城島捕手、｢(シーズンの)ホームラン１本損した｣今季復活 1号！ 1塁もらうで！復活の 2ラン！

　宜野座春季キャンプで、 1塁もらうで！！　城島健司捕手(35)が紅白戦に白組の｢ 5番・ 1塁｣で出場し、 3－ 0の 7回一死 2塁で西村から左翼芝生席へ復活の 2ランを放った。和田豊監督(49)はこの日、クレイグ・ブラゼル内野手(31)を左翼で起用。基本線は｢ 1塁・ブラゼル｣だが、城島が打力で 1塁を勝ち取れば、金本休養時に左翼・ブラゼルという超攻撃型オーダーが実現しそうだ。記事をまとめてみました。

　雨上がりの宜野座に、城島健司捕手の笑顔が弾けた。気がつけばガッツポーズをしていた。ド派手な一発で紅白戦を締めた。
　 3－ 0の 7回一死 2塁。城島が西村のフォークを振り抜くと、打球は左翼芝生席にポトリと落ちる 2ラン。｢(シーズンの)ホームランを 1本、損しましたね｣と笑わせたあと｢きょう(23日)は強い打球を受けられたのがよかった｣。 1塁手として金本や平野の強い打球を受けたことで、守備の成果を挙げた。 1年間にマークする本塁打数には限りがある―。独自の理論を持つ長距離砲は、昨年 5月12日の広島戦(甲子園)以来の一発におどけた。
　右肘、左膝の故障もあり、このキャンプから 1塁守備に本格挑戦している。この日、ライバルのブラゼルは左翼を守ったが、ポジション争いが過熱してきた。｢守備で下半身を使えば、もっと打撃も良くなってくるんじゃないかな｣と和田監督も目を細めた。
　左膝の手術明けだった昨年は、キャンプ、オープン戦では不発。初本塁打は開幕13試合目( 4月28日・対広島)だっただけに、完全復活へ明るい材料だ。
　 4回、平野の痛烈な打球を捕り損ね、左ふくらはぎを直撃された(打球が 2塁・上本の前に転がり 2ゴロに)。｢めっちゃくちゃ痛いよ｣。まだまだ課題は残るが、慣れないポジションに前向きに取り組んでいる。
　｢打つことに関しては特に何もない。強烈な打球を受けられただけでいいです｣。日米通算 292アーチのバットが、さびついていないことだけは確かだ。


　西村のフォークをすくった城島健司捕手

　｢ま～ま～、どうでもいいです。 1本損した(笑)。いい当たりのショートゴロがちょうどいいです｣
　 1年間に打つホームランの数は決まっている－。それが城島理論だ。公式戦に残しておきたいような感触だった。ジョークを織り交ぜながら、白い歯をみせた。
　19日の巨人戦(沖セル)に続き、白組の｢ 5番・ 1塁｣で出場。 2ゴロ、遊ゴロで迎えた 3点リードの 7回一死 2塁、西村のフォークをうまくすくった。風に乗せ、左翼芝生席へ。昨年 5月12日の広島戦(甲子園)以来、 287日ぶりの一発。本人以上に喜んだのは、和田監督だった。
　｢本人はやっぱり不安だと思うんだよね、半年試合に出てないということで。きょうので落ち着いたんじゃないか｣
　この日は紅組の｢ 5番・左翼｣にブラゼルを入れていた。指揮官の基本構想は守備力を買って｢ 1塁・ブラゼル｣。手術を受けた左ひざと右ひじ痛の回復が遅れ、当面は捕手としてのプレーを見送る城島は追う立場だ。だが、ベンチに置くのはもったいない。


　左越え２点本塁打を放ちガッツポーズする城島健司捕手

　｢ブラゼル、城島をいかさないと。もちろんメーンになるところはお互い 1塁なんだろうけど。カネ(金本)の状態がよければずっと左翼で出るんだろうけど、最初の段階では週に 1回は休みを入れたりということが起こるかもしれないんで｣と説明。右肩痛の不安がある金本が休養をとる日は｢ 1塁・城島、左翼・ブラゼル｣の超攻撃的オーダーも可能になる。
　元気な姿を家族に届けた。キャンプ序盤には 3人の子供を沖縄に招いた。子供たちは 1塁ベンチ上、フェンスギリギリのところで声をからした。リハビリでもがく姿はもう見せたくない。もちろん 1塁・城島を単なるオプションにするつもりはない。ブラゼルの壁を打ち破るつもりだ。
　守備では 4回に平野の地をはうようなゴロを左ふくらはぎに当てるシーンもあった。
　｢めちゃくちゃ痛い。( 2回に)カネ(金本)さんのを処理して、よしよし、と思ったら、もっと強烈なものがきたよ｣
　声を出し、まさにガムシャラ。新井が 2度続けてゴロをさばいた 6回に 1塁から大きな声で冷やかした。
　｢新井はみせるね～。グラウンドにいくと、どうしても彼に目がいくよ。そういうアレをもっているよね～｣
　何をおっしゃるのか。チームNo.1のムードメーカーこそ城島。その闘争心が虎のエネルギーになる。


　 1塁守備も無難にこなした城島健司捕手

　昔背番号｢22｣を着け、本職は捕手だが場合に寄っては 1塁も守った選手がいた。それは、他球団の選手達に恐れられたＫＴというイニシャルの選手だ。守備によっては、｢あいつがあそこに入ったから、今日の阪神は怖いよ…｣と言われたそうです。
　当然、長嶋選手(現在・巨人軍永久監督)や王選手(現在・ソフトバンク球団社長)も恐れた一人だった。今では、その元選手は両氏とも仲良く付き合っているそうだが…。城島に、その先輩のような選手になって欲しい。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！















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