9日阪神甲子園で阪神－広島10回戦が行われ、阪神は先発した藤浪が 7回 1/3を投げ、 9安打 5失点ながら、今季 6勝( 4敗)目を挙げた。 9回を呉昇桓が締めて逃げ切り連勝を｢７｣に伸ばした。広島は追い上げ及ばず 3連敗。 2位・広島とのゲーム差がなくなった。
絶好調の阪神打線がプロ野球記録を塗り替えた。 4回、先頭の梅野が右越え 3塁打を放ち、連続イニング安打記録をプロ野球新記録の｢２４｣とした。和田豊監督(51)が就任以来、初となる｢７連勝｣を飾った。
梅ちゃんのバットで新記録だ！！ドラフト 4位・梅野隆太郎捕手(23)が広島・九里亜蓮投手(22＝亜細亜大學)の外角 140キロを流し打ち、同点適時打を放った。第 1打席にも快音を響かせ、和田監督も称賛した。
梅野が 4回、先頭で右越え 3塁打。この瞬間、 5日のＤｅＮＡ戦(横浜)の 7回から続くチームの連続イニング安打は｢２４｣に。2005年にヤクルトが樹立した日本記録｢２３｣を更新した。
得点源の始まりは、好調の｢ 3番｣から。鳥谷敬内野手(33)が 同点の 3回一死 2塁で打席に立つと、フルカウントからフォークを流し打ち。勝ち越し適時打を放った。
マウロ・ゴメス内野手(29)が鳥谷の適時打で勝ち越し、 1点リードの 3回二死で打席に立った。カウント 2－ 1から抜けたフォークを完璧にとらえると、左翼スタンドへ消える15号ソロを放った。マット・マートン内野手(32)が勝利を大きく引き寄せる一撃。 4試合ぶりの 1発を放った。
先発の藤浪晋太郎投手(20)が 7回 1/3を投げ 9安打 5失点でチームトップタイの 6勝目を挙げた。
呉昇桓投手(31)が 1点リードの 9回に登板、 1点を守りヒヤヒヤの20セーブ目を挙げた。記事をまとめてみました。
＜阪神 6－ 5広島＞◇ 9日◇甲子園◇10回戦
阪神は 1点を追う 2回、 8番梅野の右前適時打で同点に。 3回には鳥谷の左前適時打、ゴメスの15号ソロで 2点を勝ち越した。
阪神は 2点リードの 5回、マートンの10号 2ランで 2点を追加。 6回にも 4番ゴメスの適時右前打でリードを 5点に広げた。
阪神は 8回に 4点を返されたが、先発した藤浪が 7回 1/3を投げ、 9安打 5失点ながら、今季 6勝( 4敗)目を挙げた。 9回を呉昇桓が締めて逃げ切り連勝を｢７｣に伸ばした。広島は追い上げ及ばず 3連敗。 2位・広島とのゲーム差がなくなった。
9回表、投球する呉昇桓投手
絶好調の阪神打線がプロ野球記録を塗り替えた。 4回、先頭の梅野が右越え 3塁打を放ち、連続イニング安打記録をプロ野球新記録の｢２４｣とした。
3回まで毎回安打で、連続イニング安打記録を23とし、2005年にヤクルトが樹立した記録に並んでいた。 5日ＤｅＮＡ戦(横浜)の 7回から始まり、 6日ＤｅＮＡ戦、 8日広島戦は毎回安打。20イニング連続安打でこの日を迎えていた。
5回、本塁打を放ち、出迎えを受けるマット・マートン内野手とランナーのマウロ・ゴメス内野手
好投を続けた藤浪が、 5点リードの 8回に捕まった。満塁のピンチを招き岩本に右前 2点適時打を浴びると降板。救援陣が残した 2走者の生還も許し 1点差とされたが、 9回を呉昇桓(オ・スンファン)が無失点に抑えた。
来日初めてマートンとのアベック弾を放ち、チームの勝利に貢献したゴメスは｢甘い球を狙っていた。しっかり集中できた｣と胸を張った。マートンも｢本当に大事なところで打てた。まだまだひげのばして頑張っていきましょう｣とゲン担ぎで剃れず、すっかり伸びてしまったひげをゴメスとさすりながら、2008年以来 6年ぶりの｢７連勝｣を喜んだ。
ファンの声援にこたえる和田監督
和田豊監督が就任以来、初となる｢７連勝｣を飾った。
2回に 1点を先制されたが、好調の打線が27イニング連続安打の日本記録を樹立するなど、12安打と爆発して逆転勝ち。 2位広島にゲーム差なしと肉薄した。｢クリーンアップの前に何とか塁に出ようというのが出ている。(投打の)歯車がかみ合ってきたかな｣。試合後、和田監督はチーム状態に手応えを感じていた。
2回裏阪神一死 2塁、右前適時打を放った梅野隆太郎捕手
梅ちゃんのバットで新記録だ！！ドラフト 4位・梅野隆太郎捕手が同点適時打を放った。第 1打席にも快音を響かせた。 1点を先制された直後の 2回一死 2塁。カウント 3－ 1からシュートを右前へ。 2回に先制された直後に追いつく一打に、和田監督も｢(守りで)二死からヒットで出て走られ、追い込みながらも失投で。バッテリーでとられた点を梅野が自分のバットで取り返したのが大きかった｣と称賛した。
シュートに詰まらされながらも、しぶとく落とした一打を「先制点を取られた直後だったので、なんとか取り戻すんだという気持ちでした。後ろがピッチャーだったので、自分が走者をかえす打撃ができてよかったです」と喜んだ。
また梅ちゃん、大ハッスル！ 4回、梅野隆太郎捕手の 3塁打で、日本新24イニング連続安打となった
梅野が 4回、先頭で右越え 3塁打。この瞬間、 5日のＤｅＮＡ戦(横浜)の 7回から続くチームの連続イニング安打は｢２４｣に。2005年にヤクルトが樹立した日本記録｢２３｣を更新した。
｢ほんとですか、すごいですね。追い込まれてから、いい対応できたと思う｣
試合後、報道陣から新記録について知らされ、ビックリだ。カウント 2－ 2から、広島・九里の外角 140キロを流し打った。天谷の頭上を打球が越えると、全力疾走で 3塁へ。ハッスルプレーで甲子園を沸かし、大きなメモリアルを刻んだ。
チームは 7月無敗の 7連勝。すべて梅野が先発マスクだ。月間23打数 7安打(打率 0.304) 3本塁打だが、 7安打のうち 5本が長打と思い切りの良さが光る。下位打線に一発長打もある男が座ることで、虎の得点力は確実にアップした。
前日 8日には甲子園初アーチをかけるなど、打撃好調だ。
3回裏阪神、左前へ勝ち越し適時打を放った鳥谷敬内野手
得点源の始まりは、好調の｢ 3番｣から。鳥谷敬内野手が勝ち越し適時打を放った。
同点の 3回一死 2塁で打席に立つと、フルカウントからフォークを流し打ち。左前適時打勝ち越し適時打で 2塁走者が生還した。｢前の打席も同じようにつないでもらって凡退していたので、よかったです。 1、 2番がリズムよくつくってくれたチャンスでしたし、しっかり走者をかえすことができてよかったです｣とコメントした。
3回、適時打を放った鳥谷敬内野手
1回の同じ場面で 2ゴロに倒れたが、 2度は失敗しない。広島・九里のシュートを左前へライナーで打ち返した。前夜まで 2試合連続猛打賞の男が、またも貴重な 1本。 3戦連続とはいかなかったが、これで 7連勝中は28打数13安打。打率 0.464、 7打点と、大きく貢献している。
後ろを打つゴメス、マートンの好調ぶりと、自身の打撃との関係を問われた主将は｢あまり関係ないけど、その時その時の仕事をしていきたい｣とサラリ。個々が役目を果たせば、自然と打線は｢線｣になる。
3回裏阪神二死、左越え本塁打を放ったマウロ・ゴメス内野手
マウロ・ゴメス内野手が15号ソロを放った。
鳥谷の適時打で勝ち越し、 1点リードの 3回二死で打席に立った。カウント 2－ 1から抜けたフォークを完璧にとらえると、打球は左翼スタンドへ消えた。
｢感触はいい感じだったし、打った瞬間、いったと思ったよ｣と自画自賛の 1発だった。
5回裏阪神一死 1塁、マット・マートン内野手は左越えに 2点本塁打を放った
好調宣言が飛び出した助っ人だが、言葉を聞かなくても、バットが雄弁に語っていた。マット・マートン内野手が勝利を大きく引き寄せる一撃。 4試合ぶりの 1発を放った。 2点リードの 5回一死 1塁、左中間へ10号 2ラン。前半戦で、早くも 2年連続の 2桁本塁打に到達した。
｢最初のストライクで、最近は甘い球が多いこともあるけど、自分の打撃の調子がいいから、ファウルにせずに一発で仕留められているね。高めを思い切ってスイングできたね。振り切れたし、しっかりとコンタクトもできたので、いいバッティングができたかなと思うよ｣。
3－ 1で迎えた 5回一死 1塁。 1ボールから、広島・河内が投じた高めの甘いスライダーをとらえた。打球は左中間席へ一直線。 4試合連続のマルチ安打を、ダメ押しの10号 2ランで決めた。球宴前にアーチが２桁に達したのは、来日した2010年以来。78試合での到達は最速となった。
お立ち台でゴメス(右)と、伸ばしているヒゲを触りあったマット・マートン内野手
｢もちろん、たくさん本塁打を打ちたいし、勝利に貢献する本塁打なら、さらにうれしい。だから、きょうの10本目はうれしいよ｣
節目の一発は、別の意味でも価値あるものに。相棒から、ある注文を受けているという。
｢(ゴメスに)いつも『自分が本塁打を打った後に続けて打ってよ』と言われるから。 2者連続ではなかったけど、同じ日に打ててよかったね｣
初のアベックアーチについて、自ら話し始めた。ほとんど日本語のお立ち台でも｢ヒゲノトモダチネ、イイネ。ガンバッテイキマショウ｣と、仲良しぶりを強調した。
｢自分もチームもいい調子だから、これからも続けていきたいね｣
6回終了時点で 4回打席に立ち、本塁打を含む 2安打。前日まで 3試合連続猛打賞とノリに乗る男は止まらない。
ご機嫌な背番号｢９｣は、最後まで自画自賛の繰り返し。しかも鳥谷を合わせ、クリーンアップ 3人が全員打点を挙げれば、これで 7戦全勝だ。まだまだ、猛打は止まりそうにない。
8回表広島１死満塁、岩本に２点適時打を打たれがっくりする藤浪晋太郎投手
先発の藤浪晋太郎投手が 7回 1/3を投げ 9安打 5失点でチームトップタイの 6勝目を挙げた。
7回まで90球と完投ペースだったが、 8回に連打と四球から痛打をくらい無念の降板。｢完全に完投ペースだし、しなければいけなかった｣と笑顔はなかった。
ベンチでリリーフ陣に帽子を取って、頭を下げた。強い責任感から、途中でタオルを投げられた自身を許せなかった。完投ペースが、まさかの暗転…。藤浪が 7回 1/3 9安打 5失点で笑顔なき、白星を手にした。
8回のピンチを抑えた福原忍投手に、頭を下げる藤浪晋太郎投手。先輩に助けられた
｢完全な完投ペースでしたし、球数も…。完投しなきゃいけなかった。リリーフ投手の方に申し訳ないです｣
序盤を最少失点で切り抜けると、 5回以降はセットポジションに変え、省エネピッチ。そこから 1イニングを 6球、 8球、11球で打ち取り、計90球で 5点を守る 8回に臨んだ。プロ 2年目での初完投に機運は高まったが…。
一死から連打と四球で満塁のピンチを作り、急きょ 4番に座った岩本にやられた。カウント 2－ 2から 152キロの直球を右前に弾き返され、 3点差に。ここで和田監督が交代を告げた。バトンを受けた中継ぎ陣がなんとか 1点のリードを保ち、チームトップタイの｢６勝目｣をつかんだ。だが、試合後の右腕の表情は厳しいままだった。
6回、安打を放った藤浪晋太郎投手
これまでカード頭の先発を託されてきたが、今回は岩田と入れ替わり、 2戦目に上がった。登板間隔が中 7日と空いた分、体重移動を意識してフォーム修正。その点に中西投手コーチは｢バランスはよくなっていた｣と評価した。だからこそ｢(リリーフ陣の)福原、呉昇桓を休ませないといかん｣と付け加えた。
監督推薦で 2年連続の球宴出場を決めたが、 3日の会見で｢オールスターに見合う成績を残す｣と誓っていた。真夏の祭典まで出番はあと 1度。今度は心底納得できる快投を披露し、夢舞台に乗り込みたい。
9回表広島二死満塁、呉昇桓投手はヒヤヒヤながら１点を守りきった
呉昇桓投手が 1点リードの 9回に登板、 1点を守りヒヤヒヤの20セーブ目を挙げた。
2者連続三振で二死とした後、連打を浴び、暴投も絡んで二死 2、 3塁のピンチを背負った。最後は代打会沢を空振り三振に打ち取り、リーグトップの20セーブ目を挙げゲームセット。｢これまで 2アウトから、 2回(救援)失敗しているので、しっかり抑えることだけを考えた。勝ったことが一番よかった｣と汗をぬぐった。
虎の助っ人では2003年のウィリアムス以来、11年ぶり 4人目の20セーブ到達だ。
虎ちゃんの後輩筋に当たる広島・九里亜蓮投手を打ち崩すなんて、今までどこにこの力を隠していたのでしょうね。
台風の行方が心配ですが、｢もしかすると今日(10日)の試合は中止になるかも知れない｣とばかりに必死になるのは分かるが、どんどん鯉料理を作り上げていくのは良いことだ。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2014年 公式戦勝敗表
日程と結果 7月
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阪神打線、連続イニング安打24で新記録！藤浪 6勝目も無念の降板…呉昇桓ヒヤヒヤの20セーブ目！
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