終わってからわかる。シーズンが終わるまではベストをつくすだけ」
不屈の闘志で長期離脱を乗り越えた男は一喜一憂しない。どんな状況に置かれても、勝利のために全力を注ぐ。
6回、安打を放った阪神のマット・マートン外野手
マット・マートン外野手は 2本の中前打を放ち、 5試合連続安打。 6回は無死 2塁で浜田の真ん中低め 135キロ直球を捉え、好機を拡大した。
「打席の中の感覚は悪くないが一番大事なのはチームが勝つこと」
浜田に対しては 7打数 4安打、打率 0.571と、 2敗を喫したチームの中で好相性。次の対戦では勝利に結びつく一打を放つ。
1回、大島の打球をトンネルして最初の失策した上本博紀内野手
楽しいはずの日曜日の聖地に、悲鳴が響き渡った。スコアボードに灯った「E」ランプ。上本博紀内野手が犯した 3つの失策が、敗北に直結した。 2度の後逸にファンブル。選手会長は試合後、必死に悔しさをこらえ、うつむきながら口を開いた。
「チームに申し訳ない」
痛恨のミスの連続だった。まずは 1回。先発能見が打ち込まれ、 0- 5とされてなおも二死 2、 3塁の場面だった。大島が放ったライナー性の打球を正面に入り、捕球準備に入った。だが、白球は差し出したグラブの下、股の間を抜けて右中間へ。苦しむエースを救うことができず、チェンジのはずが、 2者の生還を許してしまった。
悪い流れは続く。 8点を追う 2回の先頭でも森野の放ったボテボテの当たりを前進しながら捕球を試みるが、ファンブル。 2- 9の 9回一死には、またも大島のゴロを正面に入りながらも後逸し、一死 2塁とピンチを招く。そして二死後、エルナンデスの中堅左への適時 2塁打で追加点を奪われた。
9回には大島の打球を再び後逸した上本博紀内野手。なんと3失策
2塁手でセ・リーグワーストタイ記録となる 1試合 3失策。今季10個目の「E」も、両リーグワーストの数となった。 1回のゴメスも含めてチーム 4失策。不安定な守備に和田監督は「上本も本拠地の甲子園で 3つもエラーして本当に悔しい思いをしているだろうし、内野手として簡単に考えてはいけない。これからどういう気持ちで取り組んでいくか。センターラインの選手なんで。しっかりと肝に銘じてやらないといけない」と苦り切った表情で話した。
高代内野守備走塁コーチも「練習するしかないやろ。精神的な部分もあるんやないかな」と手厳しい。唇を噛みしめた上本は「反省して、練習をやるしかない」と誓った。
今年からその身に託された選手会長の立場。言葉だけでなく、プレーでもチームをけん引しなければいけないのは言うまでもない。本来の 2塁手の西岡は 3塁にコンバート中。本拠地でポロポロやっていては信頼は揺らぎだす。この悔しさを、成長の糧にしなくてはいけない。
4位転落が決まり渋い顔の和田豊監督
和田豊監督も謝るしかなかった。頼みのエース能見が、初回にいきなり8失点。警備員をメガホンで殴るなどした男性ファンが逮捕されるなど、満員のスタンドは荒れた。
「甲子園でやってはいけない試合。週末で昨日今日とこれだけ入ってもらって、こんな試合して大変申し訳ない」。
2塁上本の3失策などもあり、今季ワーストの 5連敗( 1分けを挟む)となった。借金は今季最大タイの「2」となり、中日と入れ替わって 4位へ転落。「 1日 1日やっていくしかない」と引き締めた和田監督は、最後に「やっていくしかないというか、やっていきます!」と言い直した。
4失策、10失点の惨敗を喫した阪神だが、30日は甲子園で投手指名練習の予定。阪神の投手指名練習は基本的に先発投手の登板日に向けた調整が行われる。その他の選手は休日で、移動して 7月 1日のヤクルト戦(倉敷)に備える。スケジュールは試合中に球団広報から発表された。
【データBOX】
◎…能見の 1イニング 8失点は自己ワースト。 2回 2/3での降板は今季最短。
◎… 1回 8失点は球団では、1998年 4月25日の巨人(甲子園)以来、16年ぶりの屈辱。イニング 8失点は昨年 9月 8日の巨人戦(甲子園)以来。
◎…上本が 1試合 3失策。セ・リーグの 2塁手のワーストタイ記録。阪神の 1試合ワースト失策は、 1リーグ時代の1949年に本堂保次( 2塁手)が記録した 4。
◎…プロ野球 1試合の失策記録は 1リーグ時代の1949年 9月29日の太陽戦での、南海・木塚忠助の 6失策(遊撃で 3、 3塁で 3)。
6月最後の試合でも勝てなかった…最後には、阪神ファンが誰もいなくなったという事が、再度起こったという情報も届いている。
今年の阪神の試合に期待して、「たまには東京Dでの試合でも見てみるか…」と思い、 7月12日の試合の券を入手したが、当日は行くだけ行ってみて試合展開によってはサッサと帰って来るかも知れない。本当に今回みたいな馬鹿らしい試合を見せられたのでは応援している方もいやになる。「ええ加減にせえ!」というヤジが飛ぶのも当然でしょうね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 6月
日程と結果 7月
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夕方5時30分から(土は5時50分から)、完全実況中継!
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阪神が初回に 8失点した。先発の能見篤史投手(35)が背信の投球だ。 3回途中ルナに四球を与えたところで脇腹を痛めたとみられ自ら緊急降板した。 和田豊監督(51)も謝るしかなかった。頼みのエース能見が、初回にいきなり8失点。警備員をメガホンで殴るなどした男性ファンが逮捕されるなど、満員のスタンドは荒れた。見せ場のない試合展開にフラストレーションはたまる一方。ファンのトラブルが起き、球場内で逮捕者も。試合後の甲子園の外周にパトカーが出動するという物々しい雰囲気に包まれた。
中日に 2敗 1分けと力負け。大けがから西岡剛内野手(29)が復帰し、守りを固めるために福留孝介外野手(37)とダブル昇格させたが、カンフル剤にならず、じり貧。能見の故障が重なれば、反攻の青写真など描けない。
重苦しい甲子園に希望の光を灯した。肋骨(ろっこつ)骨折などから戦列にカムバックした西岡が、 1軍復帰 3戦目10打席目で快音を響かせ初安打をマーク。 1塁ベースまでたどりつくと両手をパンパンとたたいて、喜びを表現した。
マット・マートン外野手(32)は 2本の中前打を放ち、 5試合連続安打。 6回は無死 2塁で浜田の真ん中低め 135キロ直球を捉え、好機を拡大した。
楽しいはずの日曜日の聖地に、悲鳴が響き渡った。スコアボードに灯った「E」ランプ。上本博紀内野手(27)が犯した 3つの失策が、敗北に直結した。 2度の後逸にファンブル。選手会長は試合後、必死に悔しさをこらえた。記事をまとめてみました。
<阪神 2-10中日>◇29日◇甲子園◇12回戦
阪神は先発能見が初回に 8失点。ルナの 3ランなど、 7安打に 2つの失策が絡んだ。 3回途中 9失点KOで厳しい展開になった。
阪神は 6回、 6番福留の適時 2塁打などで 2点を返した。能見の後を受けた渡辺、金田が 4~ 6回を無失点で切り抜ける好救援。
中日は継投で逃げ切り、勝率 5割に戻した。今季初めて 3位に浮上した。阪神は打線がつながらずに惨敗し、中日と入れ替わり 4位Bクラスに転落した。
1回表、能見篤史投手はエルナンデスに中前先制適時打を浴びた…
阪神が初回に 8失点した。先発の能見篤史投手が背信の投球だ。
先発能見篤史投手が 1回、先頭大島に中前打を浴びると、谷にも左前に運ばれて無死 1、 3塁にピンチ拡大。エルナンデスには中前適時打を許し、先制された。さらに、 4番ルナには初球の直球をとらえられ、左中間に 3ランを浴びるなど、先頭の大島からいきなり 5連打を浴び打者13人の猛攻に遭い、 7安打 8失点の惨状。
その後は 1塁手のゴメスが送りバントの処理で失策。 0- 5となった二死 2、 3塁では 2塁手上本が、ライナーをトンネルするなど守備も乱れた。 7安打に 2失策が絡み、いきなり 8点のリードを許す展開になった。スタンドのファンからは「ええ加減にせえ!」などと厳しい声が飛んだ。
3回途中ルナに四球を与えたところで自ら緊急降板した。能見は「いろいろある」と言葉少なだった。脇腹の痛みかと問われた和田監督は苦り切っていた。「ちょっと伸ばしたというか、違和感がある。これから見てもらうなり、調べてもらう」と説明。脇腹を痛めたとみられる。30日にも病院で検査を受け、出場選手登録抹消の危機。
左脇腹を気にする様子を見せる能見篤史投手。三回途中9失点で降板を申し出た
サンドバッグ状態だった能見が自分からSOSを出した。 0- 9で迎えた 3回二死 1、 3塁-。藤井がマウンドに歩を進め、中西投手コーチが小走りに駆け寄った。今季初の 5連敗で 4月 5日以来のBクラスに転落。絶望的なチーム状況の中、エース不在の危機に立たされることになった。
1回先頭から 3連打で先制点を献上すると、続くルナに 3ランとわずか9球で 4失点。その後も四球や失策が絡み、この回自己ワーストの 1イニング8失点の大乱調だった。報道陣から異変について、試合前からかと問われた能見は「いろいろある」と言葉を濁した。
30日にも病院で精密検査を受ける予定だ。一般的には脇腹は完治までに時間がかかり、投手にとってはダメージが大きい。出場選手登録抹消となれば、チームにとって痛手になる。
「最近短いイニングが多く、迷惑を掛けっぱなし」。前回22日の 4回 5失点に続く早期KO。直球も最速 141キロ止まりで、全体的に球は高く、中日は打撃投手を打ち込むように安打を重ねた。大黒柱が 3回途中10安打 9失点(自責 5)では話にならない。
試合後の甲子園にはパトカーが駆けつけた
いきなりの大量失点後、見せ場のない試合展開にフラストレーションはたまる一方。ファンのトラブルが起き、球場内で逮捕者も。試合後の甲子園の外周にパトカーが出動するという物々しい雰囲気に包まれた。
甲子園球場外周も、騒がしかった。球団関係者によると、球場内の阪神タイガースショップでトラブルが発生。 1塁側の甲子園警察署球場警備本部前で試合後、 1時間以上に渡り、男性が警官と激しく口論する一幕があった。その場にパトカーが 2台駆けつけ、周囲は騒然となっていた。また、試合途中には泥酔した52歳の男性が応援マナーを注意した警備員 2人に対しメガホンで頭部を殴打した上、胸ぐらをつかむなどの暴行を加え、甲子園署の署員に現行犯逮捕された。
3回途中 9失点でKOされた先発・能見篤史投手
中日に 2敗 1分けと力負け。大けがから西岡が復帰し、守りを固めるために福留とダブル昇格させたが、カンフル剤にならず、じり貧。能見の故障が重なれば、反攻の青写真など描けない。
引き分け、黒星ときて踏ん張りどころの3戦目をエースで早々に試合を壊していては巻き返しへの展望など見えない。中西投手コーチは「(球が)浮いたところをやられた。初回からよくなかった。ブルペンからよくなかった。きょうだけじゃないけど」と 3連敗のエースに渋い表情だった。61球で降板した能見は次回登板について「それは俺に聞かないで」とコメントを拒んだ。検査の結果次第では、今後に影響が出る可能性は高い。
頼みのエースがガラスのようなもろさ。今季最大の 7差まで開いた首位巨人の背中など見えない。梅雨も明けていないのに、また失速劇が始まるのか。同じことを繰り返すのならば、ファンはやり切れない。
1回裏阪神無死、西岡剛内野手は右前に復帰後初安打を放った
重苦しい甲子園に希望の光を灯した。肋骨骨折などから戦列にカムバックした西岡剛内野手が、 1軍復帰 3戦目10打席目で快音を響かせ初安打をマークした。 1塁ベースまでたどりつくと両手をパンパンとたたいて、喜びを表現した。
8点を追う 1回、先頭で打席に入り、浜田の外角変化球をとらえてライナーで右前に運んだ。過去 2戦はブランクもあってミスショットも目立ち、 9打席で無安打だった。「野球をできないときがあった。野球のことで悩めるのは幸せです。人生初ヒットではないですけど、気分は楽になりました」と話した。負傷前の 3月29日巨人戦(東京ドーム)以来、 3カ月ぶりの安打で、本拠地甲子園では今季初安打だった。
1軍復帰10打席目で快音を響かせた西岡剛内野手
0- 8の 1回先頭打者。長い長い中日の攻撃が終わった直後、右打席でとらえた。左腕・浜田に直球を2球続けられた後の 3球目だ。 126キロのフォークに対応。鋭いライナー性の打球は右前に転がった。
3月29日以来、92日ぶりのHマーク。ようやく今季聖地初安打を刻んだが、もちろん納得していない。27日から「 1番・ 3塁」でスタメン復帰。中日との 3連戦は11打数 1安打(打率 0.091)に終わった。
「 1番として起用されている限りはヒットを打たないといけない」
復帰後 2敗 1分け。勝たなければ意味がない。とはいえ、今勝てないからといって、絶望することもない。シーズンはまだ半分以上73試合も残されている。
「順位はシーズンが終わってからわかる。シーズンが終わるまではベストをつくすだけ」
不屈の闘志で長期離脱を乗り越えた男は一喜一憂しない。どんな状況に置かれても、勝利のために全力を注ぐ。
6回、安打を放った阪神のマット・マートン外野手
マット・マートン外野手は 2本の中前打を放ち、 5試合連続安打。 6回は無死 2塁で浜田の真ん中低め 135キロ直球を捉え、好機を拡大した。
「打席の中の感覚は悪くないが一番大事なのはチームが勝つこと」
浜田に対しては 7打数 4安打、打率 0.571と、 2敗を喫したチームの中で好相性。次の対戦では勝利に結びつく一打を放つ。
1回、大島の打球をトンネルして最初の失策した上本博紀内野手
楽しいはずの日曜日の聖地に、悲鳴が響き渡った。スコアボードに灯った「E」ランプ。上本博紀内野手が犯した 3つの失策が、敗北に直結した。 2度の後逸にファンブル。選手会長は試合後、必死に悔しさをこらえ、うつむきながら口を開いた。
「チームに申し訳ない」
痛恨のミスの連続だった。まずは 1回。先発能見が打ち込まれ、 0- 5とされてなおも二死 2、 3塁の場面だった。大島が放ったライナー性の打球を正面に入り、捕球準備に入った。だが、白球は差し出したグラブの下、股の間を抜けて右中間へ。苦しむエースを救うことができず、チェンジのはずが、 2者の生還を許してしまった。
悪い流れは続く。 8点を追う 2回の先頭でも森野の放ったボテボテの当たりを前進しながら捕球を試みるが、ファンブル。 2- 9の 9回一死には、またも大島のゴロを正面に入りながらも後逸し、一死 2塁とピンチを招く。そして二死後、エルナンデスの中堅左への適時 2塁打で追加点を奪われた。
9回には大島の打球を再び後逸した上本博紀内野手。なんと3失策
2塁手でセ・リーグワーストタイ記録となる 1試合 3失策。今季10個目の「E」も、両リーグワーストの数となった。 1回のゴメスも含めてチーム 4失策。不安定な守備に和田監督は「上本も本拠地の甲子園で 3つもエラーして本当に悔しい思いをしているだろうし、内野手として簡単に考えてはいけない。これからどういう気持ちで取り組んでいくか。センターラインの選手なんで。しっかりと肝に銘じてやらないといけない」と苦り切った表情で話した。
高代内野守備走塁コーチも「練習するしかないやろ。精神的な部分もあるんやないかな」と手厳しい。唇を噛みしめた上本は「反省して、練習をやるしかない」と誓った。
今年からその身に託された選手会長の立場。言葉だけでなく、プレーでもチームをけん引しなければいけないのは言うまでもない。本来の 2塁手の西岡は 3塁にコンバート中。本拠地でポロポロやっていては信頼は揺らぎだす。この悔しさを、成長の糧にしなくてはいけない。
4位転落が決まり渋い顔の和田豊監督
和田豊監督も謝るしかなかった。頼みのエース能見が、初回にいきなり8失点。警備員をメガホンで殴るなどした男性ファンが逮捕されるなど、満員のスタンドは荒れた。
「甲子園でやってはいけない試合。週末で昨日今日とこれだけ入ってもらって、こんな試合して大変申し訳ない」。
2塁上本の3失策などもあり、今季ワーストの 5連敗( 1分けを挟む)となった。借金は今季最大タイの「2」となり、中日と入れ替わって 4位へ転落。「 1日 1日やっていくしかない」と引き締めた和田監督は、最後に「やっていくしかないというか、やっていきます!」と言い直した。
4失策、10失点の惨敗を喫した阪神だが、30日は甲子園で投手指名練習の予定。阪神の投手指名練習は基本的に先発投手の登板日に向けた調整が行われる。その他の選手は休日で、移動して 7月 1日のヤクルト戦(倉敷)に備える。スケジュールは試合中に球団広報から発表された。
【データBOX】
◎…能見の 1イニング 8失点は自己ワースト。 2回 2/3での降板は今季最短。
◎… 1回 8失点は球団では、1998年 4月25日の巨人(甲子園)以来、16年ぶりの屈辱。イニング 8失点は昨年 9月 8日の巨人戦(甲子園)以来。
◎…上本が 1試合 3失策。セ・リーグの 2塁手のワーストタイ記録。阪神の 1試合ワースト失策は、 1リーグ時代の1949年に本堂保次( 2塁手)が記録した 4。
◎…プロ野球 1試合の失策記録は 1リーグ時代の1949年 9月29日の太陽戦での、南海・木塚忠助の 6失策(遊撃で 3、 3塁で 3)。
6月最後の試合でも勝てなかった…最後には、阪神ファンが誰もいなくなったという事が、再度起こったという情報も届いている。
今年の阪神の試合に期待して、「たまには東京Dでの試合でも見てみるか…」と思い、 7月12日の試合の券を入手したが、当日は行くだけ行ってみて試合展開によってはサッサと帰って来るかも知れない。本当に今回みたいな馬鹿らしい試合を見せられたのでは応援している方もいやになる。「ええ加減にせえ!」というヤジが飛ぶのも当然でしょうね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 6月
日程と結果 7月
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阪神タイガースでは、球団公式動画配信サービス「虎テレ」において、従来からの阪神タイガース主催全試合に加えて、2013年度の日本生命セ・パ交流戦での阪神ビジター試合(全12試合)を配信することを決定いたしました。
この取組みは、パシフィックリーグマーケティング株式会社が運営する、インターネットライブ動画配信サービス「パ・リーグTV」との協力で実現したもので、スマートフォンでの有料インターネットライブ配信の他、PC・タブレット・スマートフォンでの試合後のイニングVOD配信も行います。
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ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
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江本孟紀、関根潤三、若松勉、大矢明彦、田尾安志、達川光男、野村弘樹、宮本和知、
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